JPH06209123A - 発光ダイオードスイッチング駆動回路 - Google Patents

発光ダイオードスイッチング駆動回路

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JPH06209123A
JPH06209123A JP15813392A JP15813392A JPH06209123A JP H06209123 A JPH06209123 A JP H06209123A JP 15813392 A JP15813392 A JP 15813392A JP 15813392 A JP15813392 A JP 15813392A JP H06209123 A JPH06209123 A JP H06209123A
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Kazuo Hasegawa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い繰返し周波数の発光ダイオード(LE
D)駆動信号に対応でき、マイコンの異常動作時にも消
費電力を増加させないLEDスイッチング駆動回路を提
供すること。 【構成】 LED駆動トランジスタ1と、そのコレクタ
に接続されたLED2と、そのベースと一方の電源端子
4’間に接続され、2個の直列接続ダイオード6、7か
らなるクリップ回路を含み、前記ベースに駆動信号源1
1からLED駆動信号が供給されるLEDスイッチング
駆動回路において、前記クリップ回路に並列に、直列接
続ダイオード6、7の極性と逆極性でダイオード8を接
続して前記駆動信号の高及び低レベル側を制限し、駆動
信号源11と前記ベース間に直列に結合コンデンサ10
を接続して前記駆動信号の直流成分をカットしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光ダイオード(LE
D)スイッチング駆動回路に係わり、特に、電池電源を
備え、赤外光を発生するリモートコントロール(リモコ
ン)送信機等に用いられるLEDスイッチング駆動回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、赤外光を発生するリモコン送信機
においては、赤外光の発生のために、出力負荷にLED
が接続されたトランジスタスイッチング駆動回路が用い
られていた。
【0003】図5は、かかるトランジスタスイッチング
駆動回路の一例を示す回路構成図であって、(a)はn
pnトランジスタを用いた構成例、(b)はpnpトラ
ンジスタを用いた構成例である。
【0004】図5において、30はLED駆動トランジ
スタ、31はLED、32はコレクタ直列抵抗、33は
ベース直列抵抗、34はベース分路抵抗、35はマイク
ロコンピュータ(マイコン)等の論理回路からなる駆動
信号源である。
【0005】そして、LED駆動トランジスタ30のコ
レクタは、LED31とコレクタ直列抵抗32を介して
一方の電源端子に接続され、エミッタは直接他方の電源
端子に接続される。また、前記トランジスタ30のベー
スはベース直列抵抗33を介して駆動信号源35に接続
されるとともに、ベース分路抵抗34を介して他方の電
源端子に接続される。
【0006】このような構成において、駆動信号源34
から送出されるパルス状のLED駆動信号は、ベース直
列抵抗33及びベース分路抵抗34からなる抵抗減衰器
により適宜レベル調整された後、LED駆動トランジス
タ30のベースに供給され、LED駆動信号の高レベル
時(図aの場合)または低レベル時(図bの場合)にL
ED駆動トランジスタ30が導通状態になる。この導通
により、前記トランジスタ30のコレクタに接続されて
いるLED31が付勢され、LED31から赤外光が放
射される。
【0007】ところで、前記トランジスタスイッチング
駆動回路を有するリモコン送信機においては、通常、電
源として電池が用いられ、トランジスタスイッチング駆
動回路のLED駆動トランジスタ30もこの電池により
駆動されるが、前記電池が消耗してくると、発生する出
力電圧が低下するため、LED駆動トランジスタ30の
コレクタ電流(LED31を流れる電流)が減少し、L
ED31の赤外光発光出力が低下して赤外光の到達距離
が短くなるようになる。
【0008】ここで、図6は、図5に示されたトランジ
スタスイッチング駆動回路のLEDに流れる電流波形を
示す信号波形図である。
【0009】例えば、電池の出力動作電圧の規定値が5
Vであるとき、前記電池の消耗により、その出力動作電
圧が規定値よりも約20%程度低下した4Vになったと
すれば、図6(a)、(b)に示すように、LED31
を流れる電流も約20%程度低下するようになる。この
ような状態を避けるために、電池の出力動作電圧が低下
した場合においても、LED31に充分な電流が流れる
ように電池の出力動作電圧を予め高いもの、例えば、出
力動作電圧を必要とする電圧よりも20%程度高い6.
