JP3105122B2 - 吸音性複合成形体およびその製法 - Google Patents

吸音性複合成形体およびその製法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸音性に富んだ軽量断
熱壁・天井・屋根材等として有用な吸音性複合成形体お
よびその製法に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】特開昭60−65777 号にはパー
ライト等の無機質軽量粉粒体、珪酸アルカリバインダ
ー、珪素または珪素合金よりなる硬化剤を混合し成形し
て軽量不燃性成形体を得ることが開示され、また特開昭
62−7681号には黒曜石、蛭石等の粒状無機質発泡体に珪
酸アルカリバインダー、金属珪素粉と燐酸塩からなる硬
化剤を混合し成形して無機質断熱材を得ることが開示さ
れる等、無機質発泡粒に、珪酸アルカリ液、および珪素
や珪素合金を混合し成形して各種成形体を製造すること
は公知である。
【0003】しかしこれら開示のケースにおいては吸音
材としての機能からみれば、幅広い音の周波数領域にお
いて優れた吸音率を得ることはできない。本発明は前記
問題点を解消し、幅広い周波数領域で吸音性を有し、か
つ断熱性、不燃性を有する吸音性複合成形体およびその
製法を提供するものである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は、ガラス質発
泡粒に珪酸アルカリと珪素または珪素合金粉を混合して
発熱反応により常温硬化させた硬化層内に、無機質の繊
維シート層をその端部を含め硬化層で被覆する形態で内
在一体化し、板状に成形し、繊維シート層の厚みが全体
厚みの 4/10〜 7/10である吸音性複合成形体、前記
ラス質発泡粒はガラス質発泡成形体の加工屑を粒径6mm
〜0.12mmに粉砕したものであること、上記吸音性複合成
形体を製造する方法であって、成形枠にガラス質発泡粒
100重量部、珪酸アルカリ液10〜30重量部 、および珪
素または珪素合金粉10〜25重量部からなる混合物を注入
し、次いでその上に成形枠内寸より稍小サイズの繊維シ
ート層を枠周壁から間隔をおいて敷設し、更に繊維シー
ト層の表面および端部を覆って前記混合物同様のガラス
質発泡粒、珪酸アルカリ液、および珪素または珪素合金
粉からなる混合物を充填し、そのままそれら混合物を
熱反応により反応させて、常温硬化し繊維シート層をそ
の端部を含め硬化層で被覆する形態で内在一体化せしめ
るようにしたこと、からなる。
【0005】本発明においては、ガラス質発泡粒とし
て、シラスバルーン、発泡パーライト等の天然ガラス発
泡粒や、ソーダ石灰シリカ系ガラス、アルミノ石灰珪酸
系ガラス、アルミノほう珪酸系ガラス等の人工的なガラ
ス発泡粒を採用できる。好適にはセントラル硝子株式会
社製商品名セラフォームのごときガラス質発泡成形体
の、切断加工、研磨時に排出される屑ガラスを、適宜粒
径に整粒したものを使用するのが望ましい。
【0006】ガラス質発泡粒の粒径や気孔率は特定せ
ず、粒径0.2 〜8mm 程度、気孔率20〜90%程度の広範囲
の粒径、気孔率のものが採用できる。
【0007】珪酸アルカリ液はバインダーとして作用す
るもので、一般的に多用される珪酸ナトリウム水溶液を
用いればよく、そのSiO2/Na2Oモル比は 2〜3 オーダ
ー、水溶液中の珪酸ナトリウム濃度は40wt%前後であ
る。
【0008】珪酸アルカリ液のガラス質発泡粒に対する
添加割合は、ガラス質発泡粒 100重量部に対し10〜30重
量部とする。10重量部未満ではガラス質発泡粒表面全体
に珪酸アルカリ液が行き渡り難く、それらの接着性を不
充分とする。また30重量部を越えると、バインダー過剰
となってコストを高騰するばかりでなく、成形性や得ら
れた成形体の耐久性、耐熱性等を低下する。
【0009】珪素または珪素合金粉のうち、最も一般的
なものとしてフェロシリコン、あるいはフェロシリコン
を製造、精製した際のフェロシリコン含有残渣 (フェロ
シリコンダスト) が採用できる。珪素 (合金) 粉は硬化
剤として作用するもので、前記珪酸アルカリ液における
アルカリ分と、珪素 (合金) 粉におけるシリコンとの反
応により更に珪酸アルカリを生成し硬化するとともに水
素や余分の水分 (水蒸気) を放出し、該放出跡は気孔と
して残留する。なお上記反応は発熱反応であって、常温
下においても 100℃前後に達し、それにより水分も放散
し硬化するものである。
【0010】珪素 (合金) 粉のガラス質発泡粒に対する
