JPH062075U - 保冷航空コンテナ - Google Patents

保冷航空コンテナ

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JPH062075U
JPH062075U JP3719592U JP3719592U JPH062075U JP H062075 U JPH062075 U JP H062075U JP 3719592 U JP3719592 U JP 3719592U JP 3719592 U JP3719592 U JP 3719592U JP H062075 U JPH062075 U JP H062075U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】暖気吸込口のファンの回転停止後、冷気発生室
内の冷気がコンテナ内へ流出せず、コンテナ内を確実に
温度制御する。 【構成】コンテナCの一方の端壁寄り上部に底壁21と
側壁22で仕切った冷却室2を設ける。冷却室2内を熱
伝導性の優れた隔板7で上下に固形冷媒収納室12と大
きな容積の冷気生成室10に仕切る。室12にドライア
イスを投入して冷却し、室10内は千鳥状に配設した複
数の冷気案内板14内を気体がジグザグに流れながら隔
板7を介して冷却される。側壁22のコンテナの幅方向
の中央にファン15を備えた暖気吸込口18を設け、暖
気通路11aを介して室10に連通する。室10を冷気
吐出口16に冷気通路11bを介して連通する。暖気吸
込口18と冷気吐出口16が同じ高さなのでファン15
停止後、室10とコンテナC内との間での自然対流は生
じにくく室10内の冷気はコンテナ内に流出しない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、保冷航空コンテナ(以下「コンテナ」という)に関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
従来の保冷航空コンテナにおいては、図3に示すようにコンテナCの側壁に扉 1を設け、該扉1を開閉してコンテナC内の荷物の搬出入を行うものである。コ ンテナCの一方の端壁3寄りの上部に底壁21と側壁22で仕切られた冷却室2 を設け、該冷却室2の上部に密閉用の蓋4を備えている。さらに前記冷却室2に 隣接してコントロールボックス5を設け、該コントロールボックス5の上部に蓋 6を備えている。
【0003】 前記冷却室2は、図4に示すように熱伝導性の優れた金属でなる隔板7で上下 に仕切られ、さらにこの隔板7の上方の空間を熱伝導性の優れた金属でなる垂直 仕切板8で仕切り、ドライアイス9を収納する収納室12と循環通路11を設け ている。そして、隔板7の下方の空間は隔板7で熱交換する冷気生成室10を形 成する。なお、前記収納室12の端壁3の上部にはドライアイス9から昇華して 発生した炭酸ガスを外部へ排出する炭酸ガス排出口13を設けている。
【0004】 垂直仕切板8と冷却室2で区画された循環通路11はコンテナの幅方向に3つ の空間に分割された3つのダクトが形成されており、そのうちの中央のダクトが コンテナC内の暖気を前記冷気生成室10内へ吸込む通路となる暖気通路11a を形成し、左右のダクトが前記冷気生成室10で生成された冷気を後述する冷気 吐出口16,16からコンテナC内へ吐出する通路となる冷気通路11b,11 bを形成する。そして前記暖気通路11aを構成する側壁22の上方部に暖気吸 込口18を設け、この暖気吸込口18にコンテナC内の暖気を強制吸引するファ ン15を設ける。さらに前記暖気吸込口18は暖気通路11aおよび隔板7に設 けた暖気通気孔111を介して冷気生成室10に連通している。また、前記左右 の冷気通路11b、11bを構成する側壁22の下方部にそれぞれ冷気吐出口1 6、16を設ける。前記冷気生成室10は左右の冷気通路11b,11bとの間 の隔板7にそれぞれ設けた冷気通気孔112,112および冷気通路11b,1 1bを介して前記冷気吐出口16,16に連通しており、冷気生成室10内で熱 交換された冷気が冷気吐出口16,16がコンテナC内に吐出される。
