JPH06205934A - 煙道ガスからの二酸化イオウ除去方法 - Google Patents

煙道ガスからの二酸化イオウ除去方法

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JPH06205934A
JPH06205934A JP5291014A JP29101493A JPH06205934A JP H06205934 A JPH06205934 A JP H06205934A JP 5291014 A JP5291014 A JP 5291014A JP 29101493 A JP29101493 A JP 29101493A JP H06205934 A JPH06205934 A JP H06205934A
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    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/48Sulfur compounds
    • B01D53/50Sulfur oxides
    • B01D53/501Sulfur oxides by treating the gases with a solution or a suspension of an alkali or earth-alkali or ammonium compound
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F11/00Compounds of calcium, strontium, or barium
    • C01F11/46Sulfates
    • C01F11/464Sulfates of Ca from gases containing sulfur oxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F5/00Compounds of magnesium
    • C01F5/14Magnesium hydroxide
    • C01F5/22Magnesium hydroxide from magnesium compounds with alkali hydroxides or alkaline- earth oxides or hydroxides

Abstract

(57)【要約】 【目的】 煙道ガスから二酸化イオウを経済的に効率良
く除去する方法を提供する。 【構成】 水性スクラビング媒体を煙道ガスと接触させ
ることにより亜硫酸マグネシウムが形成され、亜硫酸マ
グネシウムが酸化されて硫酸マグネシウムになり、硫酸
マグネシウムを水酸化カルシウムと接触させることによ
り硫酸カルシウムと水酸化マグネシウムが形成され、水
性スクラビング媒体から水が失われる方法であって、硫
酸カルシウムから分離した水酸化マグネシウムに水を添
加することにより残留硫酸カルシウムを溶解して水酸化
マグネシウムを精製すること、精製水酸化マグネシウム
を硫酸カルシウムの水溶液から分離すること、および硫
酸カルシウムの水溶液の少なくとも一部を、水性スクラ
ビング媒体から失われた水の補充のために循環させる煙
道ガスからの二酸化イオウ除去方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マグネシウム成分を用
いてガス流から二酸化イオウを除去する方法であって、
スクラビング流出液から精製水酸化マグネシウムが形成
される方法に関する。
【0002】
【従来の技術】環境保護のために、化石燃料を利用する
動力施設からの煙道ガスのようなガス流から二酸化イオ
ウを除去する要求が高まってきており、施設から排出す
ることのできる二酸化イオウの量を制限する法律が制定
された。この要求を満たすために、乾式除去システムお
よび湿式スクラビングシステムを含む種々の二酸化イオ
ウ除去方法が開発されている。湿式スクラビングシステ
ムにおいては、反応生成物の水性スラリーが形成され、
通常、水性スラリーは脱水され、脱水されたスラリーは
埋立て材料として処分される。
【0003】二酸化イオウ湿式スクラビングシステムか
らの水性スラッジの種々の成分を回収するために、スラ
ッジ成分を市場性のある副産物に変換しようとする試み
