JPH06205263A - 自動焦点調整装置 - Google Patents

自動焦点調整装置

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JPH06205263A
JPH06205263A JP4359983A JP35998392A JPH06205263A JP H06205263 A JPH06205263 A JP H06205263A JP 4359983 A JP4359983 A JP 4359983A JP 35998392 A JP35998392 A JP 35998392A JP H06205263 A JPH06205263 A JP H06205263A
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JP
Japan
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focus
determination parameter
lens
focus determination
value
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JP4359983A
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English (en)
Inventor
Masaharu Watanabe
正治 渡辺
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SHIGUMATSUKUSU KK
Sigmax Ltd
Original Assignee
SHIGUMATSUKUSU KK
Sigmax Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】比較的簡易な構成によつてテレビジヨンカメラ
のレンズの焦点を自動的に調整できるようにする。 【構成】テレビジヨンカメラ11から得られるビデオ信
号VDによつて形成される視野映像PICに、所定の大
きさ及び形状の合焦検出領域FOを形成し、当該合焦検
出領域FOに含まれている画素の明るさに基づいて合焦
判定パラメータPi を求める。合焦判定パラメータPi
に基づいてテレビジヨンカメラ11のレンズ11Aに対
するレンズ駆動信号を発生し、かくして合焦判定パラメ
ータPi が最大値になる状態に光学系11の焦点を制御
し、かくしてテレビジヨンカメラ11を自動焦点調整す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動焦点調整装置に関
し、テレビジヨンカメラの焦点を自動的に調整しようと
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジヨンカメラを用いて被観
察対象を撮像して得られるビデオ信号に基づいて、当該
ビデオ信号のうち特定の監視領域内の明るさ情報に基づ
いて物体の認識、欠陥の有無、異常の発生等を識別する
ようにした物体観察装置が提案されている(特開昭60-3
9581号公報、特開昭60-264180 号公報)。
【0003】この種のテレビジヨンカメラにおいては観
察すべき物体の位置に奥行きがある場合、観察視野内の
各物体の映像を高い精度で結像面上に合焦させることに
より、できるだけ鮮明な撮像画像に基づいてビデオ信号
を形成することが観察精度を向上させる点において望ま
しい。
【0004】因に、特定の監視領域の明るさ情報を用い
てその変化を識別しようとする場合、装置による解析処
理はたとえぼけた状態にあつても実用上十分な識別結果
を得ることができるが、異常と判定された後オペレータ
によつて異常状態を目視確認する際に、鮮明な画像を提
供する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】スチルカメラのレンズ
の焦点を自動的に調整する方法として、レンズの視野内
にある物体をフイルムに感光させる撮影光とは別に、自
動焦点調整用の測定光を取込み、当該測定光を2系統に
分割してそれぞれ位置センサに入射し、当該2つの位置
センサから得られる像データを比較演算することにより
レンズ駆動信号を形成するようにしたものが用いられて
いる。
【0006】これに対してテレビジヨンカメラの場合従
来は、観測光の検出手段として撮像素子を用いることを
除いてスチルカメラの場合とほぼ同様の手法によつてレ
ンズを自動的に合焦駆動させるようになされている。
【0007】しかしながらこの方法によると、レンズを
