JPH06207643A - 動力伝達用チエーン - Google Patents
動力伝達用チエーンInfo
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- JPH06207643A JPH06207643A JP24071893A JP24071893A JPH06207643A JP H06207643 A JPH06207643 A JP H06207643A JP 24071893 A JP24071893 A JP 24071893A JP 24071893 A JP24071893 A JP 24071893A JP H06207643 A JPH06207643 A JP H06207643A
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- JP
- Japan
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- rocker
- pin
- rocker pin
- chain
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 リンクプレートの強度を損なわずにロッカー
ピンの強度を増大でき、しかも製品管理が容易で摩耗に
よる伸びを最小限に抑制できる動力伝達用チエーンを提
供する。 【構成】 サイレントチエーン1において、ロッカージ
ョイント3が一対のロッカーピン31で構成され、ロッ
カーピン31の各々が円弧状のロッカー面32と、ロッ
カー面32と同心の円弧状のシート面33と、ロッカー
面32とシート面33とを接続する一対の側面34とを
有する。側面34はロッカーピン31の断面内に中心を
有する円弧状面35とこれに連続する平坦面又は緩やか
な曲面からなる接続面36とで構成されている。リンク
プレート2のピン孔22は、リンクプレート2の端部側
に配置されていて一方のロッカーピン31のシート面3
3と係合する円弧状の支持面23と、支持面23に連続
しかつロッカーピン31の側面に沿う保持面(円弧状面
24及び接続面26の一部)と、該保持面に連続しかつ
他方のロッカーピン31の揺動を許容する円弧状面(湾
曲面)25とによって構成される。
ピンの強度を増大でき、しかも製品管理が容易で摩耗に
よる伸びを最小限に抑制できる動力伝達用チエーンを提
供する。 【構成】 サイレントチエーン1において、ロッカージ
ョイント3が一対のロッカーピン31で構成され、ロッ
カーピン31の各々が円弧状のロッカー面32と、ロッ
カー面32と同心の円弧状のシート面33と、ロッカー
面32とシート面33とを接続する一対の側面34とを
有する。側面34はロッカーピン31の断面内に中心を
有する円弧状面35とこれに連続する平坦面又は緩やか
な曲面からなる接続面36とで構成されている。リンク
プレート2のピン孔22は、リンクプレート2の端部側
に配置されていて一方のロッカーピン31のシート面3
3と係合する円弧状の支持面23と、支持面23に連続
しかつロッカーピン31の側面に沿う保持面(円弧状面
24及び接続面26の一部)と、該保持面に連続しかつ
他方のロッカーピン31の揺動を許容する円弧状面(湾
曲面)25とによって構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロッカージョイントを
有する動力伝達用チエーンに関し、詳細には、ロッカー
ジョイントの断面形状及び該ロッカージョイントを受け
るリンクプレートのピン孔の形状の改良に関する。
有する動力伝達用チエーンに関し、詳細には、ロッカー
ジョイントの断面形状及び該ロッカージョイントを受け
るリンクプレートのピン孔の形状の改良に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】自動車や自動二輪車等の動
力伝達用チエーンとして、例えばサイレントチエーンが
従来から広く使用されている。このサイレントチエーン
は、例えば特公昭41−2805号公報に示すように、
ガイドプレート及びその内側に積層配置された多数のリ
ンクプレートを長,短一対のロッカーピンからなるロッ
カージョイントによって連結した構造を有している。そ
して、リンクプレートに形成されたロッカーピン挿入用
のピン孔はリンクプレート端側部分を除いて断面円形に
形成されており、そのリンクプレート端側部分には該ピ
ン孔の内方に円弧状に突出する支持面が形成され、一
方、ロッカーピンは、凸状ロッカー面と、凹状シート面
と、これらロッカー面,シート面を接続するとともに上
記ピン孔壁面に沿う側面とから構成されており、該凹状
シート面が上記ピン孔支持面に係合している。
力伝達用チエーンとして、例えばサイレントチエーンが
従来から広く使用されている。このサイレントチエーン
は、例えば特公昭41−2805号公報に示すように、
ガイドプレート及びその内側に積層配置された多数のリ
ンクプレートを長,短一対のロッカーピンからなるロッ
カージョイントによって連結した構造を有している。そ
して、リンクプレートに形成されたロッカーピン挿入用
のピン孔はリンクプレート端側部分を除いて断面円形に
形成されており、そのリンクプレート端側部分には該ピ
ン孔の内方に円弧状に突出する支持面が形成され、一
方、ロッカーピンは、凸状ロッカー面と、凹状シート面
と、これらロッカー面,シート面を接続するとともに上
記ピン孔壁面に沿う側面とから構成されており、該凹状
シート面が上記ピン孔支持面に係合している。
【0003】このようなサイレントチエーンにおいて、
チエーンの破断はピンの破損に起因して生じる場合が多
く、そしてこのピン破損は、上記一対のロッカーピンの
有効断面積が小さくなる、長い方のロッカーピンのガイ
ドプレート取付部分で発生することが多い。そこで、こ
のような長いロッカーピンの破損を防止するために、特
公平1−55821号公報に示すサイレントチエーンで
は、ガイドプレートの内側に補助プレートを重ねて配置
することにより、ロッカーピンの補強を図っている。し
かし、この場合には、補助プレートの厚み分だけチエー
ン全体の幅が増加するという欠点がある。
チエーンの破断はピンの破損に起因して生じる場合が多
く、そしてこのピン破損は、上記一対のロッカーピンの
有効断面積が小さくなる、長い方のロッカーピンのガイ
ドプレート取付部分で発生することが多い。そこで、こ
のような長いロッカーピンの破損を防止するために、特
公平1−55821号公報に示すサイレントチエーンで
は、ガイドプレートの内側に補助プレートを重ねて配置
することにより、ロッカーピンの補強を図っている。し
かし、この場合には、補助プレートの厚み分だけチエー
ン全体の幅が増加するという欠点がある。
【0004】そこで、チエーン幅を増加させることな
く、ロッカーピンの破損を防止する最も効果的な手段
は、ピン断面に作用するせん断応力を小さくすべくロッ
カーピンの断面形状を大きくすることであると考えられ
