JPH06207023A - オニウム塩触媒の溶解性に対して変性されたエポキシシリコーン - Google Patents

オニウム塩触媒の溶解性に対して変性されたエポキシシリコーン

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JPH06207023A
JPH06207023A JP18454593A JP18454593A JPH06207023A JP H06207023 A JPH06207023 A JP H06207023A JP 18454593 A JP18454593 A JP 18454593A JP 18454593 A JP18454593 A JP 18454593A JP H06207023 A JPH06207023 A JP H06207023A
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JP18454593A
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D Mitchell Tyrone
タイロン・ディー・ミッチェル
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General Electric Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 T−官能性及びMQ−官能性重合体を変性し
てそれらのオニウム塩触媒に対する相溶性を改善する。 【構成】 一実施態様においては、T−官能性エポキシ
シリコーン又はMH Q物質を4−アセトキシスチレン
(ASM)及びビニルシクロヘキセンオキシド(VCH
O)で変性してこれらの物質中へのオニウム塩の溶解性
を高める。4−アセトキシスチレンのほかに、多数の他
の種類のスチレン系又はオレフィン系化合物をT−及び
MQ官能性ヒドリドシロキサンとの反応に使用して芳香
族変性T−及びMQ官能性シリコーンを製造し、これを
エポキシ基と反応させることによりエポキシシリコーン
を製造することができる。これらの物質に充填剤を配合
することにより優れた可撓性の塗料及びエラストマーを
製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオニウム塩触媒に対し改
善された溶解性を与える変性されたT−官能性およびM
Q−官能性シリコーン重合体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコーン重合体を紫外線(UV)硬化
させる際にオニウム塩(′oniumsalt)触媒系
を使用する場合の主たる欠点は、シリコーン重合体中へ
のオニウム塩の溶解性が貧弱である点にある。たとえ
ば、既知のオニウム塩触媒の一つ、こゝでは“BDI
H”と呼ぶ、はビス−ドデシルフェニルヨードニウムヘ
キサフルオルアンチモネート45重量%、2−エチル−
1,3−ヘキサンジオール50重量%及び不純物5重量
%を含有するものであり、別のオニウム塩触媒は“オク
タキャット(octacat)”と呼ばれるもので、
(オクチルオキシフェニル)フェニルヨードニウムヘキ
サフルオルアンチモネートを含有するものである。これ
らの触媒のシリコーン重合体中への溶解性は低く、特に
エポキシ官能基を十分多く含まないエポキシシリコーン
中への溶解度は貧弱である。
【0003】オニウム塩触媒はエポキシシリコーンの反
応の触媒として使用し得るものである。T−官能性エポ
キシシリコーンは線状エポキシ末端シリコーンよりも優
れた物理的性質を具備する。この一群の物質の分岐構造
はそれに匹敵する分子量をもつ線状の物質よりも低い粘
度を与える。T−官能性エポキシシリコーンはオニウム
塩触媒を用いて硬化する場合エラストマー特性を与える
けれども、これらのより高い分子量をもつ物質はオニウ
ム塩光触媒に優れた溶解性を付与しない。このことはエ
ラストマー特性を得るためにより高分子量の重合体を必
要とする系に対して問題を提起する。というのは、エポ
キシ官能基を低含量で有する大部分のより高分子量のシ
リコーン重合体はオニウム塩にとっては貧溶剤であるか
らである。
【0004】置換MH Q物質中にオニウム塩のみならず
アリルフェノールをも配合しようとする試みもこれまで
は不成功であった。従来アリルフェノールと配合し得な
かったMH Q物質の特定の一例は式(MH 2 Qの液状
樹脂である。この樹脂はテトラエチルオルトシリケート
及びジメチルクロルシランの共加水分解によって製造さ
れる。この樹脂は低い粘度及び約1重量%の水素含量を
もつ。アリルフェノールは白金触媒を含むヒドロシリル
化反応において二官能性単量体のように挙動するものと
考えられる。したがって、高度に分岐した又は“予備架
橋された”MHQ物質はヒドロシリル化反応に際して容
易に“ゲル化”するであろう。
【0005】
【発明の概要】本発明は前述した問題を解決するために
一群の新規物質を開発することを意図するものである。
すなわち、本発明は芳香族側鎖で変性されたT−官能性
及びMQ−官能性シリコーン重合体の新規な一群に関す
るものであり、かゝる新規重合体はシリコーン重合体中
へのオニウム塩触媒の溶解性を改良し得る。本発明のT
−官能性及びMQ−官能性重合体はそれらをオニウム
塩、特に(オクチルオキシフェニル)フェニルヨードニ
ウムヘキサフルオルアンチモネート及びBDIHである
オニウム塩、とより相溶性にするように変性される。本
発明はまた、MH Q物質のヒドロシリル化に際してその
ゲル化を排除しかつこれらの物質中へのオニウム塩触媒
の溶解度を増加する。
【0006】本発明のT−官能性物質はエポキシ官能性
オレフィンと式(1a)又は(1b): 又は (式中、Tは三官能性シロキサン単位を表わし、各M
(R2 ,Z)は芳香族置換基とアルキル基及び芳香族基
からなる群から選んだ置換基とを組み合わせて有する単
官能性シロキサン単位を表わし、各M(R2 ,H)は水
素基とアルキル基及び芳香族基からなる群から選んだ置
換基とを組み合わせて有する単官能性シロキサン単位を
表わし、各Rは1ないし約20個の炭素原子をもつ炭化
水素基を表わし、Zは芳香族基であり、各xは0ないし
約80であり、各yは1ないし約100であり、そして
各mは1ないし約20である)の構造をもつT−官能性
SiH−含有重合体とを反応させることによって製造さ
れる。
【0007】上記の式において、Rは好ましくはアルキ
ル基、もっとも好ましくはメチル基であり、xは好まし
くは約5ないし約20であり、yは好ましくは約3ない
し約20であり、そしてmは好ましくは約3ないし約2
0である。一実施態様においては、Zはフェノール又は
フェノール誘導体基、スチレン又はスチレン誘導体基、
又はシロキサン鎖に連結された連鎖をもたないか又は短
い炭素鎖をもつ他の芳香族側鎖基を包含する。
【0008】本発明の一実施態様によれば、式(1a)又
は(1b)のT−官能性重合体をエポキシド官能基と反応
させることにより次式(2a)又は(2b): 又は (式中、各M(R2 ,E)はアルキル又は芳香族置換基
とエポキシ置換基とを組み合わせて有する単官能性シロ
キサン単位を表わし、各(ERSiO)m はアルキル又
は芳香族置換基とエポキシ置換基とを組み合わせて有す
る二官能性シロキサン単位を表わし、そしてE,T,
R,Z,x及びyは前記の意義を有する)の構造をもつ
変性物質が形成される。
【0009】この場合にも、Rは好ましくはメチル基で
あり、そしてZ,x及びyの好ましい形は前記したとお
