JPH06208913A - 希土類ボンド磁石およびその製造方法 - Google Patents
希土類ボンド磁石およびその製造方法Info
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- JPH06208913A JPH06208913A JP5001931A JP193193A JPH06208913A JP H06208913 A JPH06208913 A JP H06208913A JP 5001931 A JP5001931 A JP 5001931A JP 193193 A JP193193 A JP 193193A JP H06208913 A JPH06208913 A JP H06208913A
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- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
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- H01F1/01—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
- H01F1/03—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
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- H01F1/053—Alloys characterised by their composition containing rare earth metals
- H01F1/055—Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5
- H01F1/059—Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and Va elements, e.g. Sm2Fe17N2
- H01F1/0596—Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and Va elements, e.g. Sm2Fe17N2 of rhombic or rhombohedral Th2Zn17 structure or hexagonal Th2Ni17 structure
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- Power Engineering (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明の希土類ボンド磁石は、基本組成が主
にR,FeおよびBからなるいわゆるR2Fe14B系の
磁性粉末と、主にR,FeおよびNからなるいわゆるR
2Fe17Nx系の磁性粉末を混合し、バインダーで結合さ
せ、ボンド磁石とする。 【効果】 二種類の磁性粉末を混合させることにより、
ボンド磁石中の磁性粉末の充填率の向上から磁化を高め
ることができるだけでなく、高い磁化と高い保磁力・良
い角形性をバランス良く有することができ、高いエネル
ギー積が得られる。また、高い磁気特性を保ったままS
m量少なくすることができ低コスト化が図れ、温度特性
などの信頼性向上も実現できる。当然、応用面にも多大
な効果を有するものである。
にR,FeおよびBからなるいわゆるR2Fe14B系の
磁性粉末と、主にR,FeおよびNからなるいわゆるR
2Fe17Nx系の磁性粉末を混合し、バインダーで結合さ
せ、ボンド磁石とする。 【効果】 二種類の磁性粉末を混合させることにより、
ボンド磁石中の磁性粉末の充填率の向上から磁化を高め
ることができるだけでなく、高い磁化と高い保磁力・良
い角形性をバランス良く有することができ、高いエネル
ギー積が得られる。また、高い磁気特性を保ったままS
m量少なくすることができ低コスト化が図れ、温度特性
などの信頼性向上も実現できる。当然、応用面にも多大
な効果を有するものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、希土類金属と遷移金属
群からなる希土類ボンド磁石に関するものである。
群からなる希土類ボンド磁石に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、R2Fe14B系ボンド磁石の磁性