る。その一方、リンクプレート強度との関係から、該ロ
ッカーピンの断面形状を大きくするにも自ずから限界が
ある。
く、ロッカーピンの破損を防止する最も効果的な手段
は、ピン断面に作用するせん断応力を小さくすべくロッ
カーピンの断面形状を大きくすることであると考えられ
る。その一方、リンクプレート強度との関係から、該ロ
ッカーピンの断面形状を大きくするにも自ずから限界が
ある。
【0005】特公昭51−1815号公報に示すサイレ
ントチエーンでは、ロッカーピンの断面形状を略台形状
にすることにより、ピン断面積を大きくしてピン強度の
増加を図っている。ところが、この場合には、チエーン
にかかる荷重を受けるとともにロッカーピンの回り止め
を行うピン孔壁面が一対の傾斜面で構成され、これらの
傾斜面のなす角度が鋭角であるため、該傾斜面とこれに
対応するロッカーピン傾斜面との間の寸法差がチエーン
のピッチ方向に拡大され易いという欠点がある。従っ
て、このサイレントチエーンでは、所定ピッチのものを
製作するのが非常に困難であり、製品管理が容易でな
い。
ントチエーンでは、ロッカーピンの断面形状を略台形状
にすることにより、ピン断面積を大きくしてピン強度の
増加を図っている。ところが、この場合には、チエーン
にかかる荷重を受けるとともにロッカーピンの回り止め
を行うピン孔壁面が一対の傾斜面で構成され、これらの
傾斜面のなす角度が鋭角であるため、該傾斜面とこれに
対応するロッカーピン傾斜面との間の寸法差がチエーン
のピッチ方向に拡大され易いという欠点がある。従っ
て、このサイレントチエーンでは、所定ピッチのものを
製作するのが非常に困難であり、製品管理が容易でな
い。
【0006】また実開昭62−196950号公報に示
すサイレントチエーンでは、ロッカーピンの断面形状を
略楕円形状にすることにより、同様にピン断面積を大き
くしてピン強度の増加を図っている。この場合には、そ
の構造上、チエーン屈曲時のロッカーピンの回転を防止
するためにリンクプレートのピン孔内に突起を形成する
必要があるが、該突起はチエーンに衝撃荷重が作用した
ときに潰され易い。この結果、ロッカーピンとリンクプ
レートとの間で相対滑りが発生してこれらの部材が摩耗
し、チエーンの伸びが増大するという問題が生じる。さ
らに、上記突起を加工する工具の製作が難しく、該工具
が摩耗し易いという製造上の問題もある。
すサイレントチエーンでは、ロッカーピンの断面形状を
略楕円形状にすることにより、同様にピン断面積を大き
くしてピン強度の増加を図っている。この場合には、そ
の構造上、チエーン屈曲時のロッカーピンの回転を防止
するためにリンクプレートのピン孔内に突起を形成する
必要があるが、該突起はチエーンに衝撃荷重が作用した
ときに潰され易い。この結果、ロッカーピンとリンクプ
レートとの間で相対滑りが発生してこれらの部材が摩耗
し、チエーンの伸びが増大するという問題が生じる。さ
らに、上記突起を加工する工具の製作が難しく、該工具
が摩耗し易いという製造上の問題もある。
【0007】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、リンクプレートの強度を損なわずにロッ
カーピンの強度を増大でき、しかも製品管理が容易で摩
耗による伸びを最小限に抑制できる動力伝達用チエーン
を提供することを目的としている。
たものであり、リンクプレートの強度を損なわずにロッ
カーピンの強度を増大でき、しかも製品管理が容易で摩
耗による伸びを最小限に抑制できる動力伝達用チエーン
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る動
力伝達用チエーンは、一対のピン孔が形成された多数の
リンクプレートを該ピン孔内に挿入されたロッカージョ
イントによって連結してなる動力伝達用チエーンにおい
て、上記ロッカージョイントは一対のロッカーピンで構
成され、該ロッカーピンの各々は円弧状のロッカー面
と、該ロッカー面と反対側に形成された円弧状のシート
面と、該ロッカー面とシート面とを接続する一対の側面
とを備え、該側面は該ロッカーピンの断面内に曲率中心
を有する第1の円弧状面もしくは該第1の円弧状面を構
成する曲率半径よりも大きな曲率半径の円弧から構成さ
れる第2の円弧状面を有しており、上記リンクプレート
のピン孔は、該リンクプレートの端部側に配置されてい
て一方のロッカーピンの上記シート面と係合する円弧状
の支持面と、その支持面に連続しかつ該ロッカーピンの
側面に沿う保持面と、該保持面に連続しかつ他方のロッ
カーピンの揺動を許容する湾曲面とによって構成されて
いることを特徴としている。
力伝達用チエーンは、一対のピン孔が形成された多数の
リンクプレートを該ピン孔内に挿入されたロッカージョ
イントによって連結してなる動力伝達用チエーンにおい
て、上記ロッカージョイントは一対のロッカーピンで構
成され、該ロッカーピンの各々は円弧状のロッカー面
と、該ロッカー面と反対側に形成された円弧状のシート
面と、該ロッカー面とシート面とを接続する一対の側面
とを備え、該側面は該ロッカーピンの断面内に曲率中心
を有する第1の円弧状面もしくは該第1の円弧状面を構
成する曲率半径よりも大きな曲率半径の円弧から構成さ
れる第2の円弧状面を有しており、上記リンクプレート
のピン孔は、該リンクプレートの端部側に配置されてい
て一方のロッカーピンの上記シート面と係合する円弧状
の支持面と、その支持面に連続しかつ該ロッカーピンの
側面に沿う保持面と、該保持面に連続しかつ他方のロッ
カーピンの揺動を許容する湾曲面とによって構成されて
いることを特徴としている。
【0009】請求項2の発明に係る動力伝達用チエーン
は、請求項1において、上記リンクプレートにはさらに
一対の歯部が形成されていることを特徴としている。請
求項3の発明に係る動力伝達用チエーンは、請求項1ま
たは2において、上記ロッカーピンの側面が上記第1,
第2の円弧状面に続く平坦面または該各円弧状面よりも
緩やかな曲面を含んでいることを特徴としている。請求
項4の発明に係る動力伝達用チエーンは、請求項1また
は2において、上記ロッカーピン側面の第1の円弧状面
の曲率中心が上記ロッカー面上に配置されていることを
特徴としている。
は、請求項1において、上記リンクプレートにはさらに
一対の歯部が形成されていることを特徴としている。請
求項3の発明に係る動力伝達用チエーンは、請求項1ま
たは2において、上記ロッカーピンの側面が上記第1,
第2の円弧状面に続く平坦面または該各円弧状面よりも
緩やかな曲面を含んでいることを特徴としている。請求
項4の発明に係る動力伝達用チエーンは、請求項1また
は2において、上記ロッカーピン側面の第1の円弧状面
の曲率中心が上記ロッカー面上に配置されていることを
特徴としている。
【0010】請求項5の発明に係る動力伝達用チエーン
は、請求項1または2において、上記ロッカーピン側面
の第1の円弧状面の曲率中心が、該ロッカーピン断面の
対称軸線上に配置されていることを特徴としている。請
