JPH06200300A - レザー仕上げ用ポリオルガノシロキサングラフト生成物の使用 - Google Patents

レザー仕上げ用ポリオルガノシロキサングラフト生成物の使用

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JPH06200300A
JPH06200300A JP5256283A JP25628393A JPH06200300A JP H06200300 A JPH06200300 A JP H06200300A JP 5256283 A JP5256283 A JP 5256283A JP 25628393 A JP25628393 A JP 25628393A JP H06200300 A JPH06200300 A JP H06200300A
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polyorganosiloxane
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stirring
alkyl
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JP5256283A
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English (en)
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Harro Dipl Chem Dr Traeubel
ハロ・トロイベル
Andreas Dr Endesfelder
アンドレアス・エンデスフエルダー
Martin Dr Matner
マルテイン・マトナー
Fritz Novotny
フリツツ・ノフオトニー
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Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C14SKINS; HIDES; PELTS; LEATHER
    • C14CCHEMICAL TREATMENT OF HIDES, SKINS OR LEATHER, e.g. TANNING, IMPREGNATING, FINISHING; APPARATUS THEREFOR; COMPOSITIONS FOR TANNING
    • C14C11/00Surface finishing of leather
    • C14C11/003Surface finishing of leather using macromolecular compounds

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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリオルガノシロキサンのグラフト生成物を
レザーの仕上げで用いる。 【構成】 ビニルおよび/またはメルカプト基含有ポリ
オルガノシロキサン類の上にエチレン系不飽和モノマー
類をグラフト化させることによって入手可能なグラフト
生成物は、レザーを仕上げるための結合剤として用いる
に非常に適切である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ビニルおよび/またはメルカプ
ト基を有するポリオルガノシロキサン類の上にエチレン
系不飽和モノマー類をグラフト化することによって入手
可能なグラフト生成物をレザー用仕上げ結合剤として用
いることに関する。
【0002】レザー用仕上げ結合剤として架橋性および
非架橋性結合システムが用いられ得る。レザー用として
最も通常の仕上げ結合剤は、ブタジエンポリマー類およ
びアクリレートポリマー類、並びにポリウレタン類であ
る。
【0003】驚くべきことに、特定のグラフト化したポ
リオルガノシロキサン類がレザー用仕上げ結合剤として
非常に適切であることをここに見い出した。これらは、
非常に心地よい手触りを有するレザー表面をもたらし、
そして通常、シロキサン基を有する製品はしばしば、シ
ロキサン基が入っていない基材に非常に劣った接着性を
示すと言った事実にも拘らず、驚くべきことに、これら
のグラフト生成物は通常の基材コートに良好な接着性を
示す。
【0004】従って、本発明は、 A)A+Bの合計に対して30から95重量%、好適に
は35から80重量%の、グラフト化用エチレン系不飽
和モノマー類を、 B)A+Bの合計に対して5から70重量%、好適には
20から65重量%の、末端ヒドロキシル基とは別に式
【0005】
【化2】
【0006】を有する繰り返し単位を含んでいるポリオ
ルガノシロキサン[ここで、構造Iは、80から99.
5モル%、好適には90から99.5モル%*の量でポ
リオルガノシロキサンBの中に組み込まれており、そし
て構造IIおよび/またはIII(即ち、独立してか或
は両方)は、0.5から20モル%、好適には0.5か
ら10モル%*の量でポリオルガノシロキサンBの中に
組み込まれており、(*は、I+II+IIIの合計を
基準にしている)そして、ここで、R1およびR2は、互
いに独立して、C1−C24−アルキルまたはC6−C10
アリールを表し、R3は、線状もしくは分枝C1−C8
アルキレンを表し、R4は、C1−C24−アルキル、C1
−C6−アルコキシ、C6−C18−アリール、ヒドロキシ
ルまたは単結合を表すか、或はR3およびR4は、一緒
に、Si原子と一緒になって5員もしくは6員環を形成
する如き二価の飽和C4−C8−炭化水素を表し、R
5は、C1−C8−アルキレンを表し、そしてR6は、C1
−C24−アルキル、C1−C6−アルコキシ、C6−C18
−アリールまたはヒドロキシルを表す]の上に、グラフ
ト反応させることによって得られるグラフト生成物を、
レザー用仕上げ結合剤として用いることを提供するもの
である。
【0007】本発明に従って用いられるグラフト生成物
から調製される(例えばラテックスを塗布するか、或は
噴霧するか、フローコーティングするか或は印刷するこ
とによる)コーティング物は、優れた接着力、高い曲げ
強度および優れた弾性特性を示し、これらの特性は、一
般に本発明に従うグラフト生成物をこの仕上げ剤の他の
成分で高度に希釈した場合でも、更に加熱または長期保
存したとしても、改良されている。
【0008】該ポリオルガノシロキサンラテックスの製
造は、公知の方法を用い、酸またはアルカリ平衡触媒の