6Vのものに設定したとすれば、今度は電池が新しいと
きに出力動作電圧が規定値よりも高くなり過ぎ、図6
(a)、(c)に示すように、LED31に必要以上に
大きな電流、例えば、通常の電流値の約40%程度も多
い電流が流れ、電池が無駄に消耗されるという問題があ
る。
【0010】また、前記トランジスタスイッチング駆動
回路に用いられるLED31は、その順方向電圧降下V
fが温度の変化に応じて変動し、その順方向電圧降下V
fの変化に伴ってLED31を流れる電流も変動するも
ので、具体的には、前記順方向電圧降下Vfは常温時よ
り温度が高くなると小さくなり、この順方向電圧降下V
fが小さくなってくるとその電流は増大するようにな
る。このため、LED31は、常温時からの温度の上昇
によって順方向電圧降下Vfが小さくなると、それに伴
って電流が増大し、この電流の増大による温度上昇によ
ってさらに前記順方向電圧降下Vfが小さくなり、ます
ますその電流が増大するようになるもので、結果的に、
LED31は電流に対する正の温度係数を有するものと
なる。そこで、前記トランジスタスイッチング駆動回路
においては、高温時にLED31に流れる電流が必要以
上に大きくなり過ぎ、LED31が破壊されるのを防ぐ
ために、LED31に直列にコレクタ直列抵抗32を挿
入し、LED31に流れる電流を制限するようにしてい
る。このような構成にすれば、例えば、図6(a)、
(d)に示すように、25℃の常温に対して温度が70
℃まで上昇したとしても、または、図6(a)、(e)
に示すように、温度が−20℃にまで低下したとして
も、LED31に流れる電流の増減は極めて少ないもの
になる。
【0011】しかしながら、前述のコレクタ直列抵抗3
2の挿入により、高温時におけるLED31の安全率を
高める手段を採用すると、LED31に流れる電流の増
減は少なくできるものの、最も使用頻度の高い常温時に
おけるLED31の電流が比較的小さくなってしまい、
赤外光の到達距離が短くなるという問題がある。
【0012】さらに、前記トランジスタスイッチング駆
動回路においては、マイコンの暴走等により駆動信号源
34が発生するLED駆動信号が高レベル状態(図aの
場合)または低レベル状態(図bの場合)に固定された
ような場合には、LED31に電流が連続して流れ、L
ED31を焼損させたり、電池の異常な消費により電池
を発熱させたりして、装置の安全性の点においても問題
がある。
【0013】こうした問題点を除くための手段として、
LED駆動トランジスタ30のベースに2個の直列接続
ダイオードからなるクリップ回路を挿入し、LED駆動
トランジスタ30のベースを定電流駆動するようにした
改良されたトランジスタスイッチング駆動回路も既に知
られているところである。
【0014】図7は、かかる改良されたトランジスタス
イッチング駆動回路の一例を示す回路構成図であって、
(a)はnpnトランジスタを用いた構成例、(b)は
pnpトランジスタを用いた構成例である。
【0015】図7において、36、37はダイオード、
38はエミッタ直列抵抗であり、その他、図5に示す構
成要素と同じ構成要素には同じ符号を付けている。
【0016】そして、ダイオード36、37は、LED
駆動トランジスタ30のベースと、電源の負端子(図a
の場合)または電源の正端子(図bの場合)との間に直
列接続され、クリップ回路を構成している。また、エミ
ッタ直列抵抗38は、LED駆動トランジスタ30のエ
ミッタと電源の他方の端子間に接続されている。
【0017】この改良されたトランジスタスイッチング
駆動回路の動作は、本質的な点は図5に示すトランジス
タスイッチング駆動回路の動作と同じであるが、このト
ランジスタスイッチング駆動回路においては、LED駆
動トランジスタ30のベースにクリップ回路が挿入され
ているので、LED駆動トランジスタ30は定電流駆動
になり、比較的電池の出力駆動電圧の変動や温度変化の
影響を受けないという利点を有しているものである。
【0018】ここにおいて、図8は、図7に示されたト
ランジスタスイッチング駆動回路のLEDに流れる電流
波形を示す信号波形図(縦軸は電流、横軸は時間)で
あって、例えば、図8(a)、(b)に示すように、2
5℃の常温に対して温度が70℃まで上昇したとして
も、または、図8(a)、(c)に示すように、温度が
−20℃にまで低下したとしても、LED31に流れる
電流の増減は殆んどないものになる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、この改良さ
れたトランジスタスイッチング駆動回路においても、マ
イコンの暴走等により駆動信号源35が発生するLED