求項6の発明に係る動力伝達用チエーンは、請求項1ま
たは2において、上記ピン孔の幅寸法が高さ寸法よりも
大きいことを特徴としている。請求項7の発明に係る動
力伝達用チエーンは、請求項2において、上記リンクプ
レートのいくつかは上記歯部の内側面が他のリンクプレ
ートと異なる形状を有していることを特徴としている。
は、請求項1または2において、上記ロッカーピン側面
の第1の円弧状面の曲率中心が、該ロッカーピン断面の
対称軸線上に配置されていることを特徴としている。請
求項6の発明に係る動力伝達用チエーンは、請求項1ま
たは2において、上記ピン孔の幅寸法が高さ寸法よりも
大きいことを特徴としている。請求項7の発明に係る動
力伝達用チエーンは、請求項2において、上記リンクプ
レートのいくつかは上記歯部の内側面が他のリンクプレ
ートと異なる形状を有していることを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1の発明では、ロッカーピンの側面が該
ロッカーピンの断面内に曲率中心を有する第1の円弧状
面もしくは該第1の円弧状面を構成する曲率半径よりも
大きな曲率半径の円弧から構成される第2の円弧状面を
有しており、ピン孔の保持面がこのロッカーピン側面に
沿って形成されている。従って、ピン孔内周縁とリンク
プレート端面との距離を確保しつつ、ロッカーピンの断
面形状を大きくすることが可能になり、これによりリン
クプレートの強度を低下させることなく、ロッカーピン
の強度を増大できる。しかもリンクプレートとロッカー
ピンとの間の荷重伝達時における受圧面積を大きくとる
ことが可能になるので、リンクプレート及びロッカーピ
ンの摩耗を低減できる。また、リンクプレートとロッカ
ーピンとの間の荷重伝達は主にリンクプレートのピン孔
支持面とロッカーピンのシート面との接触で行われ、リ
ンクプレートに対するロッカーピンの位置決め及び回り
止めもこれらの面で行われる。このため、所定ピッチの
チエーンを製作するのが容易になり、製品管理が容易と
なるばかりでなく、ロッカーピンとリンクプレートとの
間の相対滑りの発生を抑制でき、摩耗によるチエーンの
伸びを最小限に抑制できる。
ロッカーピンの断面内に曲率中心を有する第1の円弧状
面もしくは該第1の円弧状面を構成する曲率半径よりも
大きな曲率半径の円弧から構成される第2の円弧状面を
有しており、ピン孔の保持面がこのロッカーピン側面に
沿って形成されている。従って、ピン孔内周縁とリンク
プレート端面との距離を確保しつつ、ロッカーピンの断
面形状を大きくすることが可能になり、これによりリン
クプレートの強度を低下させることなく、ロッカーピン
の強度を増大できる。しかもリンクプレートとロッカー
ピンとの間の荷重伝達時における受圧面積を大きくとる
ことが可能になるので、リンクプレート及びロッカーピ
ンの摩耗を低減できる。また、リンクプレートとロッカ
ーピンとの間の荷重伝達は主にリンクプレートのピン孔
支持面とロッカーピンのシート面との接触で行われ、リ
ンクプレートに対するロッカーピンの位置決め及び回り
止めもこれらの面で行われる。このため、所定ピッチの
チエーンを製作するのが容易になり、製品管理が容易と
なるばかりでなく、ロッカーピンとリンクプレートとの
間の相対滑りの発生を抑制でき、摩耗によるチエーンの
伸びを最小限に抑制できる。
【0012】請求項2の発明によると、リンクプレート
に一対の歯部が形成されたいわゆるサイレントチエーン
において、ロッカーピンの側面が該ロッカーピンの断面
内に曲率中心を有する第1の円弧状面もしくは該第1の
円弧状面を構成する曲率半径よりも大きな曲率半径の円
弧から構成される第2の円弧状面を有しており、ピン孔
の保持面がこのロッカーピン側面に沿って形成されてい
る。従って、リンクプレートの歯部端面とピン孔内周縁
との距離を確保しつつ、ロッカーピンの断面形状を大き
くすることが可能になり、これによりリンクプレートの
歯部部分の強度を損なわずにロッカーピンの強度を増大
できる。
に一対の歯部が形成されたいわゆるサイレントチエーン
において、ロッカーピンの側面が該ロッカーピンの断面
内に曲率中心を有する第1の円弧状面もしくは該第1の
円弧状面を構成する曲率半径よりも大きな曲率半径の円
弧から構成される第2の円弧状面を有しており、ピン孔
の保持面がこのロッカーピン側面に沿って形成されてい
る。従って、リンクプレートの歯部端面とピン孔内周縁
との距離を確保しつつ、ロッカーピンの断面形状を大き
くすることが可能になり、これによりリンクプレートの
歯部部分の強度を損なわずにロッカーピンの強度を増大
できる。
【0013】請求項3の発明では、ロッカーピンの側面
が第1,第2の円弧状面に続く平坦面または該各円弧状
面よりも緩やかな曲面を含んでいるので、該平坦面,緩
やかな曲面部分に対応するピン孔内周縁とリンクプレー
ト端面との間の距離を十分に確保することが可能にな
り、リンクプレートの強度の低下を一層抑制できる。請
求項4の発明では、ロッカーピン側面の第1の円弧状面
の曲率中心が上記ロッカー面上に配置されているので、
該第1の円弧状面をより緩やかな円弧で構成することが
可能になり、これにより、該円弧部分に対応するピン孔
内周縁とリンクプレート端面との間の距離を十分に確保
でき、リンクプレートの強度の低下を抑制できる。請求
項5の発明では、ロッカーピン側面の第1の円弧状面の
曲率中心が該ロッカーピン断面の対称軸線上に配置され
ているので、該ロッカーピン側面の円弧状面を同じ曲率
中心の円弧状面で構成することが可能になり、これによ
りロッカーピンの製造を容易に行えるようになる。請求
項6の発明では、ピン孔の幅寸法が高さ寸法よりも大き
いので、ロッカーピンの肉厚を大きくでき、これにより
ロッカーピンの強度を増大できる。
が第1,第2の円弧状面に続く平坦面または該各円弧状
面よりも緩やかな曲面を含んでいるので、該平坦面,緩
やかな曲面部分に対応するピン孔内周縁とリンクプレー
ト端面との間の距離を十分に確保することが可能にな
り、リンクプレートの強度の低下を一層抑制できる。請
求項4の発明では、ロッカーピン側面の第1の円弧状面
の曲率中心が上記ロッカー面上に配置されているので、
該第1の円弧状面をより緩やかな円弧で構成することが
可能になり、これにより、該円弧部分に対応するピン孔
内周縁とリンクプレート端面との間の距離を十分に確保
でき、リンクプレートの強度の低下を抑制できる。請求
項5の発明では、ロッカーピン側面の第1の円弧状面の
曲率中心が該ロッカーピン断面の対称軸線上に配置され
ているので、該ロッカーピン側面の円弧状面を同じ曲率
中心の円弧状面で構成することが可能になり、これによ
りロッカーピンの製造を容易に行えるようになる。請求
項6の発明では、ピン孔の幅寸法が高さ寸法よりも大き
いので、ロッカーピンの肉厚を大きくでき、これにより
ロッカーピンの強度を増大できる。
【0014】請求項7の発明では、リンクプレートのい
くつかについて歯部の内側面が他のリンクプレートと異
