JP3605155B2 - 階層構造文書化処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、テキスト、グラフィック成分及び/またはイメージのある文書のコンピュータ制御による印刷、表示、その他の出力(presentation)に係り、特に、階層構造化ページ記述言語文書における選択されたページの処理方法に関する。
【0002】
なお、本出願は、米国特許出願第08/087,571号(1993年7月2日受理,”Method and System to Handle Context of Interpretation in a Document Processing Language”)の一部継続出願であり、当該米国特許出願第08/087,571号は米国特許出願第07/931,808号(1992年8月11日受理,”A Method and System to Handle Dictionary Generation and Context Declaration in a Document Processing Language”)の一部継続出願であり、当該米国特許出願第07/931,808号は、米国特許出願第07/876,601号(1992年4月30日受理,”Method and Apparatus to Manage Picture and Pageset for Document Processing”)及び米国特許出願第07/879,251号(1992年4月30日受理,”Method and System to Handle Inclusion of External Files into a Document Processing Language”)の一部継続出願であり、当該各米国特許出願は引用により本明細書に組み込まれる。
【0003】
【従来の技術】
一つの標準化ページ記述言語(SPDL)が提案され、国際標準化機構(ISO)で国際規格として開発中である。この草案は、ISO/IEC DIS 10180:”Information Processing Text−Communication Standard Page Description Language”として知られ、ニューヨークの米国規格協会(ANSI)より入手可能であるが、ここに引用することにより本明細書に組み込まれる。この草案の現行版は1991年3月付である。
【0004】
階層的に構造化されたページ記述言語文書の一つの利点は、文書のあるページあるいは部分だけを印刷し、あるいは出力のための処理をしたい時に、文書全体の処理をする必要はなく、当該印刷したい部分より階層の高い部分だけを処理すればよいことである。これに対し、ポストスクリプト(PostScript)のような一般的なページ記述言語文書は、希望する部分を印刷できるようにするには、その前に、当該部分より前の部分全体の処理を必要とする。これは、文書が大きくなった場合、処理時間及び通信時間が非常に大きくなる可能性がある。
【0005】
現行草案に述べられているSPDL規格に従うシステムに必要とされる機能の一つは、文書生成命令(Document Production Instruction)でページ選択(page selection)を行なうことである。しかし、ページがネストされ、出力すべきページを様々な階層レベルから選択する必要がある場合には、ネストされたレベルの選択されたページの管理が煩雑になることがある。
【0006】
1991年3月付SPDL草案のセクション6.6は、SPDLに使用される高レベル構造エレメントについて記述している。本セクションに述べられている3つの主要機能エレメントのうち、本発明はピクチャー(picture)とページセット(pageset)を対象にしている。草案のSPDL規格の述べるところによれば、ピクチャーは、単一のエンティティ(entity)と見做し得る一つのイメージを記述する。このイメージは、1ページ分のイメージでもよいし、ページの部分的なイメージでもよい。ページセットは、0個または1個以上のページを記述する。
【0007】
ページはそれ自体のSPDL構造エレメントを持たないが、他のピクチャーに従属しないピクチャーはページとして定義される。さて、図1に様々なページの例が示されている。図1に示されている各ピクチャーは、ピクチャー116を別にすれば、一つのページである。ピクチャー116以外の全てのピクチャーはページセットにのみ従属し、他のピクチャーには従属していない。したがって、ピクチャー104,106,112,114,118,122,124,126,132,134はそれぞれ、ページと見做される。SPDLにはピクチャー及びページセット構造エレメントについて詳細な要件があるが、これらの詳細は本発明を理解する上で重要でない。
【0008】
本出願人は、階層構造化ページ記述言語文書においてSPDLで要求されるようなページ選択をする従来システムを全く知らない。Adobe Systems社によるポストスクリプトは、ページ選択の機能を持たない。Xerox社のインタープレス(Interpress)はページ選択命令を持っており、これについてはSimon & Shuster社発行”Interpress The Source Book”(1988)のpp.352−−354に述べられている。しかしながら、本出願人は、インタープレスで記述された文書の階層構造とページ選択命令との相互作用を明らかにする従来技術を知らない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の一つの目的は、階層構造化ページ記述言語文書におけるページ選択処理を効率的に行なう手段を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的及びその他の目的を達成するため、ページ選択処理のためにスタック及びFIFOデータ構造を利用する。以下、本発明の構成を後記実施例と関連付けるため少しく具体的に述べる。
【0011】
文書の各階層レベルは、ピクチャー/ページセットスタック(picture/pageset stack)内に置かれた1つの対応エントリーを持つ。ピクチャー/ページセットスタック内の当該エントリーは、1個または2個以上のポインタである。各階層レベルの1つのポインタは、文書の処理中に用いられる各種パラメータに関連した情報を持つ1つのページセット/ピクチャープロローグデータ構造(pageset/picture prologue data structure)を指す。ページセット/ピクチャープロローグデータ構造の一つのエントリーは、一つのページ選択データ構造(pageselect data structure)を指すポインタである。ページ選択データ構造は、どのページが処理中であるかを示すページインデックス用のエントリー、選択ページレンジFIFOデータ構造(selection page range FIFO data structure)へのポインタ、及びページの選択があったかを示すエントリーを有する。
【0012】
選択ページレンジFIFOデータ構造は2つのカラムを持ち、そのうちの左側のカラムはレンジの開始ページを示し、右側のカラムはレンジの終了ページを示す。1ページしか選択されていないときは、選択されたページの開始ページと終了ページは両方とも、当該選択されたページのページ番号になる。
