JPH0620278Y2

JPH0620278Y2 - しや断器

Info

Publication number: JPH0620278Y2
Application number: JP14940687U
Authority: JP
Inventors: 茂松本
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1987-09-29
Filing date: 1987-09-29
Publication date: 1994-05-25
Anticipated expiration: 2002-09-29
Also published as: JPS6455541U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この考案は、電磁装置あるいは付属装置などを備えたし
や断器、例えばプランジヤー形釈放リレー付き漏電しや
断器に関するものである。

〔従来の技術〕

従来のこの種のしや断器を、第３図乃至第７図に示すプ
ランジヤー形釈放リレー付き漏電しや断器について説明
する。第３図は要部のみを概略的に示す正面図、第４図
は第３図の線IV-IVの断面図、第５図はハンドルレバー
の斜視図、第６図は第３図の線VI-VIからみた斜視図、
第７図は第６図を反対側からみた斜視図である。

第３図乃至第５図において、(1)はベース（１ａ）とカ
バー（１ｂ）とからなる筐体、(2)はベース（１ａ）に
固定されるフレーム、(3)はカバー（１ｂ）に嵌入され
た操作ハンドル、(4)はフレーム(2)に取付けられた開閉
操作機構、(5)は開閉操作機構(4)により作動される可動
子で、可動接点（５ａ）を有している。(6)はベース
（１ａ）に固定された固定子で、固定接点（６ａ）を有
している。(7)はフレーム(2)に回転可能に支持されるト
リツプバーで、駆動部（７ａ）を有している。(8)はフ
レーム(2)に回転可能に支持される掛金で、駆動部（７
ａ）と係合する作動片（８ａ）を有すると共にフレーム
(2)の上端に掛止した状態で図示しないバネにより常時
時計方向に付勢されている。(9)はフレーム(2)に回転可
能に支持されるラツチで、掛金(8)に係脱可能に係合し
ている。（１０）はひねりばねからなる併用ばねで、コ
イル部（１０ａ）がフレーム(2)に係止される状態で一
方のアーム部（１０ｂ）がトリツプバー(7)の係合突片
（７ｂ）に係合されかつ他方のアーム部（１０ｃ）がラ
ツチ(9)に係止される。（１１）はラツチ(9)に係脱可能
に係合されるレバーで、開閉操作機構(4)を開放作動す
る。（１２）はフレーム(2)に設けたストツパーで、ト
リツプバー(7)のリセツト位置を定める。（１３）は電
磁引外し機構の電磁石で、そのプランジヤー（図示せ
ず）がトリツプバー(7)に係合している。（１４）は熱
動引外し機構のバイメタルで、その調整ねじ（１４ａ）
がトリツプバー(7)に当接している。（１５）は開閉操
作機構(4)のハンドルレバーで、フレーム(2)の突片（１
６）に支持されて回動する。（１７）はハンドルレバー
（１５）に突設したリセツトピンである。

第３図、第６図、第７図において、（１８）は釈放形電
磁装置の電磁石装置で、プランジヤー（１８ａ）を有し
ている。（１９）は電磁石装置（１８）を支持する支持
フレーム、（２０）は支持フレーム（１９）に固定され
たピン(21)，（２２）によつて図示の非釈放位置と矢印
(23)の方向に移動した釈放位置との間に往復移動可能に
支持されたスライダー（被リセツト部材）であり、ピン
（２１）はスライダー（２０）の上面（２０１）と摺接
し、ピン（２２）はスライダー（２０）に形成した長孔
（２０２）に摺接してスライダー（２０）を案内する。
釈放位置はプランジヤー（１８ａ）が図外のストツパに
当たることにより規定される。（２４）はピン（２５）
により支持フレーム（１９）に装着された釈放ばねで、
スライダー（２０）の突部（２０３）に係合してスライ
ダー（２０）を常時矢印（２３）の釈放方向に付勢して
いる。

（２６）はスライダー（２０）とプランジヤー（１８
ａ）との間に設けられ、一端（２６１）がピン（２６
２）によりプランジヤー（１８ａ）の突出端（１８１）
に枢支され、中間部(263)がピン（２５）に枢支された
伝動部材で、スライダー（２０）の端面（２０４）が釈
放ばね（２４）の作用により伝動部材（２６）の他端
（２６４）に当接している。（２７）はピン（２５）に
巻装され一端が支持フレーム(19)に係止され、かつ他端
が伝動部材（２６）に係止されたひねりばねであつて、
リセツト時（プランジヤー（１８ａ）の吸引位置への復
帰時）に永久磁石（図示せず）の吸引力を補助する弱い
ばね力を有する。（２８）はスライダー(20)に突設した
リセツトリブで、ハンドルレバー（１５）のリセツトピ
ン（１７）と係合する。

次に動作について説明する。

漏電が生じて電磁石装置（１８）のコイル（図示せず）
に漏電信号によつて電流が流れると、プランジヤー（１
８ａ）が釈放され、釈放ばね（２４）の作用によりスラ
イダー（２０）が矢印（２３）の釈放方向に釈放位置ま
で駆動される。この時、プランジヤー（１８ａ）も伝動
部材（２６）を介して釈放ばね（２４）の作用により釈
放位置に駆動される。このスライダー（２０）の動きに
より可動子(5)が作動されて両接点（５ａ），（６ａ）
が開離し、漏電しや断器がトリツプされる。そして、漏
電しや断器をリセツト操作するとき、図示しないが第４
図におけるオフ操作方向と同じ方向（矢印(29)で示す）
にハンドルレバー（１５）が回動するので、第３図中矢
印（３０）の方向に移動するリセツトピン（１７）によ
りスライダー(20)がリセツトリブ（２８）を介して釈放
ばね(24)の力に抗して非釈放位置にリセツトされる。

