JPH0620927Y2 - リングギヤ付きフライホイール - Google Patents

リングギヤ付きフライホイール

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JPH0620927Y2
JPH0620927Y2 JP1988056327U JP5632788U JPH0620927Y2 JP H0620927 Y2 JPH0620927 Y2 JP H0620927Y2 JP 1988056327 U JP1988056327 U JP 1988056327U JP 5632788 U JP5632788 U JP 5632788U JP H0620927 Y2 JPH0620927 Y2 JP H0620927Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flywheel
ring gear
ignition
outer diameter
magnet
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1988056327U
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English (en)
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JPH01166156U (ja
Inventor
敏之 高田
寿義 柴田
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Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、エンジンのクランクシャフトに固定されるリ
ングギヤ付きフライホイールに関し、特に、点火コイル
のヨークに対し所定のエヤーギャップをもって対向する
点火用磁石をフライホイールの外周部に装着する型式の
リングギヤ付きフライホイールに関する。
〔従来の技術〕 クランクシャフトに固定されるフライホイールに磁石
(点火用および充電用)を装着し、該磁石と所定のエヤ
ーギャップをもって対向するコイル(点火用および充電
用)をクランクケース等の固定部に取付けたフライホイ
ールマグネト式の発電装置が使用されている。
この場合、点火用コイルをフライホイール外周の外側に
取付け、該フライホイールの外周部に点火用磁石を装着
するマグネト構造、すなわち外コイル形マグネトを採用
することがある。
また、エレクトリックスターターによってエンジンを始
動させる場合は、上記フライホイールに固定したリング
ギヤを介してクランクシャフトを回動させることが行わ
れている。
このようなリングギヤ付きフライホイールは例えば実開
昭63-28881号に開示されている。
〔考案が解決しようとする技術課題〕
ところで、従来のこの種のフライホイール、すなわち、
点火用磁石を外周部に装着する型式のリングギヤ付きフ
ライホイールにあっては、リングギヤがフライホイール
の外周に圧入され、該リングギヤの外径が点火用コイル
および点火用磁石間のエアーギャップ部の径より大き
く、予め点火用コイルを取付けてしまうとフライホイー
ルをクランクシャフトに嵌合させることができなくなる
ため、フライホイールをクランクシャフトに組付けた後
で点火用コイルをクランクケース等に取付けるという工
程が採用されていた。しかし、このような工程では、点
火用磁石の外面にエアーギャップを加えた外径を有する
位置決め治具を使用することができず、点火用コイルと
点火用磁石との間のエアーギャップ調整が困難であり、
高い精度で安定したエアーギャップ調整を行うことがで
きなかった。
特に、フライホイールの表面に形成される冷却ファンの
外径が大きい場合は、エアーギャップ調整を行うフライ
ホイール外周面が湾曲傾斜面となり、作業が非常に困難
であった。
〔課題解決のための手段〕
本考案は上記技術課題に鑑みてなされたものであり、本
考案は、点火用磁石をフライホイールの外周部に装着す
るリングギヤ付きフライホイールにおいて、リングギヤ
の外径を前記点火用磁石の外径と同じまたはそれより小
さくし、フライホイールの外径とリングギヤ圧入径との
間にバランス用肉抜きを施す構成とすることにより、点
火用磁石の外径よりエアーギャップ分だけ大きい径のダ
ミーフライホイールを用いて点火コイルを位置決め固定
するという組立工程を採用することによりエアーギャッ
プを容易に高い精度で調整することができ、フライホイ
ールのリングギヤ圧入径より外周側の厚肉部に形成する
バランス用肉抜きにより充電用磁石や点火用磁石の配置
に対応して容易に優れた回転バランスを保持することが
できるリングギヤ付きフライホイールを提供するもので
ある。
〔実施例〕
第1図は本考案によるリングギヤ付きフライホイールの
一実施例の縦断面図、第2図は第1図中の線II−IIから
見た裏面図である。
第1図および第2図において、エンジンのクランクケー
ス1に軸支されるクランクシャフト2の一端部に回転力
のむらを緩和するためのフライホイール3が固定されて
いる。
このフライホイール3の表面(外側の面)には複数個の
ファンブレード4から成る冷却ファンが一体成形で設け
られている。
前記フライホイール3の内側に設けたリングギヤ圧入部
5にはリングギヤ6が圧入固着されており、該リングギ
ヤ6にはクランクケース1側に取付けられたエレクトリ
ックスターター(スターターモータ)7の出力軸上のピ
ニオン8が噛み合っており、エンジンを始動する際該エ
レクトリックスターター7によりフライホイール3を介
してクランクシャフト2を回転させるよう構成されてい
る。
クランクケース1には点火用コイル10および充電用コ
イルが取付けられており、フライホイール3には点火用
磁石12および充電用磁石13が装着されている。
前記点火用コイル10はフライホイール3の外径より外
側に配置され、前記点火用磁石12は該点火用コイル1
0のヨーク14と所定のエアーギャップG1をもって対
向するようフライホイール3の外周部に例えば鋳込み法
などで一体的に装着されている。
一方、充電用コイル11はフライホイール3の内側(中
心部に近い位置)に配置され、前記充電用磁石13は該
充電用コイル11のヨーク15と所定のギャップG2を
もって対向するようフライホイール3のリングギヤ圧入
部5の内径側に例えば接着または鋳込み法などで一体的
に装着されている。
前記点火用磁石12は第2図に示すごとく、フライホイ
ール3の外周部に形成した凹部(または切り欠き部)1
6内に装着され、該点火用磁石12の外径はフライホイ
ール3の外径と略同じ(略同一周面)にされている。
そこで、本考案のリングギヤ6付きフライホイール3に
おいては、該リングギヤ6の外径D1は前記点火用磁石
の外径D2(図示の例ではフライホイール3の外径と同
じ)と同じまたはそれより小さく選定されている。
