JPH0619874B2 - リバ−ス再生機能を有するテ−ププレ−ヤ− - Google Patents

リバ−ス再生機能を有するテ−ププレ−ヤ−

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JPH0619874B2
JPH0619874B2 JP60056211A JP5621185A JPH0619874B2 JP H0619874 B2 JPH0619874 B2 JP H0619874B2 JP 60056211 A JP60056211 A JP 60056211A JP 5621185 A JP5621185 A JP 5621185A JP H0619874 B2 JPH0619874 B2 JP H0619874B2
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lever
tape
piece
slider
gear
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敏正 戸恒
昭文 野中
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Sony Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明リバース再生機能を有するテーププレーヤーを以
下の項目に従って説明する。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.背景技術 D.発明が解決しようとする問題点 E.問題点を解決するための手段 F.実施例 a.テーププレーヤの外観[第2図、第3図] b.メカデッキ[第1図、第3図、第4図、第9図、第
14図] c.シャーシ部[第1図、第2図、第4図、第9図、第
14図] d.ヘッド基板[第9図] e.キャプスタン[第1図、第3図、第7図乃至第9
図] f.リール台[第1図、第3図、第5図] g.揺動ギヤ[第1図、第3図、第5図] h.伝達ギヤブロック[第3図、第6図、第12図、第
14図] i.駆動系 i−1.共通駆動系[第3図、第4図] i−2.リール台低速回転時駆動系 [第3図、第4図、第9図] i−3.リール台高速回転時駆動系 [第3図、第9図] j.揺動ギヤ回動手段[第1図、第3図乃至第5図] k.モードレバー[第1図、第3図、第9図] l.ロックスライダー[第1図、第3図、第14図] m.ヘッド基板進退機構[第1図、第3図、第9図] n.モード形成動作 n−1.再生モード又は録音モードの形成 n−2.FFモード、REWモードの形成 n−3.CUWモード、REVモードの形成 o.テープ走行方向の切換機構 o−1.ディレクションスライダー [第1図、第3図、第4図、第9図] o−2.カムギヤ[第1図、第4図、第7図、第8図、
第10図] o−3.ストッパー手段[第7図、第8図] o−4.スイッチ操作手段[第1図、第4図、第7図、
第8図、第11図] o−5.手動ストッパー解除手段[第7図、第8図] o−6.テープ走行方向の切換動作 o−6−a.ディレクションスライダーの移動 o−6−b.テープ走行方向の切換え p.制御状態切換レバー[第4図、第4図] q.開蓋時走行方向規定機構[第1図、第3図、第4
図、第7図、第8図、第12図] r.テープ走行方向自動切換機構[第1図、第4図、第
7図、第12図、第13図] r−1.構成 r−2.動作 s.オートシャットオフ機構[第1図、第4図、第12
図] t.安全機構[14図] u.ボタンロックスライダー[第3図] v.走行準備機構[第15図] w.オートシャットオフ解除機構[第16図] G.発明の効果 (A.産業上の利用分野) 本発明は新規なリバース再生機能を有するテーププレー
ヤーに関する。詳しくは、リバース再生機能を備えたテ
ーププレーヤーにおいて、テープ走行方向の切換をテー
プ走行系の駆動モータの回転力を利用して行なうように
すると共に、前記駆動モータへ駆動電流を供給するため
の主たるスイッチであるパワースイッチが開かれた後で
も、その停止がテープが終端まで走行することによって
もたらされたものであるときは、尚一定時間駆動モータ
へ駆動電流を供給するようにして、テープ走行方向の選
択状態が不安定な状態にならないようにした新規なリバ
ース再生機能を有するテーププレーヤーを提供しようと
するものである。
(B.発明の概要) 本発明リバース再生機能を有するテーププレーヤーは、
テープ走行系の駆動モータの回転力を利用して移動され
る再生方向変更部材の位置によってテープ走行方向を切
換えるようにすると共に、テープの走行が停止された後
も、その停止がテープが終端まで走行することによって
もたらされたものであるときは、一定時間前記駆動モー
タに駆動電流を供給するようにして、停止時におけるテ
ープ走行方向の選択状態が不安定な状態にならないよう
にしたものである。
(C.背景技術) リバース再生機能を有するテーププレーヤーにおいて
は、テープ走行方向の切換をする必要がある。
そして、このようなテープ走行方向の切換は電磁プラン
ジャーを用いてクラッチを制御して行なうのが普通であ
るが、電磁プランジャーを用いると、その配置空間を多
く必要としテーププレーヤーの小型化の妨げとなる、電
磁プランジャーは重量が重いためテーププレーヤーの軽
量化の妨げとなる、電力を多く消費する、等の欠点を露
呈することになる。
そこで、電磁プランジャーの替りにモータの力で動く部
材を用意し、これによってテープ走行方向を切換えるこ
とが考えられる。
ところが、これも、そのためのモータを特別に設けるこ
とは、小型化、軽量化を図る上で問題となるので、テー
プ走行系の駆動モータを再生方向変更部材の移動用駆動
源として使用することが考えられ、このようにすること
によって、前記した問題点は悉く解決されることにな
る。
(D.発明が解決しようとする問題点) ところが、そこに一つの別の問題が生じて来る。
即ち、テープ走行系の駆動モータが停止してしまうと、
再生方向変更部材が動かなくなってしまうことである。
これが一のテープ走行方向への走行中であれば問題はな
いが、テープの終端で生じたときには、テープ走行方向
の切換動作中にあることがあり、仮りに、そのような中
途半端な状態でテーププレーヤーが動作停止をすると、
次に動作をするときに誤動作を起す原因となったりする
惧れがある。
(E.問題点を解決するための手段) そこで、本発明リバース再生機能を有するテーププレー
ヤーは、上記した問題点を解決するために、移動される
ことによってテープ走行方向を切換える再生方向変更部
材をテープ走行系の駆動モータによって移動するように
すると共に、テープ終端が検出されたときには該検出信
号入力時から一定時間前記駆動モータに駆動電流を供給
する遅延回路を設けたものである。
従って、本発明によれば、テープの終端にてテーププレ
ーヤー動作が停止される場合でも、尚一定時間駆動モー
タが駆動され、前記再生方向変更部材を正規のテープ走
行方向選択位置へと移動せしめておくことができ、これ
によって再動作時の誤動作の発生を防止することができ
る。
(F.実施例) 以下に、本発明リバース再生機能を有するテーププレー
ヤーの詳細を添附図面に示した実施例に従って説明す
る。
(a.テーププレーヤーの外観)[第2図、第3図] 図中1がテーププレーヤーで、この実施例では、録音機
能も備えたテープレコーダとして示されている。2はテ
ープレコーダの外筐、3は外筐2に設けられたカセット
装着部4を開閉するための蓋体である。該蓋体3はその
一側縁部が外筐2に回動自在に支持されており、カセッ
ト装着部4に対するテープカセットの装着及び取出しは
この蓋体3を第2図に矢印で示す方向へ回動した状態で
行なわれる。
5は外筐2の前面パネルであり、この前面パネル5の所
定の位置に開口部6、6、・・・が形成されている。7
は録音ボタン、8は再生ボタン、9は早送りボタン、1
0は巻戻しボタン、11は停止ボタン、12は走行方向
切換ボタンであり、これらボタン7乃至12は外筐2内
に設けられた後述する各操作レバーの前端部に固定され
ると共に、その前部が上記開口部6、6、・・・から外
筐2外へ突出するように位置されている。
13a及び13bは前面パネル5のうち走行方向切換ボ
タン12の左側の位置に互いに左右方向に並ぶようにし
て形成された表示窓であり、該表示窓13a、13bは
現在選択されているテープ走行方向に応じた方のものに
所定の色が表示され、それによって、現在のテープ走行
方向又はテープの走行するであろう方向がフォワード方
向であるかリバース方向であるかを知ることができるよ
うになっている。即ち、14(第3図参照)は表示用ス
ライダーであり、該表示用スライダー14は前面パネル
5の内面に沿うように位置され、かつ、その前面、即
ち、前面パネル5の内面と対面する面の所定の位置に所
定の着色が為されると共に、テープ走行方向が切換わる
とき左右いずれかの方向へ移動される後述するディレク
ションスライダーと一体的に移動されるようになってお
り、そのディレクションスライダーがテープ走行方向を
フォワード方向とする位置へ移動されたときは着色部が
左側の表示窓13aと対応した位置へ来るようになり、
また、ディレクションスライダーがテープ走行方向をリ
バース方向とする位置へ移動されたときは着色部が右側
の表示窓13bと対応した位置へ来るようになってい
る。
(b.メカデッキ)[第1図、第3図、第4図、第9
図、第14図] 15はテープレコーダ1の前記外筐2内に設けられたメ
カデッキであり、該メカデッキ15は前記カセット装着
部4の底板を兼ねるメイン基板16に固定された後述す
るシャーシ部に各種の部材及び機構が設けられて成る。
(c.シャーシ部)[第1図、第2図、第4図、第9
図、第14図] 17はメイン基板16に固定されたメインシャーシであ
る。
該メインシャーシ17は左右方向に長く形成されると共
に、その前端部17aが上方へ向けて略直角に屈曲され
ている。尚、メインシャーシ17の各所定の位置には所
定の孔及び突起が形成され、また、所定のピン、軸等が
立設されているが、これらについてはそれぞれ後述する
各部材の説明の中で述べることにする。また、図示を省
略してあるがメインシャーシ17の前端部17aにも後
述する各部材の端部を前方へ突出して位置せしめるため
の切欠部や開口部及びスプリングの一端部を係着するた
めの切欠部や孔が形成されている。
18は上記メインシャーシ17の後端部に一体的に取着
されたサブシャーシであり、該サブシャーシ18には後
述するリール台支持軸が固定されている。
(d.ヘッド基板)[第9図] 19はヘッド基板である。該ヘッド基板19は、平面形
状で略山形に形成されると共に、その後端部が前記メイ
ン基板16とメインシャーシ17との間の間隙内に位置
され、メインシャーシ17から突設された図示しないピ
ン等によって前後方向へ摺動自在となるように支持され
ている。
そして、ヘッド基板19の下面、即ち、反メインシャー
シ17側の面の前端部にはその略中央部に磁気ヘッド2
0が、また、左右両端寄りの位置にピンチローラ21、
21′がそれぞれ設けられており、これら磁気ヘッド2
0及びピンチローラ21、21′はヘッド基板19と略
一体的に前後方向へ移動されるようになっている。
(e.キャプスタン)[第1図、第3図、第7図乃至第
9図] 22、22′はキャプスタンである。
23、23′(第1図参照)はメインシャーシ17の前
端部17a寄りの部分に互いに左右方向に離間して設け
られた支持スリーブであり、キャプスタン22、22′
はその軸方向における略中間部がこの支持スリーブ2
3、23′に回転自在に支持されると共に、図示しない
抜け止め部材が係着されることにより該支持スリーブ2
3、23′からの抜け止めが為されている。しかして、
キャプスタン22、22′はその上部がメインシャーシ
17から上方へ、また、その下部がメインシャーシ17
から下方へそれぞれ突出するように位置されている。
(f.リール台)[第1図、第3図、第5図] 24及び25はその上端部が前記サブシャーシ18の左
右両端部に設けられた図示しないボス部材に回転自在に
支持されると共に、サブシャーシ18から下方へ突出す
るように設けられたリール台軸であり、これら2つのリ
ール台軸24及び25のうち左側に位置するもの24の
下部にはフォワード側のリール台(以下、「F側リール
台」と言う。)26が固定されており、右側に位置する
もの25の下部にはリバース側のリール台(以下、「R
側リール台」と言う。)27が固定されている。
尚、リール台26及び27の外周面には図示しない係合
突起が形成されており、テープカセットを前記カセット
装着部4に装着すると、これに収納されたテープリール
の係合孔にリール台26、27が係合されることにな
り、それによって、テープリールがリール台26、27
と一体的に回転される状態となる。
28(第3図参照)はF側リール台26のリール台軸2
4のうちサブシャーシ18から上方へ突出した部分に固
定されたリール台ギヤ、29はサブシャーシ18に回転
自在に支持された中間ギヤであり、該中間ギヤ29には
小ギヤ30が一体に形成されており、該小ギヤ30が上
記リール台ギヤ28と噛合されている。また、31はR
側リール台27のリール台軸25のうちサブシャーシ1
8から上方へ突出した部分に固定されたリール台ギヤで
ある。
(g.揺動ギヤ)[第1図、第3図、第5図] 32は揺動レバーである。
該揺動レバー32は前後方向に長く形成されると共に、
その長手方向における中央部から稍前方りの部分がメイ
ンシャーシ17の略中央部から立設された支持ピン33
に回動自在に支持されており、その略翼状に形成された
後端部からギヤ支持ピン34が立設され、また、前端部
から被押圧ピン35が立設されている。
尚、揺動レバー32の後端部は前記F側リール台26に
関係する中間ギヤ29とR側リール台27に関係する前
記リール台ギヤ31との間に位置されている。
36は上記揺動レバー32の後端部から立設されたギヤ
支持ピン34に回転自在に支持された揺動ギヤである。
(h.伝達ギヤブロック)[第3図、第6図、第12
図、第14図] 37は後述する駆動系のモータによる回転力を前記揺動
ギヤ36に伝達すると共に、後述するオートリバース機
構及びオートシャットオフ機構の一部を構成する伝達ギ
ヤブロックである。
38は上方から見て略円板状に形成された摩擦車であ
り、該摩擦車38は前記揺動レバー32が支持された支
持ピン33に回転自在に支持されると共に、その下面部
には摩擦係数の高い素材から成る図示しない摩擦部材を
介して小ギヤ39が一体的に結合されている。
40は上記摩擦車38の上面側に位置された大ギヤであ
り、該大ギヤ40は摩擦車38にこれとの間で図示しな
いコイルスプリングを圧縮する状態で一体的に嵌合され
ている。
41はその略円環状に形成された基部41aが上記大ギ
ヤ40の上部に形成された図示しない小径部に回転自在
に外嵌された首振りアイドラーであり、該基部41aか
ら略台形状に形成された突片42が側方に向って一体に
突設されると共に、該突片42の先端部から係合ピン4
3が垂下状に一体に形成されている。
44はその下部が前記大ギヤ40の上部に形成された図
示しない小径部に内嵌されたキャップ体であり、該キャ
ップ体44の下面の外周部と上記首振りアイドラー41
の上面の外周部との間に圧縮されることにより極く僅か
な弾発力が生ずるコイルスプリング45が圧縮された状
態で介在されている。
尚、前記支持ピン33のうち上記キャップ体44から上
方へ突出した部分には抜け止め用のリングが係着されて
おり、これによって、上記した各部の嵌合状態とスプリ
ング及び摩擦部材を介して接触し合う状態とが保持され
ることになる。
そして、上記したように構成された伝達ギヤブロック3
7の小ギヤ39が前記揺動ギヤ36と噛合されている。
尚、伝達ギヤブロック37は揺動ギヤ36の回動中心で
あるところの支持ピン33に回転自在に支持されている
ので、揺動ギヤ36が回動されてもこれと伝達ギヤブロ
ック37の小ギヤ39とは、常に、互いに噛合し合う状
態が保持されることになる。
しかして、伝達ギヤブロック37は、その摩擦車38又
は大ギヤ40が後述する駆動系によって回転せしめられ
ることにより前記した各部が一体的に回転され、回転さ
れることによって前記揺動ギヤ36を回転せしめること
になる。
尚、伝達ギヤブロック37は、回転中に、その小ギヤ3
9に揺動ギヤ36側から何らかの原因による所定のトル
ク以上の負荷が加えられると、小ギヤ39と摩擦車38
又は大ギヤ40とが互いにスリップしてその負荷を逃が
すようになる。また、首振りアイドラー41はコイルス
プリング45を介してキャップ体44の回転力を伝達さ
れるので、これも他の部材と一体的に回転しようとする
が、その係合ピン43が後述する揺動リンクと係合され
ているため、通常は、一定の角度範囲内で首振り動作を
するようになる。これの動きについては後述する。
(i.駆動系) (i−1.共通駆動系)[第3図、第4図] 46はメインシャーシ17の左端部に固定されたモータ
であり、その出力軸47に駆動プーリ48が固定されて
いる。
49は前記キャプスタン22、22′のうち左側のもの
22の上端部に固定されたフライホィール、50は右側
のもの22′の上端部に固定されたフライホィールであ
り、これらフライホィール49及び50の外周面にはベ
ルト巻付け用の図示しない環状溝が形成されている。そ
して、左側のフライホィール49の下面側には比較的小
径なギヤ51が一体的に設けられている。また、右側の
フライホィール50の下面の中心部には比較的小径な摩
擦接触部52が一体に形成されると共に、上記下面の外
