JPH04151198A

JPH04151198A - 吸音パネル

Info

Publication number: JPH04151198A
Application number: JP2238368A
Authority: JP
Inventors: Yoshimasa Kondo; 義正近藤; Sumihiko Kurita; 澄彦栗田
Original assignee: Koransha Co Ltd; Aoki Corp; Allm Inc
Current assignee: Koransha Co Ltd; Aoki Corp; Allm Inc
Priority date: 1990-09-07
Filing date: 1990-09-07
Publication date: 1992-05-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（生産上の利用分野）この発明は、吸音パネルに関するものである。

さらに詳しくは、この発明は、低周波音（１２５〜１０
００Ｈ２）に対して顕著な吸音効果を有する新しい吸音
パネルに関するものである。

（従来の技術とその課題）従来より、各種の素材からなる吸音材が知られており、
たとえば、これらの吸音材としては、グラスウール、ア
ルミニウム発泡体、アルミニウム繊維織布等が一般によ
く知られている。なかでも、この発明の発明者らによっ
てすでに提案されているアルミニウム繊維不織布吸音板
は、性能、コスト等の面において色材料よりも優れ、し
かもこのアルミニウム繊維不織布吸音板は、低周波（１
２５〜１０００Ｈ２）の吸音についても優れた特性を有
するものとして注目されるものであった。

しかしながら、近年の騒音源の多様化と、その増加に伴
ない、より一層吸音効果に優れ、しかも安価な新しい材
料の実現が望まれていた。特に従来の吸音材においては
、低周波音の吸音効果の向上には限界があり、現状にお
いてはコストを度外視しない限り、低周波音の吸音性の
向上は技術的に極めて難しい課題であった。

この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもので
あり、従来の吸音板の問題点を解決し、低周波音等の吸
音性に優れ、かつ外観の美観性を長期に維持することの
できる低コストの吸音パネルを提供することを目的とし
ている。

（課題を解決するための手段）この発明は上記の課題を解決するものとして、セラミッ
クス粒子を基材とする多孔質板をアルミニウム繊維不織
布に積層一体化させてなることを特徴とする吸音パネル
を提供する。

この発明の基材に用いるセラミックス粒子としては、−
船釣なセラミックス原料としての粘土類などを顔料と混
和して焼成したものや、釉薬によって色付けしたもの、
あるいはセラミックスとしての特有の焼成色相を有する
もの、さらには、天然無機物、たとえばルビー、ヒスイ
等の鉱物からなる各種のものを適宜に使用することがで
きる。

すなわち、天然および／または人工の各種のセラミック
粒子を使用することができる。

このような着色および／または無着色ラセミツク粒子の
形状については、球状、板状、柱、その色土定形、ある
いは表面凹凸を有するもの等任意とすることができるが
、その粒径については特に制限はないが、０．３〜４．
０　ｗ程度の範囲のものを使用する場合には、低周波音
の吸音に対して特に良好な結果が得られる。さらには、
０，５〜２．０−の粒度のセラミック粒子のみを使用す
る場合、その効果は著しい。

低周波音の吸音パネルとしては、上記の０．３〜４．０
ｗ程度の粒径のセラミック粒子を少くとも７０％以上基
材に含有するものが好適なものとして例示される。

０．３　ｔｍ以下、４．０　ｗｒ以上の粒径のものが、
全体の３０％以上含まれると、低周波の吸音効果はほと
んど得られない。

また、この発明の吸音パネルにおいては、これらのセラ
ミック粒子を多孔質板状に成形してアルミニウム繊維不
織布と積層一体化させるが、このセラミ・ツク粒子を基
材としての板状への成形方法としては、エポキシ樹脂、
ＰＭＭＡ、アリリル、ウレタン、不飽和ポリエステル等
の有Ｓ樹脂バインダーおよび／またはアルカリシリゲー
ト、アルキルシリケート等の１！！機バインダーと、そ
の重量比でセラミック粒子：バインダー＝２０：１〜５
：１程度、特に好ましくは１６：１〜１５：１程度の割
合で混合し、アルミニウム繊維不織布の表面または裏面
に積層成形および固化させ、そのまま一体化させること
ができる。この場合、あらかじめセラミック粒子を板状
に成形固化させたものを接着剤でアルミニウム繊維不織
布と接合してもよいあるいはまた、もう一つの方法として、焼成前のセラミ
ック粒子を加圧し、または有機および／または無機のバ
インダーを用いて所定の大きさに成形した後に焼成し、
セラミックス粒子を相互に融着させ、セラミックス多孔
質板を作成し、これらの多孔質板を接着剤にてアルミニ
ウム繊維不織布と積層一体化してもよい、さらに、その
他の適宜な方法を採用することができる。

