JPH0640436Y2 - フライホイール磁石回転子 - Google Patents

フライホイール磁石回転子

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JPH0640436Y2
JPH0640436Y2 JP13368189U JP13368189U JPH0640436Y2 JP H0640436 Y2 JPH0640436 Y2 JP H0640436Y2 JP 13368189 U JP13368189 U JP 13368189U JP 13368189 U JP13368189 U JP 13368189U JP H0640436 Y2 JPH0640436 Y2 JP H0640436Y2
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JP
Japan
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flywheel
ring gear
magnet
permanent magnet
fitting portion
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JP13368189U
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JPH0374157U (ja
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修 福本
孝行 若林
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Kokusan Denki Co Ltd
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Kokusan Denki Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、機関始動装置のピニオンギアを噛み合わせる
リングギアを備えた外磁石形のフライホイール磁石回転
子に関するものである。
[従来の技術] 内燃機関用磁石発電機に用いるフライホイール磁石回転
子として、ほぼカップ状に形成されたフライホイールの
外周側に径方向の外側に開口する凹部を設けて、該凹部
内に永久磁石を取付けた、所謂外磁石形のフライホイー
ル磁石回転子が知られている。フライホイールはテーパ
孔を有するボス部を備えたいて、該ボス部のテーパ孔に
機関の回転軸の先端のテーパ部が嵌合される。フライホ
イールのボス部のテーパ孔にはキー溝が設けられ、該キ
ー溝に係入されたキーにより機関の回転軸に対するフラ
イホイール磁石回転子の位置決めと回り止めとが図られ
る。
またこのようなフライホイール磁石回転子が取付けられ
た内燃機関に電動式の機関始動装置を適用する場合に
は、フライホイールの外周部に機関始動装置の出力軸に
取付けられたピニオンギアを噛み合わせるためのリング
ギアが焼き嵌めにより嵌着される。
上記のフライホイール磁石回転子を製造する過程では、
フライホイールのボス部のテーパ孔にキー溝加工を施す
必要がある。キー溝はブローチ盤の加工刃をテーパ孔の
小径側から大径側に移動させることにより切削される
が、機関に取付けられるフライホイール磁石回転子で
は、磁石発電機から内燃機関用点火装置に供給する出力
の位相を合わせるためにキー溝を所定の位置に設ける必
要がある。したがってフライホイールのボスのテーパ孔
にキー溝を加工する際には、ブローチ盤の位置決めピン
をフライホイールに設けた位置決め部に係合させること
により、フライホイールをブローチ盤に対して所定の位
置関係に位置決めし、この状態で加工刃を移動させてキ
ー溝を切削している。
外磁石回転形のフライホイール磁石回転子の場合には、
磁石取付け用凹部をフライホイールの軸線方向の両端に
開口するように設けて該凹部をブローチ盤の位置決め部
とし、該凹部の内側にブローチ盤の位置決めピンを嵌合
させてフライホイールをブローチ盤に対して位置決めし
ていた。
[考案が解決しようとする課題] 従来の外磁石形のフライホイール磁石回転子では、磁石
取付け用凹部をフライホイールの軸線方向の両端に開口
させて、該凹部をブローチ盤に対する位置決め部として
いたため、このフライホイール磁石回転子にリングギア
を嵌着した場合には、磁石取付け用凹部の部分でリング
ギアが歪むのを避けられなかった。リングギアが歪むと
始動装置のピニオンギアと該リングギアとの噛み合いに
不具合が生じてギアの歯が折れる等の事故が生じること
があった。
またリングギアを嵌着する部分に磁石取付け用凹部が存
在するとリングギアとフライホイールとの結合が弱くな
り、長期間の使用によりリングギアが空回りする状態に
なるおそれがあった。
なおリングギアの取付け強度を高めるためにリングギア
