JPH06207137A - 水性塗料 - Google Patents

水性塗料

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JPH06207137A
JPH06207137A JP1964693A JP1964693A JPH06207137A JP H06207137 A JPH06207137 A JP H06207137A JP 1964693 A JP1964693 A JP 1964693A JP 1964693 A JP1964693 A JP 1964693A JP H06207137 A JPH06207137 A JP H06207137A
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acrylic
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Hiroyuki Matsuoka
浩之 松岡
Kaoru Morita
薫 森田
Shunei Isaka
俊英 井坂
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工性、耐レトルト性、密着性に優れた塗膜
を形成でき、かつウェットインク適性にも優れた水性塗
料を得る。 【構成】 (A)重量平均分子量6,000〜15,0
00で、かつガラス転移温度が0℃を超える、特定組成
のアクリル樹脂40〜60重量部、(B)重量平均分子
量5,000〜50,000で、かつガラス転移温度が
0℃以下の、特定組成のアクリル樹脂10〜20重量
部、および(C)アミノプラスト樹脂20〜50重量部
からなる樹脂混合物を樹脂成分とする塗料であって、該
樹脂(A)および(B)が塩基によって中和され、該樹
脂(A)、(B)および(C)が水中に溶解ないしは分
散されてなる缶外面用水性塗料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加工性、耐レトルト
性、密着性に優れた塗膜を形成でき、かつウェットイン
ク適性にも優れた缶外面用水性塗料、特に缶外面仕上げ
用クリヤ塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】各種飲料物や食品類を包装する容器とし
て金属缶は広く用いられてきている。これら缶の外面は
缶の腐食を外部環境から防止するため、さらには美観上
および内容物表示のため印刷および塗装がなされてい
る。缶外面の印刷、塗装は、金属板にサイズコーティン
グを施し、次いでホワイトコーティングを施し、この上
にインキ等で印刷がなされ、さらにその上に仕上げ用ク
リヤ塗料が塗装される。サイズコーティング、ホワイト
コーティングは省略されることもある。従来、仕上げ用
クリヤ塗料としてアクリル/アミノ系樹脂、ポリエステ
ル/アミノ系樹脂、エポキシ/アミノ系樹脂等の有機溶
剤溶液が広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の塗料は有機溶剤系塗料であるため環境衛生上および火
災安全上好ましくない。したがってこれら問題点を解決
するために有機溶剤を全くもしくは殆ど含有しない水性
塗料が強く望まれている。特開平4−39369号公報
に水性アクリル/アミノ系樹脂が提案されているがレト
ルト殺菌処理後の硬度には優れるものの厳しい加工に対
する加工性はまだ十分なレベルとは言い難い。
【0004】本発明は上記問題点を鑑みて、高度な加工
に耐え、耐レトルト性、密着性の良好な塗膜を形成で
き、ウェットインク適性にも優れた缶外面用水性塗料を
提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定の2
種のアクリル樹脂とアミノプラスト樹脂とを含有する水
性塗料によって上述した問題を解決できることを見出し
た。
【0006】すなわち本発明は、1.(A)下記モノマ
ー〜を共重合させてなる重量平均分子量6,000
〜15,000で、かつガラス転移温度が0℃を超える
アクリル樹脂40〜60重量部、 炭素原子数8〜20のアルキル基を有するメタクリル
酸又はアクリル酸のアルキルエステル、メタクリル酸又
はアクリル酸のグリシジルエステルと炭素原子数8〜2
0の脂肪酸との付加物、およびアクリル酸又はメタクリ
ル酸と炭素原子数8〜20のモノエポキシ化合物との付
加物から選ばれる少なくとも1種のモノマー15〜30
重量%、 炭素原子数4〜18の1級ヒドロキシアルキル基を有
するメタクリル酸又はアクリル酸のω−ヒドロキシアル
キルエステルおよび下記式[1]で表わされる化合物か
ら選ばれる少なくとも1種のモノマー10〜30重量
%、
【0007】
【化2】
【0008】〔式中、R1 はH又はCH3 を、R2
H、CH3 又はCH2 CH3 を表わし、kは2〜4の整
数、mは2〜4の整数、nは1〜5の整数をそれぞれ表
わす。〕 エチレン性不飽和カルボン酸3〜10重量%、 炭素原子数2〜3のヒドロキシアルキル基を有するメ
タクリル酸又はアクリル酸のヒドロキシアルキルエステ
