JPH06207606A - トルクアクチュエータの製造方法 - Google Patents

トルクアクチュエータの製造方法

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JPH06207606A
JPH06207606A JP2062093A JP2062093A JPH06207606A JP H06207606 A JPH06207606 A JP H06207606A JP 2062093 A JP2062093 A JP 2062093A JP 2062093 A JP2062093 A JP 2062093A JP H06207606 A JPH06207606 A JP H06207606A
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piston
main body
rotary shaft
tubular
output rotary
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JP2062093A
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Inventor
Atsuji Iwano
厚治 岩野
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B15/00Fluid-actuated devices for displacing a member from one position to another; Gearing associated therewith
    • F15B15/02Mechanical layout characterised by the means for converting the movement of the fluid-actuated element into movement of the finally-operated member
    • F15B15/06Mechanical layout characterised by the means for converting the movement of the fluid-actuated element into movement of the finally-operated member for mechanically converting rectilinear movement into non- rectilinear movement
    • F15B15/066Mechanical layout characterised by the means for converting the movement of the fluid-actuated element into movement of the finally-operated member for mechanically converting rectilinear movement into non- rectilinear movement the motor being of the scotch yoke type

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シングルピストン形の小型アクチュエータの
ボディーの製造コストを下げることを目的とする。 【構成】 出力回転軸5が横断状態で支承される両端開
放の筒状本体1と、この筒状本体1の少なくとも一端に
連結され且つピストン14,15が内嵌されるシリンダ
チューブ用有底円筒体2,3とを備え、筒状本体1の内
部には、扇動アーム11と駆動ピン19などの運動変換
手段が内装されているトルクアクチュエータの前記筒状
本体1を、その外観形状を変えないで内周面をシリンダ
チューブ用の円柱面に変えてダイキャスト鋳造して、変
形筒状本体1Sとし、当該筒状本体1Sの両端にはカバ
ープレート41,42を取付けると共に、当該筒状本体
1Sに出力回転軸5Sを横断状態に支承せしめると共
に、当該筒状本体1Sの内部には、ピストン43と当該
ピストン43の往復運動を前記出力回転軸5Sの正逆回
転に変換する手段44とを内装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バタフライ弁などの駆
動手段として使用されるトルクアクチュエータ、即ち、
ピストンから連設されたピストンアームの往復運動を出
