JPH06207936A - 抗生物質の検出方法 - Google Patents

抗生物質の検出方法

Info

Publication number
JPH06207936A
JPH06207936A JP25027493A JP25027493A JPH06207936A JP H06207936 A JPH06207936 A JP H06207936A JP 25027493 A JP25027493 A JP 25027493A JP 25027493 A JP25027493 A JP 25027493A JP H06207936 A JPH06207936 A JP H06207936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antibiotic
immobilized
binding protein
labeled
bsa
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25027493A
Other languages
English (en)
Inventor
Jacobus Van Der Laken Cornelis
ヤコブス ファン デル ラーケン コルネリス
Piasio Roger
ピアジオ ロジャー
Chander Kapur Jagdish
ハンデル カピュール ヤフディス
Cornelius Maria Emmanuel Barendse Nikolaas
コルネリス マリア エマニュエル バレンドス ニコラース
Gerard Julius Hirs Henry
ヘラルド ユリウス ヒルス ヘンリー
Verweij Jan
ヴェルウェイユ ヤン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gist Brocades NV
Original Assignee
Gist Brocades NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gist Brocades NV filed Critical Gist Brocades NV
Publication of JPH06207936A publication Critical patent/JPH06207936A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ミルク、尿、血液の様な液体中の抗生物質
の、以下の段階 (a)液体媒体の流体試料、少なくとも1種類の標識を
した抗生物質結合タンパク質、及び少なくとも1種類の
固定化抗生物質を一緒に入れ、(b)標識した抗生物質
結合タンパク質を固定化抗生物質に結合させ、(c)固
定化抗生物質に結合していない、標識した抗生物質結合
タンパク質を除去し、(d)固定化抗生物質に結合して
いる標識した抗生物質結合タンパク質の量を決定する、
を含む検出法。 【効果】 本法により微量の抗生物質の検出を容易に行
なえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はミルク、尿及び血液の様な液体中
の抗生物質の検出に関する。米国特許第4,239,8
52号及び第4,239,745号に於いては、液体試
料を微生物の細胞の一部と一緒にインキュベートするこ
とにより、その試料中の抗生物質の存在を検出する方法
が開示されている。液体試料中の抗生物質は、何れも細
胞のレセプター部位に結合している。このインキュベー
ト段階の後、標識した抗生物質が加えられ、その抗生物
質は残存するレセプター部位に結合する。液体を細胞か
ら分離し、洗浄した後、レセプター部位に結合している
標識した抗生物質の量を決定することができる。これら
の特許の実施例に於いては、放射性の標識をした抗生物
質が用いられている。また、特許の開示で明らかにされ
た、放射性の標識をした抗生物質と試料抗生物質との間
の競合を利用する商業的に有効な試験も利用できる。こ
の方法はかなり感度の高いものであるが、熟練した人員
と高価な設備を必要とする。常時放射能の危険性がある
ことも、もう一つの欠点である。従って、特に農場及び
酪農場の労働者が日常的に利用できる、速くて容認され
る抗生物質の試験法は得られなかった。上記の米国特許
に於いては、酵素で標識した抗生物質と試料抗生物質と
の競合に基づく試験法も記載されている。米国特許第
4,239,852号の実施例2に於いては、最低限の
20分以内にミリリットル当たり0.05単位のペニシ
リン(=30ppb)を検出することができる試験キッ
トが記載されている。より低濃度のペニシリンの検出に
は更に長い試験時間が必要である。
【0002】ミルク中に存在する抗生物質の濃度は一般
的にかなり低いので、時間的に拘束されて、酵素標識し
た抗生物質に基づく検出法は日常のミルク試料の試験に
不利である。従って、ミルク、尿、或いは血液のような
液体中の低濃度の抗生物質を検出する為に考案された簡
単な試験法を提供することが、本発明の目的である。本
試験法に要する時間は、理想的には、およそ15分を超
過すべきではない。本発明はミルク、尿、及び血液の様
な液体媒体中に少なくとも1種類の抗生物質を検出す
る、 (a)液体媒体の流体試料、少なくとも1種類の標識を
した抗生物質結合タンパク質、及び少なくとも1種類の
固定化抗生物質を一緒に入れ、(b)標識した抗生物質
結合タンパク質を固定化抗生物質に結合させ、(c)固
定化抗生物質に結合していない、標識した抗生物質結合
タンパク質を除去し、(d)固定化抗生物質に結合して
いる標識した抗生物質結合タンパク質の量を決定するこ
とを含む方法を提供する。
