JPH06202668A - 吸音板 - Google Patents
吸音板Info
- Publication number
- JPH06202668A JPH06202668A JP4360451A JP36045192A JPH06202668A JP H06202668 A JPH06202668 A JP H06202668A JP 4360451 A JP4360451 A JP 4360451A JP 36045192 A JP36045192 A JP 36045192A JP H06202668 A JPH06202668 A JP H06202668A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound absorbing
- layer
- granular
- sound
- decorative material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Building Environments (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造が容易でかつ材料費および製造費を安価
に抑さえることができ、しかも吸音性能を満足できる吸
音材を提供する。 【構成】 本発明の吸音材10は、音響透過性の表面層
11と、粒状の吸音材13、13…からなる吸音層12
とが一体化されてなることを特徴とする。
に抑さえることができ、しかも吸音性能を満足できる吸
音材を提供する。 【構成】 本発明の吸音材10は、音響透過性の表面層
11と、粒状の吸音材13、13…からなる吸音層12
とが一体化されてなることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音響スタジオの壁や天
井などに貼設されて好適な吸音板に関する。
井などに貼設されて好適な吸音板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の吸音板として用いられて
いるものの一つに、例えば図7に示したものがある。図
7中符号1が吸音材である。吸音材1には、グラスウー
ルやロックウール等の繊維材料が用いられる。この吸音
材1は、剛性を高めるために、その周囲を基板2、枠体
3、支持体4で囲われている。支持体4には、吸音に必
要な通気性を確保するために、多孔質の板材、例えばパ
ンチングメタル等が用いられる。さらに、この支持体4
の上には、表面化粧板5が貼設される。
いるものの一つに、例えば図7に示したものがある。図
7中符号1が吸音材である。吸音材1には、グラスウー
ルやロックウール等の繊維材料が用いられる。この吸音
材1は、剛性を高めるために、その周囲を基板2、枠体
3、支持体4で囲われている。支持体4には、吸音に必
要な通気性を確保するために、多孔質の板材、例えばパ
ンチングメタル等が用いられる。さらに、この支持体4
の上には、表面化粧板5が貼設される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記構成の
吸音板6にあっては、基板2、枠体3、支持体4等の部
材が必要であるために材料費が高くつく、組立工程数が
多く複雑であるために製造手間がかかり製造費用がかさ
むなどの問題があった。
吸音板6にあっては、基板2、枠体3、支持体4等の部
材が必要であるために材料費が高くつく、組立工程数が
多く複雑であるために製造手間がかかり製造費用がかさ
むなどの問題があった。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、製造が容易でかつ材料費および製造費
を安価に抑さえることができ、しかも吸音性能を満足で
きる吸音材を提供することを目的としている。
たものであって、製造が容易でかつ材料費および製造費
を安価に抑さえることができ、しかも吸音性能を満足で
きる吸音材を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、音響透過性の表面層と、粒状の吸音材
からなる吸音層とを一体化した。
めに、本発明は、音響透過性の表面層と、粒状の吸音材
からなる吸音層とを一体化した。
【0006】
【作用】本発明の吸音板にあっては、吸音層が適度な剛
性を有しているため、基板や枠体などの部材を省略して
部品数を減らすことができる。表面化粧層と吸音層とを
一体成形することによって、一工程で容易に製造するこ
とができる。吸音層に粒状の吸音材を用いているので、
表面化粧層と吸音材とを多数の点接触により結合して吸
音に必要な通気性を確保できる。
性を有しているため、基板や枠体などの部材を省略して
部品数を減らすことができる。表面化粧層と吸音層とを
一体成形することによって、一工程で容易に製造するこ
とができる。吸音層に粒状の吸音材を用いているので、
表面化粧層と吸音材とを多数の点接触により結合して吸
音に必要な通気性を確保できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を詳しく説明する。図1は、本
発明の吸音板の一実施例を示すものである。この吸音板
10は、音響透過性の表面層11と、粒状の吸音材1
3、13…からなる吸音層12とが一体化されて構成さ
れている。
発明の吸音板の一実施例を示すものである。この吸音板
10は、音響透過性の表面層11と、粒状の吸音材1
3、13…からなる吸音層12とが一体化されて構成さ
れている。
【0008】表面層11には、多数の連続気孔を有し、
かつ厚さが0.1〜1.0mm程度の表面化粧材11aが
用いられ、具体的には、ロータリー単板やスライス単板
等の木質単板、あるいは各種不織布などが用いられる。
この表面層11は、前記のように多数の細孔を有しかつ