駆動信号が高レベル状態〔図7(a)の場合〕または低
レベル状態〔図7(b)の場合〕に固定されたような場
合には、LED31に電流が連続して流れるようにな
り、LED31を焼損させたり、電池の異常な消費によ
り電池を発熱させたりすることがあって、やはり装置の
安全性の点において問題が残されている。
【0020】また、この改良されたトランジスタスイッ
チング駆動回路は、LED駆動トランジスタ30のベー
スにクリップ回路を挿入しているので、LED駆動信号
の繰返し周波数が高くなると、図9(a)の波形に示
すように、正常な形のLED駆動信号を駆動信号源35
から出力させたとしても、前記クリップ回路を通してL
ED駆動トランジスタ30のベースに供給されるLED
駆動信号は、図9(a)の波形に示すように、歪みが
発生してそのデューテイ比が変化してしまい、前記LE
D駆動信号に対するLED駆動トランジスタ30のベー
ス浮遊容量の作用と相俟って、LED31のコレクタを
流れる電流は、図9(b)の波形に示すように、非連
続性を失ったものになるという新たな問題がある。な
お、図9(a)において、縦軸は電圧(V)、横軸は時
間(nSEC)を示しており、同図(b)において、縦
軸は電流(A)、横軸は時間(nSEC)を示してい
る。
【0021】さらに、前記クリップ回路においてクリッ
プされたLED駆動信号のクリップ部分は、赤外光の到
達距離に何等寄与するものでないため、結果的に、LE
D31に流れる電流の平均値が増し、トランジスタスイ
ッチング駆動回路の消費電力量が増すとともに、LED
31の寿命を縮めるという別の新たな問題もある。
【0022】本発明は、こうした問題点を全て除去する
ためのもので、その目的は、高い繰返し周波数のLED
駆動信号に対応でき、かつ、マイコンの異常動作時にお
いても消費電力を増加させないLEDスイッチング駆動
回路を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、LED駆動トランジスタと、LED駆動
トランジスタのコレクタに接続されたLEDと、LED
駆動トランジスタのベースと一方の電源との間に接続さ
れ、2個の直列接続ダイオードからなるクリップ回路と
を含み、前記ベースに駆動信号源からLED駆動信号が
供給されるLEDスイッチング駆動回路において、前記
クリップ回路に並列に、前記直列接続ダイオードの極性
と逆極性でダイオードを接続し、かつ、前記駆動信号源
と前記ベース間に結合コンデンサを接続した手段を備え
る。
【0024】
【作用】前記手段によれば、LED駆動トランジスタ
は、そのベースに接続されている2個の直列接続ダイオ
ードからなるクリップ回路により定電流駆動され、LE
D駆動信号のレベルによらずにLEDを流れる電流が一
定になるので、電池の出力動作電圧が低下しても、LE
Dを流れる電流はそれ程低下することがなく、赤外光の
到達距離も短くならない。このため、電池の使用可能な
出力動作電圧の範囲が拡大し、相対的に電池寿命も延び
るようになる。
【0025】また、前記手段によれば、駆動信号源とL
ED駆動トランジスタのベースとの間に結合コンデンサ
が接続されているので、マイコンの暴走等により駆動信
号源が発生するLED駆動信号が高レベル状態または低
レベル状態に固定されたような場合においても、LED
駆動トランジスタのベースに連続した駆動電圧が印加さ
れず、LEDに連続した電流が流れないので、LEDが
焼損したり、電池が発熱することがなく、安全性が保持
される。
【0026】さらに、前記手段によれば、温度が上昇す
ると、前記2個の直列接続ダイオードの順方向電圧降下
Vfが減少してLED駆動信号のレベルを低下させ、L
EDに流れる電流を減少させるように働く。そして、高
温になると、前述のようにLEDの順方向電圧降下Vf
が減少し、同時にLED駆動トランジスタのベース・エ
ミッタ接合部の順方向電圧降下Vfも減少するが、これ
らの順方向電圧降下Vfの減少は前記2個の直列接続ダ
イオードの順方向電圧降下Vfの減少よりも僅かに小さ
いので、LEDは電流に対する負の温度係数を有するこ
とになる。このため、高温時におけるLEDの電流安全
率が大きくなるように設定しても、通常頻繁に用いられ
る常温の動作時においてLEDの電流が減少することが
なく、赤外光の到達距離を大きくできる。
【0027】また、前記手段によれば、LED駆動トラ
ンジスタのベースにそれぞれ接続された、前記クランプ
回路の2つのダイオードとそれらダイオードに逆極性の
ダイオードとにより、LED駆動トランジスタのベース
に供給されるLED駆動信号の高及び低レベル範囲が限
