JPH0620477A - 半導体スタティック型ランダムアクセスメモリ装置 - Google Patents
半導体スタティック型ランダムアクセスメモリ装置Info
- Publication number
- JPH0620477A JPH0620477A JP4196395A JP19639592A JPH0620477A JP H0620477 A JPH0620477 A JP H0620477A JP 4196395 A JP4196395 A JP 4196395A JP 19639592 A JP19639592 A JP 19639592A JP H0620477 A JPH0620477 A JP H0620477A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- memory cell
- storage node
- threshold voltage
- trs
- drive transistor
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的はメモリセルの動作余裕度を大
きくすることである。 【構成】 メモリセルを構成するスイッチングトランジ
スタTr3,Tr4のしきい値電圧は、ドライブトラン
ジスタTr1,Tr2のしきい値電圧よりも選択的に小
さく製造されている。これにより、メモリセルの動作余
裕度が大きくなり、低電圧での動作が可能となる。
きくすることである。 【構成】 メモリセルを構成するスイッチングトランジ
スタTr3,Tr4のしきい値電圧は、ドライブトラン
ジスタTr1,Tr2のしきい値電圧よりも選択的に小
さく製造されている。これにより、メモリセルの動作余
裕度が大きくなり、低電圧での動作が可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体記憶装置に関し、
特に半導体スタティックRAMのメモリセルに関する。
特に半導体スタティックRAMのメモリセルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の半導体スタティックRAM
のメモリセル回路は、図1に示されているように、負荷
抵抗R1,R2とドライブトランジスタTr1,Tr2
からなるフリップフロップ回路を有しており、メモリセ
ルの記憶情報はビット線BL,BL*(*は相補信号を
表している)にスイッチングトランジスタTr3,Tr
4を介して伝達される。スイッチングトランジスタTr
3とTr4のゲートは、ワード線WLに接続される。ト
ランジスタTr1〜Tr4は、Nチャンネルエンハンス
メント型であり、すべて、同一のしきい値電圧VTを持
つように製造されている。
のメモリセル回路は、図1に示されているように、負荷
抵抗R1,R2とドライブトランジスタTr1,Tr2
からなるフリップフロップ回路を有しており、メモリセ
ルの記憶情報はビット線BL,BL*(*は相補信号を
表している)にスイッチングトランジスタTr3,Tr
4を介して伝達される。スイッチングトランジスタTr
3とTr4のゲートは、ワード線WLに接続される。ト
ランジスタTr1〜Tr4は、Nチャンネルエンハンス
メント型であり、すべて、同一のしきい値電圧VTを持
つように製造されている。
【0003】メモリセルの動作限界は、通常、図4に示
すようなメモリセルの入出力特性で定義される。本入出
力特性は該メモリセルが選択された状態、すなわちワー
ド線WLが高レベル、ビット線BL,BL*も高レベル
にプリチャージされた状態を想定しており、該メモリセ
ルを図5に示すように2つのインバータ回路1,2に分
解して確認することができる。なお、負荷抵抗R1,R
2は通常1TΩ以上であり、スタティックRAMの最小
動作サイクル(10NS〜100NS)では、無視しな
くてはならない。
すようなメモリセルの入出力特性で定義される。本入出
力特性は該メモリセルが選択された状態、すなわちワー
ド線WLが高レベル、ビット線BL,BL*も高レベル
にプリチャージされた状態を想定しており、該メモリセ
ルを図5に示すように2つのインバータ回路1,2に分
解して確認することができる。なお、負荷抵抗R1,R
2は通常1TΩ以上であり、スタティックRAMの最小
動作サイクル(10NS〜100NS)では、無視しな
くてはならない。
【0004】図4において、プロット1はインバータ回
路1の、プロット2はインバータ回路2の入出力特性を
示しており、AとBは本メモリセルの安定平衡点を示し
ている。すなわち、Aはデータ“1”の安定点、Bはデ
ータ“0”の安定点を示す。したがって、インバータ回
路1の入力信号IN1が0Vの時の出力信号OUT1、
ならびにインバータ回路2の入力信号IN2が0Vの時
の出力信号OUT2のレベルは、ともにVHとなる。V
Hはメモリセルにデータを書き込んだときのメモリセル
高レベル節点の電圧であり、電源電圧VCCからスイッ
チングトランジスタTr3,Tr4のしきい値電圧VT
1分だけ下降した値である(VH=VCC−VT1)。
ここで、VT1は基板バイアス依存性により、上述した
VTよりも大きくなっている。また、IN1及びIN2
のレベルがドライブトランジスタTr1,Tr2のしき
い値電圧VT以上になるとTr1,Tr2がオンするた
め、OUT1,OUT2のレベルは、それぞれ、急激に
下降し始める。矢印C,Dはスタティックノイズマージ
ン(以下、SNMと称す)であり、SNMが大きくなる
ほど、メモリセル動作は余裕あるものとなる。
路1の、プロット2はインバータ回路2の入出力特性を
示しており、AとBは本メモリセルの安定平衡点を示し
ている。すなわち、Aはデータ“1”の安定点、Bはデ
ータ“0”の安定点を示す。したがって、インバータ回
路1の入力信号IN1が0Vの時の出力信号OUT1、
ならびにインバータ回路2の入力信号IN2が0Vの時
の出力信号OUT2のレベルは、ともにVHとなる。V