りである。エポキシ官能基Eを誘導し得るエポキシドの
一例はビニルシクロヘキセンオキシド(VCHO)であ
る。この物質は商業的に容易に入手し得るものでありか
つ適当な反応性をもつ点で好ましい。3,4−エポキシ
シクロヘキシルエチル基はSiH−含有シロキサン中の
SiH基と容易に反応するVCHOから誘導することが
できる。多数の標準的なエポキシシリコーン及び幾つか
のT−官能性重合体は後記の第2表に認め得るごとく
3,4−エポキシシクロヘキシルエチル基を含有する。
他の代表的なエポキシ基はアリルグリシジルエーテル及
び1,2−エポキシ−5−ヘキセンから誘導される基を
包含する。
【0010】本発明の変性重合体を製造するには、Si
H−含有芳香族置換重合体を付加反応触媒の存在下にエ
ポキシ基と反応させる。該エポキシ基はSiHに付加し
て変性重合体を形成する。芳香族置換基をもたないSi
H−含有シリコーン重合体を前駆体として使用する場合
には、該重合体をオレフィンエポキシドとの反応に先立
ってまず芳香族基と反応させて芳香族置換重合体を製造
する。
【0011】一実施態様においては、4−アセトキシス
チレンのような芳香族オレフィンを白金触媒の存在下に
SiH−含有T−官能性シロキサンと反応させて芳香族
置換重合体を製造する。ついでこの重合体をビニルシク
ロヘキセンオキシドのようなエポキシオレフィンと反応
させて変性重合体を製造する。芳香族置換基が4−アセ
トキシスチレンでありそしてエポキシ基がビニルシクロ
ヘキセンオキシドから誘導される場合には、次式(3a)
及び(3b): (式中、ASMは4−アセトキシスチレンから誘導され
た2−エチル(4−アセトキシフェニル)基であり、E
はVCHOから誘導された3,4−エポキシシクロヘキ
シルエチル基であり、そしてR,x及びyは前記定義し
たとおりである)の好ましい構造をもつ重合体の製造が
達成される。
【0012】別の実施態様においては、本発明は芳香族
側鎖基及びエポキシ官能基をもつ変性MQ物質を使用す
る。該重合体の芳香族側鎖基は脂肪族側鎖基をもつ重合
体と比較して連鎖の易動度を減じかつ粘度の増加を惹起
し得るので、意図される好ましい重合体は低粘度及び低
分子量をもつ。このMQ物質はエポキシ官能性オレフィ
ンと、次式 (4): (式中、Meはメチル基を表わし、Zは芳香族置換基で
あり、xは1ないし約20であり、yは2ないし約80
であり、そしてmは1ないし約80である)の構造をも
つ重合体とを反応させることによって製造される。
【0013】y+mの価はxの価の2倍を超えることが
好ましい。一実施態様においては、y+mの価は2x+
2に等しいものである。Zはフェノール又はフェノール
誘導体基、スチレン又はスチレン誘導体基、又はシロキ
サン鎖に連結された連鎖をもたないか又は短い炭素鎖を
もつ別の芳香族基であることが好ましい。一実施態様に
おいては、Zはエチルフェノール基である。
【0014】別の実施態様においては、本発明は次式
(5):
【0015】
【化1】
【0016】(式中、Meはメチル基を表わし、OAc
はアセトキシ基を表わし、そしてx、y及びmは前記の
意義を有する)の構造をもつ重合体から誘導されるフェ
ノール置換MQ物質を使用する。この物質はBDIHと
完全に混和性である。さらに別の実施態様においては、
本発明は次式 (6):
【0017】
【化2】
【0018】(式中、Me、x、y及びmは前記定義し
たとおりである)の構造をもつフェノール置換MQ物質
を包含する。構造式 (6)をもつ物質はエポキシ官能性化
合物と特に反応性であり、この反応によってエポキシシ
リコーンを形成する。これらの化合物を製造するに際し
ては、フェノールを回収する必要はないであろう。その
理由は、フェノールの酢酸誘導体は強酸の存在又は強塩
基の存在で、又は紫外線照射によって、アルコールと反
応することが知られているからである。したがって、ア
セトキシ誘導体 (5)はあらかじめフェノール誘導体 (6)
への転化を行うことなしに配合することができる。この
物質はまた相溶性UV硬化組成物の物理的性質を改良す
るための添加剤としても有用である。アセトキシ誘導体
(5) のゲル透過クロマトグラフィーによる分析はつぎの
結果を与えた。
【0019】Mn=1836 Mw=2407 Mw/Mn=1.31 粘度(cps)=46,500 (Mnは数平均分子量である)
【0020】
【発明の詳細な開示】本発明に従えば、芳香族置換基及
びエポキシ官能基の両方をもつT−官能性重合体及びM
Q物質が合成され、これらの物質は触媒の溶解性を改善
する。本発明のT−官能性エポキシシリコーンの代表的
な実施態様によれば、テトラメチルジシロキサン、テト
ラメチルシクロテトラシロキサン、オクチルメチルシク
ロテトラシロキサン、及び“T−水解物(hydrol
yzate)”―これはジメチルジクロルシラン、メチ
ルトリクロルシラン及び水の反応生成物である―の平衡
化反応によってT−官能性ヒドリドシロキサン(hyd
ridosiloxane)をまず製造する。ついでこ
のT−官能性ヒドリドシロキサンを4−アセトキシスチ
レン(ASM)及びビニルシクロヘキセンオキシド(V
CHO)の混合物と反応させる。これら二つの単量体の
比は種々の割合のASM及びVCHOを含んでなる物質
を取得し得るように変更し得る。これらの重合体はSi
H(hydride)官能基を重合体鎖の側鎖上になら
びに末端に有するように構成し得る。
【0021】好ましい構造の重合体は、脂肪族側鎖基を
もつ重合体と比較して芳香族側鎖基が連鎖易動度を減少
しかつ粘度の増加をもたらし得る点を考慮して適度の粘
度及び分子量を有する。高いASM含量をもつ重合体は
溶液が加熱によって及びUV照射によってともに硬化し
得るように優れたオクタキャットの溶解度を与える。下
記の第1表は変性MQ物質中へのオクタキャットの溶解
度を具体的に説明しかつ本発明に従う重合体の変性がエ
ポキシシリコーン中への触媒の不溶解性の問題を克服す
ることを示すものである。
【0022】オクタキャットは低融点の固体であるの
で、変性MH Q液体との混合物を製造するためにはこれ
らの混合物を加熱しなければならない。第1表に示すご
とく、これら二つの物質はすべての割合で溶解して透明
な溶液を形成する。これらは変性MQ物質が高粘度(4
6,500cps)であるという理由で極めて粘稠なも
のであった。
【0023】 第1表 試料No. 変性MQ重合体(1) % オクタキャット% 溶 解 性 1 87.95 12.05 加熱下に可溶 2 74.50 24.50 加熱下に可溶 3 53.31 46.69 加熱下に可溶 4 25.32 74.68 加熱下に可溶 下記の第2表は既知のエポキシシリコーンを用いた場合
のオクタキャットの溶解性を示す。ES−Iは下記に示
す構造をもち、941のエポキシ当量(EEW)をもつ
エポキシ官能性ポリジオルガノシロキサンとして表示し
得る。ES−IIは下記に示す構造をもち、連鎖上にエポ
キシ官能性ケイ素原子をもつ線状シロキサンとして表示
し得る。ES−IIのEEWは1075である。CH2
2 担体を含有する触媒溶液中では、塩化メチレン中の
87%のオクタキャットを製造する。変性MQ物質にお
いては、オクタキャットの12%溶液を使用する。
【0024】 第2表 下記の担体中の エポキシ オクタキャット シリコーン 構 造 溶 解 性 CH2 Cl2 ES−I (MDE 3 20M)x 加熱下に不溶 CH2 Cl2 ES−II ME E 5 95E 加熱下に不溶 CH2 Cl2 ES−III T(D125 E 3 加熱下に不溶 変性MQ ES−IV MDE 1.5 AP 1.5 20M 加熱下に不溶 変性MQ ES−I (MDE 3 20M)x 加熱下に不溶 上記の構造において、Eは3,4−エポキシシクロヘキ