存在下、線状もしくは環状ポリオルガノシロキサン類、
例えばオクタアルキルシクロテトラシロキサンなどの混
合物を、相当するメルカプトアルキルアルキルシクロキ
テトラシロキサン類、メルカプトアルキルアルキルジア
ルコキシシラン類、ビニルアルキルアルキルシクロテト
ラシロキサン類またはビニルアルキルアルキルジアルコ
キシシラン類で平衡にすることによって行われ得る。こ
の種類の平衡触媒は、とりわけ米国特許明細2,891,920
および米国特許明細3,294,725の中に開示されている、
約12から24個のC原子を有する比較的長い炭化水素
基を含んでいる水酸化第四級アンモニウムまたはスルホ
ン酸、例えば水酸化ドデシルトリメチルアンモニウム、
水酸化ジオクタデシルジメチルアンモニウムまたはドデ
シルベンゼンスルホン酸などである。これらの平衡触媒
はまた同時に乳化剤としても働く。しかしながら、乳化
剤の必要量はこの触媒のそれよりも通常高いことから、
これらの遊離酸もしくは塩基とそれらの相当する水溶性
塩類との混合物を用いることも可能である。
【0009】このポリオルガノシロキサングラフト化用
基材の主要部分は、ジアルキルシロキサン、好適にはジ
メチルシロキサンである単位Iで生じる。好適なメルカ
プト含有オルガノシロキサン単位IIは、R3が二価の
線状もしくは分枝C1−C8−アルキル基を表しそしてR
4がC1−C24−アルキル基、C6−C18−アリール基、
1−C6−アルコキシ基またはヒドロキシル基を表すも
のである。上記シロキサン単位IIの例は、2−メルカ
プトエチルメチルシロキサン、3−メルカプトプロピル
メチルシロキサン、3−メルカプトヘキシルメチルシロ
キサン、3−メルカプトプロピルフェニルシロキサン、
3−メルカプトプロピルエトキシシロキサン、3−メル
カプトプロピルヒドロキシシロキサンである。
【0010】R3とR4がそのケイ素原子と一緒になって
5員もしくは6員環を形成しているオルガノシロキサン
単位IIの例は、下記の構造:
【0011】
【化3】
【0012】のものである。
【0013】これらのポリオルガノシロキサン類はま
た、HSR3SiR43/2もしくはHSR3SiR41/2
を有するシロキサン単位を少量(I+II+IIIの合
計に対して0.1から5モル%)含んでいてもよい。前
者の比率を高くすると、架橋が高すぎるラテックス粒子
が得られ、一方後者をかなり多量に用いると、あまりに
も規則的でありすぎる。勿論、上述したメルカプトアル
キルアルキルシロキサン単位IIの混合物を導入するこ
とも可能である。
【0014】好適なビニル含有オルガノシロキサン単位
IIIは、R5が線状もしくは分枝C1−C8−アルキレ
ン基または単結合を表しそしてR6がC1−C24−アルキ
ル、C1−C6−アルコキシまたはヒドロキシルを表すも
のである。上記好適なオルガノシロキサン単位III
は、例えばビニルメチルシロキサン、アリルメチルシロ
キサン、1−ヘキセン−5−イルメチルシロキサン、
(1−メチル−2−プロペニル)メチルシロキサン、ビ
ニルフェニルシロキサン、アリルフェニルシロキサン、
1−ヘキセン−5−イルフェニルシロキサンを包含して
いる。
【0015】該ポリオルガノシロキサン類を製造してい
る間、該乳化剤を該オルガノシロキサン混合物の中に撹
拌しながら導入した後、撹拌しながら水を加えるか、或
は逆に、該乳化剤を水の中に溶解させた後、激しく撹拌
しながら該オルガノシロキサン混合物をゆっくりと加え
てもよい。両方の場合共、激しく撹拌し、そして有利
に、非常に高いせん断力で乳化も実施し、そしてホモジ
ェナイザーを用いるのが有利である。
【0016】水相と有機相の比率は重要でないが、有利
には、4:1から1:2、好適には2:1から1:1か
ら成る2成分の重量比範囲内にあるべきである。
【0017】平衡は、通常大気圧下で実施されるが、特
に易揮発性成分が存在している場合、密封反応槽中この
混合物の自然発生的圧力下か或は加圧下で平衡を実施す
るのが有利である。
【0018】平衡中の温度を60から100℃、好適に
は70から80℃に維持する。200℃に及ぶ高温も可
能であるが、このポリオルガノシロキサンの平均分子量
は高度にその平衡温度に依存していることから有利では
ない。20から50℃の温度のとき最も高い分子量が達
成され得る。しかしながら、上記条件下ではその反応速
度が非常に遅いことを考慮する必要があり、その結果と
して、広範囲な変換を行うためには非常に長い反応時間
を必要とする。約70から80℃の温度では、通常約5
から12時間で充分である。
【0019】触媒を酸性条件下で用いた場合この平衡反
応が終了した後アルカリ金属水酸化物の溶液またはアン
モニアを添加するか、或はアルカリ触媒を用いた平衡の
場合塩酸または酢酸を添加することにより、このラテッ
クスのpHをできるだけ7に近くする。
【0020】本発明に従って用いられるグラフト生成物
は、線状の(構造IIIを含んでいるが構造IIを含ん
でいない)または架橋した(構造IIを含んでおりそし
て望まれるならば構造IIIも含んでいる)ものであっ
てもよい。数平均として測定したポリシロキサン類Bの
分子量は一般に少なくとも20,000である。架橋し
たポリシロキサン類Bを用いる場合、テトラヒドロフラ
ンを用いた抽出で測定したゲル含有量は、100重量%
に及んでいてもよい。このゲル含有量の測定は、例え
ば、ポリシロキサンの水分散液とテトラヒドロフランを
混合(250mgの固体が入っている分散液当たり20
mLのTHF)し、この混合物を室温で24時間振とう
し、12時間遠心分離した後、デカンテーションし、そ
してこのゲル(残渣)を乾燥する方法で実施され得る。
【0021】ビニルモノマー類を用いたグラフト化は、
該ポリオルガノシロキサンラテックスの中和を行った後
直接それと同じ反応槽の中で実施され得る。しかしなが
ら、これ(この量は通常数重量%のみである)は、用い
る環状ポリシロキサン類をグラフト化する前に、若干減
圧下の蒸気蒸留で除去されるのが望ましく、これはこの
時点で実施される。このポリオルガノシロキサンの中に
存在している乳化剤の量もまた、このグラフト化反応に
充分な量である。しかしながら、ある場合には、グラフ
ト化用ビニルモノマーの種類および量に応じて、少量の
乳化剤を加えることも可能である。ある場合には、この
平衡で残存するアニオン系もしくはカチオン系乳化剤に
ノニオン系乳化剤を補充するのが有利であり得る。
【0022】好適なグラフト化用エチレン系不飽和モノ
マー類には、例えばスチレン、α−メチルスチレン、ア
クリル酸およびメタアクリル酸、アクリル酸C1−C18
