JPH06202088A - 液晶パネルの製造方法 - Google Patents

液晶パネルの製造方法

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Publication number
JPH06202088A
JPH06202088A JP1674693A JP1674693A JPH06202088A JP H06202088 A JPH06202088 A JP H06202088A JP 1674693 A JP1674693 A JP 1674693A JP 1674693 A JP1674693 A JP 1674693A JP H06202088 A JPH06202088 A JP H06202088A
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JP
Japan
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liquid crystal
chemical
crystal panel
substrate
substrates
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JP1674693A
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English (en)
Inventor
Seiichiro Yokoyama
清一郎 横山
Koyo Yuasa
公洋 湯浅
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精細化によって液晶ディスプレイの画質の
向上を図り、かつ、生産効率の向上を図ることができる
液晶パネルの製造方法を提供する。 【構成】 少なくともその一方が透明性を有し、かつ、
その内面にそれぞれ電極を有する二枚の基板間に、液晶
材料を挾持してなる液晶パネルの製造方法において、少
なくとも一方の基板の電極面上に、液晶材料をミセル電
解法を用いて製膜したのちに、他方の基板を貼り合わせ
ることを特徴とする液晶パネルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶パネルの製造方法
に関する。さらに詳しくは、パソコン、ワープロ、壁掛
テレビ、ポケット液晶テレビ、液晶プロジェクションな
どの液晶ディスプレイやオーディオ、車載用インパネ、
時計、電卓、ビデオデッキ、ファックス、通信機、ゲー
ム、測定機器などの表示用ディスプレイ等に好適に利用
することができる液晶パネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来液晶パネルの製造方法として真空注
入法が知られている。この方法は予めセル厚を決定する
スペーサー材を介して電極付きガラス基板を貼り合わ
せ、周辺部をその一部を残して密封し、密封されていな
いすきま部分から液晶材料を真空注入するものである。
また、一方の基板上に塗布法によって液晶材料を製膜、
配向する生産性に優れた製造方法が提案されている(特
開平1−6922号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の方法
は、真空注入に長時間を要するため、生産性が極めて悪
く、また、液晶材料として高分子液晶を用いる場合には
液晶材料の粘度が大きいため、実質的に真空注入ができ
ないという問題があった。また、後者の方法は、液晶材
料をミクロン程度の厚みで均一に製膜することが困難で
あるため液晶パネル全面にわたって表示むらの発生を防
止することが極めて困難であった。本発明は、上記問題
点に鑑みなされたものであって、液晶膜厚の均一化によ
って高精細化を可能にして液晶ディスプレイの画質の向
上を図り、かつ生産効率の向上を図ることができる液晶
パネルの製造方法の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によって、少なく
ともその一方が透明性を有し、かつ、その内面にそれぞ
れ電極を有する二枚の基板間に、液晶材料を挾持してな
る液晶パネルの製造方法において、少なくとも一方の基
板の電極面上に、液晶材料をミセル電解法を用いて製膜
したのちに、他方の基板を貼り合わせる前記液晶パネル
の製造方法が提供される。
【0005】また、前記二枚の基板の少なくとも一方が
プラスチック材料からなり、かつ他方の基板を貼り合わ
せる際に、少なくとも一本の加圧ロールを用いる前記液
晶パネルの製造方法が提供される。
【0006】また、前記液晶材料が高分子液晶を含有す
るものである前記液晶パネルの製造方法が提供される。
【0007】また、前記液晶材料が強誘電性液晶である
前記液晶パネルの製造方法が提供される。
【0008】さらに、前記二枚の基板の少なくとも一方
に薄膜トランジスタ(TFT)又はメタルインシュレー
ターメタル(MIM)等の能動素子が形成されている前
記液晶パネルの製造方法が提供される。
【0009】以下、本発明に係る液晶パネルの製造方法
について詳細に説明する。 1.ミセル電解法による液晶材料の製膜工程 本発明において用いられるミセル電解法による液晶材料
の製膜は以下の工程からなる。 界面活性剤と液晶材料を混合し、分散させる。 その分散液と液晶材料とを混合し、混合分散させる。 その混合分散液を電解によって基板上に製膜する。 後処理をする。
【0010】ここで、本発明で用いるミセル化剤として
の界面活性剤としては、フェロセン誘導体を挙げること
ができる。具体的には特開平01−801939号公報
に開示された、11−フェロセニルウンデシルポリオキ
シエチレンエーテル(FPEG),9−フェロセニルナ
ノニルポリオキシエチレンエステル(FEST),11
−フェロセニルウンデシルトリメチルアミンブロマイド
(FTMA)を挙げることができる。
【0011】前記界面活性剤と混合される液晶材料とし
ては、特に制限はなく各種のものを用いることができる
が、液晶パネルの機械的強度を向上させることができる
高分子液晶を含有するものが好ましい。さらに、その中
でも高速応答性に優れる強誘電液晶が特に好ましい。
【0012】前記界面活性剤(ミセル化剤)と液晶材料
の混合は、これらを水、又は水を主成分とする水性媒体
中に加えて混合攪拌するが、この混合液中にはその電気
伝導度を調節するために、たとえば臭化リチウム,塩化
カリウム,硫酸リチウム,四フッ化ホウ素トリアンモニ
ウム等の支持塩(支持電解質)を必要に応じて加えても
よい。
【0013】この混合液の平衡濃度は、0.05〜2.