【0013】
普通、ページセット/ピクチャープロローグデータ構造のページ選択データ構造へのポインタはヌル(null)を指している。しかし、ページセット構造エレメント内のページ選択が処理されている時には、ページ選択データ構造へのポインタは、ヌルではなく、あるページ選択データ構造を指す。あるページが処理すべく選択される時に、選択ページレンジFIFOデータ構造は、ある特定の階層レベルのどのページが選択されたかを管理する。一つの選択されたページが処理された後、当該ページが単一のページであるか、あるいはページレンジの終わりのページであるならば、選択ページレンジFIFOデータ構造の一つのエントリーがポップされる。
【0014】
【作用】
図1に、様々な階層レベルに選択ページを有するSPDL文書の例が示されているが、この階層構造の最高位のページセットであるページセット102は、ページ1,3,5,7,8が出力すべく選択されている。ページセット108は、ページ2,3が印刷すべく選択されている。したがって、ページセット102の選択されたページ3を出力しようとする時には、どのピクチャーがページ3であるか確認するため、ページ1に相当するピクチャー104、ページ2に相当するピクチャー106、及びページセット108を調べなければならない。ページセット108はページ2,3だけが選択されているので、ピクチャー112はページセット102のページ3ではない。ページセット108の最初のページは、ページ番号2で、これはピクチャー114に相当する。よって、ページセット102のページ3は、ピクチャー114である。
【0015】
本発明によれば、かかる階層構造を有する文書のページ選択処理を、スタックとFIFOデータ構造を用いて効率的に行なうことができる。なお、スタック及び各種データ構造とページ選択処理との関係については、後記実施例に関する記述中において詳細に説明する。
【0016】
【実施例】
さて添付図面を参照するが、複数の図にわたって同一の参照番号は同一部または対応部を示している。図1に、ページ選択命令を含むSPDL文書の例が示されているが、図1の意図するところは、本発明が解決する問題点を明確に理解できるよう、SPDL文書内の主要な構造エレメントを示すことである。なお、図1の構造は完全なSPDL文書を示さず、主要な階層構造エレメントの一部を示しているに過ぎない。
【0017】
図1において、ページセット102はページ1,3,5,7,8が選択されており、ページセット108はページ2,3が選択されており、ページセット120はページ1,2,3,6が選択されていることが分かる。ページは、他のどのピクチャーにも従属しないピクチャー構造エレメントである。例えば、ピクチャー104,106,112,114,118,122,124,126,128,132,134は、それぞれページである。しかし、ピクチャー116は、ピクチャー114に従属しているのでページではない。
【0018】
ページセット102はページ1,3,5,7,8が選択されている。ページ1はピクチャー104に相当し、ページ2(選択されていない)はピクチャー106に相当する。図1において、ピクチャーを囲むブロックの右上隅に記された数字は、ページセット102に対するページ番号を示す。各ピクチャーのブロックの右下隅に記した数字は、当該ピクチャーの直ぐ上のページセットに対するページ番号を示す。ページセット102の連続した選択ページを確認するためには、ページセット108のページを処理しなければならない。ページセット108はページ2,3が選択されているが、これらのページはピクチャー114,118にそれぞれ相当する。ページセット102の選択されたピクチャー3は、ページセット108の最初の選択されたページであるピクチャー114に相当する。ピクチャー118は、ページセット108の選択されたページ3に対応し、かつページセット102のページ4(選択されていない)に対応する。
【0019】
ページセット102の選択されたページ5,7,8を確定するには、ページセット120を処理しなければならない。ページセット120はページ1,2,3,6が選択されている。これらのページはそれぞれピクチャー122,124,126,134に相当する。ピクチャー122はページセット102の選択されたページ5に相当し、ピクチャー126はページセット102の選択されたページ7に相当する。ページセット102の選択されたページ8を確定するためには、ページセット120及びページセット130の選択されたページを処理しなければならない。ページセット130はページ選択がない。デフォルトで、ページセット130の全ページが選択される。しかし、ページセット120は、ページ1,2,3,6のページ選択を有する。ピクチャー132,134の左上隅に記された数字はページセット120に対するページ番号を示している。ピクチャー134は、ページセット120の選択されたページ6に相当し、かつページセット102の選択されたページ8に相当する。
【0020】
ページセット102についてページ1,2だけが選択されているならば、ページ選択処理は単純で、ピクチャー104,106を選択することになる。しかし、ページ選択命令のネストにより、処理は複雑化する。文書の選択されたページ及び階層レベルの管理に使用されるデータ構造について、次に説明する。
【0021】
図2はピクチャー/ページセットスタック(picture/pageset stack)202及びページセット/ピクチャープロローグデータ構造(pageset/picture prologue data structure)250を示す。処理されている文書の各階層レベルは、ピクチャー/ページセットスタック202にエントリー204のような一つのエントリーをプッシュさせる。ピクチャー/ページセットスタックのエントリー204は、プロローグデータ構造へのポインタ206とCCIデータ構造へのポインタ208を含んでいる。CCIデータ構造へのポインタは、コンテント(content)部の処理中でなければヌルを指しており、その後、あるCCIデータ構造を指す。CCIデータ構造及びCCIデータ構造へのポインタの働きに関する知識は本発明を理解する上で重要ではないが、CCIデータ構造の詳細な説明は本出願人による係属中の米国特許出願第08/087,571(1993年7月2日受理,”Method and System to Handle Context of Interpretation in a DocumentProcessing Language”)に見ることができる。ページセット/ピクチャープロローグデータ構造250は、文書を処理するために用いられる各種パラメータに関する情報を記憶している。ページセット/ピクチャープロローグデータ構造における本発明に関係したエントリーは、ページ選択データ構造へのポインタ252である。このポインタは、ページセット内のページ選択が処理されている時にはあるページ選択データ構造を指すが、それ以外の時にはヌルを指す。ピクチャー/ページセットスタック及びページセット/ピクチャープロローグデータ構造の働きの詳細な説明は、本出願人による係属中の米国特許出願第08/087,571(1993年7月2日受理,”Method and System to Handle Context of Interpretation in a Document Processing Language”)に見ることができ、当該特許出願は引用により本明細書に組み込まれる。