【0003】本法は、β−ラクタム類(ベンジルペニシ
リンの様なペニシリン及びセファロスポリンを含む)、
テトラサイクリン類、ゲンタマイシン、サルファメタジ
ンの様なサルファ化合物及びこれらの組み合わせなどの
多種類の抗生物質の検出に利用されても良い。固定化抗
生物質は、一般的に液体試料中に存在するものと同じで
あるが、異なっていても良い。例えば固定化抗生物質は
試料中の抗生物質の類似化合物であっても良い。もし、
固定化抗生物質と試料中の抗生物質が異なる場合には、
両者とも、結合性タンパク質との結合が可能であるべき
だ。本発明に於いて用いられる標識は、酵素或いはFI
TC(フルオレセインイソチオシアネート)或いはTR
ITC(テトラメチルローダミンイソチオシアネート)
のような蛍光性化合物であっても良い。好ましくは、酵
素標識した抗生物質結合タンパク質が段階(a)で用い
られる。本発明の1つの態様に従って、1回の試験で異
なる抗生物質の組み合わせを検出する為に、測定法を利
用することができる。そのような試験では、異なる標識
をした抗生物質結合タンパク質が、固定化された数種類
の抗生物質と組み合わせて用いられる。
【0004】意外なことに、抗生物質結合タンパク質を
酵素で標識し、試験管或いはディプスティックの様な固
相に目的の抗生物質を固定化することによって、少なく
とも5ppbのベンジルペニシリン(1mgは1592
i.u.のベンジルペニシリンカリウム塩に対応する)
に感度のある試験キットが得られることが見いだされ
た。更に、そのような試験に要する時間は約12分以内
である。該試験は安価で作業が容易であり、熟練した人
員を必要としない。インキュベートする時間を延ばせ
ば、より低濃度の検出が可能である。本発明の好ましい
態様に従って、段階(a)は、標識した抗生物質結合タ
ンパク質を液体試料にいれて、標識した抗生物質結合タ
ンパク質に試料中の抗生物質を結合させた後、固定化抗
生物質を加えることを含む。結合性タンパク質と液体試
料は、固定化抗生物質を加える前に、通常1〜4分間イ
ンキュベートされる。標識した抗生物質結合タンパク質
には、いかなる抗生物質結合タンパク質も含まれ、それ
らは例えば、バチルス ステアロサーモフィルスバチ
ルス サチルスストレプトコッカス サーモフィル
、或いはエシェリキア コーライの様な抗生物質感受
性の微生物から入手可能であり、好ましくはバチルス
ステアロサーモフィルスが用いられる。また抗体のよう
な抗生物質結合タンパク質も、本発明に於いて態様化さ
れる。適切な抗体は動物の免疫によって入手可能であ
り、例えば、E.H.Kachabら、The Jou
rnal of Immunological Met
hods.147巻 No.1 1月1日 1992年
33−41ページを参照のこと。抗生物質結合タンパ
ク質は、アフィニティークロマトグラフィー或いはゲル
ろ過の様な方法で精製されても良い。
【0005】標識した抗生物質結合タンパク質は、固定
化抗生物質に結合するのと同様に、試料の抗生物質に結
合する為の反応部位を有している。抗生物質結合タンパ
ク質は、標識されている。タンパク質/タンパク質の相
互反応を起こす周知の可能なすべての方法を、上記の複
合体を得る為に適当に用いた。例えば、二官能基試薬を
用いることによって結合が認められた。共有結合による
相互反応の他に、異なるタンパク質間の結合は、隣接す
る表面の局部的な電荷の違い(ファンデルワールス力)
及び/或いは疎水結合に基づいている(G.E.Dav
ies andG.R.Stark(1970年):
「オリゴマータンパク質のサブユニット構造の研究に於
ける、架橋試薬ジメチルサブエリミデートの利用」Pr
oc.Natl.Acad.Sci.USA、66巻
651−656ページ;F.Wold(1972年):
「二官能基試薬」Methods Enzymol.2
5巻 623−651ページ;J.R.Knowles(19
72年):「生物のレセプター部位標識の為の発光標
識」Acc.Chem.Res 5巻155−160ペ
ージ;K.Peters and F.M.Richa
rds(1977年)「化学的クロスリンキング:膜構
造の研究に於ける試薬と問題」Ann.Rev.Bio
chem.46巻 523−551ページ;W.S.J
acobyand M.Wilchek(eds.)
「親和性標識」Methods Enzymol.46
巻;M.Das and C.F.Fox(1979
年)「生物学に於ける化学的クロスリンキング」An
n.Rev.Biophys.Bioeng.8巻 1
65−193ページ;M.R.Bosshard(19
79年)「タンパク質−核酸及びタンパク質−タンパク
質複合体に於ける接触面の示差化学修飾によるマッピン
グ」Methods Biochem.Anal.25
巻 273−301ページ;Bayer and Wi
lchek(1978年)「分子生物学に於ける道具と
してのアビジン−ビオチン複合体」Trends bi
ochem.Sci.3巻 N257−259ページ;
Bayerら(1979年):Meth.Enzymo
l.62巻 319−326ページ)。更に、分子生物
学の適用も可能であった。この方法によって、抗生物質
結合タンパク質及び酵素標識の両者の遺伝情報に基づ
く、新しいタンパク質(融合タンパク質)が創られた。
【0006】好ましい酵素標識はホースラディッシュ
パーオキシダーゼであり、その安定性については周知で
あるが、他の酵素も用いることができる。例えばパーオ
キシダーゼ、アルカリホスファターゼ、或いはβ−ガラ
クトシダーゼ(酵素を結合した免疫測定法,ELISA
に用いられるすべての酵素)が一般的である(J.W.