−アルキルおよびメタアクリル酸C1−C18−アルキ
ル、アクリル酸ヒドロキシ−C1−C18−アルキルおよ
びメタアクリル酸ヒドロキシ−C1−C18−アルキル、
アクリルおよびメタアクリルアミド(このアミドの窒素
原子は1個または2個のC1−C18−アルキル基を有し
ていてもよい)、アクリル酸C1−C6−アルコキシ−C
1−C18−アルキルおよびメタアクリル酸C1−C6−ア
ルコキシ−C1−C18−アルキル、例えばメタアクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、
メタアクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキ
シル、メタアクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸
2−ヒドロキシエチル、メタアクリル酸2−ヒドロキシ
エチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタアク
リル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸4−ヒドロ
キシブチルおよびメタアクリル酸4−ヒドロキシブチル
などが含まれる。
【0023】これらのグラフト化用モノマー類の特定組
成は、指定された必要条件に依存している。もし良好な
ゴム特性とは別に、良好な熱安定性が主要な重要性の場
合、用いるグラフト化用モノマーはスチレンであるべき
であり、そして恐らくはアクリレートもしくはメタアク
リレートを少量添加する。更に一層の架橋性を示す基を
導入するためには、ある種の他のビニルモノマー類、例
えばアクリル酸、メタアクリル酸、アクリルアミド、メ
タアクリルアミド、アクリル酸2−ヒドロキシプロピ
ル、メタアクリル酸2−ヒドロキシエチルなどを少量重
合させることによってこれらを組み込むことができる。
スチレンおよび/または他のアクリル酸アルキルとの組
み合わせでメタアクリル酸メチルが好適に用いられる。
意図した使用で耐溶媒性もしくは耐油性が主要な重要性
の場合、より高い含有量でグラフトアクリロニトリルを
有するグラフト生成物を目標にすべきである。スチレン
およびメタアクリル酸メチル(これはいくらか低い度合
であるが)と同様、アクリロニトリルは、架橋した後、
このグラフト生成物に非常に高い引張り強度を与える。
しかしながら、他方では、ただ1つのビニルモノマーと
してアクリロニトリルをそのポリオルガノシロキサンの
上にグラフト化させるのはさほど容易ではない。このよ
うな場合、このビニルモノマー混合物は、好適にはスチ
レンおよび/またはアクリルエステルおよび/またはメ
タアクリルエステルを少なくとも20重量%、好適には
30重量%以上含んでいるべきである。
【0024】このグラフト反応は、乳化重合で通常の種
々の方法、例えばバッチ方法または種々のフィード流れ
添加方法によって実施され得る。バッチ式方法(これは
実施するのが容易なことからしばしば好適である)で
は、該ポリオルガノシロキサンラテックスを最初に仕込
んだ後、完全混合しながら、まだ重合が生じない温度、
即ち0から50℃、好適には10から30℃の温度で、
恐らくはそれに溶解し得る重合開始剤と一緒に、該モノ
マー混合物を約1時間かけて加える。このモノマー混合
物が該ポリシロキサン粒子の中に染み込む機会と時間を
与える目的で、この混合物をこの温度でその後更に最大
で18時間撹拌してもよい。この膨潤期間後、このグラ
フト反応を開始させ、そして温度を段階的に上昇させる
ことによって完結までもっていく。しかしながら、この
種類の操作は、反応が時には非常に激しい発熱過程であ
ることを鑑み、必ずしも可能であるとは限らない。温め
ることなく上記前処理を行った比較的高濃度のラテック
スを、最初に仕込んだ少量の乳化剤溶液の中に、その生
じる反応熱を取り除くことができるような速度そして用
いる重合開始剤の分解温度に適合した温度で加えるよう
に、この方法を修飾することも可能である。
【0025】この場合の更に一層の代替方法は、水溶性
重合触媒、例えばペルオキソ二硫酸カリウムなどを計量
してゆっくりと添加するか、或は最初に仕込んだラテッ
クスに酸化還元開始剤をこの開始剤の分解点に調整した
温度で加えることである。
【0026】勿論、上述した該ポリオルガノシロキサン
の前膨潤を行わないで、最初に仕込んだラテックスに、
該モノマー混合物と開始剤を同時に計量してこの反応温
度で加えるか、或はこの方法を連続的に行うことも可能
である。
【0027】必要ならば、蒸気蒸留を減圧下で実施する
ことにより、未重合モノマー部分を除去することができ
る。
【0028】フリーラジカルを生じるもの、UV線、α
線、β線またはγ線を加えるか、或は更に一層の添加剤
を何ら用いることなく熱的に、これらのビニルモノマー
類のフリーラジカルグラフト反応を公知様式で開始させ
てもよい。フリーラジカルを生じる好適なものを加える
ことによってグラフト反応を生じさせるためには、これ
らは、ポリオルガノシロキサンとビニルモノマー類から
成る全混合物に対して0.001から10重量%、好適
には0.1から1.5重量%の量で用いられ得る。フリ
ーラジカルを生じるものの適切な例は、アゾ開始剤、例
えばアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、アゾエ
ステル類、アゾアミノエステル類またはアゾN−アルキ
ルアミド類など、パーオキサイド類、例えば過酸化ジベ
ンゾイル、過酸化ジラウロイル、ジ−t−ブチルパーオ
キサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド
など、ペルオキシエステル類、例えば過ピバル酸ブチ
ル、過カプリル酸t−ブチル、過安息香酸t−ブチル、
過ネオデカン酸t−ブチルなど、パーカーボネート類、
例えばシクロヘキシルパーカーボネート、ジイソプロピ
ルパーカーボネートなど、或はヒドロパーオキサイド
類、例えばt−ブチルパーオキサイドまたはキュメンヒ
ドロパーオキサイドである。
【0029】このグラフト反応はまた、熱的に不安定な
高置換エタン誘導体、例えばベンゾピナコールまたはそ
れの誘導体などの存在下で開始し得る。
【0030】このグラフト反応を開始させる更に一層の
方法は、純粋に熱で分解してフリーラジカルを生じるも
のよりも本質的に低い温度で用いられ得る、酸化還元開
始剤システムを用いることである。その例は、パーオキ
サイド類とアミン類の組み合わせ、例えば過酸化ベンゾ
イルとトリエチルアミン、トリアルキルホウ素化合物と