【0022】
文書生成命令(Document Production Instruction;”DPI”)は、従属のページ選択命令を持つことができるSPDL構造エレメントである。DPIは、媒体指定、アボートポリシー(abort policy)、フィニシング(finishing)、コピー数、ページ選択等の種々の生成関連命令を制御する。ページ選択命令は開始ページと終了ページを示す整数ペアの系列からなる。例えば、ページ選択命令は(1,2),(5,9),(11,11)のようなペアを持つことができる。上記ペアにおいて、(1,2)は最初にリストされているので最初に処理されるべきである。したがって、後入れ先出し(Last-In First-Out;LIFO)データ構造ではなく、先入れ先出し(First-In First-Out;FIFO)データ構造(後述)を用いるのが好ましい。しかし、本発明はFIFOデータ構造だけに限定されるものではない。図2に示されたページセット/ピクチャープロローグデータ内にDPIのためのエントリーが存在することがあるが、これは本発明を理解する上で重要ではないので示されていない。
【0023】
ページ選択命令はDPI命令であるので、ページセット/ピクチャープロローグデータ構造250(プロローグデータ構造とも呼ぶ)のページ選択データ構造へのポインタ252は、ページ選択データ構造を含むか参照するDPIデータ構造へのポインタともなり得る。したがって、図2に示されたデータ構造は典型例と考えるべきである。
【0024】
SPDLエレメントであるピクチャービギン(picture begin)またはページセットビギン(pageset begin)に出会った時に、プロローグデータ構造250のページ選択データ構造へのポインタ252はヌルに設定される。ピクチャーの処理中には、ページ選択データ構造へのポインタはヌルを指したままである。しかし、ページセット内のページ選択が処理される時には、ページ選択データ構造へのポインタ252は、後述のように、あるページ選択データ構造を指す。DPI構造エレメント中にページ選択構造エレメントが存在しない時は、ページ選択データ構造へのポインタ252はヌルであり、デフォルトで全ての従属ページが選択される。
【0025】
図3は、ページセット/ピクチャープロローグデータ構造250のページ選択データ構造へのポインタ252により指されるページ選択データ構造302を示している。ページ選択データ構造は、ページセット構造エレメント内でページ選択構造エレメントに出会った時に生成される。ページインデックス(page index)304はページセット中の特定のページ位置を管理する。ページ選択データ構造の生成時に、ページインデックスはゼロに設定される。選択ページレンジFIFOデータ構造へのポインタ306は、選択ページレンジFIFOデータ構造350を指す。ページが全然選択されないと(すなわち、ページ選択構造エレメントがページが選択されないことを特に指示すると)、ポインタ306はヌルを指し、選択ページレンジFIFOデータ構造は生成されない。PROC_PAGESETエントリー308の内容は”YES”または”NO”の値(value)である。選択ページレンジFIFOデータ構造(以下、選択ページレンジFIFOと呼ぶ)へのポインタ306がヌルを指しページが全然選択されないことを示しているときには、PROC_PAGESETは”NO”である。選択ページレンジFIFOへのポインタ306がヌルでなく、ある選択ページレンジFIFOを指すときは、PROC_PAGESETは”YES”である。なお、実際的には、PROC_PAGESETエントリー308は直接的にポインタ306に対応するので、ページ選択データ構造内にPROC_PAGESETエントリーを設ける必要はない。しかし、このPROC_PAGESETエントリーは、前述の如く、本発明プロセスの動作説明を簡単にする。
【0026】
選択ページレンジFIFO350の中には左カラムと右カラムがある。左カラムは、1つのレンジの開始ページが入っており、その右カラムには同レンジの終了ページが入っている。例えば、ページ選択コマンドによりページ1〜3が選択されたとすると、エントリー351にはページ1が、エントリー352にはページ3が、それぞれ入ることになる。ある1つのページ、例えばページ4が選択されると、カラムの開始ページと対応した終了ページが両方とも同一ページ(この場合はページ4)を記憶することになろう。選択ページレンジFIFOは、最初に処理されるページ(例えばページ1)が同データ構造に初めにプッシュされ、そして、最初に同データ構造よりポップされる(すなわち、最初に入ったページは最初に出ていくページである)という点で、FIFOデータ構造である。しかし、FIFOデータ構造と機能的に等価な動作をする別種のデータ構造を使用することも可能である。
【0027】
ページ選択レンジFIFO350のトップエントリーには選択された最低ページ番号が入っており、そのボトムエントリーには最高ページ番号が入っている。選択されたページが処理される時に、同FIFOのトップエントリーに相当する最低ページ番号がポップされて処理される。ページセットによりページが全く選択されなければ、選択ページレンジFIFOを生成する必要はない。
【0028】
図4は、ページに出会った時(他のピクチャーに従属しないピクチャービギンに出会った時)に呼び出されるプロセスを示している。パーサー(parser)/文法解析プロセス(parsing process)は、まずピクチャーの始まりのためのタグの存在を確かめることによってページが存在するか判定する。ピクチャービギンに出会った後は、pic_levelを調べることにより、そのピクチャーがページであるか判定することができる(すなわち、他のピクチャーに従属しないピクチャーはページである)。これについては、本出願人による係属中の米国特許出願第07/876,601号(1992年4月30日受理)に述べられており、当該出願は引用することによって本明細書に組み込まれる。
【0029】
SPDL文書の新たなページ(他のピクチャーに従属しないピクチャー)に出会った時に、図4のプロセスが呼び出される。ステップ400は、ページセットがあるか判定する。1ページ文書の場合を別にすれば、ページは常にページセットの一部である。したがって、1ページ文書があって、そのページがページセットの一部でないときには、処理の流れはステップ400からステップ408に進み、そのページが処理されるべきであることを表示する。それ以外の場合は、ページセットがあるので処理の流れはステップ400よりステップ401へ進む。
【0030】