8ミリモル/リットルであることが好ましい。また、界
面活性剤の全濃度は、たとえばFPEG,FEST,F
TMA等を用いた場合、0.1〜1ミリモル/リットル
であることが好ましい。また、液晶材料の濃度は1〜5
00グラム/リットルが好ましい。さらに、支持塩の濃
度は、たとえばLiBr,KCl,Li2 SO4 ,(N
43 BF4等を用いた場合、0.05〜10モルで
あることが好ましい。
【0014】この混合にあたって各種液晶材料は、溶媒
中に界面活性剤と一緒に加えて混合攪拌してもよく、各
種液晶材料と界面活性剤との分散液を個別に予め調製し
ておきその分散液のそれぞれを混合攪拌してもよい。
【0015】得られた混合液の分散は、たとえば、メカ
ニカルホモジナイザー、ボールミル、サンドミル高圧ホ
モジナイザー等を用いることにより行なうことができる
が、必要に応じて臭化リチウム、硫酸ナトリウム等の支
持塩を添加してもよい。
【0016】次に、得られた分散液と、予め分散させた
各種液晶材料とを混合分散させる。この場合、各液の平
衡濃度差を1.2ミリモル/リットル以下、また、各々
の平衡濃度を0.1ミリモル/リットル以上とすること
が分散液を安定させるということから好ましい。
【0017】次に得られた混合分散液を電解液として電
解処理し基板上に液晶材料を製膜する。この場合、用い
る基板としては特に制限はなく、液晶パネル基板であれ
ばガラス,プラスチック等のいずれであってもよく、ブ
ラックマトリックス付ITO基板であってもよい。電解
の方法は、特に制限はないが、液晶パネル基板の導電性
膜に通電し、製膜することが好ましい。その温度は、0
〜90℃であることが透明で、均一な薄膜を得る上で好
ましく、特に20℃〜70℃であることがさらに好まし
い。
【0018】次に、導電率の調整に用いたのと同じ支持
塩の溶液で製膜基板を洗浄することが、パネル化した際
に液晶駆動の弊害となる不純物を除去できることから好
ましい。必要に応じて、純水洗浄、電解洗浄を行なって
もよい。
【0019】基板上への液晶材料の製膜は、一方の基板
のみに行なってもよく、又は、両方の基板に行なっても
よい。この際の基板としては少なくとも一方がガラス,
プラスチックなど、透明性を有するものであればいずれ
でも用いることができる。また、同種の基板または異種
の基板を適宜組合せて用いることができる。
【0020】2.貼り合わせ工程 本発明において用いられる貼り合わせ方法については特
に制限されず、どのような方法でも用いることができ
る。例えば、他方の基板を押圧して貼り合わせる方法が
あるが、好ましくは少なくとも一方をプラスチック板と
することで、より生産性の高いラミネート法で貼り合わ
せを行うことができる。少なくとも一方の基板上にはセ
ル厚を制御するスペーサーを散布しておいても良い。
【0021】少なくとも一方の基板がプラスチック板で
ある場合は、少なくとも1本の加圧ロールを用いて、ラ
ミネート法によって貼り合わせを行うことができる。好
ましくは2本のロールからなるロール対を用いることで
気泡の噛み込みがなく、生産性の良い貼り合わせを容易
に行うことができる。この場合ロールを加熱してもよ
く、また上下基板を精度良く貼り合わせるための位置合
せ機構を設けてもよい。
【0022】3.後工程 貼り合わせ後は適当な配向処理を行って、液晶パネルを
完成させる。予め少なくとも一方の基板の電極上にラビ
ング膜、斜方蒸着膜などの配向制御膜が設けられている
場合は、加熱、冷却処理をしても良く、また上下基板を
相互に僅かにずらして液晶材料に剪断を加えることで配
向処理してもよい。貼り合わせの後は必要に応じて周辺
部を封止処理する。剪断法で配向処理を行う場合には配
向処理後に封止処理してもよい。UV硬化樹脂や熱硬化
性樹脂など公知のものを利用することができる。
【0023】以下本発明に用いられる基板、電極、液晶
材料等の材質について詳細に説明する。 1.基板: 特に制限はないが、たとえば、低膨張ガラ
ス(7059)、ノンアルカリガラス(NA),石英ガ