【0005】 前記冷気生成室10内は、図5に示すように、冷気案内板14を千鳥状にかつ コンテナの幅方向に左右対称的に配設しているので、前記ファン15によって強 制吸引されたコンテナ内の暖気は暖気通路11a及び暖気通気孔111を経て冷 気生成室10内に流入し、中央の冷気案内板14から左右に2分されて複数の冷 気案内板14で形成された通路内をジグザグに流れながら、収納室12内のドラ イアイス9により冷却された冷気と隔板7を介して熱交換され冷気が生成される 。
【0006】 なお、コントロールボックス5内にはファン駆動用電源及び温度設定用ダイヤ ル、温度制御装置等が収納され、コンテナ内にはコンテナ内の温度を検知する検 知手段である温度センサ17を設けており、コンテナ内が温度センサ17の設定 温度まで低下すると温度センサ17の検知信号によりコントロールボックス5内 の温度制御装置が作動してファン15の回転が停止する。(実公平−5343号 公報参照)
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
従来の保冷航空コンテナにあっては、暖気吸込口18と冷気吐出口16との間 に高低差Lがあるため、ファン15の回転が停止した状態でも冷気生成室10内 の冷気は冷気吐出口16より流出すると共に、暖気吸込口18からコンテナCの 暖気が進入して自然対流が生じコンテナCは、冷却状態が続くことになる。 よ り詳細にのべると、ファン15の回転が停止した直後、コンテナCと冷却室2と の間に温度差があるので、冷気生成室10内の冷気は冷却室2の下方位置にある 冷気吐出口16よりコンテナC内へ流出し、コンテナC内の下方から上昇した気 体は、冷却室2の上方位置にある暖気吸込口18より冷却室2の冷気生成室10 内に流入し、さらに冷気生成室10内の冷気は冷却室2の下方位置にある冷気吐 出口16よりコンテナC内へ流出するというコンテナCと冷却室2間を循環する 自然対流が発生する。その後外気温の上昇によってコンテナC内の温度が上昇し 温度センサ17で設定温度以上となったことを検知してファン15が回転を開始 するまで、前記コンテナCと冷却室2間での自然対流が継続することになる。し たがってコンテナC内は設定温度以下に過冷却されることになるので、コンテナ C内の温度管理を行うことが事実上不可能となる。
【0008】 また、コンテナ内の温度が収容物の種類等によって予め設定された温度センサ 17の設定温度に到達してファン15の回転が停止すると、冷気生成室10内で は暖気通路11aの暖気通気孔111から流入した暖気と隔板7を介して熱交換 されて冷却された冷気とが、互いに混合して熱交換するが、従来の保冷航空コン テナにおいては、図4及び図5に示すように冷気生成室10の容積に十分な余裕 がないためファン15の回転が停止後、冷気生成室10内の温度とコンテナC内 の温度に極端な温度差が生じる。この極端な温度差により、ファン15の回転が 停止しても、冷気生成室10内の冷気が暖気吸込口18とファン15との間隙や 冷気吐出口16,16からコンテナC内に流出するので、コンテナC内の温度を 設定温度に管理することが不可能であるという問題点があった。
【0009】 さらに、従来の保冷航空コンテナにあっては、暖気が冷気生成室10内で冷却 されるとき必然的に結露が生じる。すなわち、隔板7の下面に水滴が発生しこの 水滴が冷気生成室10内に溜まって、冷却効率を低下させると共に、冷気をダク トでコンテナの天井に導くさらに従前のコンテナにあっては、ダクトに結露した 水滴がコンテナC内に収容した貨物上に落下し、コンテナ内の貨物を濡らして損 傷することになり、また、コンテナを構成するアルミニュウム製の本体床板など のドレインによる腐食を招き、また清掃が繁雑となるなどの問題点があった。
