JPH061982Y2 - コンクリート建築における配管孔形成具 - Google Patents

コンクリート建築における配管孔形成具

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JPH061982Y2
JPH061982Y2 JP1988054722U JP5472288U JPH061982Y2 JP H061982 Y2 JPH061982 Y2 JP H061982Y2 JP 1988054722 U JP1988054722 U JP 1988054722U JP 5472288 U JP5472288 U JP 5472288U JP H061982 Y2 JPH061982 Y2 JP H061982Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、コンクリート建築のにおいて、廊下、ベラン
ダ等に配管孔を形成するための配管孔形成具に関する。
(従来の技術) 例えば第5図に示すように、コンクリート建物の廊下ま
たはベランダ1,1…を貫通して排水管2を配管する場
合に、従来では、第4図aに示すようにコンクリート打
設用仮枠3の配管予定位置に紙管からなる配管孔形成具
4を単に載置するか、あるいは図示のように仮枠3に位
置決め用の釘5を打ち込んで上記形成具4の移動を阻止
し、続いて仮枠3上にコンクリート6を打設し、その養
生固化後、仮枠3を取り外し、釘5の突出部分を切除
し、形成具4を剥脱し、次に同図bに示すように、上記
形成具4により形成された配管孔7内に排水管2を挿通
し、該排水管2と配管孔7との間にモルタル等のコーキ
ング材8を充填するようにしていた。
(考案が解決しようとする課題) 上記従来例では、形成具4が紙管により形成されている
こと、及び釘5による位置決めが不安定であることか
ら、コンクリート6の圧力で、その形成具4が形成した
り(第4図a仮想線状態)、位置ずれを起すという問題
があった。また第4図bに示すように、コンクリート6
内に残った釘5の部分が錆びたり、コンクリート6とコ
ーキング材8との間に、両者の圧密度の差から、ひび割
れが生じて、コンクリート6に損傷が生じやすく、その
損傷個所からコンクリート6内に水分が侵入して、その
中の配筋が腐食されやすいという問題があった。
本考案は上記従来の問題点に鑑み、コンクリートの圧力
で変形したり、位置ずれを起すことがなく、またコンク
リートに損傷が生じないようにしたコンクリート建築に
おける配管孔成形を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案は、硬質合成樹脂ま
たは金属製の筒体11の内部に、若干軸心側に突出する環
壁12を介して内筒部14を一体垂設して、上記環壁上面に
上部配管当接段部13を、また上記筒体11と内筒部14との
間に下部配管挿入部15をそれぞれ形成し、内部が固定釘
挿入用貫通孔18とされた前記筒体11とほぼ同一高さの小
径パイプ17を上記筒体11の軸心に配置し、該小径パイプ
19と筒体11との間の空隙に発泡合成樹脂19を充填してな
る構成を採用するものである。
(実施例) 第1図及び第2図は本考案の一実施例たる配管形成具10
を示し、例えば外形Rが12cm、高さHが15cm、厚さPが
6mm程度の硬質合成樹脂または金属製の円形筒体11の内
周面上部に、軸心側に1cm程度突出する環壁12が一体に
突出される共に、その環壁12の上面に上部配管2aが当接
する段部13が形成されている。従って、第1図仮想線に
示すように、上部配管2aの下端部を上記筒体11内に上方
から差し込むと、その上部配管2aの下面が前記段部13に
当接し、それ以上の差し込みが阻止され、筒体11と上部
配管2aとが一体的に接続される。
前記環壁12の内周縁から内筒部14が下方に向かって一体
垂設され、その内筒部14と筒体11との間にリング空隙状
の下部配管挿入部15が形成されている。従って、第1図
仮想線に示すように、下部配管2bの下端部を上記筒体11
内に下方から差し込むと、その上端部が下部配管挿入部
15内に挿入され、筒体11と下部配管2bとが一体的に接続
される。
ところで、前記環壁12の配設高さhは、筒体11の上半
分、好ましくは第1図に示すように筒体11の高さHの2/
3の高さに設定する。これによって下部配管2bの上端部
を筒体11内に容易に差し込むことができ、後述する配管
2a,2bの接続を確実におこなうことができる。
上記筒体11の軸心に、その筒体11の高さHとほぼ同一高
さの合成樹脂または金属製の小径パイプ17が配置され、
該パイプ17内は後述する固定釘の挿入用貫通孔18とされ
ている。
上記パイプ17と筒体11との間の空隙内には発泡合成樹脂
19が充填され、これによって上記パイプ17が筒体11の軸
心に固定されると共に、筒体11内にコンクリートが流入
するのが防止されている。なお、この実施例では発泡合
成樹脂19を筒体11内の全体に充填したが、パイプ17を支
持できる範囲で部分的に充填してもよい。また発泡合成
樹脂19としては、ポリウレタン系、フェノール系、塩化
ビニル系合成樹脂に発泡材料を混合してなるものなどが
考えられる。
次に施工手順を第3図a〜bに基づき説明する。まず、
同図aに示すように、仮枠3上の所定位置に形成具10を
載置し、固定釘20を貫通孔18を通って仮枠3に打ち込
む。
次に同図bに示すように、仮枠3上にコンクリート6を
打設する。このとき、筒体11が固定釘20により仮枠3に
確実に固定されていること、及びその筒体11が硬質合成
樹脂または金属により形成されていることから、コンク
リート6の圧力で上記筒体11が位置ずれしたり、変形し
たりするおそれがない。
また、一般のコンクリート建築におけるコンクリート打
