JPH0620630B2 - 連続鋳造用容器のスライデイングノズル装置の制御方法 - Google Patents

連続鋳造用容器のスライデイングノズル装置の制御方法

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JPH0620630B2
JPH0620630B2 JP60297537A JP29753785A JPH0620630B2 JP H0620630 B2 JPH0620630 B2 JP H0620630B2 JP 60297537 A JP60297537 A JP 60297537A JP 29753785 A JP29753785 A JP 29753785A JP H0620630 B2 JPH0620630 B2 JP H0620630B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は連続鋳造法で使用される取鍋,タンディシュ等
の容器に設けられたスライディングノズル装置の制御方
法に関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
連続鋳造機は一般に取鍋,タンディシュ,モールド(鋳
型)及びその他の付帯設備より構成されており、取鍋か
らタンディシュ或いはタンディシュからモールドへの溶
鋼の注入量はスライディングノズル装置により制御され
ている。
取鍋とタンディシュ間或いはタンディシュとモールド間
のスライディングノズル装置を制御する従来の方法とし
ては、タンディシュ内溶鋼重量或いはモールド内溶鋼湯
面高を測定し、基準設定値からの偏差に応じてスライデ
ィングノズル装置の開閉を制御するPIDサーボ機構制
御が知られている。この方法によれば、タンディシュ内
溶鋼重量或いはモールド湯面高の変化に対するスライデ
ィングノズル装置の開閉動作の追従性は良いが、制御機
器の設定定数の設定を誤るとハンチング現象を起こすこ
とが避けられなかった。またこの方法の場合、位置検出
器が必要であるためコストアップになる。
また制御精度を高めるために、特公昭60-36338号公報に
記載されているように溶鋼重量の変化率と、差重量と、
最適収束速度とを求め、この収束速度と変化率とを比較
してスライディングノズル装置(スライドバルブ)の開
閉を制御する方法が知られているが、上記公報の制御方
法では最適溶鋼重量と実際の溶鋼重量との間に差が有る
場合、常にスライディングノズル装置が制御されるので
スライディングノズル装置の動作回数が多くなり、摺動
プレートの寿命が短かくなるという問題があった。
本発明は上記従来のスライディングノズル装置の制御方
法の問題点を解決し、制御精度が高く、しかも摺動プレ
ートの寿命を長くすることができるスライディングノズ
ル装置の制御方法を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、連続鋳造用の第1の容器に設けられたスライ
ディングノズル装置から溶鋼が注入される第2の容器内
の溶鋼重量或いは溶鋼湯面高を測定し、この測定値を、
基準設定値と比較して偏差を求め、この偏差に応じて上
記スライディングノズル装置のノズルの開閉を制御する
制御方法において、上記測定値が上記基準設定値近傍に
設けられた不感帯外であるがその偏差が所定の偏差値未
満であり且つ上記測定値が上記基準設定値に近づいてい
るときは、上記ノズルの位置を保持するように制御した
ことを特徴とする。
また、本発明は、連続鋳造用の第1の容器に設けられた
スライディングノズル装置から溶鋼が注入される第2の
容器内の溶鋼重量或いは溶鋼湯面高を測定し、この測定
値を、基準設定値と比較して偏差を求め、この偏差に応
じて上記スライディングノズル装置のノズルの開閉を制
御する制御方法において、上記測定値が上記基準設定値
近傍に設けられた不感帯外であるが第1の偏差値未満で
あり且つ上記基準設定値に近づいているとき、または上
記偏差が上記第1の偏差値以上で上記第1の偏差値より
大なる第2の偏差値未満であり且つ上記測定値が上記基
準設定値に近づいており且つ上記測定値の変化率の絶対
値が設定変化率以下であるときは、上記ノズルの位置を
保持するように制御したことを特徴とする。
〔作用〕
容器内の溶鋼重量或いは溶鋼湯面高が測定され、この測
定値が基準設定値近傍に設けられた不感帯外であるがそ
の偏差が所定の偏差値未満であり且つ測定値が基準設定
値に近づいているときは、スライディングノズル装置の
ノズルの位置が保持される。これにより、ノズルの移動
は最小限に抑えられ、摺動プレートの寿命は極めて長い