シルエチル−であり、そしてDAPは式:
【0025】
【化3】
【0026】であり、メチル−[3−プロピル(2−ヒ
ドロキシフェニル)]シロキサンと命名される。上記の
第2表はオクタキャットが標準的なエポキシシリコーン
ならびにT−官能性重合体中にはまったく不溶性である
ことを示している。変性MQ物質中のオクタキャットの
12%溶液もES−I中に不溶性である。上記した試料
のすべてが加熱後に触媒の分離を示したが、室温で二、
三日保持している間にボトル中で硬化したのは第2表中
の第一及び第三の試料のみであったことは興味あること
である。このことは、たとえ変性MQ物質がオクタキャ
ットに対して優れた溶剤であるとしても、それは単独で
はエポキシシリコーン中へのオクタキャットの溶解性に
影響を与い得ないことを示している。ボトル中で硬化し
た物質はそれらがES−IIのような線状物質と比較して
相対的に高い分子量をもつものである場合でさえも分岐
状エポキシシリコーン中にある程度溶解することを示し
ている。ES−I及びES−IIの試料は事実上は同等の
エポキシ当量(941対1075)を有していたが、一
方ES−III で示される三官能性エポキシシリコーンは
より低いエポキシ含量(EEW=9443)を有してい
た。オクタキャットのある程度の溶解性が認められたこ
とが本発明、すなわちオニウム塩触媒の溶解度を改善し
得る芳香族側鎖基で変性された新規な類のシリコーン重
合体の開発を完成に導いた。
【0027】
【実施例の記載】つぎに実施例を挙げて本発明に従う幾
つかの代表的な組成物の製造を説明する。これらの実施
例に続いてこれらの組成物の分析を示す。実施例1 T−官能性SiH−含有シリコーン油の合成 容量5000mlの三つ首フラスコにメチルテトラマー
3100gを添加した。このテトラマーを撹拌しつゝ1
00℃に加熱しかつ内容物が還流に達するまで真空吸引
した。この物質の還流を続け、ついで溜出物182.6
gを250mlの受器に採取した。この蒸留装置を取り
外し、そしてドライアイス冷却器をフラスコに直接取り
付けた。この反応フラスコ中のテトラマーを50℃以下
まで冷却させ、ついでT−官能性をもちかつ6ないし
7.6モル%のT−含量をもつ低粘度の非平衡化シリコ
ーン油197.6gを添加した。このT−官能性シリコ
ーン油はジメチルジクロルシラン及びメチルトリクロル
シランの配合物約25重量%及び水約75重量%を含ん
でなるものであった。このT−官能性シリコーン油の添
加に続いて、対称(sym)−1,1,3,3−テトラ
メチルジシロキサン(MH H )36.7g及びメチル
ジクロルシランの加水分解によって製造された水解物7
3.4gを添加した。この水解物は環式物質及び低分子
量線状物質の両方の形のDH の供給源である。この溶液
を十分に混合した。1gの試料を採取し、これを1aと
命名した。それのSi−H含量を赤外線分析によって分
析した。つぎに、この混合物を撹拌し、そしてフィルト
ロール(Filtrol)20触媒32.4gを添加し
た。この混合物を100℃で少なくとも4時間加熱撹拌
し、ついで試料を採取して1bと命名した。この試料を
赤外スペクトル分析(IR)によって分析した。ある場
合には、IR分析用に適する試料を得るために、試料を
ピペット中のガラスウールを通じて濾過することが必要
となる場合もある。この混合物を室温まで冷却し、そし
て珪藻土を含んでなる濾過助剤であるセライト(Cel
ite)545を通じて濾過するためにブフナー(Bu
chner)漏斗を装着した。濾過の完了後、生成物を
秤量しそして収量を記録した。収量は3234g(9
6.9%)であった。最終の粘度は480cpsであっ
た。実施例2 T−官能性SiH−含有シリコーン油の合成 容量5000mlの三つ首フラスコにメチルテトラマー
2800gを添加した。このメチルテトラマーを撹拌し
つゝ100℃に加熱しかつ内容物が還流に達するまで真
空吸引した。この物質の還流を続け、ついで溜出物17
3gを250mlの受器に採取した。蒸留装置を取り外
しそしてドライアイス冷却器をフラスコに直接取り付け
た。反応フラスコ中のテトラマーを50℃以下に冷却さ
せ、ついで実施例1に述べたT−官能性シリコーン油1
97.6gを添加し、さらに続いて実施例1に述べたM
H H 36.7g及び水解物337.7gを添加した。
この溶液を十分に混合した後、試料1gを採取して2a
と命名した。そのSi−H含量を赤外分析によって分析
した。つぎに、この混合物を撹拌し、そしてフィルトロ
ール20触媒32.4gを添加した。この混合物を10
0℃で少なくとも4時間加熱撹拌し、ついで試料を採取
して2bと命名した。この試料をIRによって分析し
た。この混合物を室温まで冷却しそしてセライト545
を通じて濾過するためにブフナー漏斗を装着した。濾過
完了後、この物質を清浄な5000mlのフラスコに移
しそしてポット温度120℃まで真空蒸留することによ
って軽溜分を除去した。この蒸留処理後、混合物を室温
まで冷却しそして適当な容器に移した。生成物を秤量し
そして収量を記録した。収量は2495g(92%)で
あった。最終の粘度は482cpsであった。実施例3 4−アセトキシスチレン変性T−官能性SiH含有シリ
コーン油 容量5000mlの三つ首フラスコに無水のトルエン2
000mlを添加した。このトルエンを撹拌しつゝ還流
まで加熱しそして合計で10分間還流を続け、ついで約
200mlを250mlの受器に採取した。反応フラス
コ中のトルエンを50℃以下まで冷却させ、ついで実施
例2のT(Dx D′y M′)3 シリコーン油1090g
を添加した。試料1gを採取しそしてそれを3aと命名
した。そのSi−H含量を0.10mmのセルを用いる
赤外線分析によって分析した。つぎに、この混合物を撹
拌し、それに約3.5重量%の白金含量をもつH2 ・P
tCl6 のオクタノール溶液を含んでなるラモロー(L
amoreaux)触媒の30滴を点眼器から添加し
た。この混合物を65℃に加熱した。混合物の温度が6
5℃で安定した時点で、実施例2のシリコーン油中に存
在するSiH基の半分と反応するに足る量の4−アセト
キシスチレンを滴下漏斗から添加した。この反応混合物
を90℃まで加熱しそして90℃で2時間保持した。試
料を採取しそしてそれを3bと命名した。この試料をI
R及びGPCによって分析した。Si−H吸収帯は顕著
に減少した。ついで、このフラスコ中の生成物を実施例
4においてビニルシクロヘキセンオキシドと反応させ
た。実施例4 4−アセトキシスチレン変性T−官能性エポキシシリコ
ーン 実施例3からの反応混合物を約65℃に冷却し、ついで
ビニルシクロヘキセンオキシド81.7gを滴下漏斗か
ら滴加した。このビニルシクロヘキセンオキシドはゆっ
くりと、一滴ずつ、しかも温度を65℃に保持しながら
添加した。温度が65℃を超えて増加した場合には、加
熱を止めそして混合物の温度を自力で最高80℃まで上
昇させた。ビニルシクロヘキセンオキシドの添加完了
後、その混合物を1時間撹拌し、ついで試料を採取して
4aと命名した。この試料をIRによって分析した。残
留Si−Hが検出されなかった場合にはトルエン及び他
の低沸点物質を除去した。Si−Hが残留していた場合
には、この試料を80℃まで加熱しそしてこの温度で1
時間保持した。80℃で1時間撹拌加熱した後、別の試
料を採取してそれを4bと命名した。この試料のSi−
H含量をIRによって分析した。80℃での加熱及び一
