JPH06205805A - 吸収体の製造方法及びその製造装置 - Google Patents
吸収体の製造方法及びその製造装置Info
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- JPH06205805A JPH06205805A JP5002825A JP282593A JPH06205805A JP H06205805 A JPH06205805 A JP H06205805A JP 5002825 A JP5002825 A JP 5002825A JP 282593 A JP282593 A JP 282593A JP H06205805 A JPH06205805 A JP H06205805A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 反りなどの生じない、後工程上トラブル等を
生じさせることのない吸収体の製造方法及びその製造装
置を提供すること。 【構成】 本発明の吸収体の製造方法は、積繊された吸
水性繊維よりなる連続する積繊体を予備圧縮した後、該
積繊体を独立した吸収体に切断分離し、該各吸収体を
０．１５ｇ／cm3 以上の密度に圧縮してなることを特徴
とし、また吸収体の製造装置は、キャリアシートを連続
移送するキャリアシート供給装置と、該シート上に吸水
性繊維を連続して積繊する積繊装置と、該積繊装置によ
る積繊体を０．１５ｇ／cm3 以下で予備圧縮する第１の
圧縮装置と、該第１の圧縮装置により圧縮された積繊体
を各吸収体に切断分離する切断分離装置と、該吸収体を
０．１５ｇ／cm3 以上の密度に圧縮する第２の圧縮装置
とからなる。
生じさせることのない吸収体の製造方法及びその製造装
置を提供すること。 【構成】 本発明の吸収体の製造方法は、積繊された吸
水性繊維よりなる連続する積繊体を予備圧縮した後、該
積繊体を独立した吸収体に切断分離し、該各吸収体を
０．１５ｇ／cm3 以上の密度に圧縮してなることを特徴
とし、また吸収体の製造装置は、キャリアシートを連続
移送するキャリアシート供給装置と、該シート上に吸水
性繊維を連続して積繊する積繊装置と、該積繊装置によ
る積繊体を０．１５ｇ／cm3 以下で予備圧縮する第１の
圧縮装置と、該第１の圧縮装置により圧縮された積繊体
を各吸収体に切断分離する切断分離装置と、該吸収体を
０．１５ｇ／cm3 以上の密度に圧縮する第２の圧縮装置
とからなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、生理用ナプキン、おむ
つ等に用いられる高密度（０．１５ｇ／cm3以上）薄型
吸収体を高速かつ安定に製造する吸収体の製造方法及び
その製造装置に関するものである。
つ等に用いられる高密度（０．１５ｇ／cm3以上）薄型
吸収体を高速かつ安定に製造する吸収体の製造方法及び
その製造装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、生理用ナプキン、紙オムツ等の
吸収体には、連続するウェブ上に積繊された液吸収性繊
維を適宜裁断したものが用いられる。またこのような吸
収体は最近、薄型での仕様が望まれており、このため、
吸収体の材料である連続積繊体を高密度（０．１５ｇ／
cm3 以上）に圧縮したものが薄型吸収体として用いられ
ることがある。
吸収体には、連続するウェブ上に積繊された液吸収性繊
維を適宜裁断したものが用いられる。またこのような吸
収体は最近、薄型での仕様が望まれており、このため、
吸収体の材料である連続積繊体を高密度（０．１５ｇ／
cm3 以上）に圧縮したものが薄型吸収体として用いられ
ることがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな積繊体を高密度に圧縮すると、所謂反りが生じその
後の加工に支障を及ぼす。また、このような反り防止の
方法として、大きな曲率半径を有するプレスロールと、
プレスロールの挟圧力を調整する手段及びカッターと、
プレスロール間にガイドとを備えた切断装置が提案さ
れ、帯状綿等に反り変形を生じさせないようにしている