なる形状を有しているいわゆるランダムチエーンにおい
て、ロッカーピンの側面が該ロッカーピンの断面内に曲
率中心を有する第1の円弧状面もしくは該第1の円弧状
面を構成する曲率半径よりも大きな曲率半径の円弧から
構成される第2の円弧状面を有しており、ピン孔の保持
面がこのロッカーピン側面に沿って形成されている。従
って、このランダムチエーンにおいてもリンクプレート
の歯部端面とピン孔内周縁との距離を確保しつつ、ロッ
カーピンの断面形状を大きくすることが可能になり、こ
れによりリンクプレートの歯部部分の強度を低下させる
ことなく、ロッカーピンの強度を増大できる。
くつかについて歯部の内側面が他のリンクプレートと異
なる形状を有しているいわゆるランダムチエーンにおい
て、ロッカーピンの側面が該ロッカーピンの断面内に曲
率中心を有する第1の円弧状面もしくは該第1の円弧状
面を構成する曲率半径よりも大きな曲率半径の円弧から
構成される第2の円弧状面を有しており、ピン孔の保持
面がこのロッカーピン側面に沿って形成されている。従
って、このランダムチエーンにおいてもリンクプレート
の歯部端面とピン孔内周縁との距離を確保しつつ、ロッ
カーピンの断面形状を大きくすることが可能になり、こ
れによりリンクプレートの歯部部分の強度を低下させる
ことなく、ロッカーピンの強度を増大できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1は本発明の一実施例によるサイレントチ
エーンの一部切欠き正面部分図、図2はその平面図、図
3は該サイレントチエーンのリンクプレート及びロッカ
ージョイント部分の拡大図、図4は従来のサイレントチ
エーンにおいてロッカージョイントの側面の半径を単に
大きくした場合における図3に相当する図、図5は図3
のピン孔及びロッカージョイント部分の拡大図、図6は
図4のピン孔及びロッカージョイント部分の拡大図、図
7は上記実施例の作用効果を説明するための図である。
説明する。図1は本発明の一実施例によるサイレントチ
エーンの一部切欠き正面部分図、図2はその平面図、図
3は該サイレントチエーンのリンクプレート及びロッカ
ージョイント部分の拡大図、図4は従来のサイレントチ
エーンにおいてロッカージョイントの側面の半径を単に
大きくした場合における図3に相当する図、図5は図3
のピン孔及びロッカージョイント部分の拡大図、図6は
図4のピン孔及びロッカージョイント部分の拡大図、図
7は上記実施例の作用効果を説明するための図である。
【0016】図1及び図2に示すように、サイレントチ
エーン1は、一対の歯部21と一対のピン孔22とが形
成されたリンクプレート2を積層するとともに、これら
のリンクプレート2のピン孔22内に長,短一対のロッ
カーピン31からなるロッカージョイント3を挿入して
各リンクプレート2を枢動可能に連結し、さらに該リン
クプレート2の最外側にガイドプレート4を配置した構
造を有している。
エーン1は、一対の歯部21と一対のピン孔22とが形
成されたリンクプレート2を積層するとともに、これら
のリンクプレート2のピン孔22内に長,短一対のロッ
カーピン31からなるロッカージョイント3を挿入して
各リンクプレート2を枢動可能に連結し、さらに該リン
クプレート2の最外側にガイドプレート4を配置した構
造を有している。
【0017】リンクプレート2のピン孔22は、図3及
び図5に示すように、真円形ではなくて不規則な長円形
になっている。すなわち、ピン孔22は、リンクプレー
ト2の端部側に配置された円弧状の支持面23と、該支
持面23の両側に連続していて点Oを中心とする曲率半
径Rの一対の円弧状面24と、該円弧状面24の曲率中
心Oと異なる曲率中心O´を中心とする曲率半径R´の
円弧状面(湾曲面)25と、これらの円弧状面25及び
24に連続する平坦面又は緩やかな曲面からなる接続面
26とによって構成されている。そして各曲率中心O,
O´はピン孔22の対称軸線方向(図3左右方向)に隔
てられているので、ピン孔22は全体として長円形にな
っている。また上記円弧状面24及び接続面26の一部
は、そのシート面が上記支持面23と当接している方の
ロッカーピン31の側面(後述)に向かい合う保持面を
構成しており、上記曲率中心Oは該ロッカーピン31の
断面内に配置されている。なお、上記円弧状面25によ
り他方のロッカーピン31の揺動が許容され得るように
なっている。
び図5に示すように、真円形ではなくて不規則な長円形
になっている。すなわち、ピン孔22は、リンクプレー
ト2の端部側に配置された円弧状の支持面23と、該支
持面23の両側に連続していて点Oを中心とする曲率半
径Rの一対の円弧状面24と、該円弧状面24の曲率中
心Oと異なる曲率中心O´を中心とする曲率半径R´の
円弧状面(湾曲面)25と、これらの円弧状面25及び
24に連続する平坦面又は緩やかな曲面からなる接続面
26とによって構成されている。そして各曲率中心O,
O´はピン孔22の対称軸線方向(図3左右方向)に隔
てられているので、ピン孔22は全体として長円形にな
っている。また上記円弧状面24及び接続面26の一部
は、そのシート面が上記支持面23と当接している方の
ロッカーピン31の側面(後述)に向かい合う保持面を
構成しており、上記曲率中心Oは該ロッカーピン31の
断面内に配置されている。なお、上記円弧状面25によ
り他方のロッカーピン31の揺動が許容され得るように
なっている。
【0018】ロッカージョイント3を構成する各ロッカ
ーピン31は同じ断面形状を有しており、該断面形状
は、円弧状に突出するロッカー面32と、上記ピン孔2
2の支持面23と密接するように円弧状に凹むシート面
33と、これらのロッカー面32及びシート面33に連
続する一対の側面34とから構成されている。ロッカー
面32とシート面33とは、好ましくは曲率中心が同一
の円弧状面である。また上記側面34は、上記シート面
33に連続しかつ上記点Oを曲率中心とする曲率半径r
(r≒R)の円弧状面35と、該円弧状面35及び上記
ロッカー面32に連続する平坦面又は緩やかな曲面から
なる接続面36とで構成されている。これにより、該側
面34は、上記ピン孔22の保持面に沿っている。
ーピン31は同じ断面形状を有しており、該断面形状
は、円弧状に突出するロッカー面32と、上記ピン孔2
2の支持面23と密接するように円弧状に凹むシート面
33と、これらのロッカー面32及びシート面33に連
続する一対の側面34とから構成されている。ロッカー
面32とシート面33とは、好ましくは曲率中心が同一
の円弧状面である。また上記側面34は、上記シート面
33に連続しかつ上記点Oを曲率中心とする曲率半径r
(r≒R)の円弧状面35と、該円弧状面35及び上記
ロッカー面32に連続する平坦面又は緩やかな曲面から
なる接続面36とで構成されている。これにより、該側
面34は、上記ピン孔22の保持面に沿っている。
【0019】次に上記実施例の作用効果について説明す
る。上記実施例との比較のために、リンクプレート2の