ステップ401は、直ぐ上位のページセットに対するページ選択データ構造へのポインタがヌルであるか判定する。それがヌルであれば、ページセット内の全ページが選択され、処理の流れはステップ404に進み、ここで図5及び図6に示すページ選択チェックルーチンにおいて付加的な処理が行なわれるが、これについては後述する。直ぐ上位のページセットに対するページ選択データ構造へのポインタがヌルでなければ、処理の流れはステップ402に進みPROC_PAGESETが”NO”であるか判定される。PROC_PAGESETが”NO”であれば、処理の流れはステップ412に進み、リターンコードにより現在のページがスキップされるべきであることを表示する。その理由は、PROC_PAGESETが”NO”の時には、全然ページが選択されていないので、当該ページをスキップしなければならないからである。
【0031】
ステップ402でPROC_PAGESETは”NO”でないと判定されたときには、処理の流れはステップ404へ進み、図5及び図6に示したページ選択チェックルーチンが呼び出される。
【0032】
図5に示すプロセスにおいて、ステップ502は直ぐ上位のページセット(すなわち処理中のページの直ぐ上のページセット)をカレント・ページセット(current pageset)に設定する。したがって、直ぐ上位のページセットに関するデータ構造が、チェック及び処理されるデータ構造となる。
【0033】
ステップ504はカレント・ページセットのプロローグデータ構造内のページ選択データ構造へのポインタを読み出す。ステップ506で、このポインタがヌルであると判定されたときには(すなわち、全ページが選択される)、処理の流れは図6に示すプロセスBへ進む。このページ選択データ構造へのポインタがヌルでないときには、処理の流れはステップ508に進み、ページ選択データ構造302内のPROC_PAGESET308が”YES”であるか判定される。PROC_PAGESETが”YES”でなければ、ページは全然選択されず、したがって、ステップ514は現在のページが選択されない旨の表示を呼出プロセスへ返す。PROC_PAGESETが”YES”ならば、ステップ510でページインデックスが1だけインクリメントされる。前述のように、各ページ選択データ構造が生成される時に、ページインデックスは初期値の0であり、選択されたページが処理されるに従ってページ毎にページインデックスはインクリメントされる。
【0034】
ステップ512は、ページインデックスが選択ページレンジFIFOのトップエントリーにある開始ページと終了ページの範囲内であるか判定する。ページインデックスが、この開始ページと終了ページの範囲内でないときには、当該ページは選択されていないので、ステップ514がpage_select=”NO”を返す。ページインデックスが選択ページレンジFIFOのトップにある開始ページと終了ページの範囲内であるときには、処理の流れは図6に示すプロセスCへ進む。
【0035】
図6において、ステップ516はページインデックスがFIFOのトップエントリーの終了ページと等しいか判定する。等しくないときには、当該ページセットの他のページを処理しなければならないので、処理の流れはステップ524へ進む。ページインデックスがFIFOのトップエントリーの終了ページと等しいときには、当該処理中のレンジは終了したので、ステップ518が選択ページレンジFIFOのトップエントリーをポップする。
【0036】
次に、ステップ520は選択ページレンジFIFOがヌルであるか判定する。ヌルであるならば、選択ページレンジFIFOにはエントリーが残っていないので、ステップ522はPROC_PAGESETを”NO”に設定する。また、選択ページレンジFIFOはもはや存在しないので、選択ページレンジFIFOへのポインタはヌルを指す。図5のステップ506、図6のステップ516,520,522よりステップ524に進むが、このステップは、ピクチャー/ページセットスタックにほかのページセットがあるか(すなわち、現在のページの階層構造における当該ページの直ぐ上位のページセットよりも上位のページセットが存在するか)判定する。存在しないときには、ページが選択されるので、カレント・ページの処理は終了しpage_select=”YES”が呼出プロセスへ返される。処理されるべき他のページセットが存在するときは、ステップ528が今処理を終えたページセットより階層的に上にある次のページセットをカレント・ページセットに設定し、処理の流れは図5に示されたステップ504へ進む。
【0037】
図5及び図6に示したプロセスの終了後、図4のステップ406が実行され、返されたpage_select変数を調べることによって該ページが選択されているか判定する。選択されているときにはステップ408が当該ページの処理を続けるリターンコードを設定し、選択されていないときにはステップ412が現在ページの処理をスキップするリターンコードを設定する。
【0038】
本発明に用いられるデータ構造及び処理について述べたが、次に、本発明により図1の構造を処理する間に生成されるデータ構造について述べる。図7は、図1のページセット102の処理後のデータ構造を示す。ピクチャー/ページセットスタック202のプロローグデータ構造へのポインタ206はプロローグデータ構造250を指す。プロローグデータ構造250のページ選択データ構造へのポインタ252は、ページ選択データ構造302を指す。当該ページセットがまだ全然処理されていない時には、ページ選択データ構造302のページインデックスは0に設定されている。ポインタ306が指す選択ページレンジFIFO350は、ページ1,3,5,7,8が選択されていることを表わしている。ポインタ306がヌルを指さないので、ページ選択データ構造302のPROC_PAGESETエントリー308は図7に示されるように”YES”に設定されている。
【0039】
次に図1のピクチャー104に出会い、一つのエントリーがピクチャー/ページセットスタック202に格納され、そのプロローグデータ構造へのポインタ210はプロローグデータ構造260を指し、またCCIデータ構造へのポインタ212はヌルを指す。プロローグデータ構造260はピクチャー104のために生成されたものであり、また、エレメント104はピクチャーであるから、ページ選択データ構造を指すポインタ262はヌルを指すよう設定される。
【0040】
そして、図4に示したプロセスが呼び出される。ページセット102があるので、処理の流れはステップ400からステップ401へ進む。ステップ401で、ページ選択データ構造へのポインタ252がヌルではないと判定されるので、処理の流れはステップ402へ進む。ステップ402において、ページ選択データ構造302内のPROC_PAGESET308が”NO”でないので、図5及び図6に示すプロセスが呼び出される。
【0041】
図5において、ステップ502はページセット102をカレント・ページセットに設定し、ステップ504はページセット102のページ選択データ構造へのポインタ252を読み出す。そして、ステップ506はポインタ252がヌルでないと判定するので、次にステップ508PROC_PAGESET308を調べ、ステップ510はページインデックスを1にインクリメントする。このデータ構造が図8に示されている。
【0042】
