JP3038005B2 - 低周波音吸音パネル - Google Patents

低周波音吸音パネル

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、低周波音吸音パネルに関するものであ
る。さらに詳しくは、低周波音(125〜1000Hz)に対し
て、顕著な吸音効果を有し、かつ、軽量でもある新規な
吸音パネルに関するものである。
(従来技術とその課題) 従来より、各種の吸音パネルが開発され、すでに実用
化されているものも少くない。たとえば各種の素材から
なる多孔質板が、あるいは弾性材等からなるパネルが使
用されてきてもいる。
そして、この発明者らによりすでに特許出願済みの発
明において、従来のグラスウール、アルミニウム発砲体
等の吸音材では難かしかった、低周波音の吸音に優れた
吸音パネルが提案されている。この吸音パネルは、セラ
ミック粒子を基材として成形した多孔質板を金属繊維不
織布に積層一体化してなることを特徴としており、その
低周波における吸音効果には特筆すべきものがあった。
しかしながら、これらの提案にもかかわらず、さらに
高性能の低周波音の吸音板に対するニーズは強く、この
低周波音の吸音性に優れたパネルの実現が強く望まれて
いた。
このため、この発明は、このような要請に答えるもの
としてなされたものであり、従来提案の吸音パネルの諸
特性を低下させることなく、さらに低周波音の吸音性に
優れ、かつ、軽量で、施工性も良好な新しい吸音パネル
を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記の課題を解決するものとして、中空
および/または多孔質セラミック粒子を分散硬化させた
多孔質板を金属繊維不織布に積層一体化してなることを
特徴とする低周波音吸音パネルを提供する。
この場合のセラミック粒子としては、着色あるいは無
着色のいずれのものであってもよい。多孔質のセラミッ
ク粒子としては、一般的なセラミックス原料としての粘
土類や顔料と発泡性骨材(シラス、抗火石等)、また
は、有機樹脂(PE、ポリスチレン等)チップ等と混練
し、焼成して得られたものを用いることができる。
また、中空のセラミック粒子としては、公知の方法と
して、芯材溶融法や溶融吹付法等によって製造したもの
を用いることができる。
溶融吹付法は、中空微小球体の原料素材を融解し、そ
の粘性と表面張力を利用して、空気ジェットによって空
気泡を内包させて球殻体を形成する方法である。また、
芯材溶融法は、小直径の球体または固体の芯材の周囲
に、中空小球体の材質を壁膜状に形成させ、融解または
加熱分解によって芯材を除いて中空小球体を形成する方
法である。このいずれの方法によって製造した中空セラ
ミック粒子も、この発明において有効に使用することが
できる。
このような中空および/または多孔質な着色/無着色
のセラミック粒子の形状については、球状、板状、柱
状、その他不定形、あるいは表面凹凸を有するもの等任
意とすることができる。粒径については、一般的には0.
3〜4.0mmの範囲のものを好ましく使用することができ
る。また、この範囲程度のものを全体の70%以上含む場
合には特に優れた吸音効果が得られる。
この中空および/または多孔質のセラミック粒子は、
要求性能、用途に応じて、厚さ3mmから30mm程度の板状
多孔質板に成形して、金属繊維不織布と一体化させる
が、この板状多孔質板への成形方法としては、エポキシ
樹脂、PMMA、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、不胞和ポリ
エステル樹脂等の有機バインダーおよび/またはアルカ
リシリケート、アルキルシリケート等の無機バインダー
と重量比で、セラミック/バインダー=3/1〜12/1の割
合で混合し、金属繊維不織布の上または下で成形、個化
させ、そのまま一体化させて多孔質板とすることができ
る。この場合、あらかじめ、中空および/または多孔質
なセラミック粒子をバインダーとともに板状に成形し、
個化させたものを接着剤にて金属繊維不織布と接合して
もよい。
他の方法としては、セラミック粒子を、生の状態(焼
成前)で加圧して、または有機、無機のバインダーによ
り所定の形状に成形した後に、焼成し、セラミック粒子
を相互融着させ、セラミックの多孔質板を作成し、接着
剤にて金属繊維不織布と一体化させることもできる。
いずれの方法を採用するかについては、その用途によ
って適時決めることができる。また、上記セラミックス