ピン孔22を支持面を除き真円形状にしてその曲率半径
を単に大きくした例(比較例)を図4及び図6に示す。
すなわち、これらの図では R1 >R かつ r1 >r となっており、また荷重伝達時の受圧面となるシート面
23´の面積は上記シート面23の面積と同程度か若干
小さくなっている。またピン孔22´の内周縁からリン
クプレート2の肩部の縁27までの距離をW1 ,リンク
プレート2の外側フランク28までの距離をw1 とし、
上記実施例においてこれらの距離に対応する距離をそれ
ぞれW,wとする(図3,図4参照)。
る。上記実施例との比較のために、リンクプレート2の
ピン孔22を支持面を除き真円形状にしてその曲率半径
を単に大きくした例(比較例)を図4及び図6に示す。
すなわち、これらの図では R1 >R かつ r1 >r となっており、また荷重伝達時の受圧面となるシート面
23´の面積は上記シート面23の面積と同程度か若干
小さくなっている。またピン孔22´の内周縁からリン
クプレート2の肩部の縁27までの距離をW1 ,リンク
プレート2の外側フランク28までの距離をw1 とし、
上記実施例においてこれらの距離に対応する距離をそれ
ぞれW,wとする(図3,図4参照)。
【0020】上記実施例と比較例とを対比すると、上記
実施例の場合には、シート面23の面積がシート面23
´の面積と同程度か若干大きくなっているので、荷重伝
達時に大きな受圧面積を確保でき、これにより、リンク
プレート2及びロッカーピン31の摩耗を低減できる。
またロッカーピン31の肉厚tが互いに同じであって
も、ピン孔22の内周縁からリンクプレート2の肩部の
縁27までの距離及びリンクプレート2の外側フランク
28までの距離が大きくなり(図3,図4参照)、すな
わち W>W1 かつ w>w1 となっており、しかも受圧面積の増加に対応してロッカ
ーピン31の断面形状が大きくなっている。これによ
り、リンクプレート2の強度を低下させることなく、ロ
ッカーピン31の強度を増大できる。
実施例の場合には、シート面23の面積がシート面23
´の面積と同程度か若干大きくなっているので、荷重伝
達時に大きな受圧面積を確保でき、これにより、リンク
プレート2及びロッカーピン31の摩耗を低減できる。
またロッカーピン31の肉厚tが互いに同じであって
も、ピン孔22の内周縁からリンクプレート2の肩部の
縁27までの距離及びリンクプレート2の外側フランク
28までの距離が大きくなり(図3,図4参照)、すな
わち W>W1 かつ w>w1 となっており、しかも受圧面積の増加に対応してロッカ
ーピン31の断面形状が大きくなっている。これによ
り、リンクプレート2の強度を低下させることなく、ロ
ッカーピン31の強度を増大できる。
【0021】図7は、上記サイレントチエーン1がスプ
ロケット40の回りに巻き掛けられて該スプロケット4
0から動力の伝達を受けている状態を示している。この
動力伝達の際には、リンクプレート2は外側フランク2
8上の点P,P´においてスプロケット40の歯Tと接
触し、ロッカーピン31には力Fが矢印方向に作用して
いる。従って、リンクプレート2には、各ロッカーピン
31の接触点Cと点Pとを結ぶ線fの方向に上記力Fの
作用に伴う圧縮力が作用していることになる。ところ
が、上記実施例では、上記線f上のピン孔の内周縁の位
置Qと点Pとの距離がピン孔を真円にして単にその直径
を大きくした場合における内周縁(破線参照)の位置Q
´と点Pとの距離よりも大きくなっており、これにより
リンクプレート2の受ける曲げ応力が小さくなり、リン
クプレート2の強度の低下を抑制できる。
ロケット40の回りに巻き掛けられて該スプロケット4
0から動力の伝達を受けている状態を示している。この
動力伝達の際には、リンクプレート2は外側フランク2
8上の点P,P´においてスプロケット40の歯Tと接
触し、ロッカーピン31には力Fが矢印方向に作用して
いる。従って、リンクプレート2には、各ロッカーピン
31の接触点Cと点Pとを結ぶ線fの方向に上記力Fの
作用に伴う圧縮力が作用していることになる。ところ
が、上記実施例では、上記線f上のピン孔の内周縁の位
置Qと点Pとの距離がピン孔を真円にして単にその直径
を大きくした場合における内周縁(破線参照)の位置Q
´と点Pとの距離よりも大きくなっており、これにより
リンクプレート2の受ける曲げ応力が小さくなり、リン
クプレート2の強度の低下を抑制できる。
【0022】次に、ピン孔22の保持面とロッカーピン
側面34との寸法差により、これらの面の間に隙間が形
成された場合について考察する。ロッカーピン31の側
面34は、該ロッカーピン31の断面内に曲率中心を有
する円弧状面35とこれに連続する平坦面又は緩やかな
曲面からなる接続面36とで構成されていることから、
ロッカーピン側面,ピン孔保持面間におけるチエーンピ
ッチ方向との直交方向(図5,図6上下方向)の隙間は
上記実施例の場合はG,上記変形例の場合はG1 であっ
て(図5,図6参照)、しかも該各例におけるピン孔保
持面及びロッカーピン側面間の各寸法差が同じであって
も G<G1 となっている。これにより、リンクプレート2に対する
ロッカーピン31の上下方向の相対移動量を少なくで
き、この結果チェーンの上下方向のばたつきが軽減され
て、チェーンの摩耗を低減できるとともに、ロッカーピ
ン31の回り止め効果の低減を抑制できる。
側面34との寸法差により、これらの面の間に隙間が形
成された場合について考察する。ロッカーピン31の側
面34は、該ロッカーピン31の断面内に曲率中心を有
する円弧状面35とこれに連続する平坦面又は緩やかな
曲面からなる接続面36とで構成されていることから、
ロッカーピン側面,ピン孔保持面間におけるチエーンピ
ッチ方向との直交方向(図5,図6上下方向)の隙間は
上記実施例の場合はG,上記変形例の場合はG1 であっ
て(図5,図6参照)、しかも該各例におけるピン孔保
持面及びロッカーピン側面間の各寸法差が同じであって
も G<G1 となっている。これにより、リンクプレート2に対する
ロッカーピン31の上下方向の相対移動量を少なくで
き、この結果チェーンの上下方向のばたつきが軽減され
て、チェーンの摩耗を低減できるとともに、ロッカーピ
ン31の回り止め効果の低減を抑制できる。
【0023】さらに、リンクプレート2とロッカーピン
31との間の荷重伝達は主にリンクプレート2のピン孔
支持面23とロッカーピン31のシート面33との接触
で行われ、リンクプレート2に対するロッカーピン31
の位置決め及び回り止めもこれらの面で行われる。これ
により、所定ピッチのチェーンを製作するのが容易にな
り、製品管理が容易となるばかりでなく、ロッカーピン
31とリンクプレート2との間の相対滑りの発生を抑制
でき、摩耗によるチエーンの伸びを最小限に抑制でき
る。
31との間の荷重伝達は主にリンクプレート2のピン孔
支持面23とロッカーピン31のシート面33との接触
で行われ、リンクプレート2に対するロッカーピン31
の位置決め及び回り止めもこれらの面で行われる。これ