がなされてきた。水酸化カルシウムまたは石灰石が使用
されスラッジ中に亜硫酸カルシウムおよび/または硫酸
カルシウムが存在するシステムにおいて、たとえば、石
膏を利用する壁板または他の製品への用途において市場
性がありうるような状態の石膏を形成するための方法が
開発されてきた。
【0004】水酸化カルシウムおよびマグネシウム含有
スクラビング液または水酸化カルシウムの使用により再
生される別のマグネシウム含有スクラビング液を使用す
る改良された二酸化イオウ湿式スクラビングシステムが
幾つかある。米国特許第3,919,393号および同
第3,919,394号明細書においては、たとえば、
特定量のマグネシウム成分を含む水酸化カルシウムスラ
リーが使用されており、それによりガス流からの二酸化
イオウの除去が向上している。これらの明細書の内容
を、ここで引用する。また、いずれの米国特許も本発明
の譲受人に譲渡されている。さらに、米国特許第5,0
39,499号明細書には、ガス流から二酸化イオウを
除去するために水酸化マグネシウムが水性スクラビング
液に添加され、スクラビングユニットからの流出液が酸
化されつぎにマグネシウム含有水酸化カルシウムスラリ
ーで処理されて再生された水酸化マグネシウムがえられ
スクラビングユニットに循環される方法が記載されてい
る。この明細書の内容を、ここで引用する。また、この
米国特許は本発明の譲受人に譲渡されている。
【0005】亜硫酸マグネシウムの形成および亜硫酸マ
グネシウムから硫酸マグネシウムへの酸化によって煙道
ガスから二酸化イオウを除去するためにマグネシウム成
分が用いられ、水酸化マグネシウムの再生のために水酸
化カルシウムが用いられる方法においては、硫酸カルシ
ウムが存在する。硫酸カルシウムは、形成された水酸化
マグネシウムから分離することが困難である。米国特許
第4,996,032号明細書は、石膏から水酸化マグ
ネシウムを分離する問題を論じており、湿式スクラビン
グプロセスから生じる水性スラリーから水酸化マグネシ
ウムを形成する方法を教示している。この明細書の内容
を、ここで引用する。また、この米国特許は本発明の譲
受人に譲渡されている。
【0006】二酸化イオウの除去のために湿式スクラビ
ングスラリー中にマグネシウム成分が存在し、亜硫酸マ
グネシウムが形成されつぎに酸化されて硫酸マグネシウ
ムになり、硫酸マグネシウムを水酸化カルシウムと接触
させることにより石膏としての硫酸カルシウムと水酸化
マグネシウムが形成されるシステムにおいて、形成され
た水酸化マグネシウムには石膏が混入する。えられた水
酸化マグネシウムは、泡沫浮選、エルトリエイションま
たはハイドロサイクロニングのような物理的分離により
部分的に精製することができるが、それらのばあい、水
酸化マグネシウムは、そのような水酸化マグネシウムを
利用することのできる用途を制限するような量の石膏を
混入物としてなお保有する。通常、そのような物理的分
離後には、水酸化マグネシウム分離ポーションは約20
〜45%の混入物を含みえ、その大部分が硫酸カルシウ
ム、すなわち石膏であることが知られている。そのよう
に分離された水酸化マグネシウムを精製するために種々
の精製方法を用いることができるが、それらの方法は、
さらなる化学薬品または費用のかかる装備の使用および
廃棄しなければならない種々の副産物などの形成を含
む。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題点を
解決するためになされたものであり、その目的は、マグ
ネシウム成分を含む水性スクラビング媒体を用いて煙道
ガスから二酸化イオウを除去する方法であって、使用さ
れる湿式スクラビングユニットから排出された流出液か
ら精製水酸化マグネシウムおよび石膏を収集する方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、湿式
スクラビングシステムの湿式スクラビングユニットにお
いて、マグネシウム成分を含む水性スクラビング媒体を
煙道ガスと接触させることにより、亜硫酸マグネシウム
の形成によって煙道ガスから二酸化イオウが除去され、
亜硫酸マグネシウムが酸化されて硫酸マグネシウムにな
り、硫酸マグネシウムを水酸化カルシウムと接触させる
ことにより硫酸カルシウムと水酸化マグネシウムが形成