ステップ512はページインデックス(=1)が選択ページレンジFIFO350のトップエントリーにある開始ページ1と終了ページ1の間にあると判定する。そして、処理の流れはステップ516へ進み、ページインデックスがFIFOのトップにある終了ページと等しいと判定する。したがって、ステップ518において選択ページレンジFIFO350のトップエントリーがポップされ、当該データ構造は図9に示す如くになる。
【0043】
ステップ520が選択ページレンジFIFOがヌルでないと判定し、処理の流れはステップ524へ進む。ピクチャー/ページセットスタックには他の上位のページセットが存在しないので、ステップ526はページ選択変数PAGE_SELECT=”YES”を返す。処理の流れは図4のステップ406に戻り、ステップ408が処理継続のコードを返す。したがって、ピクチャー104を構成している構造エレメント(図示されていないが、トークンシーケンスエレメントに見られるコンテント部等)が処理される。
【0044】
ピクチャー104とそれに従属したエレメント(図示されていない)の処理が終わると、ピクチャー104に対応したプロローグデータ構造は削除され、ピクチャー/ページセットスタックよりポインタ210,212を含むエントリーがポップされる。
【0045】
次に、ピクチャー106が処理される。プロローグデータ構造260を指すポインタ210とヌルを指すポインタ212を有する、ピクチャー106対応のエントリーがピクチャー/ページセットスタック202に格納される。なお、本例においては、特定の階層レベルの特定のデータ構造は、処理全体を通して同一の参照番号を持ち、このことは他の構造エレメントが処理されるとしても同様である。例えば、ピクチャー104,106は同一の階層レベルにあるので、それらピクチャーに関するピクチャー/ページセットスタック及びプロローグデータ構造上のエントリーは同一の参照番号を持つ。
【0046】
ピクチャー106の処理時に、処理の流れはステップ400からステップ402へ進み、PROC_PAGESET308は”YES”であると判定する。そこで処理の流れは図5に示したプロセスへ進み、ステップ502でページセット102がカレント・ページセットに設定される。ステップ504がページ選択データ構造へのポインタ252を読み出し、ステップ506がポインタ252がヌルでないと判定する。ステップ508がPROC_PAGESET308が”YES”であると判定するので、図10に示されるように、ページインデックス304は1から2にインクリメントされる。
【0047】
ステップ512は、ページインデックス304が選択ページレンジFIFO350のトップエントリーの開始ページと終了ページの間にはないと判定するので、処理の流れはステップ514へ進み、PAGE_SELECTは”NO”に設定される。処理の流れは図4のステップ406へ進む。ピクチャー106に相当するページは選択されていないので、ステップ412は、ピクチャー106相当ページがスキップされるべきことを表示するリターンコードを設定する。よって、ピクチャー106に従属したエレメント(図示されていない)は処理されず、ピクチャー/ページセットスタック202よりポインタ210,212を持つエントリーがポップされる。
【0048】
次に、ページセット108が処理され、ポインタ210,212を持つ一つのエントリーがピクチャー/ページセットスタック202にプッシュされる。ページ選択データ構造を指すポインタ262はページ選択データ構造312を指すが、このページ選択データ構造は、エレメント108がページセットであるのでデフォルト値を持っている。ページセット108のページ2,3が選択されていることを表わす選択ページレンジFIFO360が生成される。このようなデータ構造が図11に示されている。
【0049】
つぎに、ピクチャー112に相当するページが処理される。ポインタ214,216を持つ一つのエントリーがピクチャー/ページセットスタック202に格納される。ポインタ214はプロローグデータ構造270を指すが、該データ構造のポインタ272はヌルを指しておりページ選択データ構造を指さない。これは、エレメント112がピクチャーであるからである。図4のプロセスが呼び出され、処理の流れはステップ400,401,402からステップ404へ進み、図5及び図6に示すプロセスが呼び出される。
【0050】
図5において、ステップ502はページセット108をカレント・ページセットに設定する。ステップ504はページ選択データ構造へのポインタ262を読み出し、ステップ506は同ポインタ262がヌルでないと判定する。ステップ508はPROC_PAGESET318がYESであると判定し、ステップ510でページインデックス314を0から1へインクリメントする。このようなデータ構造が図12に示されている。
【0051】
ステップ512はページインデックス314が選択ページレンジFIFO360のトップエントリーの開始ページと終了ページの間にないと判定するので、ステップ514がPAGE_SELECT=”NO”を返す。ステップ406は該ページが選択されていないと判定するので、ステップ412は該ページをスキップするリターンコードを設定する。そして、プロローグデータ構造270が削除され、ピクチャー/ページセットスタックよりポインタ214,216を持つエントリーがポップされる。
【0052】
次に、ピクチャー114が処理され、ポインタ214,216を持つ一つのエントリーがピクチャー/ページセットスタック202にプッシュされる。プロローグデータ構造へのポインタ214はプロローグデータ構造270を指す。このプロローグデータ構造のポインタ272は、エレメント114がピクチャーであるので、ヌルを指しページ選択データ構造を指さない。そして、図4に示したプロセスが呼び出され、処理の流れは図5のステップ506へ進み、ポインタ262はヌルでないと判定される。ステップ508はPROC_PAGESET318が”YES”であると判定するので、ステップ510でページインデックス314が1から2にインクリメントされる。そして、ステップ512はページインデックス314が2と3の間であると判定するので、処理の流れは図6に示したプロセスCに進む。
【0053】
図6において、ステップ516はページインデックス314がFIFO360のトップの終了ページである3でないと判定し、処理の流れはステップ524へ進む。ステップ524は別のページセット(ピクチャー/ページセットスタック202のボトムエントリーに対応するページセット102)があると判定するので、ステップ528がピクチャー/ページセットスタック202のボトムエントリーに対応するページセットをカレント・ページセットに設定する。
【0054】
処理の流れはステップ504へ進みポインタ252が取得され、ステップ508はPROC_PAGESETがYESであると判定する。したがって、ページインデックス304は2から3へインクリメントされる。この時のデータ構造は図13に示す通りである。
【0055】
処理の流れはステップ516へ進み、同ステップはページインデックス304がFIFO350のトップの終了ページ3に等しいと判定し、したがって、ステップ518で選択ページレンジFIFO350のトップエントリーがポップされる。この時、データ構造は図14に示す如くである。
【0056】
