JPH06202824A - ページ記述言語処理装置 - Google Patents

ページ記述言語処理装置

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JPH06202824A
JPH06202824A JP4361555A JP36155592A JPH06202824A JP H06202824 A JPH06202824 A JP H06202824A JP 4361555 A JP4361555 A JP 4361555A JP 36155592 A JP36155592 A JP 36155592A JP H06202824 A JPH06202824 A JP H06202824A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数種のページ記述言語に対応することので
きるページ記述言語処理装置において、システムをコン
パクトに構成し、処理に必要となる記憶領域を低減させ
ること。 【構成】 ページ記述言語処理装置は、ページ記述言語
で記述された文書データ即ちページ記述言語プログラム
を解釈して中間言語形式のデータに変換する複数種類の
固有ページ記述言語処理手段(12)と、前記中間言語
形式のデータを出力装置の特性に依存しない抽象化図形
データに変換する共通ページ記述言語処理手段(13)
と、前記抽象化図形データに基づいて出力すべき画像デ
ータを作成する出力処理手段(14)とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は文書データをページ記述
言語(PDL)で記述したページ記述言語プログラムを
処理して出力するためのページ記述言語処理装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ページ記述言語処理系を登載した
印刷装置や表示装置が利用されている。ページ記述言語
はその開発したメーカによって複数存在し(例、米国X
erox社の「Interpress」(登録商標)、
米国Adobe社「PostScript」(登録商
標))、そのため、ページ記述言語処理出力装置も解釈
するページ記述言語によって複数種に分かれている。
【0003】このように従来のページ記述言語処理出力
装置の多くは、単一のページ記述言語のみを処理する専
用のものである。図9は単一のページ記述言語のみを処
理する従来の一般的なページ記述言語処理出力装置の概
略的な構成を示す図であり、図10はその処理フローを
示す図である。このような従来のページ記述言語処理出
力装置においては、入力データであるページ記述言語プ
ログラムをページ記述言語処理部で1命令ごとに言語解
釈を行なって、命令が言語操作の場合にはスタック等の
言語操作を行ない、パラメータ設定命令のときはテーブ
ルにパラメータ設定を行ない、グラフィックス構築命令
のときはグラフィックスデータを構築し、描画命令のと
きは上記設定したパラメータとグラフィックスデータか
らフレームバッファへビットマップ描画を行ない、ペー
ジ出力命令のときはフレームバッファから読み出して出
力装置へ転送するというような処理を行なう。
【0004】一方、ネットワークを用いた分散環境で
は、多くのワークステーションやパーソナルコンピュー
タが接続されており、これらのワークステーションやパ
ーソナルコンピュータがどのページ記述言語を用いて印
刷データを出力するかは、ワークステーションやパーソ
ナルコンピュータの種類やその上で動作するオペレーテ
ィングシステム(OS)や、アプリケーションプログラ
ムに依存する。したがって、従来の単一のページ記述言
語のみを対象とするページ記述言語処理印刷装置をこの
ような環境で利用するためには、必要とされるページ記
述言語の種類の数だけ印刷装置が必要であった。
【0005】この問題を解決する手段として、大別する
と従来2つの方式が提案されている。第1の従来方式は
印刷装置の制御プログラム用の記憶領域を交換可能な構
成として、ホストからのダウンロード指令で該当する制
御プログラムを印刷装置を利用する前にダウンロードす
ることにより、1台の装置で各種方式の制御を実現する
方式である(特開平1−204768号公報「プリンタ
装置」、特開平2−140279号公報「制御プログラ
ム書き換え可能なプリンタ装置」、および特開平3−2