周部にはギヤ53が一体的に設けられている。
54はメインシャーシ17の前端部のうちの左端縁寄り
の位置から立設されたピン54aの上端部に回転自在に
支持された遊転プーリである。
55は無端状ベルトであり、該ベルト55はモータ46
の駆動プーリ48−遊転プーリ54−右側のフライホィ
ール50−左側のフライホィール49−駆動プーリ48
にこの順序で巻付けられている。
尚、駆動プーリ48はモータ46が駆動されることによ
り、図面に向って反時計回り方向へ回転されるようにな
っている。
しかして、モータ46が駆動されると、左側のフライホ
ィール49及びこれが固定された左側のキャプスタン2
2が時計回り方向へ回転され、右側のフライホィール5
0及びこれが固定された右側のキャプスタン22′が反
時計回り方向へ回転されることになる。
(i−2.リール台低速回転時駆動系)[第3図、第4
図、第9図] 56は摩擦車である。
57は該摩擦車56を支持する回動レバーであり、該回
動レバー57は上方から見て略状に屈曲して形成さ
れ、かつ、前方から見て略コ字状に屈曲するように形成
されると共に、その状の略屈曲点がメインシャーシ1
7から立設された支持ピン58に回動自在に支持され、
また、その略左右方向に延びる一方の腕57aの先端部
からピン59が立設されており、そのピン59に前記摩
擦車56が回転自在に支持されている。そして、回動レ
バー57の略前後方向に延びる他方の腕57bの前部に
は略「く」の字状に屈曲されたカム孔60が形成されて
いる。
尚、回動レバー57は、その他方の腕57bの先端部に
一端がメインシャーシ17の前端部17aに係着された
引張りスプリング61の他端が係着されることによっ
て、常時、反時計回り方向への回動力が付勢されてお
り、そのカム孔60の一側縁に後述するヘッド基板制御
レバーに形成された突起が係合されている。そして、ヘ
ッド基板19がテープパス側へと移動していない状態に
おいて回動レバー57は第3図に破線で示し、また、第
4図及び第9図に実線で示すように、それに支持された
摩擦車56が前記右側のフライホィール50に形成され
た摩擦接触部52及び前記伝達ギヤブロック37の摩擦
車38と接触しない位置(以下、「非接触位置」と言
う。)に、引張りスプリング61の引張力に抗して保持
され、また、後述する制御レバーの突起が係合孔60の
一側縁と係合しない位置へ移動される(このときヘッド
基板19はテープ側へ向って移動している。)ことによ
って、第4図及び第9図に2点鎖線で示すように、フラ
イホィール50の摩擦接触部52及び伝達ギヤブロック
37の摩擦車38に接触する位置(以下、「接触位置」
と言う。)へ移動されるようになっている。
しかして、摩擦車56が接触位置へ来ると、モータ46
の回転力は右側のフライホィール50−摩擦接触部52
−摩擦車56−伝達ギヤブロック37といった系路で前
記揺動ギヤ36に伝達されることになる。従って、揺動
ギヤ36が前記F側リール台26に関係する中間ギヤ2
9と噛合されているときは、モータ46の回転力がF側
リール台26に伝達され、また、揺動ギヤ36が前記R
側リール台27に関係する前記リール台ギヤ31と噛合
されているときは、モータ46の回転力がR側リール台
27に伝達されるので、これによってリール台26又は
27が回転せしめられることになる。
尚、モータ46の回転力が上記したように伝達されるこ
とによって、F側リール台26は時計回り方向(以下、
F側リール台26についての「テープ巻取方向」と言
う。)へ回転され、R側リール台27は反時計回り方向
(以下、R側リール台27についての「テープ巻取方
向」と言う。)へと回転せしめられることになる。
しかして、F側リール台26がテープ巻取方向へ回転さ
れると、これに係合されたテープカセットの一方のテー
プリールがテープ巻取方向へ回転されるので、この状態
において、磁気テープはフォワード方向へ走行されるこ
とになる。また、R側リール台27がテープ巻取方向へ
回転されると、これに係合されたテープカセットの他方
のテープリールがテープ巻取方向へ回転されるので、こ
の状態において、磁気テープはリバース方向へ走行され
ることになる。
尚、上記した摩擦車56を介して構成されるリール台の
駆動系は再生又は記録を行なう状態、即ち、プレイモー
ド又は録音モードにおいて形成されるものであり、この
駆動系によるときは、リール台26、27は前記キャプ
スタン22、22′とピンチローラ21、21′とによ
って定速走行せしめられる磁気テープをたるみなしに巻
き取ることができる程度の速度で回転(以下、「低速回
転」と言う。)されることになる。
(i−3.リール台高速回転時駆動系)[第3図、第9
図] 62は高速用ギヤである。
63は該高速用ギヤ62を支持する回動レバーであり、
該回動レバー63は前後方向から見て略コ字状に屈曲す
るように形成されると共に、そのコ字形の屈曲点寄りの
端部が前記摩擦車56を支持している回動レバー57が
支持された支持ピン58のうちの回動レバー57から上
方へ突出した部分に回動自在に支持されている。そし
て、回動レバー63の上側の腕63aの先端部から下方
へ向けてギヤ支持ピン64が突設され、そのギヤ支持ピ
ン64に前記高速用ギヤ62が回転自在に支持されてい
る。また、回動レバー63の下側の腕63bは上側の腕
63aに対し略後方へ向けてある程度途めに延びてお
り、その先端部に引張りスプリング65の一端が係着さ
れている。引張りスプリング65の他端は後述するカム
スライダーに形成されたばね掛片に係着されており、回
動レバー63はこの引張りスプリング65の引張力によ
って、常時、反時計回り方向への回動力が付勢されてい
る。
尚、上記ギヤ支持ピン64の下端部はメインシャーシ1
7に形成された長孔66(第9図参照)を通ってメイン
シャーシ17から稍下方へ突出するように位置されてい
ると共に、前記ヘッド基板19の後端縁に形成された小
さな突部67(第9図参照)の後側に位置されている。
しかして、高速用ギヤ62はこれが支持されたギヤ支持
ピン64がヘッド基板19によって後方へ押圧されてい
ない間は、引張りスプリング65の引張力によって、第
3図に示すように、右側のフライホィール50に形成さ
れた前記大径ギヤ53及び伝達ギヤブロック37の大ギ
ヤ40に噛合する位置(以下、「噛合位置」と言う。)
に保持され、また、図示を省略してあるが、ギヤ支持ピ
ン64がヘッド基板19の突部67によって後方へ押圧
されることにより、噛合位置より稍右斜め後方寄りの位
置(以下、「非噛合位置」と言う。)へ移動されて前記
2つのギヤ53及び40から離れるようになっている。
尚、高速用ギヤ62が噛合位置へ来ているときは前記摩
擦車56が非接触位置に保持され、摩擦車56が接触位
置へ移動されるときは高速用ギヤ62が非噛合位置へ移
動されるようになっている。これらの所定のタイミング
に従った関連動作については後述する。
しかして、高速用ギヤ62が噛合位置に来ている状態に
おいて、モータ46の回転力は右側のフライホィール5
0−右側のフライホィール50に形成されたギヤ53−
高速用ギヤ62−伝達ギヤブロック37といった系路で
前記揺動ギヤ36に伝達されることになる。
従って、揺動ギヤ36がF側リール台26に関係する中
間ギヤ29と噛合されているときはモータ46の回転力
がF側リール台26に伝達され、また、揺動ギヤ36が
R側リール台27に関係するリール台ギヤ31と噛合さ
れているときはモータ46の回転力がR側リール台27
に伝達され、これによって、F側リール台26、R側リ
ール台27がテープ巻取方向へ回転駆動せしめられるこ
とになる。
尚、上記した高速ギヤ62を介して構成されるリール台
の駆動系はテープの早送りを行なうモード(以下、「F
Fモード」と言う。)、テープの巻き戻しを行なうモー
ド(以下、「REWモード」と言う。)、高速正転再生
を行なうモード(以下、「CUWモード」と言う。)、
及び高速逆転再生を行なうモード(以下「REVモー
ド」と言う。)において形成されるものであり、この駆
動系によるときは、リール台26、27は低速回転より
相当速い速度でテープを巻き取る速度で回転(以下、
「高速回転」と言う。)されることになる。
(j.揺動ギヤ回動手段)[第1図、第3図乃至第5
図] 68は前記揺動ギヤ36を回動せしめるための揺動ギヤ
回動手段である。
69及び70は揺動ギヤ36が支持された前記揺動レバ
ー32の被押圧ピン35を所定の方向へ押圧するための
押圧レバーであり、該押圧レバー69及び70はメイン
シャーシ17の前端部17a寄りの部分のうちの左右方
向における略中央部に互いに左右方向に並ぶようにして
配置されている。そして、これら押圧レバー69及び7
0のうち左側のもの69は略前後方向に長く、かつ、稍
クランク状に屈曲された板状に形成されると共に、その
前端部が左側から見て略コ字状に屈曲され、そのコ字状
に形成された部分がメインシャーシ17から立設された
螺孔を有するピン71に回動自在に支持されている。ま
た、右側のもの70はその基部70aがこれも略前後方
向に長い板状に形成されると共に、その基部70aの前
端部が左側から見て略コ字状に屈曲され、そのコ字形に
形成された部分がメインシャーシ17から突設されたピ
ン72に回動自在に支持されている。
73は右側の押圧レバー70の基部70aの右側縁のう
ちの前端部から右側へ向けて突設された突片であり、該
突片73の先端部73aは上方へ向けて略直角に屈曲さ
れている。そして、右側の押圧レバー70が支持された
ピン72のうち押圧レバー70のコ字形に屈曲された部
分の間に位置する部分にはトーションばね74(第1
図、第3図参照)のコイル部74aが外嵌されており、
該トーションばね74の一方の腕74bは右側押圧レバ
ー70のうちのコ字形の中間片の左側縁に略左側から当
接され、他方の腕74cは右側の押圧レバーに形成され
た前記突片73の光端部73aの後側縁に略後方から当
接されている。即ち、トーションばね74は、これの腕
74b又は74cに対して押圧レバー以外の部材による
押圧力が加えられない間は押圧レバー70に対して何ら
弾発力を加えることのない状態で設けられている。
75は左側の押圧レバー69の右側縁に略右斜め前方を
向いて位置するように形成された被押圧縁である。ま
た、76は右側の押圧レバー70の左側縁に略左斜め前
方を向いて位置するように形成された第1の被押圧縁、
77は右側の押圧レバー70の左側縁のうち上記第1の
被押圧縁76から前側へ連続する部分に第1の被押圧縁
77より更に左方を向いて位置するように形成された第
2の被押圧縁である。
そして、左右両押圧レバー69及び70はその互いに対
向し合う側縁の略中央部によって揺動レバー32から立
設された被押圧ピン35を左右両側から挾むようにした
状態で、それぞれの後端部の間に引張りスプリング78
が架け渡されている。従って、2つの押圧レバー69及
び70は互いに引張り合うと共に、その引張力により左
側の押圧レバー69には、常時、時計回り方向への回動
力が付勢され、また、右側の押圧レバー70には、常
時、反時計回り方向への回動力が付勢されている。
尚、左右の押圧レバー69及び70は、これに対してい
ずれかの方向へ回動せしめる押圧力が加えられていない
間は、その引張りスプリングにより引張り合う力が均衡
した位置に保持されており、その状態において揺動レバ
ー32がこれに支持された揺動ギヤ36が、第1図及び
第3図に示すように、中間ギヤ29及びリール台ギヤ3
1のいずれにも噛合しない位置(以下、「ニュートラル
位置」と言う。)に来る位置に保持されるようになって
いる。
そこで、押圧レバー69及び70が時計回り方向へ回動
されると揺動レバー32はその被押圧ピン35が右側へ
移動せしめられることにより反時計回り方向へ回動され
ることになり、これによって、揺動ギヤ36が、第5図
に実線で示すように、中間ギヤ29と噛合する位置へ移
動されることになる。また、押圧レバー69及び70が
反時計回り方向へ回動されると揺動レバー32はその被
押圧ピン35が左側へ移動せしめられることにより時計
回り方向へ回動されることになり、これによって、第5
図に2点鎖線で示すように、揺動ギヤ36がリール台ギ
ヤ31と噛合する位置へ移動されることになる。
しかして、揺動ギヤ36が上記した位置へ移動される
と、リール台を駆動するための前記した2つの駆動系の
いずれかを介してモータ46とリール台26又は27と
の間の動力伝達経路が形成されるので、これによって、
リール台26又は27がテープ巻取り方向へ回転駆動せ
しめられることになる。
尚、押圧レバー69及び70を回動せしめる手段につい
ては後述する。
(k.モードレバー)[第1図、第3図、第9図] 79、80、81、82及び83はモードレバーであ
る。これらモードレバー79、80、81、82及び8
3のうち83を除く4つのモードレバーはメインシャー
シ17の上面に配置されている。そして、メインシャー
シ17の上面に配置された4つのモードレバーのうちメ
インシャーシ17の右側縁寄りの部分に位置するもの7
9が記録モードを形成するためのモードレバー(以下、
「RECレバー」と言う。)、その左側に位置するもの
80が再生モードを形成するためのモードレバー(以
下、「PLAYレバー」と言う。)、更に、その左側に
位置するもの81がREWモードを形成するためのモー
ドレバー(以下、「REWレバー」と言う。)、そし
て、一番左側に位置するもの82がFFモードを形成す
るためのモードレバー(以下、「FFレバー」と言
う。)である。また、メインシャーシ17の下面に配置
されたもの83がストップモードを形成するためのモー
ドレバー(以下、「STOPレバー」と言う。)であ
る。
RECレバー79は略前後方向に長い板状に形成される
と共に、その後端縁から下方へ屈曲された被ガイド片7
9aがメインシャーシ17に形成されたガイド長孔84
に摺動自在に係合され、かつ、その前端部に形成された
ガイド長孔85にメインシャーシ17から立設されたピ
ン86が摺動自在に係合されることによって前後方向へ
一定の範囲内で摺動自在となるように設けられており、
その後端部から被ロック片87が、また、該被ロック片
87の稍前方からばね掛片88がそれぞれ立ち上げ状に
形成されている。
89はRECレバー79の略中央部に形成された前後方
向に長い長孔、また、90はその左側縁の略中央部から
左側へ突出するように形成された押圧片である。
尚、RECレバー79の前端部はメインシャーシ17の
前端部から前方へ突出されており、その前端部に前記録
音ボタン7が固定されている。
PLAYレバー80も前後方向に長い板状に形成される
と共に、その後端縁から下方へ屈曲された被ガイド片8
0aがメインシャーシ17に形成されたガイド長孔91
に摺動自在に係合され、かつ、その前端部に形成された
被ガイド長孔92にメインシャーシ17から立設された
ピン93の大径部が摺動自在に係合されることによって
前後方向へ一定範囲内で摺動自在なるように設けられて
おり、その後端部から被ロック片94が立ち上げ状に、
また、該被ロック片94の稍前方からはばね掛片95が
右側へ向けて略水平に突出するように、それぞれ形成さ
れている。
96はPLAYレバー80の上記ばね掛片95に形成さ
れたばね掛孔、97はPLAYレバー80の右側縁のう
ちばね掛片95の稍前方から右側へ突出され、かつ、前
記RECレバー79に形成された押圧片90の後側に位
置する被押圧片である。
また、98は右側縁のうち上記被押圧片97からある程
度前方へ寄った部分から右側へ突出するように形成され
た突片であり、該突片98の前端部98aは上方へ向け
て立ち上げ状に形成されている。
尚、PLAYレバー80の前端部には前記再生ボタン8
が固定されている。
REWレバー81はこれも前後方向に長い板状に形成さ
れると共に、互いに前後方向に位置がずれた部分に形成
された2つの被ガイド長孔99、100のうち、前側の
もの99に前記右側のキャプスタン22′を支持するス
リーブ23′が摺動自在に係合され、かつ、後側のもの
100にメカシャーシ17から立設された低いピン10
1が摺動自在に係合されることにより、前後方向へ一定
範囲内で摺動自在なるように設けられており、その後端
部から被ロック片102が立ち上げ状に形成されてい
る。
173はREWレバー81の左側縁の前端部寄りの位置
から立ち上げ状に形成された突出片であり、この突出片
103の上部は前記右側の押圧レバー70に設けられた
トーションばね74の他方の腕74cのうち該押圧レバ
ー70に形成された突片73から右側へ突出するように
位置された部分に後方から対向するように位置されてい
る。
尚、REWレバー81の前端部には前記巻戻しボタン1
0が固定されている。
FFレバー82も略前後方向に長い板状に形成されると
共に、その後端縁から下方へ向けて屈曲された被ガイド
片82aがメインシャーシ17に形成されたガイド長孔
104に摺動自在に係合され、かつ、その前端部に形成
された被ガイド長孔105に前記右側の押圧レバー70
が支持されたピン72の下部が摺動自在に係合されるこ
とにより、一定範囲内で前後方向へ摺動自在なるように
設けられている。
そして、FFレバー82には、その右側へ突出するよう
に形成された後端部の右側縁から被ロック片106が立
ち上げ状に形成され、また、左側縁の前端部寄りの位置
からばね掛片107が立ち上げ状に形成されている。
尚、FFレバー82の前端部には前記早送りボタン9が
固定されている。
STOPレバー83はこれも全体として略前後方向に長
い板状に形成されると共に、これに形成された図示しな
い被ガイド部がメインシャーシ17の下面に設けられた
図示しないガイド部材に摺動自在に係合されることによ
