JPH06198463A - 熱可塑性樹脂へのマーキング方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂へのマーキング方法

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Publication number
JPH06198463A
JPH06198463A JP4342267A JP34226792A JPH06198463A JP H06198463 A JPH06198463 A JP H06198463A JP 4342267 A JP4342267 A JP 4342267A JP 34226792 A JP34226792 A JP 34226792A JP H06198463 A JPH06198463 A JP H06198463A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molded product
laser beam
molded
marking
synthetic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4342267A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kondo
剛 近藤
Masami Onishi
昌見 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP4342267A priority Critical patent/JPH06198463A/ja
Publication of JPH06198463A publication Critical patent/JPH06198463A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】熱可塑性合成樹脂の成形品にレーザビームを照
射して成形品とは異なる色の刻印を施す。 【構成】ABS樹脂である熱可塑性合成樹脂と顔料とを
含む材料を成形して成形品4を得る。成形品4の表面に
エネルギー密度が12500kW/cm2 以上であるレ
ーザビームをレーザ光源1および偏向装置2を用いて照
射して白色ないし茶色の刻印6を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザビームを用いて
熱可塑性合成樹脂の表面に刻印を施す熱可塑性樹脂への
マーキング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱可塑性合成樹脂の成形品の
表面に文字や記号などを付すマーキング方法としては、
成形品とは異なる色の液状の印刷材料を吹きつけたりス
クリーン印刷したりした後に印刷材料を乾燥させる方法
が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来方法では、成
形品とマーキングを施す印刷材料とは異なる材料である
から、成形品と印刷材料とを完全に密着させることがで
きず、耐熱衝撃性、耐候性、耐摩耗性などが十分ではな
いという問題がある。このような問題を解決するため
に、成形品の成形時に付すべき文字や記号を成形品の表
面に対して突出ないし凹陥させる方法が考えられる。し
かしながら、この方法では文字や記号に相当する型を成
形型に設けることが必要であって、各成形品に同じ文字
や記号を付す目的には使用できても、量産品に通し番号
などを付与する目的には適さないという問題がある。
【0004】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、成形後の成形品にレーザビームを照射するこ
とによって任意の文字や記号を刻印することができるよ
うにし、かつレーザビームの照射のみによって文字や記
号を成形品とは異なる色に発色させることができるよう
にした熱可塑性樹脂へのマーキング方法を提供しようと
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、ABS樹脂である熱可塑性合成樹脂と
顔料とを含む材料を成形した後、成形品の表面にエネル
ギー密度が10000kW/cm2 以上であるレーザビ
ームを照射して刻印するのである。
【0006】
【作用】上記方法によれば、熱可塑性合成樹脂の成形品
が着色材としての顔料を含んでいるのであって、エネル
ギー密度の大きなレーザビームを照射してこの成形品の
表面に刻印を施すことによって、成形品の表面に成形品
とは異なる色の文字や記号を刻印することができるので
ある。発色の機構については明確にはなっていないが、
熱可塑性合成樹脂がレーザビームによって炭化すること
によって着色するか、熱可塑性合成樹脂に含まれる炭素
が二酸化炭素になって蒸発する際に成形品の表面に多数
の微細な気泡が生じることによって成形品の表面に拡散
反射面が形成されるなどの機構が考えられる。いずれに
せよ上記方法によって成形品の色とは異なる色の刻印を
施すことができるのであって、熱可塑性合成樹脂の成形
品が白色であれば茶色の刻印、成形品が青色であれば白
色ないし茶色の刻印を形成することができる。この場
合、レーザビームのエネルギー密度に応じて刻印の色が