ものとなる。測定値が不感帯外であっても、偏差が所定
の偏差値未満であり且つ測定値が基準設定値に近づいて
いるということは、いずれ測定値が基準設定値に達する
ということを意味しているので、この場合にはノズルを
移動させなくても、溶鋼重量或いは溶鋼湯面高は基準設
定値に向かって変化する。
また、偏差が第1の偏差値以上であっても第2の偏差値
未満であり且つ測定値が基準設定値に近づいており且つ
測定値の変化率の絶対値が設定変化率以下であるとき
は、ノズルの位置が保持され一層ノズルの移動が少なく
なる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例について図面を参照して説明する。
第1図は本発明の制御方法を取鍋とタンディシュ間のス
ライディングノズル装置の制御に使用した連続鋳造用設
備の概略断面図を示す。
図において1は取鍋を示し、この取鍋1の側部に例えば
三相誘導電動機により駆動される電動シリンダ等のアク
チュエータ2が取りつけられ、リンク3を介して例えば
レシプロ式のスライディングノズル装置4の開閉を制御
する。スライディングノズル装置4は一対のノズルを有
する板状体4a,4bから構成され、一方の板状体すなわち
摺動プレート4bをアクチュエータ2で摺動させることに
より両方のノズルの重なる面積を変え、スライディング
ノズル装置4からロングノズル5の通してタンディシュ
6に注入される溶鋼の量を制御する。タンディシュ6の
底部にはロードセル7が配置され、ロードセル7出力を
制御盤20に供給してタンディシュ6内の溶鋼重量を測定
し、測定結果に基づいてアクチュエータ2を制御する。
タンディシュ6内の溶鋼は取鍋1と同様にアクチュエー
タ8により駆動されるスライディングノズル装置9及び
浸漬ノズル10を介してモールド11内に注入される。
第2図はスライディングノズル装置の制御盤20のブロッ
ク回路図を示す。タンディシュ6に取りつけられた重量
測定用のロードセル7の出力がタンディシュ重量測定器
21に供給され、タンディシュ重量測定器21の出力は、比
較器22において設定器23からの基準設定値と比較され、
その比較出力が演算器24に供給される。またタンデイシ
ュ重量測定器21の出力は微分器25を介して演算器24に供
給される。演算器24では比較器22及び微分器25からの信
号に応じて下記の表に基づいて演算し、例えば閉大,閉
小,保持,開小,開大の5種類の出力を発生する。
表においてH0は重量設定値W0より若干高く設定された不
感帯上限,L0は重量設定値W0より若干低く設定された不
感帯下限,H1は上限,L1は下限,H2は最上限,L2は最下限,W
iはタンディシュ溶鋼重量(測定値),Wi-1は前回測定時
のタンディシュ溶鋼重量,ΔWtはタンディシュ溶鋼
重量の変化率(但しΔW=W1-Wi-1),aは変化率設定値
である。
なお、本明細書においては不感帯上限H0と不感帯下限L0
との間を不感帯、上限H1或いは下限L1と重量設定値W0
の差を第1の偏差、最上限H2或いは最下限L2と重量設定
値W0との差を第2の偏差と称する。
なお、上記表において*印で示す範囲は本発明の特徴で
あるノズルの位置を保持させる制御を示し、後述するよ
うにノズルの移動を最上限に抑えることにより、摺動プ
レート4bの無用な摩耗を防止することができ、摺動プレ
ート4bの寿命を長くすることができる。
演算器24からの演算出力はパルス発生器27に供給され、
演算出力に応じたパルス幅を有するパルス信号が発生さ
れる。パルス発生器27からのパルス信号は駆動回路28に
供給されパルス信号のパルス幅に対応した持続時間を有
するバースト状の正弦波電圧が発生され、この駆動回路
28の正弦波電圧がアクチュエータ2の電動機に動作電圧
として供給され、スライディングノズル装置4の摺動プ
レート4bを駆動する。
すなわち閉大信号出力時はスライディングノズル装置4
の摺動プレート4bを閉じる方向に大きく、例えば5mm移
動させ、閉小信号出力時は同プレート4bを閉じる方向に
小さく、例えば3mm移動させ、保持信号出力時は同プレ
ート4bの移動を停止し、開小信号出力時は同プレート4b
を開ける方向に小さく、例えば3mm移動させ、開大信号
出力時は同プレート4bを開ける方向に大きく、例えば5
mm移動させる。
26はフリップフロップ等の記憶回路26a,比較器26b等か
ら構成される補正信号発生器であり、例えばアクチュエ
ータ2,リンク3,スライディングノズル装置4等の機
械的クリアランス(ガタ)に基づくヒステリシス(バッ
クラッシュ)を補正する。すなわち補正信号発生器26で