20623号公報「プリンタシステム」)。これらの方
式においては印刷装置の動作を、印刷を制御するソフト
ウェアという表現を用い、ページ記述言語という言葉は
用いられていない。これらの従来方式は印刷を制御する
手段としてページ記述言語のようなページ概念をもつ高
水準な言語ではなく、比較的低水準のものを想定してい
ると思われる。
【0006】第2の従来方式として、ページ記述言語処
理系を記憶装置内に複数持ち、入力データに応じて切替
えを行い、複数のページ記述言語を処理する方式が提案
されている(例えば、特開平4−128068号公報
「ページ記述言語処理印刷装置」)。この方式によれ
ば、ページ記述言語の切替えを即時に行うことができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記第1の従来方式
は、前述のとおり、印刷を制御する手段としてページ記
述言語のようなページ概念をもつ高水準な言語ではな
く、比較的低水準のものを想定していると思われる。低
水準の制御プログラムの実装においては、制御プログラ
ム自身の大きさが比較的小さいので上記の第1の従来方
式で十分目的が達成できるかもしれないが、本発明の対
象としているようなページ記述言語処理系は高水準な言
語処理系であり、そのプログラムの大きさはかなりのも
のとなる場合にはこの第1の従来方式を適用することは
困難である。したがって、前記第1の従来方式を用いて
同様にページ記述言語処理印刷装置を実現すると、ペー
ジ記述言語を切り替える度に発生するダウンロードの時
間がオーバヘッドとなり実用上問題となる。
【0008】前記従来の第2の方式は、単純にページ記
述言語処理系全体を切り替える方式であるので、それぞ
れのページ記述言語処理プログラムをすべて記憶してお
かなければならず、大きな記憶装置の容量が必要とな
る。この問題の解決を図るために上記従来方式において
は印刷装置の制御プログラムを共通化することによって
ページ記述言語処理系全体を交換しなくても済むように
している。しかし、印刷装置の制御部分はページ記述言
語処理系全体に比較すると多くの割合は占めず、この解
決方法では記憶装置の容量の改善は大きくは望めない。
【0009】本発明は、上記従来技術の問題点を克服す
ることを目的とするものである。即ち、本発明は、複数
種のページ記述言語に対応することのできるページ記述
言語処理装置において、システムをコンパクトに構成
し、処理に必要となる記憶領域を低減させることを目的
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)のペ
ージ記述言語処理装置は、ページ記述言語で記述された
文書データ即ちページ記述言語プログラムを解釈して中
間言語形式のデータに変換する複数種類の固有ページ記
述言語処理手段(図1の12)と、前記中間言語形式の
データを出力装置の特性に依存しない抽象化図形データ
に変換する共通ページ記述言語処理手段(図1の13)
と、前記抽象化図形データに基づいて出力すべき画像デ
ータを作成する出力処理手段(図1の14)とを具備す
る。
【0011】本発明は(請求項2)は、前記ページ記述
言語処理装置において、前記複数種類の固有ページ記述
言語処理手段の少なくとも1種類の固有ページ記述言語
処理手段は、自装置の記憶手段または自装置に接続され
るネットワーク上の記憶手段に記憶された固有ページ記
述言語処理プログラムを読み出して実行することにより
得られることを特徴とする。
【0012】
【作用】あるページ記述言語で記述された入力データ
は、そのページ記述言語に対応した固有ページ記述言語
処理手段へ選択的に入力される。固有ページ記述言語処
理手段は、入力データの解釈を行うことにより、それぞ
れのページ記述言語固有の処理を行ない、共通ページ記
述言語処理手段で処理可能な中間言語形式のデータに変
換する。中間言語形式のデータとは、前記複数種のペー
ジ記述言語に共通する処理を行なうために一定の形式で
表したデータである。
【0013】共通ページ記述言語処理手段はその中間言
語形式のデータを処理して、抽象化図形データを生成す
る。ここで言う抽象化図形データとは出力装置の特性や
種類に依存しない図形要素の組合せ(結合)とパラメー
タの対で表わした図形の描画方法を表すデータである。
なお、これには文字フォントをも含んでいる。
【0014】共通ページ記述言語処理手段の処理機能に
は、例えば、固有ページ記述言語処理部とのインタフェ