され、水性スクラビング媒体から水が失われる方法であ
って、硫酸カルシウムから水酸化マグネシウムを分離す
るが水酸化マグネシウムに硫酸カルシウムが混入するこ
と、分離され硫酸カルシウムが混入した水酸化マグネシ
ウムに水を添加することにより残留硫酸カルシウムを溶
解して硫酸カルシウムの水溶液を形成し水酸化マグネシ
ウムを精製すること、精製水酸化マグネシウムを硫酸カ
ルシウムの水溶液から分離すること、および硫酸カルシ
ウムの水溶液の少なくとも一部を、水性スクラビング媒
体から失われた水を補充するための補給水として湿式ス
クラビングシステムに戻すことを特徴とする煙道ガスか
らの二酸化イオウ除去方法に関する。
【0009】
【作用および実施例】湿式スクラビングユニットまたは
プロセスの他の場所において水酸化カルシウムおよびマ
グネシウム成分を用いる二酸化イオウ湿式スクラビング
プロセスから、精製水酸化マグネシウムおよび石膏が回
収される。二酸化イオウは、マグネシウム成分含有水性
媒体と接触し亜硫酸マグネシウムを形成することにより
煙道ガスから除去される。種々の場所において湿式スク
ラビングシステムから水が失われる。亜硫酸マグネシウ
ムが酸化されて硫酸マグネシウムになり、つぎに硫酸マ
グネシウムを水酸化カルシウムと接触させることにより
硫酸カルシウムと水酸化マグネシウムが形成される。水
酸化マグネシウムが硫酸カルシウムから物理的に分離さ
れ、硫酸カルシウムは湿式スクラビングシステムから排
出されるが、水酸化マグネシウムにはなお硫酸カルシウ
ムが混入する。分離され硫酸カルシウムが混入された水
酸化マグネシウムに水が添加されて残留硫酸カルシウム
が溶解され水溶液が形成され、溶解した硫酸カルシウム
が水酸化マグネシウムから除去され、水酸化マグネシウ
ムが精製される。えられた硫酸カルシウムの水溶液から
精製水酸化マグネシウムを物理的に分離することにより
市場性のある精製水酸化マグネシウムがえられる。失わ
れた水を湿式スクラビングシステムに戻すために、飽和
していない状態の硫酸カルシウムの水溶液の少なくとも
一部を補給水として湿式スクラビングシステムに戻す。
このように本方法は精製水酸化マグネシウムおよび補給
水を湿式スクラビングシステムに提供する。
【0010】本発明の方法は、湿式スクラビングシステ
ムにおいてマグネシウム成分を用いることにより煙道ガ
スから二酸化イオウを除去するものであり、湿式スクラ
ビングシステムから排出された流出液から石膏および精
製水酸化マグネシウムが形成される。
【0011】本発明の方法において、水性スクラビング
媒体は、前述の米国特許第3,919,393号および
同第3,919,394号明細書に記載されているよう
に、ガス中の二酸化イオウとの反応により亜硫酸マグネ
シウムを形成するのに有効な量のマグネシウムイオンを
含む水性スラリーであってよい。また、水性スクラビン
グ媒体は、やはり米国特許第4,996,032号また
は同第5,039,499号明細書に記載されているよ
うに、ガス中の二酸化イオウとの反応により亜硫酸マグ
ネシウムを形成する水酸化マグネシウムの水性懸濁液で
あってよい。水性スクラビング媒体は、ガスが通過する
スクラビングユニットを通って循環され、そこから取り
出された水性スクラビング媒体のブリード流(blee
d flow)は処理されて亜硫酸マグネシウムが除去
され、水性スクラビング媒体のマグネシウム成分とガス
との反応中に硫酸マグネシウムが形成される。
【0012】本発明の方法の好ましい態様を示すフロー
ダイヤグラムである添付の図面を用いて本発明の好まし
い態様をつぎに説明する。これにより本発明がより容易
に明確に理解されるが、例として示すのみである。
【0013】本発明の方法を概略図1を用いて説明す
る。図1において、湿式スクラビングユニット1にライ
ン3を通して二酸化イオウを含むガス流が供給され、ラ
イン5を通して清浄化ガスが排出される。マグネシウム
成分を含む水性スクラビング媒体が湿式スクラビングユ
ニット1に装入され、その水性スクラビング媒体はライ
ン7、ポンプ9およびライン11を通して湿式スクラビ
ングユニット1の上方領域に循環され、湿式スクラビン
グユニット1内においてガスの上向き流と向流となるよ
うに下向きに流れるようにノズル13を通して排出され
る。水性スクラビング媒体としてマグネシウム成分を含