時間毎の試料採取をIRスキャンにおけるSi−H吸収
帯が完全に消失するまで続けた。これが達成された時点
で、反応混合物を冷却しそしてトルエンを回転蒸発器を
用いる真空蒸留によって除去した。浴温を50℃に定め
そして圧力をトルエンの大部分が除去されるまで徐々に
低下させた。50℃で十分な真空度に到達した時点で浴
温を徐々に100℃まで上昇させて溶剤の残部を除去し
た。ポット温度が100℃に達しかつそれ以上のトルエ
ンが溜出しなくなった時点で加熱を止め、そして混合物
を室温まで冷却させた。ついで真空を解放した。収量は
1417g(98.6%)であった。最終の粘度は33
70cpsであった。実施例5 4−アセトキシスチレン変性MQ官能性重合体の合成 容量1000mlの三つ首フラスコに無水トルエン25
0mlを添加した。この無水トルエンを撹拌下に還流ま
で加熱しそして完全還流条件下に10分間保持した。つ
いで、その約50mlを100mlの受器に採取した。
この反応フラスコ中のトルエンを50℃以下に冷却さ
せ、ついでこれに式(M′)2x+2x をもつ液状樹脂1
00gを添加した。この液状樹脂は前記した特定の式
(MH 2 Qを包含する。試料1gを採取して5aと命
名した。そのSi−H含量を赤外分析によって分析し
た。つぎに、この混合物を撹拌しそして実施例3に述べ
たラモローの触媒3滴を点眼器から添加した。この混合
物を65℃に加熱し、そして温度が65℃で安定した時
点で加熱を止めて4−アセトキシスチレン(ASM)1
62gを滴下漏斗からきわめてゆっくりと添加した。4
−アセトキシスチレンをゆっくり添加している間にポッ
ト温度の上昇が予想された。少なくとも5℃の温度上昇
(反応開始)が認められない場合には10%を超える量
の4−アセトキシスチレンを添加しなかった。混合物が
反応の開始を伴わずに過大量の4−アセトキシスチレン
を含有する場合には制御し得ない急激な反応をもたらし
得る。温度を65℃又はその近辺に保持しながら4−ア
セトキシスチレンの滴加をゆっくり続けた。温度は自生
的に65℃を超えて上昇した。こゝで加熱を停止しそし
て4−アセトキシスチレンを添加している間温度は、こ
の反応で極めて起りがちであるように、自生的に100
℃まで上昇させた。4−アセトキシスチレンの添加が完
了した後、混合物を10分間撹拌し、ついで試料を採取
して5bと命名した。この試料をIRによって分析し
た。残留Si−Hが存在しなかった場合にはトルエン及
び他の低沸点物質を除去した。Si−Hが残留している
場合には混合物を100℃まで加熱し、そしてこの温度
に1時間保持した。100℃で1時間撹拌、加熱した
後、別の試料を採取して5cと命名した。この試料のS
i−H含量をIRによって分析した。IRスキャンにお
いてSi−H吸収帯が完全に消失するまで、加熱を10
0℃で続けそして1時間間隔で試料を採取した。これが
達成された時点で反応混合物を40℃まで冷却しそして
真空蒸留によるトルエンの除去を開始した。サーモウオ
ッチを100℃にセットしてポット温度が100℃を超
えないように確保した。ポット温度が100℃に達しか
つトルエンがそれ以上溜出しなくなった時点で加熱を止
めそして混合物を80℃以下に冷却させた。ついで、残
留キシレン及び存在し得るすべての低分子量物質を除去
するに足る真空を使用した。十分な真空が達成される
と、ポット温度は徐々に120℃に達しかつそれ以上の
溜出物は除去されなかった。そこで蒸留を停止して混合
物を室温まで冷却し、そして真空を解放した。収量は2
45g(93.5%)であった。最終の粘度は46,5
00cpsであった。実施例6 4−アセトキシスチレン変性T−官能性エポキシシリコ
ーン 容量500mlの三つ首フラスコに無水トルエン210
mlを添加した。この無水トルエンを撹拌しつゝ還流ま
で加熱した。この物質をテイクオフを伴う完全還流に1
0分間保持した。ついで、その約10mlを100ml
の受器に移した。反応フラスコ中のトルエンを50℃以
下に冷却させ、ついでT(Dx D′y M′)3 (実施例
1)液体200gを添加した。試料1gを採取して6a
と命名した。この試料のSi−H含量を0.20mmの
セルを使用する赤外分析によって分析した。つぎに、こ
の混合物を撹拌しそして実施例3に述べたラモローの触
媒30滴を点眼器から添加した。この混合物を65℃ま
で加熱し、そして温度が65℃で安定化した時点で、滴
下漏斗からVCHO:ASMの1:1モル比の混合物の
添加を開始した。マントル上に過度の高熱が生じないよ
うに注意した。これはガラス表面上にホットスポットが
形成され、それによって最終生成物に曇りを生ずる恐れ
を回避するためである。VCHO及び4−アセトキシス
チレンの混合物は温度を65℃に保持しながら一滴ず
つ、ゆっくりと添加した。温度が65℃を超えて上昇し
た場合には加熱を止めて温度を自生的に100℃まで上
昇させた(この反応では起こりそうにないが)。混合物
の添加が完了した後、この混合物を10分間撹拌し、つ
いで試料を採取して6bと命名した。この試料をIRに
よって分析した。残留Si−Hが検出されなかった場合
には、ついでトルエン及び他の低沸点物質を除去した。
Si−Hが残留していた場合には、混合物を100℃ま
で加熱し、そしてこの温度に1時間保持した。100℃
で1時間撹拌、加熱した後、試料を採取して6cと命名
した。この試料のSi−H含量をIRによって分析し
た。このIRスキャンでSi−H吸収帯が完全に消失す
るまで、100℃における加熱及び1時間毎の試料採取
を続けた。これが達成された時点で反応混合物を40℃
まで冷却しそして真空蒸留によるトルエンの除去を開始
した。ポット温度が100℃を超えないように監視する
ためにサーモウオッチを100℃にセットした。ポット
温度が100℃に達しかつそれ以上のトルエンが溜出し
なくなった時点で加熱を止めて混合物を80℃以下に冷
却させた。ついで、残存するトルエン及び存在し得るす
べての低分子量物質を除去するに足る真空を適用した。
十分な真空度に達するとポット温度は徐々に120℃に
達しかつそれ以上の溜出物は除去されなかった。そこで
蒸留を停止し、混合物を室温まで冷却しそして真空を解
放した。収量は206g(95%)であった。最終の粘
度は920cpsであった。実施例7 4−アセトキシスチレン変性T−官能性エポキシシリコ
ーン 容量500mlの三つ首フラスコに無水トルエン210
mlを添加した。この無水トルエンを撹拌下に還流まで
加熱しそしてこれをテイクオフを伴う完全還流条件下で
10分間保持した。ついで、その約10mlを100m
lの受器に移した。反応フラスコ中のトルエンを50℃
以下に冷却させ、ついでT(Dx D′yM′)3 (実施
例1)液体200gを添加した。試料1gを採取して7
aと命名した。この試料のSi−H含量を0.20mm
のセルを使用する赤外分析によって分析した。つぎに、
この混合物を撹拌しそして実施例3に述べたラモローの
触媒30滴を点眼器から添加した。この混合物を65℃
まで加熱しそして温度が65℃で安定化した時点で滴下
漏斗からVCHO:ASMの2:3モル比の混合物の添
加を開始した。このVCHO及び4−アセトキシスチレ
ンの混合物の添加は温度を65℃に保持しながら一滴ず
つしかもゆっくりと行った。温度が65℃を超えて上昇
した場合には、加熱を止めて温度を自生的に100℃ま
で上昇させた。この混合物の添加が完了した後、混合物
を10分間撹拌し、ついで試料を採取して7bと命名し
た。この試料をIRによって分析した。残留Si−Hが
検出されなかった場合には、トルエン及び他の低沸点物