酸素、ヒドロパーオキサイド類とスルフィン酸、或はホ
ルムアルデヒドまたはアルドース類もしくは低価遷移金
属塩との組み合わせと二酸化硫黄/パーオキサイドの酸
化還元システムである。
【0031】このグラフト反応は、大気圧または200
バール以下の圧力下、0から200℃、好適には20か
ら150℃の反応温度で、連続式もしくはバッチ式的に
実施され得る。
【0032】望まれるならば、このグラフト反応は分子
量調節剤の存在下で実施され得るが、しかしながら、こ
のポリオルガノシロキサンの中に存在し得るメルカプト
基が示す調節効果を鑑み、多くの場合それらを用いる必
要はない。適切な調節剤の例は、ヨーロッパ特許明細08
4,321の10から12頁に挙げられている。
【0033】このグラフト化用モノマーの全てがそのグ
ラフト化基材にグラフト化して消費されるとは限らない
ことが知られていることから、グラフトポリマー類は、
本発明の目的で、実際のグラフトポリマーとは別にまた
使用グラフト化用モノマー類のポリマー類も含んでいる
生成物を包含している。
【0034】本発明に従って用いられるグラフト生成物
の多くは公知である。例えばGermanOffenlegungsschrif
t 3,922,521、 EP-A 421,588、 米国特許明細4,071,577お
よび4,123,472を参照のこと。
【0035】レザー仕上げでは、環境上の理由で、「水
系」仕上げ剤が益々受け入れられてきている。この種類
の仕上げ剤を用いると、有機溶媒を用いる必要が完全に
か或は本質的になくなる。
【0036】一般に、レザー仕上げでは、結合剤含有液
が多数回塗布されている。本発明に従って用いられるグ
ラフト生成物は、下方層を含む全ての仕上げ層で用いら
れ得るが、しかしながら、これらは、最後の層である乾
燥(seasoning)用結合剤として特に好適に用いられ
る。
【0037】本発明に従って用いられるグラフト生成物
は、個々の仕上げ層のただ1つの結合剤層として用いら
れ得る。しかしながら、これらは、他の結合剤、好適に
はポリアクリレート類、ブタジエンポリマー類または特
にポリウレタン類との結合剤混合物成分として好適に用
いられ、本発明に従って用いられるグラフト生成物の量
は、全ての結合剤の合計に対して10から100重量
%、好適には15から65重量%(各場合共、固体含有
量に対して)であってもよい。上記混合物に適切な結合
剤の例は、例えばJ.S.L.T.C. 74の7から9頁、JALCAの
83巻(1988)の317から327頁、Journal Das Le
derの38巻(1987)の177から183頁、およびMet
hoden der Organischen Chemie(有機化学の方法)(Ho
uben-Weyl)のE20巻の1659から2692頁(Geo
rg Thieme Verlag、 Stuttgart 1987)およびそこに引用
されている文献の中に記述されている。
【0038】本発明に従って用いられるグラフト生成物
は、好適には、水系分散液の形態で用いられる。これら
の水系分散液の固体含有量は通常10から65重量%、
好適には20から40重量%である。
【0039】本発明に従って用いられるグラフト生成物
が入っている液は、通常の添加剤および助剤、例えば顔
料、流動改良剤、取り扱い改良剤、チオキソトロピー
剤、消泡剤、架橋剤および/または有機溶媒などを含ん
でいてもよい。
【0040】本発明に従って用いられるグラフト生成物
が遊離メルカプト基をまだ含んでいる場合、これらは1
00℃以上の温度で自己架橋可能である。遊離メルカプ
ト基による架橋とは別に追加的架橋が望まれている場
合、例えばポリイソシアネート類、ポリエポキシド類ま
たはポリカルボジイミド類などの如き架橋剤、ポリアジ
リジン類、並びにホルムアルデヒドを失う化合物を、追
加的に、この仕上げ液に添加してもよい。
【0041】本発明に従って用いられるグラフト生成物
を用いることで得られる仕上げ剤は、高い耐摩耗性を示
すと共に心地よい手触りを与える。これらのレザーは灰
色にならない(即ち、それらを引き伸ばしたとき、それ
らが有する黒色を失わない)。このことは非常に驚くべ
きことであると考えられる、と言うのは、これらの特性
は通常高い弾性モジュラスと高い堅さ(即ち、本発明に
従って用いられるグラフト生成物に適用されない必要条
件)を有する結合剤が用いられているときにのみ得られ
るからである。
【0042】以下の実施例で与えるパーセントは各場合
とも重量であり、そして部は重量である。
【0043】
【実施例】グラフト用基材の製造 実施例1 10mmの溶解盤が2つ付いている強力撹拌機が備わっ
ている容量が6リットルの分散用容器に、1550gの
オクタメチルシクロテトラシロキサンを仕込み、そして
1000rpmで撹拌しながら最初に180gのメルカ
プトプロピルメチルジメトキシシランそして30gのド
デシルベンゼンスルホン酸を加える。5分間撹拌した
後、均質な混合物が得られる。次に、2300gの脱イ
オン水を20分かけて流し込み、そしてこの混合物を室
温で更に1時間撹拌する。次に、この得られるエマルジ
ョンを、Gaulin機を用い200バールで12分間均質に
する。
【0044】この均質なエマルジョンを、蝶型撹拌機が
備わっている容量が4リットルのスルホン化用容器に移
した後、170rpmで撹拌しながら85℃に24時間
加熱する。次に、このラテックスを6時間かけて室温に
冷却した後、105.4mLの水酸化カリウム溶液を添
加することでpHを7から7.5にする。これによっ
て、非揮発性成分を38.1重量%含んでいるミルク白
色のエマルジョンが得られる。
【0045】レーザー光散乱方法で測定した平均粒子サ
イズは200nmである。このゲル含有量を測定するこ
とで約65重量%の値が得られる。このラテックスは、
乳化剤としてドデシルベンゼンスルホン酸カリウムを
2.0重量%含んでいる。
【0046】実施例2 実施例1と同様にして、1650gのオクタメチルシク
ロテトラシロキサン、46.3gのメルカプトプロピル
メチルジメトキシシランおよび30gのドデシルベンゼ
ンスルホン酸を反応させる。
【0047】水酸化カリウム溶液で中和することによ
り、非揮発性成分を38.2重量%含んでおりそしてレ
ーザー光散乱方法で測定した平均粒子サイズが250n
mのミルク白色のエマルジョンが得られる。このゲル含
有量を測定することで約58重量%の値が得られる。こ
のラテックスは、乳化剤としてドデシルベンゼンスルホ
ン酸カリウムを2.0重量%含んでいる。
【0048】実施例3 実施例1と同様にして、1650gのオクタメチルシク