ル0〜10重量%、 上記〜のモノマーと共重合可能な上記〜以外
のエチレン性不飽和モノマー20〜72重量%、 (B)下記モノマー〜を共重合させてなる重量平均
分子量5,000〜50,000で、かつガラス転移温
度が0℃以下のアクリル樹脂10〜20重量部、 炭素原子数1〜6のN−アルコキシメチル基を有す
る、N−アルコキシメチルメタクリルアミド又はN−ア
ルコキシメチルアクリルアミド10〜40重量%、 エチレン性不飽和カルボン酸3〜10重量%、 アクリル酸又はメタクリル酸のヒドロキシアルキルエ
ステル 0〜10重量%、 上記、のモノマーと共重合可能な上記〜以外
のエチレン性不飽和モノマー40〜87重量%、および (C)アミノプラスト樹脂20〜50重量部からなる樹
脂混合物を樹脂成分とする塗料であって、該樹脂(A)
および(B)の少なくとも一部が塩基によって中和さ
れ、該樹脂(A)、(B)および(C)が水中に溶解な
いしは分散されてなることを特徴とする缶外面用水性塗
料に関する。
【0009】また本発明は、2.アクリル樹脂(A)に
おけるエチレン性不飽和モノマーが、芳香族ビニルモ
ノマーおよび炭素原子数1〜4のアルキル基を有するメ
タクリル酸又はアクリル酸のアルキルエステルから選ば
れる少なくとも1種のモノマーである上記項1に記載の
水性塗料に関する。
【0010】さらに本発明は、3.アクリル樹脂(B)
におけるエチレン性不飽和モノマーが、芳香族ビニル
モノマーおよび炭素原子数1〜4のアルキル基を有する
メタクリル酸又はアクリル酸のアルキルエステルから選
ばれる少なくとも1種のモノマーである上記項1又は項
2に記載の水性塗料に関する。
【0011】また本発明は、4.アミノプラスト樹脂が
アルキルエーテル化メラミン樹脂、アルキルエーテル化
ベンゾグアナミン樹脂又はアルキルエーテル化メラミン
ベンゾグアナミン共縮合樹脂である上記項1〜3のいず
れかに記載の水性塗料に関する。
【0012】さらに本発明は、アミノプラスト樹脂が、
メチルエーテル化、メトキシ−エトキシ混合エーテル化
またはメトキシ−ブトキシ混合エーテル化メラミン−ベ
ンゾグアナミン共縮合樹脂である上記項4に記載の水性
塗料に関する。
【0013】
【作用】本発明塗料において、アクリル樹脂(A)は、
重量平均分子量6,000〜15,000で、かつガラ
ス転移温度が0℃を超えるアクリル樹脂であって、下記
〜のモノマーを構成成分とするアクリル樹脂であ
る。
【0014】のモノマーは、n−オクチル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレートなどの炭素原子数8〜
20のアルキル基を有するメタクリル酸又はアクリル酸
のアルキルエステル;グリシジル(メタ)アクリレート
とオレイン酸、ラウリン酸、ステアリン酸などの炭素原
子数8〜20の脂肪酸との付加物;アクリル酸又はメタ
クリル酸とカージュラE10(シェル化学社製、分岐高
級脂肪酸のグリシジルエステル)などの炭素原子数8〜
20のモノエポキシ化合物との付加物から選ばれる少な
くとも1種のモノマーであり、これらのうち特に、n−
オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレートが好ましい。
【0015】のモノマーは、4−ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレートなどの炭素原子数4〜18のω−
ヒドロキシアルキル基を有するω−ヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート;例えば市販品として、プラクセ
ルFM2、同FM3、同FA2(いずれもダイセル化学
(株)製、商品名)などが挙げられる前記式[1]で表
わされる化合物から選ばれる少なくとも1種のモノマー
である。前記式[1]で表わされる化合物は、例えば2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなどのヒドロ
キシアルキル(メタ)アクリレートとε−カプロラクト
ンなどのラクトン類とを反応させることによって得るこ
とができる。のモノマーとしては、特に4−ヒドロキ
シブチル(メタ)アクリレート、プラクセルFM2、同
FM3、同FA2が好ましい。
【0016】のモノマーは、アクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、(無水)マレイン酸、(無水)イタコ
ン酸、フマル酸などのエチレン性不飽和カルボン酸であ
り、特にアクリル酸、メタクリル酸が好ましい。
【0017】のモノマーは、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレートなどの炭素原子数2〜3のヒドロキシアルキ
ル基を有するヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
である。
【0018】のモノマーは上記〜のモノマーと共
重合可能で、上記〜のモノマー以外のエチレン性不