ース機能、各種操作を可能にする言語サポート機能、グ
ラフィックス操作の機能など複数種のページ記述言語に
対し共通な処理を可能とする機能が含まれる。
【0015】出力処理手段は、抽象化図形データに基づ
いて出力装置の特性に合わせてビットマップに展開した
出力すべき画像データを作成する。
【0016】本発明によれば、ページ記述言語処理系か
ら特定のページ記述言語に依存する処理を分離して固有
ページ記述言語処理手段で処理し、共通化が可能な処理
を一つの共通ページ記述言語処理手段により処理するよ
うにしたので、全体のシステムの構成をコンパクトにす
ることができる。また、新たなページ記述言語への対応
は、固有ページ記述言語処理手段として用いる処理プロ
グラムを該当ページ記述言語の仕様に合わせて記述する
のみで行うことができる。全体を再記述しなくて済むの
で開発は効率的であり、多種のページ記述言語に対応し
ても処理プログラムを格納しておくのに必要とする記憶
領域の容量の増加は少なくて済む。
【0017】また、ページ記述言語の切替えが頻繁に起
こらない時や使用頻度の低いページ記述言語があるとき
は、その固有ページ記述言語処理手段のためのページ記
述言語処理プログラムを出力装置内に持たず、必要に応
じてネットワークを介して外部からダウンロードして用
いることによってページ記述言語処理装置の記憶装置の
容量を抑えるようにすることも可能である。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の一実施例によるページ記述
言語処理印刷装置の機能ブロックである。この装置は、
入力データ処理部11、固有ページ記述言語処理部(図
面中「PDL」とあるのはすべて「ページ記述言語」を
略記したものである)12、共通ページ記述言語処理部
13、および出力処理部14とを備えている。
【0019】入力データ処理部11は、入力データを読
み取り、該当する固有ページ記述言語処理部12に送る
ものである。処理開始時には該当する固有ページ記述言
語処理系を選択し、固有ページ記述言語処理部12に登
録する作業も行う。その際、ローカルホストおよびネッ
トワーク上に接続されたホストからダウンロードする必
要がある場合はダウンロード作業も行う。
【0020】固有ページ記述言語処理部12は、あるペ
ージ記述言語で記述された入力データを解釈し、各ペー
ジ記述言語間に共通の中間言語形式のデータを生成し、
共通ページ記述言語処理部13に出力するものである。
【0021】共通ページ記述言語処理部13は、各ペー
ジ記述言語のグラフィックス、言語操作等の指令の共通
操作をインタフェースとして定義し、固有ページ記述言
語処理部12からの指令によって動作し、内部にグラフ
ィックス画像を形成して行き、最後に固有ページ記述言
語処理部12から出力指令を受けるとこのグラフィック
ス画像を出力処理部14に出力するものである。
【0022】出力処理部14は、共通ページ記述言語処
理部13からのグラフィックス出力指令を受けて、印刷
装置のフレームメモリへビットマップの出力画像形成を
行い、印刷を行うものである。
【0023】以上の機能を実現するためのハードウェア
構成の概略が、図2に示されている。この装置は、入力
装置21、中央演算処理装置22、記憶装置23、およ
び出力装置24を備えている。
【0024】入力装置21は、入力データの受信装置、
バッファ等を有する。ネットワーク25に接続される場
合はネットワーク25へのアクセス装置も含まれる。記
憶装置23にある入力処理プログラムを中央演算処理装
置22が実行することによってこの入力装置は機能す
る。
【0025】中央演算処理装置22は、記憶装置23に
ある各種プログラムを実行する装置であり、その実行に
よって図1の本実施例の機能が得られる。また、プログ
ラムに従って入力装置や出力装置を駆動する。
【0026】記憶装置23は、入力処理、出力処理、固
有ページ記述言語処理、共通ページ記述言語処理などの
プログラムの格納や、プログラム実行の際の作業領域や
グラフィックス画像や印刷装置のフレームメモリに利用
される。このうち、固有ページ記述言語処理プログラム
は記憶装置23内に複数格納され、プログラムによって
切り替えて利用される。記憶装置23の容量に制限のあ
る場合は、入力装置21に接続されている先からダウン
ロードすることによって切り替えることも可能な構成に
なっている。