質の除去を開始した。Si−Hが残留する場合には、混
合物を80℃まで加熱しそしてこの温度で1時間保持し
た。80℃で1時間撹拌、加熱した後、別の試料を採取
して7cと命名した。この試料のSi−H含量をIRに
よって分析した。IRスキャンにおけるSi−H吸収帯
が完全に消失するまで80℃での加熱を続けかつ一時間
毎に試料を採取した。これが達成された時点で反応混合
物を冷却しそして回転蒸発器を用いる真空蒸留によるト
ルエンの除去を開始した。トルエンの大部分が除去され
るまで浴温を50℃にセットし、ついで100℃でこの
溶剤の残部を除去した。ポット温度が100℃に達しか
つそれ以上のトルエンが溜出しなくなった時点で加熱を
止め、そして混合物を室温まで冷却させた。ついで真空
を解放した。収量は206.5g(95%)であった。
最終の粘度は1528cpsであった。実施例8 4−アセトキシスチレン変性T−官能性エポキシシリコ
ーン 容量500mlの三つ首フラスコに無水トルエン210
mlを添加した。この無水トルエンを撹拌下に還流まで
加熱しそしてテイクオフを伴う完全還流条件下に10分
間保持した。ついで、その10mlを100mlの受器
に移した。反応フラスコ中のトルエンを50℃以下まで
冷却させ、ついでT(Dx D′y M′) 3 (実施例1)
液体200gを添加した。試料1gを採取して8aと命
名した。この試料のSi−H含量を0.20mmのセル
を使用して赤外分析により分析した。つぎに、この混合
物を撹拌しそして実施例3に述べたラモローの触媒30
滴を点眼器から添加した。この混合物を65℃まで加熱
しそして温度が65℃で安定化した時点で、T(D
x D′y M′)3 液体中に存在する利用し得るSiHの
60%と反応するに足る割合の4−アセトキシスチレン
の滴下漏斗からの添加を開始し、その全量を添加し終わ
るまで続けた。反応混合物を80℃まで加熱し、そして
この温度で1時間保持した。その試料を採取して8bと
命名した。この試料をIRによって分析した結果、その
Si−H吸収帯の顕著な減少が認められた。この反応混
合物を約65℃まで冷却し、ついでモル過剰のVCHO
を(全SiHの完全な反応を確実に達成するために)滴
下漏斗から滴加した。このVCHOは温度を65℃に保
持しながら一滴ずつしかもゆっくりと添加した。温度が
65℃を超えて上昇した場合には、加熱を止めそして温
度を自生的に100℃まで上昇させた。混合物の添加が
完了した後、それを10分間撹拌しそして試料を採取し
て8cと命名した。この試料をIRによって分析した。
残留するSi−Hが検出されなかった場合には、トルエ
ン及び他の低沸点物質の除去を開始した。Si−Hが残
存していた場合には、この混合物を80℃まで加熱しそ
してこの温度で1時間保持した。80℃で1時間加熱撹
拌した後、別の試料を採取して8dと命名した。この試
料のSi−H含量をIRによって分析した。このIRス
キャンにおけるSi−H吸収帯が完全に消失するまで8
0℃での加熱を続けかつ1時間毎の試料採取を行った。
これが達成された後、反応混合物を冷却しそして回転蒸
発器を使用する真空蒸留によるトルエンの除去を開始し
た。トルエンの大部分が除去されるまでは浴温を50℃
にセットし、ついで該溶剤の残部を100℃で除去し
た。ポット温度が100℃に達しかつそれ以上のトルエ
ンが溜出しなくなった時点で加熱を止めて混合物を室温
まで冷却させた。ついで真空を解放した。収量は18
9.5g(87%)であった。最終の粘度は1000c
psであった。実施例9 4−アセトキシスチレン変性T−官能性エポキシシリコ
ーン 容量500mlの三つ首フラスコに無水トルエン210
mlを添加した。この無水トルエンを撹拌下に還流まで
加熱しそしてテイクオフを伴う完全還流条件に10分間
保持した。ついで、その約10mlを100mlの受器
に移した。反応フラスコ中のトルエンを50℃以下まで
冷却させ、ついでT(Dx D′y M′) 3 (実施例1)
液体200gを添加した。試料1gを採取して9aと命
名した。この試料のSi−H含量を0.20mmのセル
を用いる赤外分析によって分析した。つぎに、この混合
物を撹拌し、それに実施例3に述べたラモローの触媒6
滴を点眼器から添加した。この混合物を65℃まで加熱
しそして温度が65℃で安定化した時点で、利用し得る
SiHの1/3と反応するに足る量の4−アセトキシス
チレンの滴下漏斗からの添加を開始した。この添加をA
SMの全量が添加されるまで続けた。反応混合物を90
℃まで加熱しそしてこの温度で1時間保持した。その試
料を採取して9bと命名した。この試料をIRで分析し
た。SiH吸収帯は約1/3だけ減少していた。反応混
合物を約65℃まで冷却し、ついでモル過剰量のVCH
O(SiHのすべての完全な反応を達成するために)を
滴下漏斗から滴加した。このVCHOは温度を65℃に
保持しながら一滴ずつ、ゆっくりと添加した。温度が6
5℃を超えて上昇した場合には加熱を止めそして温度を
自生的に100℃まで上昇させた。混合物の添加が完了
した後、得られる混合物を10分間撹拌し、ついで試料
を採取して9cと命名した。この試料をIRによって分
析した。残留するSi−Hが検出されなかった場合に
は、トルエン及び他の低沸点物質を除去した。Si−H
が残留していた場合には、混合物を80℃まで加熱しそ
してこの温度で1時間保持した。80℃で1時間加熱、
撹拌した後、別の試料を採取して9dと命名した。この
試料のSi−H含量をIRによって分析した。このIR
スキャンにおけるSi−H吸収帯が完全に消失するまで
80℃での加熱を続けかつ1時間毎に試料を採取した。
これが達成された時点で反応混合物を冷却し、そして回
転蒸発器を用いる真空蒸留によるトルエンの除去を開始
した。トルエンの大部分が除去されるまで浴温を50℃
にセットし、ついで100℃で該溶剤の残部を除去し
た。ポット温度が100℃に達しかつそれ以上のトルエ
ンが溜出しなくなった時点で加熱を止めて混合物を室温
まで冷却させた。ついで真空を解放した。収量は29
3.1g(98.4%)であった。最終の粘度は210
4cpsであった。実施例10 4−アセトキシスチレン変性T−官能性エポキシシリコ
ーン 容量500mlの三つ首フラスコに無水トルエン210
mlを添加した。この無水トルエンを撹拌しながら還流
まで加熱し、そしてテイクオフを伴う完全還流条件下に
10分間保持した。ついで、その約10mlを100m
lの受器に移した。反応フラスコ中のトルエンを50℃
以下まで冷却させ、ついでT(Dx D′ y M′)3 (実
施例2)液体200gを添加した。試料1gを採取して
10aと命名した。そのSi−H含量を0.20mmの
セルを用いる赤外分析によって分析した。つぎに、この
混合物を撹拌し、それに実施例3に記載されたラモロー
の触媒6滴を点眼器から添加した。この混合物を65℃
まで加熱しそして温度が65℃で安定化した時点でT
(Dx D′y M′)3 液体中の利用し得るSiHの80
%と反応するに足る量の4−アセトキシスチレンの滴下
漏斗からの添加を開始した。この添加をASMの全量が
添加されるまで続けた。反応混合物を90℃まで加熱し
そしてこの温度で2時間保持した。試料を採取して10
bと命名した。この試料をIRによって分析した。Si
−H吸収帯はその当初の強さの約1/5に減少してい
た。この反応混合物を約65℃まで冷却し、ついでモル
過剰のVCHO(すべての残留するSiHの完全な反応
を達成するために)を滴下漏斗から滴加した。このVC
HOは温度を65℃に保持しながら一滴ずつ、ゆっくり
と添加した。温度が65℃を超えて上昇した場合には、