飽和モノマーであればよく、例えば、メチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、
ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレートなどのアクリル酸又はメタクリル酸の
炭素数1〜6のアルキルエステル;例えばスチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエンなどの芳香族ビニル
モノマー;(メタ)アクリル酸メトキシブチルなどのメ
タクリル酸又はアクリル酸のアルコキシアルキルエステ
ル;エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、シ
クロヘキシルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル
などのビニルエーテル類;N,N−ジメチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、N
−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ
メチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニト
リルなどの含窒素モノマー;酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル、酢酸イソプロペニルなどのビニルエステル又は
イソプロペニルエステル類などを挙げることができる。
これらのうち、特にスチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエン等の芳香族ビニルモノマーおよび(メタ)
アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メ
タ)アクリル酸ブチルなどの炭素原子数1〜4のアルキ
ル基を有するアルキル(メタ)アクリレートが好まし
い。
【0019】アクリル樹脂(A)を構成する上記〜
のモノマーの配合量は〜のモノマーの全量に対して
下記範囲となる量である。 のモノマー:15〜30重量%、好ましくは15〜2
5重量%、 のモノマー:10〜30重量%、好ましくは15〜3
0重量%、 のモノマー:3〜10重量%、好ましくは4〜8重量
%、 のモノマー:0〜10重量%、好ましくは5〜10重
量%、 のモノマー:20〜72重量%、好ましくは30〜6
5重量%。
【0020】上記のモノマー量が15重量%未満では
ウェットインキ適性が著しく劣り、インキがボケたり滲
んだりし、一方、30重量%を超えると耐レトルト性が
損なわれ、特にレトルト処理後の塗膜硬度が著しく低く
なる。上記のモノマー量が10重量%未満となると耐
レトルト性が損なわれ、特にレトルト処理後の塗膜の耐
擦り傷性が著しく低下し、一方30重量%を超えると耐
水性が低下する。上記のモノマー量が3重量%未満で
は、水性塗料としての安定性が損なわれ、一方10重量
%を超えると粘度が高くなるため水性塗料の固形分が低
下し、また塗膜の耐レトルト性も低下する。
【0021】上記のモノマーは塗膜の硬化性の向上な
どのために必要に応じて配合されるが、配合量が10重
量%を超えると耐水性が低下する。上記のモノマーは
〜の構成モノマーのうち〜のモノマーの残部を
構成するモノマーであり、20重量%未満であっても7
2重量%を超えても、〜のモノマーのうちいずれか
が上記範囲からはずれることになる。
【0022】上記モノマー〜を共重合させてアクリ
ル樹脂(A)を得る方法としては、公知の共重合方法に
よればよく、例えば溶液重合法、塊状重合法などが挙げ
られる。簡便性の点から溶液重合法が好ましく、一般
に、有機溶剤中にてラジカル重合開始剤、必要に応じて
連鎖移動剤の存在下、通常、90〜130℃程度で5〜
10時間程度加熱して共重合させることによって行なう
ことができる。
【0023】上記有機溶剤としては、代表例として、キ
シレン、トルエン等の炭化水素系;メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤;酢酸エ
チル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤;エチレングリコ
ールモノブチルエーテル等のエチレングリコールエーテ
ル系溶剤;イソプロピルアルコール、n−ブタノール、
イソブタノール等のアルコール系溶剤などが挙げられ、
これらの溶剤を適宜選択して用いることができる。上記
ラジカル重合開始剤としては、代表例として、ベンゾイ
ルパーオキサイド、ケトンパーオキサイド、過硫酸アン
モニウムなどの過酸化物系;2,2′−アゾビスイソブ
チロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリルなどの
アゾ系などの重合開始剤が挙げられる。上記連鎖移動剤
としては、代表例として、ラウリルメルカプタン、オク
チルメルカプタン、α−メチルスチレン・ダイマーなど
が挙げられる。
【0024】本発明において、上記アクリル樹脂(A)