粉末に関しては、例えばU.S.PAT.485105
8,4902361,4842656,5026438
などに示されているように、主にNd2Fe14Bを基本
組成とした急冷法を用いた等方性急冷薄帯、それを熱間
加工し粉砕した異方性粉末およびそれらを用いたボンド
磁石が知られている。さらに、異方性粉末としては、特
開平2−4901,特開平2−39503などに示され
ているように、インゴットを水素中で熱処理し粉砕する
方法も知られている。
粉末に関しては、例えばU.S.PAT.485105
8,4902361,4842656,5026438
などに示されているように、主にNd2Fe14Bを基本
組成とした急冷法を用いた等方性急冷薄帯、それを熱間
加工し粉砕した異方性粉末およびそれらを用いたボンド
磁石が知られている。さらに、異方性粉末としては、特
開平2−4901,特開平2−39503などに示され
ているように、インゴットを水素中で熱処理し粉砕する
方法も知られている。
【0003】また、R2Fe17Nx系希土類ボンド磁石に
関しては、例えば特開平2−57663号公報,特開平
2−257603号公報など特許公報およびJ.Mag
n.Magn.Mater.,87(1990)L25
1をはじめとする論文などに、Sm2Fe17Nx系などと
して主にボンド磁石に用いることができると報告されて
いる。
関しては、例えば特開平2−57663号公報,特開平
2−257603号公報など特許公報およびJ.Mag
n.Magn.Mater.,87(1990)L25
1をはじめとする論文などに、Sm2Fe17Nx系などと
して主にボンド磁石に用いることができると報告されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術におけるボンド磁石においては、以下の問題点を有
する。
技術におけるボンド磁石においては、以下の問題点を有
する。
【0005】(1)R2Fe14B系の場合、飽和磁化と
してはNd2Fe14Bが16kGとSm2Co17の12k
Gと比較して高い値を示しているが、異方性粉末は10
0μm以下にすると磁気特性が劇的に劣化しボンド磁石
としては用いることは困難であり、等方性粉末はボンド
磁石用として実用化されているが等方性であるが故に磁
気特性としては低いものとなっている。
してはNd2Fe14Bが16kGとSm2Co17の12k
Gと比較して高い値を示しているが、異方性粉末は10
0μm以下にすると磁気特性が劇的に劣化しボンド磁石
としては用いることは困難であり、等方性粉末はボンド
磁石用として実用化されているが等方性であるが故に磁
気特性としては低いものとなっている。
【0006】(2)Sm2Fe17Nxの場合、例えば平均
粒径で1〜3μmと5μm以下の微粉末にしないと十分
に高い磁気特性が得られないが、このような粉末を用い
て得られるボンド磁石の成形密度は低く、ボンド磁石と
しては十分に高い磁気特性が得られない。
粒径で1〜3μmと5μm以下の微粉末にしないと十分
に高い磁気特性が得られないが、このような粉末を用い
て得られるボンド磁石の成形密度は低く、ボンド磁石と
しては十分に高い磁気特性が得られない。
【0007】(3)Sm2Fe17Nxの場合、Smを安価
な他の軽希土類金属で置換すると磁気特性が大幅に低下
することから、低コスト化が困難である。
な他の軽希土類金属で置換すると磁気特性が大幅に低下
することから、低コスト化が困難である。
【0008】そこで、本発明はこのような問題点を解決
するもので、その目的とするところは、従来よりも高い
磁気特性を有し、低コストでかつ信頼性も高く、製造方
法も容易である希土類ボンド磁石を提供することにあ
る。
するもので、その目的とするところは、従来よりも高い
磁気特性を有し、低コストでかつ信頼性も高く、製造方
法も容易である希土類ボンド磁石を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の希土類ボンド磁
石は、基本組成が主にR,FeおよびBからなるいわゆ
るR2Fe14B系の磁性粉末と、主にR,FeおよびN
からなるいわゆるR2Fe17Nx系の粉末を混合させたこ
とを特徴とする希土類ボンド磁石。
石は、基本組成が主にR,FeおよびBからなるいわゆ
るR2Fe14B系の磁性粉末と、主にR,FeおよびN
からなるいわゆるR2Fe17Nx系の粉末を混合させたこ
とを特徴とする希土類ボンド磁石。