加熱を止めそして温度を自生的に100℃まで上昇させ
た。混合物の添加が完了した後、混合物を10分間撹拌
し、ついで試料を採取して10cと命名した。この試料
をIRによって分析した。残存するSi−Hが検出され
なかった場合には、混合物を80℃まで加熱しそしてこ
の温度で1時間保持した。80℃で1時間撹拌、加熱し
た後、別の試料を採取して10dと命名した。この試料
のSi−H含量をIRによって分析した。このIRスキ
ャンにおけるSi−H吸収帯が完全に消失するまで80
℃での加熱を続けかつ1時間毎に試料を採取した。これ
が達成された時点で反応混合物を冷却し、そして回転蒸
発器を用いる真空蒸留によるトルエンの除去を開始し
た。トルエンの大部分が除去されるまで浴温を50℃に
セットし、ついでこの溶剤の残部を100℃で除去し
た。ポット温度が100℃に達しかつそれ以上のトルエ
ンが溜出しなくなった時点で加熱を止めて混合物を室温
まで冷却させた。ついで真空を解放した。収量は27
5.4g(93%)であった。最終の粘度は4600c
psであった。実施例11 4−アセトキシスチレン変性T−官能性エポキシシリコ
ーン 容量500mlの三つ首フラスコに無水トルエン210
mlを添加した。この無水トルエンを撹拌しながら還流
まで加熱しそして完全還流条件下で10分間保持した。
ついで、その約10mlを100mlの受器に移した。
反応フラスコ中のトルエンを50℃以下まで冷却させ、
ついでT(Dx D′y M′)3 (実施例2)液体200
gを添加した。試料1gを採取して11aと命名した。
この試料のSi−H含量を0.20mmのセルを用いて
赤外分析により分析した。つぎに、この混合物を撹拌
し、それに実施例3に述べたラモローの触媒6滴を点眼
器から添加した。この混合物を65℃まで加熱しそして
温度が65℃で安定化した時点で、T(Dx D′
y M′)3 液体中の利用し得るSiHの約95%と反応
するに足る割合の4−アセトキシスチレンの滴下漏斗か
らの添加を開始した。ASMの添加はその全量が添加さ
れるまで続けた。この反応混合物を90℃まで加熱しそ
してこの温度で2時間保持した。試料を採取して11b
と命名した。この試料をIRによって分析した。Si−
H吸収帯はその当初の強さの10%以下まで減少した。
反応混合物を約65℃まで冷却させ、ついでモル過剰の
VCHO(すべての残存するSiHの完全な反応を達成
するために)を滴下漏斗から滴加した。このVCHOは
温度を65℃に保持しながら一滴ずつ、ゆっくりと添加
した。温度が65℃を超えて上昇した場合には、加熱を
止めそして温度を自生的に100℃まで上昇させた。V
CHOの添加完了後、この混合物を1時間撹拌し、つい
で試料を採取して11cと命名した。この試料をIRに
よって分析した。残留するSi−Hが検出されなかった
場合には、トルエン及び他の低沸点物質の除去を開始し
た。Si−Hが残留していた場合には、この混合物を8
0℃まで加熱しそしてこの温度で1時間保持した。80
℃で1時間撹拌、加熱した後、別の試料を採取して11
dと命名した。この試料のSi−H含量をIRによって
分析した。このIRスキャンにおけるSi−H吸収帯が
完全に消失するまで80℃での加熱を続けかつ1時間毎
に試料を採取した。これが達成された時点で、反応混合
物を冷却しそして回転蒸発器を用いる真空蒸留によるト
ルエンの除去を開始した。トルエンの大部分が除去され
るまで浴温を50℃にセットしかつ圧力を徐々に低下さ
せた。50℃で十分な真空度に達した時点で浴温を10
0℃まで上昇させてこの溶剤の残部を除去した。ポット
温度が100℃に達しかつそれ以上のトルエンが溜出し
なくなった時点で加熱を止めて混合物を室温まで冷却さ
せた。ついで真空を解放した。収量は255.3g(9
1%)であった。最終の粘度は11,050cpsであ
った。実施例12 4−アセトキシスチレン変性T−官能性エポキシシリコ
ーン 容量500mlの三つ首フラスコに無水トルエン210
mlを添加した。この無水トルエンを撹拌しながら還流
まで加熱しそして完全還流条件下で10分間保持した。
ついで、その約10mlを100mlの受器に移した。
反応フラスコ中のトルエンを50℃まで冷却させ、つい
でT(Dx D′y M′)3 (実施例2)液体200gを
添加した。試料1gを採取して12aと命名した。この
試料のSi−H含量を0.20mmのセルを用いて赤外
分析により分析した。つぎに、この混合物を撹拌し、そ
れに実施例3に述べたラモローの触媒6滴を点眼器から
添加した。この混合物を65℃まで加熱しそして温度が
65℃で安定化した時点で、利用し得るSiHの70%
と反応するに足る割合の4−アセトキシスチレンの滴下
漏斗からの添加を開始した。ASMの添加はその全量が
添加されるまで続けた。この反応混合物を90℃まで加
熱しそしてこの温度で2時間保持した。試料を採取して
12bと命名した。この試料をIRによって分析した。
Si−H吸収帯は顕著に減少していた。この反応混合物
を約65℃まで冷却し、ついでモル過剰のVCHOを滴
下漏斗から滴加した。このVCHOは温度を65℃に保
持しながら一滴ずつ、ゆっくりと添加した。温度が65
℃を超えて上昇した場合には加熱を止めそして温度を自
生的に100℃まで上昇させた。VCHOの添加が完了
した時点で混合物を1時間撹拌し、そして試料を採取し
て12cと命名した。この試料をIRによって分析し
た。残存するSi−Hが検出されなかった場合には、ト
ルエン及び他の低沸点物質の除去を開始した。Si−H
が残留していた場合には、混合物を80℃まで加熱しそ
してこの温度で1時間保持した。80℃で1時間撹拌、
加熱した後、別の試料を採取して12dと命名した。こ
の試料のSi−H含量をIRによって分析した。このI
RスキャンにおけるSi−H吸収帯が完全に消失するま
で80℃での加熱を続けかつ1時間毎に試料を採取し
た。これが達成された後、反応混合物を冷却しそして回
転蒸発器を用いる真空蒸留によるトルエンの除去を開始
した。浴を50℃に加熱しそしてトルエンの大部分が除
去されるまで圧力を徐々に低下させた。50℃で十分な
真空度に達した時点で浴温を徐々に100℃まで上昇さ
せてこの溶剤の残部を除去した。ポット温度が100℃
に達しかつそれ以上のトルエンが溜出しなくなった時点
で加熱を止めそして混合物を室温まで冷却させた。つい
で真空を解放した。収量は254.5g(96.7%)
であった。最終の粘度は3700cpsであった。実施例13 4−アセトキシスチレン変性T−官能性エポキシシリコ
ーン 容量500mlの三つ首フラスコに無水トルエン210
mlを添加した。この無水トルエンを撹拌しながら還流
まで加熱しそして完全還流条件下で10分間保持した。
ついで、その約10mlを100mlの受器に移した。
反応フラスコ中のトルエンを50℃以下まで冷却させ、
ついでT(Dx D′y M′)3 (実施例2)液体200
gを添加した。試料1gを採取して13aと命名した。
この試料のSi−H含量を0.20mmのセルを用いる
赤外分析によって分析した。つぎに、この混合物を撹拌
しそしてそれに実施例3に述べたラモローの触媒6滴を
点眼器から添加した。この混合物を65℃まで加熱しそ
して温度が65℃で安定化した時点で、利用し得るSi
Hの80%と反応するに足る量の4−アセトキシスチレ
ンの滴下漏斗からの添加を開始した。ASMの添加をそ
の全量が添加されるまで続けた。この反応混合物を90
℃まで加熱しそしてこの温度に2時間保持した。試料を
採取して13bと命名した。この試料をIRによって分
析した。Si−H吸収帯は顕著に減少した。この反応混
