JPH0620116U - 乗用車輌のガラス窓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 観光バス等の車輌の窓ガラスがくもったり汚
れているとき、外界を観察可能にする窓の構造を提供す
ることである。 【構成】 ガラス窓１のガラス２に上下のレール６、７
を固定し、このレールに小扉５をスライド可能に取り付
けて、小窓４を開閉可能にしたのである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、乗用車輌、特に観光バスなどのガラス窓の構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

例えば観光バスの横スライド式ガラス窓は、危険防止のため、スライド抵抗を かなり強くしてあり、開閉が容易でない。

【０００３】 そのため、バスの運行中に野外の風景、事物を撮影したいとき、特に窓ガラス が汚れたりくもっているときなどには、素早くガラス窓を開くことができずシャ ッタチャンスを逃すことになる。

【０００４】 また、冬期や塵埃の多い時期に窓ガラスを開くと周囲の迷惑にもなる。

【０００５】

【考案の課題】

そこで、この考案の課題は、窓ガラスのくもりや汚れなどに関係なく、車輌の 外部を直接観察できるようにすることである。

【０００６】

【課題の解決手段】

上記の課題を解決するため、この考案においては、車輌のガラス窓に、車輌内 外を連通し、かつ開閉自在の小窓を設けたのである。

【０００７】

【作用】

小窓は、車輌の内外に連通しているため、これを開くと、車輌外部の風景、事 物が明瞭に観取できる。この小窓から撮影等を行なえばよい。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。

【０００９】 図１及び図２に示すように、車輌のガラス窓１は、ガラス２とこれを保持する 枠３より成り、ガラス２の適宜個所に、任意形状の小窓４が設けられている。こ の小窓４は、ガラス２を貫通しており、従って車輌の内外を連通し、車輌内から 直接外界を観察することができる。

【００１０】 前記小窓４は、ガラス２と同材質の小扉５が横方向にスライド自在に取り付け られている。即ち、上下のアングル形レール６と７によって、小扉５の上下縁部 を支持し、つまみ８を持って横方向に移動させることにより、小窓４が開閉自在 になっている。

【００１１】 開閉機構は上記に限られない。例えば図３及び図４に示すようなものでもよい 。図示のように、小扉５の下縁とガラス２とがヒンジ９によって連結され、小扉 ５が上下方向に回動自在になっている。そして、小扉５の上縁は、ガラス２に固 定されたバネ性のあるＬ字形金具１０の突起１１によって、ガラス１に密着した 状態に支持されている。なお、密着性を良好にするため、小扉５の内周縁に、パ ッキング１２を固着しておくのがよい。

【００１２】 小窓４を開放するには、つまみ８を持って手前に引張ると、金具１０の弾性に 抗して小扉５の上縁が突起から外れるので、小扉５をヒンジ９によって回動させ 下方に垂下させる。

【００１３】

【効果】

この考案によれば、以上のように観光バス等のガラス窓に開閉自在の小窓を設 けたので、ガラス窓がくもったり汚れているときでも、小窓を開いて外界を観察 したり、撮影することができ、また小窓は一挙動で簡単に開閉できるのでシャッ タチャンス等を逃すことがない。

【００１４】 さらに、小窓の面積を小さくすることができるので、寒風や熱風が車内に吹き 込むのも最小限にすることができる。

【００１５】 そのほか、幼児が小窓を開閉しても危険にさらされる恐れが少ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の乗用車輌のガラス窓の一例を示す正
面図

【図２】同上の一部拡大縦断面図

【図３】この考案の他の例を示すガラス窓の正面図

【図４】同上の一部拡大縦断面図

【符号の説明】 １ ガラス窓 ２ ガラス ３ 枠 ４ 小窓 ５ 小扉 ６、７ レール ８ つまみ ９ ヒンジ １０ 金具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車輌の内外を連通し、かつ開閉自在の小
   窓を設けた乗用車輌のガラス窓。