力回転軸の正逆回転に変換するようにしたトルクアクチ
ュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】この種のトルクアクチュ
エータとしては、ピストンアームの往復運動を、当該ピ
ストンアーム側の駆動ピンとこの駆動ピンに係合する出
力回転軸側の扇動アームとで出力回転軸の正逆回転に変
換するようにしたスカッチョーク形トルクアクチュエー
タや、ピストンアームの往復運動を、当該ピストンアー
ム側のラックギヤと出力回転軸側のピニオンギヤとで出
力回転軸の正逆回転に変換するようにしたラックピニオ
ン形トルクアクチュエータなどが知られ、何れの形式の
トルクアクチュエータに於いても、互いに逆方向に運動
する2つのピストンで両ピストンの中間に配設された1
つの出力回転軸を駆動するダブルピストン形と、1つの
ピストンで1つの出力回転軸を駆動するシングルピスト
ン形とが知られている。
【0003】而して、ダブルピストン形のトルクアクチ
ュエータのボディーは、シングルピストン形のアクチュ
エータのボディーと比較して当然ながら全長が長くな
る。従って、ダブルピストン形のトルクアクチュエータ
のボディーの一部分を、例えば短く切断するなどの特別
な加工を加えることなしにシングルピストン形のアクチ
ュエータのボディーとして活用することは出来なかっ
た。このため、小トルクの小型アクチュエータを製造す
る場合も、専用に設計された金型を使用してボディーを
ダイキャスト鋳造しており、コストが非常に高くつく欠
点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解決するために成されたものであって、そ
の特徴を後述する実施例の参照符号を付して示すと、本
発明のトルクアクチュエータ製造方法は、ボディーB
が、出力回転軸5が横断状態で支承される両端開放の筒
状本体1と、この筒状本体1の少なくとも一端に連結さ
れ且つピストン14,15が内嵌されるシリンダチュー
ブ用有底円筒体2,3とを備え、前記筒状本体1の内部
には、前記ピストン14,15の往復運動を前記出力回
転軸5の正逆回転に変換する手段(扇動アーム11と駆
動ピン19)が内装されているトルクアクチュエータの
前記筒状本体1を、その外観形状を変えないで内周面を
シリンダチューブ用の円柱面に変えてダイキャスト鋳造
して、変形筒状本体1Sとし、当該筒状本体1Sの両端
には前記有底円筒体2,3に変えてカバープレート4
1,42を取付けると共に、当該筒状本体1Sに一体成
形されている軸受部7a,7bを利用して出力回転軸5
Sを横断状態に支承せしめると共に、当該筒状本体1S
の内部には、ピストン43と当該ピストン43の往復運
動を前記出力回転軸5Sの正逆回転に変換する手段44
とを内装する点に特徴を有する。
【0005】
【実施例】先ず、本発明製造方法を実施するに際して利
用するダブルピストン形のトルクアクチュエータの一例
を、図1A及び図2〜図4に基づいて説明すると、1は
両端開放の筒状本体であり、2,3はシリンダチューブ
用有底円筒体である。これら筒状本体1と2つの有底円
筒体2,3は何れもダイキャスト鋳物から構成されてお
り、筒状本体1の両端に有底円筒体2,3の開口端をO
リングなどのシール材4を介して気密に結合一体化し
て、アクチュエータのボディーBが形成されている。
【0006】5は筒状本体1の中央部を横断貫通する出
力回転軸であって、図2に詳細が示されるように、一端
部が軸受部材6に回転のみ可能に支承されている。一
方、筒状本体1の中央部両側には、前記軸受部材6が内
嵌する軸受部7aと、出力回転軸5の遊端部を回転可能
に支承する軸受部7bとが一体成形されており、出力回
転軸5の遊端部を軸受部7bに挿通させると共に、軸受
部材6を軸受部7aに内嵌させてボルト8で固定するこ
とにより、出力回転軸5を筒状本体1に回転のみ可能に
支承している。9,10はOリングなどの気密保持用シ
ール材である。
【0007】図1Aに於いて、11は扇動アームであっ
て、そのボス部11aに於いて出力回転軸5にキー12
で固定され、当該ボス部11aから直径方向両側に延出
するフォーク部11b,11cを備えている。このフォ
ーク部11b,11cは、図2に示されるように出力回
転軸5の軸方向に一対並設されており、出力回転軸5の
軸心から各フォーク部11b,11cの先端までの距離
は、図1Aに示されるように両有底円筒体2,3の内周
面半径よりも大きく、従って前記筒状本体1の内周面に
は、図2及び図4に示されるように、前記各フォーク部
