JPH062028U - 室外設置型の空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】室内の静音化及び室内空気の清浄すると共に多
機能を有する空気調和機を提供する。 【構成】前記利用側室８の送気口１０側に集塵ユニット
１８を設け、更に利用側熱交換器４の上流に該利用側熱
交換器４への送気を流入及び流入阻止する第１ダンパー
１９を備えると共に利用側熱交換器４の下流であってり
利用側室８と熱源側室９とを遮断と連通する第２ダンパ
ー２０を備え、前記各ダンパー１９、２０は第１の空調
動作時には利用側室８と熱源側室１９とを区割し且つ第
２の空調動作時に各ダンパー１９、２０は利用側室８と
熱源側室９とを連通させ空調室内環境を良好にするもの
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、一般家庭に於ける室内を冷房又は暖房空調する室外設置型の空気 調和機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の空気調和機は、大別すると室内機と室外機とを分離するセパレー ト型空気調和機と、窓又は窓パネルを利用する窓用空気調和機と、室外に設置し ダクトを介して壁面等に開口する室外設置型の空気調和機が知られている。 そして目的用途、又は設置する環境に応じてそれぞれ使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、従来のセパレート型空気調和機は室内での騒音が少ない利点を有す るものの、室内機と室外機とを分離して設置しなければならず、配線配管及び設 置に手間を要する欠点を有した。 又、窓用空気調和機は設置が簡単である利点を有するものの、圧縮機が内蔵され ているため騒音が大きいという欠点、及び窓のスペースを多くとられて室内が暗 くなる等の欠点を有した。 又、従来の室外設置型の空気調和機は室内空間のスペースを必要としない利点及 び騒音も少ない利点を有するものの、単に冷暖房するのみで、室内の空気清浄等 には配慮されておらなかった。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

この考案はこの点に着目し、上記欠点を解決することを目的とし、その構成を ケーシング内に圧縮機と熱源側熱交換器と利用側熱交換器及び前記各熱交換器の 各ファン用モーターとを収納し、前記熱源側熱交換器と利用側熱交換器とを区割 板で利用側室と熱源側室に区割し該利用側室には送気口と入気口とを備え、室内 Ｂに開口するグリルとの間に送気ダクト及び入気ダクトを介して接続した室外設 置型の空気調和機に於いて、前記利用側室の送気口側に集塵ユニットを設け、更 に利用側熱交換器の上流に該利用側熱交換器への送気を流入及び流入阻止する第 １ダンパーを備えると共に利用側熱交換器の下流であって利用側室と熱源側室と を遮断と連通する第２ダンパーを備え、前記各ダンパーは第１の空調動作時には 利用側室と熱源側室とを区割し且つ第２の空調動作時に各ダンパーは利用側室と 熱源側室とを連通させる如く成した室外設置型の空気調和機に係るものである。

【０００５】

【作用】

図１に示す如く空気調和機を設置した状態で運転スイッチ２５と切替スイッチ ２６を閉じると第１リレー２９はＯＦＦであり第２リレー３０がＯＮとなる。 これより第１リレー接点２９′が電気回路を閉じ、圧縮機２とファン用モータ ー６、集塵ユニット１８も駆動され、更に第２リレー接点３０′は電気回路を開 くので各ソレノイド２２、２３はＯＦＦ状態であり、各ダンパー１９、２０は利 用側室８と熱源側室９とを遮断した第１図の状態を保つている。 従って、室内Ｂの空気は矢印の如く利用側熱交換器４によって冷房又は暖房の 空調を行うものである。 同時に集塵ユニット１８によって室内Ｂの空気は浮遊する微細なゴミ・ダニの フン・タバコの煙やにおい等を除去することができる。 次に換気空調の作動について説明すれば、運転スイッチ２５を閉じた状態で切 替スイッチ２６を閉じると、第１リレー接点２９′は電気回路を開いて圧縮機２ とファン用モーター５は停止しており、一方第２リレー接点３０′は電気回路を 閉じるので各ソレノイド２２、２３はＯＮし、各ダンパー１９、２０は利用側室 ８と熱源側室９とを連通した図２の状態に可変され、更にファン用モーター６、 集塵ユニット１８も駆動される。 従って、室外Ａの外気は利用側熱交換器４に流通されることなく熱源側室９よ り利用側室８に流入し、集塵ユニット８で集塵されて送気ダクト１２、グリル１ ７より室内Ｂにフレッシュな外気を放出するものである。