【0010】
【作用】本発明の上記の構成によれば、R2Fe14B系
粉末とR2Fe17Nx系粉末を混合し、ボンド磁石とする
ことにより、以下の効果を有する。
粉末とR2Fe17Nx系粉末を混合し、ボンド磁石とする
ことにより、以下の効果を有する。
【0011】(1)平均粒径1〜3μmのR2Fe17Nx
系粉末と平均粒径100μm以上のR2Fe14B系粉末
を混合することにより、いわゆる二山分布効果によりボ
ンド磁石の成形密度を高めることができ、磁気特性を向
上させることができる。特に、異方性のR2Fe14B系
粉末は100μm以下にすることにより、磁気特性が激
しく劣化することから、特に効果的である。
系粉末と平均粒径100μm以上のR2Fe14B系粉末
を混合することにより、いわゆる二山分布効果によりボ
ンド磁石の成形密度を高めることができ、磁気特性を向
上させることができる。特に、異方性のR2Fe14B系
粉末は100μm以下にすることにより、磁気特性が激
しく劣化することから、特に効果的である。
【0012】(2)R2Fe14B系磁性粉末はその代表
例としてNd2Fe14Bが挙げられるように希土類の中
でも安価な軽希土類と鉄を主成分とすることから、Sm
2Fe17Nx系粉末と混合させることにより、Smの使用
量を減じることができ、低コスト化が可能となる。
例としてNd2Fe14Bが挙げられるように希土類の中
でも安価な軽希土類と鉄を主成分とすることから、Sm
2Fe17Nx系粉末と混合させることにより、Smの使用
量を減じることができ、低コスト化が可能となる。
【0013】(3)R2Fe17Nx系は比較的保磁力の得
られにくいが、高保磁力のR2Fe14B系と混合するこ
とにより、最終的なボンド磁石の保磁力・角形性は実用
上十分高い値となり、エネルギー積など磁気特性の向上
のみならず信頼性の向上という効果も有する。
られにくいが、高保磁力のR2Fe14B系と混合するこ
とにより、最終的なボンド磁石の保磁力・角形性は実用
上十分高い値となり、エネルギー積など磁気特性の向上
のみならず信頼性の向上という効果も有する。
【0014】
【実施例】以下、本発明について、実施例に基づいて詳
細に説明する。
細に説明する。
【0015】(実施例1)Nd=12.4,Fe=65.
9,Co=15.9,B=5.8重量%の組成となるよう
に、高周波溶解炉を用いアルゴンガス雰囲気中で溶解・
鋳造し、単ロールで急冷薄帯を作成し、粉砕・熱処理を
施した。このR2Fe14B系等方性粉末を粉末A1とす
る。
9,Co=15.9,B=5.8重量%の組成となるよう
に、高周波溶解炉を用いアルゴンガス雰囲気中で溶解・
鋳造し、単ロールで急冷薄帯を作成し、粉砕・熱処理を
施した。このR2Fe14B系等方性粉末を粉末A1とす
る。
【0016】粉末A1と同様に作成した急冷薄帯を解砕
し、型中に入れ、アルゴンガス中で700〜800℃の
温度で短時間のうちに、20kg/mm2の圧力で高温
圧縮成形を施し、さらに最初の圧縮方向と垂直な方向に
高温圧縮成形を施した。このダイアップセットを施して
得られた異方性バルク体を粉砕して得たR2Fe14B系
異方性粉末を粉末A2とする。
し、型中に入れ、アルゴンガス中で700〜800℃の
温度で短時間のうちに、20kg/mm2の圧力で高温
圧縮成形を施し、さらに最初の圧縮方向と垂直な方向に
高温圧縮成形を施した。このダイアップセットを施して
得られた異方性バルク体を粉砕して得たR2Fe14B系
異方性粉末を粉末A2とする。
【0017】Nd=28.1,Fe=60.2,Co=1
0.6,B=1.0,Zr=0.1重量%の組成となるよ
うに、高周波溶解炉を用いアルゴンガス雰囲気中で溶解
・鋳造し、1100℃で3時間の均質化処理を施した後
<10mmに粉砕し、水素中で850℃×3時間、真空
中で引き続いて1時間の熱処理を施した。これをさらに
粉砕して得られたR2Fe14B系異方性粉末を粉末A3
とする。
0.6,B=1.0,Zr=0.1重量%の組成となるよ
うに、高周波溶解炉を用いアルゴンガス雰囲気中で溶解
・鋳造し、1100℃で3時間の均質化処理を施した後
<10mmに粉砕し、水素中で850℃×3時間、真空
中で引き続いて1時間の熱処理を施した。これをさらに
粉砕して得られたR2Fe14B系異方性粉末を粉末A3
とする。
【0018】Sm=24.5,Fe=75.5重量%の組
成となるように、高周波溶解炉を用いアルゴンガス雰囲
気中で溶解・鋳造しインゴットを作成した。このインゴ