11b,11cが出力回転軸5と共に回動するときに当
該フォーク部11b,11cの先端が嵌合遊動する軸方
向凹溝部13が、両有底円筒体2,3の内周面より外側
に突出するように形成されている。
【0008】図1Aに示されるように、両有底円筒体
2,3にはピストン14,15が夫々軸方向摺動可能に
内嵌されており、一方のピストン14からは、前記扇動
アーム11の一対の並設フォーク部11b間で、ボス部
11aと筒状本体1の内周面1aとの間に軸方向摺動可
能に挟まれるピストンアーム16が連設され、他方のピ
ストン15からは、前記扇動アーム11の一対の並設フ
ォーク部11c間で、ボス部11aと筒状本体1の内周
面1aとの間に軸方向摺動可能に挟まれるピストンアー
ム17が連設されている。そしてこれら各ピストンアー
ム16,17には、前記フォーク部11b,11cの半
径方向切り欠き溝18に両端部が遊嵌する駆動ピン1
9,20が貫通装着されている。図1Aに於いて、21
は各ピストン14,15に装着されたOリングなどの気
密用シール材であり、図2に於いて、22は各駆動ピン
19,20の両端に装着された座金と抜け止めリングで
ある。
【0009】前記扇動アーム11には、図1A及び図4
に示されるように、一方のフォーク部11bに於ける出
力回転軸5の軸方向一側部で且つ揺動方向の両側に於い
て、被当接部23,24が一体に突設されており、両ピ
ストン14,15が図1Aに示されるように離間限位置
まで移動したときに一方の被当接部23が当接するスト
ッパーボルト25と、両ピストン14,15が接近限位
置まで移動したときに他方の被当接部24が当接するス
トッパーボルト26とが、筒状本体1の軸方向に対し直
交する向きで当該軸方向に並列する状態で、図3に示さ
れるように筒状本体1に一体成形されたストッパーボル
ト支承部27,28に螺合貫通せしめられている。な
お、これらストッパーボルト25,26は、被当接部2
3,24を受け止める内端の位置を各別に出退調整した
状態で、図2及び図3に示されるロックナット29,3
0で固定されるものである。31は気密用シール材であ
る。
【0010】筒状本体1には、図2及び図3に示される
ようにポート形成用張出部1bに於いて2つの圧力流体
給排用ポート32,33が並設されている。一方のポー
ト32は直接筒状本体1の内部に流路34を介して連通
し、他方のポート33は、図1Aに示されるように、筒
状本体1の厚肉壁部1cに形成された軸方向貫通流路3
5と、この流路35の両端に接続するように両有底円筒
体2,3の厚肉壁部2a,3aに形成された流路36,
37とを介して、両有底円筒体2,3内の奥端部に連通
している。38は流路35,36及び35,37の接続
部に介在されたOリング等の気密用シール材である。
【0011】なお、図3に於いて39は、筒状本体1の
両端に有底円筒体2,3を結合するボルトであって、各
有底円筒体2,3側に一体に成形されたナット部40に
螺合する。
【0012】以上のように構成されたスカッチョーク形
のダブルピストン形トルクアクチュエータに於いて、図
1Aに示されるように両ピストン14,15が離間限位
置にあって、扇動アーム11の被当接部23がストッパ
ーボルト25に当接している状態で、ポート33より流
路35〜37を介して両有底円筒体2,3内の奥端側へ
圧力流体を供給し、両ピストン14,15を互いに接近
する方向に移動させると、各ピストンアーム16,17
の駆動ピン19,20が扇動アーム11のフォーク部1
1b,11cを介して当該扇動アーム11を、被当接部
24がストッパーボルト26に当接するまで、図に於い
て反時計方向に略90度だけ回動させる。
【0013】両ピストン14,15が接近限位置にあっ
て、扇動アーム11の被当接部24がストッパーボルト
26に当接している状態で、ポート32より流路34を
介して筒状本体1内へ圧力流体を供給し、両ピストン1
4,15を互いに離間する方向に移動させると、各ピス
トンアーム16,17の駆動ピン19,20が扇動アー
ム11のフォーク部11b,11cを介して当該扇動ア
ーム11を、被当接部23がストッパーボルト25に当
接するまで、図に於いて時計方向に略90度だけ回動さ
せる。
【0014】上記のようにして扇動アーム11を略90
度の範囲で往復揺動させることが出来、この扇動アーム
11の回転がキー12を介して出力回転軸5に伝達され
るので、当該出力回転軸5に連結される弁などを正逆開
閉駆動することが出来る。勿論、扇動アーム11の往復
揺動範囲(出力回転軸5の正逆回転角度)とその行程限