ステップ520は選択ページレンジFIFOがヌルでないと判定し、処理の流れはステップ524へ進み、同ステップがこれ以上のページセットがピクチャー/ページセットスタックにないと判定するので、ステップ526はPAGE_SELECT=”YES”を返す。図4のステップ406は該ページが選択されていると判定し、したがってステップ408は処理を継続させるリターンコードを設定し、ピクチャー114の下のピクチャー116等の構造エレメントが処理される。ピクチャー114とピクチャー116の処理後に、プロローグデータ構造270が削除され、ピクチャー/ページセットスタックよりポインタ214,216を持つトップエントリーがポップされる。
【0057】
次にピクチャー118が処理される。ピクチャー118と出会った時に、ピクチャー/ページセットスタック202に、ポインタ214,216を持つ一つのエントリーがプッシュされる。ポインタ214は生成されたプロローグデータ構造270を指す。図4に示すプロセスが呼び出され、そして処理の流れは図5及び図6へ進み、ページセット108がカレント・ページセットに設定され、ページ選択データ構造へのポインタ262が調べられ、ステップ506は同ポインタがヌルでないと判定する。ステップ508はPROC_PAGESET318が”YES”であると判定し、ページインデックス314はステップ510で2から3へとインクリメントされる。ステップ512はページインデックス314がFIFO360の2と3の間であると判定し、処理の流れはステップ516へ進み、同ステップはページインデックスがFIFO360の終了ページであると判定する。処理の流れはステップ518へ進み、ここでページ選択データ構造312の選択ページレンジFIFO360よりトップエントリーがポップされる。このエントリーは当該FIFOに残っていた唯一のエントリーであるので、該FIFOはヌルであり、したがって、ステップ522はPROC_PAGESET318を”NO”に設定する。ステップ524は、さらにページセット(ページセット102に対応するページセット)があると判定するので、ステップ528はピクチャー・/ページセットスタック202のボトムエントリーに相当するページセット102に対応するページセットをカレント・ページセットに設定する。
【0058】
処理の流れはステップ504に進みポインタ252を読み出し、そしてステップ506はポインタ252がヌルでないと判定する。ステップ508はPROC_PAGESET308を調べ、それが”YES”であると判定するので、ページインデックス304は3から4へインクリメントされる。この時、データ構造は図15に示すとおりである。
【0059】
ステップ512はページインデックス304が開始ページ5と終了ページ5の間ではないと判定する。したがって、ステップ514はPAGE_SELECT=”NO”を返し、ステップ412はピクチャー118がスキップされるべきことを表示するリターンコードを設定する。
【0060】
ページセット108の下にはもう構造エレメントが存在しないので、ページセット108の処理は終わる。その結果、プロローグデータ構造260とページ選択データ構造312が消去され、ピクチャー/ページセットスタック202上のポインタ210,212を持つエントリーはポップされる。
【0061】
次にページセット120が処理される。ページ1,2,3,6が選択されたページセット120に出会った時に、ポインタ210,212を持つ一つのエントリーがピクチャー/ページセットスタック202に格納される。プロローグデータ構造260が生成され、そのページ選択データ構造へのポインタ262で生成されたページ選択データ構造312を指す。このページ選択データ構造312は、ページインデックス314=0、PROC_PAGESET=”YES”(ページが選択されていることを示している)、2つのエントリーを有する選択ページレンジFIFO360を持つ。このFIFOの最初のエントリーはページ1が選択されたレンジの開始ページで、ページ3が終了ページであることを示し、2番目のエントリーはページ6が選択されていることを示す。データ構造は図16に示すとおりである。
【0062】
次にピクチャー122が処理され、したがって、ポインタ214,216を持つ一つのエントリーがピクチャー/ページセットスタック202にプッシュされる。エレメント122はピクチャーであるので、プロローグデータ構造270のページ選択データ構造へのポインタ272はヌルを指す。次に、図4に示したプロセスが呼び出され、そして処理の流れは図5及び図6に示したプロセスに進んでページセット120がカレント・ページセットに設定され、ステップ504がポインタ262を読み出し、ステップ506がポインタ262はヌルでないと判定する。ステップ508がPROC_PAGESET=”YES”であると判定するので、ページインデックス314は0から1にインクリメントされる。ステップ512がページインデックス314は選択ページレンジFIFO360のトップエントリーにある開始ページと終了ページの範囲であると判定し、処理の流れは図6のステップ516に進む。
【0063】
ステップ516がページインデックスは終了ページではないと判定し、処理の流れはステップ524に進み、同ステップはピクチャー/ページセットスタック202にさらにページセット(ページセット102に対応するページセット)があると判定する。ステップ528でページセット102に対応するページセットがカレント・ページセットに設定され、処理の流れは図5のステップ504へ進む。ステップ504はポインタ252を読み出し、ステップ506は同ポインタがヌルでないと判定する。ステップ508はPROC_PAGESET308が”YES”であると判定し、したがってステップ510はページインデックス304を4から5へインクリメントする。この時、データ構造は図17に示すとおりである。
【0064】
ステップ512はページインデックス304がFIFO350のトップエントリーの開始ページと終了ページの範囲内であると判定し、ステップ516はページインデックス304がFIFO350の終了ページと等しいと判定する。したがって、ステップ518はページレンジFIFO350のトップエントリーをポップする。FIFO350はヌルでないので、処理の流れはステップ520からステップ524へ進み、ピクチャー/ページセットスタック202にはもうページセットがないと判定しステップ526はpage_select=”YES”を返す。
【0065】
ステップ406は該ページが選択されていると判定し、ステップ408は該ページの処理を継続するリターンコードを設定する。ピクチャー122の処理後、プロローグデータ構造が削除され、ピクチャー/ページセットスタック202上のポインタ214,216に対応するエントリーがポップされる。
【0066】
次に、ピクチャー124が処理され、ポインタ214,216を持つ一つのエントリーがスタックにプッシュされ、またプロローグデータ構造270が生成される。図4に示したプロセスが呼び出され、そして処理の流れは図5へ進み、ステップ508はPROC_PAGESET318が”YES”であると判定し、ページインデックス314は1から2にインクリメントされ、データ構造は図18に示すようになる。