ロテトラシロキサン、46.3gのメルカプトプロピル
メチルジメトキシシランおよび30gのドデシルベンゼ
ンスルホン酸を反応させる。
【0049】水酸化カリウム溶液で中和することによ
り、非揮発性成分を38.0重量%含んでおりそしてレ
ーザー光散乱方法で測定した平均粒子サイズが230n
mのミルク白色のエマルジョンが得られる。このゲル含
有量を測定することで約50重量%の値が得られる。こ
のラテックスは、乳化剤としてドデシルベンゼンスルホ
ン酸カリウムを2.0重量%含んでいる。
【0050】実施例4 10mmの溶解盤が2つ付いている強力撹拌機が備わっ
ている容量が6リットルの分散用容器に、1550gの
オクタメチルシクロテトラシロキサンを仕込み、そして
1000rpmで撹拌しながら最初に85.1gのテト
ラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサンそして3
0gのドデシルベンゼンスルホン酸を加える。5分間撹
拌した後、均質な混合物が得られる。次に、2300g
の脱イオン水を20分かけて流し込み、そしてこの混合
物を室温で更に1時間撹拌する。次に、この得られるエ
マルジョンを、Gaulin機を用い200バールで12分間
均質にする。
【0051】この均質なエマルジョンを、蝶型撹拌機が
備わっている容量が4リットルのスルホン化用容器に移
した後、170rpmで撹拌しながら85℃に24時間
加熱する。次に、このラテックスを6時間かけて室温に
冷却した後、106.5mLの水酸化カリウム溶液を添
加することでpHを8.1にする。これによって、非揮
発性成分を36.9重量%含んでいるミルク白色のエマ
ルジョンが得られる。
【0052】レーザー光散乱方法で測定した平均粒子サ
イズは192nmである。このゲル含有量を測定するこ
とで0.40重量%の値が得られる。このラテックス
は、乳化剤としてドデシルベンゼンスルホン酸カリウム
を2.0重量%含んでいる。
【0053】実施例5 実施例4と同様にして、1400gのオクタメチルシク
ロテトラシロキサン、126.6gのメルカプトプロピ
ルメチルジメトキシシランおよび30gのドデシルベン
ゼンスルホン酸を反応させる。
【0054】水酸化カリウム溶液で中和することによ
り、非揮発性成分を34.5重量%含んでおりそしてレ
ーザー光散乱方法で測定した平均粒子サイズが209n
mのミルク白色のエマルジョンが得られる。このゲル含
有量を測定することで約0.30重量%の値が得られ
る。このラテックスは、乳化剤としてドデシルベンゼン
スルホン酸カリウムを2.0重量%含んでいる。
【0055】グラフト生成物の製造 実施例6 ブレード撹拌機が備わっている容量が4リットルの撹拌
している容器に、実施例1で製造したポリオルガノシロ
キサンラテックスを1580.0g仕込み、このラテッ
クスを200rpmで撹拌しながら653.0gの脱イ
オン水で希釈し、そして窒素を導入することでこの反応
槽から空気を追い出す。最初に、撹拌しながら1時間か
けて、381.0gのスチレンと19.0gのメタアク
リル酸から成る溶液を滴下し、続いて2.7gの過ピバ
ル酸t−ブチル(75%濃度)を加えた後、この混合物
を室温で2時間そして65℃で5時間撹拌する。最後
に、このラテックスを撹拌しながら90℃で1時間加熱
した後、室温に冷却する。
【0056】これによって、pHが4.5でありそして
非揮発性成分を38.1重量%含んでいる、中間的粘度
を有するミルク白色ラテックスが得られる。
【0057】実施例7 ブレード撹拌機が備わっている容量が4リットルの撹拌
している容器に、実施例2で製造したポリオルガノシロ
キサンラテックスを1580.0g仕込み、このラテッ
クスを200rpmで撹拌しながら653.0gの脱イ
オン水で希釈し、そして窒素を導入することでこの反応
槽から空気を追い出す。最初に、撹拌しながら1時間か
けて、381.0gのスチレンと19.0gのメタアク
リル酸から成る溶液を滴下し、続いて2.7gの過ピバ
ル酸t−ブチル(75%濃度)を加えた後、この混合物
を室温で2時間そして65℃で5時間撹拌する。最後
に、このラテックスを撹拌しながら90℃で1時間加熱
した後、室温に冷却する。
【0058】これによって、pHが4.2でありそして
非揮発性成分を37.0重量%含んでいる、中間的粘度
を有するミルク白色ラテックスが得られる。
【0059】実施例8 ブレード撹拌機が備わっている容量が4リットルの撹拌
している容器に、実施例1で製造したポリオルガノシロ
キサンラテックスを1580.0g仕込み、このラテッ
クスを200rpmで撹拌しながら653.0gの脱イ
オン水で希釈し、そして窒素を導入することでこの反応
槽から空気を追い出す。最初に、撹拌しながら1時間か
けて、381.0gのスチレンと19.0gのメタアク
リル酸から成る溶液を滴下し、続いて2.7gの過ピバ
ル酸t−ブチル(75%濃度)を加えた後、この混合物
を室温で2時間そして65℃で5時間撹拌する。最後
に、このラテックスを撹拌しながら90℃で1時間加熱
した後、室温に冷却する。
【0060】これによって、pHが4.3でありそして
非揮発性成分を39.0重量%含んでいる、中間的粘度
を有するミルク白色ラテックスが得られる。
【0061】実施例9 ブレード撹拌機が備わっている容量が4リットルの撹拌
している容器に、実施例1で製造したポリオルガノシロ
キサンラテックスを1440.0g仕込み、このラテッ
クスを200rpmで撹拌しながら967.0gの脱イ
オン水で希釈し、そして窒素を導入することでこの反応
槽から空気を追い出す。最初に、撹拌しながら1時間か
けて、330.6gのスチレン、34.2gのメタアク
リル酸、、228.0gのアクリル酸エチルおよび5.
9gのアゾビスイソブチロニトリルから成る溶液を滴下
した後、この混合物を室温で2時間そして70℃で5時
間撹拌する。最後に、このラテックスを撹拌しながら9
0℃で1時間加熱した後、室温に冷却する。
【0062】これによって、pHが4.6でありそして
非揮発性成分を38.6重量%含んでいる、中間的粘度
を有するミルク白色ラテックスが得られる。
【0063】実施例10 ブレード撹拌機が備わっている容量が4リットルの撹拌
している容器に、実施例1で製造したポリオルガノシロ
キサンラテックスを1580.0g仕込み、このラテッ
クスを200rpmで撹拌しながら967.0gの脱イ
オン水で希釈し、そして窒素を導入することでこの反応
槽から空気を追い出す。最初に、撹拌しながら1時間か
けて、330.6gのスチレン、34.2gのメタアク
リル酸、、114.0gのアクリル酸エチル、114.