【0027】出力装置24は、プログラムの実行によっ
て形成された画像を出力する装置である。この装置は一
般にはレーザビームプリンタなどの印刷装置であるが、
グラフィックスディスプレイなど他の出力装置にも利用
できる。
【0028】以上のように構成された実施例のページ記
述言語処理出力装置の動作について説明する。図3は、
その処理のフローを示すものである。
【0029】入力データ処理部11は入力データである
特定のページ記述言語プログラムを受け取ると、最初に
そのデータがどのページ記述言語で記述されているかを
判定する。米国Adobe社のPostScriptや
米国Xerox社のInterpressのページ記述
言語プログラムにおいてはそのデータの先頭に注釈文を
付けてその言語の言語名を、例えば「%!PS−Ado
be−1.0」や「Interpress/Xero
x」のように、記述しておくことが慣例となっているの
で、この注釈文により判断することができる(手順
1)。
【0030】もし、上記の方法が実現できないページ記
述言語仕様やホスト側のクライアントソフトウェアがあ
る場合には、あらかじめ明示的に切り替えておく方法も
必要であり、この方法を用意しておく(手順1’)。
【0031】入力データ処理部11は、上記またはその
他の手段を用いて該当するページ記述言語を検出する
と、記憶装置13内から対応する固有ページ記述言語処
理プログラムをページ記述言語処理系に登録する(手順
2)。
【0032】もし、記憶装置13内に該当する固有ペー
ジ記述言語処理プログラムが無い場合は、入力データ処
理部11は印刷装置が接続されているホストもしくはネ
ットワークが接続されているときにはネットワーク上に
ある他のホストに対して問合せを行い、見つかった場合
にはダウンロード処理を行うことも可能である(手順
2’)。
【0033】この場合には入力処理部11が固有ページ
記述言語処理プログラムを探索しているが、入力処理部
11がこのような機能を持たないで、ホストもしくはネ
ットワーク上のサーバ側からあらかじめダウンロード作
業を行っておく方式とすることも可能である(手順
2’’)。
【0034】以上のようにして固有ページ記述言語処理
部12が確立されると、以降、入力データ処理部11は
入力データを逐次該当固有ページ記述言語処理部12に
渡していく(手順3)。
【0035】固有ページ記述言語処理部12は、入力デ
ータ処理部11からデータを受け取るとエラーチェック
をしながら命令を一つずつ実行していく(手順4)。こ
こでの実行とは命令を解釈して処理を行い、ページ記述
言語独立な共通ページ記述言語処理指令に翻訳して出力
することを指す。
【0036】共通ページ記述言語処理指令とは、ページ
記述言語に特有なグラフィックス操作やスタック、辞書
などの処理である。ページ記述言語特有の処理とは、単
純な図形(直線、円弧)などを組み合せて行き、複雑な
図形を構築した上で塗りつぶしたり変形したり色づけを
行う処理や、幾つかの命令を集めて新しい命令を再定義
したり、キーとデータの組合せを辞書に格納しておき、
キーから検索する処理等である。共通ページ記述言語処
理部13はこれらの処理をページ記述言語間で共通化
し、インタフェースとして固有ページ記述言語処理部1
2に対して提供する。そして内部ではこれら特殊な指令
を一般の単純なグラフィックス描画指令および各種描画
パラメータに分解し、出力処理部14へデータを渡す
(手順5)。
【0037】出力処理部14は、単純化されたグラフィ
ックス描画指令および描画パラメータから出力画像を形
成し、出力装置のフレームメモリにビットマップ描画を
行う。グラフィックス描画指令の中にはフォント描画も
含まれる。また出力装置としては印刷装置やディスプレ
イ装置などを同様に扱っている(手順6)。
【0038】次に、上述の手順5を実行する共通ページ
記述言語処理部13に関して、ページ記述言語としてポ
ストスクリプトとインタプレスの2つのページ記述言語
を用いる場合を例に取り、これらに共通するページ記述
言語処理をいかに実現するかについて、さらに詳細に説
明する。共通ページ記述言語処理部13はその機能によ
って、(1)インタフェース、(2)言語サポート、お
よび(3)グラフィックス操作の3つのモジュールに大
きく分かれる。
【0039】(1)インタフェースモジュール このインタフェースモジュールは、固有ページ記述言語