添加割合は、前記珪酸アルカリ液の添加量とほぼ比例さ
せて10〜25重量部添加する。10重量部未満では硬化剤と
しての作用を充分果たし得ず、25重量部を越えても過剰
となってその分ロスを生ずる。なお、低比重高気孔率の
成形体を得ようとすればガラス質発泡粒に対し上記珪酸
アルカリ液の添加量と相まって上記範囲の上限に近い量
を、より高比重低気孔率のものを得ようとすれば同様に
珪酸アルカリ液の添加量と相まって上記範囲の下限に近
い量を添加すればよい。
【0011】前記ガラス質発泡粒、珪酸アルカリ液、珪
素 (合金) 粉の適宜組合せにより、硬化層のかさ比重は
0.3 ないし1.5 程度に調製できる。
【0012】繊維シート層としては、特に限定するもの
ではないが、通常市販される各種の無機質の短繊維糸
(ロックウール、スラグウール、グラスウール等) 、ガ
ラスチョップドストランドあるいはガラス長繊維糸をフ
ェノール樹脂、ポリエステル樹脂、その他の熱硬化性樹
脂バインダーで接着、成形したものが採用できる。
【0013】それらの繊維シートは、繊維の集積度合い
に応じてかさ比重0.01ないし0.20程度のものが市販され
ているが、繊維が密に集積し、したがって成形時硬化層
の充填等に際してもあまり膨縮せず、比較的堅牢であっ
て、成形し易いかさ比重0.10前後ないし0.20程度のもの
が好適に採用できる。
【0014】吸音性複合成形体を製造するに際しては、
まず側枠および蓋部にガス抜き孔を有する成形枠を準備
し、ガラス質発泡粒と珪素 (合金) 粉を所定割合で混合
したものに、所定量の珪酸アルカリ液を混練した混合物
としたうえで注型し、その上に成形枠より稍小サイズの
繊維シートを枠周壁と離隔して敷設し、さらにその上に
前記同様のガラス質発泡粒、珪酸アルカリ液、および珪
素 (合金) 粉の混合物を充填し、蓋をセットして30分な
いし 1時間放置し、さらに脱型、乾燥することにより、
硬化層内に繊維シート層が内在一体化した吸音性複合成
形体を得ることができる。
【0015】添付図1は成形枠に原料を充填し、硬化さ
せる状態を示したもので、1 が成形枠、2 、2 が枠に設
けたガス抜き孔、4 がはじめに注型した硬化層、4'が後
で充填した硬化層、5 が繊維シート層をあらわしたもの
である。
【0016】前記先に注型した混合物 (硬化層) と、後
で充填した混合物 (硬化層) は、各成分材料割合を同一
とする必要はなく、割合を相互に換え、かさ比重を換え
ることもできる。
【0017】前記繊維シートは可撓性の繊維からなるた
め、硬化層との接着が不充分となるので、繊維シート端
部を含め硬化層で被覆する形態とするものである。成形
体が1m □を越える等大サイズのものを製造する場合
は、大サイズの繊維シートを端部のみで被覆係止すると
剥離を生じ易いという危惧があるが、繊維シートとして
小サイズシート複数枚を相互に間隔をおいて敷設する等
の設計を適宜施せばよい。
【0018】なお、本吸音性複合成形体の厚みは厚い程
吸音性能は高いが、壁その他の躯体に装設するうえでは
10mm程度ないし30〜40mmとするのが適当である。
【0019】概して硬化層は短〜中波長領域の吸音性能
に優れ、繊維シート層は長波長領域の吸音性能に優れ
る。複合成形体における前記繊維シート層の厚みは幅広
い周波数領域に渡り吸音性能を得るうえで、全体厚の 4
/10ないし 7/10の範囲とするものであり、 4/10未満
であると相対的に硬化層の割合が増大して長波長領域の
吸音性能が劣り、 7/10を越えると相対的に硬化層の割
合が減少して短〜中波長領域の吸音性能が劣る。
【0020】以上本発明によれば硬化層内に繊維シート
層を内在したことにより、幅広い周波数領域において高
い吸音性能を有するという作用、効果を呈し、また成形
に際しても硬化層の硬化とともに同時一体的に成形で
き、硬化層とシート層の剥離も抑制できるという利得が
ある。
【0021】
【実施例】
〔実施例1および比較例1、2〕 (供試原料)セントラル硝子株式会社製商品名セラフォー
ムの製造に際するガラス質発泡成形体の加工屑を粒径 6
mm以下、0.2mm 以上に粉砕整粒しガラス質発泡粒とし
た。なおそのかさ比重は1.0 ないし1.7 、気孔率は60な
いし35%程度にわたるが、これらを混合して用いた。別
に粒径が50μm 以下の市販のフェロシリコン粉、および
Na2O.3SiO2からなる三号珪酸ソーダ水溶液を準備した。
なおその珪酸ソーダ固形分濃度は40wt%である。
【0022】無機質の繊維シートとしては、セントラル
グラスウール株式会社で生産したソーダ石灰シリカ系ガ
