JPH0620653Y2 - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

自動車の前部車体構造

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JPH0620653Y2
JPH0620653Y2 JP1986066561U JP6656186U JPH0620653Y2 JP H0620653 Y2 JPH0620653 Y2 JP H0620653Y2 JP 1986066561 U JP1986066561 U JP 1986066561U JP 6656186 U JP6656186 U JP 6656186U JP H0620653 Y2 JPH0620653 Y2 JP H0620653Y2
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JP
Japan
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width direction
vehicle width
holding member
upper panel
glass holding
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JP1986066561U
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JPS62177577U (ja
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督 松浦
克己 坂根
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、カウルアッパパネルの上面にガラス保持メン
バーを設けた自動車の前部車体構造に関する。
(従来の技術) 一般に、ウインドシールドガラスの下端部は、実開昭6
0−155679号公報に開示されているように、カウ
ル部の上側に支持されている。そして、上記公報では、
このカウル部のカウルアッパパネルの上面に、車幅方向
に延びかつ両端が左右のフロントピラーに連結されウイ
ンドシールドガラスの下端部を支持する断面略コ字状の
ガラス保持メンバーをその開口部を下方に向けて接合
し、該ガラス保持メンバーと上記カウルアッパパネルと
で車幅方向に延びる閉断面を形成することで、カウル部
の剛性並びにウインドシールドガラスの支持剛性を向上
させるようにしたものが提案されている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記のようなガラス保持メンバーを設け
る構造にあっては、単にその断面形状を一様な大きさと
すると、ガラス保持メンバーの剛性は、車幅方向中央部
でも車幅方向両側部と変わらず、一定である。このた
め、自動車の衝突時に、エンジンルームの車幅方向中央
部に位置するエンジン本体が後退してガラス保持メンバ
ーに衝突すると、該ガラス保持メンバー全体がほぼ一様
に後退してしまい、車幅方向全体に渡って該ガラス保持
メンバーによるウインドシールドガラスの保持機能が失
われ、該ウインドシールドガラスの破損を招くという問
題点があった。
尚、実開昭59−167069号公報には、ダッシュア
ッパパネルに車幅方向に延びるビードを設けて、衝突時
の衝突エネルギーを該ビードで吸収することで、ガラス
保持部の変形を少なくすることが提案されている。しか
し、一般に、衝突時のエンジン本体の後退軌跡は、上記
公報で想定しているように後方水平方向ではなく、後方
斜め上向きの軌跡となる。これは、衝突時にエンジン本
体に入力する力のうち下向きの力はエンジン本体をマウ
ントする高剛性の車体フレームに支えられ、その結果、
エンジン本体を後退させる合成力は上記下向きの力が除
かれる分、後方斜め上向きに指向することに依る。この
ため、上記公報で想定したエンジン本体の水平方向の後
退動ではエンジン本体はダッシュアッパパネルに衝突
し、ガラス保持部には直接衝突することはないが、上記
斜め上向きの後退動ではエンジン本体はガラス保持部に
も直接衝突することになり、上述の如きガラス保持部全
体の後退という問題が生じる。
本考案は上記従来の問題点に鑑みなされたもので、自動
車の衝突時にガラス保持メンバーの全体が後退するのを
防ぐことで、衝突時のウインドシールドガラスの保持機
能を確保するようにした自動車の前部車体構造を提供す
ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案の解決手段は、車体
前部に形成されたエンジンルームの車幅方向略中央部に
エンジン本体が搭載されているとともに、上記エンジン
ルームの後壁を形成するダッシュロアパネルの上端部に
接合されたダッシュアッパパネルと該ダッシュアッパパ
ネルの上面に配設されたカウルアッパパネルとを有して
カウル部が構成された自動車の前部車体構造を対象とす
る。そして、上記カウルアッパパネルの上面には、車幅
方向に延びかつ両端が左右のフロントピラーに連結され
ウインドシールドガラスの下端部を支持するガラス保持
メンバーが接合されていて、該ガラス保持メンバーと上
記カウルアッパパネルとで車幅方向に延びる閉断面が形
成されている。該閉断面は、上記ガラス保持メンバーの
上記エンジン本体と対向する部分のみの車体前後方向の
剛性が該ガラス保持メンバーの他の部分よりも小さくな
るように車幅方向中央部の上記エンジン本体と対向する
範囲において車幅方向両側部よりも小さく設定されてい
るものとする。
(作用) このような構成によれば、ガラス保持メンバーは、車幅
方向中央部のエンジン本体と対向する部分のみの車体前
後方向の剛性が低下するので、衝突時、エンジン本体が
後退しても車幅方向中央部のみが変形してその衝突エネ
ルギーを吸収し、ガラス保持メンバー全体が後退するこ
とがない。
(実施例) 本考案の実施例を図面に基づいて説明する。以下の説明
において、前・後、左・右、上・下は、それぞれ車体の
前後方向、左右(車幅)方向、上下方向を指すものであ