により、所定ピッチのチェーンを製作するのが容易にな
り、製品管理が容易となるばかりでなく、ロッカーピン
31とリンクプレート2との間の相対滑りの発生を抑制
でき、摩耗によるチエーンの伸びを最小限に抑制でき
る。
【0024】なお、上記実施例では、ロッカーピン31
の側面34の一部を構成する円弧状面35の曲率中心O
が該ロッカーピン31の断面内に配置された例を示した
が、本発明の適用はこれに限定されない。該ロッカーピ
ン31の断面の外部に曲率中心を有する円弧状面により
上記円弧状面35を構成するようにしてもよい。また、
上記実施例では、ロッカーピン31の側面34が、円弧
状面35と該円弧状面35に連続する平坦面又は緩やか
な曲面からなる接続面36とで構成されている例を示し
たが、本発明は、該ロッカーピン側面34が円弧状面3
5のみから構成されている場合にも同様に適用すること
ができる。さらに該ロッカーピン側面34を構成する円
弧状面35の曲率中心Oは、該ロッカーピン31のロッ
カー面32上にも配置されていてもよい。この場合に
は、該円弧状面35をより緩やかな円弧で構成すること
が可能になり、これにより、該円弧部分に対応するピン
孔内周縁とリンクプレート端面との間の距離を十分に確
保でき、リンクプレートの強度の低下を抑制できる。上
記実施例では、ロッカーピン側面34の円弧状面35の
曲率中心Oが該ロッカーピン断面の対称軸線上に配置さ
れているものを示したが、この曲率中心Oは該対称軸線
の外に配置されていてもよい。ただ該対称軸線上に配置
することによって、ロッカーピン側面の円弧状面を同じ
曲率中心の円弧状面で構成することが可能になり、これ
によりロッカーピン31の製造を容易に行えるようにな
る。
の側面34の一部を構成する円弧状面35の曲率中心O
が該ロッカーピン31の断面内に配置された例を示した
が、本発明の適用はこれに限定されない。該ロッカーピ
ン31の断面の外部に曲率中心を有する円弧状面により
上記円弧状面35を構成するようにしてもよい。また、
上記実施例では、ロッカーピン31の側面34が、円弧
状面35と該円弧状面35に連続する平坦面又は緩やか
な曲面からなる接続面36とで構成されている例を示し
たが、本発明は、該ロッカーピン側面34が円弧状面3
5のみから構成されている場合にも同様に適用すること
ができる。さらに該ロッカーピン側面34を構成する円
弧状面35の曲率中心Oは、該ロッカーピン31のロッ
カー面32上にも配置されていてもよい。この場合に
は、該円弧状面35をより緩やかな円弧で構成すること
が可能になり、これにより、該円弧部分に対応するピン
孔内周縁とリンクプレート端面との間の距離を十分に確
保でき、リンクプレートの強度の低下を抑制できる。上
記実施例では、ロッカーピン側面34の円弧状面35の
曲率中心Oが該ロッカーピン断面の対称軸線上に配置さ
れているものを示したが、この曲率中心Oは該対称軸線
の外に配置されていてもよい。ただ該対称軸線上に配置
することによって、ロッカーピン側面の円弧状面を同じ
曲率中心の円弧状面で構成することが可能になり、これ
によりロッカーピン31の製造を容易に行えるようにな
る。
【0025】次に、上記実施例におけるピン孔及びロッ
カージョイントの変形例を図8に示す。ここでは、簡略
化のため、ピン孔50と一方のロッカーピン51のみが
示されている。図8において、ロッカーピン51の断面
形状は、円弧状のロッカー面52と、好ましくはこれと
同心に配置された円弧状のシート面53と、各面52,
53を接続する円弧状の側面54とから構成されてい
る。ピン孔50は、リンクプレート端部側に形成されか
つロッカーピン51のシート面53に係合する円弧状の
支持面58と、曲率半径の小さな円弧状面70を介して
該支持面58に接続された保持面60と、該保持面60
と円弧状面68とを接続する平坦面62とから構成され
ている。該円弧状面68は曲率半径R2 ´の曲面で構成
され、上記保持面60はロッカーピン51の断面内に中
心を有する曲率半径R2 の曲面で構成されている。また
上記ピン孔50は、リンク中心線pに対して角度αだけ
傾斜して配置されており、この傾斜角αは好ましくは4
゜前後に設定される。従って、該ピン孔50内に挿入さ
れたロッカーピン51も同様にリンク中心線pに対して
角度αだけ傾斜して配置されることになる。さらに、こ
の場合には、上記ピン孔の幅寸法L,高さ寸法Hについ
て L>H となっており、これにより、ロッカーピンの肉厚を大き
くでき、ロッカーピンの強度を増大できる。
カージョイントの変形例を図8に示す。ここでは、簡略
化のため、ピン孔50と一方のロッカーピン51のみが
示されている。図8において、ロッカーピン51の断面
形状は、円弧状のロッカー面52と、好ましくはこれと
同心に配置された円弧状のシート面53と、各面52,
53を接続する円弧状の側面54とから構成されてい
る。ピン孔50は、リンクプレート端部側に形成されか
つロッカーピン51のシート面53に係合する円弧状の
支持面58と、曲率半径の小さな円弧状面70を介して
該支持面58に接続された保持面60と、該保持面60
と円弧状面68とを接続する平坦面62とから構成され
ている。該円弧状面68は曲率半径R2 ´の曲面で構成
され、上記保持面60はロッカーピン51の断面内に中
心を有する曲率半径R2 の曲面で構成されている。また
上記ピン孔50は、リンク中心線pに対して角度αだけ
傾斜して配置されており、この傾斜角αは好ましくは4
゜前後に設定される。従って、該ピン孔50内に挿入さ
れたロッカーピン51も同様にリンク中心線pに対して
角度αだけ傾斜して配置されることになる。さらに、こ
の場合には、上記ピン孔の幅寸法L,高さ寸法Hについ
て L>H となっており、これにより、ロッカーピンの肉厚を大き
くでき、ロッカーピンの強度を増大できる。
【0026】なお、上記実施例及び変形例に示すリンク
プレートとして、いわゆるランダム配列用のリンクプレ
ートを用いることも可能である。このリンクプレートの
一例を図9に示す。図9において、リンクプレート80
には、上記実施例または変形例に示すピン孔22または
50と同様のピン孔81が形成されている。そして、該
リンクプレート80の歯部82の内側には、通常のフラ
ンク面(一点鎖線参照)と異なる円弧状のフランク面8
3が形成されている。このようなリンクプレート80を
用いてランダムチエーンを構成することにより、リンク
プレートの強度を低下させることなくロッカーピンの強
度を増大させることができるランダムチエーンを実現で
きる。
プレートとして、いわゆるランダム配列用のリンクプレ
ートを用いることも可能である。このリンクプレートの
一例を図9に示す。図9において、リンクプレート80
には、上記実施例または変形例に示すピン孔22または
50と同様のピン孔81が形成されている。そして、該
リンクプレート80の歯部82の内側には、通常のフラ
ンク面(一点鎖線参照)と異なる円弧状のフランク面8
3が形成されている。このようなリンクプレート80を
