JPH06204038A - 空芯コイル及び表面実装型巻線コイル - Google Patents

空芯コイル及び表面実装型巻線コイル

Info

Publication number
JPH06204038A
JPH06204038A JP43A JP36110992A JPH06204038A JP H06204038 A JPH06204038 A JP H06204038A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 36110992 A JP36110992 A JP 36110992A JP H06204038 A JPH06204038 A JP H06204038A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
winding
electrode
air
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP43A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Nakayama
修 中山
Goro Oka
悟郎 岡
Katsuhiko Inaba
克彦 稲葉
Susumu Sakamoto
進 阪本
Haruo Ishikawa
治男 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP43A priority Critical patent/JPH06204038A/ja
Publication of JPH06204038A publication Critical patent/JPH06204038A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電極部11aによるコイル本体部分のL値の
低下を抑えることができ、これによりコイル本体部分1
2のコイル巻数が少なく、実装スペースが小さい空芯コ
イル101を得る。 【構成】 コイル巻線の、表面が絶縁性皮膜で被覆され
た被覆部3を巻回してなるコイル中央の本体部分12
と、上記コイル巻線の、絶縁性皮膜を剥離した裸部分3
aを巻回してなるコイル両端の電極部11aとを備え、
上記電極部11aを、上記本体部分12との間に磁路が
形成されるよう該本体部分12から所定間隔離して配置
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体装置に使用され
る空芯コイル及び表面実装型巻線コイルに関し、特にリ
ードレスタイプの空芯コイル及び表面実装型巻線コイル
の電極部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来リードレスタイプの空芯コイ
ルの構造を説明するための図であり、図8(a) は正面
図、図8(b) は該空芯コイルを実装基板上に搭載した状
態を示す断面図である。図において、1はリードレスタ
イプの空芯コイルで、コイル巻線の、表面が絶縁性皮膜
で被覆された部分3を巻回してなるコイル中央の本体部
分12と、上記コイル巻線の絶縁性皮膜を剥離した裸部
分3aを巻回してなるコイル両端の電極部11とから構
成されている。
【0003】ここで上記空芯コイル1の電極部11は、
上記本体部分12の外側にこの部分と同一コイル巻径で
1巻以上コイル巻線3aが巻回されおり、該本体部分1
2と密着して配置されている。
【0004】なお20は上記空芯コイル1を実装する実
装基板で、その表面上には所定パターンの配線が形成さ
れており、該配線の一部は空芯コイル1の電極部11を
接着するためのパッド部21となっている。
【0005】このような構成のリードレス空芯コイル1
は、図8(b) に示すようにその電極部11と実装基板2
0上のパッド部21とを位置合わせして実装基板20上
に載置し、上記電極部11とパッド部21とを半田等2
2により固着して実装される。
【0006】このようにリードレス空芯コイル1はその
実装基板20への載置を上記パッド部21と電極部11
との位置合わせのみで行うことができ、通常のリードを
有する空芯コイルのようにリードの上下関係等の位置決
めを行う必要がなく、これに比べて自動実装等を簡単に
行うことができるという特徴がある。
【0007】ところで、上記空芯コイル1の実装の際に
は、半田22の量加減によっては半田22が空芯コイル
1の電極部11内に流れ込んで電極部内側を塞ぎ、この
結果空芯コイル1のインダクタンスが変化してしまう場
合があり、従来のリードレス空芯コイルには、このよう
な半田の流れ込みを回避する工夫を施した巻線コイルが
ある。
【0008】図9は上記工夫を施した巻線コイルを示す
図であり、図9(a) は正面図、図9(b) は該巻線コイル
を実装基板上に搭載した状態を示す断面図、図9(c) は
図9(b) のB部分を拡大して示す拡大断面図である。
【0009】図において、図中201は上記工夫を施し