る。
第1図に示すように、車体前部に形成されたエンジンル
ーム1は、両側壁を形成するホイールエプロン2と、後
壁を形成するダッシュロアパネル3とによって区画形成
されている。エンジン本体4は、エンジンルーム1の車
幅方向中央部に設置されている。
上記ダッシュロアパネル3は、車幅方向に延在している
(第1図および第2図では、そのうちの半分だけを示し
ている)。ダッシュロアパネル3の上端部には、ダッシ
ュアッパパネル5の前端部が接合されており、両パネル
3,5によって、断面略逆L字状のダッシュパネルが形
成されている。ダッシュアッパパネル5の後端上部に
は、カウルアッパパネル6の後端部が接合されて、ダッ
シュパネル上面のカウル部が構成されている。
上記カウルアッパパネル6の上面には、車幅方向に延び
ウインドシールドガラス8の下端部を支持する断面略コ
字状のガラス保持メンバー7が、その開口部を下方に向
けた状態で接合されている。該ガラス保持メンバー7
は、その両端が左右のフロントピラー(図示省略)に連
結されており、第2図に示すように、ウインドシールド
ガラス8の下端縁に沿って湾曲した形状をとっている。
また、該ガラス保持メンバー7の上部前側には傾斜面7
aが形成されており、該傾斜面7aがガラス接着面の役
割を果している。すなわち、第3図および第4図に示す
ように、ウインドシールドガラス8の下端部は、シーラ
(接着剤)9を介して傾斜面7aに接着されている。な
お、10は接着剤の車室内への流入を防ぐダムラバーで
ある。また、11はフードの後端部である。
前記カウルアッパパネル6とガラス保持メンバー7とに
よって形成される閉断面12は、図示するように、車幅
方向中央部の上記エンジン本体4と対向する範囲で、車
幅方向両側部よりも小さく設定されている。本例では、
上記範囲を、エンジン本体4の幅にほぼ相当する範囲と
している。
このような構成により、ガラス保持メンバー7の車体前
後方向の剛性は、車幅方向中央部のエンジン本体4と対
向する部分において、車幅方向両側部よりも低下してい
る。このため、自動車の衝突時に、エンジン本体4が斜
め上向きに後退してガラス保持メンバー7に衝突した場
合、その荷重は、上記エンジン本体4の幅に相当する範
囲に設けられた車体前後方向の剛性の低い該ガラス保持
メンバー7の中央部に集中してかかる。したがって、ガ
ラス保持メンバー7の中央部は変形するものの、この変
形によって荷重が吸収され、該ガラス保持メンバー7の
左右両端部には荷重がほとんど及ばないため、ガラス保
持メンバー7の全体が後退することは防止される。その
結果、ガラス保持メンバー7が車幅方向全体に渡ってウ
インドシールドガラス8の保持機能を失う事態を避ける
ことができ、該ウインドシールドガラス8の大きな破損
を防ぐことができる。
(考案の効果) 本考案によれば、カウルアッパパネルとガラス保持メン
バーとで形成される閉断面を、車幅方向中央部のエンジ
ン本体と対向する範囲で車幅方向両側部よりも小さくし
て、該エンジン本体と対向する部分のみの車体前後方向
の剛性を低下させたことにより、自動車衝突時には上記
中央部のエンジン本体と対向する部分のみが変形して、
ガラス保持メンバーの全体が後退することはない。した
がって、車幅方向全体に渡ってウインドシールドガラス
の保持機能を失う事態を避けることができるという優れ
た効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による自動車の前部車体構造の実施例を
示す斜視図、第2図は同構造の要部の拡大斜視図、第3
図は第2図のIII−III線における断面図、第4図は第2
図のIV−IV線における断面図である。 3…ダッシュロアパネル、5…ダッシュアッパパネル、
6…カウルアッパパネル、7…ガラス保持メンバー、8
…ウインドシールドガラス、12…閉断面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体前部に形成されたエンジンルームの車
    幅方向略中央部にエンジン本体が搭載されているととも
    に、上記エンジンルームの後壁を形成するダッシュロア
    パネルの上端部に接合されたダッシュアッパパネルと該
    ダッシュアッパパネルの上面に配設されたカウルアッパ
    パネルとを有してカウル部が構成された自動車の前部車
    体構造において、 上記カウルアッパパネルの上面には、車幅方向に延びか
    つ両端が左右のフロントピラーに連結されウインドシー
    ルドガラスの下端部を支持するガラス保持メンバーが接
    合されていて、該ガラス保持メンバーと上記カウルアッ
    パパネルとで車幅方向に延びる閉断面が形成されてお
    り、 該閉断面は、上記ガラス保持メンバーの上記エンジン本
    体と対向する部分のみの車体前後方向の剛性が該ガラス
    保持メンバーの他の部分の車体前後方向の剛性よりも小
    さくなるように車幅方向中央部の上記エンジン本体と対
    向する範囲において車幅方向両側部よりも小さく設定さ
    れていることを特徴とする自動車の前部車体構造。
JP1986066561U 1986-04-30 1986-04-30 自動車の前部車体構造 Expired - Lifetime JPH0620653Y2 (ja)

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JPS62177577U JPS62177577U (ja) 1987-11-11
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DE2812220A1 (de) * 1978-03-20 1979-09-27 Brueckner Apparatebau Gmbh Verfahren und vorrichtung zum bedrucken einer absatzweise transportierten warenbahn
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