定されるので、LED駆動トランジスタのベース浮遊容
量による前記LED駆動信号への影響を比較的少なくす
ることができ、それによってLED駆動信号の繰返し周
波数を高くすることが可能になる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0029】図1は、本発明に係わるLEDスイッチン
グ駆動回路の第1の実施例を示す回路構成図であって、
LED駆動トランジスタにnpnトランジスタを用いた
例である。
【0030】図1において、1はnpn型LED駆動ト
ランジスタ、2はLED、3はエミッタ直列抵抗、4は
正電源端子、4’は負電源(接地)端子、5はベース直
列抵抗、6、7は直列接続された第1及び第2のダイオ
ード、8は第3のダイオード、9はベース分路抵抗、1
0は結合コンデンサ、11はマイクロコンピュータ(マ
イコン)等の論理回路からなる駆動信号源である。
【0031】そして、LED駆動トランジスタ1は、そ
のコレクタがLED2を介して正電源端子4に接続さ
れ、そのエミッタがエミッタ直列抵抗3を介して負電源
端子4’に接続される。LED駆動トランジスタ1のベ
ースは、ベース直列抵抗5及び結合コンデンサ10を介
して駆動信号源11に接続されるとともに、ベース分路
抵抗9を介して負電源端子4’に接続される。このベー
ス分路抵抗9に並列に、第1及び第2のダイオード6、
7の直列接続からなるクランプ回路と第3のダイオード
8とがそれぞれ接続され、第1及び第2のダイオード
6、7の極性はLED駆動トランジスタ1のベース・エ
ミッタ接合の極性と同じであり、第3のダイオード8の
接続の極性は前記接合の極性と逆極性になるように選ば
れている。
【0032】さらに、図2は、本実施例のLEDスイッ
チング駆動回路のA点乃至C点に現われる信号状態の一
例を示す信号波形図であって、(a)は常温時に駆動信
号源11の出力側に生じるLED駆動信号及びLED
駆動トランジスタ1のベースに供給されるLED駆動信
号の各波形、(b)、(c)、(d)は常温時、高温
時、低温時においてそれぞれLED駆動トランジスタ1
の出力側に生じるLED通流電流の波形である。な
お、図2(a)において、縦軸は電圧(V)、横軸は時
間(μSEC)を示しており、同図(b)乃至(d)に
おいて、縦軸は電流(A)、横軸は時間(μSEC)を
示している。
【0033】また、図3は、LED駆動信号の繰返し周
波数が高い場合における、本実施例のLEDスイッチン
グ駆動回路のA点乃至C点に現われる信号状態の一例を
示す信号波形図であって、(a)は駆動信号源11の出
力側に生じるLED駆動信号及びLED駆動トランジ
スタ1のベースに供給されるLED駆動信号の各波
形、(b)はLED駆動トランジスタ1の出力側に生じ
るLED通流電流の波形である。なお、図3(a)に
おいて、縦軸は電圧(V)、横軸は時間(μSEC)を
示しており、同図(b)において、縦軸は電流(A)、
横軸は時間(μSEC)を示している。
【0034】ここにおいて、本実施例の動作を図2及び
図3を併用して説明する。
【0035】駆動信号源11からA点に送出されるパル
ス状のLED駆動信号は、図2(a)の波形に示すよ
うな波形のもので、始めに、結合コンデンサ10によっ
て直流分がカットされ、ベース直列抵抗5を通してLE
D駆動トランジスタ1に供給される。このとき、LED
駆動信号はそのレベルが前記ベース直列抵抗5と前記ベ
ースに接続されているベース分路抵抗9とからなる抵抗
減衰器によって減衰調整され、これと同時に、LED駆
動信号の高レベル側は第1及び第2のダイオード6、7
からなるクランプ回路によって第1及び第2のダイオー
ド6、7の順方向電圧降下Vfの総和レベルに抑えら
れ、LED駆動信号の低レベル側は第3のダイオード8
によってその順方向電圧降下Vfレベルに抑えられ、そ
の結果、LED駆動トランジスタ1のベースにおけるL
ED駆動信号は図2(a)の波形に示すような信号波
形に変換される。このとき、LED駆動信号がLED駆
動トランジスタ1のベースに供給された場合、その高レ
ベル時にLED駆動トランジスタ1が導通状態になるの
で、前記トランジスタ1のコレクタに接続されているL
ED2には図2(b)の波形に示すような電流が流
れ、LED2から前記電流の大きさに対応した強さの赤
外光が放射されるものである。
【0036】この場合に、本実施例においては、LED
駆動トランジスタ1は、そのベースに接続されている第
1及び第2の直列接続ダイオード6、7からなるクリッ
プ回路により定電流駆動されるようになるので、LED
駆動信号レベルに依存することなく、LED2を流れる
電流は一定になる。このため、電源の電池の出力動作電