なお、操作ハンドル(3)の操作により開閉操作機構(4)を
介して可動子(5)が作動され、両接点（５ａ），（６
ａ）が開閉する。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上記のような従来のプランジヤー形釈放リレー付き漏電
しや断器では、操作ハンドル(3)の急激な操作時あるい
は操作ハンドル(3)のはじき操作時にリセツトピン（１
７）の衝撃力によつてスライダー（２０）がはじかれ
て、電磁石装置（１８）が誤動作すなわち釈放リレーが
ミストリツプするという問題点があつた。

この考案はかかる問題点を解決するためになされたもの
で、操作ハンドルの急激な操作時あるいは操作ハンドル
のはじき操作時に生じるリセツトピンの衝撃力を衝撃吸
収材により吸収することにより電磁装置あるいは付属装
置などの誤動作を防止できる信頼性の高いしや断器を得
ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案に係るしや断器は、リセツトピンと被リセツト
部材との間に両者間の衝撃力を吸収する衝撃吸収材を介
在させたものである。

〔作用〕

この考案においては、操作ハンドルの急激な操作時ある
いは操作ハンドルのはじき操作時に生じるリセツトピン
の衝撃力が衝撃吸収材により吸収されるので、被リセツ
ト部材にリセツトピンの衝撃力が伝わらない。

〔考案の実施例〕

この考案の一実施例を第１図、第２図について説明す
る。第１図は要部のみを概略的に示す正面図、第２図は
ハンドルレバーの分解斜視図であり、前記従来のものと
同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略す
る。図において、（３１）は衝撃吸収材として作用する
板バネで、ハンドルレバー（１５）に対接する取付部
（３１ａ）とこの取付部（３１ａ）に設けた取付孔（３
１ｂ）と取付部（３１ａ）から突出する衝撃吸収部（３
１ｃ）とで構成されている。

板バネ（３１）の取付孔（３１ｂ）にリセツトピン（１
７）を通して板バネ（３１）の取付部（３１ａ）をハン
ドルレバー（１５）に取り付けておくと、組立時には板
バネ（３１）の衝撃吸収部（３１ｃ）が第１図に示すよ
うにリセツトピン（１７）とスライダー（２０）のリセ
ツトリブ（２８）との間に位置するので、操作ハンドル
(3)の急激な操作時あるいは操作ハンドル(3)のはじき操
作時に生じるリセツトピン(17)の衝撃力が板バネ（３
１）の衝撃吸収部(31c)のたわみにより吸収される。よ
つてスライダー（２０）にはリセツトピン（１７）の衝
撃力が伝わらず、釈放リレーがミストリツプしない。

上記実施例において板バネ（３１）をスライダー（２
０）に取り付けてもよいし、板バネ（３１）の形状は図
示のものに限らない。

なお、以上の説明ではプランジヤー形釈放リレー付き漏
電しや断器について説明したので、被リセツト部材が釈
放形電磁装置のスライダー（２０）となつたが、回路し
や断器の付属装置をリセツトする如き付属装置の部材が
被リセツト部材であつても同様の効果を奏することはい
うまでもない。

〔考案の効果〕

以上のように、この考案によれば操作ハンドルの急激な
操作時あるいは操作ハンドルのはじき操作時に生じるリ
セツトピンの衝撃力を衝撃吸収材により吸収することに
より電磁装置あるいは付属装置などの誤動作を防止でき
る信頼性の高いものが得られるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す要部概略正面図、第
２図はハンドルレバーの分野斜視図、第３図は従来のも
のを示す要部概略正面図、第４図は第３図の線IV-IVの
断面図、第５図はハンドルレバーの斜視図、第６図は第
３図の線VI-VIからみた斜視図、第７図は第６図を反対
側からみた斜視図である。図において、(4)は開閉操作機構、（１５）はハンドル
レバー、（１７）はリセツトピン、（２０）は被リセツ
ト部材、（３１）は衝撃吸収材、（３１ｂ）は取付孔で
ある。なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】電磁装置あるいは付属装置などを備えたし
や断器であつて、開閉操作機構のハンドルレバーにリセ
ツトピンを有し、このリセツトピンの動作により前記電
磁装置あるいは付属装置などの被リセツト部材をリセツ
トさせるものにおいて、前記リセツトピンと前記被リセ
ツト部材との間に両者間の衝撃力を吸収する衝撃吸収材
を介在させたことを特徴とするしや断器。
【請求項２】衝撃吸収材が、ハンドルレバーに突設され
てリセツト時にリセツトピンよりも先に被リセツト部材
に当たる板バネであることを特徴とする実用新案登録請
求の範囲第１項記載のしや断器。
【請求項３】板バネに取付孔を設け、この取付孔にリセ
ツトピンを通しこのリセツトピンにより前記板バネをハ
ンドルレバーに取り付けたことを特徴とする実用新案登
録請求の範囲第２項記載のしや断器。