自動的に合焦制御するための専用の制御系を観察対象の
観察系とは別個に設ける必要があり、この分全体として
の構成が複雑になる問題がある。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、実用上十分な合焦精度で撮像素子上に被観察対象の
映像を結像させることができるようにした簡易な構成の
自動焦点調整装置を提案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、レンズ11Aを通してテレビジヨ
ンカメラ11に入射する視野映像PICに対応するビデ
オ信号VDから、視野映像PICの所定位置に設定され
た合焦検出領域FOに含まれる画素の明るさデータを抽
出する合焦検出領域データ抽出手段36、27、SP2
と、合焦検出領域データ抽出手段36、27、SP2か
ら抽出された各画素の明るさデータBmn(m=1、2
……M、n=1、2……N)平均値R及び当該各画素の
明るさデータBmn(m=1、2……M、n=1、2…
…N)の値の差に対応する偏差値データの和の平均値で
なる合焦判定パラメータPi を演算する合焦判定パラメ
ータ演算手段36、SP3と、合焦判定パラメータPi
に基づいてレンズ11Aの焦点距離FDを変更制御する
ためのレンズ駆動信号CON1を発生する焦点制御手段
36、41、SP5、SP8と、この焦点制御手段3
6、41、SP5、SP8のレンズ駆動信号CON1に
よつてレンズ11Aの焦点距離FDが変更制御された後
に合焦判定パラメータ演算手段36、SP3から得られ
る合焦判定パラメータPi の値が最大値に近づくような
新たな合焦判定パラメータPi を合焦判定パラメータ演
算手段36、SP3から生じさせる最大値追尾手段3
6、SP4、SP8とを設けるようにする。
【0010】
【作用】合焦検出領域データ抽出手段36、27、SP
2の各画素の明るさデータの基準値からの分散を用いて
合焦判定パラメータPi を求め、当該合焦判定パラメー
タPi が最大値に近づくようにテレビジヨンカメラ11
のレンズ11Aを制御するようにしたことにより、比較
的簡易な構成によつてテレビジヨンカメラ11の焦点距
離を自動的に合焦状態に調整できる。
【0011】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0012】(1)原理的構成 本発明による自動焦点調整装置は、図1に示すように、
テレビジヨンカメラから得られる視野映像PIC内の所
定位置に、所定の大きさ及び所定の形状の合焦検出領域
FOを設定し、当該合焦検出領域FOに対応するビデオ
信号部分に基づいて焦点駆動制御信号を形成する。
【0013】この実施例の場合、合焦検出領域FOは視
野映像PICの各画像をxy直交座標として表したと
き、左上隅の座標(xF0、yF0)を基準として、図2に
示すように、水平方向のM列の画素と、垂直方向のN行
の画素とで構成されたM×N個の画像を含む。
【0014】ここで水平及び垂直方向にm(=1、2…
…M)及びn(=1、2……N)番目の画素の輝度をB
mn(m=1、2……M、n=1、2……N)とし、す
べての画素の輝度の平均値をRとしたとき、平均輝度R
は次式
【数1】 として表すことができる。
【0015】この平均輝度Rと各画素の輝度B11、B
12……BMNとの偏差は、次式
【数2】 のように、平均輝度Rに対する各画素の輝度B11、B
12……BMNの分散によつて表される合焦判定パラメ
ータPi を得るために用いられ、この合焦判定パラメー
タPi を用いてテレビジヨンカメラのレンズを自動的に
合焦制御する。
【0016】(2)式によつて表される合焦判定パラメ
ータPi は、平均輝度Rと各画素の輝度Bmnとの偏差
の2乗和の平均値を内容としているので、視野映像PI
Cのうち合焦検出領域FOの映像部分がぼけているとき
には、画像の尖鋭度が小さいために、各画素の輝度Bm
n(m=1、2……M、n=1、2……N)と平均輝度
Rとの偏差が小さいので、分散値も小さくなり、その結
果合焦判定パラメータPi の値も小さくなる。
【0017】これに対して合焦検出領域FOの映像部分
が合焦状態にあれば、画像がシヤープになつて尖鋭度が
大きくなるために、各画素の輝度Bmnと平均輝度Rと
の偏差が大きくなるので、分散値も大きくなり、その結
果合焦判定パラメータPi の値も大きくなる。
【0018】かくして合焦判定パラメータPi の値は、
レンズに対する観察対象の位置が近接距離にある場合、
中位距離にある場合及び無限遠点にある場合についてそ
れぞれ、図3の合焦判定パラメータ曲線K1、K2及び