た巻線コイルで、これは図8に示す上記空芯コイル1と
同一構造の空芯コイル部1aの内部にテフロン等の樹脂
からなる円柱状部材(以下、樹脂詰込部材ともいう。)
2を詰め込んだもので、外力によるコイルの変形を防ぐ
と共に、電極部11の内部への半田22の流れ込みを防
止する構造となっている。
【0010】すなわち、この巻線コイル201も上記空
芯コイル1と同様にして実装基板20上に実装される
が、この巻線コイル201では、空芯コイル部分1aの
内部に樹脂詰込部材2が詰め込まれており、電極部11
の内部スペースが塞がった状態となっているため、半田
22の量が多くてもこれが巻線コイル201の電極部1
1内に流れ込むことはない。
【0011】また上記樹脂詰込部材2は上記巻線コイル
201の補強部材にもなっており、このため実装時等の
ハンドリングの際、巻線コイル201に多少の外力が加
わってもこれが曲がったり凹んだりすることがない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のリードレスタイ
プの空芯コイルや巻線コイルは以上のように構成されて
いるので、その両側の電極部11が本体部分12のL値
を低下させるという構造上の欠点がある。これは上記電
極部11では、コイル巻線表面の絶縁性皮膜が剥離して
あるため、隣接する巻線間が短絡して上記電極部11が
リング状の導電体となり、この部分でコイル本体部分1
2にて発生した磁力線が遮断されるためと考えられてい
る。
【0013】従って、電極部11を有するリードレスタ
イプの巻線コイルでは、電極部11のない通常の巻線コ
イルと同一のL値を得るためには、本体部分12のコイ
ル巻数を増やす必要があり、このため巻線コイルの長さ
が増大し、回路基板上での実装面積が大きくなってしま
うという問題点があった。
【0014】また、空芯コイル部分1aの内部に円柱状
部材2を詰め込んだ巻線コイル201では、電極部11
内への半田の流れ込みは回避されるが、上記円柱状部材
2の外面と空芯コイル部1aの内面との隙間に表面張力
により半田が侵入することとなる。この場合巻線コイル
のL値の変動は上記の半田の流入によるものに比べると
小さいがやはり発生することとなり、また電極部11と
実装基板上のパッド部21との接続部分の半田の量が上
記半田の侵入により少なくなり、その接合強度の低下を
招くといった問題もある。
【0015】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、電極部によるコイル本体部分の
L値の低下を抑えることができ、これによりコイル本体
部分のコイル巻数が少なく、実装スペースが小さい空芯
コイルを得ることを目的とする。
【0016】またこの発明は、実装時における半田のコ
イル内への流れ込みを、コイル内に詰め込んだ絶縁性部
材により阻止することができ、しかもこの際該絶縁性部
材とコイルとの隙間をつたって半田がコイル本体部分に
回り込むのも回避することができる表面実装型巻線コイ
ルを得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に係る空芯コイ
ルは、コイル巻線の、表面が絶縁性皮膜で被覆された被
覆部を巻回してなるコイル中央の本体部分と、上記コイ
ル巻線の、絶縁性皮膜を剥離した裸部分を巻回してなる
コイル両端の電極部とを備え、上記電極部を、上記本体
部分との間に磁路が形成されるよう該本体部分から所定
間隔離して配置したものである。
【0018】この発明は上記空芯コイルにおいて、上記
電極部を、隣接するコイル巻線間に所定幅の隙間が形成
されるようコイル巻線が巻回された構造としたものであ
る。
【0019】この発明に係る空芯コイルは、コイル巻線
の、表面が絶縁性皮膜で被覆された被覆部を巻回してな
るコイル中央の本体部分と、上記コイル巻線の、絶縁性
皮膜を剥離した裸部分を巻回してなるコイル両端の電極
部とを備え、上記電極部のコイル巻径を、上記本体部分
との間に磁路が形成されるよう、例えば上記本体部分の
コイル巻径より大きくしたものである。
【0020】この発明に係る表面実装型巻線コイルは、
コイル巻線の、表面が絶縁性皮膜で被覆された被覆部を
巻回してなるコイル中央の本体部分と、上記コイル巻線
の、絶縁性皮膜を剥離した裸部分を巻回してなるコイル
両端の電極部とを備え、上記電極部を、その内部スペー
スが埋まるよう上記電極部内に絶縁性部材を詰め込んだ
構造としたものである。
【0021】この発明は上記表面実装型巻線コイルにお
いて、上記絶縁性部材を、上記電極部を実装基板の導体
部上に配置した時、その一部が実装基板の表面部分と面
接触する台座を有する構造としたものである。
【0022】この発明は上記表面実装型巻線コイルにお
いて、上記コイル両端の電極部に詰め込まれている絶縁
性部材を、これらが、中央部が細く両端側ほど太くなる
よう加工された連結部分によりつながった一体構造とし
たものである。
【0023】
【作用】この発明においては、コイル巻線表面の絶縁性
