JPH06197101A - 従属同期網におけるクロック再生回路 - Google Patents

従属同期網におけるクロック再生回路

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Publication number
JPH06197101A
JPH06197101A JP4346242A JP34624292A JPH06197101A JP H06197101 A JPH06197101 A JP H06197101A JP 4346242 A JP4346242 A JP 4346242A JP 34624292 A JP34624292 A JP 34624292A JP H06197101 A JPH06197101 A JP H06197101A
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JP
Japan
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signal
clock signal
output
circuit
clock
Prior art date
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JP4346242A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Tsuyama
裕章 津山
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は現用系から予備系への基準クロック信
号の切り替えを通信サービスが途切れることなく行うこ
とができる従属同期網におけるクロック再生切替回路を
提供することを目的とする。 【構成】現用系回路と予備系回路とが互いに外部へ基準
クロック信号として出力するクロック信号の位相を監視
し、予備系回路が現用系回路のクロック信号の位相に、
自系のクロック信号の位相を合わせる動作を常時行うこ
とによって、現用系回路から予備系回路へ切り替えを無
瞬断で行えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (目次) 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 作用 実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は移動体通信装置、多重通
信装置等に用いられる従属同期網におけるクロック再生
回路に関する。
【0003】従属同期網においては、上位局から送られ
てくるクロック信号をそのまま使用するとジッタ、ゆら
ぎ等が生じるので、一度PLL回路でジッタ等を取り除
いたクロック信号を装置の基準クロック信号として用い
ている。
【0004】このような基準クロック信号を生成するク
ロック再生回路は、信頼性、保守性を考慮し、現用/予
備の2重化構成としているが、回路故障時、ローカル/
リモート切替時、メンテナンス時等に予備に切り替えた
場合、一時的に基準クロック信号が瞬断し、その間通信
が途切れていた。
【0005】そこで、切替時の無瞬断化を行い通信の途
切れることのないサービスを提供できるクロック再生回
路が要望されている。
【0006】
【従来の技術】図11に従来のクロック再生回路の構成
を示し、その説明を行う。この図において、1は第1ク
ロック再生回路、2は第2クロック再生回路である。第
1及び第2クロック再生回路1,2は同一構成となって
おり、一方が現用、他方が予備として用いられる。
【0007】3,6はPLL回路であり、上位局から送
られてくるクロック信号CK1に、図示せぬ発振器の出
力クロック信号の位相を同期させ、これを基準クロック
信号CK2として出力するものである。
【0008】4,7はN/E(Normal/Emergency)切替回
路であり、自系の回路故障時、ローカル/リモート切替
時、メンテナンス時等の非常時に、それを相手側に通知
し、基準クロック信号CK2の発生を自回路から相手側
回路に切り替える制御を行うものである。
【0009】5,8は3ステートバッファであり、N/
E切替回路4,7の制御に応じてPLL回路3,6から
出力される基準クロック信号CK2,CK2′を通過/
遮断するものである。
【0010】このような構成において、例えば第1クロ
ック再生回路1が現用、第2クロック再生回路2が予備
として運用されている場合は、N/E切替回路4の制御
によって3ステートバッファ5が信号通過状態とされ、
N/E切替回路7の制御によって3ステートバッファ8
が信号遮断状態とされることによって、第1クロック再
生回路1から出力されるクロック信号CK2が基準クロ
ック信号CK3として出力されている。
【0011】この状態において、第1クロック再生回路
1が故障した場合、ローカル/リモート切替を行う場
合、又はメンテナンスを行う場合等は、現用側のN/E
切替回路4の制御によって現用系の非常状態が予備系の
N/E切替回路7へ通知されると共に、現用系の3ステ
ートバッファ5が信号遮断状態とされ、かつ予備系のN
/E切替回路7により現用系が非常状態となったことが
認識されると共に、3ステートバッファ8が信号通過状
態とされる制御が行われる。
【0012】これによって、第2クロック再生回路2か
ら出力されるクロック信号CK2′が基準クロック信号
CK3として出力される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したク
ロック再生回路においては、現用系と予備系とが互いに
基準クロック信号の位相を監視していないため、非常時
に現用系から予備系に切り替えを行った場合、一時的に
基準クロック信号の位相が変わり、この位相を合わせる
間、通信サービスが瞬断するといった問題があった。
【0014】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、現用系から予備系への基準クロック信号の
切り替えを通信サービスが途切れることなく行うことが
できる従属同期網におけるクロック再生切替回路を提供
することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の従属同期
網におけるクロック再生回路の第1原理説明図を示し、
その構成を説明する。
【0016】この図に示すクロック再生回路は、上位局