り、一定範囲内で前後方向へ摺動し得るように設けられ
ており、その略中央部から切り起し状に形成されたばね
掛片108が上方へ向けて突設されている。尚、該ばね
掛片108の上部はメインシャーシに形成された図示し
ない孔及び前記RECレバー79に形成された長孔89
を通して上方へ突出するように位置されている。
そして、STOPレバー83の左側縁の後端部、後述す
るロックスライダーを押圧する押圧縁109となってお
り、該押圧縁109は後端に行くに従って次第に右側へ
変位するように斜めに延びるように形成されている。
尚、このSTOPレバー83の前端部は下方へ向けて略
クランク状に屈曲されると共に、左側へ向けても略クラ
ンク状に屈曲されており、その前端に前記停止ボタン1
1が固定されている。
そして、RECレバー79のばね掛片88、PLAYレ
バー80のばね掛片95の先端部、REWレバー81の
突出片103、FFレバーのばね掛片107及びSTO
Pレバー83のばね掛片108とメインシャーシ17の
前端部17aのうちの各所定の位置に形成された図示し
ないばね掛用の切欠部との間にそれぞれ引張りスプリン
グ110、111、112、113及び114が架け渡
されている。これによって、各レバー79乃至83は、
常時、前方へ移動しようとする移動力が付勢されている
と共に、各操作用のボタン7乃至11が前方から押圧さ
れることにより後方へ摺動せしめられることになる。
尚、RECレバー79が押し込まれると、その押圧片9
0がPLAYレバー80に形成された被押圧片97を前
方から押圧することになるので、PLAYレバー80が
RECレバー79と一体的に後方へ押し込まれることに
なる。
(l.ロックスライダー)[第1図、第3図、第14
図] 115は前記したRECレバー79、PLAYレバー8
0、REWレバー81及びFFレバー82が押し込まれ
たとき、これらをその位置にロックするためのロックス
ライダーである。
該ロックスライダー115は左右方向に長い板状に形成
されると共に、その互いに左右方向に離間した位置に形
成された被ガイド長孔116、116にメインシャーシ
17の右端部のうちの後側縁寄りの部分から立設された
ガイドピン117、117が摺動自在に係合されること
により、左右方向へ一定の範囲内で移動することができ
る状態で設けられている。そして、ロックスライダー1
15はその後側縁から立ち上げ状に形成されたばね掛片
118と、メインシャーシ17の後側縁と右側縁とが交
わる角部から立ち上げ状に形成されたばね掛片119と
の間に引張りスプリング120が架け渡されることによ
って、常時、右側への移動力が付勢されていると共に、
これに左側への押圧力が加えられていない間は、その被
ガイド長孔116、116の左端縁がガイドピン11
7、117に当接することにより、図面に示す位置(以
下、「非ロック位置」と言う。)に保持されるようにな
っている。
また、ロックスライダー115の前側縁の各所定の位置
からは係合爪121a、121b、121c及び121
dが前方へ向けて突出するように形成されると共に、該
係合爪121a、121b、121c及び121dの前
端部には右側へ向けて略直角に屈曲されている。尚、レ
バー係合爪121a、121b、121c及び121d
の前端部の右側縁は後方へ行くに従って次第に右側へ変
位するように斜めに形成されており、これら各斜縁は、
ロックスライダー115が非ロック位置に来ている状態
において、前記各モードレバー79、80、81及び8
2に形成された各被ロック片87、94、102及び1
06の後方に位置するようになっている。
また、ロックスライダー115の右端縁からは略右斜め
前方へ向けて突出され、かつ、その先端部が下方へ向け
て屈曲されたロック解除片122が形成されており、該
ロック解除片122の先端部は前記STOPレバー83
の後端部に形成された斜めの押圧片109と近接して位
置されている。更に、PLAYレバー80用の係合爪1
21bの右側縁121b′はPLAYレバー80の被ロ
ック片94の左側縁より右側に位置されている。
しかして、例えば、再生ボタン8を押すと、PLAYレ
バー80が後方へ移動されると共に、該PLAYレバー
80の被ロック片94がロックスライダー115の係合
爪121a乃至121dのうちの右側から2番目に位置
するもの121bの斜縁を押圧するのでロックスライダ
ー115が左側へ移動され、その被ロック片94が当該
係合爪121bの斜縁との接触を外れたところで、ロッ
クスライダー115が引張りスプリング120の引張力
によって右側へ戻されるので、PLAYレバー80の被
ロック片94がロックスライダー115の係合爪121
bに係合されるようになる。これによって、PLAYレ
バー80の所定の位置まで押し込まれた状態が保持され
ることになる。
そして、その状態から停止ボタン11を押すと、STO
Pレバー83が後方へ向けて押し込まれると共に、その
押圧縁109がロックスライダー115のロック解除片
122を押圧するので、ロックスライダー115が左側
へ摺動せしめられることになり、それによって、係合爪
121bによるPLAYレバー80の被ロック片94に
対するロックが解除されることになる。これによって、
PLAYレバー80が引張りスプリング111の引張力
によって前方へ戻されると共に、停止ボタン11に対す
る押圧を解除すれば、STOPレバー83も引張りスプ
リング114の引張力によって前方へ戻されることにな
る。
尚、録音ボタン7を押したときのRECレバー79に対
するロックスライダー115によるロック動作、巻戻し
ボタン10を押したときのREWレバー81に対するロ
ックスライダー115によるロック動作、早送りボタン
9を押したときのFFレバー82に対するロックスライ
ダー115によるロック動作、及び、これらロック状態
からのSTOPレバー83によるロック解除動作は、い
ずれも前記したPLAYレバー80についてのロック及
びロック解除と同様にして行なわれることになる。た
だ、PLAYレバー80がロックされている状態では、
係合爪121bの右側縁121b′が被ロック片94の
左側縁より右に位置しているため、ロックレバー115
は非ロック位置より左側に寄っており、その状態でFF
レバー82又はREWレバー81が押し込まれても、こ
れらに対応した係合爪121d、121cはこれらレバ
ーの被ロック片106、102をロックしない位置へと
避けているために、これらレバー82、81に対する押
し込み力を除去すれば、スプリング113、112によ
って元の位置に戻される。
(m.ヘッド基板進退機構)[第1図、第3図、第9
図] 123はヘッド基板進退機構である。
該ヘッド基板進退機構123は、前記ヘッド基板19を
進退せしめると共に、所定のモードに従って、リール台
26、27に関する前記2つの駆動系、即ち、リール台
低速回転時駆動系とリール台高速回転時駆動系のうちの
いずれか所定のものを形成する機能を有するものであ
り、前記PLAYレバー80、REWレバー81、FF
レバー82、前記摩擦車56を支持する回動レバー57
及びこの項において後述するヘッド基板制御レバー、連
結リンク等から構成されている。
124はヘッド基板制御レバーである。
該ヘッド基板制御レバー124は略逆「ヘ」字状に形成
された基部125と該基部125の右端部寄りの位置か
ら後方へ向けて突設された連結片126とから成り、基
部125の右端部寄りの部分は左側から見て略コ字形に
形成されて、そのコ字形に形成された部分が前記PLA
Yレバー80の被ガイド長孔92に係合されたところの
メインシャーシ17から立設されたピン93の上端部に
回動自在に支持されている。
そして、基部125の右端部は前記PLAYレバー80
に形全された突片98の前端部98aの前側に位置され
ており、その右端部にはばね掛孔127が形成されると
共に、該ばね掛孔127とPLAYレバー80に形成さ
れた前記ばね掛片95に形成されたばね掛孔96との間
に引張りスプリング128が架け渡されている。従っ
て、基部125の右端部はPLAYレバー80の突片9
8の前端部98aに前側から当接されている。
また、連結片126の左側縁のうちの基部125寄りの
位置からストッパー突片129が立ち上げ状に形成され
ており、該ストッパー突片129の上部には前記摩擦車
56が支持された回動レバー57に形成されたカム孔6
0内に位置されている。尚、基部125の左端部125
aは反連結片126側へ向けて屈曲されている。
130は連結リンクである。
該連結リンク130はその略中央部が前記REWレバー
に形成された後側の被ガイド長孔100に係合されたと
ころのメインシャーシ17から立設されたピン101の
上端部に回動自在に支持されると共に、一方の腕130
aの先端部が前記ヘッド基板制御レバー124の連結片
126の先端部と連結ピン131によって回動自在に連
結され、また、他方の腕130bの先端部がヘッド基板
19の所定の部分と連結ピン132によって回動自在に
連結されている。尚、上記連結ピン132の下部はメイ
ンシャーシ17に形成された図示しない長孔を通してメ
インシャーシ17の下面側まで延びている。
尚、ヘッド基板制御レバー124はPLAYレバー80
が押し込まれていないとき、即ち、ストップモードにお
いては、その基部125の右端部がPLAYレバー80
の突片98に当接することによって、第9図に実線で示
す位置に保持されており、この状態において、前記回動
レバー57はこれに形成されたカム孔60の一側縁がヘ
ッド基板制御レバー124のストッパー突片129に略
左斜め後方から当接することによって、その摩擦車56
が非接触位置に来る位置に保持されている。また、この
ストップモードにおいて、ヘッド基板19は第9図に破
線で示す位置に来ている。
(n.モード形成動作) (n−1.再生モード又は録音モードの形成) しかして、再生モード又は録音モードは次のようにして
形成される。尚、再生モード又は録音モードの形成は、
主として、前記ヘッド基板進退機構123によって行な
われる。
ストップモードから録音ボタン7又は再生ボタン8が押
されることによってPLAYレバー80が後方へ向けて
押し込まれると、ヘッド基板制御レバー124はその基
部125の右端部がPLAYレバー80により引張られ
る引張りスプリング128の引張力によって後方へ引張
られるため、反時計回り方向へ回動せしめられると共
に、PLAYレバー80がロックスライダー115によ
ってロックされると、第1図及び第9図に2点鎖線で示
す位置まで移動されることになる。これによって、連結
リンク130がピン101に支持された部分を回動中心
として時計回り方向へ回動されるため、その他方のピン
132が略後方へ向けて移動されることになる。
しかして、ヘッド基板19が第9図に2点鎖線で示す位
置まで移動されることになる。即ち、ヘッド基板19は
前記カセット装着部4に装着されたテープカセットの前
面部を通されている磁気テープに対して前進し、かつ、
そのヘッド面が磁気テープに適度な圧力でもって接触す
ることになる。尚、ヘッド基板19がテープに対して前
進されると、第9図に示すように、これに設けられた前
記ピンチローラ21、21′のうち後述する走行方向切
換機構によって選択されたテープ走行方向に応じたもの
が前記キャプスタン22、22′のうちのそれぞれに対
応したものに磁気テープを挾んで圧着されることにな
る。
そして、ヘッド基板制御レバー124が前記したように
回動せしめられると、これに設けられたストッパー突片
129が、第9図に2点鎖線で示すように、略前方へ移
動されるため、それまで、そのストッパー突片129に
よって回動が阻止されていた回動レバー57が引張りス
プリング61の引張力によって、反時計回り方向へ回動
されることになる。これによって、前記したように、摩
擦車56が接触位置へ来るため、リール台低速回転時駆
動系が形成されることになる。従って、磁気テープが選
択された走行方向へ低速で走行され、これによって記録
又は再生が行なわれることになる。
尚、前記したように、ヘッド基板19が前進されること
によって、その後端縁に形成された突部が高速用ギヤ6
2のギヤ支持ピン64を後方へ押圧するので、高速用ギ
ヤ62は非噛合位置へ移動されることになる。
しかして、再生モード又は録音モードが形成されること
になる。
そこで、再生モード又は録音モードから停止ボタン11
が押されると、前記したようにしてPLAYレバー80
が前方へ戻されるので、ヘッド基板制御レバー124は
その基部125の右端部がPLAYレバー80の突片9
8によって押圧されることにより時計回り方向へ回動せ
しめられることになる。すると、連結リンク130が反
時計回り方向へ回動されるので、ヘッド基板19と連結
された他方の連結ピン132が略前方へ移動されること
になり、これによって、ヘッド基板19が第9図に破線
で示す位置へと戻される。即ち、磁気テープに対して後
退されることになる。そしてこれと共に、回動レバー5
7はそのカム孔60の一側縁がヘッド基板制御レバー1
24のストッパー突片129によって略後方へ押圧され
るので、時計回り方向へ回動されることになり、これに
よって、摩擦車56が非接触位置へと移動されることに
なる。また、ヘッド基板19が後退されることにより、
高速用ギヤ62が噛合位置へ戻ることになる。
しかして、ストップモードとなる。
(n−2.FFモード、REWモードの形成) FFモードはストップモードから前記早送りボタン9を
押すことにより、また、REWモードは前記巻戻しボタ
ン10を押すことによって形成される。
尚、ストップモードにおいてはヘッド基板19がテープ
に対して前進されていないので高速用ギヤ62が噛合位
置に来ていると共に、摩擦車56が非接触位置に保持さ
れているので、リール台高速回転時駆動系が形成されて
いる。
そこで、ストップモードから早送りボタン9を押すと、
前記FFレバー82が後方へ押し込まれると共に、その
被ロック片106がロックスライダー115の係合爪1
21dに係合されることによって、その押し込まれた位
置にロックされる。そして、これと共に、FFレバー8
2の左側縁に形成された前記ばね掛片107が第1図に
実線矢印で示すように移動されるため、そのばね掛片1
07の下部が前記揺動ギヤ回動手段68に設けられた2
つの押圧レバー69、70のうちの右側のもの70に形
成された前記第2の被押圧縁77を押圧することにな
る。従って、右側の押圧レバー70が時計回り方向へ回
動されるため、これが引張りスプリング78を介して左
側の押圧レバー69の先端部を右側へ引張るようにな
る。これによって、左側の押圧レバー69が時計回り方
向へと回動されるので、その右側縁が揺動レバー32に
立設された被押圧ピン35を右側へ押圧することにな
り、従って、揺動レバー32が反時計回り方向へ回動さ
れ、揺動ギヤ36が中間ギヤ29に噛合されることにな
る。
しかして、F側リール台26がテープ巻取り方向へ高速
回転されるため、磁気テープは、テープカセット内の2
つのテープリールのうちF側のリール台26に係合され
た一方のテープリールに高速で巻き取られて行くことに
なる。即ち、FFモードが形成される。
また、ストップモードから巻戻しボタン10を押すと、
前記REWレバー81は後方へ押し込まれると共に、そ
の被ロック片102がロックスライダー115の係合爪
121cに係合されることによって、その押し込まれた
位置にロックされる。そして、これと共に、REWレバ
ー81の左側縁から形成された前記突出片103が第1
図に実線矢印で示すように移動されるため、その突出片
103の上部が右側の押圧レバー70に設けられた前記
トーションばね74の他方の腕74cの先端部に当接し
てこれを略後方へ向けて押圧するようになる。従って、
該トーションばね74の一方の腕74bが押圧レバー7
0のコ字形に形成された部分を略左側から押圧するよう
になるため、これによって、該押圧レバー70が反時計
回り方向へ回動されることになる。従って、右側の押圧
レバー70の左側縁が揺動レバー32の被押圧ピン35
を左側へ押圧することになり、これによって揺動レバー
32が時計回り方向へ回動され、揺動ギヤ36がリール
台ギヤ31に噛合されることになる。
しかして、R側リール台27がテープ巻取り方向へ高速
回転されるため、磁気テープは、テープカセット内の2
つのテープリールのうちR側リール台27に係合された
他方のテープリールに高速で巻き取られて行くことにな
る。即ち、REWモードが形成される。
このように、FFモード及びREWモードにおいてはF
Fレバー82、REWレバー81が揺動ギヤ回動手段6
8の2つの押圧レバー69、70を直接動かすことによ
って、テープ走行方向が規定されることになる。
尚、FFモード又はREWモードから停止ボタン11を
押すことによって、FFレバー82、REWレバー81
に対するロックスライダー115によるロックが解除さ
れるので、FFレバー82、REWレバー81が前方へ
戻されることになり、これによって、ストップモードと
なる。
(n−3.CUWモード、REVモードの形成) CUWモード、即ち、高速正転再生に状態及びREVモ
ード、即ち、高速逆転再生の状態はプレイモードにおい
て早送りボタン9、巻戻しボタン10を押すことによっ
て形成される。
尚、前記したように、再生モードにおいては、リール台
低速回転時駆動系が形成されている。また、ヘッド基板
制御レバー124が第1図、第9図に2点鎖線で示す位
置に来ているので、その基部125の左端部125aが
FFレバー82の右側縁の前端部寄りの位置から立ち上
げ状に形成された押圧突片133とREWレバー81の
突出片103の前方に近接して位置されている。また、