が取付けられるフライホイールの一端側で磁石取付け用
凹部を閉鎖して、フライホイールの外周に周方向に連続
したリングギア嵌着部を形成することも考えられる。し
かしこのようにした場合には、フライホイールをブロー
チ盤に対して位置決めするための位置決め部がなくなる
ため、キー溝の加工を行うことが難しくなる。
本考案の目的は、フライホイールにブローチ盤に対する
位置決め部を設けて、しかもリングギアの取付け強度を
高めることができるようにしたフライホイール磁石回転
子を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、テーパ孔1eを有するボス部1dを備えたほぼカ
ップ状のフライホイール1と、フライホイールの外周部
に取付けられた永久磁石3と、フライホイールの外周に
嵌着されたリングギア2とを備えたフライホイール磁石
回転子に係わるものである。
本考案においては、リングギア2がフライホイールの開
口端部側の外周に設けられたリングギア嵌着部1fに嵌着
される。永久磁石はリングギア嵌着部よりも軸線方向に
位置をずらしてフライホイールの外周側に設けられた磁
石取付用凹部1g内に固定され、該永久磁石の周方向の両
端と前記磁石取付用凹部の周方向の両端との間にそれぞ
れ対の間隙G1,G2が形成されている。そして、永久磁石
の側方にリングギア嵌着部1fの一部を成す部分1faを残
した状態でリングギア嵌着部1fの磁石取付用凹部1gに相
応する部分の一部に上記間隙の少なくとも一方を外部に
連通させる切り欠き溝1hが形成されている。
[作用] 上記のように、リングギア嵌着部よりも軸線方向に位置
をずらして設けた磁石取付用凹部内に永久磁石を固定
し、リングギア嵌着部の一部を成す部分を永久磁石の側
方に残した状態で、リングギア嵌着部の磁石取付用凹部
に相応する部分の一部に切り欠き溝を設けるようにする
と、磁石取付け用凹部に相応する箇所にもリングギア嵌
着部を存在させてリングギアを内側から支えることがで
きるため、リングギアの取付け強度を高めることができ
る。
また上記のようにリングギア嵌着部に切り欠き溝を設け
ると、該切り欠き溝にブローチ盤の位置決め手段を係入
してフライホイールをブローチ盤に対して位置決めする
ことができるため、フライホイールのボス部のキー溝加
工を容易に行うことができる。
[実施例] 以下添付図面を参照して本考案の実施例を詳細に説明す
る。
第1図ないし第3図は本考案の実施例を示したもので、
第1図は一部を切り欠いて示した正面図、第2図はフラ
イホイールの磁石取付け用凹部付近の拡大図、第3図は
フライホイール磁石回転子の構造を、フライホイールと
キー溝加工用のブローチ盤との位置関係とともに示した
断面図である。
第1図ないし第3図において、1は周壁部1aと底壁部1b
とを有するほぼカップ状の形状に形成されたフライホイ
ールで、このフライホイールの底壁部1bの外面には多数
の送風羽1cが該底壁部と一体に形成されている。底壁部
1bの中央部にはフライホイールの内側に突出したボス部
1dが設けられ、該ボス部1dの内側にはテーパ孔1eが形成
されている。
フライホイールの開口部1A側の端部外周には周方向に伸
びるリングギア嵌着部1fが形成されている。リングギア
嵌着部1fはリングギア2が嵌合する部分1f1と、リング
ギア2の端面に当接するストッパ壁部(段部)1f2とか
らなっている。フライホイールの外周にはまたリングギ
ア嵌着部1fに対して軸線方向に位置をずらして径方向の
外側とフライホイールの底壁部側とに開口した磁石取付
け用凹部1gが形成されている。磁石取付け用凹部1gの底
部に永久磁石3の一方の磁極面が当接され、該永久磁石
の他方の磁極面には磁極片4が当接されている。そして
磁極片4及び磁石3を貫通させたネジ5がフライホイー
ル1の周壁部に螺入され、このネジにより磁石3が磁極
片4と共にフライホイールに対して固定されている。磁
石3の周方向長さは、磁石取付用凹部1gの周方向長さよ
りも短く設定されていて、磁石3の周方向の両端と磁石
取付用凹部1gの周方向の両端との間にそれぞれ対の間隙
1,G2が形成されている。なお6は磁石3を保護するた
めに該磁石の露出部分を覆う保護外装である。
本実施例では、リングギア嵌着部1fの、対の間隙G1,G2
に相応する部分をそれぞれ貫通させて対の切り欠き溝1
h,1hが設けられ、対の間隙G1,G2がそれぞれ対の切り欠
き溝1h,1hを通して外部に連通させられている。そし
て、対の切り欠き溝1h,1hの間にあって永久磁石の側方
を周方向に延びる部分は、リングギア嵌着部1fの一部を
成す部分1faとして切り欠かれずに残されている。
リングギア2はリングギア嵌着部1fに焼き嵌めされて取
付けられている。本考案においては、切り欠き溝1h,1h
の間を磁石3に沿って延びる部分がリングギア嵌着部1f
の一部を成す部分1faとして切り欠かれることなく残さ
