JPH0619792B2 - 現金自動取引方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、特に取引客に現在の取引状況を知らせるに好
適な現金自動取引方式に関する。

〔発明の背景〕

従来の現金自動取引装置（以下ＡＴＭと略す）を、カー
ドだけを用いて利用すると、未記帳データとしてセンタ
へ記録され、その内容を知るためには通帳を持参しなけ
ればならなかった。通帳を持参しなくしも、取引明細票
へ印字する方法が特開昭55−63473号公報に記載されて
いるが、この方法では明細票が通帳の代りとなり、後で
正式な通帳を持参しても印字できなかった。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、カードのみを利用した取引であって
も、通帳に印字されていない未記帳の取引状況を利用者
へ知らせるようにすることにある。

〔発明の概要〕

本発明は、カードだけを利用した取引であっても、中央
処理装置から未記帳データを受信し、それを明細票へ印
字放出することを特徴とするものである。

以下本発明の実施例を図を用いて詳細に説明する。

第１図は本発明に基くＡＴＭである。この図において、
ＡＴＭ１には操作ガイダンス表示器２、取引選択や金額
入力用の操作ボタン３、紙弊の入出金機４、カード読取
／書込機５、取引明細票を印字／放出する明細票発行機
６、通帳を印字する通帳印字機７が取付けられ、銀行に
おける一般的な取引、例えば「預入」、「支払」、「残
高照会」、「通帳記入」、「振込」等が自動的に行なえ
るようになっている。

第２図は、ＡＴＭの内部構成を示すもので、２〜７は第
１図と同じである。８は通信回線の送受信も行なう通信
制御部、９はマイクロプロセッサを含むＡＴＭの制御部
である。10は通信回線を示す。

第５図は、ＡＴＭ１が通信回線10によって、中央処理装
置11に複数台接続されていることを示している。この図
において、12は預金のデータファイルシステムで、取引
客のデータが記憶されている。この取引データは、「口
座番号」、「氏名」、「残高」等が記憶されているが、
一般的には未記帳データも記憶されている。未記帳デー
タとは、通帳に記帳されていない取引データで、例えば
カード利用による支払や、電気、電話など公共料金の自
動引落し、給与振込等のデータである。

本発明の主旨は、この未記帳データを通帳を持参しなか
ったＡＴＭ利用客に提供し、、現在の顧客の取引状況を
知らせることにある。以下具体的に説明する。

第３図は、ＡＴＭにおける取引の内、残高照会におい
て、未記帳データを提供するフローを示したものであ
る。取引客が操作ボタンの「残高照会」を押す(1)
と、、ガイダンス表示器に「カードのお入れ下さい」と
表示され(2)、ここでカードをカード読取／書込機に挿
する(3)と、ＡＴＭはカードを読取って使用の可否を判
断し、可ならば「暗証番号を押して下さい」とガイダン
ス表示器に表示する(4)。取引客が自分の暗証番号を操
作ボタンから入力する(5)と、ＡＴＭは暗証番号をチェ
ックし、よければ通信回線に照会電文を送信する。中央
処理装置（センタ）ではＡＴＭから送られてきた照会電
文を基に回答電文を作り、ＡＴＭに返信する。このとき
のセンタ側の処理を第６図を用いて説明する。

第６図において、ＡＴＭの送信電文の中に、通帳取引か
どうかを示すデータ13を入れておき、カードだけを利用
した取引の場合にそのむねを示すデータを13に入れる。
センタ側では、ＡＴＭからの電文の中のデータ13を見
て、未記帳データの処理を決める。すなわち、一般的に
未記帳データは、通帳へ印字すると預金データファイル
システムから消去するようになっている。このため、カ
ードだけを使った取引によって未記帳データを消去して
しまわぬようにしなければならない。このため、ＡＴＭ
送信電文のデータ13がカードだけの取引であれば、、未
記帳データを預金データファイルから消去せずに読出
し、一般回答電文14とともに未記帳データ電文15をセン
タから返信する。ＡＴＭでこの回答データを受信する
と、未記帳データを残高照会の回答としてガイダンス表
示器に表示する（第３図(8)）。第７図に表示例を示
す。この表示例では、未記帳データを通帳イメージで表
示しているが、この他に、取引毎のコメントを表示して
もよい。

このように未記帳データが表示されると、給与が振込ま
れているかどうか、引落しが終了しているかどうか判断
できる。次に取引客に明細票が必要ならば、第７図に示
す明細票ボタンを、不要な人には確認ボタンを押しても
らう。

第３図で、明細票ボタンが押下される(9)と明細票発行
機で明細票を印字(10)して、明細票を放出する(11)。こ
のときの印字例を第８図に示す。この印字例では、従来
の取引明細の印字（詳細省略）の外に未記帳データを合
わせて印字している。

また取引客が確認ボタンを押す(9)′と、表示は消え、
カードを返却して(12)取引が終了する。

以上説明したのは、本発明の一実施例であり、種々変形
が考えられる。第４図はその変形の一例であり、(7)ま
では第３図と同じであることを示しているが、(8)以
降、未記帳データをガイダンス表示器で表示することな
く、直接明細票へ印字し放出する例である。

また、未記帳データの印字は、上記残高照会取引だけで
なく、支払取引時、明細票に第８図のように印字するこ
とによって取引客へのサービスを向上できる。

〔発明の効果〕

以上詳述した如く、本発明によれば、カード利用であっ
ても取引状況を知ることができ、通帳を持参しなかった
場合でも、取引状況に合わせた確実な取引が行なえるよ
うになる。

【図面の簡単な説明】

第１図はＡＴＭの外観を示す図、第２図はＡＴＭの内部
構成を示す図、第３図及び第４図は残高照会の取引フロ
ーの一例を示す図、第５図はＡＴＭのオンラインシステ
ム図、第６図はＡＴＭとセンタ間の送受信方法を説明す
るための図、第７図は表示例を示す図、第８図は明細票
印字例を示す図である。 １……ＡＴＭ、２……ガイダンス表示器、３……操作ボ
タン、４……入出金機、５……カード読取／書込機、６
……明細票発行機、７……通帳印字機、８……通信制御
部、９……制御部、10……通信回線、11……中央処理装
置、12……預金データファイルシステム、13……カード
取引表示データ、14……一般回答電文、15……未記帳デ
ータ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】一般利用者が直接操作を行なって銀行取引
   を行なうようにした現金自動取引方式において、カード
   だけを利用した取引であっても中央処理装置からは通帳
   未記帳データを抹消せずに送信してガイダンス表示器へ
   表示し、取引客が前記表示内容を印字させるためのボタ
   ンを押したときには、取引明細票へ取引印字とともに前
   記未記帳データを合わせて印字し、一方、前記ボタンを
   押下しなかったときは、取引明細票へ当該取引のみ印字
   して放出するようにしたことを特徴とする現金自動取引
   方式。