再生モードから早送りボタン9又は巻戻しボタン10が
押されると、FFレバー82又はREWレバー81が後
方へ押し込まれるのであるが、この状態、即ち、プレイ
モードにおいてロックスライダー115はPLAYレバ
ー80の被ロック片94をロックすることによって、前
述したように、ニュートラル位置よりある程度左側へ寄
った位置に来ており、しかも、ロックレバー115に形
成された4つの係合爪121a乃至121dのうちFF
レバー82及びREWレバー81と対応する係合爪12
1d及び121cの係合縁はPLAYレバー80と対応
する係合爪121bのそれより短くされているので、F
Fレバー82の被ロック片106及びREWレバー81
の被ロック片102はロックスライダー115によって
ロックされることはない。従って、キューモード及びレ
ビューモードを維持するには早送りボタン9、巻戻しボ
タン10を押し続ける必要がある。
そこで、再生モードから早送りボタン9又は巻戻しボタ
ン10を押すと、FFレバー82又はREWレバー81
が後方へ押し込まれると共に、FFレバー82に形成さ
れた前記押圧突片133又はREWレバー81に形成さ
れた前記突出片103がヘッド基板制御レバー124の
基部125の左端部125aを後方へ押圧することにな
る。これによって、ヘッド基板制御レバー124は引張
りスプリング128の引張力に抗して時計回り方向へ回
動され、第9図に実線で示す位置と第1図及び第9図に
2点鎖線で示す位置との略中間の位置へと移動されるこ
とになる。従って、回動レバー57は、そのカム孔60
の一側縁がヘッド基板制御レバー124のストッパー突
片129によって押圧されることにより、第9図に実線
で示す位置と2点鎖線で示す位置の中間の位置より稍2
点鎖線で示す位置側の位置へと戻されることになる。こ
れによって、連結リンク130が第9図に2点鎖線で示
す位置から少し反時計回り方向へ回動されるため、その
ヘッド基板19と連結された側の連結ピン132が少し
前方、即ち、テープに対して後退する方向へ、移動され
ることになり、それによって、ヘッド基板19が少しテ
ープに対して後退されることになる。
しかして、ピンチローラ21、21′のうちそれまでキ
ャプスタン22、22′のいずれかに圧着していた方の
ものが当該キャプスタンから離れると共に、磁気ヘッド
20が磁気テープからある程度後退されることになる。
尚、磁気ヘッド20は再生モードにおいて、磁気テープ
のうちこれが接触した部分をそのカセットケースの内部
へ向けて略ヘ字状に屈曲せしめるように接触しているの
で、その状態から前記したように少し後退しても磁気テ
ープから完全に離れることはなく、再生を行なうことが
できる程度には接触した状態とされる。
そして、ヘッド基板19が後退されることによって高速
用ギヤ62が噛合位置へ来ると共に、回動レバー57が
時計回り方向へ回動されることによって、これに支持さ
れた摩擦車56が非接触位置へと移動されることにな
る。即ち、リール台高速回転時駆動系が形成されること
になる。
ところで、再生モードにおけるテープの走行方向は後述
する走行方向切換機構によって押圧レバー69、70を
第5図に示す実線の状態あるいは2点鎖線の状態とする
ことにより選択されるようになっている。従って、再生
モードにおいて早送りボタン9又は巻戻しボタン10が
押されるときはテープの走行方向がフォワード方向、リ
バース方向いずれの方向であっても押圧レバー69、7
0による揺動ギヤ36の位置は機械的に保持されてい
る。しかしながら、その保持はヘッド基板19が再生モ
ードを形成する位置、即ち、第9図に破線で示す位置へ
と移動されることによって為されるようになっている。
しかるに、前記したように、再生モードからFFレバー
82又はREWレバー81が押し込まれることによって
ヘッド基板19が少しテープに対して後退されるので、
後述する走行方向切換機構による押圧レバー69、70
の機械的保持が解除されることになる。従って、押圧レ
バー69、70はFFレバー82の突出片107又はR
EWレバー81のばね掛片103により、時計回り方向
又は反時計回り方向へ回動され得る状態となる。
しかして、FFレバー82が押し込まれたときは、前記
したFFモードが形成される場合と同様にしてそのばね
掛片107が右側の押圧レバー70を時計回り方向へ回
動せしめることにより、揺動ギヤ36が中間ギヤ29と
噛合され、また、REWレバー81が押し込まれたとき
は、前記したREWモードが形成される場合と同様にし
てばね掛片103がトーションばね74を介して右側の
押圧レバー70を反時計回り方向へ回動せしめることに
より、揺動ギヤ36がリール台ギヤ31と噛合されるこ
とになる。
しかして、再生モードから早送りボタン9が押されると
F側リール台26が高速回転され、また、巻戻しボタン
10が押されるとR側リール台27が高速回転されると
共に、これらいずれの場合においても磁気ヘッド20に
よる再生が行なわれることになる。
尚、これらキューモードあるいはレビューモードは、一
般に、再生時における所謂頭出し等を行なう場合に形成
されるモードである。
(o.テープ走行方向の切換機構) 134はプレイモードにおけるテープ走行方向を切換え
るための走行方向切換機構であり、この機構134は、
後述するディレクションスライダー、該ディレクション
スライダーを摺動せしめるカムギヤ、該カムギヤの回転
を予め定められた位置にて阻止するためのストッパー手
段、上記カムギヤを回転駆動するためのスイッチ動作手
段、上記ストッパー手段による回転阻止状態を解除する
ためのストッパー解除手段及び、前記押圧レバーを制御
するためのレバー制御子等により構成されている。
(o−1.ディレクションスライダー)[第1図、第3
図、第4図、第9図] 135はメインシャーシ17の前端部17aに沿うよう
に位置されたディレクションスライダーである。
該ディレクションスライダー135は左右方向に長い板
状に形成されると共に、その右端部に略横倒U字状の切
欠部136が形成されている。そして、ディレクション
スライダー135の左右方向における略中央部にピン部
材配置用の孔137が、また該孔137と上記切欠13
6との間の部分にピン部材配置用の孔138及び139
が、そして、左端部にもピン部材配置用の孔140がそ
れぞれ形成されている。尚、上記左端部に形成された孔
140の略左半分の部分140aは左右方向に沿って延
びるように細長く形成されている。
141はディレクションスライダー135の前側縁のう
ちの左右方向における略中央部から前方へ突出するよう
に形成されたばね掛片である。
また、135a、135aはディレクションスライダー
135の前後縁の中央部から稍左寄りの位置から互いに
稍間隔を置いて前方へ突出した挾持片であり、これらの
間に前記表示用スライダー14の後端から略L字状に突
出された腕片14aの先端から上方へ向って突出された
係合片14bが挾持状に保持されている。従って、この
ディレクションスライダー135が左右方向に移動する
に従って表示用スライダー14もそれと共に左右方向に
移動されることになる。
そして、ディレクションスライダー135はその右端部
に形成された切欠部136にメインシャーシ17から立
設された前記ピン93(前記PLAYレバー80の被ガ
イド長孔92に係合されたピン)が摺動自在に係合され
ると共に、左端部に形成された孔140の左半部140
aにメインシャーシ17から立設されたピン142が摺
動自在に係合されることにより、これらピン93及び1
42によって移動方向を案内されながら左右方向へ一定
の範囲内で移動することができるように設けられてい
る。
143はディレクションスライダー135のうち前記中
央部の孔137の左側の部分に形成された摺動用カム孔
であり、該摺動用カム孔143は稍前後方向に長い略四
角状に形成されると共に、その開孔縁のうちの左右両縁
部は上方へ向けて略直角に屈曲されており、これによっ
て、摺動用カム孔143の左右両開口縁に突条144、
145が形成されている。そして、上記突条144、1
45のうちの右側のもの145はその後端から前端に至
る稍手前の位置までの間が略J字状を成すように形成さ
れ、その前端部145aは略前後方向に延びるように形
成されている。また、左側の突条144は右側の突条と
略点対称を成す形状に形成されている。144aは左側
の突条144の後端部である。
146(第1図及び第4図参照)はディレクションスラ
イダー135の左端部のうち前記孔140の略後側に対
応する部分に形成された制御用カム孔であり、該制御用
カム孔146の開孔縁のうち略前側に位置する部分14
6aは左半部がディレクションスライダー135の摺動
方向に略沿い右半部が右方に行くに従い前方へ変位する
如き略「へ」字に形成されている。
147はディレクションスライダー135の下面に回動
自在となるように設けられたレバー制御子である。該レ
バー制御子147は略三角形状に形成されると共に、そ
の基部がディレクションスライダー135の前記孔13
7の後側の部分から下方へ突設されたピン148に回動
自在に支持されており、また、その回動端から押圧突起
149が上方へ向けて略直角に屈曲されるように形成さ
れている。尚、押圧突起149はディレクションスライ
ダー135に形成された前記孔139内に位置されてお
り、かつ、その上端部は前記押圧レバー69、70の被
押圧縁75、76及び77の高さに略対応する高さに位
置されている。
また、レバー制御子147の略右斜め後方を向くように
位置する側縁のうちの回動端寄りの部分から下方へ向け
て略直角に屈曲するように被押圧片150が形成されて
おり、該被押圧片150の下部はメインシャーシ17に
形成された図示しない長孔を通してメインシャーシ17
の下方まで延びると共に、前記ヘッド基板19の前端寄
りの部分に形成された孔151(第9図参照)内に位置
されている。従って、レバー制御子147はヘッド基板
19が前記したように進退されるのに従って回動せしめ
られることになり、それによって押圧突起149が略前
後方向へ移動されることになる。尚、レバー制御子14
7のこれらの動きの詳細については後述する。
152は前記ディレクションスライダー135に所定に
移動力を付勢するトーションばねであり、該トーション
ばね152のコイル状部152aはメインシャーシ17
から立設された前記ピン71(左側の押圧レバー69が
支持されたピン)の下部に外嵌されている。
153はメインシャーシ17の前端縁のうちの左右方向
における略中央部から前方へ突出するように形成された
ばね掛片であり、該ばね掛片153はその幅がディレク
ションスライダー135に形成された前記ばね掛片14
1の幅と略同じ程度の幅に形成されると共に、その先端
部は下方へ向けて屈曲されている。そして、トーション
ばね152の一方の腕152bは、ディレクションスラ
イダー135に形成された前記ばね掛片141がメイン
シャーシ17側の上記ばね掛片153の上方にこれと重
なるように位置された状態で、該2つのばね掛片141
及び153の左側縁に左側から当接するように掛けら
れ、また、他方の腕152cは上記2つのばね掛片14
1及び153の右側縁に右側から当接するように掛けら
れている。
しかして、ディレクションスライダー135はこれに対
して左右方向への押圧力が加えられなければ、そのばね
掛片141がトーションばね152の腕152b、15
2cによって左右両側から押圧されることによって、そ
のばね掛片141がメインシャーシ17側のばね掛片1
53と上下方向に重なって位置する位置(以下、この位
置をディレクションスライダー135についての「ニュ
ートラル位置」という。)に保持されることになる。
そして、ディレクションスライダー135がニュートラ
ル位置から左側へ摺動されると、そのばね掛片141が
トーションばね152の一方の腕152bをその弾発力
に抗して左側へ向けて押圧しながら移動されるので、こ
の状態において、ディレクションスライダー135にニ
ュートラル位置へ戻ろうとする移動力が付勢されること
になる。また、ディレクションスライダー135がニュ
ートラル位置から右側へ摺動されると、そのばね掛片1
41がトーションばね152の他方の腕152bをその
弾発力に抗して右側へ向けて押圧しながら移動されるの
で、この状態において、ディレクションスライダー13
5にニュートラル位置へ戻ろうとする移動力が付勢され
ることになる。
(o−2.カムギヤ)[第1図、第4図、第7図、第8
図、第10図] 154は前記ディレクションスライダー135を左右方
向へ摺動せしめるための駆動部材であるところのカムギ
ヤである。
カムギヤ154は円板部155の外周縁のうちの互いに
略180゜離間した部分に略U状の切欠部156a、1
56bが形成されると共に、その切欠部156a、15
6bの一側縁の奥部から外周縁に沿って弧状に延びるよ
うな切欠部が形成されており、それによって、互いに略
180゜離間した位置にある程度の可撓性を有する弾性
片157a、157bが形成されている。尚、カムギヤ
154のギヤ歯は、円板部155の外周面のうち切欠部
156a、156bが形成された部分以外の全周に亘っ
て形成されている。
158は円板部155の上面に形成された当接段部であ
り、該係合段部158は、上方から見て、2つの半円形
をその直線部を互いに位置をずらせて配置したような形
状に形成されており、それによって、互いに略180゜
離間し、かつ、互いに反対側を向いて位置する2つの係
合面158a、158bが形成されている。
159は円板部155の下面に形成された押圧カムであ
る。
該押圧カム159は円板部155の中央部に形成された
ボス160の外周部と前記切欠部156a、156bの
うちの一方のもの156aから連続して形成された弧状
に延びる切欠部に近接する位置との間に形成されると共
に、その側面のうちの切欠部156a側の部分159a
が略円弧状に形成された押圧面であり、また、その押圧
面と連続する部分159bが直縁状に形成された支持面
である。
161はメインシャーシ17の中央部から左側縁寄り
に、かつ、前端部17aに寄った位置にメインシャーシ
17の上面からある程度上方へ離間して配置されたサブ
シャーシであり、該サブシャーシ161はその外周縁に
沿う部分の複数の箇所がメインシャーシ17から立設さ
れたピンに固定されている。
162は上記サブシャーシ161のうち、ディレクショ
ンスライダー135に形成された前記摺動用カム孔14
3の略中央部と対応する位置から下方へ向けて突設され
たギヤ支持ピンであり、前記カムギヤ154はその押圧
カム159がディレクションスライダー135の摺動用
カム孔143内に位置された状態で、このギヤ支持ピン
162に回転自在に支持されている。
163(第3図参照)はカムギヤ154を回転せしめる
ための伝達ギヤである。
該伝達ギヤ163は、メインシャーシ17から立設さ
れ、かつ、その上端部がサブシャーシ161に形成され
た孔164(第7図、第8図参照)を通してサブシャー
シ161の上方まで延びているピン165上端部に回転
自在に支持されると共に、前記左側のフライホィール4
9に一体に形成された小ギヤ51と噛合されており、そ
の下面に小ギヤ166(第3図参照)が一体に形成され
ている。尚、該小ギヤ166の下部はカムギヤ154と
対応する高さまで延びている。そして、カムギヤ154
はその切欠部156a、156bが上記小ギヤ166と
対応しない位置へ移動されるべく回転されたときこの小
ギヤ166と噛合することができるように配置されてい
る。
しかして、モータ46が回転されると、その回転は左側
のフライホィール49を介して伝達ギヤ163に伝達さ
れることになる。
そして、カムギヤ154は、その切欠部156a又は1
56bが伝達ギヤ163の小ギヤ166に対向して位置
する位置(以下、カムギヤ154についての「非噛合位
置」と言う。)に来ているときは、伝達ギヤ163の小
ギヤ166と噛合されないので、モータ46が回転して
いてもカムギヤ154は回転されることはない。また、
カムギヤ154は、その円板部155のうちの切欠部1
56a及び156b以外の部分が伝達ギヤ163の小ギ
ヤ166と対向して位置する位置(以下、カムギヤ15
4についての「噛合位置」と言う。)へ回転されること
によって、該小ギヤ166と噛合されるので、この状態
においてモータ46が回転されるとその回転力を伝達さ
れて回転せしめられることになる。
尚、モータ46が回転されると、伝達ギヤ163及びこ
れに形成された小ギヤ166は反時計回り方向へ回転さ
れるので、カムギヤ154は上記小ギヤ166と噛合さ
れることにより、常に、時計回り方向へと回転されるこ
とになる。
(o−3.ストッパー手段)[第7図、第8図] 167は前記カムギヤ154を非噛合位置に保持するた
めのストッパーである。
該ストッパー167は略逆L字状に形成されると共に、
略前後方向に沿って延びる一方の腕167aの長手方向
における略中央部がサブシャーシ161の右側縁寄りの
位置から下方へ向けて突設されたピン168の上部に回
動自在に支持されている。
169は上記一方の腕167aの回動端部から略左側へ
向けて突設された被押圧爪である。そして、ストッパー
167の他方の腕167bの回動端部からは係合ピン1
70が立設され、また、該他方の腕167bの後側縁の
うち回動端寄りの部分から係合突起171が後方へ向け
て突出するように形成されている。尚、係合突起171
は前記カムギヤ154の上面に近接して位置されてい
る。
172は上記ストッパー367に所定の回動力を付勢
し、かつ、所定のタイミングで回動せしめるストッパー
制御レバーである。
該ストッパー制御レバー172は略L字状に屈曲するよ