【0010】 本考案は、暖気吸入口のファンを停止すると冷気生成室内の冷気がコンテナ内 へ流出させず、コンテナ内の温度制御を確実に行うことが可能な保冷航空コンテ ナを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案の保冷航空コンテナにおいては、コンテナCの端壁3寄り上部に底壁2 1と側壁22で仕切り、上部に密閉用の蓋4を備えた冷却室2を設ける。そして 、前記冷却室2の内部を熱伝導性に優れた金属製でなる隔板7で上下に仕切り、 該隔板7上にドライアイス9を収納する固形冷媒収納室12を設け、この固形冷 媒収納室12の冷却温度により隔板7下に流れる暖気を熱交換して冷気を生成す る冷気生成室10を前記隔板7下に設ける。さらに前記側壁22に冷気吐出口1 6,16とファン15を備えた暖気吸込口18とを設け、該暖気吸込口18と冷 気吐出口16をそれぞれ前記冷気生成室10に暖気及び冷気通路11a,11b を介して連通する。
【0012】 そして、前記冷気吐出口16と暖気吸込口18を同一高さ位置に設ける。
【0013】 また、前記冷気生成室10の底壁21に、冷気生成室10とコンテナ内とを連 通し且つ冷気生成室10の冷気がコンテナ内の温度に影響を与えない程度の小径 のドレインオリフィス19を設けることができる。
【0014】 さらに、前記暖気吸込口およびまたは冷気吐出口に前記ファンの回転および停 止の動作に連動して開閉可能なルーバボードを設けることができる。
【0015】 さらに前記冷気生成室10を、前記ファン15の回転停止後1〜10分間好ま しくは3〜5分間冷気生成室10内の冷気と暖気が混合して冷却された気体が、 コンテナ内に漏れない容積に形成したものである。
【0016】
【作用】 固形冷媒収納室12内に固形冷媒9を投入し、蓋4で密閉する。ファン15が 回転すると、コンテナC内の暖気が暖気吸込口18から暖気通路11aを経て冷 気生成室10内に強制的に流入する。暖気は冷気生成室10内を流れながら固形 冷媒収納室12の固形冷媒9により冷却された隔板7を介して熱交換して冷却さ れて冷気となる。この冷気は冷気通路11b,11bを経て冷気吐出口16,1 6からコンテナ内へ吐出される。気体はコンテナC内と冷却室2との間を循環し て次第に冷却され、コンテナ内が設定温度に到達するとファン15の回転は停止 する。すると冷気生成室10および暖気通路11a、冷気通路11b,11b内 の気体は低温であるが、冷気吐出口16,16とファン15を備える暖気吸込口 18を同じ高さに設けたので、冷気生成室10とコンテナ内との間で自然対流は 発生しにくい。したがって、冷気生成室10内の冷気がコンテナ内へ流出しない のでコンテナ内の温度は充分に制御可能である。外気温によってコンテナ内の温 度が上昇するとファン15が再び回転し、コンテナ内は再び冷却される。また、 冷却室から発生したドレインは、ドレインオリフィスを介して、コンテナC内の 受水容器に回収される。また、ファン15の停止中ファン15の停止信号でルー バボードにより前記暖気吸込口18や冷気吐出口16,16を閉塞すると効果的 である。
【0017】 また、前記冷気生成室を、前記ファンの回転停止後1〜10分間好ましくは3 〜5分間、冷気生成室内の冷却気体が、コンテナ内に漏れない容積に形成し、冷 気生成室10内の温度とコンテナC内の温度に急激に極端な温度差が生じること がなく、ファン15の回転停止後、回転再開までの間に、冷気生成室10内の冷 気が暖気吸込口18とファン15との間隙や冷気吐出口16,16からコンテナ C内に流出することを防ぐ。
【0018】
【実施例】
以下、実施例について図面を参照して前述した従来技術の保冷航空コンテナC と同様の部分は省略して説明する。