圧が低下しても、LED2を流れる電流はそれ程低下す
ることがなく、LED2が発生する赤外光の到達距離も
短くならない。また、前記電池の使用可能な出力動作電
圧の範囲が拡大し、実質的に電池寿命を延ばすことがで
きる。
【0037】また、本実施例においては、駆動信号源1
1からLED駆動トランジスタ1のベースに至る回路内
に直列に結合コンデンサ10が接続されているので、駆
動信号源11内のマイコンの暴走等によって、駆動信号
源11が発生するLED駆動信号が高レベル状態に固定
されたような場合においても、その変化しない高レベル
状態は前記結合コンデンサ10によりカットされ、LE
D駆動トランジスタ1のベースには印加されない。この
ため、LED2には前記高レベル状態に対応した電流が
連続して流れないので、LED2が焼損したり、電源の
電池が発熱することがなく、装置の安全性を保持させる
ことができるものである。
【0038】さらに、本実施例においては、温度が上昇
すると、クランプ回路を構成する第1及び第2の直列接
続ダイオード6、7の順方向電圧降下Vfが減少して、
LED駆動信号の高レベル側を低下させるので、LED
2に流れる電流が減少するようになる。そして、温度の
上昇時には、既に述べたように、LED2の順方向電圧
降下Vfが減少し、同時にLED駆動トランジスタ1の
ベース・エミッタ接合部の順方向電圧降下Vfも減少す
るようになるが、これらの順方向電圧降下Vfの減少は
第1及び第2の直列接続ダイオード6、7の順方向電圧
降下Vfの減少よりも僅かに小さいので、LED2は電
流に対して負の温度係数を有するようになる。即ち、図
2(b)、(c)の波形に示すように、温度が25℃
の常温から70℃の高温に上昇した場合に僅かにピーク
電流値が低下するようになり、また、図2(b)、
(d)の波形に示すように、−20℃の低温に低下し
た場合には逆に僅かにピーク電流値が増大するようにな
る。このため、高温時におけるLED2の電流安全率を
大きく設定したとしても、通常、頻繁に用いられる常温
の動作時にLED2を流れる電流は減少することがな
く、LED2が発生する赤外光の到達距離を大きくする
ことができる。
【0039】また、本実施例においては、LED駆動ト
ランジスタ1のベースに供給されるLED駆動信号に対
して、前記クランプ回路による高レベル側のレベル限定
と相俟って、LED駆動トランジスタ1のベースに接続
された第3のダイオード8による低レベル側のレベル限
定を行なっているので、LED駆動トランジスタ1のベ
ース浮遊容量によるLED駆動信号への影響が比較的少
なくなるものである。即ち、繰返し周波数の高い、図3
(a)の波形に示すようなLED駆動信号をLED駆
動トランジスタ1に供給したとしても、図3(a)の波
形に示すように、LED駆動信号の歪みはそれ程多く
ならず、しかも、そのデューテイ比も殆んど変化しない
ため、LED31を流れる電流は、図3(b)の波形
に示すように、依然として非連続性が維持されるもので
ある。このため、本実施例においては、LED駆動信号
の繰返し周波数の限界を、従来のLED駆動信号の繰返
し周波数の限界よりも高くすることが可能になる。
【0040】続く、図4は、本発明に係わるLEDスイ
ッチング駆動回路の第2の実施例を示す回路構成図であ
って、LED駆動トランジスタにpnpトランジスタを
用いた例である。
【0041】図4において、12はpnp型LED駆動
トランジスタ、13は負電源端子、13’は正電源端子
であり、その他、図1に示す構成要素と同じ構成要素に
は同じ符号を付けている。
【0042】そして、本実施例と前述の第1の実施例と
の構成については、本実施例が、LED駆動トランジス
タ12としてpnp型のものを用いているのに対して、
第1の実施例が、LED駆動トランジスタ1としてnp
n型のものを用いている点、電源の極性に関して、本実
施例の負電源端子13が第1の実施例の正電源端子4に
変更され、本実施例の正電源端子13’が第1の実施例
の負電源端子4’に変更されている点を除けば、それら
の間に構成上何等の違いがないものである。
【0043】また、本実施例の動作も、前述の第1の実
施例の動作と同じであり、かつ、得られる効果も前述の
第1の実施例の奏する効果と同じであるので、本実施例
の動作及びそれにより得られる効果についてのこれ以上
の説明は省略する。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
LED駆動トランジスタのベースにクリップ回路を接続
して、LED駆動トランジスタを定電流駆動させるよう
にしているので、電源の電池の出力動作電圧が低下して
