JPH06200111A - 樹脂組成物および粘着剤組成物 - Google Patents

樹脂組成物および粘着剤組成物

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JPH06200111A
JPH06200111A JP36090192A JP36090192A JPH06200111A JP H06200111 A JPH06200111 A JP H06200111A JP 36090192 A JP36090192 A JP 36090192A JP 36090192 A JP36090192 A JP 36090192A JP H06200111 A JPH06200111 A JP H06200111A
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JP
Japan
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monomer unit
acid
acrylate
meth
resin composition
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Application number
JP36090192A
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English (en)
Inventor
Daisuke Kamiya
大介 神谷
Hiroyuki Ota
博之 太田
Hiroshi Iesako
博 家迫
Yoji Miura
洋治 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】(A)炭素数4〜12のアルキル基を有するア
クリル酸若しくはメタクリル酸のアルキルエステル単量
体単位〔以下(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量
体単位という〕またはこれと(B)その他のビニル単量
体単位を構成単量体単位とする重合体、(C)式1で示
される化合物および(D)水性媒体からなる樹脂組成
物、または(A)(メタ)アクリル酸アルキルエステル
単量体単位および(B)その他のビニル単量体単位を構
成単量体単位とし、(A)と(B)の単量体単位の配合
割合が特定された共重合体、(C)式(1)で示される
化合物並びに(D)水性媒体からなる粘着剤組成物。 【効果】低泡性で塗工性に優れ、更に該粘着剤組成物は
優れた粘着力およびタック力を有する。 (Xは炭素数2〜4のアルキレン基、lは1〜100の
正数。Yは硫酸等の酸の残基、Zは水素であるかまたは
Yとの塩形成物質を表す。Wは炭素数1〜9のアルキル
基。mは0または1〜4の正数、nは1〜5の正数、m
とnとの合計値は5以下。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低泡性で良好な塗工性
を有する樹脂組成物および、更に粘着力、凝集力または
タックのバランスに優れた粘着剤組成物に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術】従来、アクリル酸またはメタクリル酸のア
ルキルエステル〔以下(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルと総称する〕を主成分とする重合体からなる樹脂組
成物は、重合用乳化剤にポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルまたはそのスルホン酸塩、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテルまたはそのスルホン酸塩等を組
み合わせて使用している。
【0003】しかしながら、上記乳化剤は一般に起泡性
が強く、こうした乳化剤を用いて製造された樹脂は、輸
送あるいは塗工する際、泡立ちを生じ易く、実用に際し
て障害が生じることが多かった。
【0004】そこで、例えば泡立ちを抑える目的で、該
樹脂に消泡剤を添加することが通常行なわれているが、
必ずしも消泡効果が充分でない場合があり、また消泡剤
の添加によって接着性あるいは粘着性等を損なったり、
塗工した際の塗面のハジキの原因になることが多かっ
た。
【0005】また、低泡性の重合乳化剤としてプロピレ
ンオキサイドあるいはエチレンオキサイドブロック共重
合体型の界面活性剤が知られているが、これらを用いて
重合した場合には、重合中に多量の凝集物が生成し、ま
た得られるエマルジョンの安定性が不充分であるといっ
た欠点があり、必ずしも満足できるものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようする課題】本発明者らは、輸送時あ
るいは塗工時において低泡性で、消泡剤等の添加を必ず
しも必要とせず、しかも塗工した際、塗面のハジキ等が
なく、作業性に優れたアクリル系ポリマー樹脂組成物を
提供し、また、上記性質を兼ね備えた上に、更に常温の
みならず低温においても粘着力、凝集力またはタックの
バランスに優れた粘着剤組成物を提供せんと鋭意研究し