0gのアクリル酸ブチルおよび5.9gのアゾビスイソ
ブチロニトリルから成る溶液を滴下した後、この混合物
を室温で2時間そして70℃で5時間撹拌する。最後
に、このラテックスを撹拌しながら90℃で1時間加熱
した後、室温に冷却する。
【0064】これによって、pHが4.4でありそして
非揮発性成分を38.3重量%含んでいる、中間的粘度
を有するミルク白色ラテックスが得られる。
【0065】実施例11 ブレード撹拌機が備わっている容量が4リットルの撹拌
している容器に、実施例1で製造したポリオルガノシロ
キサンラテックスを960.0g仕込み、このラテック
スを200rpmで撹拌しながら641.0gの脱イオ
ン水で希釈し、そして窒素を導入することでこの反応槽
から空気を追い出す。最初に、撹拌しながら1時間かけ
て、231.5gのスチレン、11.5gのメタアクリ
ル酸、、156.0gのアクリル酸ブチルおよび4.0
gのアゾビスイソブチロニトリルから成る溶液を滴下し
た後、この混合物を室温で2時間そして70℃で5時間
撹拌する。最後に、このラテックスを撹拌しながら90
℃で1時間加熱した後、室温に冷却する。
【0066】これによって、pHが4.4でありそして
非揮発性成分を38.8重量%含んでいる、中間的粘度
を有するミルク白色ラテックスが得られる。
【0067】実施例12 ブレード撹拌機が備わっている容量が4リットルの撹拌
している容器に、実施例1で製造したポリオルガノシロ
キサンラテックスを960.0g仕込み、このラテック
スを200rpmで撹拌しながら641.0gの脱イオ
ン水で希釈し、そして窒素を導入することでこの反応槽
から空気を追い出す。最初に、撹拌しながら1時間かけ
て、231.5gのスチレン、11.5gのメタアクリ
ル酸、156.0gのアクリル酸エチルおよび4.0g
のアゾビスイソブチロニトリルから成る溶液を滴下した
後、この混合物を室温で2時間そして70℃で5時間撹
拌する。最後に、このラテックスを撹拌しながら90℃
で1時間加熱した後、室温に冷却する。
【0068】これによって、pHが4.3でありそして
非揮発性成分を38.3重量%含んでいる、中間的粘度
を有するミルク白色ラテックスが得られる。
【0069】実施例13 ブレード撹拌機が備わっている容量が4リットルの撹拌
している容器に、実施例1で製造したポリオルガノシロ
キサンラテックスを960.0g仕込み、このラテック
スを200rpmで撹拌しながら641.0gの脱イオ
ン水で希釈し、そして窒素を導入することでこの反応槽
から空気を追い出す。最初に、撹拌しながら1時間かけ
て、231.5gのスチレン、11.5gのメタアクリ
ル酸、78.0gのアクリル酸ブチル、78.0gのア
クリル酸エチルおよび4.0gのアゾビスイソブチロニ
トリルから成る溶液を滴下した後、この混合物を室温で
2時間そして70℃で5時間撹拌する。最後に、このラ
テックスを撹拌しながら90℃で1時間加熱した後、室
温に冷却する。
【0070】これによって、pHが4.4でありそして
非揮発性成分を38.7重量%含んでいる、中間的粘度
を有するミルク白色ラテックスが得られる。
【0071】実施例14 ブレード撹拌機が備わっている容量が4リットルの撹拌
している容器に、実施例4で製造したポリオルガノシロ
キサンラテックスを740.0g仕込み、このラテック
スを200rpmで撹拌しながら、1126.0gの脱
イオン水中2.7gの過硫酸カリウムおよび1.7gの
重炭酸カリウムから成る溶液で希釈し、そして窒素を導
入することでこの反応槽から空気を追い出す。最初に、
撹拌しながら1時間かけて、324.0gのスチレン、
20.25gのメタアクリル酸および486.0gのア
クリル酸ブチルから成る溶液を滴下した後、この混合物
を室温で2時間そして80℃で5時間撹拌する。最後
に、このラテックスを撹拌しながら90℃で1時間加熱
した後、室温に冷却する。
【0072】これによって、pHが5.6でありそして
非揮発性成分を40.4重量%含んでいる、中間的粘度
を有するミルク白色ラテックスが得られる。
【0073】実施例15 ブレード撹拌機が備わっている容量が4リットルの撹拌
している容器に、実施例5で製造したポリオルガノシロ
キサンラテックスを1520.0g仕込み、このラテッ
クスを200rpmで撹拌しながら、625.0gの脱
イオン水中2.7gの過硫酸カリウムおよび1.1gの
重炭酸ナトリウムから成る溶液で希釈し、そして窒素を
導入することでこの反応槽から空気を追い出す。最初
に、撹拌しながら1時間かけて、216.0gのスチレ
ン、13.5gのメタアクリル酸および324.0gの
アクリル酸ブチルから成る溶液を滴下した後、この混合
物を室温で2時間そして80℃で5時間撹拌する。最後
に、このラテックスを撹拌しながら90℃で1時間加熱
した後、室温に冷却する。
【0074】これによって、pHが5.4でありそして
非揮発性成分を39.5重量%含んでいる、中間的粘度
を有するミルク白色ラテックスが得られる。
【0075】以下の使用では、Bayer AG、 Leverkusenか
ら得られる以下に挙げる助剤を追加的に用いた。
【0076】RBayderm Vorgrund VL:柔らかい含浸を行
うための小さい粒子サイズを有するPURを含んでい
る、固体含有量が30%の分散液R Bayderm Additiv VA:オリゴウレタン類を基とするレ
ザー仕上げ用助剤R Euderm Grundschwarz C:水中の隠蔽用カーボンブラッ
クから成る顔料調合物R Euderm Grundschwarz B:水中の微粒子カーボンブラッ
ク顔料調合物R Euderm Nappasoft S:仕上げ用助剤、水系調合物R Euderm Dispersion 32 A:ポリアクリレートの35%
(固体含有量)水分散液R Impranil Dispersion DLV:ポリウレタンの40%(固
体含有量)水分散液R Eudermmattierung SN:水系艶消しおよび抗粘着剤R Bayderm Fix CI:二酢酸プロピレングリコールを20
%含んでいる脂肪族イソシアネート調合物R Bayderm Mattierung PC:艶消し剤R Bayderm Finish 60 UD:脂肪族PURの40%濃度分
散液R Bayderm Finish 80 UD:脂肪族PURの30%濃度分
散液R Eukanol Schwarz D:カゼインを含んでいるカーボンブ
ラック顔料の水調合物R Baysin Glanz K:カゼインの水調合物R Eukanol Binder AF:ブタジエンコポリマーの35%濃
度水分散液R Euderm Fix PMA:有機分散液中のポリエポキシドR Eukanol Paste M:ワックス様物質を基とする粘度調整