設作業が最下層から順次上層階に向って行われるが、第
3図cに示すように下層階F1の打設作業の後、次に上層
階F2の打設作業に移行する場合に上下層階の形成具10,
10が同心状に位置するよう調整する必要があるときは、
上側形成具10を固定する釘20の先端部を仮枠3から突出
させ、その釘20の先端部から下げ振り22を吊り下げその
先端部の錘23が下側形成具10の釘20の中心に一致するか
否かを調べることによって容易に上層階F2の形成具10の
取付位置を決めることができる。
以上のようにしてコンクリート打設作業が終了し、コン
クリート硬化後に、仮枠3を取り外すときに、釘20を同
時に抜き、且つ筒体11内の発泡合成樹脂19を破壊撤去
し、筒体1内を空洞にさせる。
次に第3図dに示すように、配管2a,2b…の上端部を上
側形成具10内に差し込んだ後、その配管2a,2b…の下端
部を下側形成具10内に差し込めばよい。
この場合、前述したように、環壁12の高さを筒体11の高
さの2/3の位置に設定して、配管2a,2b…上端部を上側
形成具10内に深く差し込むことができるようにしている
ので、廊下1,1間の高さWよりも長い配管2a,2b…を
斜めにした状態(第3図d仮想線)から上下形成具10,
10に簡単容易に倹飩式に接続することができる。
上記各形成具10,10…はコンクリート6内に残されて、
各配管2a,2b…どうしを接続する管継手として機能する
ことになり、また前記円筒部14は水切機能を有し、各配
管2a,2b…と各形成具10,10…との間の継ぎ目から排水
が外部へ漏出するのを防止する。
そして上記筒体11,11…はコンクリートの打設時からそ
の中に埋め込まれているので、その筒体11,11…とコン
クリート6とは互いに密着し、その両者間に隙間が生じ
るようなことはなく、また、釘20は仮枠3のみに打ち込
まれ、コンクリート6内には残らないので、そのコンク
リート6に損傷を生じさせることがない。
(考案の効果) 本考案によれば、筒体の軸心に該筒体とはほぼ同一高さ
の小径パイプを配置し、その筒体と小径パイプとを発泡
合成樹脂で一体化しているから、上記筒体を仮枠上に載
置した後、小径パイプの固定釘挿入用貫通孔を介して仮
枠に釘を打ち込むことにより、筒体を仮枠に直接的に固
定することができ、仮枠上に打設したコンクリートの圧
力で筒体が位置ずれする虞れがなく、コンクリートの所
定位置に配管孔を正確にしかも確実に形成することがで
きる。
また、小径パイプが筒体の軸心に配置されているから、
上記小径パイプの固定釘挿入用貫通孔に釘を挿入するだ
けで、その釘を筒体と同心状に位置決めすることができ
る。従って、コンクリート建築におけるコンクリート打
設作業を最下層階から順次上層階に向かって行う場合
に、上層階側の仮枠上に載置した配管形成具の固定釘挿
入用貫通孔を介して仮枠に打ち込まれた釘の先端を上記
仮枠から突出させ、その突出する釘の先端部から吊り下
げた下げ振りの錘が下層階側の配管形成具の固定釘挿入
用貫通孔と一致するか否かを調べ、不一致の場合には、
それが一致するように上層階側の配管形成具の位置を変
更するだけで、上下両階の配管形成具どうしの心出しを
容易にしかも正確に行うことができる。
更に、上記筒体は、コンクリート打設時から、その中に
埋め込まれているので、その筒体とコンクリートとは互
いに密着し、その両者間に隙間が生じることがなく、し
かも、固定釘がコンクリート内に残ることがないことか
ら、そのコンクリートにひび割れ、小孔等の損傷を生じ
ることがなく、従来例のように損傷箇所からコンクリー
ト内に水分が浸入して、その中の配筋が腐食させられる
というおそれがない。
また更に、上記筒体は、コンクリート打設作業終了後、
上下配管と嵌合して、その両配管どうしを接続させるこ
とから、従来必要とされていた上下配管を接続させるた
めの管継手が不要であり、部品点数が少なくなって経済
的である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例たる配管孔形成具の縦断面
図、第2図は同水平断面図、第3図a〜dはコンクリー
ト建築の手順を示す説明図である。第4図a,bは従来
のコンクリート建築の手順を示す説明図、第5図はコン
クリート建物の概略側面図である。 2a…上部配管、2b…下部配管、10…配管孔形成具、11…
筒体、12…環壁、13…段部、14…内筒部、15…下部配管
挿入部、17…小径パイプ、18…固定釘挿入用貫通孔、19
…発泡合成樹脂、20…固定釘。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬質合成樹脂または金属製の筒体の内部
    に、若干軸心側に突出する環壁を介して内筒部を一体垂
    設して、上記環壁上面に上部配管当接段部を、また上記
    筒体と内筒部との間に下部配管挿入部をそれぞれ形成
    し、内部が固定釘挿入用貫通孔とされた前記筒体とほぼ
    同一高さの小径パイプを上記筒体の軸心に配置し、該小
    径パイプと筒体との間の空隙に発泡合成樹脂を充填して
    なるコンクリート建築における配管孔形成具。
JP1988054722U 1988-04-22 1988-04-22 コンクリート建築における配管孔形成具 Expired - Lifetime JPH061982Y2 (ja)

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JPH01157847U JPH01157847U (ja) 1989-10-31
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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