も、LEDを流れる電流はそれ程低下することがなく、
LEDが発生する赤外光の到達距離も短くならないとい
う効果がある。また、前記電池の使用可能な出力動作電
圧の範囲が拡大し、実質的に電池寿命を延ばすことがで
きるという効果もある。
【0045】また、本発明によれば、LED駆動トラン
ジスタのベースに直列に結合コンデンサを接続し、その
コンデンサで直流成分をカットするようにしているの
で、駆動信号源が発生するLED駆動信号が高(低)レ
ベル状態に固定されたような場合においても、LEDが
焼損したり、電源の電池が発熱することがなく、装置の
安全性を保持させることができるという効果がある。
【0046】さらに、本発明によれば、LED駆動トラ
ンジスタのベースに前記クリップ回路を設けることによ
り、LED電流に対して小さい負の温度係数を与えてい
るので、高温時におけるLEDの電流安全率を大きく設
定したとしても、通常、頻繁に用いられる常温の動作時
にLEDを流れる電流が減少することはなく、LEDが
発生する赤外光の到達距離を大きくできるという効果が
ある。
【0047】また、本発明によれば、LED駆動トラン
ジスタのベースに前記クリップ回路とともに第3のダイ
オードを接続し、LED駆動信号の高及び低レベル側を
ともに制限しているので、LED駆動トランジスタのベ
ース浮遊容量によるLED駆動信号への影響が比較的少
なくなり、LED駆動信号の繰返し周波数を従来のこの
種のものに比べて高くすることが可能になるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるLEDスイッチング駆動回路の
第1の実施例を示す回路構成図である。
【図2】図1の実施例におけるLEDスイッチング駆動
回路の各部の信号状態の一例を示す信号波形図である。
【図3】図1の実施例におけるLEDスイッチング駆動
回路の各部の他の信号状態の一例を示す信号波形図であ
る。
【図4】本発明に係わるLEDスイッチング駆動回路の
第2の実施例を示す回路構成図である。
【図5】従来のトランジスタスイッチング駆動回路の一
例を示す回路構成図である。
【図6】図5に示されたトランジスタスイッチング駆動
回路のLEDに流れる電流波形を示す信号波形図であ
る。
【図7】従来のトランジスタスイッチング駆動回路の他
の例を示す回路構成図である。
【図8】図7に示されたトランジスタスイッチング駆動
回路のLEDに流れる電流波形を示す信号波形図であ
る。
【図9】図7に示されたトランジスタスイッチング駆動
回路の各部の信号状態の一例を示す信号波形図である。
【符号の説明】
1 npn型LED駆動トランジスタ 2 LED(発光ダイオード) 3 エミッタ直列抵抗 4、13’ 正電源端子 4’、13 負電源端子 5 ベース直列抵抗 6 第1のダイオード 7 第2のダイオード 8 第3のダイオード 9 ベース分路抵抗 10 結合コンデンサ 11 駆動信号源 12 pnp型LED駆動トランジスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光ダイオード駆動トランジスタと、そ
    のコレクタに接続された発光ダイオードと、そのベース
    と一方の電源との間に接続され、2個の直列接続ダイオ
    ードからなるクリップ回路とを含み、前記ベースに駆動
    信号源から発光ダイオード駆動信号が供給される発光ダ
    イオードスイッチング駆動回路において、前記クリップ
    回路に並列に、前記直列接続ダイオードの極性と逆極性
    でダイオードを接続し、かつ、前記駆動信号源と前記ベ
    ース間に結合コンデンサを接続したことを特徴とする発
    光ダイオードスイッチング駆動回路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005051114A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Toshiba Corp Led駆動装置
JP2009038400A (ja) * 2001-12-18 2009-02-19 Sanken Electric Co Ltd 発光ダイオード駆動回路
CN107508584A (zh) * 2017-08-28 2017-12-22 宁波瑞能智慧科技有限公司 一种用于直流风机取暖的控制电路
JP2021150671A (ja) * 2020-03-16 2021-09-27 ローム株式会社 受光ic、近接センサ、および電子機器

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