は重量平均分子量が6,000〜15,000、好まし
くは8,000〜12,000で、かつガラス転移温度
が0℃を超え、好ましくは5〜50℃である。上記樹脂
(A)の重量平均分子量が6,000未満であると耐レ
トルト性や加工性が劣り、一方15,000を超えると
粘度が高くなるため水性塗料の固形分が低下し、塗装が
できなくなる。また上記樹脂(A)のガラス転移温度が
0℃以下となると塗膜の硬度が低下する。
【0025】本発明において、重量平均分子量は、ゲル
パーミュエーションクロマトグラフによりポリスチレン
の検量線から求められる値であり、ガラス転移温度は示
差熱走査型熱分析(DSC)によって求められる値であ
る。
【0026】本発明において、アクリル樹脂(B)は、
重量平均分子量5,000〜50,000で、かつガラ
ス転移温度が0℃以下のアクリル樹脂であって、下記
〜のモノマーを構成成分とするアクリル樹脂である。
【0027】のモノマーは、N−n−ブトキシメチル
(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル(メタ)
アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリル
アミドなどの炭素原子数1〜6のN−アルコキシメチル
基を有する、N−アルコキシメチルメタクリルアミド又
はN−アルコキシメチルアクリルアミドである。これら
のうち、特にN−n−ブトキシメチルアクリルアミド、
N−n−ブトキシメチルメタクリルアミドが好ましい。
のモノマーとしては、前記アクリル樹脂(A)の構成
モノマー成分であるのモノマーとして挙げたモノマー
と同様のものが挙げられ、特にアクリル酸、メタクリル
酸が好ましい。
【0028】のモノマーとしては、前記アクリル樹脂
(A)の構成モノマー成分であるのモノマーとして挙
げたモノマーと同様のものが挙げられる。のモノマー
は、上記〜のモノマーと共重合可能で上記〜の
モノマー以外のエチレン性不飽和モノマーであればよ
く、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−
エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メ
タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートな
どのアクリル酸又はメタクリル酸の炭素数1〜20のア
ルキルエステル;例えばスチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエンなどの芳香族ビニルモノマー;(メ
タ)アクリル酸メトキシブチルなどのメタクリル酸又は
アクリル酸のアルコキシアルキルエステル;エチルビニ
ルエーテル、ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビ
ニルエーテル、フェニルビニルエーテルなどのビニルエ
ーテル類;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル
(メタ)アクリルアミドなどののモノマー以外の含窒
素モノマー;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酢酸イ
ソプロペニルなどのビニルエステル又はイソプロペニル
エステル類などを挙げることができる。これらのうち、
特にスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等
の芳香族ビニルモノマーおよび(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブ
チルなどの炭素原子数1〜4のアルキル基を有するアル
キル(メタ)アクリレートが好ましい。
【0029】アクリル樹脂(B)を構成する上記〜
のモノマーの配合量は〜のモノマーの全量に対して
下記範囲となる量である。 のモノマー:10〜40重量%、好ましくは20〜4
0重量%、 のモノマー:3〜10重量%、好ましくは4〜8重量
%、 のモノマー:0〜10重量%、好ましくは0〜5重量
%、 のモノマー:40〜87重量%、好ましくは50〜7
5重量%。
【0030】上記のモノマー量が10重量%未満で
は、レトルト処理後の塗膜の加工性が著しく劣り、一方
40重量%を超えるとアミド結合の割合が多くなり加工
性が低下する。上記のモノマー量が3重量%未満で
は、水性塗料としての安定性が損なわれ、一方10重量
%を超えると粘度が高くなるため水性塗料の固形分が低
下し、また塗膜の耐レトルト性も低下する。上記のモ
ノマーは塗膜の硬化性の向上などのために必要に応じて
配合されるが、配合量が10重量%を超えると耐水性、
加工性が低下する。上記のモノマーは〜の構成モ
ノマーのうち〜のモノマーの残部を構成するモノマ
ーであり、40重量%未満であっても87重量%を超え
ても、〜のモノマーのうちいずれかが上記範囲から
はずれることになる。
【0031】上記モノマー〜を共重合させてアクリ
ル樹脂(B)を得る方法としては公知の共重合法によれ