Hはメモリセルにデータを書き込んだときのメモリセル
高レベル節点の電圧であり、電源電圧VCCからスイッ
チングトランジスタTr3,Tr4のしきい値電圧VT
1分だけ下降した値である(VH=VCC−VT1)。
ここで、VT1は基板バイアス依存性により、上述した
VTよりも大きくなっている。また、IN1及びIN2
のレベルがドライブトランジスタTr1,Tr2のしき
い値電圧VT以上になるとTr1,Tr2がオンするた
め、OUT1,OUT2のレベルは、それぞれ、急激に
下降し始める。矢印C,Dはスタティックノイズマージ
ン(以下、SNMと称す)であり、SNMが大きくなる
ほど、メモリセル動作は余裕あるものとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、半導
体スタティックRAMのメモリセルの動作余裕度は、S
NMによって示すことができる。図4から容易に判るよ
うに、電源電圧VCCが低下するとVHが低下し、それ
とともにSNMも小さくなり、ついには、SNMが0V
以下になることによって、メモリセルの動作電源電圧の
下限が決定される。したがって、従来の半導体スタティ
ックRAMのメモリセルにおいては、低電圧電源動作に
おいて、書き込み時の高レベルが低下することにより、
動作余裕度がなくなるという欠点があった。
体スタティックRAMのメモリセルの動作余裕度は、S
NMによって示すことができる。図4から容易に判るよ
うに、電源電圧VCCが低下するとVHが低下し、それ
とともにSNMも小さくなり、ついには、SNMが0V
以下になることによって、メモリセルの動作電源電圧の
下限が決定される。したがって、従来の半導体スタティ
ックRAMのメモリセルにおいては、低電圧電源動作に
おいて、書き込み時の高レベルが低下することにより、
動作余裕度がなくなるという欠点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、第1負
荷素子と第1記憶ノードと第1ドライブトランジスタの
直列回路と第2負荷素子と第2記憶ノードと第2ドライ
ブトランジスタの直列回路とを電源線と接地線との間に
並列接続し第1記憶ノードと第2記憶ノードをそれぞれ
第2ドライブトランジスタのゲートと第1ドライブトラ
ンジスタのゲートに接続したフリップフロップと、第1
記憶ノード及び第2記憶ノードと1対のビット線との間
にそれぞれ接続されワード線で制御される第1スイッチ
ングトランジスタ及び第2スイッチングトランジスタと
で構成されたメモリセルを含む半導体スタティック型ラ
ンダムアクセスメモリ装置において、上記第1スイッチ
ングトランジスタと第2スイッチングトランジスタのし
きい値を上記第1ドライブトランジスタと第2ドライブ
トランジスタのしきい値より相対的に小さくしたことで
ある。
荷素子と第1記憶ノードと第1ドライブトランジスタの
直列回路と第2負荷素子と第2記憶ノードと第2ドライ
ブトランジスタの直列回路とを電源線と接地線との間に
並列接続し第1記憶ノードと第2記憶ノードをそれぞれ
第2ドライブトランジスタのゲートと第1ドライブトラ
ンジスタのゲートに接続したフリップフロップと、第1
記憶ノード及び第2記憶ノードと1対のビット線との間
にそれぞれ接続されワード線で制御される第1スイッチ
ングトランジスタ及び第2スイッチングトランジスタと
で構成されたメモリセルを含む半導体スタティック型ラ
ンダムアクセスメモリ装置において、上記第1スイッチ
ングトランジスタと第2スイッチングトランジスタのし
きい値を上記第1ドライブトランジスタと第2ドライブ
トランジスタのしきい値より相対的に小さくしたことで
ある。
【0007】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。本発明の半導体スタティックRAMのメモリ
セル回路は、図1に示す通りで、構成要素の配置は上述
した従来例と同様である。本実施例における従来例との
相違点は、メモリセルのスイッチングトランジスタTr
3,Tr4のしきい値電圧を従来例よりも小さく設定し
ている点である。
説明する。本発明の半導体スタティックRAMのメモリ
セル回路は、図1に示す通りで、構成要素の配置は上述
した従来例と同様である。本実施例における従来例との
相違点は、メモリセルのスイッチングトランジスタTr
3,Tr4のしきい値電圧を従来例よりも小さく設定し
ている点である。
【0008】図2は本実施例のメモリセルの入出力特性
(実線)を従来例のそれ(破線)と比較して示したもの
である。本図より、容易に判るように、スイッチングト
ランジスタTr3,Tr4の基板バイアス依存を加味し
たしきい値電圧VT2が、従来のVT1よりも小さくな
ることにより、メモリセル書き込み時の高レベルVH
が、従来例のそれよりも上昇している。また、同時に高
レベルVHの上昇により、SNMの幅が広がりメモリセ
ルの動作余裕度が大きくなっている。
(実線)を従来例のそれ(破線)と比較して示したもの
である。本図より、容易に判るように、スイッチングト
ランジスタTr3,Tr4の基板バイアス依存を加味し
たしきい値電圧VT2が、従来のVT1よりも小さくな
ることにより、メモリセル書き込み時の高レベルVH
が、従来例のそれよりも上昇している。また、同時に高
レベルVHの上昇により、SNMの幅が広がりメモリセ
ルの動作余裕度が大きくなっている。
【0009】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。本実施例では上述の実施例とは逆に、ドライブトラ
ンジスタTr1,Tr2のしきい値電圧VT3を従来例
のVTより大きくしている。図3は本実施例のメモリセ
ルの入出力特性(実線)を従来例(破線)のそれと比較
して示してものである。本図より容易に判るようにドラ
イブトランジスタTr1とTr2のしきい値電圧が大き
くなったため、OUT1,OUT2の電圧を急激に下降