いづれの方法を採用するかについては、その用途によっ
て適宜法めることができる。たとえば、耐熱性を要求さ
れる用途には、セラミック粒子を融着させる方法が適し
ており、また、吸音パネルにある程度の７レキシビリテ
イーが要求される場合は、有機バインダーにて成形する
方法が適している。

また、上記セラミック粒子を基材とする多孔質板の気孔
率は一般的に１０〜７０％程度、より好ましくは２０〜
５０％とする。特に、気孔率が２５％〜４０％になるよ
うに成形した多孔質板の吸音効果は著しく向上する。

以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発明の吸音パネ
ルについて説明する。

実施例　１第１図に例示したように、粒径０．５〜３．０−の粘土
系セラミック粒子１２重量部に対してエポキシ樹脂を１
重量部の割合で混合し、アルミニウム繊維不織布（１）
　（厚さ３−１３０００　ｇ　／　ｎｆ　）　ｆ）　上
に投下して厚さが７１（計１０　ｍ　）となるよう成形
固化して多孔質板（２）とし、これをアルミニウム繊維
不織布（１）に接着させた。

この吸音パネルの気孔率は３３％であった。

この低音波音吸音パネルについて、残響室法吸音率を測
定した。また、比較例として、アルミニウム繊維不織布
（厚さ３■、３ＱＯＯｔ　／　ｔｒｒ　）　、吸音タイ
ル（厚さ４０ｓｍ）、ガラスファイバー吸音材（厚さ５
０閤、３２眩／ゴ）についても同様にして吸音率を測定
しな、その結果を第２図に示した。

この第２図の結果からも明らかなように、この発明の低
周波音吸音パネル（Ａ）の場合には、アルミニウム繊維
不織布（Ｂ）、吸音タイル（Ｃ）、およびガラスファイ
バー吸音材（Ｄ）の場合に比べて低周波音について顕著
な吸音率を示している。

実施例　２粒径０．５〜２．０　ｍの青色に着力した粘土系セラミ
ック粒子を厚さ１０−の板状に成形し、１２５０℃で焼
成を行ない、粒子同志が融着した多孔質板を作成した。

気孔質は４０％であった。この多孔質板とアルミニウム
不織布（厚さ３ｍ、３０００　ｔ　／　ｒｒｒ　）とを
接着剤にて積層一体化した。この得られたパネルをガス
タービンのサイレンサーの内張として装着した。４００
〜５００℃の熱が連続的に加わる部分でも３ケ月の使用
後において、全く劣化は見られなかった。ｊＳｉ音も著
しく低減させることができた。

（発明の効果）以上、詳しく説明したように、この発明によれば、低周
波音の吸音率が著しく高い吸音パネルを得ることができ
る。耐熱性、耐候性、意匠性をも付与できるため、従来
では使用不可能であった用途への使用が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の吸音パネルの一例を示した断面図
である。第２図は、この吸音パネルの低周波波音吸音性
の特性を比較例とともに示した、波長−吸音特性の相関
図である。１・・・アルミニウム不織布２・・・セラミック粒子多孔質板代理人　弁理士　　西　澤　利　夫

Claims

【特許請求の範囲】

（１）セラッミック粒子を基材とする多孔質板をアルミ
ニウム繊維不織布に積層一体化してなることを特徴とす
る吸音パネル。
（２）セラミック粒子の粒径が０．３〜４．０ｍｍのも
のが少くとも７０％以上基材中に含まれている請求項（
１）記載の吸音パネル。
（３）多孔質板の気孔率が２０〜５０％である請求項（
１）または（２）記載の吸音パネル。