ばよく、例えば溶液重合法、塊状重合法などが挙げら
れ、前記アクリル樹脂(A)の製造方法と同様の方法が
利用できる。
【0032】本発明において、上記アクリル樹脂(B)
は重量平均分子量が5,000〜50,000、好まし
くは8,000〜20,000で、かつガラス転移温度
が0℃以下、好ましくは−30〜−5℃である。上記樹
脂(B)の重量平均分子量が5,000未満であると加
工性、硬さが劣り、一方50,000を超えると粘度が
高くなるため水性塗料の固形分が低下し、塗装できなく
なる。また上記樹脂(B)のガラス転移温度が0℃を超
えると、加工性が損なわれる。
【0033】本発明に用いるアミノプラスト樹脂(C)
としては、例えばメタノール、エタノール、n−プロパ
ノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタ
ノールなどの炭素数1〜4のアルキルアルコールを単独
であるいは混合することによって部分的にあるいは完全
にアルキルエーテル化された、メラミン樹脂、ベンゾグ
アナミン樹脂およびメラミン−ベンゾグアナミン共縮合
樹脂などのアミノホルムアルデヒド樹脂が挙げられ、さ
らに具体的にはメチルエーテル化メチロールメラミン樹
脂、メチルエーテル化メチロールベンゾグアナミン樹
脂、メチルエーテル化メラミン−ベンゾグアナミン共縮
合樹脂、ブチルエーテル化メチロールメラミン樹脂、ブ
チルエーテル化メチロールベンゾグアナミン樹脂、メト
キシ−エトキシ混合エーテル化ベンゾグアナミン樹脂等
が挙げられる。これらのうち耐レトルト性、加工性の面
から特に望ましいものとしてメチルエーテル化、メトキ
シ−エトキシ混合エーテル化またはメトキシ−ブトキシ
混合エーテル化メラミン−ベンゾグアナミン共縮合樹脂
を挙げることができる。
【0034】本発明塗料は、前記アクリル樹脂(A)、
アクリル樹脂(B)およびアミノプラスト樹脂(C)か
らなる樹脂混合物を樹脂成分とする塗料であって、該樹
脂(A)および(B)の少なくとも一部が塩基によって
中和され、該樹脂(A)、(B)および(C)が水中に
溶解ないしは分散されてなる水性塗料である。
【0035】上記樹脂(A)、(B)および(C)の配
合割合は、樹脂(A)、(B)および(C)の合計量1
00重量部に対し、下記範囲となる割合である。樹脂
(A):40〜60重量部、樹脂(B):10〜20重
量部、樹脂(C):20〜50重量部、好ましくは30
〜50重量部。樹脂(A)の量が40重量部未満である
と塗膜の加工性が低下し、一方60重量部を超えると耐
レトルト性、塗膜硬度が低下する。また樹脂(B)の量
が10重量部未満では加工性が低下し、一方20重量部
を超えると塗膜硬度が低下する。また樹脂(C)の量が
20重量部未満では硬化性が低下するため、塗膜硬度が
低下し、耐レトルト性も悪くなる。一方、樹脂(C)の
量が50重量部を超えると加工性が低下する。
【0036】前記アクリル樹脂(A)および(B)の中
和は、該樹脂(A)および樹脂(B)のそれぞれを、又
は両者の混合物を、およびこれらの樹脂と必要に応じ
て、アミノプラスト樹脂(C)や他の成分との混合物
を、塩基性化合物と公知の方法で混合することによって
行なうことができる。中和時に水を配合しておくことに
よって、又は中和後、水を配合することによって水溶液
もしくは水分散液の形の水性液とすることができる。
【0037】中和に用いられる塩基性化合物としては、
水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属の水酸化物;アン
モニア;エチルアミン、モノエタノールアミンなどの第
1級アミン;ジエチルアミン、ジエタノールアミンなど
の第2級アミン;N,N−ジメチルアミノエタノール、
トリエチルアミン、モルホリン、トリエタノールアミ
ン、トリメチルアミン、トリイソプロピルアミン、メチ
ルジエタノールアミンなどの第3級アミンなどが挙げら
れる。これらのうち、N,N−ジメチルアミノエタノー
ル、トリエチルアミン、モルホリン、トリエタノールア
ミンなどの第3級アミンが特に好ましい。アクリル樹脂
(A)又は(B)を中和するのに使用する上記塩基性化
合物の量は、樹脂(A)又は(B)中のカルボキシル基
1モルに対して、塩基性化合物が0.8〜1.2モルと
なる範囲が好ましい。
【0038】本発明の水性塗料は、塩基性化合物による
アクリル樹脂(A)の中和物、アクリル樹脂(B)の中
和物、(アクリル樹脂(A)、アクリル樹脂(B)、塩
基性化合物)、アミノプラスト樹脂(B)、水以外に、
必要に応じて硬化触媒、有機溶剤、顔料、例えばレベリ
ング剤、消泡剤、潤滑剤などの塗料用添加剤などを含有
していてもよい。上記硬化触媒としてはp−トルエンス
ルホン酸、リン酸モノアルキルエステル、p−トルエン
スルホン酸のアミン塩、アルキルベンゼンスルホン酸の
アミン塩等を挙げることができる。硬化触媒の配合量は
塗料の樹脂固形分100重量部に対して通常5重量部以
下である。
【0039】本発明水性塗料の固形分割合は特に限定さ
れるものではないが、通常、固形分量が約35〜60重
量%となる範囲である。本発明水性塗料は缶外面用の仕