【0019】 図1においてコンテナC内の暖気を強制吸引するファン15は、暖気通路11 aの側壁22の上方部に設けた暖気吸込口18に設けており、冷気生成室10内 で熱交換された冷気をコンテナC内に吐出する冷気吐出口16,16の下縁を左 右の冷気通路11bの側壁22の上方部に前記ファン15および暖気吸込口18 の下縁と同じ高さに設けている。
【0020】 コンテナC内の温度が温度センサ17の設定温度に達すると、温度センサ17 の設定温度検知信号によりコントロールボックス5内の温度制御回路が作動しフ ァン15を停止する。ファン15の回転が停止した後、冷却室2内においては冷 気生成室10及び暖気通路11a、冷気通路11b,11b内の気体がさらに低 温になるが、厳密にいえば冷気生成室10及び暖気通路11a、冷気通路11b ,11b内に温度分布が生じる。そして従来のコンテナCでは、前述したように 冷気吐出口16,16がファン15および暖気吸込口18より低い位置に設けて いるので、コンテナC内の気体の自然対流に乗じてコンテナC内の上方の気体は ファン15と暖気吸込口18間から暖気通路11a内を介して冷気生成室10に 流入し、冷気生成室10内の冷気は冷気通路11bを介して左右の冷気吐出口1 6,16からコンテナC内へ流出しやすくなる。すなわち冷却室2とコンテナC 間での自然対流が発生する。しかし、本実施例のコンテナCでは冷気吐出口16 ,16の下縁をファン15の暖気吸込口18の下縁と同じ高さに設けているので 、冷却室2とコンテナCとの間の温度差によって冷却室2とコンテナCとの間で の自然対流が発生しない。したがって温度センサ17の検知信号によりファン1 5の回転が停止した後、冷却室2内の冷気がコンテナC内に流出しないのでコン テナC内の温度は温度センサ17の設定温度以下に低下しない。
【0021】 なお、従来のコンテナCとは逆に左右の冷気吐出口16,16をファン15よ り高い位置に設けたとしても、ファン15の回転が停止した後は、冷気吐出口1 6,16及びファン15と暖気吸込口18間の隙間は、冷却室2内とコンテナC との単なる連通口となるので、冷気吐出口16,16とファン15の暖気吸込口 18との位置の違いが生じていることにより冷却室2内の冷気がコンテナC内に 流出し、従来のコンテナCの場合と同様の問題が生じてしまう。したがってファ ン15の下縁と冷気吐出口16,16の下縁を同じ位置に設けている。
【0022】 また、本実施例においては、冷気生成室10は、図1及び図2に示すように、 従来の保冷航空コンテナの扉1に比べて大きな容積を形成している。すなわち、 前記ファン15の回転が停止後、ほどなくして冷気生成室10内の暖気と冷気は 互いに混合して熱交換し低温になるが、本実施例の保冷航空コンテナの冷気生成 室10は、ファン15が停止した後の冷却室2内の冷気が自然対流によってコン テナC内の温度を設定温度以下の許容誤差を超える温度以下に低下せしめる程の 影響を及ぼすことはないように充分な大きさの容積を形成している。すなわち、 ファン15の回転が停止後、ファン15が再び回転を始めるまでの間、冷気生成 室10内の温度は、温度センサ17の設定温度よりさらに低い温度に急激に冷却 され、冷気生成室10内の温度とコンテナC内の温度に極端な温度差が生じ、こ の極端な温度差により、自然対流が発生し、冷気生成室10内の冷気が暖気吸込 口18とファン15との間隙や冷気吐出口16,16からコンテナC内に流出し ないように、実験の結果、冷気生成室の容積をコンテナの容積に応じて前記ファ ンの回転停止後1〜10分間好ましくは3〜5分間、冷気生成室内の冷却気体が 、コンテナ内に漏れない容積に形成したものである。
【0023】 したがって、時間の経過と共にコンテナC内の温度が外気温によって上昇する と、温度センサ17によるコンテナC内の温度検知によってファン15が再び回 転して冷却室2は再度コンテナC内を温度センサ17の設定温度まで冷却する。