処理部12から直接コールされる関数群であり、それら
を、言語サポートまたはグラフィックス操作の各モジュ
ールの関数に変換することが主な機能である。この関数
インタフェースに用いられるデータは抽象化データ構造
とし、データ型の隠蔽を行っている。これはページ記述
言語の持つ特徴でもある。このため一つの操作命令に対
して様々なデータ(数値、グラフィックス、フォント
等)を共通に扱うことができる。そのため例えば複製等
はCopyという一つの命令で、すべての種類のデータ
の複製を行うことができる。
【0040】(2) 言語サポートモジュール (1)項で述べたように各種データはすべて抽象化デー
タ(オブジェクト)として扱われる。これらオブジェク
トに対して、各種操作を提供するのが言語サポートモジ
ュールである。以下に言語サポートモジュールで処理す
る命令を示す。
【0041】(2.1) オブジェクト生成命令 空オブジェクト生成命令 オブジェクト生成は、まず空オブジェクト生成命令によ
って空オブジェクトを生成した後、この空オブジェクト
を他のタイプのオブジェクトに変化させる(インスタン
シエーション)というモデルをとる。このため、すべて
のオブジェクトは、この空オブジェクト生成命令によっ
て生成されたオブジェクトを変化させることによって各
種のタイプを持つようになる。
【0042】 単純オブジェクト生成命令 単純オブジェクトは、インスタンス変数としてC言語の
変数値そのものを持つ。
【0043】 複合オブジェクト生成命令 複合オブジェクトは、インスタンス変数としてオブジェ
クトを持つ。
【0044】 operator−typeオブジェクト生成命令 operator−typeオブジェクトは、インスタ
ンス変数として関数へのポインタを持つ。つまり、名前
(文字列)で表現されている手続きをその名前が表す実
際の関数へ展開し、その関数へのポインタを直接持つ。
【0045】(2.2) オブジェクトの複製、削除命
令 オブジェクトの複製は、次の3種類ある。 オブジェクトをインスタンス変数ごと単純に複製す
る。
【0046】 オブジェクトのインスタンス変数がオ
ブジェクトである場合は、そのオブジェクトも複製す
る。
【0047】 前項において、すべてのオブジェク
トのインスタンス変数を追って、再帰的に複製を行う。
【0048】オブジェクトの削除は、単にそのオブジェ
クトを消去するだけでは済まない。そのオブジェクトが
他のオブジェクトから参照されていれば、消去すること
ができない。また、そのオブジェクトが参照しているオ
ブジェクトも同様に他から参照されていなければ消去を
行い、参照されていれば消去を行わない。
【0049】(2.3)操作命令 オブジェクトに対する操作は大きく次の3つに分かれ
る。
【0050】 オブジェクトのインスタンス変数の値
の読み出し単純オブジェクトのインスタンス変数は、ク
ライアントが演算操作などを行うために変数値として読
み出す。
【0051】 オブジェクトが要素(インスタンス変
数)として持つオブジェクトの変更
【0052】 オブジェクトが要素(インスタンス変
数)として持つオブジェクトの要素数の取り出し
【0053】(2.4) スタック命令 共通ページ記述言語処理部13の提供するスタックは深
さに制限のないスタックである。ただし、実装されてい
るメモリの量による制限は受ける。このスタックには、
オブジェクトを格納することができる。
【0054】スタック操作の引数はすべてオブジェクト
である。具体的には、スタック、スタックのインデック
ス、格納(取り出す)オブジェクト、格納(取り出す)
オブジェクトの数の4つがある。
【0055】操作は、スタックの生成、最上位のオブジ
ェクトの格納(Push)、同取り出し(pop)、同
交換(exch)、示されたインデックスから示された
個数のオブジェクトの複製、同変更、同順序の変更(r
oll)、スタックに積まれている要素数の取り出しで
ある。
【0056】(2.5) ファイル操作命令 ファイルのオープン、クローズ、読み込み、書き込みの
命令を提供する。ファイルとは標準入出力先である。読
み込みは、空オブジェクトを文字列オブジェクトに変更
するという方法を用いて行われる。引数の読み込み(書
き込み)先、読み込む(書き込む)長さは共にオブジェ
クトである。
【0057】(2.6) ユーティリティ(utili
ty) 上記に加えて、次の3つの機能を提供する。 オブジェクトのインスタンス変数の読出し オブジェクトのタイプ(整数、実数、辞書など)、at