皮膜を剥離した電極部を、コイル巻線表面が絶縁性皮膜
で被覆されているコイル本体部分から所定間隔離して配
置したから、電極部とコイル本体部分との間に磁路が形
成されることとなって、コイル本体部分で生成された磁
力線が、環状の導電体をなす電極部により弱められるの
を抑制することができる。これにより所定のL値を確保
するためのコイルの巻数増大を回避することができ、空
芯コイルの実装スペースを小さくすることができる。
【0024】またこの発明においては、上記電極部を、
隣接するコイル巻線間に所定幅の隙間が形成されるよう
コイル巻線が巻回された構造としたので、コイル本体部
分で生成される磁力線の磁路の断面積がさらに増大する
こととなり、コイル巻線のさらなる巻数低減により空芯
コイルの実装スペースをより一層小さくすることができ
る。
【0025】この発明においては、電極部のコイル巻径
を上記本体部分のコイル巻径より所定寸法大きくしたの
で、上記電極部と本体部分との間に磁路が形成されるこ
ととなり、上記と同様にして所定のL値を確保するため
のコイルの巻数増大を回避することができ、空芯コイル
の実装スペースを小さくすることができる。
【0026】この発明においては、空芯コイル部両側
の、絶縁性皮膜が剥離された電極部を、その内部スペー
スが埋まるよう上記電極部内に絶縁性部材を詰め込んだ
構造としたので、実装時における半田の空芯コイル内へ
の流れ込みを上記絶縁性部材により阻止することができ
る。また該絶縁性部材は空芯コイルの電極部のみに詰め
込まれているため、該絶縁性部材とコイルとの隙間をつ
たって半田がコイル本体部分に回り込むの回避すること
ができ、これにより巻線コイルのL値の変動をほとんど
なくすことができる。また上記半田の回り込みがないた
め、巻線コイルの電極部と実装基板のパッド部との接着
部分での半田の量が少なくなることもなく、これらの接
着を強固なものとできる。
【0027】この発明においては、上記絶縁性部材を、
上記電極部を実装基板の導体部上に配置した時、その一
部が実装基板の表面部分と面接触する台座を有する構造
としたので、巻線コイルの実装基板上での転がりや転倒
を阻止することができ、実装時の作業性を向上すること
ができる。
【0028】この発明においては、上記巻線コイル両側
の電極部に詰め込まれる絶縁性部材を、これらが、中央
部が細く両端側ほど太くなるよう加工された連結部分に
よりつながった一体構造としたので、絶縁性部材の部品
点数を削減でき、またこれによりその取扱が簡単にな
る。
【0029】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の第1の実施例による空芯コイ
ルを説明するための正面図であり、図において、101
は本実施例の空芯コイルであり、コイル巻線の、表面の
絶縁性皮膜を剥離した裸部分3aを巻回してなる電極部
11aを、コイル巻線の、表面が絶縁性皮膜で被覆され
ている被覆部3を巻回してなるコイル本体部分12から
所定間隔離してコイル本体部分12と同一軸芯上に配置
したものである。
【0030】ここで上記電極部11aはそのコイル巻径
が上記コイル本体部分12のものと同一であり、コイル
本体部分12からコイル巻径の1/4以上離れて位置し
ている。
【0031】次に作用効果について説明する。このよう
に本実施例の空芯コイル101では、上記電極部11a
とコイル本体部分12との間に所定幅の隙間が形成され
ているため、この隙間がコイル本体部分12により発生
する磁力線の磁路となり、リング状の導体部をなす電極
部11aで遮断される磁力線が低減されることとなる。
【0032】図4はコイル本体部分12のコイル巻数と
L値との関係を、本実施例の空芯コイル101と従来の
空芯コイル1とで比較して示す図であり、Cは本実施例
の空芯コイルのL値を、Co 従来の空芯コイル1のL値
を示すグラフであり、これらのグラフからも本実施例の
空芯コイル101では明らかにL値が上昇していること
が分かる。
【0033】このように本実施例では、コイル巻線表面
の絶縁性皮膜を剥離した電極部11aを、コイル巻線表
面が絶縁性皮膜で被覆されているコイル本体部分12か
ら所定間隔離してコイル本体部分と同一軸芯上に配置し
たので、電極部11aとコイル本体部分12との間に磁
路が形成されることとなって、コイル本体部分で生成さ
れる磁力線が電極部11aにより弱められるのを抑制す
ることができる。これにより電極部11aのL値に対す
る悪影響が無視できるようになり、所定のL値を確保す
るためのコイルの巻数増大を回避することができ、空芯
コイルの実装スペースを小さくすることができる。
【0034】実施例2.図2は本発明の第2の実施例に
よる空芯コイルを示す図であり、図中102は本実施例
の空芯コイルで、これは電極部11bを、隣接するコイ
ル巻線間に所定幅の隙間が形成されるようコイル巻線が
巻回された構造としたものであり、その他の構成は第1
実施例の空芯コイル101と同一である。
【0035】このような構成の空芯コイル102では、