は、記憶回路26aにより、前回制御されたときのスライ
ディングノズル装置4の摺動プレート4bの移動方向を記
憶しておき、これと今回の摺動プレート4bの移動方向と
を比較器26aで比較し、開方向から閉方向或いは閉方向
から開方向と、摺動プレート4bの移動方向が反転したこ
とを検出して、パルス発生器27からアクチュエータ2へ
の本来の動作信号に、ヒステリシス分に対応する幅のバ
ックラッシュ補正信号を加えることによりアクチュエー
タ2を所定量余分に駆動しバックラッシュ補正を行う。
以下本発明の動作について第3図のタンディシュ溶鋼重
量の経時変化を示すグラフ及び第4図のフローチャート
を参照して説明する。
いま第3図に示すよう前回測定した時点Pでの溶鋼重量
Wi-1に比べて、今回測定した時点Qでの溶鋼重量Wiが減
少しており、変化率ΔW/Δtが変化率設定値-a以下であ
り、溶鋼重量Wiが下限L1未満であるとすると、第4図の
フローチャートにおいてステップ101からステップ102,1
03,104,105,122と進み演算器24から開大信号が発生し、
摺動プレート4bの移動によりスライディングノズル装置
4は大きく開けられ、タンディシュ6内に注入される溶
鋼の量が増加する。
従って第3図に示すように溶鋼重量Wiの減少の程度が緩
やかになり、ついで緩やかに増加し始める。
時点Rでの溶鋼重量Wiは増加中であり変化率Δw/Δ
変化率設定値a未満であり、溶鋼重量Wiが最小限L2より
大きく,下限L1以下であるとするとステップ101,110,11
4,115,116,117,121と進みスライディングノズル装置4
は小さく開けられることにより溶鋼重量Wiの増加が進
み、重量設定値W0に近づく。
時点Sでの溶鋼重量Wiが不感帯上限H0未満で最下限L2
り大きく、且つ変化率ΔW/Δtが変化率設定値a以上で
あるとすると、ステップ101,110,111,112,113,120と進
みスライディングノズル装置4の状態はそのまま保持さ
れる。すなわちタンディシュ6内に溶鋼が注入され続
け、溶鋼重量Wiの増加が進む。
時点Tで溶鋼重量Wiが不感帯上限H0以上になり、変化率
ΔW/Δtが変化率設定値a以上であるとするとステップ1
01,110,111,112,119と進みスライディングノズル装置4
は小さく閉じられ、溶鋼の注入量がやや減少し、溶鋼重
量Wiの増加の程度が緩やかになる。このときスライディ
ングノズル装置4の摺動プレート4bの移動方向が反転す
るので、演算器24の出力に補正信号発生器26からの出力
が加算され、機械的クリアランス(ガタ)に基づくヒス
テリシス(バックラッシュ)を補正する。なおこのヒス
テリシス補正動作は以後スライディングノズル装置4の
摺動プレート4bの移動方向が反転するたびに行われる。
時点Uで変化率ΔW/Δtが変化率設定値a未満になり、
溶鋼重量Wiが上限H1以上であるとすると、ステップ101,
110,114,118と進みスライディングノズル装置4は大き
く閉じられ、溶鋼の注入量が急激に減少し、溶鋼重量Wi
の増加の程度が非常に緩やかになり、その後減少に転じ
る。
時点Vでの溶鋼重量Wiが上限H1以上であり、変化率ΔW/
Δtが変化率設定値-aより大きいとするとステップ101,1
02,106,107,119と進みライディングノズル装置4は小さ
く閉じられ、溶鋼の注入量は更に減少し、溶鋼重量Wi
重量設定値W0に向かって減少する。
時点Wで変化率ΔW/Δtが変化率設定値-a以下となり、
溶鋼重量Wiが上限H2未満で且つ不感帯下限L0より大きい
と、ステップ101,102,103,104,120と進みライディング
ノズル装置4の状態は保持され、溶鋼重量Wiは重量設定
値W0に向かって更に減少する。
以下フローチャートに従って同様の制御動作を行うこと
により、溶鋼重量Wiを漸次重量設定値W0に近づけること
ができる。
ここで本発明においては時点S或いは時点Wのように、
測定した溶鋼重量Wiが重量設定値W0と異なっている場合
でもその偏差が一定値(第1の偏差)以下であり且つ溶
鋼重量Wiの変化の方向が重量設定値W0に近づく方向であ
るときは、スライディングノズル装置4を制御しないこ
とが特徴である。すなわち、上記条件のときはスライデ
ィングノズル装置4を制御するまでもなく溶鋼重量Wi
重量設定値W0に近づくので、スライディングノズル装置
4のノズルの位置をそのまま保持させる。従って、スラ
イディングノズル装置4が必要以上に動作せず摺動プレ
ート4bの無用な摩耗を防止することができ摺動プレート
4bの寿命を延ばすことができる。