用いてランダムチエーンを構成することにより、リンク
プレートの強度を低下させることなくロッカーピンの強
度を増大させることができるランダムチエーンを実現で
きる。
【0027】また、上記実施例及び変形例では、本発明
をサイレントチエーンに適用した場合について説明した
が、本発明は、ロッカージョイント型のローラチエーン
(米国特許第4186617号参照)や、さらにはサイ
レントチエーンを用いたCVT(Continuously Variabl
e Transmission)チエーン(例えば特開平1−1454
47号公報参照)にも同様に適用できるものである。図
10は、上記公報記載のCVTチエーンのリンクプレー
トのみを取り出して示している。このリンクプレート9
0には、上記実施例または変形例に示すピン孔22また
は50と同様のピン孔91が形成されており、該ピン孔
91内には上記実施例または変形例と同様のロッカージ
ョイント92が挿入されている。このようなリンクプレ
ート90及びロッカージョイント92を用いてCVTチ
エーンを構成することにより、リンクプレートの強度を
低下させることなくロッカーピンの強度を増大できるC
VTチエーンを実現できる。
をサイレントチエーンに適用した場合について説明した
が、本発明は、ロッカージョイント型のローラチエーン
(米国特許第4186617号参照)や、さらにはサイ
レントチエーンを用いたCVT(Continuously Variabl
e Transmission)チエーン(例えば特開平1−1454
47号公報参照)にも同様に適用できるものである。図
10は、上記公報記載のCVTチエーンのリンクプレー
トのみを取り出して示している。このリンクプレート9
0には、上記実施例または変形例に示すピン孔22また
は50と同様のピン孔91が形成されており、該ピン孔
91内には上記実施例または変形例と同様のロッカージ
ョイント92が挿入されている。このようなリンクプレ
ート90及びロッカージョイント92を用いてCVTチ
エーンを構成することにより、リンクプレートの強度を
低下させることなくロッカーピンの強度を増大できるC
VTチエーンを実現できる。
【0028】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係る動力
伝達用チエーンでは、ロッカーピンの側面が該ロッカー
ピンの断面内に曲率中心を有する第1の円弧状面もしく
は該第1の円弧状面を構成する曲率半径よりも大きな曲
率半径の円弧から構成される第2の円弧状面を有してお
り、ピン孔の保持面をこのロッカーピン側面に沿って形
成するようにしたので、ピン孔内周縁とリンクプレート
端面との距離を確保しつつ、ロッカーピンの断面形状を
大きくすることが可能になり、これによりリンクプレー
トの強度を低下させることなく、ロッカーピンの強度を
増大できる効果がある。しかもリンクプレートとロッカ
ーピンとの間の荷重伝達時における受圧面積を大きくと
ることが可能になるので、リンクプレート及びロッカー
ピンの摩耗を低減できる効果がある。さらに、リンクプ
レートとロッカーピンとの間の荷重伝達は主にリンクプ
レートのピン孔支持面とロッカーピンのシート面との接
触で行われ、リンクプレートに対するロッカーピンの位
置決め及び回り止めもこれらの面で行われるので、所定
ピッチのチエーンを製作するのが容易になり、製品管理
が容易となるばかりでなく、ロッカーピンとリンクプレ
ートとの間の相対滑りの発生を抑制でき、摩耗によるチ
エーンの伸びを最小限に抑制できる効果がある。
伝達用チエーンでは、ロッカーピンの側面が該ロッカー
ピンの断面内に曲率中心を有する第1の円弧状面もしく
は該第1の円弧状面を構成する曲率半径よりも大きな曲
率半径の円弧から構成される第2の円弧状面を有してお
り、ピン孔の保持面をこのロッカーピン側面に沿って形
成するようにしたので、ピン孔内周縁とリンクプレート
端面との距離を確保しつつ、ロッカーピンの断面形状を
大きくすることが可能になり、これによりリンクプレー
トの強度を低下させることなく、ロッカーピンの強度を
増大できる効果がある。しかもリンクプレートとロッカ
ーピンとの間の荷重伝達時における受圧面積を大きくと
ることが可能になるので、リンクプレート及びロッカー
ピンの摩耗を低減できる効果がある。さらに、リンクプ
レートとロッカーピンとの間の荷重伝達は主にリンクプ
レートのピン孔支持面とロッカーピンのシート面との接
触で行われ、リンクプレートに対するロッカーピンの位
置決め及び回り止めもこれらの面で行われるので、所定
ピッチのチエーンを製作するのが容易になり、製品管理
が容易となるばかりでなく、ロッカーピンとリンクプレ
ートとの間の相対滑りの発生を抑制でき、摩耗によるチ
エーンの伸びを最小限に抑制できる効果がある。
【0029】請求項2の発明によれば、リンクプレート
に一対の歯部が形成されたいわゆるサイレントチエーン
において、ロッカーピンの側面が該ロッカーピンの断面
内に曲率中心を有する第1の円弧状面もしくは該第1の
円弧状面を構成する曲率半径よりも大きな曲率半径の円
弧から構成される第2の円弧状面を有しており、ピン孔
の保持面をこのロッカーピン側面に沿って形成するよう
にしたので、リンクプレートの歯部端面とピン孔内周縁
との距離を確保しつつ、ロッカーピンの断面形状を大き
くすることが可能になり、これによりリンクプレートの
歯部部分の強度を損なわずにロッカーピンの強度を増大
できる効果がある。
に一対の歯部が形成されたいわゆるサイレントチエーン
において、ロッカーピンの側面が該ロッカーピンの断面
内に曲率中心を有する第1の円弧状面もしくは該第1の
円弧状面を構成する曲率半径よりも大きな曲率半径の円
弧から構成される第2の円弧状面を有しており、ピン孔
の保持面をこのロッカーピン側面に沿って形成するよう
にしたので、リンクプレートの歯部端面とピン孔内周縁
との距離を確保しつつ、ロッカーピンの断面形状を大き
くすることが可能になり、これによりリンクプレートの
歯部部分の強度を損なわずにロッカーピンの強度を増大
できる効果がある。
【0030】請求項3の発明では、ロッカーピンの側面
が第1,第2の円弧状面に続く平坦面または該各円弧状
面よりも緩やかな曲面を含んでいるので、該平坦面,緩
やかな曲面部分に対応するピン孔内周縁とリンクプレー
ト端面との間の距離を十分に確保することが可能にな
り、リンクプレートの強度の低下を一層抑制できる効果
がある。請求項4の発明では、ロッカーピン側面の第1
の円弧状面の曲率中心がロッカー面上に配置されている
ので、該第1の円弧状面をより緩やかな円弧で構成する
ことが可能になり、これにより、該円弧部分に対応する
ピン孔内周縁とリンクプレート端面との間の距離を十分
に確保でき、リンクプレートの強度の低下を抑制できる
効果がある。請求項5の発明では、ロッカーピン側面の
第1の円弧状面の中心が該ロッカーピン断面の対称軸線
上に配置されているので、該ロッカーピン側面の円弧状
面を同じ曲率中心の円弧状面で構成することが可能にな
