JPH062034Y2 - 車両の中空ドライブ軸構造 - Google Patents

車両の中空ドライブ軸構造

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JPH062034Y2
JPH062034Y2 JP1987010811U JP1081187U JPH062034Y2 JP H062034 Y2 JPH062034 Y2 JP H062034Y2 JP 1987010811 U JP1987010811 U JP 1987010811U JP 1081187 U JP1081187 U JP 1081187U JP H062034 Y2 JPH062034 Y2 JP H062034Y2
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JP
Japan
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shaft
hollow
drive shaft
hollow drive
solid
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JP1987010811U
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JPS63119934U (ja
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正芳 嵯峨
武 高木
孝樹 水野
也寸史 橋本
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 (1)産業上の利用分野 本考案は車両においてエンジンの駆動力を車輪に伝達す
る動力伝達系に介装される中空ドライブ軸の構造に関す
るものである。
(2)従来の技術 従来大径の中空軸本体の端部に小径中実端末軸を摩擦溶
接等により一体に溶接接合してなる中空ドライブ軸の端
部に車輪等の回転部材を接続するためのジョイントを連
結し、前記ジョイントと中実軸間を伸縮性防塵ブーツに
よって被覆したものは公知である(特開昭60−168
911号公報参照)。
(3)考案が解決しようとする問題点 ところでかかる中空ドライブ軸では小径の中実端末軸部
の剛性が大径の中空軸本体の剛性よりも低くなるように
設計されており、したがって前記中空ドライブ軸の回転
時に、そこに加えられるねじり力に対するねじり剛性は
当然に大径の中空軸本体の方が小径の中実端末軸部より
大きい。しかしながら、中空軸本体と中実端末軸の溶接
接合部は、溶接による結晶粒の粗大化、両者の結晶構造
の違い、熱応力による電位差等でサビによる劣化を生起
し易く、前記溶接接合部のねじり剛性は小径の中実端末
軸よりもむしろ低くなる。したがってもし中空ドライブ
軸が繰り返し負荷により疲労破壊を起こす可能性のある
部分は小径の中実端末軸よりも、むしろ中実端末軸部と
中空軸本体との溶接接合部となることが想定される。
ところで前記従来の中空ドライブ軸では小径の中実端末
軸は伸縮性ブーツによって被覆されているものの前記溶
接接合部は外部に露出状態となっているので、万が一中
空ドライブ軸が、前記溶接接合部より折損したときには
該軸の折損端部が大きく振れ回り、これにより周辺部品
の損傷等の二次被害を生起することが予想され、安全上
好ましくない。
本考案は上記実情にかんがみてなされたもので、中空ド
ライブ軸が溶接接合部において折損するようなことがあ
っても、その折損部を伸縮性防塵ブーツにより被覆する
ことにより前記二次被害の発生を未然に防止できるよう
にすることを主な目的とするものである。
B.考案の構成 (1)問題点を解決するための手段 本考案によれば、前記目的達成のためねじり剛性の大
な、大径の中空軸本体の端部に、該中空軸本体よりもね
じり剛性の小な小径の中実端末軸を一体に溶接接合して
中空ドライブ軸を構成し、該中空ドライブ軸の端部に、
他の回転部材を接続するためのジョイントを連結し、前
記中空ドライブ軸の端部とジョイント間を伸縮性防塵ブ
ーツを以て被覆してなる、車両の中空ドライブ軸構造に
おいて、前記防塵ブーツの、前記中空軸本体側の端部
が、その中空軸本体の端部と前記中実端末軸との溶接接
合部を被覆するように、該中空軸本体の端部および中実
端末軸にその両者間に跨がって嵌着されることを特徴と
する。
(2)作用 上記構成によれば、中空ドライブ軸がそれの中空軸本体
との中実端末軸間の溶接接合部より折損することがあっ
ても、該軸がその折損端を自由端として振れ回りするの
が防塵ブーツ端部によって有効に抑えられ、その振れ回
りに起因した周辺部品の損傷等の二次的被害の発生が未
然に防止される。しかもその防塵ブーツ端部によって、
上記溶接接合部に水や空気が接触するのも抑えられるた
め、該溶接接合部の発錆防止にも有効である。
(3)実施例 以下図面により本考案の一実施例について説明する。
本実施例は前輪駆動式動力伝達系に本考案を実施した場
合で中空ドライブ軸Sは、その主体部分を構成する中空
の、中空軸本体1の両端に中実の、左,右中実端末軸
2,3をそれぞれ溶接接合4,5して構成される。一方
の中実端末軸2は等速ジョイント6を介して動力伝達系
の図示しない差動機構に連結され、また他方の中実端末
軸3は他の等速ジョイント7を介して駆動車輪Wに連結
される。中空軸本体1は炭素鋼(S40C)等よりなる
金属パイプ材により構成され、その両端部11,12の壁
厚はそれらの端面にいくにつれて漸次増肉されている。
一方前記左,右中実端末軸2,3は炭素鋼(S40C)
等の金属材により構成され、それらの中実端末軸2,3
の内端部、即ち中空軸本体1への接合側端部21,31
末広状に拡径されてそれらの接合端面の外径は、前記中
空軸本体1の接合端面の外径に略等径に形成される。
中空軸本体1の左,右接合端面と、左,右中実端末軸