うに形成されると共に、そのL字の屈曲点位置が前後方
向から見て略コ字形を成すように屈曲されており、その
コ字形に屈曲された部分は、サブシャーシ161の前端
部から下方へ向けて突設されたピン173に回動自在に
支持されている。そして、ストッパー制御レバー172
の略左右方向に延びる一方の腕172aの回動端部には
略横倒U字状の切欠174が形成されており、該切欠1
74に前記ストッパー167の腕167bの先端から立
設された係合ピン170が摺動自在に係合されている。
また、ストッパー制御レバー172の他方の腕172b
の左側に沿う部分のうち略半円形に形成された部分から
下方へ向けて連結ピン175が突設されている。
176はトーションばねである。該トーションばね17
6はそのコイル状部176aがストッパー制御レバー1
72が支持された前記ピン173に外嵌されると共に、
その一方の腕176bの先端部がストッパー制御レバー
172のコ字形に形成された部分172cに、略右側か
ら当接され、他方の腕176cの先端部がストッパー制
御レバー172の他方の腕172bに形成された小さな
ばね掛孔177に係着されている。
これによって、ストッパー制御レバー172は、常時、
トーションばね146の弾発力による反時計回り方向へ
の回動力が付勢されている。従って、前記ストッパー1
67は、その他方の腕167bから立設された係合ピン
170がストッパー制御レバー172の一方の腕172
aによって略後方へ押圧されることにより、常時、時計
回り方向への回動力が付勢されていることになる。
しかして、ストッパー167は、これに反時計回り方向
へ回動するような力が加えられない間は、その係合突起
171がカムギヤ154に形成された係合段部158の
外周面に略前方から接触する位置(以下、「阻止位置」
と言う。)に保持されることになる。
そして、カムギヤ154は、これが回転されてある位置
まで来ると、その係合段部158の係合面158a、1
58bのうちのいずれか一方のものがストッパー167
の係合突起171と係合することになるので、この状態
において、カムギヤ154の回転が阻止される。
尚、カムギヤ154はその係合段部158の係合面15
8a、158bのうちの一方158aがストッパー16
7の係合突起171と係合する位置(以下、カムギヤ1
54についての「第1の位置」と言う。)へ来たときに
その押圧カム159の支持面159bがディレクション
スライダー135の摺動用カム孔143の開孔縁に形成
された前記右側の突条145の前端部145aに左側か
ら当接し、また、他方の係合面158bがストッパー1
67の係合突起171に当接する位置(以下、カムギヤ
154についての「第2の位置」と言う。)へ来たとき
にその押圧カム159の支持面159bがディレクショ
ンスライダー135の左側の突条144の後端部144
aに当接するようになっている。
(o−4.スイッチ操作手段)[第1図、第4図、第7
図、第8図、第11図] 178は連結スライダーである。
該連結スライダー178は左右方向に長い略板上に形成
され、その長手方向における略中央部に左右方向に沿っ
て延びる被ガイド長孔179が形成されると共に、その
右端部に略前後方向に沿って延びる係合長孔180が形
成されている。また、連結スライダー178の後側縁の
略中央部からはばね掛片181が立ち上げ状に形成され
ると共に、該後側縁の左端部から係合片182が下方へ
向けて略直角に屈曲するように形成されている。そし
て、該係合片182は、第11図に示すように、その左
右方向における左半部182aはその下端が略メインシ
ャーシ17に接触する位置まで延びるように高さ方向に
長く形成され、また、右半部182bは高さ方向におい
て長い方の部分182aより相当短く形成されている。
しかして、連結スライダー178は、その被ガイド長孔
179に、後述する制御状態切換レバーを構成する上側
の切換レバーの所定の位置から立設されたガイドピン1
83が摺動自在に形成されることによって、左右方向へ
ある程度移動することができるように支持されると共
に、その右端部に形成された係合長孔180に前記スト
ッパー制御レバー172に設けられた連結ピン175の
下部が摺動自在に係合されている。
184はディレクションスイッチである。
該ディレクションスイッチ184は前記ピン54a(遊
転プーリー54が支持されたピン)からある程度後方へ
離間した位置に図示しない支持部材によってメインシャ
ーシ17の上面から上方へ離されて位置するように設け
られており、そのスイッチ筐体の上面から接触片185
a、185bが互いに左右方向に僅かに離れて対向し合
うようにして突設されている。尚、接触片185a、1
85bは板ばね素材により形成されることによって、左
右方向へある程度撓むことができるようになっており、
また、その互いに対向し合う面の上端部に接点が形成さ
れている。尚、このスイッチ184の2つの接触185
aと185bとが互いに接触されると(第8図参照)、
それから一定の時間モータ46を回転せしめる指令が為
されるようになっている。
186はスイッチ押圧子である。
該スイッチ押圧子186は全体としてその外形が前後方
向に長いU字状に形成されており、その基端部、即ち、
略円弧状の外周縁に近接する部分がメインシャーシ17
から立設された前記ピン54a(遊転プーリー54が支
持されたピン)に回動自在に支持されている。そして、
スイッチ押圧子186の後部には、互いに左右方向に略
平行に対向し合うように位置する2つの腕186a及び
186bが形成されており、その2つの腕186a及び
186bのうちの左側のもの186aは右側のもの18
6bより稍長く形成されている。尚、左側の腕186a
の先端部は右側へ向けて稍突出するように屈曲されてい
ると共に、前記したスイッチ184の左側の接触片18
5aの左側にこれと近接して位置されている。
そして、前記連結スライダー178に形成された係合片
182の上部は、スイッチ押圧子186の2つの腕18
6aと186bの間に係合されている。
しかして、前記ストッパー制御レバー172とスイッチ
押圧子186とが連結スライダー178を介して連結さ
れる。
従って、ストッパー制御レバー172が時計回り方向へ
回動されると、これに設けられた連結ピン175が略右
側へ移動されるため、その連結ピン175に係合長孔1
80が係合された連結スライダー178が右側へ移動さ
れることになる。すると、連結スライダー178の係合
片182がスイッチ押圧子186の右側の腕186bの
左側面を右側へ押圧することになるので、これによっ
て、スイッチ押圧子186が時計回り方向へと回動され
ることになる。そして、スイッチ押圧子186が時計回
り方向へ回動されると、その左側の腕186aがスイッ
チ184の左側の接触片185aを左側から押圧してこ
れを右側の接触片185bに押し付けるようになるの
で、それから一定時間モータ46を回転せしめる指令が
為されることになる。
即ち、ストッパー制御レバー172が時計回り方向へ回
動されることによって、それから一定の時間モータ46
を回転せしめる指令が為されるようになっている。
尚、連結スライダー178は、テープ走行方向としてフ
ォワード方向が選択されるときは後述する制御排除機構
によって第4図に示す位置からそれより後方の第1図に
示す位置へと移動されるようになっているが、スイッチ
押圧子186の腕186a、186bはその連結スライ
ダー178の前後方向における移動ストロークより稍長
く形成されているので、連結スライダー178が前後方
向の移動ストロークにおけるいずれの位置に来ていて
も、その係合片182のスイッチ押圧子186に対する
係合は外れることはない。また、連結スライダーはその
制御レバー172の連結ピン175と係合されているの
で、連結スライダー178が前後方向へ移動されても、
ストッパー制御レバー172を動作せしめることはな
く、また、それとの連結状態が変わることもない。
(o−5.手動ストッパー解除手段)[第7図、第8
図] 187は前記ストッパー167によるカムギヤ154に
対する回転の阻止を手動操作によって解除するストッパ
ー解除手段であり、前記した走行方向切換ボタン12に
よって操作される解除レバーと、該解除レバーに支持さ
れたラチェット車等から成る。
188はサブシャーシ161の下面のうちの右端縁に沿
うように位置された解除レバーである。
該解除レバー188は、前後方向に長い板状に形成さ
れ、その長手方向における略中間部が稍クランク状に銀
曲されると共に、互いに前後方向に離間した位置に前後
方向に沿って延びる被ガイド長孔189及び190が形
成されている。そして、解除レバー188の右側縁のう
ちの略中央部から右側へ向けて突片191が突設されて
おり、該突片191からピン192が立設されている。
また、解除レバー188の左側縁の後端部にはこの部分
を下方へ向けて屈曲することによってばね掛片193が
形成されている。
そして、解除レバー188はその2つの被ガイド長孔1
89、190のうち前側のもの189にサブシャーシ1
61から下方へ向けて突設された前記ピン168(スト
ッパー167が支持されたピン)のストッパー167か
ら下方へ突出した部分が摺動自在に係合されると共に、
後側のもの190にサブシャーシ161の右側縁寄りの
位置から下方へ向けて突出されたピン194が摺動自在
に係合されることによって、一定範囲で前後方向へ移動
することができるように支持されている。
195はトーションばねである。該トーションばね19
5はそのコイル状部195aがサブシャーシ部161の
後側縁に形成されたばね掛片196に嵌合支持されると
共に、その一方の腕195bの先端部がサブシャーシ1
61の後側縁のうち上記ばね掛片196から稍左側へ離
間した部分に形成された他のばね掛片197に後方から
当接されている。そして、トーションばね195の他方
の腕195cの先端部は前記解除レバー188の後端部
に形成されたばね掛片193に略後方から当接されてい
る。
これによって、解除レバー188には、常時、前方へ移
動しようとする移動力が付勢されている。
尚、解除レバー188の前端部には前記走行方向切換ボ
タン12が固定されている。
198はラチェット車であり、該ラチェット車198は
ボス部199と該ボス部199の外周面から反時計回り
方向への略渦巻方向へ向けて突設された多数の爪20
0、200、・・・とから成る。そして、ラチェット車
198はそのボス部199が解除レバー188に形成さ
れた前記突片191から立設されたピン192に回転自
在に支持されると共に、前記ストッパー167が阻止位
置に来ている状態でその被押圧爪169が爪200、2
00,・・・のうち互いに隣接し合う2つのものの間に
位置されるように配置されている。
201は前記ラチェット車198が一つの方向にのみ回
転されるようにその回転方向を規制する制御片である。
該規制片201は板ばね素材により略横倒L字状に形成
されると共に、これの左側の部分が解除レバー188の
突片191の上面のうちラチェット車198の下方に対
応する部分に固定されている。
202は規制片201の右側の部分から略前方へ向けて
略弧状に屈曲するように形成された爪部であり、該爪部
202の先端部は上方へ向けて斜めに屈曲されると共
に、前記ラチェット車198の爪200、200、・・
・のうち互いに隣接し合う2つのものの間に位置するよ
うにされている。
そこで、第7図に示す位置から、走行方向切換ボタン1
2を押すと、解除レバー188がトーションばね195
の押圧力に抗して後方へ摺動されると共に、ラチェット
車198の爪200、200、・・・のうちストッパー
167の被押圧爪169の前方に位置しているものがス
トッパー167の該被押圧爪169を左斜め後方へ向け
て押圧することになる。このとき、ラチェット車198
にはこれを反時計回り方向へ回転せしめようとする負荷
が加えられるが、ラチェット車198は、その爪20
0、200、・・・のうち前記規制片201の爪部20
2の前側に位置するものがその爪部202に当接するこ
とによってその方向への回転が阻止されることになる。
従って、ラチェット車198がストッパー167の被押
圧爪169を略左斜め後方へ移動せしめることになるの
で、これによって、ストッパー167が、ストッパー制
御レバー172によって付勢された時計回り方向への回
動力に抗して反時計回り方向へ回動されることになる。
しかして、ストッパー167はその係合突起171がカ
ムギヤ154に形成された係合段部158の係合面15
8a、158bの回転軌跡から外れた位置へ来る位置
(以下、「阻止解除位置」と言う。)へと移動されるこ
とになる。即ち、カムギヤ154が回転し得る状態とな
る。
尚、解除レバー188を所定量押し込むと、第8図に示
すように、ラチェット車198の爪200はストッパー
167の被押圧爪169から離れる位置まで移動される
ので、ストッパー167は阻止位置から阻止解除位置へ
と移動された後、直ちにストッパー制御レバー172を
介して付勢された時計回り方向への回動力によって阻止
位置へと戻ることになる。従って、解除レバー188が
前方へ戻される前にストッパー167の被押圧爪169
がラチェット車198の爪200の後方に来ることにな
る。
そこで、押し込まれた走行方向切換ボタン12から手を
離すと、解除レバー188がトーションばね195の弾
発力によって前方へ戻されることになり、このとき、ラ
チェット車198が時計回り方向へ回転されることにな
る。即ち、解除レバー188が前方へと戻されて行く
と、ラチェット車198の爪200、200、・・・の
うちストッパー167の被押圧爪169の後方に位置す
るものがそれに衝合するので、ラチェット車198に今
度はこれを時計回り方向へ回動せしめようとする負荷が
加えられることになる。このとき、規制片201は当該
爪200によって下方へ押圧されるだけであるので、ラ
チェット車198の回転を規制することはない。従っ
て、ラチェット車198は時計回り方向へ回転されなが
ら前方へ移動されることになる。
尚、ストッパー167が阻止位置から阻止解除位置へと
移動されることによって、ストッパー制御レバー172
が時計回り方向へ回動されるので、これによって、前記
したように、モータ46を一定時間回転せしめる指令が
成されることになる。
(o−6.テープ走行方向の切換動作) テープの低速走行中におけるテープ走行方向の切換動作
及びストップモードにおけるテープ走行方向の選択動作
は上記したテープ走行方向の切換機構134により次の
ようにして行なわれる。
尚、先にディレクションスライダー135の移動動作に
ついて説明し、その後でディレクションスライダー13
5に設けられたレバー制御子147によるテープ走行方
向の切換動作について説明する。
(o−6−a.ディレクションスライダーの移動) ディレクションスライダー135は次のようにして左右
方向へ移独される。
先ず、ストップモードにおけるディレクションスライダ
ー135を移動せしめる動作について説明する。
ディレクションスライダー135が第1図に示す位置
(以下、ディレクションスライダー135についての
「第1の位置」と言う。)に来ているとき、カムギヤ1
54は第7図に示すように第1の位置に来ている。即
ち、カムギヤ154の係合段部158の一方の係合面1
58aがストッパー167の係合突起171に右側から
係合しており、また、この状態において、前記したよう
に、カムギヤ154の押圧カム159の支持面159b
がディレクションスライダー135に形成された右側の
突条145の前端部154aに左側から当接している。
そして、この状態において、ディレクションスライダー
135はそのニュートラル位置より右側へ来ているの
で、トーションばね152の他方の腕152cの押圧力
によって左側へ移動しようとする移動力が付勢されてい
る。従って、ディレクションスライダー135に付勢さ
れた移動力は右側の突条145を介してカムギヤ154
の押圧カム159に加えられており、これによって、カ
ムギヤ154にはこれを時計回り方向へ回転せしめよう
とする力が付勢されているが、カムギヤ154はその一
方の係合面158aが阻止位置に来ているストッパー1
67の係合突起171に左側から係合しているので、回
転を阻止された状態とされている。
これによって、ディレクションスライダー135が第1
の位置に保持されることになる。
そこで、この状態から前記走行方向切換ボタン12が押
されると、前記したようにしてストッパー167が阻止
解除位置へと移動されるので、カムギヤ154はその回
転を阻止されない状態となる。従って、ディレクション
スライダー135はトーションばね152によって付勢
された左側へ向かう移動力によってニュートラル位置へ
戻ることになり、これによって、カムギヤ154はその
押圧カム159の支持面159bが突条145の前端部
145aによって左方へと押圧されて僅かに時計回り方
向へと回転され、噛合位置へ来るようになる。そして、
これらの動きと共に、ストッパー制御レバー172が時
計回り方向へ回動されるので、これによって、モータ4
6を一定時間回転せしめる指令、即ち、トリガー信号が
出力されることになる。
しかして、モータ46が一定時間回転され、伝達ギヤ1
63が回転されるので、噛合位置へ来ているカムギヤ1
54が時計回り方向へ回転されることになる。尚、この
間にストッパー167は阻止位置へ戻されている。
そして、カムギヤ154が噛合位置から時計回り方向へ
回転されて行くと、その押圧カム159の押圧面159
aがディレクションスライダー135に形成された左側
の突条144と接触しながら回転されるため、該突条1