ラス,ソーダーライムガラス等のガラス基板,好ましく
は、その研磨品を用いることができる。 また、ポリカーボネート,ポリオレフィン,ポリエチレ
ンテレフタレートなどのプラスチック基板を挙げること
ができる。二枚の基板のうち、少なくとも一方は透明性
を有する基板とする。
【0024】2.電極: 特に制限はないが、少なくと
も一方の透明性を有する基板の内面に用いるものは、た
とえば、インジウム,スズの酸化物(ITO)等の透明
性を有することが好ましい。他方は、たとえば、銅,ア
ルミニウム,ニッケル,鉄,金等の金属を用いて、反射
型の素子としてもよい。
【0025】電極の形態としては、たとえば、TFTや
MIMなどの動素子と表示電極が組み合わされたもの、
FLC,STN,MIMの対極などのストライプ状電
極、又は、TFTの対極などのベタ電極のいずれであっ
てもよい。また、ブラックマトリックスを設けてもよ
い。
【0026】3.ブラックマトリックス(BM):本発
明においては表示の視認性を向上させるために、ブラッ
クマトリックスを設けてもよい。 金属および金属酸化物薄膜としては、たとえば、クロ
ム(Cr)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)等およびそ
の酸化物、上記金属および金属酸化物の混合物を好適に
用いることができる。この場合、その光学純度が3.0
以上その膜厚が1000〜2000Åであることが好ま
しい。その製法は、たとえばスパッタリング法、蒸着法
CVD法等により基板全面に成膜後、フォトリソグラフ
ィー法によりパターニングを行うことを挙げることがで
きる。具体的にはレジストを塗布し、露光し(ブラック
マトリックス形成用マスク使用)、現像し、ポストベー
クし、金属および金属酸化物薄膜のエッチングをし、レ
ジストを剥離する工程によって行なうことができる。
【0027】黒色色素含有光硬化性レジスト硬化物の
黒色色素としては、たとえば、カーボンブラック,チタ
ンブラック,アニリンブラックのうち単品およびすくな
くとも二種以上を混合してなる顔料および顔料混合物
(A)、もしくは、黒色,赤色,青色,緑色,紫色,シ
アニン,マゼンタ有機顔料のうち、少なくとも二種以上
を混合してなる擬似黒色化顔料混合物(B)又は、
(A)と(B)それぞれの単品および混合物を好適に用
いることができる。その、光硬化性レジストとしてはア
クリル、メタクリル酸誘導体とその共重合体(バインダ
ー)の混合物、及び、上記アクリル、メタクリル酸誘導
体にエポキシ基,シロキサン基,ポリイミド前駆体を導
入したものを用いることができる。
【0028】また、光開始剤として、トリアジン系,ア
セトフェノン系,ベンジイン系,ベンゾフェノン系,チ
オキサンソン系等、分散剤として、非イオン性,イオン
性界面活性剤,有機顔料誘導体,ポリエステル系の単品
および二種以上の混合物、溶剤として、セロソルブ系,
シクロヘキサノンジエチレングリコールエーテルおよび
エステル系の単品および二種以上の混合物を用いること
ができ、これらを混合、分散、濾過後、フォトリソグラ
フィー法によりパターニングを行うことができる。具体
的には、上記レジストを塗布し、酸素遮断膜として、た
とえばポリビニルアルコールを塗布し(必ずしも使用す
る必要はないが)、ブラックマトリックス形成用マスク
を使用して露光し、現像し、ポストベークする。この場
合、その光学純度が2.0以上、膜厚が3.0μm以下
であることが好ましい。具体的には、商品名CK−20
00(富士ハントエレクトロニクステクノロジー
(株))V−259ブラック(新日鐵(株))等を挙げ
ることができる。
【0029】4.カラーフィルター色素層 本発明においては、カラー表示可能な液晶パネルとする
ために、カラーフィルタ色素層を設けてもよい。 赤色(R)色素層としては、ペリレン系顔料,レーキ
顔料,アゾ系顔料,キナクリドン系顔料,アントラキノ
ン系顔料,アントラセン系顔料,イソインドリン系顔
料,イソインドリノン系顔料等の単品および少なくとも
二種以上の混合物を用いることできる。