（特開昭６３−４６１５５号公報）。しかし、このよう
な装置を生理用ナプキンの吸収体に用いた場合、生理用
ナプキンの長さ（１５cm〜３０cm）に適した反り防止用
のプレスロールは過大な曲率半径を有した巨大なものと
なり、装置的には大掛かりなものとなる。また、プレス
ロール間の搬送用コンベアのキャチング精度の低下を招
き、ピッチズレが生じ易く、後工程のトラブルの原因と
なる。従って、本発明の目的は、反りなどの生じない、
後工程上トラブル等を生じさせることのない吸収体の製
造方法及びその製造装置を提供することにある。
うな積繊体を高密度に圧縮すると、所謂反りが生じその
後の加工に支障を及ぼす。また、このような反り防止の
方法として、大きな曲率半径を有するプレスロールと、
プレスロールの挟圧力を調整する手段及びカッターと、
プレスロール間にガイドとを備えた切断装置が提案さ
れ、帯状綿等に反り変形を生じさせないようにしている
（特開昭６３−４６１５５号公報）。しかし、このよう
な装置を生理用ナプキンの吸収体に用いた場合、生理用
ナプキンの長さ（１５cm〜３０cm）に適した反り防止用
のプレスロールは過大な曲率半径を有した巨大なものと
なり、装置的には大掛かりなものとなる。また、プレス
ロール間の搬送用コンベアのキャチング精度の低下を招
き、ピッチズレが生じ易く、後工程のトラブルの原因と
なる。従って、本発明の目的は、反りなどの生じない、
後工程上トラブル等を生じさせることのない吸収体の製
造方法及びその製造装置を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、積繊された吸
水性繊維よりなる連続する積繊体を予備圧縮した後、該
積繊体を独立した吸収体に切断分離し、該各吸収体を
０．１５ｇ／cm3 以上の密度に圧縮してなることを特徴
とする吸収体の製造方法、及びキャリアシートを連続供
給するキャリアシート供給装置と、該シート上に吸水性
繊維を連続して積繊する積繊装置と、該積繊装置による
積繊体を０．１５ｇ／cm3 以下で予備圧縮する第１の圧
縮装置と、該第１の圧縮装置により圧縮された積繊体を
各吸収体に切断分離する切断分離装置と、該吸収体を
０．１５ｇ／cm3 以上の密度に圧縮する第２の圧縮装置
とからなる吸収体の製造装置を提供することにより上記
目的を達成したものである。
水性繊維よりなる連続する積繊体を予備圧縮した後、該
積繊体を独立した吸収体に切断分離し、該各吸収体を
０．１５ｇ／cm3 以上の密度に圧縮してなることを特徴
とする吸収体の製造方法、及びキャリアシートを連続供
給するキャリアシート供給装置と、該シート上に吸水性
繊維を連続して積繊する積繊装置と、該積繊装置による
積繊体を０．１５ｇ／cm3 以下で予備圧縮する第１の圧
縮装置と、該第１の圧縮装置により圧縮された積繊体を
各吸収体に切断分離する切断分離装置と、該吸収体を
０．１５ｇ／cm3 以上の密度に圧縮する第２の圧縮装置
とからなる吸収体の製造装置を提供することにより上記
目的を達成したものである。
【０００５】
【作用】連続する積繊体を直接高密度で圧縮すると、切
断後に積繊体でのウエブ等の収縮に伴う反り変形が激し
くなるが、連続する積繊体を予備圧縮して切断すると、
ウエブ等の一部収縮は収束した状態となる。このため、
反りのない収まった状態で、積繊体（又は吸収体）を最
終的に高密度圧縮すると、反り変形が小さく、以後の加
工工程に支障を来さないようにすることができ、薄型吸
収体の高速且つ安定した製造が実現される。
断後に積繊体でのウエブ等の収縮に伴う反り変形が激し
くなるが、連続する積繊体を予備圧縮して切断すると、
ウエブ等の一部収縮は収束した状態となる。このため、
反りのない収まった状態で、積繊体（又は吸収体）を最
終的に高密度圧縮すると、反り変形が小さく、以後の加
工工程に支障を来さないようにすることができ、薄型吸
収体の高速且つ安定した製造が実現される。
【０００６】
【実施例】以下、本発明に係る吸収体の製造方法及びそ
の製造装置の好ましい実施例を図を参照しながら詳述す
る。図１は、本実施例に係る吸収体の製造装置の概略説
明図であり、図２（ａ）及び（ｂ）は、図１の吸収体の
製造装置に用いられる種々のプレスロールの斜視図であ