一方、フライホイール3の表面(外側の面)に設けられ
る冷却ファン4の外径D3は前記フライホイール3およ
び前記点火用磁石12の外径D2より大きくされ、送風
能力の向上が図られている。
さらに、リングギヤ6の外径D1を抑えたことから、フ
ライホイール3の外径D2からリングギヤ圧入部5まで
の間に厚肉部17を利用して回転質量のバランスとりが
実施されている。すなわち、点火用磁石12や充電用磁
石13,13の配置により、前記厚肉部17をそのまま
残してバランスウエイト(カウンタウエイト)として利
用したり、前記厚肉部17のフライホイール3の外径D
2とリングギヤ6圧入径dとの間に凹部18を形成する
ことによりバランス用肉抜きを施すことが行われてい
る。
なお、前記エレクトリックスターター7によってエンジ
ンを始動する場合はバッテリーが必要であり、このバッ
テリーを充電するために前記充電用のコイル11および
磁石13が必要であるが、この充電用電源を確保するに
は前記充電用磁石13は図示のように90度間隔に2個
使用するだけで充分な場合が多い。
従来、このような充電用磁石13、13の配置では回転
軸に対するバランスを保持するのが困難であったが、本
考案では、前述のように厚肉部17を利用してバランス
用の肉抜き部18を適宜形成することができるので、9
0度間隔に充電用磁石13、13を2個配置してコスト
ダウンを図ると同時に回転バランスを良好に保持するこ
とが可能になる。
以上説明した実施例によれば、リングギヤ6の外径D1
を点火用磁石12の外径D2と同等以下にしたので、フ
ライホイール3をクランクシャフト2に取付ける前に点
火コイル10をクランクケース1などに固定しておくこ
とが可能となり、したがって、正規のフライホイール3
の点火用磁石12の外径D2よりエアーギャップG1だ
け大きい径のダミーフライホイール(点火コイル10の
位置決め工具)をクランクシャフト2に嵌合させ、この
ダミーフライホイールの外周部に接するよう点火コイル
10を正確に位置決め固定した後、該ダミーフライホイ
ールを外して正規のフライホイール3を装着する組立工
程を実施することが可能となった。
このため、点火用コイル10のヨーク14と点火用磁石
12との間のエアーギャップG1を容易に高い精度で調
整することが可能になった。
また、点火コイル10と干渉しない冷却ファン10の外
径D3をフライホイール外径D2より大きくしたので、
冷却性能の向上を図ることができた。
さらに、フライホイール3の外径D2とリングギヤ6圧
入径dとの間に形成される厚肉部17を利用して、バラ
ンスウエイトを形成したり、バランス用肉抜き18を施
したりできるので、充電用磁石13、13を90度間隔
で2個配置してコストダウンを図った場合でも、フライ
ホイール3のバランスを良好に保持することができた。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなごとく、本考案によれば、点火
用磁石をフライホイールの外周部に装着するリングギヤ
付きフライホイールにおいて、リングギヤの外径を前記
点火用磁石の外径と同じまたはそれより小さくし、フラ
イホイールの外径とリングギヤ圧入径との間にバランス
用肉抜きを施す構成としたので、点火用磁石の外径より
エアーギャップ分だけ大きい径のダミーフライホイール
を用いて点火コイルを位置決め固定するという組立工程
を採用することによりエアーギャップを容易に高い精度
で調整することができ、フライホイールのリングギヤ圧
入径より外周側の厚肉部に形成するバランス用肉抜きに
より充電用磁石や点火用磁石の配置に対応して容易に優
れた回転バランスを保持することができるリングギヤ付
きフライホイールが提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のリングギヤ付きフライホイールの一実
施例の縦断面図、第2図は第1図中の線II−IIから見た
裏面図である。 1……クランクケース、2……クランクシャフト、3…
…フライホイール、4……冷却ファン、6……リングギ
ヤ、10……点火用コイル、12……点火用磁石、18
……バランス肉抜き、D1……リングギヤの外径、D2
……点火用磁石およびフライホイールの外径、D3……
冷却ファンの外径、d……リングギヤ圧入径、G1、G
2……エアーギャップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16F 15/26 A 9030−3J 15/30 Z 9030−3J

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】点火用磁石をフライホイールの外周部に装
    着するリングギヤ付きフライホイールにおいて、リング
    ギヤの外径を前記点火用磁石の外径と同じまたはそれよ
    り小さくし、フライホイールの外径とリングギヤ圧入径
    との間にバランス用肉抜きを施すことを特徴とするリン
    グギヤ付きフライホイール。
JP1988056327U 1988-04-26 1988-04-26 リングギヤ付きフライホイール Expired - Lifetime JPH0620927Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988056327U JPH0620927Y2 (ja) 1988-04-26 1988-04-26 リングギヤ付きフライホイール

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JP1988056327U JPH0620927Y2 (ja) 1988-04-26 1988-04-26 リングギヤ付きフライホイール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01166156U JPH01166156U (ja) 1989-11-21
JPH0620927Y2 true JPH0620927Y2 (ja) 1994-06-01

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ID=31282206

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55154365U (ja) * 1979-04-20 1980-11-07
JPS5986450U (ja) * 1982-12-02 1984-06-11 川崎重工業株式会社 単気筒内燃機関のバランス装置
JPS62141940A (ja) * 1985-12-16 1987-06-25 Kawasaki Heavy Ind Ltd ゼネレ−タ−取付け構造

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