む水酸化カルシウムを用いるばあい、水酸化カルシウム
はライン15を通して消化器17に送られて、ライン1
9を通して供給された水と混合され、マグネシウム成分
を含む消石灰がライン21を通して湿式スクラビングユ
ニット1に装入される。水性スクラビング媒体として用
いるために湿式スクラビングユニット1に水酸化マグネ
シウムのみが供給されるばあい、水酸化カルシウムのた
めの消化器17は使用されず、水性水酸化マグネシウム
がライン23とライン21を通して供給され湿式スクラ
ビングユニット1に装入される。湿式スクラビングユニ
ット1の運転中、亜硫酸マグネシウムを含むブリード流
がライン25を通して湿式スクラビングユニットから除
去され、濃集器(濃集器オーバーフローユニット(th
ickner overflow unit))27の
ような分離器に供給される。濃集器27において、固形
の亜硫酸マグネシウムを含む濃集された水性スラッジと
してのアンダーフロー(underflow)が分離さ
れ、アンダーフローポーションとしてライン29を通し
て排出され、清澄化ポーションすなわち溶解した亜硫酸
マグネシウムを含むオーバーフローポーション(ove
rflow portion)がライン31を通して濃
集器オーバーフローサージタンク33に供給され、濃集
器オーバーフローは所望によりライン35を通して湿式
スクラビングユニット1に戻される。濃集器スラッジす
なわち濃集器27からのアンダーフローは、ライン29
を通して酸化器37に送られ、そこにライン39を通し
て空気のような酸素含有ガスが装入されることにより亜
硫酸マグネシウムが硫酸マグネシウムに酸化されて水溶
液が形成され、ポンプ43によってライン41を通して
再生タンク45に送られる。ライン47からの水酸化カ
ルシウムとライン49からの水が消化器51内で混合さ
れ、えられた消石灰はライン53を通して再生タンク4
5に供給され、水酸化カルシウムは硫酸マグネシウム溶
液から硫酸カルシウムすなわち石膏を沈殿させ、同時に
水性水酸化マグネシウム懸濁液が形成される。ここで固
形の硫酸カルシウムおよび懸濁水酸化マグネシウムを含
む水性媒体はポンプ57によりライン55を通してハイ
ドロサイクロンのような分離器59に送られ、水酸化マ
グネシウム懸濁液から固形の硫酸カルシウムすなわち石
膏が物理的に分離される。硫酸カルシウムを含む分離ポ
ーションはタンク61内に収集され、そこからポンプ6
5を有するライン63を通して濾過器67に装入され
る。濾過された固形の硫酸カルシウムすなわち石膏はラ
イン69に収集され、濾液はライン71を通して排出さ
れる。
【0014】分離器59内において固形の硫酸カルシウ
ムから分離された水酸化マグネシウム懸濁液はライン7
3を通してそこから除去される。しかしながら、水酸化
マグネシウム懸濁液はなお硫酸カルシウムが混入してお
り、市場性のある商品として用いられる最良の条件を達
成するためにさらに精製しなくてはならない。
【0015】水酸化マグネシウムをさらに精製するため
に、ライン73からの懸濁液を溶解タンク75に装入
し、そこにライン77から新鮮な水も装入する。溶解タ
ンク75において、水への水酸化マグネシウムの溶解度
に対する水への硫酸カルシウムの相対的に高い溶解度故
に、添加された新鮮な水に固形の硫酸カルシウムが選択
的に溶解し、固形水酸化マグネシウムのより高い純度が
えられる。水への水酸化マグネシウムの溶解度は約9重
量ppmであるが、石膏としての硫酸カルシウムの水へ
の溶解度は、水の温度および水性媒体の塩化物濃度によ
り約210〜4100重量ppmである。本発明の方法
において、溶解タンク75に装入される新しい水の量
は、水酸化マグネシウムに混入している硫酸カルシウム
の主要量を溶解し飽和点以下の硫酸カルシウム水溶液を
形成するのに充分な量である。つぎに溶解タンク75の
内容物は、ライン79を通して分離器81に供給され
る。分離器81において、懸濁固形水酸化マグネシウム
は下方層83を形成し、硫酸カルシウム水溶液は上澄層
85を形成するという分離が行なわれる。精製された水
酸化マグネシウム懸濁液はライン87を通して分離器8
1から排出されて濾過器89において濾過され、濾過さ
れた固形水酸化マグネシウムはライン91から回収さ
れ、精製濾液はライン93から除去される。
【0016】上澄硫酸カルシウム水溶液をライン95を