Goding(1983年):モノクローナル抗体:原
理と実験(ISBN012−287020−4)。酵素
を検出する方法は、用いられる特定の酵素に依存する。
典型的には、例えば色の変化を起こす反応の触媒として
酵素が作用するとき、或いは酵素が反応を阻害するとき
に、酵素の標識が検出される。一般的に、酵素の存在が
色の変化によって検出されるとき、適当な基質が加えら
れ、その基質に酵素が作用する。その後、色の変化の程
度が存在する酵素の量と比較される。ホースラディッシ
ュ パーオキシダーゼに対する適当な基質は、例えばテ
トラメチルベンジジン、o−フェニレンジアミン或いは
アジノジエチルベンズチアゾリンの様な、酸素の生成に
よって容易に酸化される発色基質である。目的の抗生物
質の固定化は、例えば固体マトリックス(例えばプレー
ト、チューブ、ディプスティック或いはビーズ(鉄、ラ
テックス等))への共有結合或いは非共有結合の吸着
(P.Tijsen、酵素免疫測定法の実験と理論,E
lsevier、1985年)によって、それ自体周知
の方法で行われても良い。ラクタム環を有する抗生物質
は、随意にスペーサーを介して共有結合により担体に結
合することができる。抗生物質に損傷を与えなければ、
化学結合を作ることのできるすべての方法を適当に用い
ることができる。
【0007】例えばペプチド化学で周知の方法である多
くのカップリング法が適用可能であり、多くの二官能性
化合物がスペーサーとして適切なことが明らかである。
例えばH.R.Yocumら(J.Biol.Che
m.(1980年)255巻 3977−3986ペー
ジ)によって報告されている方法は適切な方法であり、
その報告では、一般的な形、X(CH2)n −COOH
のスペーサーが用いられている。かなり有効で信頼性の
ある分子間結合は、J.Carlssonら(1978
年)Biochem.J.173巻 723−737ペ
ージによって報告されており、異二官能分子試薬N−サ
クシニミジル−3−(2−ピリジルチオ)−プロピオン
酸(SPDP)が用いられる。ガラス或いはプラスチッ
クの様な素材はマトリックス素材として利用可能であ
る。マトリックスのNH2 基は、固定化する為に利用可
能である。プラスチック類(例えばポリスチレン)の様
な素材とタンパク質(例えばBSA)との間の共有結合
によるカップリングも、目的の抗生物質を固定化する為
に利用可能であり、例えばR.H.Burdon an
d P.H.van Knippenberg、生化学
及び分子生物学に於ける研究法,Elsevier,1
985年を参照のこと。
【0008】好ましい態様に従って、抗生物質は、試験
管の様な内部表面に、好ましくはBSAの様な結合性化
合物を介して固定化される。また本発明は検出を遂行す
る為のキットも提供し、そのキットは、少なくとも1種
類の酵素標識をした抗生物質結合タンパク質と、少なく
とも1種類の固定化抗生物質を含む。個々の出願或いは
特許或いは他の報告が参照によって引用されるよう、特
別にそして個別に指示されたかのように、すべての特許
出願、特許及び本出願に記載の他の報告を、同じ範囲の
参照によって、本出願に引用している。以下の実施例に
於いて本発明を具体的に説明する為に、好ましい態様を
述べる。しかしながら本発明は特定の態様に制限され
ず、手法に習熟した当分野の熟練者が本発明の目的の為
に、同様に利用可能な他の試験を用いても良いことを理
解すべきである。これらの改変は本発明の範囲内に含め
る。
【0009】
【実施例1】 抗生物質残渣試験 本実施例では、ミルク中5ppbという低濃度のベンジ
ルペニシリン残渣を検出する方法を記載する。抗生物質結合タンパク質の抽出 本実施例に於ける抗生物質感受性微生物バチルス ステ
アロサーモフィルスの生育菌体(連続培養法#108
Porton Products Ltd.UK)をリ
ゾチーム、DNAse及びトライトンX−100と一緒
に0.1Mリン酸pH7.0中4℃で終夜溶解した。該
溶解液を約1600xg(4℃)で30分間遠心分離し
た。遠心分離後、上清を抗生物質親和性ゲルマトリック
スと混合した。例えば7−アミノセファロスポラン酸
(7ACA)を調製する為に以下の方法を用いた。0.
34gの7ACAを25mlの0.1M リン酸pH
7.0(pHは7に調整する)と混合した。この溶液
に、100mlのビーズアフィゲル10(登録商標、B
ioRad)(1lの0.1M リン酸pH7.0で洗
浄した)を加えた。これを20℃で2時間穏やかに混合
した。7ACA−アフィゲル10をろ過し、真空吸引し
た。その後7ACA−アフィゲルを0.1M リン酸p
H7.0で再度洗浄して準備を整えた。
【0010】7ACA−アフィゲル及び溶解した菌体の
上清を、20℃で3時間穏やかに振盪しながら混合し
た。ゲルを0.1M リン酸+1M NaCl、pH
7.0で6回洗浄した。1回の洗浄には500ml用い
た。20mlの溶出緩衝液(0.05M リン酸+0.