ットにアルゴンガス雰囲気中で1100℃で24時間の
均質化処理を施した後、<53μmに粗粉砕した。この
粉末を窒素ガス雰囲気中で550℃で5時間の窒化処理
を施した。その後、ボールミルで微粉砕し、平均粒径で
1.4μmの粉末を得た。このR2Fe17Nx系粉末を粉
末B1とする。
成となるように、高周波溶解炉を用いアルゴンガス雰囲
気中で溶解・鋳造しインゴットを作成した。このインゴ
ットにアルゴンガス雰囲気中で1100℃で24時間の
均質化処理を施した後、<53μmに粗粉砕した。この
粉末を窒素ガス雰囲気中で550℃で5時間の窒化処理
を施した。その後、ボールミルで微粉砕し、平均粒径で
1.4μmの粉末を得た。このR2Fe17Nx系粉末を粉
末B1とする。
【0019】Sm=27.8,Fe=72.2重量%の組
成となるように、SmおよびFeの粉末(<200〜3
00μm)をプラネタリーミルを用いアルゴンガス雰囲
気中でメカニカルアロイング処理を施した。得られた粉
末をアルゴンガス雰囲気中750℃×0.5時間、窒素
ガス雰囲気中で450℃×6時間の熱処理を施した。こ
のR2Fe17Nx系粉末を粉末B2とする。
成となるように、SmおよびFeの粉末(<200〜3
00μm)をプラネタリーミルを用いアルゴンガス雰囲
気中でメカニカルアロイング処理を施した。得られた粉
末をアルゴンガス雰囲気中750℃×0.5時間、窒素
ガス雰囲気中で450℃×6時間の熱処理を施した。こ
のR2Fe17Nx系粉末を粉末B2とする。
【0020】以上5種類の粉末にエポキシ系樹脂1〜5
重量%を混合・混練し、15kOeの磁場中において7
0kg/mm2の成形圧で圧縮成形し、150℃で1時
間のキュアー処理を施しボンド磁石とした。A2,A
3,B1に関しては磁気特性の粉末粒径依存性が強いた
めに、特にA2とA3は密度が最適となる粉末粒径条件
(−1)と粉末での磁気特性が最適となる粉末粒径条件
(−2;100μm以上が90%以上)で評価した。以
下に各粉末を用いて作成したボンド磁石の代表的な磁気
特性を示す。これらを比較例とする。
重量%を混合・混練し、15kOeの磁場中において7
0kg/mm2の成形圧で圧縮成形し、150℃で1時
間のキュアー処理を施しボンド磁石とした。A2,A
3,B1に関しては磁気特性の粉末粒径依存性が強いた
めに、特にA2とA3は密度が最適となる粉末粒径条件
(−1)と粉末での磁気特性が最適となる粉末粒径条件
(−2;100μm以上が90%以上)で評価した。以
下に各粉末を用いて作成したボンド磁石の代表的な磁気
特性を示す。これらを比較例とする。
【0021】 比較例 Br iHc (BH)max 密度 kG kOe MGOe g/cc A1 7.5 9.8 11.4 6.51 A2−1 9.3 13.7 18.3 6.49 A2−2 8.5 14.2 16.0 5.85 A3−1 9.2 14.1 17.9 6.51 A3−2 8.8 14.3 17.2 6.11 B1 8.5 7.3 14.7 5.63 B2 7.3 16.2 11.1 5.72 先ず、A2−2にB1を5,10,15,20,25重
量%の割合で混合し、先の比較例と同様の方法を用いボ
ンド磁石とした。これら本発明を各々X1,X2,X
3,X4,X5とする。
量%の割合で混合し、先の比較例と同様の方法を用いボ
ンド磁石とした。これら本発明を各々X1,X2,X
3,X4,X5とする。
【0022】得られたボンド磁石の磁気特性を以下に示
す。
す。
【0023】 本発明 重量% Br iHc (BH)max (B1) kG kOe MGOe X1 5 8.8 14.0 17.2 X2 10 9.2 13.7 18.6 X3 15 9.7 13.2 20.5 X4 20 9.9 12.7 22.1 X5 25 9.6 10.9 20.3 A2−2とB1の粉末の密度が大きく異なることから、
効果があいまいとなるためにボンド磁石の密度は省略し
た。以上から分かるように、二種類の粉末を単独で使用
したとき(A2,B1)と比較すると、混合して使用す
ることにより高い磁気特性が得られている。このこと
は、粉末の二山分布効果によりボンド磁石中の磁性粉末
の充填率(体積%)が向上しそれに伴なって磁化も向上
したことに加えて、R2Fe17Nx系粉末単独と比較する
と、保磁力や角形性の向上により20MGOeを越える
高いエネルギー積が得られている。また、X1(5重量
%B1)ではA2−1よりもエネルギー積の数値として
は低いが、角形性が大幅に改善されており、耐熱性など