tribute値、被参照値を返す。被参照値とは、そ
のオブジェクトが他のオブジェクトから参照されている
かどうかの値である。
【0058】 型チェック 次の3つの種類の型チェックの命令を提供する。
【0059】a) 共通ページ記述言語処理インタフェ
ースに定義されているオブジェクトに該当しているかの
確認。
【0060】b) 単純、準複合、複合オブジェクトの
うち、どのタイプかのチェック。
【0061】c) ある指定したオブジェクトタイプか
どうかの問合せ。
【0062】 エラー問合せ 命令を実行した時に生じたエラー状態を確認する。
【0063】(2.7) save、restore命
令 オブジェクトのsave、restoreを管理するモ
ジュールであり、ある型のオブジェクトのみsave、
restoreする機能や指定されたオブジェクトのみ
save、restoreする機能を備える。
【0064】(3) グラフィックス操作モジュール グラフィックス操作は、グラフィックスのパラメータ
設定命令、グラフィックスデータの構築命令、グラ
フィックスの描画命令、ページ出力命令の4つの機能
からなる。
【0065】グラフィックスには線図形、文字、イメー
ジ等も含まれる。ここでは特に線図系に関して詳しい具
体例を挙げる。
【0066】グラフィックスのパラメータ設定の処理は
グラフィックスの描画パラメータの設定処理である。パ
ラメータとは、座標系や、線幅、端点形状、カラーなど
描画のための属性を指定するデータである。図4はその
グラフィックスパラメータの例を示すものであり、パラ
メータ名とその値の意味とを示している。このパラメー
タはの描画命令を実行する際の付加パラメータとして
利用される。図5は、グラフィックスの例を示すもの
で、図にどのようなパラメータを設定するかを例示して
いる。
【0067】グラフィックスデータの構築命令の処理は
ページ記述言語特有の処理で、グラフィックスプリミテ
ィブを組み合わせて、組合せグラフィックスを構築する
ものである。つまり単純な図形(直線、円弧)などを多
数組み合わせて、複雑な図形を構築する。フォントもグ
ラフィックスと同様に扱われる。この操作を出力装置に
依存した形式で行うのではなく、座標系などはすべて出
力装置に依存しない形式で行う。
【0068】基本プリミティブはsegmentと名付
け、segmentをいくつか集めたものをsubpa
th、更に集めたものをpathと名付ける。図6の例
においては、LineSegmentとConicSg
mentを組み合わせて、Subpath1が構成さ
れ、4個のLineSegmentを組み合わせて、S
ubpath2が構成され、これらの2つのSubpa
thを組み合わせてPathが構成されている。そし
て、segment、subpath、pathは、図
7に示すように階層的な構造を有し、図8に示すような
データ構造で管理される。
【0069】pathには各種の属性がある。閉領域を
示すための属性として、OPEN、CLOSE(Eve
n−Odd)、CLOSE(Non−Zero)の属性
がある。
【0070】subpath、segmentの接続方
向を表すためにはREVERSE属性がある。REVE
RSEの状態では、グラフィックスの支点と終点を反対
にして、segment内の座標も逆さまにたどる。
【0071】subpathの属性には明示的に閉じら
れているかを示すための属性で、OPEN、CLOSE
がある。各segmentの線種属性としてPOIN
T、LINE、CONIC、ARC、BEZIERがあ
る。
【0072】グラフィックスデータの描画命令の処理
は、の処理で構築されたpathとの付加パラメー
タを組み合わせて単純なグラフィックス命令として出力
処理部14に送る。
【0073】ページ出力命令の処理は出力処理部14に
対して出力処理の指示を行う。
【0074】この実施例によれば、次のような利点が得
られる。 (1) 本実施例は、ページ記述言語処理系から特定の
ページ記述言語に依存する処理を分離することにより、
新たなページ記述言語への対応は、固有ページ記述言語
処理部分を該当ページ記述言語の仕様に合わせて記述す
るのみで行うことができる。全体を再記述しなくて済む
ので開発は効率的であり、複数のページ記述言語に対応
しても印刷装置全体が必要とする記憶領域の容量の増加
は少なくて済む。