上げ用クリヤ塗料として、加工性、耐レトルト性、密着
性に優れた塗膜を形成でき、ウェットインク適性にも優
れている。
【0040】本発明水性塗料は上記のように優れた性能
を示すことから缶外面用のホワイトコーティングとして
も適したものである。ホワイトコーティングとして使用
する場合には、顔料分として白色顔料、例えばチタン白
および必要に応じてタルク、炭酸カルシウム、シリカな
どが配合される。
【0041】本発明水性塗料を用いた缶外面用の塗装工
程は特に限定されるものではないが、通常、ブリキ、ア
ルミニウム、ティンフリースチールなどの金属素材上に
直接、又はプライマーとしてのサイズコーティングが施
された上にホワイトコーティングが塗装される。ホワイ
トコーティングの膜厚は一般に5〜15μm であり、乾
燥条件は通常160〜220℃で30秒〜10分間程度
である。
【0042】また一般に上記金属素材に直接、又はホワ
イトコーティング上に油性インキなどによる印刷がなさ
れ、この上に仕上げ用クリヤ塗料が塗装される。仕上げ
用クリヤ塗料としての本発明水性塗料の膜厚は乾燥膜で
一般に5〜15μm であり、乾燥条件は通常160〜2
20℃で30秒〜10分間程度である。印刷の上に仕上
げ用クリヤ塗料を塗装する場合、印刷が乾燥した後に塗
装してもよいが、ウェットインク適性が優れているの
で、印刷が乾燥しないウェット状態のうちに塗装するこ
とが印刷の乾燥工程を省略できるため有利である。本発
明水性塗料は、ホワイトコーティング、仕上げ用クリヤ
塗料のいずれにおいてもローラー塗り、ロールコータ、
カーテンフローコータ、スプレー塗装、静電塗装等公知
の塗装手段によって塗装することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明缶外面用水性塗料は、水性である
ことから環境衛生や火災の防止の点で好ましく、また得
られる塗膜は加工性、耐レトルト性、密着性に優れてお
り、缶外面仕上げ用クリヤ塗料としてのウェットインク
適性にも優れているため、缶外面仕上げ用クリヤ塗料や
缶外面用ホワイトコーティングとして適している。
【0044】
【実施例】以下本発明をさらに具体的に説明するため実
施例および比較例をあげて説明するが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。なお、以下「部」
および「%」はいずれも重量基準によるものとする。
【0045】アクリル樹脂(A)溶液の製造 製造例1 エチレングリコールモノブチルエーテル30部を温度
計、撹拌機、還流冷却器、窒素ガス吹き込み管を備えた
4ツ口フラスコに仕込み120℃まで昇温保持した。こ
の中にスチレン30部、メチルメタクリレート20部、
2−エチルヘキシルメタクリレート18部、プラクセル
FM3(ダイセル化学社製)18部、ヒドロキシエチル
メタクリレート10部、アクリル酸4部と重合開始剤で
ある2,2′−アゾビスイソブチロニトリル10部の混
合溶液を3時間かけて滴下した。その後120℃で1時
間熟成し、次いで追加重合触媒2,2′−アゾビスイソ
ブチロニトリル1部とエチレングリコールモノブチルエ
ーテル10部との混合液を1時間かけて滴下し、さらに
3時間熟成し、固形分約71%のアクリル樹脂(A−
1)溶液を得た。得られたアクリル樹脂(A−1)は、
酸価31、重量平均分子量(ゲルパーミュエーションク
ロマトグラフによる、以下同様)約9,000、ガラス
転移温度(Tg点)42℃であった。
【0046】製造例2〜7 製造例1において、滴下するモノマーと重合開始剤との
混合溶液の組成を後記表1のとおりとする以外、製造例
1と同様に行ないアクリル樹脂(A−2)〜(A−7)
の各樹脂溶液を得た。 製造例8〜13(比較用) 製造例1において、滴下するモノマーと重合開始剤との
混合溶液の組成を後記表2のとおりとする以外、製造例
1と同様に行ない比較用のアクリル樹脂(a−1)〜
(a−6)の各樹脂溶液を得た。
【0047】アクリル樹脂(B)溶液の製造 製造例14 エチレングリコールモノブチルエーテル30部を温度
計、撹拌機、還流冷却器、窒素ガス吹き込み管を備えた
4ツ口フラスコに仕込み90℃まで昇温保持した。この
中にn−ブチルアクリレート35部、2−エチルヘキシ
ルメタクリレート30部、N−n−ブトキシメチルメタ
アクリルアミド30部、アクリル酸5部と重合開始剤で
ある過酸化ベンゾイル6部との混合溶液を3時間かけて
滴下した。その後、90℃で5時間熟成し、固形分約7
7%のアクリル樹脂(B−1)溶液を得た。得られたア
クリル樹脂(B−1)は、酸価39、重量平均分子量約
10,000、ガラス転移温度(Tg点)−21℃であ
った。
【0048】製造例15〜17 製造例14において、滴下するモノマーと重合開始剤と
の混合溶液の組成を後記表2のとおりとする以外、製造
例14と同様に行ないアクリル樹脂(B−2)〜(B−
4)の各樹脂溶液を得た。 製造例18〜19(比較用) 製造例14において、滴下するモノマーと重合開始剤と
の混合溶液の組成を後記表2のとおりとする以外、製造
例14と同様に行ない比較用のアクリル樹脂(b−1)