【0024】 さらに、本実施例の保冷航空コンテナにおいては前記冷気生成室10の底壁2 1の任意位置にコンテナC内と冷気生成室10とを連通するドレインオリフィス 19を設ける。なお、前記ドレインオリフィス19は1個だけでなく、図2に示 すようにコンテナの幅方向の左右に1個づつ設けてもよいが、基本的にドレイン オリフィス19は冷気生成室10内の冷気がコンテナC内の温度に影響を与えな い程度に小径にまた必要最小限の個数とする。したがって、冷気生成室10で熱 交換時、必然的に隔板7の下面に発生した水滴は底壁21上に落下し、前記ドレ インオリフィス19,19を経てコンテナC内のドレインオリフィス19に連結 した図示せざるドレイン管を経てコンテナC内の下方に着脱可能に固定して設け たビン等の受水容器に排水される。
【0025】 なお、固形冷媒収納室12内に投入されたドライアイスは昇華して炭酸ガスが 発生するが、この炭酸ガスは炭酸ガス排出口13から外気へ排出される。
【0026】 また、従来のコンテナCの暖気吸込口18に一般の換気扇に設けているような ファン15の回転および停止動作と連動する開閉自在なルーバボードを設けても よい。これによって冷却室2には冷気吐出口16,16のみがコンテナCと連通 する開口であるので、冷却室2とコンテナC間での自然対流を防ぐことができる 。
【0027】 なお、前記開閉自在なルーバボードは冷気吐出口16,16に、あるいはこれ と暖気吸込口18の両方に設けてもよく、暖気吸込口18と冷気吐出口16,1 6の両方に互いに連動して設けることができる。
【0028】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような 効果を奏する。
【0029】 (1)コンテナの端壁寄り上部に底壁と側壁で仕切り、上部に密閉用の蓋を備 えた冷却室を設け、該冷却室内を熱伝導性に優れた隔板で上下に仕切り、該隔板 上方でドライアイス、氷などの固形冷媒を収納する固形冷媒収納室を形成し、こ の固形冷媒収納室の隔板下方で熱交換する冷気生成室を形成し、前記側壁に冷気 吐出口とファンを備えた暖気吸込口とを設け、該暖気吸込口を暖気通路を介して 冷気生成室に連通し、該冷気生成室を冷気通路を介して冷気吐出口に連通すると 共に、前記冷気吐出口と暖気吸込口を同一の高さ位置に設けたので、暖気吸込口 のファンの回転を停止した後、従来技術の保冷航空コンテナのように冷気生成室 とコンテナ間で自然対流が生じて冷気生成室内の冷気がコンテナC内に流出する ことはなく、コンテナC内の温度管理を確実に行うことが可能な保冷航空コンテ ナを提供することができた。
【0030】 (2)冷気生成室の底壁に、冷気生成室とコンテナ内とを連通するドレインオ リフィスを設けたので、冷気生成室に発生した結露による水滴はドレインオリフ ィス19を経て、コンテナC内の受水容器に収容することができ、冷却効率を低 下させることを防ぐと共に、冷気をダクトでコンテナの天井に導くさらに従前の コンテナのように、ダクトに結露した水滴がコンテナ内の貨物を濡らして損傷、 あるいは腐食することもなく、また、コンテナを構成するアルミニュウムなどの ドレインによる腐食を防ぎ、清掃も簡単である。
【0031】 (3)また、前記構成に加え、前記暖気吸込口およびまたは冷気吐出口に前記 ファンの回転および停止の動作に連動して開閉可能なルーバボードを設けたので 、暖気吸込口のファンの回転を停止しても従来技術の保冷航空コンテナのように 冷気生成室とコンテナ間で自然対流を少なくすることができるので、冷気生成室 内の冷気がコンテナC内に流出する量を少なく抑えることができた。
【0032】 (4)また、前記冷気生成室を、前記ファンの回転停止後1〜10分間好まし くは3〜5分間、冷気生成室内の冷却気体が、コンテナ内に漏れない容積に形成 し、急激に冷気生成室内の温度とコンテナ内の極端な温度差が生じることを防ぎ 、自然対流によってファンの回転停止後、回転再開までの間に、冷気生成室内の 冷気が暖気吸込口とファンとの間隙や冷気吐出口からコンテナ内に流出すること を効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の保冷航空コンテナの縦断面図を示すも