5M NaCl+0.1%トリトンX−100+0.8
M ヒドロキシルアミン、pH7.0)を湿ったゲルの
塊に加え、20℃で20分間穏やかに振盪しながら混合
した。その後混合物を4℃に於いておよそ300xgで
6分間遠心分離した。上清を32mmチューブ(排除限
界12−14KD)で透析した。1回目の透析は0.0
5M リン酸+0.5M NaCl、pH7.0に対し
て4℃で終夜行い、2回目から5回目までの透析は、
0.1M 炭酸 pH9.4に対して行い、透析中4−
6時間毎に緩衝液を交換した。該溶解液を4℃で、およ
そ1000xgで20分間遠心分離し、アミコン濃縮器
(限外ろ過)(モデル#8200 WR Grace
and Co.)で、製造者の標準操作法(SOP)に
従って濃縮した。精製された抗生物質結合タンパク質が
準備された。抗生物質結合タンパク質(abp)と酵素標識との結合 本実施例では、ホースラディッシュパーオキシダーゼ
(HRPO)を用いる。1mg HRPO(標識に適す
る)を1ml蒸留水(d.i−水)に溶かした溶液と、
0.2mlの0.1M 過ヨウ素酸ナトリウムを20℃
で20分間混合し、0.001M 酢酸ナトリウム p
H4.4に対して4℃で終夜透析した。この透析物に2
5μlの0.1M 炭酸を加えることによってpHを
9.0−9.6に調整した。その後直ちに1mgのab
pを透析物に添加した(ピアス プロテインアッセ
イ)。混合物を室温で2時間、穏やかに振盪した。その
後150μlの4mg水素化ほう素ナトリウム/ml蒸
留水を混合物に添加し、これを4℃で2時間インキュベ
ートした。
【0011】溶液をPBS(0.01M リン酸+0.
9%(m/v)NaCl pH7.0)に対して透析
し、その間4時間毎に4回緩衝液を交換した。透析完了
後、透析物を10%山羊の血清(不活化したもの)+
0.03% 4−アミノアンチピリンで希釈した。これ
を抗生物質結合タンパク質−酵素(HRPO)複合体と
命名する。試験構成では、有色基質の発色を速める最高
の希釈倍率を用いる。チオメザールと一緒に希釈物を保
存することにより、4℃で少なくとも6ヶ月間保存可能
な、かなり安定な試験−キット試薬が得られる。β−ラクタムの蛋白質への結合 本実施例では、牛血清アルブミン(BSA)に結合させ
る為に、セファロスポリン(7 アミノ−セファロスポ
ラン酸(7ACA))の基本構造を利用する。β−ラク
タムに対する最高の親和性と特異性を得る為に7ACA
とBSAの間にスペーサーを用いる。40mgの7AC
Aを4mlの50mM Hepes(pH7.5)溶液
に加えた。溶解後、pHを1N NaOHでpH7.0
に調整した。その後20mgBSAと40mgのビス
(スルホサクシンイミジル)スベレート(スペーサー)
及び更に2mlの50mM Hepes溶液を加えた。
混合物を20℃で45分間穏やかに振盪した。
【0012】溶液を混合した後、PBSに対して48時
間透析を行い(チューブの排除限界12−14KD)、
その間緩衝液を3回交換した。この透析物は、希釈後チ
ューブのコーティングに利用される。
【0013】β−ラクタム−スペーサー−タンパク質
複合体の固相へのコーティング この複合体を固相にコーティングすることによって、結
合したabp−複合体と結合していないabp−複合体
とを有効に分離することができる。本実施例では以下の
方法を用いた。0.125mlの透析物(7ACA−ス
ペーサー−BSA 複合体)を500mlの炭酸 pH
9.6に加えた。この溶液0.5mlをポリスチレンス
ターチューブ(NUNC MAXISORB、登録商
標)に入れた。チューブを覆い、4℃で終夜インキュベ
ートした。インキュベートした後、β−ラクタム スペ
ーサー タンパク質複合体の希釈液をチューブから除去
し、2mlの0.05Mリン酸+0.5%BSA+2%
ショ糖+0.1M グリシン pH7.2を各チューブ
に加えた。20℃で1時間保持した後、チューブを空に
し、22−27℃、湿度30%以下で48時間乾燥させ
た。乾燥したチューブは4℃で少なくとも1年間安定で
ある。
【0014】洗浄液 有効な分離法は、以下に記載の溶液で固相(チューブ)
を洗浄することである。固相にコーティングされている
抗生物質に結合している複合体を、´試料´−抗生物質
に結合している複合体から分離する為の洗浄液は、以下
の様に調製される;
【0015】 リン酸一ナトリウム 11.7 g/l リン酸二ナトリウム 21.6 g/l 塩化ベンズアルコニウム 3.57 g/l グリセロール 500 ml/l ツイーン20 12.5 ml/l pH 6.5
【0016】この溶液を、最終試験キットの安定性(一
年)及び輸送に有利な様に50倍の濃度で作った。試験
には蒸留水(或いは水道水)で50倍に希釈して用い
る。また他の低濃度の塩及び界面活性剤を含む溶液も利
用可能である。
【0017】基質 HRPOの基質には、酸素の生成によって容易に酸化さ
れる発色性基質を用いることができる。本実施例に於い
ては、TSI社から購入した安定性と作用性の良い商品
TM−ブルー(登録商標、米国特許第5,013,64
6号)を用いる。発色は、波長650nm或いは酸性化
した後の450nmに於ける光学密度によって測定可能
である。
【0018】停止液 1.5%NaF(或いは強酸)のような停止液を利用す
るとかなり安定性もあり、発色の差を時間単位で測定す
る場合には、更に良い定量が得られる。
【0019】試験の実施(連続測定) 0.2mlのミルク試料及び0.2mlの希釈したab
p−酵素複合体を、空の反応アンプルに入れた。64℃
で2分間インキュベートした後、チューブの内容物を、
コーティングしたチューブに移した。64℃で2分間、
2回目のインキュベーションを行った後、コーティング
したチューブの内容物を流しに捨て、その後50倍に希
釈した洗浄液をチューブに満たし、内容物を流しに捨
て、吸着紙にチューブを軽く叩きつけて残渣を除去する
ことを繰り返しながら、洗浄を3回行った。洗浄後、
0.5mlのTM−ブルー有色基質をチューブに添加し
た。これを室温で4分間インキュベートし、0.5ml
の停止液(1.5%NaF)を加えてインキュベートを
停止した。650nmに於ける発色を、試料と並行して