K3によつて示すような変化を呈することになる。
【0019】すなわちレンズの焦点距離FDを小さい値
から大きくして行くとき、レンズに対する観察対象の位
置が近接距離及び中位距離にある場合、合焦判定パラメ
ータPi は、合焦点JF1及びJF2に対応する焦点距
離FD1及びFD2になつたときそれぞれ最大値に到達
するまで増大して行き、さらに合焦点JF1及びJF2
を通りすぎて合焦状態から離れて行くに従つて減少して
行くようなピーク曲線に沿うような変化を呈する。
【0020】これに対してレンズに対する観察対象の位
置が無限遠点にある場合、合焦判定パラメータPi は無
限遠点にある合焦点に向つて単調に増加して行くような
単調増加曲線に沿うような変化を呈する。
【0021】本発明による自動焦点調整装置はこのよう
な関係を利用して、合焦判定パラメータPi の値が最大
になるようにテレビジヨンカメラのレンズを合焦制御す
ることにより、撮像面に結像する観察対象の映像を実用
上十分な合焦精度で撮像画に結像させる。
【0022】(2)実施例 上述の原理に基づいて本発明による自動焦点調整装置1
は図4に示すように構成されている。
【0023】観察視野FLDの視野映像はレンズ11A
を介してテレビジヨンカメラ11において撮像されて、
テレビジヨンカメラ11から得られるビデオ信号VDが
ビデオデータ入力部12及びタイミング制御部13に供
給されると共に、表示制御回路14を介してモニタ15
に供給され、これにより図1について上述したように、
観察視野FLDの光景を表す視野映像PICをモニタ1
5の表示画面上に表示するようになされている。
【0024】タイミング制御部13は、ビデオ信号VD
に含まれている同期信号(水平同期信号、垂直同期信号
でなる)を同期信号分離回路21において分離すること
により、水平同期信号及び垂直同期信号に同期したクロ
ツク信号CLをタイミング発生回路22に与える。
【0025】タイミング発生回路22は、バス35を介
してCPU36から与えられるタイミング指令信号IN
T1に基づいてクロツク信号CLをカウントしてビデオ
信号VDの各ラインについて現在のスキヤン位置を表す
位置データを形成し、当該位置データに基づいてタイミ
ング信号TM1及びTM2をビデオデータ入力部12の
アナログ/デイジタル変換回路26及び画像情報メモリ
27に与えることにより、1フレーム分のビデオ信号V
Dを所定の画素数(例えば512×512画素)のデイ
ジタルデータ(例えば8ビツト)に変換して画像情報メ
モリ27に取り込む。
【0026】これに加えてタイミング発生回路22はク
ロツク信号CLに基づいて形成した位置データをマーク
情報メモリ31から与えられるマーク位置データMKP
と比較し、一致したときタイミング信号TM3を表示制
御回路14に与えることにより、モニタ15の表示画面
上に合焦検出領域FO(図1)を、ビデオ信号VDに基
づいて映出される監視映像PIC上に、カーソル(図示
せず)と共に、スーパーインポーズ表示するようになさ
れている。
【0027】タイミング発生回路22はタイミング信号
TM3と同期してタイミング信号TM2を画像情報メモ
リ27に与えることにより、合焦検出領域FOに対応す
る明るさデータDBRTをバス35に送出する。
【0028】ビデオデータ入力部12及びタイミング制
御部13のこのような動作は、自動焦点調整装置1を形
成する他の構成部分の動作と共に、バス35を介して中
央処理ユニツト(CPU)36によつて固定メモリ37
に格納されているプログラムをオペレータがキー入力ボ
ード38を用いて入力指定することにより、CPU36
がワークメモリ39内に設けられている各種のレジスタ
及びタイマ40の時間情報を利用しながら図5に示す合
焦制御処理ルーチンRT0を実行することにより合焦制
御指令INT2を形成し、これをバス35を介して合焦
駆動回路41に与える。
【0029】すなわち、CPU36は合焦制御処理ルー
チンRT0(図5)に入ると、ステツプSP1において
合焦判定パラメータの初期値として前回の合焦判定パラ
メータPi-1 (例えば0又は255)を設定した後、テ
レビジヨンカメラ11のレンズ11Aのズームモータを
所定方向に回転駆動するような合焦制御指令INT2を
バス35を介して合焦駆動回路41に与え、このとき合
焦駆動回路41はモータ駆動信号CON1をテレビジヨ
ンカメラ11のレンズ11Aに供給する。
【0030】かくしてテレビジヨンカメラ11のレンズ
11Aが合焦動作を開始し、これにより視野映像PIC
が合焦精度に応じてシヤープになる方向又は逆方向に変
化して行く。