44が左側へ向けて押圧されて行くことになる。従っ
て、ディレクションスライダー135がニュートラル位
置からトーションばね152の力に抗して左側へ移動さ
れて行くことになる。そして、カムギヤ154が第1の
位置から略180゜回転すると、その押圧カム159の
押圧面159aは突条144から離れ、かつ、その支持
面159bが突条144の後端部144aに右側から接
触することになる。また、これと略同時に、カムギヤ1
54の係合段部158の他方の係合面158bが阻止位
置に戻されているストッパー167の係合突起171に
右側から係合することになる。
尚、カムギヤ154は、その押圧カム159の押圧面1
59aと支持面159bとが接し合う稜線部が左側の突
条144の後端部144aと接触されたところ(この時
点では係合面158bはストッパー167の係合突起1
71に当接する稍手前まで来ている。)で非噛合位置へ
来ているようになり、従って、その時点でモータ46の
回転力を伝達されなくなる。しかしながら、上記稜線部
が突条144の後端面に接触された状態において、ディ
レクションスライダー135にはこれがニュートラル位
置より左側へ移動されることによって右側へ移動しよう
とする移動力が付勢されているので、カムギヤ154は
その他方の係合面158bがストッパー167の係合突
起171に当接するまで、ディレクションスライダー1
35によって更に、時計回り方向へ回転せしめられるこ
とになる。
しかして、カムギヤ154が第2の位置へ来ることにな
り、これによって、ディレクションスライダー135は
第4図に示す位置(以下、ディレクションスライダー1
35についての「第2の位置」と言う。)に保持される
ことになる。
尚、ディレクションスライダー135が第2の位置に来
ている状態から走行方向切換ボタン12が押されたとき
は、前記した動作と同様にして、まずストッパー167
が阻止解除位置へ移動され、それによって、ディレクシ
ョンスライダー135がニュートラル位置へ戻ると共
に、カムギヤ154が噛合位置へ回転され、かつ、モー
タ46の回転力によって第1の位置まで回転されること
になる。しかして、ディレクションスライダー135が
第1の位置へと移動され、その状態がカムギヤ154及
びストッパー167によって保持されることになる。
次に、テープ低速走行モードにおけるディレクションス
ライダー135を移動させる動作について説明する。
尚、テープ低速走行モードにおいてはモータ46が回転
されているので、ディレクションスライダー135の移
動は伝達ギヤ163が回転している状態において行なわ
れる。従って、スイッチ184により出力されるトリガ
ー信号はディレクションスライダー135を移動せしめ
るための要件とはならない。
テープ低速走行モードにおいても、走行方向切換ボタン
12が押されると、ストッパー167が阻止解除位置へ
移動されるので、それによって、ディレクションスライ
ダー135がそれまで保持されていた第1の位置又は第
2の位置からニュートラル位置へと移動されると共に、
カムギヤ154が噛合位置へと回転されて行く。そし
て、噛合位置へ来たカムギヤ154は回転している伝達
ギヤ163によって時計回り方向へ回転され、それによ
ってその押圧カム159がディレクションスライダー1
35の左側の突条144又は右側の突条145を押圧す
ることになるので、ディレクションスライダー135が
ニュートラル位置から左側又は右側へ向けて移動される
ことになる。しかして、前記したストップモードにおけ
る動作と同様にして、カムギヤ154が第2の位置又は
第1の位置に来たところでストッパー167により回転
を阻止されるのと略同時に、伝達ギヤ163との噛合を
離れ、ディレクションスライダー135が第2の位置又
は第1の位置に保持されることになる。
(o−6−b.テープ走行方向の切換え) ディレクションスライダー135が上記したように第1
の位置から第2の位置へと移動され、また第2の位置か
ら第1の位置へと移動されることによって、テープ走行
方向は次のようにして切換えられることになる。
ストップモードにおいて、ディレクションスライダー1
35が第1の位置に来ていると、これに回動自在に支持
された前記レバー制御子147は第1図及び第3図に実
線で示すように、その押圧突起149が前記揺動ギヤ回
動手段68を構成する左右2つの押圧レバー69及び7
0のうちの右側のもの70に形成された第1の被押圧縁
76に略前方から対向する位置(以下、「フォワードモ
ード選択位置」と言う。)に来ている。そして、前記し
たように、レバー制御子147の被押圧片150はヘッ
ド基板19に形成された孔151内に位置されているの
であるが、このストップモードにおいて、ヘッド基板1
9は第9図に破線で示す位置に来ており、この状態にお
いて、上記被押圧片150は上記爪151の開孔縁と特
に接触しない位置に来ている。即ち、レバー制御子14
7はヘッド基板19によって制御されていない状態にお
かれている。
尚、このストップモードにおいて、押圧レバー69及び
70はこれに対して左右いずれの方向へも押圧される力
が加えられていないので、引張りスプリング78により
互いの引張力が均衡した位置に保持されており、従っ
て、前記したように、揺動ギヤ36はニュートラル位置
に保持されている。
そこで、録音ボタン7又は再生ボタン8が押されると、
前記したようにしてヘッド基板19が後退される(テー
プに向って前進する)ことになる。すると、ヘッド基板
19に形成された孔151が後方へ移動されるため、第
9図に2転鎖線で示すように、その前端縁がレバー制御
子147の被押圧片150を後方へ向けて押圧するた
め、レバー制御子147がピン148を回動支点として
反時計回り方向へと回動されることになる。これによっ
て、レバー制御子147の押圧突起149が略後方へ移
動され、第5図に実線で示すように、右側の押圧レバー
70の第1の被押圧縁76を後方へ向けて押圧する位置
(以下、「フォワードモード形成位置」と言う。)に来
る。従って、右側の押圧レバー70が時計回り方向へ回
動されるので、前記したように、揺動レバー32がニュ
ートラル位置から反時計回り方向へ回動されることにな
り、これによって、揺動ギヤ36が中間ギヤ29と噛合
されることになる。
しかして、F側リール台26がテープ巻取方向へ低速で
回転されることになるので、磁気テープはフォワード方
向へ走行せしめられることになる。
即ち、メカデッキ15はフォワードモードを形成するこ
とになる。
そして、上記したフォワードモードから走行方向切換ボ
タン12が押されると、前記したようにして、ディレク
ションスライダー135が第1の位置から第2の位置へ
と摺動されるので、これに一体的に支持されたレバー制
御子147が左側へ移動されて行くことになる。尚、レ
バー制御子147が左側へ移動されて行くと、右側の押
圧レバー70に対する押圧力が解除されるので、2つの
押圧レバー69及び70はその互いに引張力が均衡した
位置に戻されることになる。これによって、左側の押圧
レバー69の被押圧縁75がレバー制御子147の押圧
突起149に略左側にから対向して位置するようにな
る。
しかして、レバー制御子147の押圧突起149が、第
5図に2転鎖線で示すように、左側の押圧レバー69の
被押圧縁75を後方へ押圧する位置(以下、「リバース
モード形成位置」と言う。)へ来ることになる。従っ
て、左側の押圧レバー69が反時計回り方向へ回動され
るので、前記したように、揺動動レバー32が時計回り
方向へ回動されることになり、これによって、揺動ギヤ
36がリール台ギヤ31と噛合されることになる。しか
して、R側リール台27がテープ巻取方向へ低速回転さ
れることになるので、磁気テープはリバース方向へ走行
せしめられることになる。即ち、メカデッキ15はリバ
ースモードを形成することになる。
尚、リバースモードから走行方向切換ボタン12が押さ
れるとディレクションスライダー135が第2の位置か
ら第1の位置へと移動されるので、レバー制御子147
が右側へ移動せしめられ、それによってレバー制御子1
47の押圧突起149がフォワードモード形成位置へと
移動されることになる。これによってフォワードモード
が形成され、磁気テープはフォワード方向へと走行され
ることになる。
また、ストップモードにおいて、ディレクションスライ
ダー135が第2の位置に来ている場合には、レバー制
御子147は第1図及び第3図に2転鎖線で示すよう
に、その押圧突起149が左側の押圧レバー69の被押
圧縁75に略前方から対向する位置(以下、「リバース
モード選択位置」と言う。)に来ている。従って、この
状態から録音ボタン7又は再生ボタン8が押されると、
押圧突起149がリバースモード形成位置へと移動され
ることになり、それによって、リバースモードが形成さ
れることになる。
そして、ストップモードにおいて、ディレクションスラ
イダー135が第1の位置に来ている状態から走行方向
切換ボタン12が押されると、ディレクションスライダ
ー135が第2の位置へ移動されるので、レバー制御子
147の押圧突起149はリバースモード選択位置へと
移動されることになる。また、ストップモードにおい
て、ディレクションスライダー135が第2の位置に来
ている状態から走行方向切換ボタン12が押されると、
ディレクションスライダー135が第1の位置へ移動さ
れるので、レバー制御子147の押圧突起149がフォ
ワードモード選択位置へと移動されることになる。
以上のように、ディレクションスライダー135が第1
の位置に来ているときはテープ走行方向がフォワード方
向とされ、第2の位置に来ているときはリバース方向と
される。
尚、前記したが、ディレクションスライダー135が第
1の位置に来ているとき、即ち、テープ走行方向をフォ
ワード方向とする位置へ来ているときは前記した表示用
スライダー14によってテープレコーダ1の外筐2のう
ちの前面パネル5に形成された表示窓13a、13bの
うちの右側のもの13aに所定の色が現われ、また、デ
ィレクションスライダー135が第2の位置に来ている
とき、即ち、テープ走行方向をリバース方向とする位置
へ来ているときは、左側の表示窓13bに所定の色が現
われるようになっている。これによって、ストップモー
ドにおいては、いずれのテープ走行方向が選択されてい
るかを知ることができ、テープ低速走行モードにおいて
はテープがいずれの方向に走行されているかを知ること
ができる。
また、テープ低速走行モードにおいてテープ走行方向が
切換えられるときには、切換前のモードにおいてキヤプ
スタンに接触していたピンチロ−ラが当該キャプスタン
から離間されると共に、切換後のモードにおいて必要な
ピンチローラがこれに対応したキャプスタンに圧着され
ることになる。尚、図示を省略してあるが、これらの制
御は、ディレクションスライダー135が移動されると
いずれか一方のピンチローラが前進されると共に、他方
のピンチローラが後退される機構によって行なわれるよ
うになっている。
ところで、前記したように、キューモード及びレビュー
モードはプレイモードにおいて早送りボタン9又は巻戻
しボタン10を押すことによって形成されると共に、そ
のテープ走行方向はFFレバー82に設けられたばね掛
片107又はREWレバー81に設けられたばね掛片1
03によって押圧レバー70を直接的に回動せしめられ
ることにより選択されるようになっている。即ち、レバ
ー制御子147の押圧突起149の位置に拘らず強制的
に選択されるようになっている。しかしながら、前記し
たように、テープ低速走行モードにおいて早送りボタン
9又は巻戻しボタン10が押されると、ヘツド基板19
がテープに対してある程度後退される、即ち、前方へ移
動するので、これに形成された孔151の前端縁がある
程度前方へ移動されることになる。従って、レバー制御
子147の被押圧片150に対する後方への押圧力が解
除されるため、その押圧突起149による押圧レバー6
9又は70に対する押圧が解除されることになる。これ
によって、押圧レバー69及び70が互いに引張力の均
衡した位置へ戻されるので、これらはFFレバー82の
ばね掛片107又はREWレバー81のばね掛片103
によって回動され得る状態となる。
(p.制御状態切換レバー)[第1図、第4図] 203は後述する開蓋時走行方向規定機構と、テープ走
行方向自動切換機構及びオートシャットオフ機構の各一
部を構成する制御状態切換レバーであり、この制御状態
切換レバー203はメインシャーシ17に摺動自在に支
持された下側の切換レバーと該下側の切換レバーの上に
重なるように設けられた上側の切換レバーとから成る。
即ち、204が下側の切換レバーであり、205が上側
の切換レバーである。
下側の切換レバー204は基部204a(図面では一部
のみ示してある。)と、該基部204aの右端部から前
方へ向けて略直角に屈曲され、かつ、上側切換レバー2
05と略同じ大きさに形成された前部204bとから成
り、基部204aと前部204bとが連続する部分は側
方から見て略クランク状に屈曲されており、それによっ
て、前部204bがメインシャーシ17からある程度上
方へ離間して位置され、かつ、前記ディレクションスラ
イダー135の左端部の上方に位置するようにされてい
る。
そして、下側の切換レバー204の前部204bの前端
部には上側の切換レバー205の前端部に形成された略
逆U字状の切欠部206と略同じ大きさの図示ない切欠
部が形成され、また、基部204bの右端部から連結ピ
ン207がが下方へ向けて突設されている。また、前部
204bの後端寄りの位置からガイドピン208が立設
され、更に、その右端縁の前端部からばね掛片209が
立ち上げ状に形成されており、左側縁のうちの中央部か
ら稍前寄りの位置から被押圧片210が下方へ向けて屈
曲するように形成されている。
しかして、下側の切換レバー204はその前部204b
の前端部に形成された図示しない切欠部にメインシャー
シ17から立設された前記ピン142(ディレクション
スライダー135の左端部に形成された孔140の左半
分が摺動自在に係合されたピン)の上部が摺動自在に係
合され、かつ、基部204aから下方へ向けて立設され
た前記連結ピン207がメインシャーシ17に形成され
た前後方向に沿って延びる長孔211に摺動自在に係合
されることによって、一定範囲内で前後方向へ移動する
ことができる状態で設けられている。そして、被押圧片
210の下端部はディレクションスライダー135の左
端部に形成された前記制御用カム孔146内に位置され
ている。
また、上側の切換レバー205は前後方向に長い板状に
形成されると共に、その前端部はこれを左側から見た状
態において略コ字状に屈曲するように形成されており、
前記略U字状の切欠部206はそのコ字状に屈曲された
部分に形成されている。
そして、上側の切換レバー205の後部には前後方向に
沿って延びる長孔212が形成されると共に、その略中
央部から前記連結スライダー178を摺動自在に支持す
る前記したガイドピン183が立設されており、また、
その右側縁の後端部からばね掛片213が立ち上げ状に
形成されている。
しかして、上側の切換レバー205はその切欠部206
に前記ピン142が摺動自在に係合され、かつ、その長
孔212に下側の切欠レバー204から立設されたガイ
ドピン208が摺動自在に係合されることによって、下
側の切換レバー204に対し一定範囲内で前後方向へ摺
動自在となるように設けられている。
そして、下側の切換レバー204のばね掛片209と上
側の切換レバー205のばね掛片213との間に引張り
スプリング214が架け渡されている。これによって、
下側、上側両切換レバー204と205とが互いに引張
り合うようにされると共に、上側の切換レバー205に
対して一定の強さ以上の後方への負荷が加えられなけれ
ば、上側の切換レバー205はその長孔212の後端縁
下側の切換レバー204から立設されたガイドピン20
8に当接した位置が保持されることになり、この状態
で、下側、上側両切換レバー204、205が一体的に
移動されることになる。
尚、このように構成された制御状態切換レバー203に
支持された連結スライダー178のばね掛片181に
は、後端が後述する部材に係着された引張りスプリング
215の前端が係着されており、これによって、連結ス
ライダー178に前方へ移動しようとする移動力が付勢
されているので、制御状態切換レバー203には、常
時、前方への移動力が付勢されている。
(q.開蓋時走行方向規定機構)[第1図、第3図、第
4図、第7図、第8図、第12図] 216は開蓋時走行方向規定機構であり、この機構はテ
ープレコーダ1の蓋体3が開かれた状態においては、常
に、テープ走行方向がフォワード方向を選択している状
態となるようにするためのものであり、前記したテープ
走行方向の切換機構134と、制御状態切換レバー20
3及び後述する2つのレバーにより構成されている。
217は所定のモードにおいて前記連結スライダー17
8を押圧する回動レバーである。該回動レバー217は
略逆L字状に形成され、そのL字形の屈曲点位置が前記
ピン54a(遊転プーリ54が支持されたピン)の下端
部に回動自在に支持されると共に、その略左右方向に沿
って延びる一方の腕217aの先端部にはこれを下方へ
向けて略直角に屈曲することによって引掛り片218が
形成されている。また、他方の腕217bは一方の腕2
17aより幅広に形成されると共に、その後端縁から互
いに左右方向に並ぶようにして位置する2つの係合片2
19及び220が後方へ向けて突出するように形成され
ており、その2つの係合片219、220のうち右側に
位置するもの220は前記したスイッチ押圧子186の