〜(b−2)の各樹脂溶液を得た。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】各製造例で得たアクリル樹脂の樹脂酸価、
重量平均分子量およびガラス転移温度(Tg点)は下記
方法に従って求めた。 樹脂酸価:試料をエタノール・トルエン混合溶液に溶解
し、0.1N の水酸化カリウム−エタノール溶液でフェ
ノールフタレイン指示薬を用い中和滴定して求めた。 重量平均分子量:JIS K 0124−83に準じて
行ない、分離カラムにTSK GEL G4000+G
3000+G2500+G2000(東洋曹達(株)
製)を用い40℃で流速1.0ml/分、溶離液にGPC
用テトラヒドロフランを用い、R1屈折計で得られたク
ロマトグラムとポリスチレンの検量線から計算により求
めた。 ガラス転移温度(Tg点):示差走査熱量計DSC−5
0Q((株)島津製作所製)を用い、5℃/分の速度で
昇温して得られるスペクトルから求めた。
【0052】また表1における(註)は下記のとおりで
ある。 (注1)モノマーG:グリシジルメタクリレート142
部とステアリン酸285部とを、テトラエチルアンモニ
ウムブロマイド0.43部、ハイドロキノン0.071
部の存在下にて空気吹込み下で120℃で反応させた。
酸価を追跡し酸価が0.5になった時点で反応を停止し
て得た付加物をモノマーGとした。 (注2)モノマーE:メタクリル酸89部とAOEX−
24(ダイセル化学工業(株)製、炭素原子数15〜1
7の1,2−エポキシアルカン)196部とをテトラエ
チルアンモニウムブロマイド0.28部、ハイドロキノ
ン0.045部の存在下にて空気吹込み下で120℃で
反応させた。酸価を追跡し、酸価が1.0になった時点
で反応を停止して得た付加物をモノマーEとした。
【0053】実施例1 製造例1で得た固形分約71%のアクリル樹脂(A−
1)溶液70部、製造例14で得た固形分約77%のア
クリル樹脂(B−1)溶液13部にN,N−ジメチルア
ミノエタノール3.1部(アクリル樹脂中のカルボキシ
ル基1モルに対して1.0モルに相当する量)を加え、
50℃で均一に混合し、次いでニカラックN−6215
(三和ケミカル(株)製、固形分80%のメチルエーテ
ル化メチロールメラミン−ベンゾグアナミン共縮合樹
脂)50部、Nacure(ネイキュア)5225(米
国キング・インダストリーズ社製、硬化触媒)0.7部
を加え30℃で十分混合後、脱イオン水を徐々に加え固
形分約40%の水性塗料を作成した。
【0054】実施例2〜11および比較例1〜9 実施例1において、使用するアクリル樹脂溶液種、アミ
ノプラスト樹脂種およびこれらの樹脂の配合量(固形分
量)を後記表3に示すとおりとし、N,N−ジメチルア
ミノエタノールの量を使用するアクリル樹脂中のカルボ
キシル基1モルに対して1.0モルに相当する量とする
以外、実施例1と同様に行ない水性塗料を作成した。
【0055】表3中における(註)は下記のとおりであ
る。 (注3)サイメル1123:三井サイアナミッド(株)
製、メトキシ−エトキシ混合エーテル化ベンゾグアナミ
ン樹脂、固形分約99%。 (注4)サイメル303:三井サイアナミッド(株)
製、メチルエーテル化メラミン樹脂、固形分約98%。
【0056】試験用塗装板の作成 厚さ0.3mmのアルミ板に市販のインクを塗装し、この
上にウェットオンウェット方式で上記実施例および比較
例で得た各水性塗料を乾燥塗膜厚が5μm になるように
塗装し、次いで素材到達最高温度が200℃となる条件
で90秒間焼付けて塗装板を得た。なお、比較例2およ
び比較例9の塗料は粘度が高く塗装不能であった。上記
のようにして得た塗装板について塗膜物性およびウェッ
トインク適性について試験を行なった。試験結果を表3
に示す。試験は下記方法に従って行なった。
【0057】試験方法 鉛筆硬度:塗装板にJIS K−5400 8.4.2
(1990)に規定する鉛筆引っかき試験を行ない、す
り傷による評価を行なった。 耐レトルト性:塗装板を脱イオン水中に浸漬し、オート
クレーブ中にて125℃で30分間処理を行なった後の
塗膜の白化状態および塗膜の鉛筆硬度を調べた。塗膜の
白化状態は目視によって下記基準で評価した。 ◎全く白化なし、○:わずかに白化、△:かなり白化、
×:全面白化 塗膜の鉛筆硬度は処理した塗板を水中から引き上げた
後、80℃の温水中に3分間静置後、80℃の温水中に
てJIS K−5400 8.4.2(1990)に規
定する鉛筆引っかき試験を行ない、すり傷による評価を
行なった。
【0058】加工性:塗装板についてJIS K−54
00 8.3.2(1990)デュポン式耐衝撃性試験
に準じて、落錘重量300g 、撃芯の尖端直径1/2イ
ンチ、落錘高さ20cmの条件で試験を行ない、衝撃部お
よびその周辺における塗膜の割れを目視観察した。割れ
の認められないものを◎、わずかに割れの認められるも
のを○、衝撃部にかなりの割れの認められるものを△、
衝撃部の周辺にも多くの割れが認められるものを×と表
示した。
【0059】密着性:JIS K−5400 8.5.