ラス繊維を、各設定厚みに集綿しフェノール樹脂バイン
ダーで接着したものを用いた。なお繊維シートの厚みは
8mm、10mm、14mmの3種とし、かさ比重はいずれも1.0
である。
【0023】(試料作製) 実施例1;ガラス質発泡粒 100重量部にフェロシリコン
粉20重量部を加え混合し、さらに珪酸ソーダ水溶液を26
重量部添加混練した混合物を、予め準備した枠側部およ
び蓋部にガス抜き孔を有する成形枠に下層側として注型
し、その上に厚み10mmの前記ガラス繊維シートを敷設し
た。
【0024】なお枠のサイズ300mm ×300mm に対し、ガ
ラス繊維シートは260mm ×260mm とし、ガラス繊維シー
トを枠周壁から間隔をおいてほぼ中央に位置するように
配置した。
【0025】さらにその上に前記同様のガラス質発泡粒
100重量部、フェロシリコン粉20重量部、珪酸ソーダ水
溶液26重量部からなる混合物を充填した後、蓋をセット
し、そのまま約 1時間放置して硬化させ、さらに脱型し
放置乾燥して図1の符号 3で示す成形体試料を作製し
た。成形体は厚み各 6mm、 5mmの上下の硬化層に、約10
mmの繊維シート層が挟着され、かつ繊維シートの端面部
も硬化層に覆われたかたちを呈するものであり、繊維シ
ート層の厚み比率は全体の約 1/2 であった。
【0026】比較例1;ガラス質発泡粒 100重量部にフ
ェロシリコン粉20重量部を加え混合し、さらに珪酸ソー
ダ水溶液を26重量部添加混練した混合物のみを、予め準
備した枠側部および蓋部にガス抜き孔を有する成形枠に
注型した後蓋をセットし、そのまま約 1時間放置して硬
化させ、さらに脱型し放置乾燥して比較例試料を作製し
た。試料の厚みは実施例1とほぼ同様の22mmであった。
【0027】比較例2;比較対比のために、前記実施例
1に採用した繊維シートと同様の厚み10mmのガラス繊維
シートを用い、これをエポキシ接着剤で二枚重ね合せ厚
み20mmとしたものを準備した。 上記得られた各試料について以下の測定を行った。
【0028】(測定) かさ比重の測定;各試料 (各層) の切断片を採取し、そ
の体積、重量を測定してかさ比重を算出した。
【0029】なお、実施例1における硬化層のかさ比重
は0.5 ( 気孔率にして約80%強) であり、繊維シート層
はかさ比重0.1 (気孔率約95%) である。比較例1の成
形体試料は、実施例1の硬化層同様かさ比重0.5 であ
り、比較例2のシート試料は、実施例1の繊維シート同
様かさ比重0.1 である。
【0030】吸音率の測定;JIS A 1405に規定する方法
に準拠し、所定サイズの試料を装置の試料支持部にセッ
トし、音源部より周波数100Hz から漸次5000Hzまでの音
波を発し、試料の吸音率を測定した。
【0031】図2のグラフは周波数125Hz 〜5000Hzにお
ける実施例1、比較例1、比較例2の吸音率をあらわし
たもので、縦軸に吸音率、横軸に周波数を示す。実施例
1は中〜高音域にわたり幅広く高い吸音性能を有するこ
とが判る。他方比較例1、比較例2は吸音率の高い域が
特定範囲に限られる。
【0032】〔実施例2および実施例3〕 (供試原料)原料として前記実施例1、比較例1、2と同
様のものを採用した。
【0033】(試料作製) 実施例2;ガラス質発泡粒 100重量部にフェロシリコン
粉20重量部を加え混合し、さらに珪酸ソーダ液を26重量
部添加混練した混合物を、予め準備した枠側部および蓋
部にガス抜き孔を有する成形枠に下層側として注型し、
その上に実施例1同様にガラス繊維シート (但し厚み14
mm) を敷設し、さらに前記同様のガラス質発泡粒 100重
量部にフェロシリコン粉20重量部を加え混合し、さらに
珪酸ソーダ液を26重量部添加混練した混合物を充填した
後、蓋をセットし、そのまま約 1時間放置して硬化さ
せ、さらに脱型し放置乾燥して成形体試料を作製した。
【0034】なお成形体厚みは上下の硬化層が夫々 3m
m、繊維シート層が14mmであり、繊維シート層の厚み比
率は全体の 7/10であった。
【0035】実施例3;ガラス質発泡粒 100重量部にフ
ェロシリコン粉20重量部を加え混合し、さらに珪酸ソー
ダ液を26重量部添加混練した混合物を、予め準備した枠
側部および蓋部にガス抜き孔を有する成形枠に下層側と
して注型し、その上に実施例1同様にガラス繊維シート
(但し厚み 8mm) を敷設し、さらに前記同様のガラス質
発泡粒 100重量部にフェロシリコン粉20重量部を加え混
合し、さらに珪酸ソーダ液を26重量部添加混練した混合