【0067】
ピクチャー124の処理後、ピクチャー126が処理され、ページインデックス314は2から3へインクリメントされ、ページインデックス304は6から7へインクリメントされ、データ構造は図19に示す如くとなる。
【0068】
ページセット130及びピクチャー132,134の処理についての説明は、簡略化のため省略する。これら構造エレメントの処理は、図4乃至図6に示したフローチャートを用いて、前述の構造エレメントに対する処理と同様に行なわれるからである。なお、ページセット130が処理される時には、格別に選択されたページはないので、デフォルトで各ページが選択される。したがって、ページセット130に対するプロローグデータ構造のページ選択データ構造へのポインタはヌルを指すことになる。図5のステップ506に進むと、処理の流れは図6のステップ524へ進む。ページセット130に対してはページ選択データ構造も選択ページレンジFIFOもないので、ページセット130の処理の間、ステップ508〜522はスキップされる。
【0069】
図20はネットワークとそれに接続された各種装置を示しており、それらのいずれも本発明を使用できる。ネットワーク714に接続されるプリンタ702は、プリンタコントローラ706とプリントエンジン704を有する。ワークステーション708、並びにプリンタ712に接続されたプリントサーバー710も、ネットワーク714に接続されている。
【0070】
図21はプリンタ702のプリンタコントローラ706の詳細を示している。このプリンタコントローラ706はホストインターフェイス726を介してホスト728に接続される。ホスト728はどのようなコンピュータでもよく、場合によってはワークステーション708であってもよい。ワークステーション708は、例えばネットワーク714、シリアルプリンタケーブル、パラレルプリンタケーブルを介し、ホスト728に接続される。プリンタコントローラ706はCPU720、RAM722、本発明のプロセスを実現するROM724、プリントエンジンインターフェイス732、これらのプリンタコントローラ要素を接続するシステムバス730も含む。プリントエンジンインターフェイス732はラスタライズしたイメージデータを、ビデオ及びその他の信号としてプリントエンジン704へ出力する。
【0071】
図22はワークステーション708の構成を示す。ワークステーション708はCPU750、RAM752、ROM754、キーボード758及びマウス760と接続された入力コントローラ756を含む。プリントエンジンインターフェイス764がプリントエンジン762に直接接続され、同エンジンはプリントエンジンインターフェイス764により送られて来るラスタライズされたイメージデータのビデオ・制御信号を受信する。ワークステーション708はさらに、ハードディスク768及びフロッピードライブ770に接続されたディスクコントローラ772、ネットワーク714(例えばEthernet,登録商標)との接続のための通信コントローラ774、外部ハードディスク780に例えばSCSIバスにより接続されかつプリンタ778に例えばRS−232ケーブルにより接続されたI/Oコントローラ776を含む。ワークステーション708は、CRT784と接続されたディスプレイコントローラ782も含む。システムバス766はワークステーション内部の各エレメントを接続する。
【0072】
処理し印刷すべきSPDLファイルは、ワークステーション708によって直接作成することができ、あるいは、まずワークステーション708により作成してから例えばハードディスク768もしくは780、フロッピードライブ770またはRAM752のいずれかに格納することができる。その後、このSPDLファイルをCPU750により印刷処理することができ、SPDLファイルをラスタライズされたイメージデータへ加工し、このイメージデータはバス766を介してプリントエンジンインターフェイス764へ送られ、最終的にビデオ制御信号の形でプリントエンジン762へ送られることにより同イメージがプリントエンジン762により印刷される。
【0073】
図23に示されたプリントサーバー710の基本構成はワークステーション708と非常に似ている。プリントサーバー710はネットワーク714より送られて来たSPDLファイルを通信コントローラ818で受信する。CPU800は、本発明のプロセスに従って、受信したファイルがバイナリもしくはクリアテキストのSPDLフォーマットまたは他のエンコーディングフォーマットのいずれであるかを判定する。次に、このファイルはCPUにより処理れさ、システムバス814を介しプリンタインターフェイス816へ、そしてプリンタ712へ送られる。CPU800は文書を様々なフォーマットへ加工できる。例えば、SPDL文書をポストスクリプト表現に加工してプリンタ712へ送ることができる(プリンタ712がポストスクリプト互換であるとして)。あるいは、CPU800はSPDLファイルをいずれかのエスケープ型言語へ加工することができる。例えば、ヒューレットパッカード(HP)社のレーザージェット(登録商標)シリーズプリンタのネイティブ言語(例えばPCL)に加工することができ、当然この場合にはプリンタ712がHPレーザージェット互換であると仮定することができる。また、CPU800によりSPDL文書を、ドットマトリクスプリンタ、インクジェットプリンタ、サーマルプリンタ、その他のラスター可能プリンタに使用されるフォーマットへ加工することも可能である。また、CPU800によりSPDL文書をラスターイメージに加工し、このイメージデータをプリンタ712内部のプリントエンジンへ送ることも可能である。
【0074】
明らかなように、以上の説明に照らし、本発明の様々な修正及び変形が可能である。例えば、本発明は特定のシンタックスのページ記述言語に限定されるものではなく、本明細書に述べたと同様の機能を達成するページ記述言語に対して使用できる。さらに、ピクチャー/ページセットスタックは、一続きのリンクリストを用いて等価なものを実現し得る。また、選択ページレンジFIFOデータ構造は、最高ページ番号を最初にプッシュし、最低ページ番号を最後にプッシュするスタックを用いて等価なものを実現することもできる。したがって、このスタックからページがポップされる時、このポッピングは本明細書で説明したところのFIFOデータ構造からのポッピングと同等である。さらに、FIFOデータ構造は、一続きのリンクリストを用いて等価なものを実現することもできる。
【0075】
【発明の効果】
実施例に関連して詳細に述べたことから明らかなように、本発明によれば、スタックとFIFOデータ構造を用いることによって、階層構造を有する文書のページ選択処理を効率的に行なうことができ、その結果、文書の印刷その他出力のための処理の効率を向上できる等の効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】様々な階層レベルに選択ページを有するSPDL文書の例を示す図である。
【図2】本発明に用いられるピクチャー/ページセットスタック及びページセット/ピクチャープロローグデータ構造を示す図である。