のである。
【図2】本考案の保冷航空コンテナの要部斜視図を示す
ものである。
【図3】本考案従来の保冷航空コンテナの全体斜視図を
示すものである。
【図4】図3のIV−IV線断面図を示すものである。
【図5】従来の保冷航空コンテナの要部斜視図を示すも
のである。
【符号の説明】
1 扉 2 冷却室 3 端壁 4 蓋 5 コントロールボックス 6 蓋 7 隔板 8 垂直仕切板 9 ドライアイス(固形冷媒) 10 冷気生成室 11 循環通路 11a 暖気通路 11b 冷気通路 12 固形冷媒収納室 13 炭酸ガス排出口 14 冷気案内板 15 ファン 16 冷気吐出口 17 温度センサ 18 暖気吸込口 19 ドレインオレフィス 21 底壁 22 側壁 111 暖気通気孔 112 冷気通気孔 C コンテナ

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテナの端壁寄り上部に底壁と側壁で
    仕切り、上部に密閉用の蓋を備えた冷却室を設け、該冷
    却室内を熱伝導性に優れた隔板で上下に仕切り、該隔板
    上方でドライアイス、氷などの固形冷媒を収納する固形
    冷媒収納室を形成し、この固形冷媒収納室の冷気と熱交
    換する冷気生成室を隔板下方に形成し、前記側壁に冷気
    吐出口とファンを備えた暖気吸込口とを設け、該暖気吸
    込口を暖気通路を介して冷気生成室に連通し、該冷気生
    成室を冷気通路を介して冷気吐出口に連通すると共に、
    前記冷気吐出口と暖気吸込口を同一高さ位置に設けたこ
    とを特徴とする保冷航空コンテナ。
  2. 【請求項2】 前記冷気生成室の底壁に、冷気生成室と
    コンテナ内とを連通するドレインオリフィスを設け、こ
    のドレインオリフィスをコンテナ内の下方に設けたビン
    等の受水容器にドレイン管を介して連通した請求項1記
    載の保冷航空コンテナ。
  3. 【請求項3】 前記暖気吸込口と冷気吐出口の下縁を同
    一の高さの位置に設けた請求項1記載の保冷航空コンテ
    ナ。
  4. 【請求項4】 コンテナの端壁寄り上部に底壁と側壁で
    仕切り、上部に密閉用の蓋を備えた冷却室を設け、該冷
    却室内を熱伝導性に優れた隔板で上下に仕切り、該隔板
    上方でドライアイス、氷などの固形冷媒を収納する固形
    冷媒収納室を形成し、この固形冷媒収納室の隔板下方で
    熱交換する冷気生成室を形成し、前記側壁に冷気吐出口
    とファンを備えた暖気吸込口とを設け、該暖気吸込口を
    暖気通路を介して冷気生成室に連通し、該冷気生成室を
    冷気通路を介して冷気吐出口に連通し、さらに前記冷気
    吐出口と暖気吸込口を同一高さ位置に設けると共に、前
    記暖気吸込口およびまたは冷気吐出口に前記ファンの回
    転および停止の動作に連動して開閉可能なルーバボード
    を設けたことを特徴とする保冷航空コンテナ。
  5. 【請求項5】前記冷気生成室を、前記ファンの回転停止
    後1〜10分間好ましくは3〜5分間、冷気生成室内の
    冷却気体が、コンテナ内に漏れない容積に形成した請求
    項1又は記載の保冷航空コンテナ。
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JP2003513866A (ja) * 1999-11-12 2003-04-15 エンヴァイアテイナー エンジニアリング エイビー 繊細な貨物用コンテナ
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