る。本実施例に係る吸収体の製造方法は、図１に示す如
く積繊された吸水性ファイバー１Ｂよりなる連続移送積
繊体２を予備圧縮した後、連続移送積繊体２を独立した
吸収体３に切断分離し、各吸収体３を０．１５ｇ／cm3
以上の密度に圧縮してなる。
の製造装置の好ましい実施例を図を参照しながら詳述す
る。図１は、本実施例に係る吸収体の製造装置の概略説
明図であり、図２（ａ）及び（ｂ）は、図１の吸収体の
製造装置に用いられる種々のプレスロールの斜視図であ
る。本実施例に係る吸収体の製造方法は、図１に示す如
く積繊された吸水性ファイバー１Ｂよりなる連続移送積
繊体２を予備圧縮した後、連続移送積繊体２を独立した
吸収体３に切断分離し、各吸収体３を０．１５ｇ／cm3
以上の密度に圧縮してなる。
【０００７】本実施例の製造方法を更に説明すると、ウ
エブ１Ａを連続的に供給し、移送ウエブ１Ａ上に吸水性
ファイバー１Ｂを積繊し且つ吸水性ポリマー１Ｃを加え
て吸収体３の材料である連続移送積繊体２を製造する。
そして、連続移送積繊体２を予備圧縮する。この予備圧
縮においては低密度圧縮成形用装置等により、連続移送
積繊体２を０．１５ｇ／cm3 （厚さ：φ３０、２．９ｇ
／cm2 の条件下で測定）以下、特にその後の切断におい
て反りが出ない状態で、且つ切断前に所望の厚さになる
ように圧縮する。また、この時の連続移送積繊体２の厚
みは、最終的な吸収体３の厚みの１．５〜３．０倍、特
に２．０〜２．５倍の範囲であることが望ましい。連続
移送積繊体２を連続的に切断し、一定間隔を開けて分離
し、生理用ナプキン等に用いられる長さに裁断し吸収体
３とする。そして、この吸収体３を所望の薄型とするた
め、高密度圧縮成形用装置等により、高圧縮して吸収体
３を０．１５ｇ／cm3 以上、好ましくは０．２０ｇ／cm
3 以上とする。以上の如く構成された吸収体の製造方法
により製造された吸収体３は、反りが殆どなく後段の工
程においても支障を来さない。尚、本実施例の製造方法
では、キャリアシートとしてウエブ１Ａを用いた。しか
し、シートをウエブに限る必要もなく、またこのような
キャリヤシートがなくても上記作用、効果を発揮するも
のは本発明の吸収体の製造方法に含まれる。
エブ１Ａを連続的に供給し、移送ウエブ１Ａ上に吸水性
ファイバー１Ｂを積繊し且つ吸水性ポリマー１Ｃを加え
て吸収体３の材料である連続移送積繊体２を製造する。
そして、連続移送積繊体２を予備圧縮する。この予備圧
縮においては低密度圧縮成形用装置等により、連続移送
積繊体２を０．１５ｇ／cm3 （厚さ：φ３０、２．９ｇ
／cm2 の条件下で測定）以下、特にその後の切断におい
て反りが出ない状態で、且つ切断前に所望の厚さになる
ように圧縮する。また、この時の連続移送積繊体２の厚
みは、最終的な吸収体３の厚みの１．５〜３．０倍、特
に２．０〜２．５倍の範囲であることが望ましい。連続
移送積繊体２を連続的に切断し、一定間隔を開けて分離
し、生理用ナプキン等に用いられる長さに裁断し吸収体
３とする。そして、この吸収体３を所望の薄型とするた
め、高密度圧縮成形用装置等により、高圧縮して吸収体
３を０．１５ｇ／cm3 以上、好ましくは０．２０ｇ／cm
3 以上とする。以上の如く構成された吸収体の製造方法
により製造された吸収体３は、反りが殆どなく後段の工
程においても支障を来さない。尚、本実施例の製造方法
では、キャリアシートとしてウエブ１Ａを用いた。しか
し、シートをウエブに限る必要もなく、またこのような
キャリヤシートがなくても上記作用、効果を発揮するも
のは本発明の吸収体の製造方法に含まれる。
【０００８】次に、本発明に係る吸収体の製造装置の実
施例を詳述する。本実施例の吸収体の製造装置２０は、
図１に示す如くウエブ１Ａを連続供給するキャリアシー
ト供給装置５と、ウエブ１Ａ上に吸水性ファイバー１Ｂ
を連続して積繊するファイバー積繊装置６と、ファイバ
ー積繊装置６による連続移送積繊体２を０．１５ｇ／cm
3 以下で予備圧縮する低密度圧縮成形用装置８と、低密
度圧縮成形用装置８により圧縮された連続移送積繊体２
を各吸収体３に切断分離するカッター装置９と、吸収体
３を０．１５ｇ／cm3 以上の密度に圧縮する高密度圧縮