信頼性も向上した。
効果があいまいとなるためにボンド磁石の密度は省略し
た。以上から分かるように、二種類の粉末を単独で使用
したとき(A2,B1)と比較すると、混合して使用す
ることにより高い磁気特性が得られている。このこと
は、粉末の二山分布効果によりボンド磁石中の磁性粉末
の充填率(体積%)が向上しそれに伴なって磁化も向上
したことに加えて、R2Fe17Nx系粉末単独と比較する
と、保磁力や角形性の向上により20MGOeを越える
高いエネルギー積が得られている。また、X1(5重量
%B1)ではA2−1よりもエネルギー積の数値として
は低いが、角形性が大幅に改善されており、耐熱性など
信頼性も向上した。
【0024】(実施例2)A3−2とB1とを8:2
(重量比)で混合し、実施例1と同様にボンド磁石を作
成した(本発明X6)。磁気特性を以下に示す。
(重量比)で混合し、実施例1と同様にボンド磁石を作
成した(本発明X6)。磁気特性を以下に示す。
【0025】Br= 9.8kG,iHc=12.8kO
e,(BH)max=21.7MGOe このボンド磁石においても20MGOeを越える高い磁
気特性を示している。
e,(BH)max=21.7MGOe このボンド磁石においても20MGOeを越える高い磁
気特性を示している。
【0026】(実施例3)A1とB1とを85:15
(重量比)で混合し、実施例1と同様にボンド磁石を作
成した(本発明X7)。磁気特性を以下に示す。
(重量比)で混合し、実施例1と同様にボンド磁石を作
成した(本発明X7)。磁気特性を以下に示す。
【0027】Br= 7.9kG,iHc= 8.9kO
e,(BH)max=13.0MGOe このボンド磁石においても等方性としては非常に高い磁
気特性を示している。
e,(BH)max=13.0MGOe このボンド磁石においても等方性としては非常に高い磁
気特性を示している。
【0028】以上実施例1,2,3で述べてきたよう
に、基本組成が主にR,FeおよびBからなるいわゆる
R2Fe14B系の磁性粉末と、主にR,FeおよびNか
らなるいわゆるR2Fe17Nx系の磁性粉末を混合するこ
とによって、最適粒径が幸いにも補完する関係となり、
磁性粉末の充填率を向上させることができ、結果として
磁気特性特にエネルギー積を大幅に向上させることがで
きた。
に、基本組成が主にR,FeおよびBからなるいわゆる
R2Fe14B系の磁性粉末と、主にR,FeおよびNか
らなるいわゆるR2Fe17Nx系の磁性粉末を混合するこ
とによって、最適粒径が幸いにも補完する関係となり、
磁性粉末の充填率を向上させることができ、結果として
磁気特性特にエネルギー積を大幅に向上させることがで
きた。
【0029】(実施例4)A1に25,50,75重量
%B2を混合し、実施例1と同様にボンド磁石を作成し
た。各々本発明X8,X9,X10とする。磁気特性を
以下に示す。
%B2を混合し、実施例1と同様にボンド磁石を作成し
た。各々本発明X8,X9,X10とする。磁気特性を
以下に示す。
【0030】 本発明 重量% Br iHc (BH)max (B2) kG kOe MGOe X8 25 7.8 10.1 11.2 X9 50 7.6 12.9 11.5 X10 75 7.5 14.8 11.3 A1とB2の混合においては、磁気特性特にエネルギー
積は11MGOeを越えており問題がないだけでなく、
以下に示したように、Smを含まないことに起因する低
コストというA1の利点とiHcの温度係数が小さいこ
とに代表される熱安定性がよいというB2の利点を要求
に応じて対応できるバランスのとれたボンド磁石を提供
することが可能となる。
積は11MGOeを越えており問題がないだけでなく、
以下に示したように、Smを含まないことに起因する低
コストというA1の利点とiHcの温度係数が小さいこ
とに代表される熱安定性がよいというB2の利点を要求
に応じて対応できるバランスのとれたボンド磁石を提供
することが可能となる。
【0031】 本発明と 重量% Sm量 ΔiHc/ΔT 比較例 (B2) 重量% kOe/℃ A1 0 0.0 −0.36 X8 25 6.7 −0.34 X9 50 13.4 −0.31 X10 75 20.1 −0.28 B2 100 26.8 −0.25 以上本発明の効果を述べてきたが、例えばR2Fe17Nx
系の等方性の粉末は、B2で示したようなメカニカルア
ロイング法によるものに限らず、同様の効果は超急冷
法,アトマイズ法,水素処理法などによる粉末において