り、これによりロッカーピンの製造を容易に行えるよう
になる効果がある。請求項6の発明によれば、ピン孔の
幅寸法が高さ寸法よりも大きいので、ロッカーピンの肉
厚を大きくでき、これによりロッカーピンの強度を増大
できる効果がある。
が第1,第2の円弧状面に続く平坦面または該各円弧状
面よりも緩やかな曲面を含んでいるので、該平坦面,緩
やかな曲面部分に対応するピン孔内周縁とリンクプレー
ト端面との間の距離を十分に確保することが可能にな
り、リンクプレートの強度の低下を一層抑制できる効果
がある。請求項4の発明では、ロッカーピン側面の第1
の円弧状面の曲率中心がロッカー面上に配置されている
ので、該第1の円弧状面をより緩やかな円弧で構成する
ことが可能になり、これにより、該円弧部分に対応する
ピン孔内周縁とリンクプレート端面との間の距離を十分
に確保でき、リンクプレートの強度の低下を抑制できる
効果がある。請求項5の発明では、ロッカーピン側面の
第1の円弧状面の中心が該ロッカーピン断面の対称軸線
上に配置されているので、該ロッカーピン側面の円弧状
面を同じ曲率中心の円弧状面で構成することが可能にな
り、これによりロッカーピンの製造を容易に行えるよう
になる効果がある。請求項6の発明によれば、ピン孔の
幅寸法が高さ寸法よりも大きいので、ロッカーピンの肉
厚を大きくでき、これによりロッカーピンの強度を増大
できる効果がある。
【0031】請求項7の発明によれば、リンクプレート
のいくつかについて歯部の内側面が他のリンクプレート
と異なる形状を有しているいわゆるランダムチエーンに
おいて、ロッカーピンの側面が該ロッカーピンの断面内
に曲率中心を有する第1の円弧状面もしくは該第1の円
弧状面を構成する曲率半径よりも大きな曲率半径の円弧
から構成される第2の円弧状面を有しており、ピン孔の
保持面をこのロッカーピン側面に沿って形成するように
したので、このランダムチエーンにおいてもリンクプレ
ートの歯部端面とピン孔内周縁との距離を確保しつつ、
ロッカーピンの断面形状を大きくすることが可能にな
り、これによりリンクプレートの歯部部分の強度を低下
させることなく、ロッカーピンの強度を増大できる効果
がある。
のいくつかについて歯部の内側面が他のリンクプレート
と異なる形状を有しているいわゆるランダムチエーンに
おいて、ロッカーピンの側面が該ロッカーピンの断面内
に曲率中心を有する第1の円弧状面もしくは該第1の円
弧状面を構成する曲率半径よりも大きな曲率半径の円弧
から構成される第2の円弧状面を有しており、ピン孔の
保持面をこのロッカーピン側面に沿って形成するように
したので、このランダムチエーンにおいてもリンクプレ
ートの歯部端面とピン孔内周縁との距離を確保しつつ、
ロッカーピンの断面形状を大きくすることが可能にな
り、これによりリンクプレートの歯部部分の強度を低下
させることなく、ロッカーピンの強度を増大できる効果
がある。
【図1】本発明の一実施例によるサイレントチエーンの
一部切欠き正面部分図である。
一部切欠き正面部分図である。
【図2】上記サイレントチエーンの平面図である。
【図3】上記サイレントチエーンのリンクプレート及び
ロッカージョイント部分の拡大図である。
ロッカージョイント部分の拡大図である。
【図4】従来のサイレントチエーンにおいてロッカージ
ョイントの側面の半径を単に大きくした場合の図3に相
当する図である。
ョイントの側面の半径を単に大きくした場合の図3に相
当する図である。
【図5】図3のピン孔及びロッカージョイント部分の拡
大図である。
大図である。
【図6】図4のピン孔及びロッカージョイント部分の拡
大図である。
大図である。
【図7】上記実施例の作用効果を説明するための図であ
る。
る。
【図8】上記実施例におけるピン孔及びロッカージョイ
ント部分の変形例を示す図5に相当する図である。
ント部分の変形例を示す図5に相当する図である。
【図9】本発明をランダムチエーンに適用した例を示す
図である。
図である。
【図10】本発明をCVTチエーンに適用した例を示す
図である。
図である。
【符号の説明】 1 サイレントチエーン 2 リンクプレート 3 ロッカージョイント 21 歯部 22 ピン孔 23 支持面 24,25,35 円弧状面 26,36 接続面 31 ロッカーピン 32 ロッカー面 33 シート面 34 側面
Claims (7)
- 【請求項1】 一対のピン孔が形成された多数のリンク
プレートを該ピン孔内に挿入されたロッカージョイント
によって連結してなる動力伝達用チエーンにおいて、 上記ロッカージョイントは一対のロッカーピンで構成さ
れ、該ロッカーピンの各々は円弧状のロッカー面と、該
ロッカー面と反対側に形成された円弧状のシート面と、
該ロッカー面とシート面とを接続する一対の側面とを備
え、該側面は該ロッカーピンの断面内に曲率中心を有す
る第1の円弧状面もしくは該第1の円弧状面を構成する
曲率半径よりも大きな曲率半径の円弧から構成される第
2の円弧状面を有しており、 上記リンクプレートのピン孔は、該リンクプレートの端
部側に配置されていて一方のロッカーピンの上記シート
面と係合する円弧状の支持面と、その支持面に連続しか
つ該ロッカーピンの側面に沿う保持面と、該保持面に連
続しかつ他方のロッカーピンの揺動を許容する湾曲面と
によって構成されていることを特徴とする動力伝達用チ
エーン。 - 【請求項2】 請求項1において、上記リンクプレート
にはさらに一対の歯部が形成されていることを特徴とす
る動力伝達用チエーン。 - 【請求項3】 請求項1または2において、上記ロッカ
ーピンの側面が上記第1,第2の円弧状面に続く平坦面
または該各円弧状面よりも緩やかな曲面を含んでいるこ
とを特徴とする動力伝達用チエーン。 - 【請求項4】 請求項1または2において、上記ロッカ
ーピン側面の第1の円弧状面の曲率中心が上記ロッカー
面上に配置されていることを特徴とする動力伝達用チエ
ーン。 - 【請求項5】 請求項1または2において、上記ロッカ
ーピン側面の第1の円弧状面の曲率中心が、該ロッカー
ピン断面の対称軸線上に配置されていることを特徴とす
る動力伝達用チエーン。 - 【請求項6】 請求項1または2において、上記ピン孔
の幅寸法が高さ寸法よりも大きいことを特徴とする動力
伝達用チエーン。 - 【請求項7】 請求項2において、上記リンクプレート
のいくつかは上記歯部の内側面が他のリンクプレートと
異なる形状を有していることを特徴とする動力伝達用チ
エーン。
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- 1993-08-31 JP JP24071893A patent/JP3469921B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3469921B2 (ja) | 2003-11-25 |
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