右側の腕186bの長さと略同じ程度の長さに形成さ
れ、また、左側のもの219は右側のもの220の長さ
の略半分程度の長さに形成されている。
尚、221は回動レバー217の右側縁のうちピン54
aの略右斜め前方に位置する部分から立ち上げ状に形成
されたばね掛片であり、このばね掛片221に一端が前
記連結スライダー178のばね掛片181に係着された
前記引張りスプリング215の他端が係着されている。
しかして、回動レバー217は引張りスプリング215
の引張力により、常時、反時計回り方向への回動力付勢
されると共に、その右側の係合片220が連結スライダ
ー178の左端部に形成された前記係合片182の長い
方の部分182aに右側から当接することによって、そ
れ以上の回動を阻止されている。
222(第1図、第3図参照)は前記メイン基板16の
左端部に図示しない支持手段によって前後方向へ摺動自
在となるように支持された引張りスライダーである。2
23は該引張りスライダー222の前端部から右側へ向
けて略直角に屈曲された引掛片であり、該引掛片223
は前記回動レバー217の一方の腕217aに形成され
た引掛り片218の前側に位置されている。そして、引
張りスライダー222は図示しないリンク機構を介して
前記蓋体3と連結されており、蓋体3が閉じるときは第
1図及び第3図に示す位置に来ており、蓋体3が開けら
れたときはその位置から後方へ移動され、それによって
回動レバー217が時計回り方向へ回動されるようにな
っている。
そこで、前記したように、テープ走行方向がフォワード
方向であるときは、ディレクションスライダー135が
第1の位置に来ており、この状態において、前記制御状
態切換レバー203はその下側の切換レバー204に形
成された被押圧片210がディレクションスライダー1
35に形成された前記制御用カム孔146の前側縁14
6aによって右斜め後方への押圧力が加えられることに
より、連結スライダー178を介して付勢された引張り
スプリング215の引張力に抗して後方へ押圧されるた
め、第1図に示す位置へと移動されている。これによっ
て、連結スライダー178はその係合片182が前記回
動レバー217の左側の係合片219の後端より稍後方
へ寄った位置に来ている。
そして、この状態において蓋体3が開けられると、回動
レバー217は、その引張り片218が後方へ移動され
引張りスライダー222の引掛片223によって後方へ
移動されることにより、引張りスプリング215の引張
力に抗して時計回り方向へ回動されるのであるが、テー
プ走行方向の切換機構134は何ら動作されることはな
い。即ち、この状態においては連結スライダー178の
係合片182が回動レバー217の左側の係合片219
の回動軌跡から外れた位置に来ているので、回動レバー
217は、いわば空振りするように回動されるだけとな
る。
しかして、テープ走行方向がフォワード方向である状態
から蓋体3が開けられてもその選択されたテープ走行方
向切換えられることはない。即ち、フォワード方向のま
まである。
一方、前記したように、テープ走行方向としてリバース
方向が選択されているときは、ディレクションスライダ
ー135が第2の位置に来ている。この状態において、
ディレクションスライダー135の制御用カム孔146
の前側縁146aは制御状態切換レバー203の下側の
切換レバー204に形成された被押圧片210を押圧し
ていない。従って、制御状態切換レバー203及び連結
スライダー178が引張スプリング215の引張力によ
って第4図に示す位置に来ていると共に、連結スライダ
ー178の係合片182が回動レバー217の2つの係
合片219と220との間に位置されている。即ち、連
結スライダー178の係合片182が回動レバー217
の左側の係合片219の回動軌跡上に位置されている。
従って、この状態において、蓋体3が開けられると、引
張りスライダー222が回動レバー217を時計回り方
向へ回動せしめ、それによって、回動レバー217の左
側の係合片219が連結スライダー179の係合片18
2を略右側へ向けて押圧することになる。これによっ
て、連結スライダー178が右側へ移動されることにな
る。
すると、連結スライダー178のの係合長孔180の左
側縁が前記ストッパー制御レバー172の連結ピン17
5を略右側へ向けて押圧するため、これによって該スト
ッパー制御レバー172がトーションばね176の弾発
力に抗して時計回り方向へ回動されることになる。
しかして、ストッパー167はその係合ピン170がス
トッパー制御レバー172によって前方へ押圧されるこ
とにより、反時計回り方向へ回動せしめられ、阻止解除
位置へと移動されることになる。これによって、カムギ
ヤ154が噛合位置まで回転され、かつ、スイッチ押圧
186によってディレクションスイッチ184がオンさ
れてモータ46がそれから一定時間回転するので、前記
したようにしてディレクションスライダー135が第1
の位置へと移動され、テープ走行方向はフォワード方向
となる。
即ち、テープ走行方向がリバース方向である状態から蓋
体3が開けられると、テープ走行方向はフォワード方向
へと切換えられることになる。
しかして、蓋体3が開けられた状態、即ち、テープレコ
ーダ1が使用を開始されるときあるいはテープレコーダ
1の使用が完了されるときは、テープ走行方向は、常
に、フォワード方向に規定されることになる。
(r.テープ走行方向自動切換機構)[第1図、第4
図、第7図、第12図、第13図] (r−1.構成) 224はテープ走行方向自動切換機構であり、このテー
プ走行方向自動切換機構224は前記したテープ走行方
向の切換機構134と伝達ギヤブロック37及び、後述
するカムギヤ、揺動レバー、押圧レバーにより構成され
ている。
225はカムギヤである。該カムギヤ225はメインシ
ャーシ17のうち前記左側のキャブスタン22を支持す
るスリーブ23の略後方に寄った位置から立設されたギ
ヤ支持ピン226に回転自在に支持されると共に、その
下面に第1のカム部227及び第2のカム部228が一
体に形成されている。
そして、第1のカム部227はカムギヤ225の軸心部
に形成されたボス孔229を囲うような位置からボス孔
229と外周縁との間の略中間の位置までの部分に略楕
円形を成すような形状で形成されている。従って、この
第1のカム部227の外周面はボス孔229を囲うよう
に位置する一端部から他端部へ行くに従ってボス孔22
9からの距離が次第に長くなるように形成されている。
また、第2のカム部228はカムギヤ225の下面のう
ち第1のカム部227の一端部と外周縁との間の略中間
部に位置されると共に、略外周縁に沿うような円弧状に
形成され、かつ、その時計回り方向における先端部は細
く形成されている。
尚、カムギヤ225は前記伝達ギヤ163の小ギヤ16
6と噛合されており、従って、モータ46が回転される
ときは常に回転されることになり、その回転方向は時計
回り方向である。
230は揺動レバーであり、該揺動レバー230は略細
長い板状に形成されると共に、その略中央部が幅広く形
成されており、その一端部に揺動レバー230の長手方
向に沿って延びる長溝231が形成され、また、他端部
の一側縁から被押圧片232が立ち上げ状に形成されて
いる。
233は揺動レバー230の一側縁に沿う部分のうち長
手方向における中央部から稍一端側へ寄った位置から立
設された押圧ピンである。
しかして、揺動レバー230はその略中央部がメインシ
ャーシ17から立設された前記ピン165(伝達ギヤ1
63が支持されたピン)の下端部に回動自在に支持され
ると共に、その長溝231に前記伝達ギヤブロック37
の首振りアイドラー41の先端部から下方へ向けて突設
された係合ピン43の下端部か摺動自在に係合されてい
る。尚、首振りアイドラー41はストツプモードにおい
て、後述する安全機構によって略第3図に示す位置に来
ている。従って、ストツプモードにおいては、揺動レバ
ー230はその一端部が略第3図に示す位置に来ている
ことにより、第1図に示すように、その他端部に形成さ
れた被押圧片232が前記カムギヤ225の第1のカム
部の外周面と接触される位置に保持されている。
234は押圧レバーである。該押圧レバー234は略逆
L字状に屈曲するように形成されると共に、そのL字形
の屈曲部から略左斜め前方へ向けて延びる一方の腕の先
端部から押圧片235が立ち上げ状に形成されている。
しかして、押圧レバー234は前記揺動レバー230の
上側に位置された状態で略中央部が前記ピン165に回
動自在に支持されている。
尚、前記押圧レバー234に形成された押圧片235は
前記ストッパー制御レバー172の他方の腕172bの
先端部に略左斜め後方から近接するようにして位置され
ている。また、前記揺動レバー230から立設された押
圧ピン233は押圧レバー234の他方の腕234bの
稍右側に位置されている。
(r−2.動作) しかして、モータ46が回転されると伝達ギヤブロック
37が反時計回り方向へ回転されるので、その首振アイ
ドラー41には大ギヤ40の回転力をコイルスプリング
45を介して伝達されることにより反時計回り方向への
回転力が付勢されることになる。
しかしながら、首振りアイドラー41はその係合ピン4
3が前記揺動レバー230の長溝231と係合されてお
り、しかも、該揺動レバー230の被押圧片232が前
記カムギヤ225の第1のカム部227に略前側から当
接するように位置されているため、所定の位置からは先
に反時計回り方向へ回動することができないようにされ
る。即ち、首振りアイドラー41はこれが反時計回り方
向へ回転されることによって揺動レバー230を時計回
り方向へ回動せしめることになるのであるが、その揺動
レバー230はこれの被押圧片232がカムギヤ225
の第1のカム部227に前側か当接することによって所
定の位置から先への時計回り方向への回転が阻止される
ことになる。
しかも、カムギヤ225はモータ46が回転している間
常に回転しているので、揺動レバー230の被押圧片2
32とカムギヤ225の中心との間の距離は周期的に変
化されることになる。従って、揺動レバー230は首振
りアイドラー41によって時計回り方向への回動力を付
勢されてはいるが、カム227との位置関係が変化され
るのに従って第12図(A)に実線で示す位置と2点鎖
線で示す位置との間を往復するように揺動されることに
なり、これに伴って首振りアイドラー41も第12図
(A)に実線で示す位置ち2点鎖線で示す位置との間を
往復するように揺動されることになる。
そして、所謂テープエンドの状態、即ち、フォワードモ
ード、FFモード及びキューモードにおいてF側のテー
プリールによる磁気テープの巻取りが完了されたとき、
あるいはリバースモード、REWモード及びレビューモ
ードにおいてR側テープリールによる磁気テープの巻取
りが完了されたときは、F側リール台26又はR側リー
ル台27の回転が阻止されるので、この負荷によって伝
達ギヤブロック37の回転が阻止されるようになる。
すると、首振りアイドラー41は回転力が付勢されない
状態となるので、揺動レバー230に付勢されていた時
計回り方向への回動力が無くなることになる。従って、
揺動レバー230はその被押圧片232がカムギヤ22
5の第1のカム部227の他端部によって後方から押圧
されたとき、第12図(B)に示すように、その被押圧
片232がカムギヤ225の下面のうちの第2のカム部
228の鋭った部分の回転軌跡より外側に位置される位
置まで来るようになる。尚、この位置か揺動レバー23
0から立設された押圧ピン233が前記押圧レバー23
4の他方の腕234bの右側縁に当接することによって
規定される。
そして、第12図(B)に示す状態からカムギヤ225
が更に時計回り方向へ回転されるて来ると、第2のカム
部228の外側面が揺動レバー230の被押圧片232
を略前方へ向けて押圧することになるので、これによっ
て揺動レバー230が反時計回り方向へ更に回動される
ことになる。
従って、押圧レバー234はその他方の腕234bが揺
動レバー230の押圧ピン233によって略左側へ向け
て押圧されることにより、反時計回り方向へ回動される
ことになり、このとき、その押圧片235が前記ストッ
パー制御レバー172の他方の腕172bを略右斜め前
方へ向けて押圧するので、ストッパー制御レバー172
が時計回り方向へ回動されることになる。これによっ
て、ストッパー167が阻止解除位置へと移動されれる
ことになるので、前記したようにしてディレクションス
ライダー135が第1の位置から第2の位置へ、あるい
は第2の位置から第1の位置へと移動されることにな
る。
しかして、フォワードモード、FFモード及びキューモ
ードからテープエンドの状態になると、ディレクション
スライダー135が第1の位置から第2の位置へと移動
されるため、テープ走行方向がリバース方向へと切換え
られることになる。
尚、フォワードモードからテープエンドの状態になる
と、上記したようにテープの走行方向がリバース方向へ
と切換えられると共に、今度はその走行方向において録
音又は再生動作が継続して行なわれることになる。即
ち、所謂オートリバースされることになる。また、キュ
ーモードがフォワードモードにおいて形成されている場
合にテープエンドの状態になると、上記したようにテー
プの走行方向がリバース方向へと切換えられるのである
が、このとき早送りボタン9の押し込みを解除すると、
オートリバースされることになり、キューモードがリバ
ースモードにおいて形成されている場合にテープエンド
の状態になると、テープ走行方向がフォワード方向に切
換えられると共に、後述するオートシヤットオフ機構に
より自動的にストップモードとなる。
そして、リバースモード、REWモード及びレビューモ
ードからテープエンドの状態になると、ディレクション
スライダー135が第2の状態か第1の位置へと移動さ
れるため、テープ走行方向がリバース方向へと切換えら
れることになる。
尚、リバースモード、REWモード及びリバースモード
から形成された場合のレビューモードからテープエンド
の状態になると、後述するオートシヤットオフ機構によ
り自動的にストップモードとなる。
(s.オートシヤットオフ機構)[第1図、第4図、第
12図] 236はオートシヤットオフ機構である。このオートシ
ヤットオフ機構236は前記したロックスライダー11
5、制御状態切換レバー203、テープ走行方向自動切
換機224を構成する各部材及び後述する連結レバーに
より構成されている。
237が連結レバーである。該連結レバー237はメイ
ンシャーシ17の下面に沿って摺動されるように配置さ
れており、図面ではその左側の端部と右側の端のみを示
してあるが実際は左右方向に長い板状に形成されてい
る。
238は連結レバー237の左端部に左右方向に沿って
延びるように形成された係合長孔であり、該係合長孔2
38に前記制御状態切換レバー203の下側の切換レバ
ー204から下方へ向けて突設された連結ピン207の
下部が摺動自在に係合されている。
また、239は連結レバー237の右端部から後方へ向
けて略直角に屈曲された連結片であり、この連結片23
9の先端部が、前記ロックスライダー115の下面の左
端部に設けられたピン240の下部に回動自在に連結さ
れている。尚、上記ピン240の下部はメインシャーシ
17に形成された図示しない長孔を通してメインシャー
シ17の下面側に突出されている。
241は連結レバー237の後縁のうち左端部寄りの位
置から立ち上げ状に形成された被押圧突起であり、該被
押圧突起241の上部はメインシャーシ17に形成され
た左右方向に長い長孔242を通してメインシャーシ1
7の上面側に突出されており、かつ、テープ走行方向が
リバース方向であるとき前記した押圧レバー234の他
方の腕234bの先端に左側から近接するように位置さ
れている。(第4図参照) そこで、前記したように、テープ走行方向がフォワード
方向であるときはディレクションスライダー135が第
1の位置に来ていることによって、制御状態切換レバー
203が、テープ走行方向でリバース方向であるときの
位置よりある程度後方へ寄った位置に来ている。従っ
て、連結レバー237はその係合長孔238の縁が下側
の切換レバー204から突設された連結ピン207によ
って後方へ押圧されることにより、第1図に示す位置へ
来ている。これによって、連結レバー237に形成され
た被押圧突起241が前記押圧レバー234の他方の腕
234bの先端部の回動軌跡から稍後方に外れて位置す
ることになる。しかして、前記したように、テープエン
ドの状態になると、押圧レバー234が反時計回り方向
へ回動されるのであるが、連結レバー237はその被押
圧突起241が上記した位置に来ているため、何ら動作
されることはない。
また、前記記したように、テープ走行方向がリバース方
向であるときはディレクションスライダー135が第2
の位置に来ていることによって、制御状態切換レバー2
03がフォワード走行時の位置より前方へ来ている。従
って、連結レバー237の被押圧突起241が押圧レバ
ー234の腕234bの先端部の回動軌跡上に位置して
いる。しかして、テープエンドの状態になると、押圧レ
バー234が反時計回り方向へ回動され、このとき、該
押圧レバー234の他方の腕234bが連結レバー23
7の被押圧突起241を略左側へ向けて押圧するように
なる。これによって連結レバー237が左側へ移動され
るので、これに連結されたロックスライダー115が左
側へ移動されることになる。
しかして、それまでロックスライダー115によって押
し込み位置にロックされていたRECレバー79又はP
LAYレバー80あるいはREWレバー81が前方へ戻