た結果、本発明を完成した。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明の第一発明(以下本
発明1と称す)は、(A)炭素数が4〜12のアルキル
基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体
単位またはこれと(B)その他のビニル単量体単位を構
成単量体単位とする重合体、(C)式(1)で示される
化合物および(D)水性媒体からなる樹脂組成物であ
る。また本発明の第二発明(以下本発明2と称す)は、
(A)炭素数が4〜12のアルキル基を有する(メタ)
アクリル酸アルキルエステル単量体単位および(B)そ
の他のビニル単量体単位を構成単量体単位とし、全単量
体の合計量を基準にして前記(A)単量体単位が60〜
99.9重量%および(B)単量体単位が0.1〜40
重量%である共重合体、(C)式(1)で示される化合
物並びに(D)水性媒体からなる粘着剤組成物である。
【0008】
【化3】
【0009】(本発明1および2における単量体単位)
以下、本発明における単量体単位について詳細に説明す
る。なお、本明細書で(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルに関して使用するアルキルとはシクロアルキルを含
むものとする。
【0010】本発明における重合体の構成単量体単位で
ある(A)は、炭素数4〜12の鎖状または環状のアル
キル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルで
ある。
【0011】具体的な(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルとしては、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メ
タ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アク
リル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチ
ル、(メタ)アクリル酸n−ノニル、(メタ)アクリル
酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)ア
クリル酸ラウリル等が挙げられ、特に(メタ)アクリル
酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メ
タ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘ
キシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等が挙
げられる。
【0012】本発明1の重合体は、上記(A)の単独重
合体が挙げられるが、その他に(A)と共重合性のその
他のビニル単量体単位、すなわち上記(B)との共重合
体も挙げられる。
【0013】(B)その他のビニル単量体単位として
は、(A)の(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共
重合可能な単量体をいずれも使用でき、具体的には(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸
n−プロピル等の炭素数1〜3のアルキル基を有する
(メタ)アクリル酸アルキルエステル、スチレン、α−
メチルスチレン、ビニルトルエン等のビニル芳香族系単
量体、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、ケイ皮酸、イ
タコン酸、フマル酸およびマレイン酸等の不飽和カルボ
ン酸、イタコン酸モノエチルエステル、フマル酸モノブ
チルエステルおよびマレイン酸モノブチルエステル等の
不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステル、(メタ)
アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸
2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロ
キシプロピル、2−ヒドキシ−3−フェノキシプロピル
(メタ)アクリレート、グリセロール(メタ)アクリレ
ート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレー
トおよび、ポリエチレングリコール−ポリプロピレング
リコールモノ(メタ)アクリレート等の水酸基含有ビニ
ル単量体、アクリロニトリル、α−クロルアクリロニト
リルおよびメタクリロニトリル等のシアン化ビニル系単
量体、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロ
ールアクリルアミド等のエチレン系不飽和カルボン酸ア
ミドおよびN置換化合物、アリルアルコール等の不飽和
アルコール、その他にメタクリル酸グリシジル等のエポ
キシ化合物、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン
等のビニル化合物が挙げられる。
【0014】本発明1における重合体が共重合体である