成形用装置１０とからなる。
施例を詳述する。本実施例の吸収体の製造装置２０は、
図１に示す如くウエブ１Ａを連続供給するキャリアシー
ト供給装置５と、ウエブ１Ａ上に吸水性ファイバー１Ｂ
を連続して積繊するファイバー積繊装置６と、ファイバ
ー積繊装置６による連続移送積繊体２を０．１５ｇ／cm
3 以下で予備圧縮する低密度圧縮成形用装置８と、低密
度圧縮成形用装置８により圧縮された連続移送積繊体２
を各吸収体３に切断分離するカッター装置９と、吸収体
３を０．１５ｇ／cm3 以上の密度に圧縮する高密度圧縮
成形用装置１０とからなる。
【０００９】本実施例の吸収体の製造装置２０を更に説
明すると、本装置２０は主に薄型生理用ナプキンの吸収
体の製造装置として用いられる。製造装置２０のキャリ
アシート供給装置５からはウエブ１Ａが供給され、ウエ
ブ１Ａはファイバー積繊装置６とネットコンベア１１と
の間へと移送される。ファイバー積繊装置６はネットコ
ンベア１１を挟んで吸引装置１２と対向させられ、吸引
装置１２の吸引とにより、ファイバー積繊装置６からの
吸水性ファイバー１Ｂがウエブ１Ａ上に積繊される。ま
た、ファイバー積繊装置６の直ぐ後段には吸水性ポリマ
ー供給装置７が設けられ、吸水性ポリマー１Ｃが吸水性
ファイバー１Ｂに加えられている。
明すると、本装置２０は主に薄型生理用ナプキンの吸収
体の製造装置として用いられる。製造装置２０のキャリ
アシート供給装置５からはウエブ１Ａが供給され、ウエ
ブ１Ａはファイバー積繊装置６とネットコンベア１１と
の間へと移送される。ファイバー積繊装置６はネットコ
ンベア１１を挟んで吸引装置１２と対向させられ、吸引
装置１２の吸引とにより、ファイバー積繊装置６からの
吸水性ファイバー１Ｂがウエブ１Ａ上に積繊される。ま
た、ファイバー積繊装置６の直ぐ後段には吸水性ポリマ
ー供給装置７が設けられ、吸水性ポリマー１Ｃが吸水性
ファイバー１Ｂに加えられている。
【００１０】吸水性ポリマー供給装置７の後段には、一
対のプレスロール１３、１３を二つ具えた低密度圧縮成
形用装置８が設けられ、連続移送積繊体２は低密度圧縮
成形用装置８によって予備圧縮される。プレスロール１
３の材質は、金属及び弾性体（ゴム等）同士或いはこれ
らの組み合わせからなっている。またこの場合、連続移
送積繊体２は０．１５ｇ／cm3 以下の低密度に圧縮さ
れ、最終的な吸収体３の厚みより厚い所望の厚さの吸収
体シートとされる。連続移送積繊体２はカッター装置９
へと移送され、カッター装置９はカット刃を備えたカッ
ターロール１４と受けロール１５とからなっている。連
続移送積繊体２はカッター装置９により独立して一個毎
の吸収体３に切断分離され、吸収体３は、一定の距離を
保ちつつ、それと同速度かやや増速された状態で後段の
高密度圧縮成形用装置１０に移送される。
対のプレスロール１３、１３を二つ具えた低密度圧縮成
形用装置８が設けられ、連続移送積繊体２は低密度圧縮
成形用装置８によって予備圧縮される。プレスロール１
３の材質は、金属及び弾性体（ゴム等）同士或いはこれ
らの組み合わせからなっている。またこの場合、連続移
送積繊体２は０．１５ｇ／cm3 以下の低密度に圧縮さ
れ、最終的な吸収体３の厚みより厚い所望の厚さの吸収
体シートとされる。連続移送積繊体２はカッター装置９
へと移送され、カッター装置９はカット刃を備えたカッ
ターロール１４と受けロール１５とからなっている。連
続移送積繊体２はカッター装置９により独立して一個毎
の吸収体３に切断分離され、吸収体３は、一定の距離を
保ちつつ、それと同速度かやや増速された状態で後段の
高密度圧縮成形用装置１０に移送される。
【００１１】高密度圧縮成形用装置１０は一対のプレス
ロール１６、１６を二つ具えており、また、その間にバ
キュームボックス１７及びメッシュベルト１８より成る
吸着機構を具備したベルト手段１９を有している。そし
て、高密度圧縮成形用装置１０は吸収体３を０．１５ｇ
／cm3 以上の高密度に圧縮成形することができ、圧縮さ
れた吸収体３は、薄型であるが吸着機構を具備したベル
ト手段１９により、高速でかつ安定に移送され、後段の
加工工程と送られる。
ロール１６、１６を二つ具えており、また、その間にバ