コイル本体部分で生成される磁力線の磁路の断面積がさ
らに増大することとなり、コイル巻線のさらなる巻数低
減により空芯コイルの実装スペースをより一層小さくす
ることができる。
【0036】実施例3.図3は本発明の第3の実施例に
よる空芯コイルを示す図であり、図中103は本実施例
の空芯コイルで、電極部11cのコイル巻径を上記本体
部分12のコイル巻径より所定寸法大きくしたものであ
り、その他の構成は従来の空芯コイル200と同一であ
る。
【0037】このような構成の第3の実施例では、電極
部11cのコイル巻径が上記本体部分12のコイル巻径
より大きいため、電極部11cと本体部分との境界部分
には隙間が形成されて、この部分が本体部分12で発生
する磁力線の磁路となる。このため上記第1実施例と同
様にして所定のL値を確保するためのコイルの巻数増大
を回避することができ、空芯コイルの実装スペースを小
さくすることができる。
【0038】実施例4.図5は本発明の第4の実施例に
よる表面実装型巻線コイルを説明するための図であり、
図5(a) は正面図、図5(b) は該巻線コイルを実装基板
上に搭載した状態を示す断面図である。図において、1
04は本実施例の表面実装型巻線コイルで、これは、コ
イル巻線の、表面が絶縁性皮膜で被覆された被覆部3を
巻回してなるコイル中央の本体部分12と、上記コイル
巻線の、絶縁性皮膜を剥離した裸部分3aを巻回してな
るコイル両端の電極部11とを備え、上記電極部11の
内部スペースが埋まるよう上記電極部11内にテフロン
等の樹脂詰込部材(絶縁性部材)10aを詰め込んだも
のである。
【0039】このような構成の第4の実施例では、電極
部11c内部にテフロン等の樹脂10aが封入されてお
り、電極部11の内部スペースが塞がった状態となって
いるため、実装時に半田22が巻線コイル201の電極
部11内に流れ込むことはなく、半田の流入によるイン
ダクタンスの変動を回避することができる。
【0040】また、コイル本体部分12の内部には絶縁
性部材10aが詰め込まれていないてため、上記コイル
本体部分12内面と絶縁性部材10aの内面との隙間を
つたって半田がコイル本体部分12内に侵入するのを回
避することができ、これにより巻線コイルのL値の変動
をほとんどなくすことができる。また半田22の回り込
みがないため、電極部11と実装基板上のパッド部21
との接続部分の半田の量が少なくなって接合強度の低下
を招くといった問題も回避することができる。
【0041】実施例5.図6は本発明の第5の実施例に
よる表面実装型巻線コイルの説明図であり、図6(a) は
正面図、図6(b) は該巻線コイルを実装基板上に搭載し
た状態を示す断面図である。
【0042】図において105は本実施例の表面実装型
巻線コイルで、これは第4実施例の絶縁性部材10aに
代えて、上記電極部11を実装基板20の導体部21上
に配置した時、その一部が実装基板20の表面部分と面
接触する台座10b2 を有する構造の樹脂詰込部材(絶
縁性部材)11bを用いたものであり、その他の構成は
第4実施例と同一である。なお、10b1 は上記樹脂詰
込部材10bの、電極部11内の嵌め込まれる挿入部分
である。
【0043】このような構成の第5の実施例では、表面
実装型巻線コイル105をその電極部10bを実装基板
20のパッド部21に位置決めして実装基板20上に載
置した時、上記台座10b2 の底面部が実装基板表面と
面接触することとなり、上記第4実施例の効果に他に、
巻線コイルの実装基板上での転がりや転倒を阻止するこ
とができ、実装時の作業性を向上することができるとい
う効果がある。
【0044】実施例6.図7は本発明の第6の実施例に
よる表面実装型巻線コイルの説明図であり、図7(a) は
正面図、図7(b) は該巻線コイルを実装基板上に搭載し
た状態を示す断面図である。図において、106は本実
施例の表面実装型巻線コイルで、これは上記第4実施例
における左右の電極部11に詰め込まれた樹脂詰込部材
10aに代えて、中央部が細く両端側ほど太くなるよう
加工された連結部分10c1 により電極部11内に詰め
込まれる部分10c2 をつなげた構造の樹脂詰込部材
(絶縁性部材)10cを用いたものである。
【0045】このような構成の第6の実施例では、空芯
コイル部1a内に詰め込まれる絶縁性部材10cが、巻
線コイル両側の電極部11に詰め込まれる部分10c2
が、上記連結部分10c1 によりつながった一体構造と
なっているので、絶縁性部材10cの部品点数を削減で
き、またこれにより、その取扱が簡単になるという効果
がある。また上記連結部分10c1 の中央部分が細くな
っているため、上記第4実施例と同様、該絶縁性部材と
コイルとの隙間をつたって半田がコイル本体部分12に
回り込むの回避することができ、これにより巻線コイル
のL値の変動をほとんどなくすことができ、また上記半
田の回り込みがないため、巻線コイルの電極部11と実
装基板のパッド部21との接着部分での半田の量が少な