物を充填した後、蓋をセットし、そのまま約 1時間放置
して硬化させ、さらに脱型し放置乾燥して成形体試料を
作製した。
【0036】なお成形体厚みは上下の硬化層が夫々 6m
m、繊維シート層が 8mmであり、繊維シート層の全体厚
みに対する厚み割合は 4/10であった。
【0037】(測定) かさ比重測定;前記実施例1、比較例1、2同様にかさ
比重を測定した。実施例2、実施例3とも硬化層はかさ
比重0.5 (気孔率で約80%強) 、繊維シート層は0.1
(気孔率約95%) であった。
【0038】吸音率の測定;前記実施例1、比較例1、
2同様に吸音率を測定した。図3のグラフは周波数125H
z 〜5000Hzにおける実施例2、実施例3の吸音率を実施
例1と対比して示したもので、図示より明らかなとお
り、相互に若干の差異はあるが実施例1同様、実施例
2、実施例3とも中〜高音域にわたり幅広く高い吸音性
を有し、効果を奏することが判る。
【0039】なお、さらに実施例1の試料について、背
後に30mmのエアースペース (空気層) を設け、吸音率測
定したところ、図3中実施例1' に示すように250Hz か
ら500Hz の低音域においても高い吸音性能を示すことが
判る。
【0040】以上の実施例において明らかなように硬化
層内に繊維シート層を内在せしめた構造としたことによ
り、幅広い周波数域での吸音性能が発揮される。また、
全体がシリカ分に富んだ無機質の材料から構成されるた
め、不燃耐熱性を有し、内部気孔を有するため断熱性を
有することはいうまでもない。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば硬化層内に繊維シート層
を内在せしめた構造としたことにより幅広い周波数領域
において高い吸音性能を示し、また、成形体も常温下で
の硬化層の硬化により同時一体的に容易に製造できると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において、成形枠に原料を充填し、硬化
させる状態を示した側断面図である。
【図2】本発明の一実施例、および比較例を対比した吸
音率を示すグラフである。
【図3】別の態様にかかる吸音率を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ----成形枠 2. 2----ガス抜き孔 3 ----吸音性複合成形体 4. 4'---硬化層 5 ----繊維シート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI //(C04B 28/26 14:24) (56)参考文献 特開 昭57−3777(JP,A) 特開 昭60−65777(JP,A) 特開 平5−16272(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 38/00 - 38/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス質発泡粒に珪酸アルカリと珪素また
    は珪素合金粉を混合して発熱反応により常温硬化させた
    硬化層内に、無機質の繊維シート層をその端部を含め硬
    化層で被覆する形態で内在一体化し、板状に成形し、繊
    維シート層の厚みが全体厚みの 4/10〜 7/10である
    とを特徴とする吸音性複合成形体。
  2. 【請求項2】ガラス質発泡粒はガラス質発泡成形体の加
    工屑を粒径6mm〜0.12mmに粉砕したものであることを特
    徴とする請求項1記載の吸音性複合成形体。
  3. 【請求項3】請求項1ないしまたは2記載の吸音性複合
    成形体を製造する方法であって、成形枠にガラス質発泡
    粒 100重量部、珪酸アルカリ液10〜30重量部 、および
    珪素または珪素合金粉10〜25重量部からなる混合物を注
    入し、次いでその上に成形枠内寸より稍小サイズの繊維
    シート層を枠周壁から間隔をおいて敷設し、更に繊維シ
    ート層の表面および端部を覆って前記混合物同様のガラ
    ス質発泡粒、珪酸アルカリ液、および珪素または珪素合
    金粉からなる混合物を充填し、そのままそれら混合物を
    発熱反応により反応させて、常温硬化し繊維シート層を
    その端部を含め硬化層で被覆する形態で内在一体化せし
    めるようにしたことを特徴とする吸音性複合成形体の製
    法。
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