合物を約65℃まで冷却し、ついでモル過剰量のVCH
Oを滴下漏斗から滴加した。このVCHOは温度を65
℃に保持しながら一滴ずつ、ゆっくりと添加した。温度
が65℃を超えて上昇した場合には加熱を止めそして温
度を自生的に100℃まで上昇させた。VCHOの添加
完了後、混合物を1時間撹拌しそして試料を採取して1
3cと命名した。この試料をIRによって分析した。残
存するSi−Hが検出されなかった場合には、トルエン
及び他の低沸点物質の除去を開始した。Si−Hが残留
する場合には、混合物を80℃まで加熱しそしてこの温
度に1時間保持した。80℃で1時間撹拌、加熱した
後、別の試料を採取して13dと命名した。この試料の
Si−H含量をIRによって分析した。このIRスキャ
ンにおけるSi−H吸収帯が完全に消失するまで80℃
での加熱を続けかつ1時間毎に試料を採取した。これが
達成された後、反応混合物を冷却しそして回転蒸発器を
用いる真空蒸留によるトルエンの除去を開始した。浴を
50℃にセットしそしてトルエンの大部分が除去される
まで圧力を徐々に低下させた。50℃で十分な真空度に
達した後、浴温を徐々に100℃まで上げてこの溶剤の
残部を除去した。ポット温度ガ100℃に達しかつそれ
以上のトルエンが溜出しなくなつた時点で加熱を止めて
混合物を室温まで冷却させた。ついで真空を解放した。
収量は233g(88.3%)であった。最終の粘度は
5660cpsであった。
【0028】実施例1及び実施例2の重合体を脱蔵処理
して平衡化反応から残存する低分子量環式体の平衡量を
除去した。従来は、これらの低分子量物質はエポキシシ
リコーンの製造後に除去されていたものであるが、これ
らの混合SiH含有重合体についてはこれらの物質をエ
ポキシシリコーンの製造に先立って除去すれば最終生成
物の加熱の程度を低減し得ることが認められた。後記の
第3(A)表及び第3(B)表は3種の異なるヒドリド
ポリジメチルシロキサンの特性を示す。第3(A)及び
3(B)表において、M′は−O1/2 SiMe2 Hであ
り、D′は−OSiMeHであり、そしてASMは4−
アセトキシスチレンである(たゞし、Meはメチル基で
ある)。
【0029】かく製造されたSiH含有重合体を4−ア
セトキシスチレン(ASM)及びビニルシクロヘキセン
オキシド(VCHO)の混合物と反応させる。後記の第
4(A)表及び第4(B)表は製造された重合体を示
す。ASMを用いて従来製造された重合体よりも著しく
高いASM含量をもっているこれらの重合体の各々はオ
クタキャットを完全に溶解することを示している。AS
M含有重合体の製造反応がASMを最初に結合するよう
に意図されているとしても、VCHOを結合する試みは
この反応剤の大過剰を用いて行われるものである。この
理由は二つある。すなわち、第一は未反応のSi−Hは
残存しないこと、第二は溶剤の除去のために使用される
条件下で過剰のVCHOを除去し得るか否かは明確に決
定し得ることである。
【0030】 ヒドリドポリジメチルシロキサンの特性 第3(A)表 実施例 実在 粘度 No. D単位 構 造 H% cps 1 146 T(Dx D′(2) M′)3 0.05 480 2 88 T(Dx D′(16.4)M′)3 0.199 482 3 ―― T(Dx D( ASM,H)y M(ASM,H))3 ―― ―― 第3(B)表 実施例 No. Mn Mw Mz Mw/Mn 低MW% 供給重合体 1 11415 32011 61857 2.80 11.2 TD/M′/D′ 2 9717 31644 80375 3.26 0.84 TD/M′/D′ 3 10304 46382 168498 4.50 1.3 実施例2 変性T−官能性エポキシシリコーンの特性 第4(A)表 実施 重合体 の種類 構 造 EEW cps 4 1:1H/ASM T(Dx D(ASM, H)y M(ASM, H))3 (測定 3370 せず) 5 (MH 2 Q (M(ASM) )2 Q ―― 46500 6 1:1E/ASM T(Dx D(ASM, E)y M(ASM, E))3 3667 920 7 1:1.5E/ASM T(Dx D(ASM, E)y M(ASM, E))3 4597 1528 8 1:1.5E/ASM T(Dx D(ASM, E)y M(ASM, E))3 5282 1000 9 2:1E/ASM T(Dx D(ASM) y M(ASM) )3 2415 2104 10 1:4E/ASM T(Dx D(ASM) y M(ASM) )3 7954 4600 11 1:20E/ASM T(Dx D(ASM, E)y M(ASM, E))3 13695 11050 12 1:2.3E/ASM T(Dx D(ASM, E)y M(ASM, E))3 1947 3700 13 1:4E/ASM T(Dx D(ASM, E)y M(ASM, E))3 7200 5660 第4(B)表 実施例No. Mn Mw Mz Mw/Mn 低MW% 供給重合体 4 9988 64179 324563 6.43 1.2 実施例3 5 1836 2407 3400 1.31 ― (MH ) 2 Q/ASM 6 11947 41140 211024 3.44 9.2 実施例1 7 12552 49157 156616 3.92 7.9 実施例1 8 11919 35398 107939 2.97 7.5 実施例1 9 11850 53871 167346 4.55 1.01 実施例2 10 11646 47408 139256 4.07 1.16 実施例2 11 13292 305915 2E+06 23.01 1.01 実施例2 12 11598 66847 310845 5.76 0.92 実施例2 13 11598 120487 791450 10.39 1.14 実施例2 上記の表において、Mnは数平均分子量を表わし、Mw
は重量平均分子量を表わし、MzはMw/Mn比と同様
に所与の重合体の分子量分布(多分散性)の幅に直接関
係するMn及びMwから誘導される数であり、低MW%
は揮発性シロキサン成分を表わし、QはSiO2 であ
り、Eは3,4−エポキシシクロヘキシルエチル−であ
り、そしてEEWはオキシランの各1モルに対して要求
される重合体のg数を示すエポキシ当量である。
【0031】実施例11及び実施例12に述べた重合体
の予備的な評価は該重合体中にオクタキャット3重量%
を溶解しそして得られる透明なほとんど無色の溶液をR
PC型式QC1202のUVプロセッサーに取り付けた
2×200ワット/インチの中圧水銀灯によって供給さ
れるUV照射に供することによって行った。この装置の
コンベヤーを50フィート/分にセットした。その結
果、この装置に1回通過させた後に不粘着性の表面が得
られた。この評価は0.5ミル及び5.0ミルの重合体
フィルム厚について行った。これらの硬化重合体フィル
ムは、それらの塗膜がそれより低分子量の塗膜と比較し
てより軟質かつより可撓性でありかつ該表面から擦り落
とすことが可能ではあったが、接着テープ試験に合格し
た。
【0032】これらの物質はこの系の最適の例を示すも
のではなく、単に重合体の変性によってより高分子量の
エポキシシリコーン中へのオニウム塩触媒の溶解性を改
善し得るという概念を実証するためのものである。本発
明に従う多数の他の有用な化合物は前記定義した式
(1)及び(4)(たゞし、式中Zはフェノール又はフ
ェノール誘導体基、スチレン又はスチレン誘導体基、又
はシロキサン鎖に連結された連鎖をもたないか又は短い
炭素鎖をもつ他の芳香族基からなる)のいずれかをもつ