場合は、(A)の単量体単位は、(A)及び(B)の単
量体単位の合計量を基準として、60重量%以上が好ま
しい。
【0015】本発明2における共重合体において、
(A)の単量体単位と(B)の単量体単位の配合割合
は、(A)及び(B)の単量体合計量を基準として、
(A)が60〜99.9重量%、(B)が0.1〜40
重量%であり、好ましくは(A)が80〜99重量%、
(B)が1〜20重量%である。(A)の単量体単位が
60重量%未満では、低温時における粘着力のタックが
低下し、99.9重量%を超えると粘着剤の凝集力が低
下する。
【0016】本発明2における共重合体において、
(B)の単量体単位として、シアノ基、カルボキシ基、
水酸基、アミド基またはエポキシ基を有する単量体単位
(以下、官能性単量体単位という)を、(A)および
(B)の単量体単位の合計量を基準にして、0.3重量
%〜7重量%の割合で含有するすることが好ましい。特
に好ましい官能性単量体単位の割合は0.5〜3重量%
である。上記官能性単量体単位の割合が7重量%を超え
ると、得られる共重合体のガラス転位温度が高くなり、
粘着組成物のタックの低下につながる恐れがある。
【0017】上記官能性単量体単位の内、より好ましい
単量体はシアノ基、カルボキシ基、水酸基またはアミド
基を有する単量体単位であり、特に好ましい単量体はカ
ルボキシル基またはアミド基を有する単量体単位であ
る。
【0018】(本発明1および2の重合体の製造方法)
本発明1および2における重合体あるいは共重合体は、
公知の乳化重合法、溶液重合法または懸濁重合法等を採
用して、常法に従い上記の単量体をラジカル重合させる
ことにより得られるが、好ましくは水性乳化重合法が挙
げられる。重合においては必要に応じて連鎖移動剤、可
塑剤を添加しても良い。さらに重合後に、粘着付与剤、
レベリング剤、濡れ剤、増粘剤、架橋剤、防腐剤、防錆
剤、顔料、可塑剤、充填剤、凍結防止剤、高沸点溶剤お
よび消泡剤を適宜添加しても良い。
【0019】((C) 式(1)で示される化合物)本
発明1または2において重合体と共に用いられる、式
(1)で示される化合物について説明する。
【0020】
【化4】
【0021】式(1)で示される化合物におけるXは炭
素数2〜4のアルキレン基である。その具体例としては
エチレン、プロピレン、ブチレンであり、好ましくはエ
チレンまたはプロピレンである。
【0022】式(1)のlは1〜100の正数であり、
好ましくは1〜30であり、更に好ましくは1〜10で
ある。
【0023】式(1)のYは硫酸、燐酸、コハク酸、ス
テアリン酸またはオレイン酸から選ばれる酸の残基を表
し、それらの中でも好ましくいものは硫酸である。
【0024】式(1)のZは水素であるか、または上記
Yとの塩形成物質、例えばナトリウム、カリウム等のア
ルカリ金属、アンモニウム等が挙げられ、好ましくはナ
トリウムまたはアンモニウムである。
【0025】式(1)のWは炭素数1〜9のアルキル基
を表し、好ましくはメチルである。Wはフェノール骨格
のどの部位に置換していても良い。またmは0または1
〜4の正数を表し、好ましくは1である。
【0026】式(1)のフェノール骨格に置換している
α−メチルベンジル基は、フェノール骨格のどの部位に
置換しても良い。また、nは1〜5の正数を表し、好ま
しくは1〜3である。なお、nの値とmの値の合計値は
5以下である。
【0027】式(1)で示される化合物の好適な具体例
を列挙すると、ポリオキシエチレンモノメチルモノ(α
−メチルベンジル)フェニルエーテル硫酸アンモニウム
(エチレンオキサイド付加モル数3)、ポリオキシエチ
レンモノメチルビス(α−メチルベンジル)フェニルエ
ーテル硫酸アンモニウム(エチレンオキサイド付加モル
数3)、ポリオキシエチレンモノメチルトリス(α−メ
チルベンジル)フェニルエーテル硫酸アンモニウム(エ
チレンオキサイド付加モル数3)、ポリオキシエチレン
モノメチルモノ(α−メチルベンジル)フェニルエーテ
ル硫酸アンモニウム(エチレンオキサイド付加モル数
5)、ポリオキシエチレンモノメチルビス(α−メチル
ベンジル)フェニルエーテル硫酸アンモニウム(エチレ
ンオキサイド付加モル数5)、ポリオキシエチレンモノ
メチルトリス(α−メチルベンジル)フェニルエーテル
硫酸アンモニウム(エチレンオキサイド付加モル数
5)、ポリオキシエチレンモノメチルモノ(α−メチル
ベンジル)フェニルエーテル硫酸アンモニウム(エチレ
ンオキサイド付加モル数7)、ポリオキシエチレンモノ
メチルビス(α−メチルベンジル)フェニルエーテル硫
酸アンモニウム(エチレンオキサイド付加モル数7)、
ポリオキシエチレンモノメチルトリス(α−メチルベン
ジル)フェニルエーテル硫酸アンモニウム(エチレンオ
キサイド付加モル数7)、ポリオキシエチレンモノメチ
ルモノ(α−メチルベンジル)フェニルエーテル硫酸ア
ンモニウム(エチレンオキサイド付加モル数10)、ポ
リオキシエチレンモノメチルビス(α−メチルベンジ
ル)フェニルエーテル硫酸アンモニウム(エチレンオキ
サイド付加モル数10)、ポリオキシエチレンモノメチ
ルトリス(α−メチルベンジル)フェニルエーテル硫酸
アンモニウム(エチレンオキサイド付加モル数10)、
ポリオキシエチレンモノ(α−メチルベンジル)フェニ