仕上げ助剤R Desmoderm Finish M:有機溶液中の艶消し用1成分系
ポリウレタンR Bayderm Verduenner NU:ケトン類および芳香族を基と
する希釈剤混合物R Desmoderm Additiv Z:有機システムのための脂肪族イ
ソシアネート架橋剤R Bayderm Fix DN:取り扱い改良および抗粘着剤として
の長鎖アルキル尿素を基とするワックス様物質R Xeroderm LF:防水剤として有機溶液中パーフルオロア
ルキルウレタンR Bayderm Finish 85 UD:トップコート用ポリウレタン
の40%濃度分散液(PUR85のショアA硬度) R Impranil DLF Dispersion:トップコート用硬質ポリウ
レタンの40%濃度分散液R Eusin Emulsion EM:アセト酪酸セルロースを基とする
艶消し用エマルジョンR Bayderm Additiv VA:水系PURバッチのためのチオ
キソトロピーおよび流動改良剤R Persiderm SI:有機溶液中のシリコンR Euderm Grund 25 A:ショアA硬度25のポリアクリレ
ートの40%濃度水分散液R Euderm Grund 45 A:ショアA硬度45のポリアクリレ
ートの40%濃度水分散液使用1 黒色フル−グレイン(full-grain)自動車用レザー仕上
げにおける本発明に従う生成物の使用 200gのRBayderm Vorgrund VL、500gの水、30
0gのイソプロパノールおよび60gのRBayderm Addit
iv VAから成る仕上げラッカーを、26ロールを用いた
ロールコーティング方法で1回塗布して予め下塗りした
(pre-bottomed)レザーを乾燥し、そしてその上に、4
0gのREuderm Grundschwarz C、40gのREuderm Grun
dschwarz B、150gのREuderm Nappasoft S、400
gの水、200gのREuderm Dispersion 32A、200g
RImpranil Dispersion DLVおよび50gのREuderm Ma
ttierung SNから成る混合物を30gのRBayderm Additi
vVA、10gのRBayderm Fix CIおよび10gの酢酸メト
キシプロピルから成る混合物と一緒に、スプレーガンを
用いて飽和するまで塗布した。熱プレスした後、同じ混
合物を再びこのレザーに噴霧で塗布した。
【0077】このようにして下塗りしたレザーを、20
0gのRBayderm Finish 80 UD、450gの水、実施例
6で得られるグラフト生成物200g、150gのRBay
dermMattierung PCおよび20gのRBayderm Additiv VA
で、2回スプレー噴霧により処理した。乾燥し熱プレス
することにより、優れた仕上げを有する自動車用レザー
が得られ、これは、A18石を用いたTable摩耗試験
で、1kの応力下如何なる損傷もなしに300回転に耐
えた。
【0078】使用2 家具用レザーのための艶消しトップコートとして用いら
れ得るコンパンドの製造せん断力をかけることにより、
3gのベントナイトを97gの水の中に分散させる。こ
の3%濃度のベントナイト分散液100gに、198g
の水を加える。25gのカプロラクタムと4gの消泡剤
を加える。次に、激しく撹拌しながら、225gのRBay
derm Finish 60 UD、23gのタルク、47gの加水分
解シリカ(艶消し剤として使用)、150gのRImprani
l Dispersion DLV、そして実施例6のグラフト生成物を
225g加える。強力に1時間撹拌することにより、合
成レザーまたは下塗りレザー用艶消しトップコートとし
て適切なペーストが得られる。
【0079】使用実施例3−12 下塗りした上部レザーに噴霧することにより、以下に記
述する混合物を塗布する(塗布量:10−15g/qf
s湿潤)。(下塗り:含浸させなめして柔らかくした上
部レザーに、32ロールを用いたロールコーティング方
法で2回、100部のREUKANOL Schwarz D、50部のRE
UDERM Mattierung SN、50部のRBAYSIN Glanz K、30
0部の水、250部のREUDERM Grund 45 A、150部の
REUKANOL Binder AFおよび8部のREUDERM Fix PMAから
成る混合物を塗布するが、ここで、この粘度を、0−2
0部のREUKANOL Paste Mで20秒(Fordカップ4mm、
ノズル1)に調整する)。
【0080】
【表1】
【0081】使用実施例13(従来技術:有機仕上げ
剤) 使用実施例1に従って下塗りしたレザーを、下記の混合
物を用いて乾燥させた(seasoned)(2回噴霧塗布)。
【0082】200部のDESMODERM Finish M、200部
のジアセトンアルコール、600部のBAYDERM Verduenn
er NU、20部のDESMODERM Additiv Z、30部のBAYDER
M FixDNおよび50部のXERODERM LF。
【0083】ここで得られる仕上げ剤は下記の堅牢特性
を有していた: フレクソメーター(DIN(ドイツ標準仕様)53.351):
100,000以上 こすり堅牢度、湿潤(DIN(ドイツ標準仕様)53.33
9):500(ひどく損傷) Table、H18(DIN(ドイツ標準仕様)53.754):30
回転(損傷) 接着力(JUF470):乾燥4.5N/cm 湿潤2.0N/cm この既製仕上げレザーは、若干麦藁様の乾燥した手触り
を有していた。
【0084】使用実施例14(ポリウレタン水分散剤を
用いた仕上げ) 実施例1と同様に下塗りしたレザーに、170部のBAYD
ERM Finish 60 UD、80部のBAYDERM Finish 85 UD、3
0部のIMPRANIL DLF Dispersion、380部のEUSIN Emu
lsion EM、350部の水、並びに10部のBAYDERM Addi
tiv VA中10部のBAYDERM Fix CIから成るエマルジョン
を2回噴霧することにより乾燥させた。ここで得られる
仕上げ剤は下記の堅牢特性を有していた: フレクソメーター(DIN(ドイツ標準仕様)53.351):
100,000以上 こすり堅牢度、湿潤(DIN(ドイツ標準仕様)53.33
9):200(若干損傷) Table、H18(DIN(ドイツ標準仕様)53.754):30
回転(損傷) 接着力(JUF470):乾燥6.2N/cm 湿潤1.3N/cm このレザーの手触りはあまり乾燥し過ぎていた。
【0085】使用実施例15(本発明に従う) 実施例6で得られるグラフトコポリマー50部を追加的