【0030】緑色(G)色素層としては、ハロゲン多
置換フタロシアニン系顔料,ハロゲン多置換銅フタロシ
アニン系顔料,トリフェニルメタン系塩基性染料,イソ
インドリン系顔料,イソインドリノン系顔料等の単品お
よび少なくとも二種以上の混合物を用いることができ
る。
【0031】青色(B)色素層としては、銅フタロシ
アニン系顔料,インダンスロン系顔料,インドフェノー
ル系顔料,シアニン系顔料,ジオキサジン系顔料等の単
品および少なくとも二種以上の混合物を用いることがで
きる。 これらのものをミセル電解法で製膜する。この場合、赤
色の膜厚は0.5〜1.5μm(透過率60%以上/6
10nm),緑色の膜厚は0.5〜1.5μm(透過率
60%以上/545nm),青色の膜厚は0.2〜1.
5μm(透過率60%以上/460nm)であることが
好ましい。透過率はエアリフェレンスを用いて測定し
た。
【0032】5.保護膜 本発明においては下地層の機械的保護のために、保護膜
(透明光硬化性レジスト硬化物および透明熱硬化性樹脂
硬化物)を設けてもよい。 透明光硬化性レジスト硬化物の製法としては、カラー
フィルタの膜面上から見て、フォトリソグラフィー法に
よりブラックマトリックスの存在する領域から基板全面
領域にわたる部分をパターニングして熱硬化すること、
および、基板全面領域をパターニングせずに熱硬化する
ことのいずれでもよい。このフォトリソグラフィー法
は、前述の黒色色素含有光硬化性レジストの場合におい
て、保護膜用マスクを使用すること以外は同様の方法を
用いることができる。
【0033】透明熱硬化性樹脂硬化物としては、アク
リル、メタクリル酸誘導体とその共重合体(バインダ
ー)の混合物,上記アクリル、メタクリル酸誘導体にエ
ポキシ基,シロキサン基,ポリイミド前駆体を導入した
ものを用いることができる。 開始剤として、トリアジン系,アセトフェノン系,ベン
ジイン系,ベンゾフェノン系,チオキサンソン系等、溶
剤として、セロソルブ系,シクロヘキサノン,ジエチレ
ングリコールエーテルおよびエステル系の単品および二
種以上の混合物を用いることができる。これらのものを
混合、濾過後、塗布しポストベークの工程で熱により完
全に硬化させる。具体的には商品名オプトマ−726
5,JHR−8484、JSS−819、JSS715
(JSR)、OS−808(長瀬産業)等を用いること
ができる。
【0034】6.液晶材料 本発明で用いられる液晶材料としては、特に制限はなく
液晶相を有するものであればいずれのものでもよいが、
液晶パネルの機械的強度を著しく向上することができる
高分子液晶、又は、高分子液晶を含有する液晶組成物が
好ましい。低分子液晶としては、例えば、以下に示すも
のの単品又は、複数の混合物を用いることができる。
【0035】
【化1】
【化87】
【0036】高分子液晶としては、たとえば、以下に示
す非強誘電性及び強誘電性高分子液晶の単品又は複数の
混合物を用いることができる。非強誘電性の高分子液晶
としてはネマテック相,コレステリック相,スメクチッ
クA相などの液晶相を示す高分子液晶を挙げることがで
きる。
【0037】本発明においては、高速応答性を有する強
誘電性高分子液晶が好ましい。具体的にはポリアクリレ
ート系,ポリメタクリレート系,ポリオキシラン系,ポ
リシロキサン系、またはこれらの共重合によりなる主鎖
を持つ強誘電性高分子液晶を挙げることができる。
【0038】これらを組合せた好適な液晶組成物として
は、例えば、特願平03−112112(主鎖にアルキ
ル鎖とシロキサン鎖を有する液晶性共重合体と低分子液
晶化合物との混合系)に開示されたものを挙げることが
できる。これらの液晶材料には必要に応じて2色性色素
などの各種添加剤を加えてもよい。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。実施例1 4リットルの純水にフェロセン誘導体ミセル化剤FPE
G(11−フェロセニルウンデシルポリオキシエチレン
エーテル)2ミリモル(8グラム)、臭化リチウム0.