通して分離器81から除去し、湿式スクラビングプロセ
スにおいて補給水として湿式スクラビングシステムに戻
す。たとえば、硫酸カルシウム水溶液をバルブ97を介
してライン99を通して湿式スクラビングユニット1に
戻す、またはバルブ97を介して、ライン101、バル
ブ103およびライン105を通して濃集器オーバーフ
ローサージタンク33に戻すことができる。また、再生
タンク45で用いられる水酸化カルシウムを消化により
うるために使用する消化器51における消化水として用
いるために、硫酸カルシウムの水溶液をバルブ103を
介して、ライン107を通して送ることができる。水酸
化マグネシウムを含む水酸化カルシウムを湿式スクラビ
ングユニット1において水性スクラビング媒体として用
いるばあい、硫酸カルシウムの水溶液をバルプ109を
介して分岐させてライン111を通して送ることにより
消化器17において消化水として使用することができ
る。水酸化マグネシウムのための濾過器89からのライ
ン93から出てくる精製濾液を分岐させてライン113
とライン95を通して、または石膏のための濾過器67
からのライン71から出てくる濾液を分岐させてライン
115とライン95を通すことにより、湿式スクラビン
グシステムのための補給水をさらに供給することができ
る。
【0017】本発明の方法において、水性スクラビング
媒体から失われた水を補充するための補給水として役立
てるために、精製水酸化マグネシウムの分離により生じ
た水溶液の少なくとも一部を湿式スクラビングシステム
に戻すことが重要な因子である。湿式スクラビングシス
テムにおいて、水性スクラビング媒体からの水の損失は
主に湿式スクラビングユニット1において生じる。湿式
スクラビングユニット1においては、熱い二酸化イオウ
含有ガスが水を蒸発させ、湿式スクラビングユニットか
らの排出前にガスから小さな水滴を除去するために霧取
り装置(demisting device)が設けら
れるが、動力施設において、湿式スクラビングユニット
1からの清浄化ガス5の排出に伴ない、該して、1メガ
ワットのエネルギーを生み出すのに1分間あたり約1ガ
ロンの水が失われる。たとえば、500メガワットの動
力施設において、1分間に約500ガロンの水が湿式ス
クラビングユニットから蒸発により失われる。さらに、
石膏が形成されシステムから除去されるような湿式スク
ラビングシステムからのブリード流の除去において、濾
過によりえられる石膏ケーキ(69)は約30%の水を
含み、それによって、500メガワットの動力施設にお
いて湿式スクラビングシステムから1分間に約60ガロ
ンの水が失われる。
【0018】実施例1 米国特許第5,039,499号明細書に記載の方法に
したがって、二酸化イオウ含有煙道ガス流を湿式スクラ
ビングユニットにおいて水酸化マグネシウム水性媒体と
接触させ、ブリード流の酸化を行ない、つづいて酸化さ
れたブリード流に水酸化カルシウムを添加することによ
り再生を行なって、固形硫酸カルシウム含有水性媒体お
よび水酸化マグネシウム懸濁液をえた。硫酸カルシウム
が混入しているハイドロサイクロンオーバーフロー(7
3)としての水酸化マグネシウム懸濁液4リッター(固
形分40グラム)につぎに示す量の水を添加し、えられ
た混合物を撹拌したのち静置し、精製水酸化マグネシウ
ムを硫酸カルシウム水溶液から分離した。テスト1にお
いては過剰(16.5リッター)の水を添加し、テスト
2においては最少と推定される量(3.2リッター)の
水を添加し、テスト3においては僅かに過剰量(5.0
リッター)の水を添加した。表1に硫酸カルシウムの瞬
時溶解量(quick dissolution)を示
す。
【0019】
【表1】
【0020】3つのテストについて水酸化マグネシウム
精製の結果を表2に示す。
【0021】
【表2】
【0022】
【発明の効果】本発明の方法によれば、二酸化イオウが
効率的に除去され、精製された水酸化マグネシウムがえ
られる。また、湿式スクラビングシステムで失われた水
の補充が水酸化マグネシウムの精製に用いられた水でな
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の好ましい態様を示すフローダイ
ヤグラムである。
【符号の説明】