れているため、磁石取付用凹部1gが設けられた位置でも
リングギアを内側から支えることができる。従ってリン
グギアが歪むおそれがなく、また該リングギアの取付け
強度を十分高くすることができる。
この実施例ではフライホイール1の内周に径が拡大され
た部分が設けられていて、その部分に3個の円弧状の永
久磁石7が固定されている。
上記のフライホイール磁石回転子はボス部1dのテーパ孔
に図示しない機関の回転軸を嵌合させて、該回転軸に螺
合させたネジにより回転軸のテーパ部をテーパ孔1eに対
して締め付けることにより機関に取付けられる。またテ
ーパ孔1eに設けられたキー溝1e1に係入されたキーによ
りフライホイールが機関の回転軸に対して位置決めされ
る。
そしてフライホイールの外周側に内燃機関用点火装置を
駆動する発電コイルを備えた電機子が配置されて、該電
機子が磁石3に対向させられる。またフライホイールの
内側には他の負荷を駆動する発電コイルを備えた電機子
が配置される。これらの電機子は機関のケース等に設け
られた固定子台板に固定される。
リングギア2には、機関を始動させる際に図示しない機
関始動装置のピニオンギアが噛み合わされる。
ボス部のテーパ孔1eにキー溝1e1を設ける際には、第3
図に示したようにブローチ盤10に設けられた位置決めピ
ン11,11をフライホイールの切り欠き溝1h,1hに嵌合させ
てフライホイール1をブローチ盤に対して位置決めす
る。この状態で、加工軸12に取付けられた加工刃13をテ
ーパ孔の小径側から大径側に移動させることによりキー
溝1e1を切削する。
上記の実施例では、1対の切り欠き溝1h,1hを設けてい
るが、切り欠き溝を1個だけ設けるようにしても良い。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、リングギア嵌着部より
も軸線方向に位置をずらして設けた磁石取付用凹部内に
永久磁石を固定し、リングギア嵌着部の一部を成す部分
を永久磁石の側方に残した状態で、リングギア嵌着部の
磁石取付用凹部に相応する部分の一部に切り欠き溝を設
けたので、磁石取付け用凹部に相応する箇所にもリング
ギア嵌着部を存在させてリングギアを内側から支えるこ
とができ、リングギアの取付け強度を高めることができ
る利点がある。
また本考案によれば、リングギア嵌着部に切り欠き溝を
設けたので、該切り欠き溝にブローチ盤の位置決めピン
を係入してフライホイールをブローチ盤に対して位置決
めすることができ、フライホイールのボス部のキー溝加
工を容易に行うことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の実施例を示したもので、
第1図は一部を切り欠いて示した正面図、第2図はフラ
イホイールの磁石取付け用凹部付近の拡大図、第3図は
フライホイール磁石回転子の構造をフライホイールとキ
ー溝加工用のブローチ盤との位置関係とともに示した断
面図である。 1…フライホイール、1d…ボス部、1e…テーパ孔、1e1
…キー溝、1f…リングギア嵌着部、1g…磁石取付け用凹
部、1h…切り欠き溝、3…永久磁石、4…磁極片。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】テーパ孔(1e)を有するボス部(1d)を備
    えたほぼカップ状のフライホイール(1)と、前記フラ
    イホイールの外周部に取付けられた永久磁石(3)と、
    前記フライホイールの外周に嵌着されたリングギア
    (2)とを備えたフライホイール磁石回転子において、 前記リングギア(2)は前記フライホイールの開口端部
    側の外周に設けられたリングギア嵌着部(1f)に嵌着さ
    れ、 前記永久磁石は前記リングギア嵌着部よりも軸線方向に
    位置をずらして前記フライホイールの外周側に設けられ
    た磁石取付用凹部(1g)内に固定されて該永久磁石の周
    方向の両端と前記磁石取付用凹部の周方向の両端との間
    にそれぞれ間隙(G1,G2)が形成され、 前記永久磁石の側方にリングギア嵌着部(1f)の一部を
    成す部分(1fa)を残した状態で、リングギア嵌着部
    (1f)の磁石取付用凹部(1g)に相応する部分の一部に
    前記間隙の少なくとも一方を外部に連通させる切り欠き
    溝(1h)が形成されていることを特徴とするフライホイ
    ール磁石回転子。
JP13368189U 1989-11-17 1989-11-17 フライホイール磁石回転子 Expired - Lifetime JPH0640436Y2 (ja)

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JPH0374157U JPH0374157U (ja) 1991-07-25
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