2,3の接合端面とは突合されそれらをアプセット摩擦
溶接(アプセット圧力12kg/mm2)等の溶接手段によっ
て一体に溶接接合4,5される。そして摩擦圧接の際
に、生じる外周側の圧接バリは切削加工により除去され
る。
前述のように構成される中空軸本体1の両端部と、そこ
に連結される等速ジョイント6,7のアウタ間はそれぞ
れ伸縮性の防塵ブーツ10,11によって被覆される。
前記防塵ブーツ10,11による被覆構造は中空ドライ
ブ軸Sの左右とも同じであるので、以下に防塵ブーツ1
1による被覆構造について詳細に説明すると、等速ジョ
イント7のアウタタ71の外周面には、締付バンド12
(材質SUS430)によって、伸縮性防塵ブーツ11
の一端が被覆固定される。前記防塵ブーツ11は中実端
末軸3の全長および前記溶接接合5部を被覆してその他
端部、即ち中空軸本体1側の筒状端部11aが、中空軸
本体1の端部12及び中実端末軸3の内端部にその両者
間に跨がって嵌合され、他の締付バンド13によりその
両者に締付固定される。
次にこの実施例の作用について説明すると、いま中空ド
ライブ軸Sが繰返し負荷により折損事故を生起する事態
に到れば該中空ドライブ軸Sは捩り剛性の最も低い中実
端末軸2,3もしくは中空軸本体1と中実端末軸2,3
との溶接接合4,5部より折損することが考えられる
が、かかる場合に、防塵用伸縮性ブーツ10,11の、
中空軸本体1側の端部10a,11aが、その中空軸本
体1の端部11,12と中実端末軸2,3との溶接接合
4,5部を被覆するように、該中空軸本体1の端部
1,12および中実端末軸2,3にその両者間に跨がっ
て嵌着されているので、中空ドライブ軸Sが折損端を自
由端として大きく振れ回ることがなく、それによって周
辺部品を損傷破損する二次的被害の発生を未然に防止す
ることができる。
また前記折損に伴う伸縮性防塵ブーツ内の異常振動が運
転者に伝わり、事故の発生を早期に運転者に知らせるこ
とができる。
C.考案の効果 以上のように本考案によれば、伸縮性防塵ブーツの、中
空軸本体側の端部が、その中空軸本体の端部と中実端末
軸との溶接接合部を被覆するように、該中空軸本体の端
部および中実端末軸にその両者間に跨がって嵌着される
ので、中空ドライブ軸がそれの中空軸本体と中実端末軸
間の溶接接合部より折損することがあっても、該軸がそ
の折損端を自由端として振れ回りするのを防塵ブーツ端
部によって有効に防止することができ、従ってその振れ
回りに因る周辺部品の損傷等の二次的被害の発生を未然
に防止することができる。しかもその防塵ブーツ端部に
よって、上記溶接接合部に水や空気が接触するのを効果
的に防止することができるため、該溶接接合部の防錆効
果も高めることができる。そしてジョイント等への防塵
を本来の目的とする防塵ブーツを、上記のようにドライ
ブ軸折損端の振れ回り防止手段や上記溶接接合部に対す
る被覆手段に兼用することができるため、それだけ構造
の簡素化に寄与することができる。
更に防塵ブーツの中空ドライブ軸に対する嵌着部が中実
端末軸と中空軸本体とに跨がる関係で、中実端末軸は、
それのブーツ取付座を軸方向に比較的小幅に形成でき
て、その全長を極力短くすることができるから、それだ
け中空ドライブ軸の軽量化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案装置の一実施例を示す要部縦断正面図であ
る。 S…中空ドライブ軸 1…中空軸本体、2,3…中実端末軸、6,7…等速ジ
ョイント、4,5…溶接接合、10,11…防塵ブーツ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 橋本 也寸史 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−168911(JP,A) 特開 昭56−20821(JP,A) 実開 昭55−175627(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ねじり剛性の大な、大径の中空軸本体
    (1)の端部に、該中空軸本体(1)よりもねじり剛性
    の小な小径の中実端末軸(2,3)を一体に溶接接合
    (4,5)して中空ドライブ軸(S)を構成し、該中空
    ドライブ軸(S)の端部に、他の回転部材(W)を接続
    するためのジョイント(6,7)を連結し、前記中空ド
    ライブ軸(S)の端部とジョイント(6,7)間を伸縮
    性防塵ブーツ(10,11)を以て被覆してなる、車両
    の中空ドライブ軸構造において、前記防塵ブーツ(1
    0,11)の、前記中空軸本体(1)側の端部(10
    a,11a)が、その中空軸本体(1)の端部(11
    2)と前記中実端末軸(2,3)との溶接接合(4,
    5)部を被覆するように、該中空軸本体(1)の端部
    (11,12)および中実端末軸(2,3)にその両者間
    に跨がって嵌着されることを特徴とする、車両の中空ド
    ライブ軸構造。
JP1987010811U 1987-01-28 1987-01-28 車両の中空ドライブ軸構造 Expired - Lifetime JPH062034Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5927542Y2 (ja) * 1979-06-04 1984-08-09 トヨタ自動車株式会社 等速ジヨイントの外方部材
JPS5620821A (en) * 1979-07-25 1981-02-26 Honda Motor Co Ltd Transmitting shaft
JPS60168911A (ja) * 1984-02-13 1985-09-02 Nhk Spring Co Ltd 中空ドライブシヤフト

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