1 湿式スクラビングユニット 17 消化器 27 濃集器 33 濃集器オーバーフローサージタンク 37 酸化器 45 再生タンク 51 消化器 59 分離器(ハイドロサイクロン) 67 濾過器 75 溶解タンク 81 分離器 89 濾過器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿式スクラビングシステムの湿式スクラ
    ビングユニットにおいて、マグネシウム成分を含む水性
    スクラビング媒体を煙道ガスと接触させることにより、
    亜硫酸マグネシウムの形成によって煙道ガスから二酸化
    イオウが除去され、亜硫酸マグネシウムが酸化されて硫
    酸マグネシウムになり、硫酸マグネシウムを水酸化カル
    シウムと接触させることにより硫酸カルシウムと水酸化
    マグネシウムが形成され、水性スクラビング媒体から水
    が失われる方法であって、硫酸カルシウムから水酸化マ
    グネシウムを分離するが水酸化マグネシウムに硫酸カル
    シウムが混入すること、分離され硫酸カルシウムが混入
    した水酸化マグネシウムに水を添加することにより残留
    硫酸カルシウムを溶解して硫酸カルシウムの水溶液を形
    成し水酸化マグネシウムを精製すること、精製水酸化マ
    グネシウムを硫酸カルシウムの水溶液から分離するこ
    と、および硫酸カルシウムの水溶液の少なくとも一部
    を、水性スクラビング媒体から失われた水を補充するた
    めの補給水として湿式スクラビングシステムに戻すこと
    を特徴とする煙道ガスからの二酸化イオウ除去方法。
  2. 【請求項2】 湿式スクラビングシステムが水性スクラ
    ビング媒体から亜硫酸マグネシウムを分離するための濃
    集器オーバーフローユニットを含み、前述の硫酸カルシ
    ウムの水溶液の少なくとも一部を濃集器オーバーフロー
    ユニットに戻す請求項1記載の煙道ガスからの二酸化イ
    オウ除去方法。
  3. 【請求項3】 水性スクラビング媒体が水酸化カルシウ
    ムを含み、前述の硫酸カルシウムの水溶液の少なくとも
    一部を、水性スクラビング媒体において用いられる水酸
    化カルシウムを消化によってうるための消化装置に戻す
    請求項1記載の煙道ガスからの二酸化イオウ除去方法。
  4. 【請求項4】 前述の硫酸カルシウムの水溶液の少なく
    とも一部を湿式スクラビングユニットに戻す請求項1記
    載の煙道ガスからの二酸化イオウ除去方法。
  5. 【請求項5】 硫酸マグネシウムと接触して硫酸カルシ
    ウムと水酸化マグネシウムを形成する水酸化カルシウム
    を消化によりうるための消化水として用いるために、前
    述の硫酸カルシウムの水溶液の少なくとも一部を戻す請
    求項1記載の煙道ガスからの二酸化イオウ除去方法。
  6. 【請求項6】 水性スクラビング媒体が、煙道ガス中の
    二酸化イオウとの反応により亜硫酸マグネシウムを形成
    するのに有効な量のマグネシウムイオンを含有する水酸
    化カルシウムスラリーを含む請求項1記載の煙道ガスか
    らの二酸化イオウ除去方法。
  7. 【請求項7】 水性スクラビング媒体が、煙道ガス中の
    二酸化イオウとの反応により亜硫酸マグネシウムを形成
    する水酸化マグネシウムの水性懸濁液を含む請求項1記
    載の煙道ガスからの二酸化イオウの除去方法。
  8. 【請求項8】 硫酸マグネシウムを水酸化カルシウムと
    接触させることにより硫酸カルシウムと水酸化マグネシ
    ウムを形成し硫酸カルシウムから水酸化マグネシウムを
    分離したのち、硫酸カルシウムを濾過して濾液をえ、濾
    液の少なくとも一部を湿式スクラビングシステムに戻し
    てさらなる補給水として使用する請求項1記載の煙道ガ
    スからの二酸化イオウの除去方法。
  9. 【請求項9】 精製された水酸化マグネシウムを、硫酸
    カルシウムの水溶液から分離したのち、濾過して精製濾
    液をえ、えられた精製濾液の少なくとも一部を湿式スク
    ラビングシステムに戻してさらなる補給水として使用す
    る請求項1記載の煙道ガスからの二酸化イオウの除去方
    法。
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