に乾燥バッチに組み込む以外は実施例14を繰り返し
た。ここで得られる仕上げ剤は下記の堅牢特性を有して
いた: フレクソメーター(DIN(ドイツ標準仕様)53.351):
100,000以上 こすり堅牢度、湿潤(DIN(ドイツ標準仕様)53.33
9):700(損傷) Table、H18(DIN(ドイツ標準仕様)53.754):30
回転(損傷せず) 接着力(JUF470):乾燥4.9N/cm 湿潤2.5N/cm 心地よいレザーの手触り。
【0086】使用実施例16(本発明に従う) 実施例15の乾燥の中に、20部のPERSIDERM SIと80
部のEUDERM Grund Aを追加的に混合した。
【0087】フレクソメーター(DIN(ドイツ標準仕
様)53.351):100,000以上 こすり堅牢度、湿潤(DIN(ドイツ標準仕様)53.33
9):500(ほとんど損傷せず) Table、H18(DIN(ドイツ標準仕様)53.754):30
回転(損傷) 接着力(JUF470):乾燥4.9N/cm 湿潤1.9N/cm 心地よい手触り。
【0088】艶消し黒色レザーに関する困難さは、この
レザーが引張り応力を受けたとき「灰色」になること、
即ち、引き伸ばされたレザーがもはや黒色の外観を示さ
ず、「鉛色」、即ち「灰色」になることである。艶消し
剤、特にシリコン類は、多くの場合、ポリウレタン類も
しくはアクリレート類に相溶性を示さない。このこと
は、引き伸ばされたときこの「灰色化効果」が観察され
ることを意味している。多くの場合、灰色になる乾燥レ
ザーが示すこすり堅牢度もまた劣っている。
【0089】水系−有機系(従来技術)と本発明で用い
られるグラフト生成物との比較で、本発明に従って達成
され得る向上が示されている。これに関連して、本発明
に従って用いられるグラフト生成物が良好な接着力をも
たらすことは驚くべきことである。
【0090】本発明の特徴および態様は以下のとおりで
ある。
【0091】1. A)A+Bの合計に対して30から
95重量%の、グラフト化用エチレン系不飽和モノマー
類を、 B)A+Bの合計に対して5から70重量%の、末端ヒ
ドロキシル基とは別に式
【0092】
【化4】
【0093】を有する繰り返し単位を含んでいるポリオ
ルガノシロキサン[ここで、構造Iは、80から99.
5モル%*の量でポリオルガノシロキサンBの中に組み
込まれており、そして構造IIおよび/またはIII
は、0.5から20モル%*の量でポリオルガノシロキ
サンBの中に組み込まれており、(*は、I+II+I
IIの合計を基準にしている)そして、ここで、R1
よびR2は、互いに独立して、C1−C24−アルキルまた
はC6−C10−アリールを表し、R3は、線状もしくは分
枝C1−C8−アルキレンを表し、R4は、C1−C24−ア
ルキル、C1−C6−アルコキシ、C6−C18−アリー
ル、ヒドロキシルまたは単結合を表すか、或はR3およ
びR4は、一緒に、Si原子と一緒になって5員もしく
は6員環を形成する如き二価の飽和C4−C8−炭化水素
を表し、R5は、C1−C8−アルキレンを表し、そして
6は、C1−C24−アルキル、C1−C6−アルコキシ、
6−C18−アリールまたはヒドロキシルを表す]の上
に、グラフト反応させることで入手可能なグラフト生成
物の、レザー用仕上げ結合剤としての使用。
【0094】2. 該グラフト生成物が、35から80
重量%のAを20から65重量%のBの上にグラフト反
応させることによって入手可能である、第1項記載の使
用。
【0095】3. 構造Iが80から99.5モル%の
量でポリオルガノシロキサンBの中に組み込まれてお
り、構造IIが0から10モル%の量そして構造III
が0から10モル%の量で組み込まれているが、但し構
造IIとIIIの合計が少なくとも0.5モル%(I+
II+IIIの合計に対して)であることを条件とす
る、第1項記載の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マルテイン・マトナー ドイツ連邦共和国デー51519オーデンター ル・ドルフシユトラーセ14 (72)発明者 フリツツ・ノフオトニー ドイツ連邦共和国デー51467ベルギツシユ グラートバツハ・アムクルトシユタイン40

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)A+Bの合計に対して30から95
    重量%の、グラフト化用エチレン系不飽和モノマー類
    を、 B)A+Bの合計に対して5から70重量%の、末端ヒ
    ドロキシル基とは別に式 【化1】 を有する繰り返し単位を含んでいるポリオルガノシロキ
    サン[ここで、構造Iは、80から99.5モル%*の
    量でポリオルガノシロキサンBの中に組み込まれてお
    り、そして構造IIおよび/またはIIIは、0.5か
    ら20モル%*の量でポリオルガノシロキサンBの中に
    組み込まれており、(*は、I+II+IIIの合計を
    基準にしている)そして、ここで、R1およびR2は、互
    いに独立して、C1−C24−アルキルまたはC6−C10
    アリールを表し、R3は、線状もしくは分枝C1−C8
    アルキレンを表し、R4は、C1−C24−アルキル、C1
    −C6−アルコキシ、C6−C18−アリール、ヒドロキシ
    ルまたは単結合を表すか、或はR3およびR4は、一緒
    に、Si原子と一緒になって5員もしくは6員環を形成
    する如き二価の飽和C4−C8−炭化水素を表し、R
    5は、C1−C8−アルキレンを表し、そしてR6は、C1
    −C24−アルキル、C1−C6−アルコキシ、C6−C18
    −アリールまたはヒドロキシルを表す]の上に、グラフ
    ト反応させることによって得られるグラフト生成物の、
    レザー用仕上げ結合剤としての使用。
JP5256283A 1992-09-30 1993-09-21 レザー仕上げ用ポリオルガノシロキサングラフト生成物の使用 Pending JPH06200300A (ja)

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DE4232896A DE4232896A1 (de) 1992-09-30 1992-09-30 Verwendung von Polyorganosiloxan-Pfropfprodukten zur Lederzurichtung
DE4232896.9 1992-09-30

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