粒子を基材とする多孔質板の気孔率は、30〜70%程度と
するのが好ましい。この場合、気孔率の中には、粒子内
の気孔も当然含まれる。中空および/または多孔質のセ
ラミック粒子を使用した場合、特に気孔率が35〜55%に
なるように成形された多孔質板の吸音効果は著しく向上
する。
また、金属繊維不織布としては、アルミニウム、アル
ミニウム合金、銅、チタン、ニッケル、コバルト、鉄等
の金属またはその合金による繊維不織布とすることがで
きる。なかでも、その軽量性等の点からアルミニウムま
たはアルミニウム合金が特に好ましいものでもある。
以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発明の低周波
音吸音パネルについて説明する。
実施例 芯材溶融法で作成した粒径0.5〜3.0mm、見かけ(絶乾
時)比重1.3の中空セラミック粒子8重量部に対して、
ケイ酸ソーダ(水ガラス)に硬化剤を加えたものを1重
量部の割合で混合し、型枠に投入して、厚さ7mmの板状
多孔質板に成形して硬化させた。硬化後、エポキシ系接
着剤にて、アルミニウム繊維不織布(厚さ3mm、3000g/m
2)と接着、一体化させた。
この吸音パネルの気孔率は、55%であった。
この低周波音パネルについて残響室法吸音率を測定し
た結果を示したものが第1図のEである。また比較例と
してこの発明の発明者らがすでに提案した吸音板(粒径
0.5〜3.0mmセラミック粒子の層(厚さt=7mm))とア
ルミニウム繊維不織布(厚さt=3mm、3000g/m2)とを
積層一体化したもの(A)、アルミニウム繊維不織布
(t=3mm、3000g/m2)のみのパネル(B)、吸音タイ
ル(C)、およびガラスファイバー吸音材(D)の場合
についてもその吸音率を第1図に示した。
第1図からも明らかな通り、この発明の低周波音吸音
パネルは従来のものに比較して、低周波音について顕著
な吸音性能を示している。
(発明の効果) 以上、詳しく説明したように、この発明により低周波
音の吸音率が著しく高い吸音パネルを得ることができ
る。
また、耐熱性、耐候性、意匠性に加え、吸音パネルを
軽量化することができ、施工性をも著しく向上させるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の吸音パネルの吸音性能を、比較例
とともに示した波長−吸音係数の相関図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗田 澄彦 佐賀県杵島郡山内町大字宮野町91―26 (56)参考文献 特開 平4−151198(JP,A) 特開 昭61−57738(JP,A) 特開 平4−107135(JP,A) 特開 平1−142147(JP,A) 実開 平3−87220(JP,U) 実開 平1−138010(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 11/16 - 11/168

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空および/または多孔質セラミック粒子
    を分散硬化させた多孔質板を金属繊維不織布に積層一体
    化してなることを特徴とする低周波音吸音パネル。
  2. 【請求項2】セラミック粒子の粒径が0.3〜4.0mmである
    ものが少なくとも70%多孔質板中に含まれていることを
    特徴とする請求項(1)記載の低周波音吸音パネル。
  3. 【請求項3】多孔質板の気孔率が30〜70%であることを
    特徴とする請求項(1)記載の低周波音吸音パネル。
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EP0851402B1 (en) * 1996-12-26 2006-06-14 Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. Light-weight ceramic acoustic absorber and method of manufacturing the same
JP2007186410A (ja) * 2005-12-16 2007-07-26 Mino Ceramic Co Ltd 通気性多孔質体及びガス浄化用カラム

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