試験した抗生物質の標準と比較した。凍結乾燥して保存
された抗生物質の標準を、便宜上試験キットの中に含め
る(少なくとも1年間安定である)。本法では、5pp
bのベンジルペニシリンの様な微量の抗生物質残渣を有
するミルク試料を総計8分のインキュベート時間で容易
に検出できる。試験結果を表1に示す。
【0020】
【表1】 表1 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 試料 試料中に存在するPen.G リーダー単位* (%で表す) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 0 100 2 1.25 96 3 2 69 4 3 65 5 4 51 6 5 47 7 10 32 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *リーダー単位:波長650nmで測定 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本実施例に従うこの試験は、他のβ−ラクタム類にも感
度を有しており、例として表2を参照のこと。
【0021】
【表2】 表2 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ β−ラクタム抗生物質 感度 ppb ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ アモキシシリン 5 アンピシリン 10 セファピリン 5 セフチオファ 5 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1回目と2回目のインキュベートする段階を組み合わせ
ることによって、競合測定を行うことができる。この試
験構成は、第2段階のインキュベートする時間を省略す
ることによって幾分速くなるだろう。しかしながら連続
測定としての感度は低くなる。
【0022】
【実施例2】 抗生物質残渣試験 本実施例に於いては、ミルク中の30ppbという低濃
度のゲンタマイシン残渣を検出する方法を述べる。ゲン
タマイシン測定法は、一般的にβ−ラクタム測定と同じ
基本に基づいて展開される。従って、本実施例に於いて
は、実施例1のβ−ラクタム測定と同じ大要を、相違点
を述べながら提供する。
【0023】抗生物質結合タンパク質の入手 商品、抗ゲンタマイシン−兎抗体をBiodesign
International、Kennebunkp
ort、Main、USAより購入した。牛血清アルブ
ミン(BSA)担体の抗体を除去する為に、抗−ゲンタ
マイシン−兎抗血清を吸収した。10mg/mlのスル
ホサクシニックミジルスベレート−BSA及び2mgの
未反応BSAを含む溶液を10対1の比で未精製の抗血
清と混合した。この様にして検出できるすべてのBSA
との反応性を除去した。
【0024】抗生物質結合タンパク質と酵素標識との結合 吸収した抗−ゲンタマイシン抗血清と、スタフィロコッ
カス オーレウス由来のホースラディッシュ パーオキ
シダーゼを標識したプロテインAと反応させて、抗生物
質結合タンパク質複合体を形成させた。1%BSAを含
むリン酸緩衝生理食塩水で希釈された2つの成分をチェ
ッカー盤滴定で測定し、抗体のプロテインAに対する至
適比を決定した。
【0025】ゲンタマイシンのタンパク質への結合 本実施例では、牛血清アルブミン(BSA)への結合に
ゲンタマイシンを用いた。最高の親和性及び特異性を得
る為に、ゲンタマイシンとBSAとの間にスペーサーを
用いた。そのスペーサーは、実施例1で用いたものと同
様である。
【0026】ゲンタマイシン−スペーサー−タンパク質
複合体の固相へのコーティング β−ラクタム試験で述べたように、ゲンタマイシン−ス
ペーサー−タンパク質複合体を固相にコーティングし
た。
【0027】洗浄液、基質、停止液 ゲンタマイシン試験に於ける洗浄液、基質及び停止液は
β−ラクタム試験に於いて用いたものと同様である。
【0028】試験の実施(連続測定) 実施例1で述べたβ−ラクタムの試験法と同様の試験法
をゲンタマイシン試験に用いることができる。しかしな
がら本試験ではインキュベーションをすべて20℃で行
った。本試験では、30ppbという微量の抗生物質残
渣を有するミルク試料(表3を参照すると、2.5pp
bの低値まで可能である)を総計8分間のインキュベー
ションで容易に検出できる。試験の結果を表3に示す。
【0029】
【表3】 表3 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 試料 試料中に存在するゲンタ リーダー単位* マイシン ppb (%で表す) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 0 100 2 2.5 55 3 5 39 4 10 31 5 20 23 6 30 20 7 36 18 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *リーダー単位:650nmの波長で測定 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0030】
【実施例3】 N−ペンタデカキス[N−(4−カ
ルボニル−3−メチルセフ−3−エム−7−イル)アミ
ノカルボニルエチルジエチルジチオエチルカルボニル]
牛血清の調製(1)段階A7β−(2−ピリジルジチオプロピオンアミ
ド)−3−メチル−3−セフェム−4−カルボン酸
(2)の調製
【0031】
【化1】
【0032】7β−アミノ−3−メチル−3−セフェム
−4−カルボン酸(34.28mg;0.16mmo
l)を水(7ml)に懸濁し、撹拌して0.1M リン
酸緩衝液、pH8.0を用いてpHを7.1に調整し
た。その後温度を約3℃に保持しながら、N−サクシン
イミジル−3−(2−ピリジルジチオ)プロピオン酸
(100mg;0.32mmol)の無水エタノール
(10ml)溶液を滴加した。反応混合物を更に3℃で
約72時間撹拌し、水(20ml)で希釈して、上方へ