ルエーテル硫酸アンモニウム(エチレンオキサイド付加
モル数10)、ポリオキシエチレンビス(α−メチルベ
ンジル)フェニルエーテル硫酸アンモニウム(エチレン
オキサイド付加モル数10)、ポリオキシエチレントリ
ス(α−メチルベンジル)フェニルエーテル硫酸アンモ
ニウム(エチレンオキサイド付加モル数10)、ポリオ
キシエチレンテトラ(α−メチルベンジル)フェニルエ
ーテル硫酸アンモニウム(エチレンオキサイド付加モル
数10)、ポリオキシエチレンモノメチルモノ(α−メ
チルベンジル)フェニルエーテル硫酸ナトリウム(エチ
レンオキサイド付加モル数10)等が挙げられる。
【0028】本発明1または2の組成物において、
(A)の単量体単位または、更に(B)の単量体単位か
らなる重合体と、式(1)で示される化合物の好ましい
配合割合は、既述した重合体100重量部に対して式
(1)で示される化合物を0.1〜10重量部とするこ
とが好ましく、更に好ましくは1〜5重量部である。
0.1重量部未満では、組成物における重合体が不安定
となり、凝集物を発生する可能性があり、また、10重
量部を超えると塗膜の耐水性の低下や凝集力の低下に繋
がる恐れがある。
【0029】本発明1または2の組成物は、上記重合体
に式(1)で示される化合物を添加することによって製
造しても良いが、当該重合体の製造方法として水性乳化
重合を採用し、重合に際して式(1)で示される化合物
を乳化剤として用い、各単量体を乳化重合することによ
って、本発明1または2の組成物を直接製造する方法
は、組成物の調製上簡便であり、組成物がより低泡性と
なり有利な方法である。
【0030】式(1)で示される化合物を乳化剤として
用いる場合、単独でも十分機能を発揮するが、必要に応
じて従来公知の乳化剤、高分子乳化剤、保護コロイド等
を発明の効果を阻害しない範囲で併用することも可能で
ある。
【0031】((D)水性媒体)本発明1または2にお
ける水性媒体は、水または、水と水可溶性の有機溶媒か
らなる混合溶媒が有り、有機溶媒の具体例としてはメチ
ルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコ
ール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、
グリセリン、アセトン、1,4−ジオキサン、グリコー
ルーカルボネートまたはグリコールモノメチルエーテル
等が挙げられる。本発明における水または混合溶媒の各
成分の割合は、本発明1または2における重合体が可溶
性ないし分散性を維持し得る範囲内で適宜設定すればよ
い。
【0032】本発明1の樹脂組成物は、塗料、接着剤ま
たはインキ等の、従来アクリル系樹脂組成物が用いられ
ている技術分野で、幅広く適用することが出来る。
【0033】本発明2の粘着剤組成物は、離型紙、紙、
ポリエチレン、プロピレン、ポリエステル等からなる基
材シートの表面に乾燥後の厚みが20〜50μとなるよ
うに塗布することにより、粘着シートに加工でき、得ら
れた粘着シートは粘着テープ、粘着ラベル、粘着ポスタ
ー等の用途に用いることが出来る。
【0034】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
更に具体的に説明する。以下の各例において部とあるの
は重量部を、また%とあるのは重量%を意味する。ま
た、消泡性、塗工性並びに粘着物性について粘着力、保
持力およびタックは、それぞれ次に示す方法によって測
定した。 消泡性 エマルジョン組成物30ml(水で希釈して固形分を1
0%に調整)を50mlの共栓付きシリンダーに取り、
50回強く振とうして静置し、直後、5分後および15
分後の液面高さを測定した。 塗工性 塗工機に3本ロールのリバースロールコーターを使用
し、乾燥後の組成物塗布厚を15〜25ミクロンになる
様、調節して、シリコン処理した離型紙に塗工して、塗
面の様子を目視にてハジキの有無で判断した。 粘着力 50μ厚ポリエステルフィルムに乾燥後の厚みが25μ
となるように粘着剤を直接塗布し、100℃×2分乾燥
して粘着フィルムを作る。これについて、被着体として
ステンレス板を用いJISZ−0237に規定の、18
0度引きはがし法に準じて23℃×65%RH及び0℃
×30%RH雰囲気下で測定した。 保持力 粘着力試験と同様の粘着フィルムを作りステンレス板に
25×25mmで貼合わせ、80℃にて1Kg荷重をか
けて剥がれ落ちる迄の時間を測定した。3時間保持した
場合、ずれ幅を測定した。 タック 粘着力試験と同様の粘着フィルムを作りJISZ−02
37の球転法に準じて23℃×65%RH及び0℃×3
0%RH雰囲気下で測定した。
【0035】実施例1 撹拌機、温度計、冷却器、滴下ロートを装着した3リッ
トル4ツ口フラスコに水100部を仕込み80℃に昇温
した。ジョッキにアクリル酸2−エチルヘキシル100
部、ポリオキシエチレンモノメチルモノ(α−メチルベ
ンジル)フェニルエーテル硫酸アンモニウム(エチレン
オキサイド付加モル数10)2部、水92部を入れて乳
化させ、これと5%過硫酸アンモニウム水溶液8部と
を、前記フラスコに4時間かけて連続的に滴下し、重合
を行なった。滴下終了後、さらに80℃で2時間熟成を
行い室温まで冷却して粘度150cps、固形分33.