の位置は、両ストッパーボルト25,26の出退調整に
より、微調整することが出来る。また、ピストンアーム
16,17が、扇動アーム11の一対の並設フォーク部
11b間及び11c間で、ボス部11aと筒状本体1の
内周面1aとの間に軸方向摺動可能に挟まれてガイドさ
れているので、ピストン14,15は、その軸方向長さ
が短くとも、こじれることなく円滑に摺動する。
【0015】次に上記ダブルピストン形トルクアクチュ
エータを利用してシングルピストン形トルクアクチュエ
ータを製造する本発明の製造方法の一実施例を、図1
B、図5、及び図6に基づいて説明すると、上記ダブル
ピストン形トルクアクチュエータのボディーBを構成す
る1部品である筒状本体1を、図5に示されるように、
その外観形状を変えないで内周面1aをシリンダチュー
ブ用の円柱面に変えてダイキャスト鋳造する。即ち、上
記ダブルピストン形トルクアクチュエータのボディーB
の1部品としての前記筒状本体1をダイキャスト鋳造す
るための金型の内、外型はそのまま使用し、中型(スラ
イドコアー)のみ円柱状周面を有するものに代えて、ダ
イキャスト鋳造を行う。勿論、ストッパーボルト25,
26の螺合貫通孔を成形するための型も併用しない。但
し、両側の軸受部7a,7bや軸受部材6を取付けるボ
ルト孔8a、ポート32,33、及び流路34は同様に
一体成形しておく。なお、流路35も同様に成形してお
いても良いが、図1Bに示されるように、筒状本体1S
の一端にのみ開口する流路35Sに代えて成形してい
る。
【0016】そして図1Bに示されるように、上記のよ
うにしてダイキャスト鋳造された筒状本体1Sの両端に
は、前記有底円筒体2,3に変えてカバープレート4
1,42を取付けると共に、当該筒状本体1Sに一体成
形されている軸受部7a,7bを利用して出力回転軸5
Sを横断状態に支承せしめると共に、当該筒状本体1S
の内部には、ピストン43と当該ピストン43の往復運
動を前記出力回転軸5Sの正逆回転に変換する手段44
とを内装する。
【0017】前記ピストン43は、出力回転軸5Sの両
側に位置する2つのピストン本体45,46と、両ピス
トン本体どうしを連結するロッド部47とから構成し、
一方のピストン本体45にのみOリングなどの気密用シ
ール材48を嵌合させ、他方のピストン本体46にはそ
の両側を連通させる貫通孔49を設けるなどして、前記
ピストン本体45でのみ筒状本体1S内を互いに気密の
2つのシリンダ室1A,1Bに区画させる。而して、前
記流路35Sは、カバープレート42内に成形した流路
50を介して一方のシリンダ室1A内に連通させる。流
路35Sに代えて、先の実施例の流路35が成形されて
いたとしても、当該流路35の他端はカバープレート4
1で閉塞することが出来る。
【0018】前記手段44は、前記ロッド部47を挟む
フォーク部51aを備え且つ出力回転軸5Sにキー止め
された扇動アーム51と、前記フォーク部51aの切り
欠き溝52に嵌合するように前記ロッド部47に突設さ
れた駆動ピン53とから構成されている。54,55は
ピストン43の行程両端を各別に規制するストッパーボ
ルトであって、前記両カバープレート41,42を螺合
貫通すると共に、気密用シール材56,57を介してロ
ックナット58,59により固定されている。
【0019】なお、カバープレート41,42は、シリ
ンダチューブ用有底円筒体2,3を筒状本体1の両端に
取付けるのと同様に、ボルト39と筒状本体1S側に一
体成形されているナット部40、及び気密用シール材4
を利用して筒状本体1Sの両端に取付けられている。ま
た、筒状本体1Sに一体成形される軸受部7a,7bの
軸孔7c,7dは、使用する出力回転軸5Sや軸受部材
6S(図6参照)に応じて内径を変えても良い。更に、
ピストン本体46に貫通孔49を設けておくときは、当
該ピストン本体46にも気密用シール材48を嵌合させ
て、ピストン43全体ががたつきなく滑動するようにす
ることも出来る。勿論、貫通孔49を設けないで、ピス
トン本体46の周囲の間隙を通じて当該ピストン本体4
6の両側が同一圧力になるようにしても良い。
【0020】以上のようにして組み立てられたシングル
ピストン型トルクアクチュエータでは、ポート33より
流路35S,50を介してシリンダ室1Aに圧力流体を
供給することにより、ピストン本体45に対する右向き
圧力によって、図1Bに示すようにピストン43がスト
ッパーボルト54に当接する行程限まで右方へ移動し、
逆にポート32より流路34を介してシリンダ室1Bに