厚さがこのように薄いことから、音響的には吸音性をほ
とんど示さず、音響透過性である。
かつ厚さが0.1〜1.0mm程度の表面化粧材11aが
用いられ、具体的には、ロータリー単板やスライス単板
等の木質単板、あるいは各種不織布などが用いられる。
この表面層11は、前記のように多数の細孔を有しかつ
厚さがこのように薄いことから、音響的には吸音性をほ
とんど示さず、音響透過性である。
【0009】吸音層12には、粒状の吸音材13、13
…が用いられる。具体的に、粒状の吸音材13には、ガ
ラス、陶磁器等のセラミック粒子、ガラス繊維や鉱物繊
維の造粒物、軽量骨材(発泡させた砂利)などが用いら
れ、これらに、ウレタン系、フェノール系、ケイ酸ソー
ダなどの結合材を混合し成形することで、吸音層12が
形成される。粒状吸音材13の粒径は、0.1〜2.0m
m程度とされるのが好ましい。吸音層12の厚さは、要
求される吸音性能に応じて決定されるが、通常1.0〜
3.0cm程度とされるのがよい。また、粒状吸音材1
3と結合材との混合割合は、粒状吸音材13に対して結
合材1.0〜30.0重量%程度とされる。
…が用いられる。具体的に、粒状の吸音材13には、ガ
ラス、陶磁器等のセラミック粒子、ガラス繊維や鉱物繊
維の造粒物、軽量骨材(発泡させた砂利)などが用いら
れ、これらに、ウレタン系、フェノール系、ケイ酸ソー
ダなどの結合材を混合し成形することで、吸音層12が
形成される。粒状吸音材13の粒径は、0.1〜2.0m
m程度とされるのが好ましい。吸音層12の厚さは、要
求される吸音性能に応じて決定されるが、通常1.0〜
3.0cm程度とされるのがよい。また、粒状吸音材1
3と結合材との混合割合は、粒状吸音材13に対して結
合材1.0〜30.0重量%程度とされる。
【0010】次に、吸音板10の製造方法について説明
する。
する。
【0011】雌雄一対の型からなる金型15を用意し、
雌型15aの内側底部に表面化粧材11aを配置する。
その上に、粒状吸音材13、13…を適宜の結合材と混
合したものを、所定量投入する(図2)。その後、雄型
15bを雌型15a内に導入し、温度100〜140
℃、時間15〜30分程度の条件でプレスする(図
3)。これによって、表面化粧材11aと粒状吸音材1
3、13…とを板状に一体成形して、目的の吸音板10
を得る。
雌型15aの内側底部に表面化粧材11aを配置する。
その上に、粒状吸音材13、13…を適宜の結合材と混
合したものを、所定量投入する(図2)。その後、雄型
15bを雌型15a内に導入し、温度100〜140
℃、時間15〜30分程度の条件でプレスする(図
3)。これによって、表面化粧材11aと粒状吸音材1
3、13…とを板状に一体成形して、目的の吸音板10
を得る。
【0012】このように、本実施例の吸音板10にあっ
ては、吸音層12が前記のような粒状吸音材13、13
…からなるため、壁材や天井材として使用されるに十分
な剛性を有している。よって、吸音層12を基板や枠体
などで覆う必要がなくなるので、これらの部材を省略し
て部品数を減らすことができる。したがって、材料費を
安価に抑さえることができる。
ては、吸音層12が前記のような粒状吸音材13、13
…からなるため、壁材や天井材として使用されるに十分
な剛性を有している。よって、吸音層12を基板や枠体
などで覆う必要がなくなるので、これらの部材を省略し
て部品数を減らすことができる。したがって、材料費を
安価に抑さえることができる。
【0013】前述のように表面化粧材11aと吸音材1
3、13…とを一体成形することによって、一工程で容
易に所望の吸音板10を得ることができるので、製造工
数を減らして、時間短縮化および製造費用の削減を図る
ことができる。
3、13…とを一体成形することによって、一工程で容
易に所望の吸音板10を得ることができるので、製造工
数を減らして、時間短縮化および製造費用の削減を図る
ことができる。
【0014】吸音層12に粒状の吸音材13、13…を
用いているので、図4に示したように、表面層11と吸
音層12とは多数の点接触により結合している状態にあ
る。このため、吸音に必要な通気性を確保し、吸音率を
損なうことなく表面層11との密着性を高めることがで
きる。
用いているので、図4に示したように、表面層11と吸
音層12とは多数の点接触により結合している状態にあ
る。このため、吸音に必要な通気性を確保し、吸音率を
損なうことなく表面層11との密着性を高めることがで
きる。
【0015】また、表面化粧材11aおよび粒状吸音材
13、13…を一体にプレス成形することから、成形性
が良く、金型15に例えば曲面を有するものなどを使用
することで、容易に曲面等の異形成形を行うこともで
き、意匠性に富む。
13、13…を一体にプレス成形することから、成形性
が良く、金型15に例えば曲面を有するものなどを使用
することで、容易に曲面等の異形成形を行うこともで
き、意匠性に富む。
【0016】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、各部材の材質、大きさなどの具体的構成要
件は、本発明の範囲を逸脱しない範囲内で種々変更可能
であることはもちろんである。
のではなく、各部材の材質、大きさなどの具体的構成要
件は、本発明の範囲を逸脱しない範囲内で種々変更可能
であることはもちろんである。
【0017】次に、具体的な実施例を挙げて、本発明の
効果を明らかにする。
効果を明らかにする。
【0018】表面化粧材には、厚さ0.2mmのナラ単
板を用いた。粒状吸音材にはUライト1号(宇部興産
製)を用い、この粒状吸音材に対して10重量%のウレ
タン系結合材を加えて混合した。これを、予め金型の内
部に配した前記の表面化粧材の上に投入し、120℃、
30分の条件でプレスして、厚さ25cmの実施例の吸
音板を得た。
板を用いた。粒状吸音材にはUライト1号(宇部興産