3%、pH1.7の重合体エマルジョンを得た。得られ
たエマルジョンは、凝集物も殆ど無く安定であった。こ
のエマルジョン100部に、10%アンモニア水を加
え、pH7.0に調整しポリカルボン酸型増粘剤(商品
名B−300 東亞合成化学工業(株)製)0.8部添
加し、粘度9,000cpsの樹脂組成物を得た。この
樹脂組成物の消泡性および塗工性を表1に示した。
【0036】
【表1】
【0037】実施例2 撹拌機、温度計、冷却器、滴下ロートを装着した3リッ
トル4ツ口フラスコに水30部を仕込み80℃に昇温し
た。ジョッキにアクリル酸2−エチルヘキシル80部、
アクリル酸エチル15部、アクリル酸2.7部、N−メ
チロ−ルアクリルアミド0.3部を混合した。この混合
物に、ポリオキシエチレンモノメチルモノ(α−メチル
ベンジル)フェニルエーテル硫酸アンモニウム(エチレ
ンオキサイド付加モル数10)2部、水62部を加え、
乳化し、これと5%の過硫酸アンモニウム水溶液8部を
前記フラスコに4時間かけて連続的に滴下し重合を行っ
た。滴下終了後、さらに80℃で2時間熟成を行い室温
まで冷却して粘度150cps、固形分49.1%、p
H1.7の共重合体エマルジョンを得た。得られたエマ
ルジョンは、凝集物も殆ど無く安定であった。このエマ
ルジョン100部に、10%アンモニア水を加え、pH
7.0に調整しポリカルボン酸型増粘剤(商品名B−3
00)を0.8部添加し、粘度9,000cpsの粘着
剤を得た。この粘着剤の消泡性および塗工性を表1に、
また粘着物性を表2に示した。
【0038】
【表2】
【0039】実施例3 アクリル酸2−エチルヘキシル70部、アクリル酸n−
ブチル20部、メタクリル酸メチル5部、アクリル酸2
−ヒドロキシエチル3部、メタクリル酸2部、ポリオキ
シエチレンモノメチルトリス(α−メチルベンジル)フ
ェニルエーテル硫酸アンモニウム(エチレンオキサイド
付加モル数5)を3.0部を加え乳化した以外は実施例
2と同様の方法で重合し、粘度220cps、固形分5
1.0%、pH1.8の共重合体エマルジョンを得た。
このエマルジョンを実施例1と同様に増粘し、粘着剤を
得た。この粘着剤の消泡性および塗工性を表1に、また
粘着物性を表2に示した。
【0040】実施例4 アクリル酸2−エチルヘキシル85部、アクリル酸メチ
ル10部、酢酸ビニル2部、メタクリル酸2.5部、N
−メチロ−ルアクリルアミド0.3部、n−ドデシルメ
ルカプタン0.2部を混合し、ポリオキシエチレンモノ
メチルトリス(α−メチルベンジル)フェニルエーテル
硫酸ナトリウム(エチレンオキサイド付加モル数3)
3.0部を用いて乳化した以外は、実施例2と同様の方
法で重合し、粘度210cps、固形分50.2%、p
H1.8の共重合体エマルジョンを得た。この粘着剤の
消泡性および塗工性を表1に、粘着物性を表2に示し
た。
【0041】比較例1 ポリオキシエチレンモノメチルモノ(α−メチルベンジ
ル)フェニルエーテル硫酸アンモニウム(エチレンオキ
サイド付加モル数10)に代えてポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム(エチレンオキサ
イド付加モル数6)を2.0部を用いる以外は、実施例
2と同様に乳化重合した後、得られた共重合体エマルジ
ョンを同様に増粘し、粘着剤組成物を得た。この粘着剤
の消泡性および塗工性を表1に、粘着物性を表2に示し
た。
【0042】比較例2 ポリオキシエチレンモノメチルトリス(α−メチルベン
ジル)フェニルエーテル硫酸アンモニウム(エチレンオ
キサイド付加モル数5)に代えてラウリル硫酸ナトリウ
ムを3.0部を用いる以外は、実施例3と同様に乳化重
合した後、得られた共重合体エマルジョンを同様に増粘
し、粘着剤組成物を得た。この粘着剤の消泡性および塗
工性を表1に、粘着物性を表2に示した。
【0043】比較例3 ポリオキシエチレンモノメチルトリス(α−メチルベン
ジル)フェニルエーテル硫酸ナトリウム(エチレンオキ
サイド付加モル数3)に代えてポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル硫酸アンモニウム(エチレンオキサ