圧力流体を供給することにより、ピストン本体46の両
側では貫通孔49により同一圧力となるので、ピストン
本体45に対する左向き圧力によって、ピストン43が
ストッパーボルト55に当接する行程限まで左方へ移動
することになる。このピストン43の往復運動が、ロッ
ド部47の駆動ピン53から扇動アーム51のフォーク
部51aを介して出力回転軸5Sに伝達され、当該出力
回転軸5Sが正逆回転することになる。
【0021】上記実施例では、ダブルピストン形トルク
アクチュエータの筒状本体1を図5に示される筒状本体
1Sのように変形鋳造して、図1B及び図6に示される
ようにシングルピストン形トルクアクチュエータを構成
したが、図7に示すように、筒状本体1の一端にのみ、
ピストン14を内嵌したシリンダチューブ用有底円筒体
2を取付け、筒状本体1の他端はカバープレート60で
閉塞して成る、シングルピストン形トルクアクチュエー
タに於けるボディーBの筒状本体1を、図5に示される
筒状本体1Sのように変形鋳造して、図1B及び図6に
示されるようにシングルピストン形トルクアクチュエー
タを製造することも出来る。
【0022】なお、この図7に示されるシングルピスト
ン形トルクアクチュエータでは、ピストン14の往復運
動を出力回転軸5の正逆回転に変換する手段に使用され
ている扇動アーム11は、不要なフォーク部11cが省
かれている。
【0023】上記実施例では、何れもピストンの往復運
動を出力回転軸の正逆回転に変換する手段として、ピス
トンアーム側の駆動ピンと出力回転軸側の扇動アームと
を使用した、スカッチョーク形のトルクアクチュエータ
を例示したが、ピストンアーム側のラックギヤと出力回
転軸側のピニオンギヤとを使用するラックピニオン形の
トルクアクチュエータとしても実施することが出来る。
【0024】
【発明の作用及び効果】以上のように実施し得る本発明
のトルクアクチュエータ製造方法によれば、ベースにな
るトルクアクチュエータのボディーを、出力回転軸が横
断状態で支承される両端開放の筒状本体と、この筒状本
体の少なくとも一端に連結され且つピストンが内嵌され
るシリンダチューブ用有底円筒体とに分割しており、当
該ボディーの1部品である前記筒状本体を、その外観形
状を変えないで内周面をシリンダチューブ用の円柱面に
変えてダイキャスト鋳造し、当該筒状本体の両端には前
記有底円筒体に変えてカバープレートを取付けると共
に、当該筒状本体に一体成形されている軸受部を利用し
て出力回転軸を横断状態に支承せしめると共に、当該筒
状本体の内部に、ピストンと当該ピストンの往復運動を
前記出力回転軸の正逆回転に変換する手段とを内装する
ことにより、小トルクの小型トルクアクチュエータを製
造することが出来る。
【0025】即ち、例えば大トルクで大型のダブルピス
トン形トルクアクチュエータのボディーの構成部品であ
る筒状本体の製造設備である金型の内、外型をそのまま
活用して、小トルクの小型トルクアクチュエータのボデ
ィーを製造することが出来るので、製造コストを大幅に
削減することが出来、安価で高品質のアクチュエータを
市場に提供することが出来るのである。
【0026】しかも、ベースとなるアクチュエータも、
ピストンが内嵌される部分(シリンダチューブ用有底円
筒体)と出力回転軸が支承される部分(筒状本体)とに
分割されているので、各部分が短く小型になる。従っ
て、これら各ボディー構成部品をダイキャスト鋳物で構
成する場合のスライドコアー(中型)に所定の抜き勾配
をもたせても、各ボディー構成部品の両端間の内径差が
非常に小さくなり、その内径差を無くすための機械加工
が施されても内周面の取り代が僅かであるから、内部の
ピンホールが内周面に露出してくる可能性が無くなるか
または非常に少なくなる。即ち、ボディー内周面にピン
ホールが露出することに起因する空気漏れやピストンシ
ール部の損傷などの不具合が実質的に解消するのであ
る。換言すれば、ベースとなる長尺のアクチュエータ自
体も、ダイキャスト鋳物製のボディーを使用しながら、
空気漏れもなく耐久性にも問題のない高品質のトルクア
クチュエータに構成することが可能となる。
【0027】特に実施例にも示したように、筒状本体1
Sに設けられた2つの圧力流体給排用ポート32,33
の一つは筒状本体1Sの軸方向略中央位置で当該筒状本
体1S内に連通させ、他の一つは、筒状本体1Sに設け
られた流路35Sと片側のカバープレート42内に設け
た流路50を介して筒状本体1Sの一端内部に連通さ
せ、筒状本体1Sに内嵌されるピストン43を、出力回
転軸5Sの両側に位置する一対のピストン本体45,4