1モル(41.6グラム)と、相転移挙動が の次式
【化88】 に示す重量平均分子量(Mw)が2800の強誘電性高
分子液晶10グラム/リットル(40グラム)を加え
て、それぞれ、2ミリモル,0.1モル,10グラム/
リットルの溶液とし、超音波ホモジナイザーで30分間
分散させて遠心分離(2000rpm1時間)処理し、
ミセル溶液とした後、300mm×600mmのPET
フィルムに300Ω/□のITOをスパッタしたフィル
ムを前記ミセル溶液に挿入し、ポテンショスタットを接
続した。0.5Vの定電位電解を30分間行ない、高分
子液晶の薄膜を得た。この高分子液晶薄膜を純水で洗浄
後、オーブンにてプリベーク(80℃)した。次に高分
子液晶と屈折率の等しいポリ塩化ビニルのスペーサーを
高分子液晶薄膜上に散布し、さらに、TFT回路付きガ
ラス基板にローラ対を用いて空気が入らないように高分
子液晶を付着させたPETフィルムを貼り合わせた。こ
の場合、そのロール対は、いずれも直径が60mm、幅
450mmのシリコンゴム製のものを用いた。ロール温
度は室温であった。また、加圧圧力は、0.7kg/c
2 、ラミネート速度は0.5m/minであった。そ
の後、電位を直流で30V印加しながら、ローラーで一
方向に圧力を掛けることにより、高分子液晶を配向させ
た。最後に、接着剤で封止し、TFT基板とPETフィ
ルムの外側に偏光フィルムを装着して高分子液晶パネル
を完成させた。その後、フレキシブルプリント基板を用
いてTFT基板上に駆動用ICを取付け、モジュールと
した。電位を印加し液晶を駆動させたところ、コントラ
スト10であった。また、表示色の透過スペクトルを測
定し、液晶層の厚みを求めたところ、パネルの全面にわ
たり2.55±0.03μmの範囲に入っており極めて
均一な膜厚が得られていることがわかった。
【0040】実施例2 絶縁性ブラックマトリックス作製工程 ブラックマトリックス形成レジスト剤として富士ハント
エレクトロニクステクノロジー社のカラーモザイクCK
に同CR、CG、CBをそれぞれ、3:1:1:1重量
部混合したものを用いた。TFT回路のついたガラス基
板を10rpmで回転させ、この上にこのレジスト剤3
0cc噴霧した。次に、スピンコートの回転数を2,5
00rpmにし、基板上に均一に製膜した。この基板を
80℃で15分間プリベークした。そして、高圧水銀灯
2kwのアライメント機能のある露光機で位置合わせし
ながら、ブラックマトリックスのデザイン(90×31
0μm角−20μm線幅のマスクを用いて露光した。光
源は2kWの高圧水銀灯を用いた。(露光能力:100
mJ/cm2 )プロキシミティギャップ70μmをと
り、200秒間露光した後、アルカリ現像液にて現像し
た。その後、富士ハントCD(現像液)を純水4倍希釈
し30秒現像した。さらに、純水でリンスし、200
℃、100分間ポストベークした。
【0041】高分子液晶パネル製造工程 前記、絶縁性ブラックマトリックスのあるTFT基板を
実施例1のミセル溶液に挿入し、ポテンショスタットを
接続した。0.5Vの定電位電解を30分間行ない、高
分子液晶の薄膜を得た。この高分子液晶薄膜を純水で洗
浄後、オーブンにてプリベーク(80℃)した。次に高
分子液晶と屈折率の等しいスペーサーを高分子液晶薄膜
上に散布し、さらに、30mm×300mmのPETフ
ィルムに300Ω/□のITOをスパッタしたフィルム
をローラーを用いて空気が入らないように前記TFT基
板に貼り合わせた。その後、電位を直流で30V印加し
ながら、ローラーで一方向に圧力を掛けることにより、
高分子液晶を配向させた。最後に、接着剤で封止し、T
FT基板とPETフィルムの外側に偏光フィルムを装着
して高分子液晶パネルを完成させた。その後、FPCを
用いてTFT基板上に駆動用ICを取付け、モジュール
とした。電位を印加し液晶を駆動させたところ、コント
ラスト15であり、表示色のむらは全く認められなかっ
た。膜厚を測定したところ2.40±0.04μmと、
非常に均一なものであった。
【0042】実施例3 実施例1と同一の条件で相転移温度が の強誘電性液晶組成物(メルク社製、ZLI−4655
−100)をストライプ状ITO電極付きPES(ポリ
エーテルスルホン)基板(厚み100μm、幅150m
m、長さ600mm)上に製膜した。70℃でプリベー