2(1990)碁盤目テープ法に準じて、塗板に1mm×
1mmのマス目を100個作成し、その表面に粘着セロハ
ンテープを貼着し、急激に剥した後の塗面に残った碁盤
目塗膜の数を記録した。100は塗膜が全く剥れなかっ
たことを示す。 ウェットインク適性:塗装板のインクの仕上り外観を観
察し、インクが滲んだり、ボケたりしない場合を◎と
し、インクが滲んだりボケたりする場合を×とした。
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記モノマー〜を共重合させ
    てなる重量平均分子量6,000〜15,000で、か
    つガラス転移温度が0℃を超えるアクリル樹脂40〜6
    0重量部、 炭素原子数8〜20のアルキル基を有するメタクリル
    酸又はアクリル酸のアルキルエステル、メタクリル酸又
    はアクリル酸のグリシジルエステルと炭素原子数8〜2
    0の脂肪酸との付加物、およびアクリル酸又はメタクリ
    ル酸と炭素原子数8〜20のモノエポキシ化合物との付
    加物から選ばれる少なくとも1種のモノマー15〜30
    重量%、 炭素原子数4〜18の1級ヒドロキシアルキル基を有
    するメタクリル酸又はアクリル酸のω−ヒドロキシアル
    キルエステルおよび下記式[1]で表わされる化合物か
    ら選ばれる少なくとも1種のモノマー10〜30重量
    %、 【化1】 〔式中、R1 はH又はCH3 を、R2 はH、CH3 又は
    CH2 CH3 を表わし、kは2〜4の整数、mは2〜4
    の整数、nは1〜5の整数をそれぞれ表わす。〕 エチレン性不飽和カルボン酸3〜10重量%、 炭素原子数2〜3のヒドロキシアルキル基を有するメ
    タクリル酸又はアクリル酸のヒドロキシアルキルエステ
    ル0〜10重量%、 上記〜のモノマーと共重合可能な上記〜以外
    のエチレン性不飽和モノマー20〜72重量%、 (B)下記モノマー〜を共重合させてなる重量平均
    分子量5,000〜50,000で、かつガラス転移温
    度が0℃以下のアクリル樹脂10〜20重量部、 炭素原子数1〜6のN−アルコキシメチル基を有す
    る、N−アルコキシメチルメタクリルアミド又はN−ア
    ルコキシメチルアクリルアミド10〜40重量%、 エチレン性不飽和カルボン酸3〜10重量%、 アクリル酸又はメタクリル酸のヒドロキシアルキルエ
    ステル0〜10重量%、 上記〜のモノマーと共重合可能な上記〜以外
    のエチレン性不飽和モノマー40〜87重量%、および (C)アミノプラスト樹脂20〜50重量部からなる樹
    脂混合物を樹脂成分とする塗料であって、該樹脂(A)
    および(B)の少なくとも一部が塩基によって中和さ
    れ、該樹脂(A)、(B)および(C)が水中に溶解な
    いしは分散されてなることを特徴とする缶外面用水性塗
    料。
  2. 【請求項2】 アクリル樹脂(A)におけるエチレン性
    不飽和モノマーが、芳香族ビニルモノマーおよび炭素
    原子数1〜4のアルキル基を有するメタクリル酸又はア
    クリル酸のアルキルエステルから選ばれる少なくとも1
    種のモノマーである請求項1記載の水性塗料。
  3. 【請求項3】 アクリル樹脂(B)におけるエチレン性
    不飽和モノマーが、芳香族ビニルモノマーおよび炭素
    原子数1〜4のアルキル基を有するメタクリル酸又はア
    クリル酸のアルキルエステルから選ばれる少なくとも1
    種のモノマーである請求項1又は2記載の水性塗料。
  4. 【請求項4】 アミノプラスト樹脂が、アルキルエーテ
    ル化メラミン樹脂、アルキルエーテル化ベンゾグアナミ
    ン樹脂又はアルキルエーテル化メラミン−ベンゾグアナ
    ミン共縮合樹脂である請求項1〜3のいずれかに記載の
    水性塗料。
  5. 【請求項5】 アミノプラスト樹脂が、メチルエーテル
    化、メトキシ−エトキシ混合エーテル化またはメトキシ
    −ブトキシ混合エーテル化メラミン−ベンゾグアナミン
    共縮合樹脂である請求項4記載の水性塗料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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