【0031】続いて、CPU36は、ステツプSP2に
おいてビデオ信号VDのうち合焦検出領域FOに相当す
る信号部分の明るさデータDBRTをワークメモリ39
に取り込んだ後ステツプSP3において(1)式及び
(2)式を演算することにより現在の合焦判定パラメー
タPi を計算する。
【0032】続いてCPU36は次のステツプSP4 に
おいて計算の結果得られた現在の合焦判定パラメータP
i の値を前回の合焦判定パラメータPi-1 (第1回目の
計算の場合、初期値)より大きいか否かの判定をする。
ここで肯定結果が得られると、このことは視野映像PI
Cが次第にシヤープになつて行きつつあることを表して
おり、このときCPU36はステツプSP5に移つて合
焦駆動回路41にレンズ11Aを同じ方向に駆動するこ
とを内容とする合焦制御指令INT2を送出し、これに
より前回と同じ極性のレンズ駆動信号CON1をレンズ
11Aに供給する。
【0033】この結果レンズ11Aは視野映像PICが
さらに一段とシヤープになるような状態に駆動されて行
く。
【0034】その後CPU36はステツプSP6におい
て現在の合焦判定パラメータPi の値を前回の値Pi-1
としてワークメモリ39に書き直した後、上述のステツ
プSP2に戻る。
【0035】以後CPU36は、ステツプSP4におい
て肯定結果が得られる限り、ステツプSP2−SP3−
SP4−SP5−SP6−SP2のループLP1の処理
を繰り返し実行する。
【0036】かくしてワークメモリ39に書き直される
前回の合焦判定パラメータPi-1 の値は次第に大きい値
に書換えられて行き、結局図3について上述した合焦判
定パラメータ曲線K1、K2及びK3に従つて、焦点距
離FDを変更制御することにより、合焦判定パラメータ
i を最大値に保持するような自動焦点調整制御をす
る。
【0037】因にこの状態には、レンズ11Aの焦点距
離FDが合焦判定パラメータ曲線K1、K2及びK3の
合焦点に対応する焦点距離より小さい範囲にある状態に
おいて、焦点距離FDを大きくして行く第1の状態と、
レンズ11Aの焦点距離FDが合焦点に対応する焦点距
離より大きい範囲にある状態において、焦点距離FDを
小さくして行く第2の状態とがあり、第1及び第2の状
態共に、レンズ11Aは合焦点に向つて駆動制御され
る。
【0038】これに対して、レンズ11Aの焦点距離F
Dが合焦判定パラメータ曲線K1、K2及びK3の合焦
点に対応する焦点距離より大きい範囲にある状態におい
て、焦点距離FDを大きくして行く第3の状態と、レン
ズ11Aの焦点距離FDが合焦点に対応する焦点距離よ
り小さい範囲にある状態において、焦点距離FDを小さ
くして行く第4の状態になつており、従つてレンズ11
Aが合焦点からはずれて行く方向に駆動制御される状態
になると、現在の合焦判定パラメータPi の値が前回の
合焦判定パラメータPi-1 の値より小さくなる。
【0039】このときCPU36は、ステツプSP4に
おいて否定結果を得ることによりステツプSP7に移
り、合焦判定パラメータPi の値がPi-1 より小さいか
否かの判断をし、肯定結果が得られることによりステツ
プSP8に移つてレンズ11Aのズームモータ駆動信号
の極性を反転させて駆動するような合焦制御指令INT
2を合焦駆動回路に送出し、これによりレンズ11Aを
逆方向に駆動することによつて合焦点からはずれて行く
方向への駆動状態を、合焦点に近づいて行く方向への駆
動状態に切り換えさせた後、上述のステツプSP6に移
るようなループLP2を実行する。
【0040】このようにしてズームモータの駆動信号の
極性が切り換つた後、続いてCPU36がステツプSP
6−SP2−SP3−SP4の処理を実行すると、現在
の合焦判定パラメータPi の値が前回の合焦判定パラメ
ータPi-1 の値より大きくなる状態に切り換つた状態に
なり、これによりステツプSP4において肯定結果が得
られることにより、CPU36は上述のループLP1に
よつて合焦点に近づいて行くような処理を実行する状態
になる。
【0041】当該ループLP1の処理を実行している状
態において、やがてステツプSP4及びSP7おいて否
定結果が得られると、このことは現在の合焦判定パラメ
ータPi が前回の合焦判定パラメータPi-1 とほぼ等し
い状態になつたことを意味し、このときCPU36はス
テツプSP9に移つてレンズ駆動信号CON1をオフ状
態に切り換えるような合焦制御指令INT2を送出した
後、ステツプSP10において当該合焦制御処理ルーチ
ンの処理を終了する。
【0042】以上の構成において、CPU36は合焦検