移動する成分を除去する為にエーテルで抽出した。その
後水相を0.1N 塩酸でpHを2.5に調整した後、
酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル抽出物を集めて水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧
下で除去して生成物(2)を恒量まで真空で乾燥させ
た。収量=28.4mg IRスペクトル(KBr):3294、1778、17
12、1686cm-1 1H NMR(360MHz;C
DCl3 ;ppmで表すδ−値;TMS):2.06
(3H、C 3 );2.68、2.99[2xm、2x
2H、(C 2 2 ];3.24、3.53(ABq、
J=18.7Hz、C 2 2 );5.02(d,1H,
J=4.5Hz、C 6 );5.70(dd、1H、J
=4.5Hz及びJ=7.9Hz、C 7 );7.2
1、7.77、7.87、8.48(m、1H;m、1
H;d、1H;dd、1H;pyr;8.20(d、1
H、J=7.9Hz N
【0033】段階B: N−サクシニミド−3−(2−
ピリジルチオ)プロピオン酸による、2−ピリジルジス
ルフィド基の牛血清アルブミンへの導入及び特異的な還
元によるその後のチオール化
【0034】
【化2】
【0035】J.Carlsson、H.Drevin
and R.Axen[Biochem.J.(19
78年)173巻、723ページ]の記載に従って、こ
れを遂行した。 N−サクシンイミジル3(2−ピリジルジチオ)−プロ
ピオン酸(100mg;320μmol)の無水エタノ
ール(4ml)溶液を、牛血清アルブミン(BSA)
(3)(265mg;4.0μmol)の0.1M リ
ン酸ナトリウム緩衝液/0.1M NaCl pH7.
53(4ml)溶液に、室温(24℃)で撹拌しながら
滴加した。約24℃で35分間撹拌した後、反応混合物
をセファデックスG−25(38g)(溶出液:0.1
M リン酸ナトリウム緩衝液/0.1M NaCl p
H7.53)を用いたゲルろ過により分離した。タンパ
ク質−2−ピリジルジスルフィド誘導体(4)を含む画
分を集めた。重量=25.6635gであった。ジチオ
スレイトールで還元後の、0.09828g(4)(上
記の画分から得られる)のUV−スペクトル(λmax
343nm)の測定値は、mol−牛血清アルブミン当
たり24molの2−ピリジルジスルフィド構造が取り
入れられたことを示した。
【0036】その後、[4μmolの牛血清アルブミン
−2−ピリジルジスルフィド誘導体(4)を含む]画分
を集めて凍結乾燥し、再度、水(10ml)に溶解し、
その後セファデックスG−25によるゲルろ過を行い、
濃縮されたタンパク質−結合2ピリジルジスルフィド誘
導体(4)の緩衝液のpHを、0.1M クエン酸−ク
エン酸ナトリウム緩衝液/0.1M NaCl、pH
5.81を用いて5.81に変えた。牛血清アルブミン
−2−ピリジルジスルフィド誘導体(4)を含む画分を
集め、室温(23℃)にてジチオスレイトール(61.
7mg;400μmol)で処理し、更に同温で1.5
時間撹拌した。その後タンパク質−結合チオール基誘導
体(5)をセファデックス−25を用いたゲルろ過によ
って分離し、0.1M クエン酸−クエン酸ナトリウム
緩衝液/0.1M NaCl、pH5.81で溶出し
た。これらの画分を合わせて凍結乾燥した。牛血清アル
ブミン−結合チオール基誘導体(5)(4μmol)を
含む凍結乾燥品の緩衝液のpHを、0.1M リン酸緩
衝液/0.1M NaCl pH7.53(5ml)に
溶かすことによって7.53に変え、その後溶出液とし
て同じ緩衝液を用いてセファデックス25によるゲルろ
過を行った。牛血清アルブミン誘導体(5)を含む画分
を集めた。重量=22.8398gであった。
【0037】段階CN−ペンタデカキス[N−(4
−カルボキシル−3−メチルセフ−3−エム−7−イ
ル)アミノカルボニル−エチルジチオエチルカルボニ
ル]牛血清(1)を生成させる為の、7β−(2−ピリ
ジルジチオプロピオンアミド)−3−メチル−3−セフ
ェム−4−カルボン酸(2)(34.28mg)の、
血清アルブミン−結合チオ−ル基誘導体(5)との反応
【0038】
【化3】
【0039】段階Aで得られた7β−(2−ピリジルジ
チオプロピオンアミド)−3−メチル−3−セフェム−
4−カルボン酸(2)(34.28mg)を0.1M
リン酸ナトリウム緩衝液/0.1M NaCl pH
7.53に溶かした溶液を、段階Bで得られた牛血清ア
ルブミン−結合チオール基誘導体(5)(9.1433
g;1.6μmol)の溶液に20℃で撹拌しながら添
加した。反応混合物を20℃で更に2時間撹拌した後、
0℃で2日間放置した。反応混合物のUV−スペクトル
の測定値(λmax 343nmに於ける)は、1molの
牛血清アルブミン当たり15molのN−(4−カルボ
キシル−3−メチルセフ−3−エム−7−イル)アミノ
カルボニルエチルジチオエチルカルボニル単位(n=
0)が取り入れられたことを示した。その後反応混合物
を、セファデックスG−25を用いたゲルろ過(溶出
液:0.1M リン酸ナトリウム緩衝液/0.1M N
aClpH7.53)によって精製した。λmax 265
nmを有する画分を集めて凍結乾燥させた。溶出液とし
て水を用いてセファデックスG−25によるゲルろ過を
行うことにより、該凍結乾燥品を脱塩した。N−ペンタ
デカキス[N−(4−カルボキシ−3−メチルセフ−3
−エム−7−イル)アミノカルボニルエチルジチオエチ
ルカルボニル]牛血清()を含む画分を合わせて凍結
乾燥させた。収量=93.6mg。5.60及び4.9
8ppmにおいてβ−ラクタムプロトンをそれぞれ示
し、1.92ppmにおいてCH3 シグナルを示す1H
NMRスペクトル(600MHz;D2 O;δ−値)に