キュームボックス１７及びメッシュベルト１８より成る
吸着機構を具備したベルト手段１９を有している。そし
て、高密度圧縮成形用装置１０は吸収体３を０．１５ｇ
／cm3 以上の高密度に圧縮成形することができ、圧縮さ
れた吸収体３は、薄型であるが吸着機構を具備したベル
ト手段１９により、高速でかつ安定に移送され、後段の
加工工程と送られる。
【００１２】以上の如く構成された吸収体の製造装置２
０によれば、ウエブ１Ａに積繊された連続移送積繊体２
は、低密度圧縮成形用装置８により高速で低圧縮処理さ
れ、且つカッター装置９により切断分離される。このた
め、吸収体３の反り収縮は極力抑えられ、且つここで収
束される。そして、この状態で吸収体３が高密度圧縮成
形用装置１０により薄型に高速で処理されてもその反り
変形は極めて少なく、後段の加工に支障を来すようなこ
とはない。また、各装置間には、バキュームボックス１
７及びメッシュベルト１８等を配することが容易にでき
るので、高速で処理しても後段工程でのトラブルの原因
であるピッチずれや蛇行を起こすことがない。従って、
このような工程を踏む本実施例の吸収体の製造装置２０
では、吸収体３を変形させることなく、高速で且つ薄型
に処理することができる。
０によれば、ウエブ１Ａに積繊された連続移送積繊体２
は、低密度圧縮成形用装置８により高速で低圧縮処理さ
れ、且つカッター装置９により切断分離される。このた
め、吸収体３の反り収縮は極力抑えられ、且つここで収
束される。そして、この状態で吸収体３が高密度圧縮成
形用装置１０により薄型に高速で処理されてもその反り
変形は極めて少なく、後段の加工に支障を来すようなこ
とはない。また、各装置間には、バキュームボックス１
７及びメッシュベルト１８等を配することが容易にでき
るので、高速で処理しても後段工程でのトラブルの原因
であるピッチずれや蛇行を起こすことがない。従って、
このような工程を踏む本実施例の吸収体の製造装置２０
では、吸収体３を変形させることなく、高速で且つ薄型
に処理することができる。
【００１３】上記実施例の装置において、低密度圧縮成
形用装置８或いは高密度圧縮成形用装置１０は、必要に
より複数台用いて、よりきめの細かい圧縮処理をしても
良い。また、低密度圧縮成形用装置８及び高密度圧縮成
形用装置１０のプレスロール１３又は１６に、図２の
（ａ）又は（ｂ）に示すプレスロール２１或いは２２を
用いても良い。図２（ａ）のプレスロール２１はその略
中央面に凹条部２３が形成されており、このようなロー
ル２１を用いると、吸収体３の中央部がその側縁部より
低密度に成形され、吸収体の流れ方向サイド部をより高
密度（０．１５ｇ／cm3 以上）に圧縮し吸収性能の向上
を狙ったもので、生理用ナプキン等の吸収体として好ま
しいパターンとして製造することができる。また、図
（ｂ）のプレスロール２２はその略中央面に複数の窪部
２４、２４・・を有し、吸収体３の中央部での肌の接触
面積を減少させるパターンとして吸収体を製造すること
ができる。そして、このようなプレスロール２１、２２
を上記吸収体の製造装置２０に適宜用いることにより、
また種々のものを組み合わせて用いることにより、吸収
体にそれぞれ所望のパターンを有することが可能であ
る。尚、上記実施例において、ウエブ１Ａをキャリアシ
ートとしたが、吸水性ファイバーの積繊ができるシート
であれば特に制限されない。
形用装置８或いは高密度圧縮成形用装置１０は、必要に
より複数台用いて、よりきめの細かい圧縮処理をしても
良い。また、低密度圧縮成形用装置８及び高密度圧縮成
形用装置１０のプレスロール１３又は１６に、図２の
（ａ）又は（ｂ）に示すプレスロール２１或いは２２を
用いても良い。図２（ａ）のプレスロール２１はその略
中央面に凹条部２３が形成されており、このようなロー
ル２１を用いると、吸収体３の中央部がその側縁部より
低密度に成形され、吸収体の流れ方向サイド部をより高
密度（０．１５ｇ／cm3 以上）に圧縮し吸収性能の向上
を狙ったもので、生理用ナプキン等の吸収体として好ま
しいパターンとして製造することができる。また、図
（ｂ）のプレスロール２２はその略中央面に複数の窪部