【図3】選択ページレンジFIFOデータ構造を指すページ選択データ構造を示す図である。
【図4】一つのページに出会うたびに当該ページが処理すべく選択されているか判定するために本発明で用いられるプロセスを示すフローチャートである。
【図5】あるページが処理すべく選択されていることを判定するため図2に示したプロセスにより呼び出されるページ選択チェックルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図6】図5に示したページ選択チェックルーチンの残りの部分を示すフローチャートである。
【図7】図1のページセット102の処理後のデータ構造を示す図である。
【図8】図1のピクチャー104に出会った時のデータ構造を示す図である。
【図9】図1のピクチャー104の処理中のデータ構造を示す図である。
【図10】図1のピクチャー106の処理後のデータ構造を示す図である。
【図11】図1のページセット108の処理後のデータ構造を示す図である。
【図12】図1のピクチャー112の処理後のデータ構造を示す図である。
【図13】図1のピクチャー114の処理後のデータ構造を示す図である。
【図14】図1のピクチャー114に続く処理時のデータ構造を示す図である。
【図15】図1のピクチャー118の処理後のデータ構造を示す図である。
【図16】図1のページセット120の処理時のデータ構造を示す図である。
【図17】図1のピクチャー122の処理時のデータ構造を示す図である。
【図18】図1のピクチャー124の処理後のデータ構造を示す図である。
【図19】図1のピクチャー126の処理後のデータ構造を示す図である。
【図20】本発明を利用するためのコンピュータネットワークを示すブロック図である。
【図21】本発明を利用するためのプリンタコントローラを示すブロック図である。
【図22】本発明を利用するためのワークステーションを示すブロック図である。
【図23】本発明を利用するためのプリントサーバを示すブロック図である。
【符号の説明】
102,108,120,130 ページセット
104,106,112,114,116,118 ピクチャー
122,124,126,128,132,134 ピクチャー
202 ピクチャー/ページセットスタック
250,260,270 ページセット/ピクチャープロローグデータ構造
252,302,312 ページ選択データ構造
350,360 選択ページレンジFIFOデータ構造
702 プリンタ
704 プリントエンジン
706 プリンタコントローラ
708 ワークステーション
710 プリントサーバー
712 プリンタ
714 ネットワーク
720 CPU
722 RAM
724 ROM
726 ホストインターフェイス
728 ホスト
732 プリントエンジンインターフェイス
750 CPU
752 RAM
754 ROM
756 入力コントローラ
758 キーボード
760 マウス
762 プリントエンジン
764 プリントエンジンインターフェイス
766 システムバス
768 ハードディスク
770 フロッピードライブ
772 ディスクコントローラ
774 通信コントローラ
776 I/Oコントローラ
778 プリンタ
780 ハードディスク
782 ディスプレイコントローラ
784 CRT
800 CPU
802 RAM
804 ROM
806 入力コントローラ
808 キーボード
810 ディスクコントローラ
812 ハードディスク
814 システムバス
816 プリンタインターフェイス
818 通信コントローラ
820 I/Oコントローラ
822 SCSI装置
824 ディスプレイコントローラ
826 CRT

Claims (2)

  1. ページセット及びページを含む階層構造化文書を処理する方法であって、ここにおいて、ページセットはゼロ個以上のページ及びゼロ個以上のページセットからなり、ページセットの少なくとも一つは選択されたページを持ち、
    ページ又はページセットが処理される都度、ピクチャー/ページセットスタックに一つのエントリーをプッシュするステップ、
    選択されたページを持つページセットが処理される時に、その選択されたページに関するエントリーを含むFIFOデータ構造を持つ、前記ピクチャー/ページセットスタックよりプロローグデータを介して参照されるページ選択データ構造を生成するステップ、
    及び、
    ページセットの選択されたページを処理し、その後に、該ページセットに対応するページ選択データ構造のFIFOデータ構造より該処理されたページに関するエントリーを削除するステップ、を有することを特徴とする階層構造文書化処理方法。
  2. ページセット及びページを含む階層構造化文書を処理する方法であって、ここにおいて、ページセットはネストされたゼロ個以上のページ及びゼロ個以上のページセットからなり、各ページは対応したページセットに従属し、ページセットの少なくとも一つは選択されたページを持ち;
    ページ又はページセットに出会う都度、ピクチャー/ページセットスタックに一つのエントリーをプッシュするステップ(A);
    選択されたページを持つページセットを処理する時に、該ページセットの選択されたページに関するエントリーを含むFIFOデータ構造を持つ、前記ピクチャー/ページセットスタックよりプロローグデータを介して参照されるページ選択データ構造を生成するステップ(B);
    及び、
    ページを処理するステップ(C)を有し;
    前記ステップ(B)で生成された各ページ選択データ構造は1つのページセット及び該ページセットに従属するページに対応し、また、各ページ選択データ構造はページ数カウント用のページインデックスを持ち、
    前記ステップ(C)において;
    処理しようとするページが従属するページセットをカレント・ページセットに設定するステップ(c1)、
    カレント・ページセットに対応するページ選択データ構造の持つページインデックスをインクリメントするステップ(c2)、
    カレント・ページセットに対応するページ選択データ構造の持つページインデックスの値が、該ページ選択データ構造の持つFIFOデータ構造の選択されたページに関するエントリーに記述されたページ範囲に該当するか判定するステップ(c3)、
    上記ステップ(c3)でページインデックスの値がページ範囲に該当すると判定されたときに、カレント・ページセットが従属する他のページセットがあるか判定するステップ(c4)、
    上記ステップ(c4)でカレント・ページセットが従属する他のページセットがあると判定されたときに、該他のページセットをカレント・ページセットに設定するステップ(c5)、
    を順次実行し、上記ステップ(c5)から上記ステップ(c2)に戻り、
    上記ステップ(c2)でページインデックスの値がページ範囲に該当しないと判定されるか、上記ステップ(c4)でカレント・ページセットが従属する他のページセットがないと判定されるまで、上記ステップ(c2)から上記ステップ(c5)までの処理ループを繰り返し実行することを特徴とする階層構造文書化処理方法。
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