よって生成物(1)が同定された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロジャー ピアジオ アメリカ合衆国 メイン州 04106 サウ ス ポートランド ダーリング アベニュ ー 95 (72)発明者 ヤフディス ハンデル カピュール オランダ 2624 カーベー デルフト ロ ーランド ホルストラーン 799 (72)発明者 ニコラース コルネリス マリア エマニ ュエル バレンドス オランダ 2635 ハーセー デン ホール ン プリンセス ベアトリックスストラー ト 5 (72)発明者 ヘンリー ヘラルド ユリウス ヒルス オランダ 2717 デーデー ズーテルメー ル オブレヒトローデ 26 (72)発明者 ヤン ヴェルウェイユ オランダ 2313 エーエス レイデン ペ ー イェー ブロクストラート 13

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)液体媒体の流体試料、少なくとも1
    種類の標識をした抗生物質結合タンパク質、及び少なく
    とも1種類の固定化抗生物質を一緒に入れ、 (b)標識した抗生物質結合タンパク質を固定化抗生物
    質に結合させ、 (c)固定化抗生物質に結合していない標識した抗生物
    質結合タンパク質を除去し、 (d)固定化抗生物質に結合している標識した抗生物質
    結合タンパク質の量を決定する、ことを含む、液体媒体
    中の少なくとも1種類の抗生物質を検出する方法。
  2. 【請求項2】 液体媒体がミルク、尿、血液である請
    求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 段階(a)が、標識した抗生物質結合
    タンパク質を液体試料と接触させ、試料中の抗生物質を
    酵素標識した抗生物質結合タンパク質に結合させ、その
    後固定化抗生物質を加えることを含む請求項1または2
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】 固定化抗生物質が液体試料中に存在す
    る抗生物質と同一である請求項1〜3の何れか1つに記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 固定化抗生物質が液体試料中に存在す
    る抗生物質と異なる請求項1、2または3の何れか1つ
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 固定化抗生物質がβ−ラクタム、テト
    ラサイクリン、サルファ化合物及びゲンタマイシンのう
    ちの少なくとも1つである請求項1〜5の何れか1つに
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 固定化抗生物質が、試験管、ディプス
    ティック、プレート或いはビーズに固定化される請求項
    1〜6の何れか1つに記載の方法。
  8. 【請求項8】 固定化抗生物質がβ−ラクタム−スペ
    ーサー−タンパク質複合体である請求項1〜7の何れか
    1つに記載の方法。
  9. 【請求項9】 固定化抗生物質が牛血清アルブミン
    (BSA)により固相に結合している請求項1〜8の何
    れか1つに記載の方法。
  10. 【請求項10】 抗生物質結合タンパク質が抗生物質感
    受性微生物、好ましくはバチルス スアテロサーモフィ
    ルス株から得られる請求項1〜9の何れか1つに記載の
    方法。
  11. 【請求項11】 標識が酵素、好ましくはパーオキシダ
    ーゼ、更に好ましくはホースラディッシュ パーオキシ
    ダーゼである請求項1〜10の何れか1つに記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 段階(d)が、酵素標識した抗生物質
    結合タンパク質の酵素に反応を触媒させる或いは阻害さ
    せることを含む請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 標識が蛍光化合物である請求項1〜1
    0の何れか1つに記載の方法。
  14. 【請求項14】 抗生物質結合タンパク質がアフィニテ
    ィークロマトグラフィーによって得られる請求項1〜1
    3の何れか1つに記載の方法。
  15. 【請求項15】 少なくとも1種類の標識をした抗生物
    質結合タンパク質及び少なくとも1種類の固定化抗生物
    質を含む前記請求項の何れか1つに於いて請求項1〜1
    4のいずれかに記載の方法を遂行するためのキット。
  16. 【請求項16】 結合性化合物によって容器の内部表面
    に固定化された抗生物質。
  17. 【請求項17】 結合性化合物がBSAである請求項1
    6に記載の抗生物質。
  18. 【請求項18】 請求項1〜14の何れか1つの方法或
    いは請求項15のキットで使用するための、抗生物質を
    内部にコーティングしている容器。
  19. 【請求項19】 抗生物質が請求項16または17に記
    載のものである請求項18に記載の容器。
  20. 【請求項20】 7ACA−スペーサー−BSA及びN
    −ペンタデカキス[N−(4−カルボニル−3−メチル
    セフ−3−エム−7−イル)アミノ−カルボニルエチル
    ジチオエチルカルボニル]BSAからなる群から選ばれ
    る抗生物質−BSA複合体。
  21. 【請求項21】 液体媒体中の抗生物質の検出法に於け
    る抗生物質−BSA複合体の利用。
JP25027493A 1992-10-06 1993-10-06 抗生物質の検出方法 Pending JPH06207936A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP92203084 1992-10-06
NL92203084:6 1992-10-06

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06207936A true JPH06207936A (ja) 1994-07-26

Family

ID=8210952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25027493A Pending JPH06207936A (ja) 1992-10-06 1993-10-06 抗生物質の検出方法