くなることもなく、これらの接着を強固なものとできる
という効果もある。
【0046】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る空芯コイル
によれば、コイル巻線表面の絶縁性皮膜を剥離した電極
部を、コイル巻線表面が絶縁性皮膜で被覆されているコ
イル本体部分から所定間隔離して配置したので、電極部
とコイル本体部分との間に磁路が形成されることとなっ
て、コイル本体部分で生成された磁力線が電極部により
弱められるのを抑制することができる。これにより所定
のL値を確保するためのコイルの巻数増大を回避するこ
とができ、空芯コイルの実装スペースを小さくすること
ができる効果がある。
【0047】またこの発明によれば上記空芯コイルにお
いて、上記電極部を、隣接する巻線間に所定幅の隙間が
形成されるようコイル巻線が巻回された構造としたの
で、コイル本体部分で生成される磁力線の磁路の断面積
がさらに増大することとなり、コイル巻線のさらなる巻
数低減により空芯コイルの実装スペースをより一層小さ
くすることができる効果がある。
【0048】またこの発明に係る空芯コイルによれば、
コイル巻線表面の絶縁性皮膜を剥離した電極部のコイル
巻径を上記本体部分のコイル巻径より所定寸法大きくし
たので、上記電極部と本体部分との間に磁路が形成され
ることとなり、上記と同様にして所定のL値を確保する
ためのコイルの巻数増大を回避することができ、空芯コ
イルの実装スペースを小さくすることができる効果があ
る。
【0049】この発明に係る表面実装型巻線コイルによ
れば、空芯コイル両側の、絶縁性皮膜が剥離された電極
部を、その内部スペースが埋まるよう上記電極部内に絶
縁性部材を詰め込んだ構造としたので、実装時における
半田の空芯コイル内への流れ込みを上記絶縁性部材によ
り阻止することができ、また該絶縁性部材は空芯コイル
の電極部のみに詰め込まれているため、該絶縁性部材と
コイルとの隙間をつたって半田がコイル本体部分に回り
込むの回避することができ、これによりL値の変動をほ
とんどなくすことができ、また巻線コイルの電極部と実
装基板のパッド部との接合を信頼性のあるものとできる
効果がある。
【0050】またこの発明によれば上記表面実装型巻線
コイルにおいて、上記絶縁性部材を、上記電極部を実装
基板の導体部上に配置した時、その一部が実装基板の表
面部分と面接触する台座を有する構造としたので、巻線
コイルの実装基板上での転がりや転倒を阻止することが
でき、実装時の作業性を向上することができる効果があ
る。
【0051】またこの発明によれば、上記表面実装型巻
線コイルにおいて、上記巻線コイル両側の電極部に詰め
込まれる絶縁性部材を、これらが、中央部が細く両端側
ほど太くなるよう加工された連結部分によりつながった
一体構造としたので、絶縁性部材の部品点数を削減で
き、またこれによりその取扱が簡単になるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による空芯コイルの構造
を説明するための正面図である。
【図2】本発明の第2の実施例による空芯コイルの電極
部の構造を説明するための図である。
【図3】本発明の第3の実施例による空芯コイルの電極
部の構造を示す図である。
【図4】上記第1ないし第3実施例の効果を説明するた
めの、コイル本体部分のコイル巻数とL値との関係をグ
ラフで示す図である。
【図5】本発明の第4の実施例による表面実装型巻線コ
イルの電極部の構造を示す図である。
【図6】本発明の第5の実施例による表面実装型巻線コ
イルの、樹脂詰込部材の構造を示す図である。
【図7】本発明の第6の実施例による表面実装型巻線コ
イルの、樹脂詰込部材の構造を示す図である。
【図8】従来のリードレス空芯コイルの構造を説明する
ための図である。
【図9】従来の表面実装型巻線コイルの構造及び該構造
における問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1a 空芯コイル部 3 被覆部 3a 裸部分 10a,10b,10c 樹脂詰込部材(絶縁性部材) 10b1 ,10c1 挿入部分 10b2 台座部 10c2 連結部分 11a,11b,11c 電極部 12 コイル本体部分 20 実装基板 21 パッド 22 半田 101〜103 空芯コイル 104〜106 表面実装型巻線コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阪本 進 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社北伊丹製作所内 (72)発明者 石川 治男 兵庫県川西市久代3丁目13番21号 株式会 社ケーディーエル内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル巻線の、表面が絶縁性皮膜で被覆
    された被覆部を巻回してなるコイル中央の本体部分と、