ク後、ストライプ電極が直交する同種の対向基板と、実
施例1と同じ一対のロールを用いてラミネートした。こ
の対向基板の電極面には予め平均1個/100μm面の
密度で半硬化性エポキシ製のスペーサー球(直径3μ
m)を散布してある。次いで、上下電極間に周波数20
Hz、振幅40Vの矩形波交流を印加しながらロール群
を通して曲げによる剪断を同時に与えて配向処理を行な
った。この場合、各ロールは直径が40mm、幅が50
0mmのクロムメッキを施した鉄製のものを用いた。ラ
イン速度は2m/minであった。この様にして作製し
た液晶パネルを直交する偏光板間に配置し、室温でコン
トラストを測定したところ17であり、表示むらは認め
られなかった。また、液晶層の膜厚は2.84±0.0
2μmであり極めて均一なものであった。
【0043】
【発明の効果】本発明の液晶パネルの製造方法によっ
て、真空注入などの工程数の多い製造法を用いることを
必要とせず、簡易で効率のよい生産が可能となる。ま
た、膜厚の均一性が高く、液晶パネル全面にわたってむ
らの少ない表示を得ることができる。
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】
【化22】
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
【化32】
【化33】
【化34】
【化35】
【化36】
【化37】
【化38】
【化39】
【化40】
【化41】
【化42】
【化43】
【化44】
【化45】
【化46】
【化47】
【化48】
【化49】
【化50】
【化51】
【化52】
【化53】
【化54】
【化55】
【化56】
【化57】
【化58】
【化59】
【化60】
【化61】
【化62】
【化63】
【化64】
【化65】
【化66】
【化67】
【化68】
【化69】
【化70】
【化71】
【化72】
【化73】
【化74】
【化75】
【化76】
【化77】
【化78】
【化79】
【化80】
【化81】
【化82】
【化83】
【化84】
【化85】
【化86】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともその一方が透明性を有し、か
    つ、その内面にそれぞれ電極を有する二枚の基板間に、
    液晶材料を挾持してなる液晶パネルの製造方法におい
    て、 少なくとも一方の基板の電極面上に、液晶材料をミセル
    電解法を用いて製膜したのちに、他方の基板を貼り合わ
    せることを特徴とする液晶パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記二枚の基板の少なくとも一方がプラ
    スチック材料からなり、かつ他方の基板を貼り合わせる
    際に、少なくとも一本の加圧ロールを用いることを特徴
    とする請求項1記載の液晶パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記液晶材料が高分子液晶を含有するも
    のであることを特徴とする請求項1又は2記載の液晶パ
    ネルの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記液晶材料が強誘電性液晶であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の液晶パ
    ネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記二枚の基板の少なくとも一方に薄膜
    トランジスタ(TFT)又はメタルインシュレーターメ
    タル(MIM)等の能動素子が形成されていることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の液晶パネル
    の製造方法。
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JP4673687B2 (ja) * 2004-11-12 2011-04-20 ポーラ化成工業株式会社 薄膜の製造法

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