また、スライディングノズル装置4の摺動プレート4bの
移動方向が反転したときは補正信号発生器26によりアク
チュエータ2の駆動量を機械的クリアランス(ガタ)の
分だけ多くするので、スライディングノズル装置4のヒ
ステリシスを補正することができる。
以上述べたように、本発明の実施例においては溶鋼重量
Wiと重量設定値W0との偏差を検出し、基本的には溶鋼重
量Wiと重量設定値W0との偏差に応じてスライディングノ
ズル装置4のノズルの開閉を閉大,閉小,保持,開小,
開大の5段階に制御するが、更にその溶鋼重量Wiの変化
方向を求め、測定値Wiの偏差が上記第1の偏差値以下で
あり且つ変化の方向が重量設定値W0に近づく方向である
ときは、ノズルの位置を保持させる。更に、その変化率
ΔW/Δtを検出し、測定値Wiの偏差が上記第1の偏差値
以上である場合も上記第2の偏差値以下である場合は、
測定値Wiの変化の方向が重量設定値W0に近づく方向であ
り且つ測定値Wiの変化率ΔW/Δtの絶対値が変化率設定
値a以上である場合はノズルの位置を保持させることに
より、スライディングノズル装置4のノズルを必要以上
に動作させることなくタンディシュ6内の溶鋼重量Wi
迅速に且つ高精度で重量設定値W0に追従させることがで
きる。
すなわち、所定の条件のもとではノズルの位置を保持さ
せることにより、摺動プレート4bの無用な摩耗を防止す
ることができ、摺動プレート4bの寿命を長くすることが
できる。
なお第1図及び第2図の実施例においてはスライディン
グノズル装置4の制御のためにタンディシュ6内の溶鋼
重量Wiを測定したが、これに代えてタンディシュ6内の
溶鋼湯面高を測定してもよい。
第5図は本発明の制御方法をタンディシュとモールド間
のスライディングノズル装置の制御に使用した他の実施
例による連続鋳造用設備の概略断面図を示す。
図において6はタンディシュを示し、このタンディシュ
6の底部に例えば三相誘導電動機により駆動される電動
シリンダ等のアクチュエータ8が取りつけられ、連結部
品8aを介してスライディングノズル装置9の開閉を制御
する。スライディングノズル装置9は一対のノズルを有
する板状体9a,9bから構成され、一方の板状体すなわち
摺動プレート9bをアクチュエータ8で摺動させることに
より両方のノズルの重なる面積を変え、スライディング
ノズル装置9から浸漬ノズル10を通してモールド11に注
入される溶鋼の量を制御する。
モールド11には湯面高検出器31が配置され、この湯面高
検出器31の出力を制御盤30に供給してモールド11内の溶
鋼の湯面高を測定し、測定結果に基づいてアクチュエー
タ8を制御する。
第6図はスライディングノズル装置の制御盤30のブロッ
ク回路図を示す。第6図のブロック回路図は基本的には
第2図に示すブロック回路図と同様の構成をとっている
が、タンディシュ6の溶鋼重量を測定する代わりにモー
ルド11の湯面高を測定する点及びヒステリシス補正のた
めの補正信号発生器26が設けられていない点が異なる。
モールド11に取りつけられた湯面高測定用の湯面高検出
器31の出力は、比較器32において設定器33からの基準設
定値と比較され、その比較出力が演算器34に供給され
る。また湯面高検出器31の出力は微分器35を介して演算
器34に供給される。演算器34では比較器32及び微分器35
からの信号に応じて第1図及び第2図の実施例と同様に
演算し、閉大,閉小,保持,開小,開大の5種類の出力
を発生する。ただし、タンディシュ溶鋼重量を測定する
かわりにモールド11の溶鋼の湯面高を測定し、上記表,
第3図及び第4図におけるWiはモールド11の湯面高(測
定値),Wi-1は前回測定時のモールド11の湯面高、W0
モールド11の溶鋼湯面高設定値、ΔWは湯面高の差と読
み替えるものとする。演算器34からの演算出力は第2図
に実施例と同様にパルス発生器37に供給され、演算出力
に応じたパルス幅を有するパルス信号が発生される。パ
ルス発生器37からのパルス信号は駆動回路38に供給さ
れ駆動回路38からの正弦波電圧がアクチュエータ8の電
動機に動作電圧として供給され、スライディングノズル
装置9の摺動プレート9bを駆動する。
第5図の実施例においても第1図及び第2図の実施例と
同様、予め決められた条件に応じて、スライディングノ
ズル装置9を、閉大,閉小,保持,開小,開大の5種の
状態に切り換えて制御することによりモールド11の溶鋼
の湯面高Wiを迅速にしかもスライディングノズル装置9
を必要以上に動かすことなく設定値W0に追従させること
ができる。
なお本発明の実施例においては、取鍋1に設けたスライ