変化する。また、成形後の成形品に対してレーザビーム
を照射するから刻印すべき文字や記号に対応した型を必
要とせず、しかもレーザビームの照射位置を制御するだ
けで任意の文字や記号を刻印することができるから、任
意の形状の成形品に刻印することができるとともに、成
形品ごとに異なる文字や記号を容易に刻印することがで
きる。さらには、刻印された文字や記号は成形品に対し
て別の材料を用いたものではないから、耐熱衝撃性、耐
候性、耐摩耗性などにすぐれた刻印を施すことができる
のである。
【0007】
【実施例】本発明方法を実施する装置を図1に示す。レ
ーザビームはレーザ光源1より発生し、偏向ミラーなど
を備えた偏向装置2により任意の方向に偏向される。偏
向装置2はコンピュータのような制御装置3によって制
御され、制御装置3に設定した文字や記号が成形品4の
表面に刻印される。成形品4は、ABS樹脂を射出成形
法により成形したものであって、少なくとも表面部分に
は顔料を含んでいる。顔料としては、たとえばチタン白
(酸化チタン)を用いる。また、配線器具などに用い場
合に難燃性を付与するために臭素系のの難燃剤および酸
化アンチモンよりなる難燃助剤をABS樹脂に含有させ
る。制御装置3は、エネルギー供給装置5を通してレー
ザ光源1の出力も制御しており、レーザ光源1からはパ
ルス変調された略一定のエネルギーのレーザビームが出
力されるようになっている。このような構成の装置によ
って、レーザビームの成形品の表面でのエネルギー密度
を12500kW/cm2 に設定したところ、成形品4
の表面に刻印6を施すことができた。
【0008】レーザビームのエネルギー密度は、次式で
求めることができる。すなわち、レーザビームのパワー
のピーク値をP、成形品4の表面でのレーザビームによ
るスポットの直径をAとすれば、エネルギー密度ωは、 ω=P/A であって、レーザビームが周期tr 、オン期間tw でパ
ルス変調され、その平均エネルギーがAPであるとすれ
ば、 AP・tr =P・tw であるから、結局、エネルギー密度ωは、 ω=(tr /tw )・AP/A と表すことができる。たとえば、レーザビームの平均エ
ネルギーを0.5W、周期を1/(3×103 )S、オ
ン期間を170nS、スポットの直径を100μmに設
定すれば、上式によって、1/(3×103 )/(17
0×10-9)×0.5/{(50×10-62 ×3.1
4}≒12500kW/cm2 を得ることができる。
【0009】ここに、刻印6の色はレーザビームのエネ
ルギー密度によって変化し、白色ないし茶色になる。茶
色になるのは、成形品4の熱可塑性合成樹脂がレーザビ
ームによって炭化してカーボンが析出することによって
生じると考えられる。
【0010】
【発明の効果】本発明は上述のように、ABS樹脂であ
る熱可塑性合成樹脂と顔料とを含む材料を成形した後、
成形品の表面にエネルギー密度が10000kW/cm
2 以上であるレーザビームを照射して刻印するものであ
り、熱可塑性合成樹脂の成形品が着色材としての顔料を
含んでいるのであって、エネルギー密度の大きなレーザ
ビームを照射してこの成形品の表面に刻印を施すことに
よって、成形品の表面に成形品とは異なる色の文字や記
号を迅速に刻印することができるという利点がある。ま
た、成形後の成形品に対してレーザビームを照射するか
ら刻印すべき文字や記号に対応した型を必要とせず、し
かもレーザビームの照射位置を制御するだけで任意の文
字や記号を刻印することができるから、任意の形状の成
形品に刻印することができるとともに、成形品ごとに異
なる文字や記号を容易に刻印することができるという効
果を奏する。さらには、刻印された文字や記号は成形品
に対して別の材料を用いたものではないから、耐熱衝撃
性、耐候性、耐摩耗性などにすぐれた刻印を施すことが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 レーザ光源 2 偏向装置 3 制御装置 4 成形品 5 エネルギー供給装置 6 刻印

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ABS樹脂である熱可塑性合成樹脂と顔
    料とを含む材料を成形した後、成形品の表面にエネルギ
    ー密度が10000kW/cm2 以上であるレーザビー
    ムを照射して刻印することを特徴とする熱可塑性樹脂へ
    のマーキング方法。
JP4342267A 1992-12-22 1992-12-22 熱可塑性樹脂へのマーキング方法 Pending JPH06198463A (ja)

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JP4342267A JPH06198463A (ja) 1992-12-22 1992-12-22 熱可塑性樹脂へのマーキング方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007245460A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Alps Electric Co Ltd 積層成形品及びその製造方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20011211