製)を用い、この粒状吸音材に対して10重量%のウレ
タン系結合材を加えて混合した。これを、予め金型の内
部に配した前記の表面化粧材の上に投入し、120℃、
30分の条件でプレスして、厚さ25cmの実施例の吸
音板を得た。
【0019】参考のために、表面化粧材を用いなかった
以外は前記実施例と同様にして、参考例の吸音板を作製
した。
以外は前記実施例と同様にして、参考例の吸音板を作製
した。
【0020】実施例および参考例の吸音板の垂直入射吸
音率を測定し、結果をそれぞれ図5および図6に示す。
音率を測定し、結果をそれぞれ図5および図6に示す。
【0021】図5および図6より、実施例と参考例との
間に差が認められなかったことから、実施例において、
吸音性に優れかつ吸音材と表面化粧材との密着性の良好
な吸音板が得られたことが明らかとなった。
間に差が認められなかったことから、実施例において、
吸音性に優れかつ吸音材と表面化粧材との密着性の良好
な吸音板が得られたことが明らかとなった。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の吸音板に
あっては、吸音層が適度な剛性を有しているため、基板
や枠体などの部材を省略して、材料費を安価に抑さえる
ことができる。また、表面化粧層と吸音層とを一体成形
することによって、一工程で容易に製造することがで
き、製造費を削減することもできる。吸音層に粒状の吸
音材を用いているので、表面化粧層と吸音材とを多数の
点接触により結合して通気性を確保し、吸音性能を損な
うことなく表面化粧層との密着性を高めることができ
る。
あっては、吸音層が適度な剛性を有しているため、基板
や枠体などの部材を省略して、材料費を安価に抑さえる
ことができる。また、表面化粧層と吸音層とを一体成形
することによって、一工程で容易に製造することがで
き、製造費を削減することもできる。吸音層に粒状の吸
音材を用いているので、表面化粧層と吸音材とを多数の
点接触により結合して通気性を確保し、吸音性能を損な
うことなく表面化粧層との密着性を高めることができ
る。
【図1】 本発明の吸音板の一実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図2】 吸音板の製造方法を示す断面図である。
【図3】 吸音板の製造方法を示す断面図である。
【図4】 吸音板における表面層と吸音層との結合状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図5】 実施例の吸音板の吸音特性を示すグラフであ
る。
る。
【図6】 参考例の吸音板の吸音特性を示すグラフであ
る。
る。
【図7】 従来の吸音板の一例を示す断面図である。
10…吸音板、11…表面層、12…吸音層、13…粒
状の吸音材
状の吸音材
Claims (1)
- 【請求項1】 音響透過性の表面層と、粒状の吸音材か
らなる吸音層とが一体化されてなることを特徴とする吸
音板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4360451A JPH06202668A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 吸音板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4360451A JPH06202668A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 吸音板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06202668A true JPH06202668A (ja) | 1994-07-22 |
Family
ID=18469463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4360451A Pending JPH06202668A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 吸音板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06202668A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006030555A1 (ja) * | 2004-09-15 | 2006-03-23 | Kazuo Uejima | 音響機器用マット |
US7743880B2 (en) * | 2005-03-30 | 2010-06-29 | Panasonic Corporation | Sound absorbing structure |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP4360451A patent/JPH06202668A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006030555A1 (ja) * | 2004-09-15 | 2006-03-23 | Kazuo Uejima | 音響機器用マット |
US7770693B2 (en) | 2004-09-15 | 2010-08-10 | Kazuo Uejima | Mat for acoustic apparatus |
US7743880B2 (en) * | 2005-03-30 | 2010-06-29 | Panasonic Corporation | Sound absorbing structure |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990622 |