6と両ピストン本体どうしを連結するロッド部47とか
ら構成すると共に、前記カバープレート42内の流路5
0が開口する側のピストン本体45のみで筒状本体1S
内を互いに気密の2つのシリンダ室1A,1Bに区画す
ることにより、次のような作用効果が期待出来る。
【0028】即ち、ピストン本体45,46の厚さを薄
くして、カバープレート41,42と出力回転軸5Sと
の間の限られた空間内でのピストン行程長さを最大限に
広げながら、ピストン43をして安定的に滑動させるこ
とが出来、しかも両ピストン本体45,46の外側のシ
リンダ室に択一的に圧力流体を供給するように構成する
場合と比較して、圧力流体の給排流路が簡単になり、ダ
ブルピストン形アクチュエータのボディーの一部分とし
て使用されるときの筒状本体に成形される流路をそのま
ま活用することも出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 A図はベースになるダブルピストン形アクチ
ュエータを示す縦断正面図であり、B図は本発明方法に
従って構成したシングルピストン形アクチュエータを示
す縦断正面図である。
【図2】 同要部の縦断側面図である。
【図3】 同底面図である。
【図4】 同要部の縦断背面図であって、扇動アームが
起立位置まで揺動した状態を示す。
【図5】 本発明の製造方法に従って変形鋳造された筒
状本体を示す縦断側面図である。
【図6】 図1Bに示すアクチュエータの底面図であ
る。
【図7】 ベースになるアクチュエータの変形例を示す
概略縦断正面図である。
【符号の説明】
1 筒状本体 1S 変形鋳造された筒状本体 2 シリンダチューブ用有底円筒体 3 シリンダチューブ用有底円筒体 5 出力回転軸 5S 出力回転軸 6 軸受部材 11 扇動アーム 11a 扇動アームボス部 11b 扇動アームフォーク部 11c 扇動アームフォーク部 13 軸方向凹溝部 14 ピストン 15 ピストン 16 ピストンアーム 17 ピストンアーム 19 駆動ピン 20 駆動ピン 23 被当接部 24 被当接部 25 ストッパーボルト 26 ストッパーボルト 32 圧力流体給排用ポート 33 圧力流体給排用ポート 34 流路 35 流路 36 流路 41 カバープレート 42 カバープレート 43 ピストン 44 運動変換手段 45 ピストン本体 46 ピストン本体 47 ロッド部 49 貫通孔 50 流路 51 扇動アーム 51a フォーク部 53 駆動ピン 54 ストッパーボルト 55 ストッパーボルト 60 カバープレート B ボディー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボディーが、出力回転軸が横断状態で支承
    される両端開放の筒状本体と、この筒状本体の少なくと
    も一端に連結され且つピストンが内嵌されるシリンダチ
    ューブ用有底円筒体とを備え、前記筒状本体の内部に
    は、前記ピストンの往復運動を前記出力回転軸の正逆回
    転に変換する手段が内装されているトルクアクチュエー
    タの前記筒状本体を、その外観形状を変えないで内周面
    をシリンダチューブ用の円柱面に変えてダイキャスト鋳
    造し、当該筒状本体の両端には前記有底円筒体に変えて
    カバープレートを取付けると共に、当該筒状本体に一体
    成形されている軸受部を利用して出力回転軸を横断状態
    に支承せしめると共に、当該筒状本体の内部には、ピス
    トンと当該ピストンの往復運動を前記出力回転軸の正逆
    回転に変換する手段とを内装することを特徴とするトル
    クアクチュエータの製造方法。
  2. 【請求項2】筒状本体に設けられた2つの圧力流体給排
    用ポートの一つは筒状本体の軸方向略中央位置で当該筒
    状本体内に連通させ、他の一つは、筒状本体に設けられ
    た流路と片側のカバープレート内に設けた流路を介して
    筒状本体の一端内部に連通させ、前記筒状本体に内嵌さ
    れるピストンを、出力回転軸の両側に位置する一対のピ
    ストン本体と両ピストン本体どうしを連結するロッド部
    とから構成すると共に、前記カバープレート内の流路が
    開口する側のピストン本体のみで筒状本体内を互いに気
    密の2室に区画することを特徴とする請求項1に記載の
    トルクアクチュエータの製造方法。
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