イド付加モル数6)を2.0部を用いる以外は、実施例
4と同様に乳化重合した後、得られた共重合体エマルジ
ョンを同様に増粘し、粘着剤組成物を得た。この粘着剤
の消泡性および塗工性を表1に示し、粘着物性を表2に
示した。
【0044】比較例4 ポリオキシエチレンモノメチルトリス(α−メチルベン
ジル)フェニルエーテル硫酸ナトリウム(エチレンオキ
サイド付加モル数3)に代えてポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル硫酸アンモニウム(エチレンオキサ
イド付加モル数6)を2.0部を用いる以外は、実施例
4と同様に乳化重合した後、得られた共重合体エマルジ
ョンに10%アンモニア水を加えて、pH7.0に調整
し、更にポリカルボン酸型増粘剤(商品名B−300)
を0.8部添加することにより粘度9,000cpsと
したものに、更にシリコーン系消泡剤(商品名SNデフ
ォマー382 サンノプコ(株)製 )を1.0部添加
して粘着剤を得た。この粘着剤の消泡性および塗工性を
表1に、粘着物性を表2に示した。
【0045】
【発明の効果】本発明1の樹脂組成物は、輸送時あるい
は塗工時において低泡性で、消泡剤等の添加を必ずしも
必要とせず、しかも塗工した際、塗面のハジキ等がな
く、作業性に優れている。また、本発明2の粘着剤組成
物は、上記性質を兼ね備えた上に、更に常温のみならず
低温においても粘着力、凝集力およびタックに優れ、更
にそれらのバランスも良く、粘着ラベル用としてのみな
らず粘着テープ、粘着シート用としても幅広く使用でき
る粘着剤組成物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 家迫 博 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成化学工業株式会社名古屋総合研究所 内 (72)発明者 三浦 洋治 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成化学工業株式会社名古屋総合研究所 内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)炭素数が4〜12のアルキル基を有
    するアクリル酸若しくはメタクリル酸のアルキルエステ
    ル単量体単位またはこれと(B)その他のビニル単量体
    単位を構成単量体単位とする重合体、(C)式(1)で
    示される化合物および(D)水性媒体からなる樹脂組成
    物。 【化1】
  2. 【請求項2】(A)炭素数が4〜12のアルキル基を有
    するアクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステル
    単量体単位および(B)その他のビニル単量体単位を構
    成単量体単位とし、全単量体の合計量を基準にして前記
    (A)単量体単位が60〜99.9重量%および(B)
    単量体単位が0.1〜40重量%である共重合体、
    (C)式(1)で示される化合物並びに(D)水性媒体
    からなる粘着剤組成物。 【化2】
JP36090192A 1992-12-29 1992-12-29 樹脂組成物および粘着剤組成物 Pending JPH06200111A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007070400A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Nitto Denko Corp 粘着剤組成物、粘着シート類、および表面保護フィルム

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JP2007070400A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Nitto Denko Corp 粘着剤組成物、粘着シート類、および表面保護フィルム

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