出領域FO内にある画素の明るさデータの平均輝度から
の分散を表す合焦判定パラメータPi が最大値になるよ
うにテレビジヨンカメラ11のレンズ11Aの焦点処理
FDを制御することにより観察視野FLDの視野映像P
ICの焦点を確実に合焦点に合焦制御する。
【0043】当該合焦状態において、テレビジヨンカメ
ラ11に対する観察対象の位置が変化すれば、合焦判定
パラメータPi の値が合焦時の最大値より小さくなる
が、CPU36はオペレータの指令を待つて図5のルー
プLP1又はループLP2の処理を実行することによ
り、当該新たな観察対象に対して新たな合焦状態にレン
ズ11Aを自動焦点調整動作させる。
【0044】以上の構成によれば、監視映像PIC内に
設定した合焦検出領域FO内の限られた画素の明るさ情
報の分散を用いてレンズ11Aによつて撮像される観察
対象に対する焦点を高い精度で自動調整することができ
る。
【0045】(3)他の実施例 (3−1)上述の実施例においては、(2)式に基づい
て各画素の明るさBmn(m=1、2……M、n=1、
2……N)と平均輝度Rとの偏差の2乗和の平均値を合
焦判定パラメータPi として用いるようにした場合につ
いて述べたが、これに代え、合焦判定パラメータPi
して次の(3)式
【数3】 ように、各画素の明るさBmn(m=1、2……M、n
=1、2……N)と平均輝度Rとの偏差の絶対値和の平
均値を合焦判定パラメータPi として求めるようにして
も、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
【0046】(3−2)上述の実施例においては、図3
の合焦判定パラメータ曲線K3に示すように、観察対象
が無限遠点にある場合には、焦点距離FDが大きくなる
に従つて単純に増加する合焦判定パラメータ曲線K1、
K2及びK3に基づいて光学系11Aの焦点距離FDを
設定するようにしたが、実際上焦点が完全にずれている
場合(すなわち図3の合焦判定パラメータ曲線K1、K
2及びK3おいて、光学系11Aの焦点距離FDが合焦
点JF1、JF2及び無限遠点から十分に離れた範囲に
あるとき)、現在の合焦判定パラメータPi と前回の合
焦判定パラメータPi-1 との差が実際上かなり小さくな
るために、次の(4)式
【数4】 のように、合焦判断基準値ΔPより小さいために合焦状
態になつたと判断するおそれがある場合がある。
【0047】このような場合には、図5との対応部分に
同一符号を付して示す図6のように、CPU36はステ
ツプSP7において否定結果が得られることにより現在
の合焦判定パラメータPi が前回の合焦判定パラメータ
i-1 とほぼ等しくなつたと判定したとき、ステツプS
P11において当該パラメータPi 及びPi-1 が判定下
限値PMIN より大きいか否かの判断をし、否定結果が得
られたときには引き続きループLP1の処理を実行する
ことにより、図3において破線K4で示すように、合焦
判定パラメータPi の値が判定下限値PMIN 以下のとき
には合焦点に到達したと判定しないようにするように
し、かくして合焦判定パラメータPi 及びPi-1 の値が
判定下限値PMIN より小さいときには引き続きピーク値
を検出する動作を続けるようにしても良い。
【0048】(3−3)上述の実施例においては、合焦
検出領域FOとして、正方形状に選定した場合について
述べたが、合焦検出領域FOの形状は正方形に限らず例
えば長方形、円、その他の形状を適用したり、場合によ
つては直線状にしたりしても良い。
【0049】(3−4)上述の実施例においては、合焦
判定パラメータPi を(2)式又は(3)式に基づいて
演算するにつき、1枚の視野映像PIC(実際上1フイ
ールド又は1フレームの映像でなる)の合焦検出領域F
Oから得た各画素の明るさデータBmn(m=1、2…
…M、n=1、2……N)を用いて合焦判定パラメータ
i を演算するようにしたが、これに代え、合焦検出領
域FOから取り込むべき各画素の明るさデータとして、
2フイールド(またはフレーム)以上の視野映像PIC
から合焦検出領域FOの明るさデータを取り込むと共
に、これを積算して各画素の明るさデータとするように
してもよい。
【0050】このようにすれば、テレビジヨンカメラ1
1の観察視野FLDに時間の経過に従つて瞬時的な明る
さの変化が外乱として生じたような場合にも、その影響
を軽減することができる。
【0051】また監視視野FLDの明るさが暗い場合に
は、積算することにより、演算処理をするのに適した大
きさの有効検出データを形成することができるような効
果を、上述の効果に加えて得ることができる。