Country Status (6)

Country Link
JP (1) JPH06207936A (ja)
AT (1) ATE170292T1 (ja)
AU (1) AU662656B2 (ja)
CA (2) CA2655875C (ja)
DE (1) DE69320583T2 (ja)
NZ (1) NZ248864A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018537972A (ja) * 2015-11-20 2018-12-27 ディーエスエム シノケム ファーマシューティカルズ ネザーランズ ビー.ヴイ. 廃棄物中の抗生物質の決定アッセイ
WO2021246456A1 (ja) * 2020-06-02 2021-12-09 公立大学法人福島県立医科大学 化合物の固定方法、検出方法、スクリーニング方法、これに用いる基板、化合物固定化剤、および固定化キット

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4239852A (en) * 1978-06-12 1980-12-16 Penicillin Assays, Inc. Antibiotic detection method
US4347312A (en) * 1980-03-20 1982-08-31 Research Triangle Institute Detection of antibiotics in milk

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018537972A (ja) * 2015-11-20 2018-12-27 ディーエスエム シノケム ファーマシューティカルズ ネザーランズ ビー.ヴイ. 廃棄物中の抗生物質の決定アッセイ
WO2021246456A1 (ja) * 2020-06-02 2021-12-09 公立大学法人福島県立医科大学 化合物の固定方法、検出方法、スクリーニング方法、これに用いる基板、化合物固定化剤、および固定化キット

Also Published As

Publication number Publication date
AU662656B2 (en) 1995-09-07
ATE170292T1 (de) 1998-09-15
CA2107856C (en) 2009-04-28
DE69320583T2 (de) 1999-01-14
CA2107856A1 (en) 1994-04-07
CA2655875A1 (en) 1994-04-07
NZ248864A (en) 1994-10-26
DE69320583D1 (de) 1998-10-01
CA2655875C (en) 2010-07-20
AU4879293A (en) 1994-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5434053A (en) Detection of antibiotics
EP0593112B1 (en) Detection of antibiotics
JP3363166B2 (ja) 相互に対する極めて高い特異的親和性を有するペプチド対をイン・ビトロ診断分野に使用する方法
JPH0731206B2 (ja) 固定化したビオチン化受容体を用いるリガンド測定のための試験装置,キットおよび方法
US5405752A (en) Enzyme conjugate prepared with insoluble nonoparticle
US4978613A (en) Beta-lactamase assay employing chromogenic precipitating substrates
JP4426103B2 (ja) 生物流体中のβ−ラクタム環を含む抗生物質を測定するための方法
KR100252688B1 (ko) 면역검정법에사용하기위한간섭억제제
JPH0731197B2 (ja) 低級アルコールスルフェート洗浄液,試験キットおよび免疫リガンドの測定方法
US6242265B1 (en) Use of doubly or triply charged cations in immunochemical assays
JP3327488B2 (ja) 被検体の免疫化学的測定方法
JP2948904B2 (ja) 触媒されたレポーター沈着
JPH06207936A (ja) 抗生物質の検出方法
US5589344A (en) Test kit and method for competitive specific binding assay
JPH03251764A (ja) 緩衝化洗浄組成物および試験キットならびに使用方法
CA1335173C (en) Solid-phase non-separation enzyme assay
JPS60501178A (ja) 抗原抗体検出剤
EP0152254A2 (en) Chromogenic support immunoassay utilizing labeled complement components
WO1990010232A1 (en) Composition containing labeled streptococcal antibody, test kit and assay using same
JP2972241B2 (ja) 全イムノグロブリンクラスの抗原特異的抗体を測定するための1段階イムノアツセイ
CN114487409B (zh) 一种转肽酶活性的检测方法及检测试剂盒
JP2651438B2 (ja) 酵素標識抗体感作ラテックス及びそれを用いた酵素免疫測定法
US5916757A (en) Specific binding assay using enzyme inhibitor and anti-inhibitor antibodies
JPH09189698A (ja) 免疫学的測定方法
JPH02275360A (ja) 酵素触媒作用の抑制による磁気イムノアッセイにおける信号の増強