させるために必要なIN1,IN2の入力電圧が高くな
っている。このため、SNMの幅が広がり、結果として
メモリセルの動作余裕度が大きくなる。
る。本実施例では上述の実施例とは逆に、ドライブトラ
ンジスタTr1,Tr2のしきい値電圧VT3を従来例
のVTより大きくしている。図3は本実施例のメモリセ
ルの入出力特性(実線)を従来例(破線)のそれと比較
して示してものである。本図より容易に判るようにドラ
イブトランジスタTr1とTr2のしきい値電圧が大き
くなったため、OUT1,OUT2の電圧を急激に下降
させるために必要なIN1,IN2の入力電圧が高くな
っている。このため、SNMの幅が広がり、結果として
メモリセルの動作余裕度が大きくなる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、半導体ス
タティックRAMのメモリセルを構成するスイッチング
トランジスタのしきい値電圧をドライブトランジスタの
しきい値電圧よりも相対的に小さく製造することによ
り、メモリセルの動作余裕度を大きくできるという効果
を有する。これにより、半導体スタティックRAMの低
電圧動作を可能とすることができる。
タティックRAMのメモリセルを構成するスイッチング
トランジスタのしきい値電圧をドライブトランジスタの
しきい値電圧よりも相対的に小さく製造することによ
り、メモリセルの動作余裕度を大きくできるという効果
を有する。これにより、半導体スタティックRAMの低
電圧動作を可能とすることができる。
【図1】第1実施例にかかる半導体スタティックRAM
のメモリセルを示す回路図である。
のメモリセルを示す回路図である。
【図2】第1実施例のメモリセルの入出力特性を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図3】本発明の第2実施例におけるメモリセルの入出
力特性を示すグラフである。
力特性を示すグラフである。
【図4】従来例におけるメモリセルの入出力特性を示す
グラフである。
グラフである。
【図5】メモリセルの等価回路図である。
R1,R2 負荷抵抗 Tr1,Tr2 ドライブトランジスタ Tr3,Tr4 スイッチングトランジスタ BL,BL* ビット線 WL ワード線 1 インバータ回路1の入出力特性 2 インバータ回路2の入出力特性 A,B メモリセルの安定平衡点 C,D メモリセルのスタティックノイズマージン(S
NM)
NM)
Claims (1)
- 【請求項1】 第1負荷素子と第1記憶ノードと第1ド
ライブトランジスタの直列回路と第2負荷素子と第2記
憶ノードと第2ドライブトランジスタの直列回路とを電
源線と接地線との間に並列接続し第1記憶ノードと第2
記憶ノードをそれぞれ第2ドライブトランジスタのゲー
トと第1ドライブトランジスタのゲートに接続したフリ
ップフロップと、第1記憶ノード及び第2記憶ノードと
1対のビット線との間にそれぞれ接続されワード線で制
御される第1スイッチングトランジスタ及び第2スイッ
チングトランジスタとで構成されたメモリセルを含む半
導体スタティック型ランダムアクセスメモリ装置におい
て、上記第1スイッチングトランジスタと第2スイッチ
ングトランジスタのしきい値を上記第1ドライブトラン
ジスタと第2ドライブトランジスタのしきい値より相対
的に小さくしたことを特徴とする半導体スタティック型
ランダムアクセスメモリ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4196395A JPH0620477A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 半導体スタティック型ランダムアクセスメモリ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4196395A JPH0620477A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 半導体スタティック型ランダムアクセスメモリ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0620477A true JPH0620477A (ja) | 1994-01-28 |
Family
ID=16357159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4196395A Pending JPH0620477A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 半導体スタティック型ランダムアクセスメモリ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0620477A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008521157A (ja) * | 2004-11-18 | 2008-06-19 | フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド | 静的ランダムアクセスメモリ用のワード線ドライバ回路 |
-
1992
- 1992-06-30 JP JP4196395A patent/JPH0620477A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008521157A (ja) * | 2004-11-18 | 2008-06-19 | フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド | 静的ランダムアクセスメモリ用のワード線ドライバ回路 |
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