    上記コイル巻線の、絶縁性皮膜を剥離した裸部分を巻回
    してなるコイル両端の電極部とからなる空芯コイルにお
    いて、 上記電極部は、上記本体部分との間に磁路が形成される
    よう該本体部分から所定間隔離して配置してあることを
    特徴とする空芯コイル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空芯コイルにおいて、 上記電極部では、コイル巻線が、隣接するコイル巻線間
    に所定幅の隙間が形成されるよう巻回されていることを
    特徴とする空芯コイル。
  3. 【請求項3】 コイル巻線の、表面が絶縁性皮膜で被覆
    された被覆部を巻回してなるコイル中央の本体部分と、
    上記コイル巻線の、絶縁性皮膜を剥離した裸部分を巻回
    してなるコイル両端の電極部とからなる空芯コイルにお
    いて、 上記電極部では、これと本体部分との間に磁路が形成さ
    れるよう、そのコイル巻径を上記本体部分のコイル巻径
    と異ならせてあることを特徴とする空芯コイル。
  4. 【請求項4】 コイル巻線の、表面が絶縁性皮膜で被覆
    された被覆部を巻回してなるコイル中央の本体部分と、
    上記コイル巻線の、絶縁性皮膜を剥離した裸部分を巻回
    してなるコイル両端の電極部とから構成され、実装基板
    の導体部と上記電極部との接着により実装基板上に表面
    実装可能な巻線コイルにおいて、 上記電極部を、その内部スペースが埋まるよう該電極部
    内に絶縁性部材を詰め込んだ構造としたことを特徴とす
    る表面実装型巻線コイル。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の表面実装型巻線コイルに
    おいて、 上記絶縁性部材は、 上記電極部を実装基板の導体部上に配置した時、その一
    部が実装基板の表面部分と面接触する台座を有するもの
    であることを特徴とする表面実装型巻線コイル。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の表面実装型巻線コイルに
    おいて、 上記コイル両端の電極部に詰め込まれている絶縁性部材
    を、これらが、中央部が細く両端側ほど太くなるよう加
    工された連結部分によりつながった一体構造としたこと
    を特徴とする表面実装型巻線コイル。
JP43A 1992-12-28 1992-12-28 空芯コイル及び表面実装型巻線コイル Pending JPH06204038A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP43A JPH06204038A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 空芯コイル及び表面実装型巻線コイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP43A JPH06204038A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 空芯コイル及び表面実装型巻線コイル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06204038A true JPH06204038A (ja) 1994-07-22

Family

ID=18472241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP43A Pending JPH06204038A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 空芯コイル及び表面実装型巻線コイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06204038A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09326317A (ja) * 1996-06-05 1997-12-16 Nippon Syst Design:Kk マイクロ波インダクタコイル
WO2002052588A1 (en) * 2000-12-25 2002-07-04 Hitachi, Ltd. Semiconductor device, and method and apparatus for manufacturing semiconductor device
EP1403887A1 (en) * 2001-06-06 2004-03-31 Kunifumi Komiya Coil filter and method for manufacturing the same
JP2017134912A (ja) * 2016-01-25 2017-08-03 京セラ株式会社 セラミックヒータ