【０００６】

【実施例】 この考案の一実施例について説明すると、１は室外Ａに設置した耐腐食性部材 からなる箱状のケーシングで、内部下方に圧縮機２と熱源側熱交換器３と上方に 利用側熱交換器４とを収納し、更に熱源側熱交換器３と利用側熱交換器４にはそ れぞれ対応してファンを備えたファン用モーター５、６を備え、且つ熱源側熱交 換器３と利用側熱交換器４との間には区割板７にて仕切り、上方を利用側室８に 下方を熱源側室９とに区割している。

【０００７】 利用側室８の上面一側には冷気又は暖気を流出する送気口１０を設け、一方上 面他側には室内Ｂの空気を流入する入気口１１を設け、送気口１０及び、入気口 １１にはそれぞれ送気ダクト１２と入気ダクト１３を接続して立ち上げ、壁面１ ４に開口した取付穴１５又は窓１６に取付けた長方形状のグリル１７と接続して いる。

【０００８】 １８は電気式の集塵ユニットで、送気口の１０の近傍に設け、プラス電極とマ イナス電極を交互に位置させて常に３５００ボルトの高圧電圧を負荷させ、空気 中にイオンを放出して浮遊物をマイナス帯電させプラス帯電しているプラス電極 に磁石の原理で吸着させるものである。 又集塵ユニット１８はタバコの煙・ダニのフン・カビ・花粉・その他微細なほ こり等を吸着させ、一定量の浮遊物が吸着すると電圧変動（低下）により報知し 、この状態で集塵ユニット１８を取り出し各電極をブラシ等で浮遊物を除去する ことで繰返し永久的に使用できる。

【０００９】 １９は軸を支点として開閉動作する第１ダンパーで、入気口１１側で利用側熱 交換器４の上流に位置させ、該利用側熱交換器４に対して室内Ｂの空気を流入及 び流入阻止するように構成させる。

【００１０】 ２０は区割板７の集塵ユニット１８側に設け軸を支点として開閉動作する第２ ダンパーで、利用側室８と熱源側室９とを遮断し連通させ、外気取入口２１から の新鮮な外気を利用側室８及び送気ダクト１２及び室内Ｂに供給制御する。 又各ダンパー１９、２０は各ソレノイド２２、２３によって同一動作するよう に電気的に構成している。

【００１１】 又グリル１７は窓１６の間又は壁面１４の適宜位置に開口させて取付け、更に 送気と入気とが混合しないように区割されており、且つほぼ正面に操作部２４を 備え少なくとも運転スイッチ２５及び冷暖房空調と外気導入による換気空調とを 切替える切替スイッチ２６及び温度設定スイッチ２７を有し、もちろんその他の スイッチ及びリモコン装置からの信号を受ける受信部等を備えている。

【００１２】 又電気回路的にはマイクロコンピューターによる制御回路２８に予かじめ必要 な空調制御条件を全て入力させ記憶させておき、更に入力側に切替スイッチ２６ を接続し、又出力側に第１リレー２９及び第２リレー３０を接続させている。 運転スイッチ２５を閉じた状態で切替スイッチ２６を閉じると、第１リレー２ ９がＯＮし常開の第１リレー接点２９′が電気回路を閉じる。 一方第２リレー３０はＯＦＦ状態を保ち、常開の第２リレー接点３０′は電気 回路を開くように設定している。 第１リレー接点２９′には圧縮機２とファンモーター５が直列接続する。 又リレー接点３０′には昇圧トランス（図示せず）にて高圧となる集塵ニユッ ト１８とファンモーター６とソレノイド２２、２３を直列接続する。

【００１３】 又空気調和機を設置する場合、窓１６より避けた位置であって室外の地面又は 架台等にケーシング１を設置し、一方グリル１７をその設置条件に応じて窓１６ 間に取付部材３１を介して取付たり、あるいは壁面１４に開口して取付け、更に 送気ダクト１２と入気ダクト１３の両端をそれぞれグリル１７及び送気口１０と 入気口１１に接続すれば良い。 又この時送気ダクト１２と入気ダクト１３とは並設しているが２重管にしても 良いことはもちろん、操作部２４から延長する配線コード（図示せず）は入気ダ クト１３内に導入し外部に露出させずケーシング１内の電源接続部（図示せず） と接続している。 又空気調和機はヒートポンプ式にすれば４方弁を切替えるのみで、熱源側熱交 換器３と利用側熱交換器４の作用が逆転する事はもちろんである。