されるので、ストップモードとなる。即ち、オートシヤ
ットオフされることになる。
(t.安全機構)[第14図] 243はストップモードにおいて、前記揺動レバー23
0を一定の範囲内に位置させておくための安全機構であ
る。
244は規制アームである。該規制ア ム244は略
「字状」に屈曲するように形成されると共に、その基端
部が左側から見た状態において略コ字形に形成されてお
り、そのコ字形に形成された部分がメインシャーシ17
から立設された前記ピン58(摩擦車56を支持する回
動レバー57が支持されたピン)に回動自在に支持され
ている。244aは規制アーム244の先端部を上方へ
向けて略直角に屈曲することにより形成された規制片で
ある。
246は首振りアイドラー41の基部41aの外周面の
うち突片42と略180゜離間した部分から突設された
被規制片である。
247はアーム押圧レバーである。該アーム押圧レバー
247はその基部247aの前端部が前記ピン28に回
動自在に支持されると共に、その後端部の左側にばね掛
片248が、また、その右側に係合片249が形成され
ている。
250はカムスライダーである。該カムスライダー25
0は前記ロックスライダー115と略同じような形状に
形成されており、その前側縁のうちのロックスライダー
115に形成された係合爪121b、121c及び12
1dと略対応する位置からカム爪251a、251b及
び251cが前方へ向けて突出するように形成されてい
る。そして、カム爪251a、251b、及び251c
の右側縁の大部分は後方へ行くに従って次第に右側へ変
位する斜縁とされており、これらの斜縁はロックスライ
ダー115の係合片121b、121c及び121dの
斜縁よりも相当長く形成されている。
252、252はカムスライダー250のうちの互いに
左右方向に離間した位置に形成された被ガイド長孔であ
り、253は前側縁の略中央部から立上げ状に形成され
た引掛片である。
そして、カムスライダー250はロックスライダー11
5の上側に重ねられるように位置された状態で、その被
ガイド長孔252、252にロックスライダー115が
支持された前記ガイドピン117、117が摺動自在に
係合されると共に、そのばね掛片253とメインシャー
シ17の側の前記ばね掛片119との間に引張りスプリ
ング254が架け渡し状に設けられている。
しかして、カムスライダー250は引張りスプリング2
54の引張力によって、常時、右側へ移動しようと移動
力が付勢されると共に、これに対して左側へ移動される
ような押圧力が加えられていない間はその被ガイド長孔
252、252の左端縁がガイドピン117、117に
当接することにより、そのカム爪251a、251b、
251cがロックスライダー115の係合爪121b、
121c、121d上に重なる位置に保持されている。
また、前記規制アーム244の略コ字形に形成された部
分の後端部とロックスライダー115に形成されたばね
掛片118との間に引張りスプリング255が架け渡し
状に設けられている。
従って、規制アーム244は引張りスプリング255の
引張力によって、常時、時計回り方向への回動力が付勢
されており、その回動力により、これの図示しない当接
部が前アーム押圧レバー247の所定の位置に略左側か
ら当接されている。これによって、アーム押圧レバー2
47にも時計回り方向への回動力が付勢されていると共
に、その係合片249がカムスライダー250に形成さ
れたばね掛片253の下部に略左側から当接することに
より所定の位置に保持されている。
尚、規制アーム244、アーム押圧レバー247及びカ
ムスライダー250がそれぞれ上記したようにして所定
の位置に保持されている状態(この状態はストップモー
ドである。)において、規制アーム244はその規制片
244aが首振りアイドラー41の基部41aの略右側
に近接するように位置されており、このとき、首振りア
イドラー41の被規制片246は規制片244aに略左
斜め後方から近接するように位置されている。
そこで、第14図に実線で示す状態、即ち、ストップモ
ードから録音ボタン7、再生ボタン8、早送りボタン9
及び巻戻しボタン10のうちいずれかが押されると、R
ECレバー79、PLAYレバー80、REWレバー8
1及びFFレバー82のうちの押されたボタンと対応す
るものが後方へ送り込まれると共に、前記したように、
ロックスライダー115によりロックされるのである
が、その押し込まれて行くときにRECレバー79を除
くこれらレバーに形成された被ロック片94、102、
106のうち所定のものがカムスライダー250に形成
されたカム爪251a、251b、251cのうち所定
のものの斜縁を右斜め後方へ向けて押圧することにな
る。これによって、カムスライダー250が引張りスプ
リング254の引張力に抗して左側へ移動されるので、
そのばね掛片253がアーム押圧レバー247の係合片
249を左側へ押圧することになる。すると、アーム押
圧レバー247が反時計回り方向へ回動されるため、こ
れと当接している規制アーム244が第14図に2点鎖
線で示す位置まで回動されることになる。
しかして、規制アーム244の規制片244aが前方へ
移動されるので、首振りアイドラー41は前記したよう
に揺動され得る状態となる。
そして、ロックスライダー115がこれによるレバーの
ロックを解除した後右側へ戻されると、規制アーム24
4、アーム押圧レバー247が引張りスプリング255
の引張力によって第14図に示す位置へと戻されること
になる。従って、例えば、首振りアイドラー41が第1
2図(C)に実線で示す位置に来ている状態でロックス
ライダー115が右側へ戻されると、首振りアイドラー
41はその被規制片246が規制アーム244の規制片
244aによって略後方向へ向けて押圧されることにな
り、第14図に示す位置へいわば強制的に移動されるこ
とになる。これによって、揺動レバー230はその被押
圧片232が少なくともカムギヤ225の第2のカム部
228の回転軌跡の内側に来る位置へと移動されるるこ
とになる。
しかして、ストップモードからモータ46が回転された
ときにオートシヤットオフが為されることを確実に防止
することができる。
(u.ボタンロックスライダー)[第3図] 256はボタンロックスライダーである。該ボタンロッ
クスライダー256はメインシャーシ17の前端部17
aの前面のうちの略右側半分の位置に配置され、かつ、
図示しない支持手段により左右方向へ摺動自在となるよ
うに支持されている。
257a、257b、257c及び257dは側方から
見て略L字状に屈曲された阻止片であり、これら阻止片
257a、257b、257c及び257dはボタンロ
ックスライダー256の一部を切り起すようにして形成
されている。
尚、テープレコーダ1の外筐2の外面の所定の位置に
は、このボタンロックスライダー256を左右へ移動せ
しめるための図示しないつまみが設けられている。
しかして、ボタンロックスライダー256が第3図に示
す位置に来ていときは、その阻止片257a〜257d
がボタン乃至10の後方に対応しない位置に来ているの
で、この状態ではボタン7及至10を押し込むことが可
能である。そして、ボタンロックスライダー256が第
3図に示す位置から右側へ所定量移動されると、その阻
止片257aが録音ボタン7の後方に、阻止片257b
が再生ボタン8の後方に、阻止片257cが早送りボタ
ン9の後方に、そして、阻止片257dが巻戻しボタン
10の後方にそれぞれ近接して位置されるため、これら
ボタン7乃至10を押し込むことができない状態とな
る。
(v.走行準備機構)[第15図] 第15図(A)はオートシャットオフ機構が働いたとき
に、カムギヤ154を正規のロック位置、即ち、前記し
た第1の位置又は第2の位置に待機させて、それによっ
て走行方向の選択が正しく為されておくようにしたもの
である。
即ち、258はサーボ回路であり、このサーボ回路25
8を介して前記モータ46に駆動電流が供給される。
259はパワースイッチであり、電源VCCと前記サー
ボ回路258との間に介挿されており、前記カムスライ
ダー250が前記各モードレバー79乃至82が押し込
まれることによって左方へと移動することにより閉じサ
ーボ回路258と電源VCCとの間を導通するようにな
っている。
260は遅延回路であり、前記サーボ回路258と電源
CCとの間にパワースイッチ259と並列になるよう
に介挿されている。そして、この遅延回路260は前記
ディレクションスイッチ184のトリガー信号が入力さ
れると、そのときから一定時間、例えば2秒間、サーボ
回路258と電源VCCとの間を導通するようになって
いる。
しかして、前述のように、オートシャットオフが働く
と、カムスライダー250が引張スプリング254によ
って右方へと引張られ元の位置に戻されてパワースイッ
チ259が開き電源VCCとサーボ回路258との間が
遮断される。しかしながら、オートシャットオフが働く
ときは、カムギヤ154のロックが解除され、該ロック
が解除されると同時に前記ディレクションスイッチ18
4が瞬間的に閉じられ、そのトリガー信号が遅延回路2
60に入力されるので、それから一定時間サーボ回路2
58と電源VCCとの間が導通されることになる。この
関係を第15図(B)のタイムチャートに示す。
オートシャットオフが働いて、カムギヤ154のロック
が解除され、それと同時にモータ46が停止してしまう
と、カムギヤ154は第1の位置でも第2の位置でもな
い中途半端な位置にとどまってしまうが、この走行準備
機構によれば、カムギヤ154のロックが解除されると
殆ど同時にディレクションスイッチ184が瞬間的に閉
じ、そのトリガー信号により遅延回路260がそれから
一定時間、例えば2秒間、サーボ回路258を電源V
CCと導通させるので、モータ46は回転をつづけ、従
って、カムギヤ154は次のロック位置、即ち、第1の
位置又は第2の位置まで確実に回転されることになる。
(w.オートシャットオフ解除機構)[第16図] 261はシャットオフオンオフレバーであり、メインシ
ャーシ17に立設されたピン142の上端部に回動自在
に支持されている。
263はシャットオフオンオフレバーの前端縁から前方
へ向けて突出した操作片であり、メインシャーシ17の
前端部17a及び外筐2の前面パネル5に形成された図
示されない挿通孔を通って前面パネル5の前面側へと突
出されている。
264a、264bはクリック孔であり、264aはシ
ャットオフオン用のものでり、264bはシャットオフ
オン用のものである。265はクリック片であり、板バ
ネ素材で形成されており、その基端部がシャットオフオ
ンオフレバー261の稍上方に位置されたサブシャーシ
161に固定されており、先端には下方へ向って打ち出
し状に形成された係合突部265aが形成されていて、
この係合突部265aはシャットオフオンオフレバー2
61のクリック孔264a、264bの回転軌跡上に弾
接されている。
しかして、シャットオフオンオフレバー261はそのク
リック孔264aがクリック片265の係合突部265
aと係合することによって第16図(A)に示すシャッ
トオフオンの状態に、また、クリック孔264bが係合
突部265aと係合することによって第16図(B)に
示すシャットオフオンの状態に保持されるようになって
いる。
266はシャットオフオンオフレバー261の前端縁の
右端から下方へ向けて折曲形成された押圧片であり、前
記上側の切換レバー205の右側縁の前端部から右方へ
向って突設された被押圧片267にその前側から対向す
るように位置されている。
しかして、シャットオフオンオフレバー261の操作片
263を左側に倒して第16図(A)に示す状態として
おけば、その押圧片266は切換レバー205の被押圧
片267から前方へ離れているので、切換レバー205
はシャットオフオンオフレバー261には何ら影響され
ず、リバース再生又はリバース録音時に連結レバー23
7の被押圧片241押圧レバー234によって押圧され
る位置にあり、従って、テープエンドに来てリール台が
停止すると、オートシャットオフとなる。
また、シャットオフオンオフレバー261の操作片26
4を右方へと倒して第16図(B)に示す状態としてお
くと、その押圧片266が切換レバー205の被押圧片
267を後方へと押圧して、切換レバー205が後方へ
移動した状態となり、これによって連結レバー237の
被押圧片241が押圧レバー234の他方の腕234b
の先端部の回動軌跡から外れた位置に来ていることにな
るので、テープエンドに来てもオートシャットオフは働
かずにテープ走行方向が切換わることになる。
このようなオートシャットオフ解除機構を設けておくこ
とによって、連続再生、即ち、エンドレス再生を行なう
ことができる。
(G.発明の効果) 以上に記載したことから明らかなように、本発明リバー
ス再生機能を有するテーププレーヤーは、第1の位置と
第2の位置との間を移動されると共にその位置の変更に
よってテープの再生時走行方向を切換える再生方向変更
部材と、テープ走行系の駆動モータにより第1の位置と
第2の位置との間を移動され、第1の位置にあるとき前
記再生方向変更部材を第1の位置に保持し、第2の位置
にあるとき前記再生方向変更部材を第2の位置に保持す
る位置変更部材と、前記位置変更部材を第1の位置と第
2の位置とにロックするロック部材と、前記ロック部材
がロック解除方向に移動されることによって信号を出力
する方向切換スイッチと、電源と前記モータの駆動回路
との間に走行指令により閉じるパワースイッチを並列に
介挿され前記方向切換スイッチよりの信号を受けて該信
号の入力時から一定時間前記モータ駆動回路に駆動電流
を供給する遅延回路と、テープが終端まで走行されると
前記ロック部材をロック解除方向へと移動せしめるテー
プエンド検出部材とを備えたことを特徴とする。
従って、本発明によれば、テープが終端に来たところで
方向切換スイッチが信号を発するので、そのままシヤッ
トオフとなってパワースイッチが開いても、尚、それか
ら一定時間駆動モータが回転するため、再生方向変更部
材は必ず第1の位置又は第2の位置のいずれかの位置に
て保持されることになり、テープ走行方向の選択状態が
常に安定なものとなり、従って、常に安定した動作状態
が得られることになる。
尚、本発明リバース再生機能を有するテーププレーヤー
は、これを実施例に示したように、録音機能を有するも
の、即ち、テープレコーダに適用しても良いものであ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明リバース再生機能を有するテーププレーヤ
ーをテープレコーダーに適用した実施の一例を示すもの
であり、第1図はストップ状態におけるテープレコーダ
のメカデッキを一部省略して示す平面図、第2図はテー
プレコーダの外観図、第3図はストップ状態におけるテ
ープレコーダのメカデッキの全体を示す平面図、第4図
はテープ走行がリバース方向とされた状態におけるテー
プレコーダのメカデッキを一部省略して示す平面図、第
5図はリール台駆動系の一部を示す要部平面図、第6図
は伝達ギヤブロックの拡大斜視図、第7図はロック状態
におけるテープ走行方向の切換機構の一部を示す要部平
面図、第8図はロックが解除された状態におけるテープ
走行方向の切換機構の一部を示す要部平面図、第9図は
ストップモードから再生モードが形成されるときの動作
を示すメカデッキの要部平面図、第10図は走行方向切
換ギヤの拡大平面図、第11図は第1図におけるXI−XI
線に沿う断面図、第12図(A)乃至(C)はオートリ
バース機構によるオートリバース動作を(A)から
(C)へ順を負って示す要部平面図、第13図はカムギ
ヤの斜視図、第14図は安全機構を示す要部平面図、第
15図は走行準備機構を示し、(A)は回路図、(B)
はタイムチャート図、第16図はオートシャットオフ解
除機構を示すもので、(A)はオートシャットオフオン
の状態を、(B)はオートシャットオフオフの状態をそ
れぞれ示す要部平面図である。 符号の説明 1……テーププレーヤー、37、225、230、23
4……テープエンド検出部材、46……モータ、135
……再生方向変更部材、154……位置変更部材、16
7……ロック部材、184……方向切換スイッチ、25
8……モータ駆動回路、259……パワースイッチ、2
60……遅延回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の位置と第2の位置との間を移動され
    ると共にその位置の変更によってテープの再生時走行方
    向を切換える再生方向変更部材と、 テープ走行系の駆動モータにより第1の位置と第2の位
    置との間を移動され、第1の位置にあるとき前記再生方
    向変更部材を第1の位置に保持し、第2の位置にあると
    き前記再生方向変更部材を第2の位置に保持する位置変
    更部材と、 前記位置変更部材を第1の位置と第2の位置とにロック
    するロック部材と、 前記ロック部材がロック解除方向に移動されることによ
    って信号を出力する方向切換スイッチと、 電源と前記モータの駆動回路との間に走行指令により閉
    じるパワースイッチと並列に介挿され前記方向切換スイ
    ッチよりの信号を受けて該信号の入力時から一定時間前
    記モータ駆動回路に駆動電流を供給する遅延回路と、 テープが終端まで走行されると前記ロック部材をロック
    解除方向へと移動せしめるテープエンド検出部材と、 を備えたことを特徴とするリバース再生機能を有するテ
    ーププレーヤー
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