２４、２４・・を有し、吸収体３の中央部での肌の接触
面積を減少させるパターンとして吸収体を製造すること
ができる。そして、このようなプレスロール２１、２２
を上記吸収体の製造装置２０に適宜用いることにより、
また種々のものを組み合わせて用いることにより、吸収
体にそれぞれ所望のパターンを有することが可能であ
る。尚、上記実施例において、ウエブ１Ａをキャリアシ
ートとしたが、吸水性ファイバーの積繊ができるシート
であれば特に制限されない。
【００１４】
【発明の効果】本発明の吸収体の製造方法及びその製造
装置では、吸収体に反りなどが生じず、後工程上トラブ
ル等を生じさせることもない。
装置では、吸収体に反りなどが生じず、後工程上トラブ
ル等を生じさせることもない。
【図１】本実施例に係る吸収体の製造装置の概略説明図
である。
である。
【図２】図２（ａ）及び（ｂ）は、図１の吸収体の製造
装置に用いられる圧縮ロールの斜視図である。
装置に用いられる圧縮ロールの斜視図である。
１Ａ ウエブ １Ｂ 吸水性ファイバー １Ｃ 吸水性ポリマー ２ 連続移送積繊体 ３ 吸収体 ５ キャリアシート供給装置 ６ ファイバー積繊装置 ７ 吸水性ポリマー供給装置 ８ 低密度圧縮成形用装置（第１の圧縮装置） ９ カッター装置（切断分離装置） １０ 高密度圧縮成形用装置（第２の圧縮装置） ２０ 吸収体の製造装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 2119−3Ｂ Ａ４１Ｂ 13/02 Ｓ
Claims (2)
- 【請求項１】 積繊された吸水性繊維よりなる連続する
積繊体を予備圧縮した後、該積繊体を独立した吸収体に
切断分離し、該各吸収体を０．１５ｇ／cm3以上の密度
に圧縮してなることを特徴とする吸収体の製造方法。 - 【請求項２】 キャリアシートを連続供給するキャリア
シート供給装置と、該シート上に吸水性繊維を連続して
積繊する積繊装置と、該積繊装置による積繊体を０．１
５ｇ／cm3 以下で予備圧縮する第１の圧縮装置と、該第
１の圧縮装置により圧縮された積繊体を各吸収体に切断
分離する切断分離装置と、該吸収体を０．１５ｇ／cm3
以上の密度に圧縮する第２の圧縮装置とからなる吸収体
の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00282593A JP3519094B2 (ja) | 1993-01-11 | 1993-01-11 | 吸収体の製造方法及びその製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00282593A JP3519094B2 (ja) | 1993-01-11 | 1993-01-11 | 吸収体の製造方法及びその製造装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06205805A true JPH06205805A (ja) | 1994-07-26 |
| JP3519094B2 JP3519094B2 (ja) | 2004-04-12 |
Family
ID=11540197
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP00282593A Expired - Fee Related JP3519094B2 (ja) | 1993-01-11 | 1993-01-11 | 吸収体の製造方法及びその製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3519094B2 (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11506344A (ja) * | 1995-06-07 | 1999-06-08 | ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー | 捲縮した側部シールと吸収性芯の間に小さな許容範囲を有する衛生ナプキンを製造する方法 |
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