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09326317A (ja) * 1996-06-05 1997-12-16 Nippon Syst Design:Kk マイクロ波インダクタコイル
WO2002052588A1 (en) * 2000-12-25 2002-07-04 Hitachi, Ltd. Semiconductor device, and method and apparatus for manufacturing semiconductor device
WO2002052589A1 (en) * 2000-12-25 2002-07-04 Hitachi, Ltd Semiconductor device, and method and apparatus for manufacturing semiconductor device
JPWO2002052589A1 (ja) * 2000-12-25 2004-04-30 株式会社日立製作所 半導体装置及びその製造方法並びに半導体製造装置
KR100751451B1 (ko) * 2000-12-25 2007-08-23 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 반도체 장치와 그 제조방법 및 반도체 제조장치
US7262480B2 (en) 2000-12-25 2007-08-28 Hitachi, Ltd. Semiconductor device, and method and apparatus for manufacturing semiconductor device
EP1403887A1 (en) * 2001-06-06 2004-03-31 Kunifumi Komiya Coil filter and method for manufacturing the same
EP1403887A4 (en) * 2001-06-06 2004-09-29 Kunifumi Komiya COIL FILTER AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF
JP2017134912A (ja) * 2016-01-25 2017-08-03 京セラ株式会社 セラミックヒータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3352950B2 (ja) チップインダクタ
US6128817A (en) Method of manufacturing a power magnetic device mounted on a printed circuit board
US5656985A (en) Electronic surface mount package
US5351167A (en) Self-leaded surface mounted rod inductor
EP0707743B1 (en) Lead frame including an inductor or other such magnetic component
US6617948B2 (en) Pot-core components for planar mounting and method of manufacturing the same
US6297721B1 (en) Electronic surface mount package
JPH06204038A (ja) 空芯コイル及び表面実装型巻線コイル
US4866407A (en) Noise filter and method of making the same
EP0497556A1 (en) Print coil device for double tuning circuit
US6018285A (en) Wire-wound component to be mounted on a printed circuit board
US5203077A (en) Method for mounting large discrete electronic components
JP2004103815A (ja) 面実装型チョークコイル
JP2003017347A (ja) 電流センサ
KR200279789Y1 (ko) 쵸크 코일
JPH073125U (ja) コモンモードチョークコイル部品およびemiノイズフィルタ
JP3537880B2 (ja) 小型トランス
JPH08306559A (ja) コイル部品
JPH04137904A (ja) ノイズフィルタ
JPS6025869Y2 (ja) インダクタンス素子
JPS5826494Y2 (ja) コイル素子
JPH0726817Y2 (ja) インダクタ
JPH06325942A (ja) 空芯コイル
JP2000311826A (ja) 高圧トランス
JP3512501B2 (ja) トランス用コイル