【0052】(3−5)上述の実施例においては、合焦
検出領域FOを1つの視野映像PICに対して1つだけ
設定するようにしたが、これに代え、予め互いに異なる
位置に複数の合焦検出領域FO1、FO2……を設定し
ておき、これら複数の合焦検出領域FO1、FO2……
のうちから1つを必要に応じて順次選択して行くように
しても、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
【0053】(3−6)上述の実施例においては、1回
の合焦制御処理ルーチンRT0の実行を完了するとその
都度、ステツプSP10において当該合焦制御処理ルー
チンRT0を終了させるようにしたが、これに代え、ス
テツプSP10において終了させずにステツプSP2に
戻ることにより、引き続き繰り返し合焦制御処理ルーチ
ンを実行するようにしても良い。
【0054】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、視野映像
内に設定した合焦検出領域に含まれる画素の明るさデー
タに基づいて合焦判定パラメータを求めると共に、当該
合焦判定パラメータの値が最大値に近づくような新たな
合焦判定パラメータを求めるようにしたことにより、テ
レビジヨンカメラのレンズを比較的簡易な構成によつて
自動的に合焦状態に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動焦点調整装置の原理的構成の
説明に供する略線図である。
【図2】図1の合焦検出領域に含まれる画素の明るさデ
ータを示す略線図である。
【図3】合焦判定パラメータ特性を示す特性曲線図であ
る。
【図4】本発明による自動焦点調整装置の全体構成を示
す略線図である。
【図5】合焦制御処理ルーチンを示すフローチヤートで
ある。
【図6】本発明の他の実施例を示すフローチヤートであ
る。
【符号の説明】
1……自動焦点調整装置、11……テレビジヨンカメ
ラ、11A……レンズ、12……ビデオデータ入力部、
13……タイミング制御部、14……表示制御回路、1
5……モニタ、36……CPU、37……固定メモリ、
38……キー入力ボード、39……ワークメモリ、40
……タイマ、41……合焦駆動回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンズを通してテレビジヨンカメラに入射
    する視野映像に対応するビデオ信号から、上記視野映像
    の所定位置に設定された合焦検出領域に含まれる画素の
    明るさデータを抽出する合焦検出領域データ抽出手段
    と、 上記合焦検出領域データ抽出手段から抽出された各画素
    の明るさデータの平均値及び当該各画素の明るさデータ
    の値間の差に対応する偏差値データの和の平均値でなる
    合焦判定パラメータを演算する合焦判定パラメータ演算
    手段と、 上記合焦判定パラメータに基づいて上記レンズの焦点距
    離を変更制御するためのレンズ駆動信号を発生する焦点
    制御手段と、 上記焦点制御手段のレンズ駆動信号によつて上記レンズ
    の焦点距離が変更制御された後に上記合焦判定パラメー
    タ演算手段から得られる合焦判定パラメータの値が最大
    値に近づくような新たな合焦判定パラメータを上記合焦
    判定パラメータ演算手段から生じさせる最大値追尾手段
    とを具えることを特徴とする自動焦点調整装置。
JP4359983A 1992-12-29 1992-12-29 自動焦点調整装置 Pending JPH06205263A (ja)

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JP4359983A JPH06205263A (ja) 1992-12-29 1992-12-29 自動焦点調整装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006154393A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Toppan Printing Co Ltd オートフォーカス方法
WO2012086628A1 (ja) * 2010-12-21 2012-06-28 住友化学株式会社 防眩処理用金型の検査装置
CN110515146A (zh) * 2018-05-21 2019-11-29 株式会社三丰 焦距可变透镜装置及焦距可变透镜控制方法

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