も同様の効果を確認しており、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、本発明の範囲を限定するのは特
許請求の範囲のみである。
系の等方性の粉末は、B2で示したようなメカニカルア
ロイング法によるものに限らず、同様の効果は超急冷
法,アトマイズ法,水素処理法などによる粉末において
も同様の効果を確認しており、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、本発明の範囲を限定するのは特
許請求の範囲のみである。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、R2
Fe14B系粉末とR2Fe17Nx系粉末を混合しボンド磁
石とすることを特徴とすることにより、磁気特性および
信頼性の高い希土類ボンド磁石を低コストでかつ簡便に
作成することができることから、応用するモータやデバ
イスのさらなる高性能化,高信頼性および小型化を実現
できるなど応用面にも多大の効果を有するものである。
Fe14B系粉末とR2Fe17Nx系粉末を混合しボンド磁
石とすることを特徴とすることにより、磁気特性および
信頼性の高い希土類ボンド磁石を低コストでかつ簡便に
作成することができることから、応用するモータやデバ
イスのさらなる高性能化,高信頼性および小型化を実現
できるなど応用面にも多大の効果を有するものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 基本組成が主に希土類金属(Yを含む希
土類元素のうち1種または2種以上:以下Rと略す),
FeおよびBからなるいわゆるR2Fe14B系の磁性粉
末と、主にR,FeおよびNからなるいわゆるR2Fe
17Nx系の磁性粉末を混合させたことを特徴とする希土
類ボンド磁石。 - 【請求項2】 基本組成が主にR,FeおよびBからな
るいわゆるR2Fe1 4B系の磁性粉末と、主にR,Fe
およびNからなるいわゆるR2Fe17Nx系の磁性粉末を
先ず混合し、その後バインダーなどを混合・混練・成形
・キュアー処理することを特徴とする希土類ボンド磁石
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5001931A JPH06208913A (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 希土類ボンド磁石およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5001931A JPH06208913A (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 希土類ボンド磁石およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06208913A true JPH06208913A (ja) | 1994-07-26 |
Family
ID=11515358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5001931A Pending JPH06208913A (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 希土類ボンド磁石およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06208913A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005340861A (ja) * | 2005-08-12 | 2005-12-08 | Seiko Epson Corp | 希土類ボンド磁石の製造方法および希土類ボンド磁石 |
-
1993
- 1993-01-08 JP JP5001931A patent/JPH06208913A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005340861A (ja) * | 2005-08-12 | 2005-12-08 | Seiko Epson Corp | 希土類ボンド磁石の製造方法および希土類ボンド磁石 |
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