スチレン系又はオレフィン系化合物から誘導し得る。こ
れらの型のスチレン系及びオレフィン系化合物は変性T
−官能性及びMQエポキシシリコーンの製造工程におい
てヒドリドシロキサンとの反応に利用可能である。4−
アセトキシスチレンは商業的に高純度で得られるのでこ
の用途に使用するためにきわめて有用な単量体である。
【0033】実施例12及び実施例4の変性T−官能性
重合体の各々についてオクタキャットの3%溶液を製造
する場合、この混合物はUV照射によって速やかに硬化
して透明かつほとんど無色であって軟質かつ可撓性であ
る重合体フィルムを与える。充填剤を配合する場合に
は、これらの物質は優れた可撓性の塗料(coatin
gs)及びエラストマーを形成する。
【0034】以上、本発明を好ましい実施態様について
説明したが、本発明の技術思想及び特許請求の範囲に規
定した本発明の範囲を逸脱することなしに、上記に特定
的には記載されていない付加、修正、置換及び削除をな
し得ることは当業者には明らかであろう。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシオレフィンとT−官能性SiH
    −含有シリコーンとの反応生成物であるT−官能性エポ
    キシシリコーンであって、該T−官能性エポキシシリコ
    ーンが式: 又は (式中、各Tは三官能性シロキサン単位を表わし、Rは
    1ないし約20個の炭素原子をもつ炭化水素基を表わ
    し、Zは芳香族置換基であり、Eはエポキシ基であり、
    各M(R2 ,Z)は芳香族置換基とアルキル基及び芳香
    族基からなる群から選んだ置換基とをもつ単官能性シロ
    キサン単位を表わし、各M(R2 ,E)はエポキシ基と
    アルキル基及び芳香族基からなる群から選んだ置換基と
    をもつ単官能性シロキサン単位を表わし、各(ERSi
    O)m はエポキシ基とアルキル基及び芳香族基からなる
    群から選んだ置換基とをもつ二官能性シロキサン単位を
    表わし、xは0ないし80であり、yは1ないし100
    であり、そしてmは1ないし20である)の構造をもち
    かつオニウム塩触媒と相溶性であることを特徴とするT
    −官能性エポキシシリコーン。
  2. 【請求項2】 Zがフェノール及びフェノール誘導体基
    及び2−エチルフェニル及びその誘導体基からなる群か
    ら選んだ基である請求項1記載のT−官能性エポキシシ
    リコーン。
  3. 【請求項3】 つぎの成分: (1)エポキシ官能性オレフィンとT−官能性SiH−
    含有シリコーン重合体との反応生成物であり、該T−官
    能性SiH−含有シリコーンが式: 又は (式中、各Rは1ないし約20個の炭素原子をもつ炭化
    水素基であり、Zは芳香族置換基であり、Hは水素基で
    あり、各M(R2 ,Z)は芳香族置換基とアルキル基及
    び芳香族基からなる群から選んだ置換基とをもつ単官能
    性シロキサン単位であり、M(R2 ,H)は水素基とア
    ルキル基及び芳香族基からなる群から選んだ置換基とを
    もつ単官能性シロキサン単位であり、xは0ないし80
    であり、yは1ないし100であり、そしてmは1ない
    し20である)の構造をもつものであるT−官能性エポ
    キシシリコーン;及び(2)該T−官能性エポキシシリ
    コーン中に可溶化されたオニウム塩触媒;を含有してな
    る紫外線硬化性組成物。
  4. 【請求項4】 該オニウム塩触媒が(オクチルオキシフ
    ェニル)−フェニルヨードニウムヘキサフルオルアンチ
    モネート又はビス−ドデシルフェニルヨードニウムヘキ
    サフルオルアンチモネートである請求項3記載の紫外線
    硬化性組成物。
  5. 【請求項5】 該オニウム塩触媒がさらに2−エチル−
    1,3−ヘキサンジオールを反応性希釈剤として含有す
    る請求項4記載の紫外線硬化性組成物。
  6. 【請求項6】 xが5ないし20であり、yが3ないし
    20であり、そしてmが3ないし20である請求項3記
    載の紫外線硬化性組成物。
  7. 【請求項7】 エポキシ官能性化合物と式: (式中、Meはメチル基であり、Zは芳香族置換基から
    なる群から選んだ基であり、xは1ないし20であり、
    yは2ないし80であり、そしてmは1ないし80であ
    る)の構造をもつMQ−含有シリコーンとの反応生成物
    であり、オニウム塩触媒と相溶性であるMQ−含有エポ
    キシシリコーン。
  8. 【請求項8】 つぎの成分: (1)エポキシ官能性化合物と式: (式中、Meはメチル基であり、Zは芳香族置換基から
    なる群から選んだ基であり、xは1ないし20であり、
    yは2ないし80であり、そしてmは1ないし80であ
    る)の構造をもつシリコーン重合体との反応生成物であ
    るエポキシシリコーン;及び(2)該エポキシシリコー
    ン中に溶解されたオニウム塩触媒;を含有してなる紫外
    線硬化性組成物。
  9. 【請求項9】 式: 又は (式中、各Rは1ないし約20個の炭素原子をもつ炭化
    水素基であり、Zは芳香族置換基であり、Hは水素基で
    あり、各M(R2 ,Z)は芳香族置換基とアルキル基及
    び芳香族基からなる群から選んだ置換基とをもつ単官能
    性シロキサン単位であり、M(R2 ,H)は水素基とア
    ルキル基及び芳香族基からなる群から選んだ置換基とを
    もつ単官能性シロキサン単位であり、xは0ないし80
    であり、yは1ないし100であり、そしてmは1ない
    し20である)の構造をもつSiH−含有T−官能性シ
    リコーン。
  10. 【請求項10】 つぎの工程: (1)T−官能性又はMQ−官能性SiH−含有シロキ
    サンに、該SiH−含有シロキサン中のSiH基の一部
    と反応するに足る割合の芳香族基を反応させて芳香族変
    性SiH−含有シロキサンを形成させ;ついで(2)か
    く変性されたSiH−含有シロキサンにその残留SiH
    基と実質的に反応するに足る割合のエポキシ基を反応さ
    せてエポキシシリコーンを形成させ;そしてその後に
    (3)該エポキシシリコーン中にオニウム塩触媒を溶解
    させる;工程を含んでなる、T−官能性又はMQ−官能
    性エポキシシリコーン樹脂の変性によって該エポキシシ
    リコーン中のオニウム塩触媒の溶解性を改良する方法。
JP18454593A 1992-07-31 1993-07-27 オニウム塩触媒の溶解性に対して変性されたエポキシシリコーン Withdrawn JPH06207023A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006522432A (ja) * 2003-04-03 2006-09-28 ロディア・シミ 電解質用の架橋性組成物
WO2019163970A1 (ja) * 2018-02-26 2019-08-29 三菱ケミカル株式会社 エポキシ基含有ポリオルガノシロキサン、エポキシ基含有ポリオルガノシロキサンを含む硬化性樹脂組成物及びその硬化物
WO2024034385A1 (ja) * 2022-08-08 2024-02-15 ダウ・東レ株式会社 フェノール性水酸基含有分岐状オルガノポリシロキサンの製造方法

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