【００１４】 次にこの一実施例の冷暖房空調の作動について説明すれば、図１に示す如く空 気調和機を設置した状態で運転スイッチ２５と切替スイッチ２６を閉じると、第 １リレー２９はＯＦＦであり第２リレー３０がＯＮとなる。 これより第１リレー接点２９′が電気回路を閉じ、圧縮機２とファン用モータ ー５が駆動され、同時にファン用モーター６、集塵ユニット１８も駆動され、更 に第２リレー接点３０′は電気回路を開くので各ソレノイド２２、２３はＯＦＦ 状態であり、各ダンパー１９、２０は利用側室８と熱源側室９とを遮断した第１ 図の状態を保つている。 従って、室内Ｂの空気は矢印の如く利用側熱交換器４によって冷房又は暖房の 空調を行うものである。 同時に集塵ユニット１８によって室内Ｂの空気は浮遊する微細なゴミ・ダニの フン・タバコの煙やにおい等を除去することができる。

【００１５】 次に換気空調の作動について説明すれば、運転スイッチ２５を閉じた状態で切 替スイッチ２６を閉じると、第１リレー接点２９′は電気回路を開いて圧縮機２ とファン用モーター５は停止しており、一方第２リレー接点３０′は電気回路を 閉じるので各ソレノイド２２、２３はＯＮし、各ダンパー１９、２０は利用側室 ８と熱源側室９とを連通した図２の状態に可変され、更にファン用モーター６、 集塵ユニット１８も駆動される。 従って、室外Ａの外気は利用側熱交換器４に流通されることなく熱源側室９よ り利用側室８に流入し、集塵ユニット８で集塵されて送気ダクト１２、グリル１ ７より室内Ｂにフレッシュな外気を放出するものである。 もちろん運転スイッチ２５を開ければ全ての機能は停止する。

【０００１６】

【考案の効果】

上記構成により圧縮機による騒音は室内で少なくなり、空気調和機の設置も簡 単でしかも室内に於ける空気調和機の占めるスペースも必要としない事はもちろ ん、窓に空気調和機を取付けることがないので窓が暗くなることは解消され、更 に集塵ユニットによって冷暖房空調時と同時に室内空気の清浄が行え、しかも必 要に応じて室内の換気も行え、又単に室内の換気だけでなく集塵ユニットによっ て室外の花粉等を除去されフレッシュな空気を室内に放出されて室内の空気清浄 が行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案一実施例を設置した時の断面図。

【図２】同換気空調時の断面図。

【図３】同グリルを窓に設けた時の正面図。

【図４】同グリルを壁面に取り付けた時の正面図。

【図５】同電気回路図。

【図６】同他の設置例の説明図。

【図７】同他の設置例の説明図。

【符号の説明】

１ ケーシング ２ 圧縮機 ３ 熱源側熱交換器 ４ 利用側熱交換器 ５ ファン用モーター ６ ファン用モーター ７ 区割板 ８ 利用側室 ９ 熱源側室 １０ 送気口 １１ 入気口 １２ 送気ダクト １３ 入気ダクト １８ 集塵ユニット １９ 第１ダンパー ２０ 第２ダンパー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケーシング１内に圧縮機２と熱源側熱交
   換器３と利用側熱交換器４及び前記各熱交換器３、４の
   各ファン用モーター５、６とを収納し、前記熱源側熱交
   換器３と利用側熱交換器４とを区割板７で利用側室８と
   熱源側室９に区割し、該利用側室８には送気口１０と入
   気口１１とを備え、室内Ｂに開口するグリル１７との間
   に送気ダクト１２及び入気ダクト１３を介して接続した
   室外設置型の空気調和機に於いて、前記利用側室８の送
   気口１０側に集塵ユニット１８を設け、更に利用側熱交
   換器４の上流に該利用側熱交換器４への送気を流入及び
   流入阻止する第１ダンパー１９を備えると共に利用側熱
   交換器４の下流であって利用側室８と熱源側室９とを遮
   断と連通する第２ダンパー２０を備え、前記各ダンパー
   １９、２０は第１の空調動作時には利用側室８と熱源側
   室１９とを区割し且つ第２の空調動作時に各ダンパー１
   ９、２０は利用側室８と熱源側室９とを連通させる如く
   成した室外設置型の空気調和機。