ディングノズル装置4或いはタンデイシュ6に設けたス
ライディングノズル装置9を制御するようにしたが、こ
れに限らず連続して配置された複数個の容器間に設けら
れたスライディングノズル装置の制御に本発明の制御方
法を使用することができる。なお本発明においては容器
という用語は取鍋1,タンディシュ6,モールド11等を
含むものとする。
また本発明においてはスライディングノズル装置4,9
としてレシプロ式のものを使用したが、これに代えてロ
ータリ式のものを使用することもでき、またスライディ
ングノズル装置4,9の駆動に油圧シリンダ等によるア
クチュエータ2,8を使用することもできる。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、測定値が基準設定値
と異なっている場合でも偏差値が一定値以下であり且つ
測定値の変化の方向が基準設定値に近づく方向であると
きは、スライディングノズル装置のノズルの位置を保持
するようにしたので、ノズルが必要以上に動かされるこ
とがなく摺動プレートの寿命を長くすることができる。
また、溶鋼重量或いは湯面高を基準設定値に迅速に収束
させることができると共に安定性が増し、外乱による溶
鋼重量或いは湯面高の変動をより小さく制御できるよう
になる。更に、測定値の変化率に応じてスライディング
ノズル装置の制御状態を変えることにより、溶鋼重量或
いは湯面高を基準設定値に一層迅速に収束させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のスライディングノズル装置の制御方法
が使用される連続鋳造用設備の概略断面図、第2図は第
1図のスライディングノズル装置の制御盤のブロック回
路図、第3図は溶鋼重量の経時変化を示すグラフ、第4
図はスライディングノズル装置の制御方法を示すフロー
チャート、第5図は本発明のスライディングノズル装置
の制御方法が使用される他の実施例の概略断面図、第6
図は第5図のスライディングノズル装置の制御盤のブロ
ック回路図である。 1:取鍋、2,8:アクチュエータ 4,9:スライディングノズル装置 4a:板状体 4b:板状体(摺動プレート) 5:ロングノズル、6:タンディシュ 7:ロードセル、10:浸漬ノズル 11:モールド、20,30:制御盤 21:タンディシュ重量測定器 22,32:比較器、23,33:設定器 24,34:演算器、25,35:微分器 26:補正信号発生器、27,37:パルス発生器 28,38:駆動回路、31:湯面高検出器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続鋳造用の第1の容器に設けられたスラ
    イディングノズル装置から溶鋼が注入される第2の容器
    内の溶鋼重量或いは溶鋼湯面高を測定し、この測定値
    を、基準設定値と比較して偏差を求め、この偏差に応じ
    て上記スライディングノズル装置のノズルの開閉を制御
    する制御方法において、 上記測定値が上記基準設定値近傍に設けられた不感帯外
    であるがその偏差が所定の偏差値未満であり且つ上記測
    定値が上記基準設定値に近づいているときは、上記ノズ
    ルの位置を保持するように制御したことを特徴とする連
    続鋳造用容器のスライディングノズル装置の制御方法。
  2. 【請求項2】連続鋳造用の第1の容器に設けられたスラ
    イディングノズル装置から溶鋼が注入される第2の容器
    内の溶鋼重量或いは溶鋼湯面高を測定し、この測定値
    を、基準設定値と比較して偏差を求め、この偏差に応じ
    て上記スライディングノズル装置のノズルの開閉を制御
    する制御方法において、 上記測定値が上記基準設定値近傍に設けられた不感帯外
    であるが第1の偏差値未満であり且つ上記基準設定値に
    近づいているとき、または上記偏差が上記第1の偏差値
    以上で上記第1の偏差値より大なる第2の偏差値未満で
    あり且つ上記測定値が上記基準設定値に近づいており且
    つ上記測定値の変化率の絶対値が設定変化率以下である
    ときは、上記ノズルの位置を保持するように制御したこ
    とを特徴とする連続鋳造用容器のスライディングノズル
    装置の制御方法。
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JPS62158556A (ja) 1987-07-14

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