【0075】(2) 扱うページ記述言語の種類が多い
場合や、記憶装置の容量に限りがある場合においては、
ネットワーク上等に固有ページ記述言語処理部分を格納
して必要に応じてダウンロードすることにより、扱える
ページ記述言語の数が記憶容量によって束縛されない印
刷装置を構築できる。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、ページ記述言語処理系
から特定のページ記述言語に依存する処理を分離して固
有ページ記述言語処理手段で処理し、共通化が可能な処
理を一つの共通ページ記述言語処理手段により処理する
ようにしたので、全体のシステムの構成をコンパクトに
することができる。また、新たなページ記述言語への対
応は、固有ページ記述言語処理手段として用いる処理プ
ログラムを該当ページ記述言語の仕様に合わせて記述す
るのみで行うことができる。全体を再記述しなくて済む
ので開発は効率的であり、多種のページ記述言語に対応
しても処理プログラムを格納しておくのに必要とする記
憶領域の容量の増加は少なくて済む。
【0077】また、ページ記述言語の切替えが頻繁に起
こらない時や使用頻度の低いページ記述言語があるとき
は、その固有ページ記述言語処理手段のためのページ記
述言語処理プログラムを出力装置内に持たず、必要に応
じてネットワークを介して外部からダウンロードして用
いることによってページ記述言語処理装置の記憶装置の
容量を抑えるようにすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の構成を示すブロック図
【図2】 実施例のハードウェアの構成例の概略を示す
【図3】 実施例の処理のフローを示す図
【図4】 グラフィックスパラメータの例を示す図
【図5】 抽象化グラフィックスデータとグラフィック
スパラメータの関係を表す例を示す図
【図6】 抽象化グラフィックスの概念を説明するため
の図
【図7】 抽象化グラフィックスの階層の例を示す図
【図8】 Pathのデータ構造の一例を示す図
【図9】 従来のページ記述言語処理出力装置の概略の
構成を示す図
【図10】 従来のページ記述言語処理出力装置の処理
のフローを示す図
【符号の説明】
11…入力データ処理部、12…固有ページ記述言語
(PDL)処理部、13…共通ページ記述言語処理部、
14…出力処理部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ページ記述言語で記述された文書データ
    を解釈して中間言語形式のデータに変換処理する複数種
    類の固有ページ記述言語処理手段と、前記中間言語形式
    のデータを出力装置の特性に依存しない抽象化図形デー
    タに変換処理する共通ページ記述言語処理手段と、前記
    抽象化図形データに基づいて出力すべき画像データを作
    成する出力処理手段とを具備するページ記述言語処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載のページ記述言語処理
    装置において、前記複数種類の固有ページ記述言語処理
    手段の少なくとも1種類の固有ページ記述言語処理手段
    は、自装置の記憶手段または自装置に接続されるネット
    ワーク上の記憶手段に記憶された固有ページ記述言語処
    理プログラムを読み出して実行することにより得られる
    ことを特徴とするページ記述言語処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8566715B2 (en) 2008-02-19 2013-10-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Device, method and computer readable medium for processing commands in data described using a page description language

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JPH07121382A (ja) * 1993-10-27 1995-05-12 Canon Inc 文書処理装置
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