から送られてくるクロック信号100に発振器の出力信
号を同期させて基準クロック信号101として出力する
通常動作状態となっている現用系回路102と、この現
用系回路102と同構成でかつ待機状態となっている予
備系回路102′とを供え、現用系回路102及び予備
系回路102′を相互に切り替えて同タイミングの基準
クロック信号101を回路外へ出力するものである。
【0017】現用系回路102と予備系回路102′と
は同構成であるため図には現用系回路102の構成のみ
示した。また、予備系回路102′から出力される信号
は、現用系回路102から出力される信号と同じものな
ので、符号の右上に′を付して区別してある。
【0018】図中、106はPLL手段であり、前記し
たクロック信号100に発振器の出力信号を同期させた
第1クロック信号104、及び第1クロック信号104
の周波数をN倍したN倍クロック信号105を出力する
ものである。
【0019】108はクロック選択手段であり、自系回
路を前記した基準クロック信号101を出力する動作状
態にするか、出力しない待機状態にするかを示す自系の
状態信号107が、動作状態を示す場合に第1クロック
信号104を選択し、待機状態を示す場合に基準クロッ
ク信号101と同位相である他系の第2クロック信号1
16′を選択して出力するものである。
【0020】114はタイミング生成手段であり、クロ
ック選択手段108の出力信号109に応じてロード状
態となり、かつN倍クロック信号105により所定のカ
ウント値をカウントする動作を行うことによって、自系
回路内の種々のタイミングを取る、ライトリセット信号
110、カウント値111、イネーブル信号112、及
びマスク信号113を出力するものである。
【0021】117はクロック遅延手段であり、N倍ク
ロック信号105によって第1クロック信号104の書
込/読出動作を行うと共に、ライトリセット信号110
によって第1クロック信号104の書き込みの先頭が示
され、かつ書き込まれた第1クロック信号の読み出しの
先頭を示すリードリセット信号115の供給により書き
込まれた第1クロック信号を第2クロック信号116と
して出力するものである。
【0022】119はクロック位相差検出手段であり、
第2クロック信号116によりカウント値111を取り
込み、このカウント値111から、互いに基準クロック
信号101となる自系の第2クロック信号116と他系
の第2クロック信号116′との位相差118を検出し
て出力するものである。
【0023】122は加算手段であり、位相差118を
0とするための変換値と、位相差118とを加算して位
相補正値121を出力するものである。123は比較手
段であり、位相補正値121とカウント値111とをイ
ネーブル信号112が供給される間比較し、位相補正値
121とカウント値111とが同値となった時にリード
リセット信号115を出力するものである。
【0024】124はバッファであり、自系の状態信号
107が動作状態を示す場合に第2クロック信号116
を通過させて基準クロック信号101として出力し、待
機状態を示す場合に遮断するものである。
【0025】125は動作/待期判定手段であり、他系
の状態信号107′及び自系の切替要因に応じて自系回
路を動作状態にするか待機状態にするかを判定して自系
の該状態信号107を出力すると共に、マスク信号11
3の供給によって、基準クロック信号101の変化点で
は人の操作による動作状態から待機状態への切り替えが
行われないようにするものである。
【0026】また、自系の第2クロック信号116と、
自系の状態信号107とを他系回路へ出力するように構
成してある。図2に本発明の第2原理説明図を示し、そ
の構成を説明する。但し、この図2において図1の各部
に対応する部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0027】この第2原理は、図1に示したクロック位
相差検出手段119及び加算手段122に代え、第2ク
ロック信号116によりカウント値111を取り込むこ
とによって、互いに基準クロック信号101となる自系
の第2クロック信号116及び他系の第2クロック信号
116′の各々の位相131,132を検出して出力す
るクロック位相検出手段133と、各々の位相131,
132の差を求め、この位相差を0とするための変換値
を求め、変換値と位相差とを加算して位相補正値134
を出力する演算手段135とを設け、比較手段123
が、位相補正値134とカウント値111とをイネーブ
ル信号112が供給される間比較し、位相補正値134
とカウント値111とが同値となった時にリードリセッ
ト信号115を出力するように構成した。
【0028】図3に本発明の第3原理説明図を示し、そ
の構成を説明する。この第3原理は、上位局から送られ
てくるクロック信号200に発振器の出力信号を同期さ
せて基準クロック信号201として出力する通常動作状
態となっている現用系回路202と、この現用系回路2
02と同構成でかつ待機状態となっている予備系回路2
02′とを、切替判定回路203の制御によって相互に
切り替えて同タイミングの基準クロック信号201を回
路外へ出力するものである。
【0029】現用系回路202と予備系回路202′と
は同構成であるため図には現用系回路202の構成のみ
示した。また、予備系回路202′から出力される信号
は、現用系回路202から出力される信号と同じものな
ので、符号の右上に′を付して区別してある。
【0030】現用系回路202(予備系回路202′)
において、206はPLL手段であり、前記したクロッ
ク信号200に発振器の出力信号を同期させた第1クロ
ック信号204、及び第1クロック信号204の周波数
をN倍したN倍クロック信号205,205′を出力す
るものである。
【0031】209はクロック遅延手段であり、第1ク
ロック信号204の書き込みの先頭を示すライトリセッ
ト信号206,206′と、書き込まれた第1クロック
信号の読み出しの先頭を示すリードリセット信号20
7,207′とが供給され、かつN倍クロック信号20
5,205によって第1クロック信号204の書込/読
出動作を行うことによって、書き込まれた第1クロック
信号を第2クロック信号208,208′として出力す
るものである。
【0032】211はバッファであり、現用系又は予備
系回路202,202′を前記した基準クロック信号2
01を出力する動作状態にするか、出力しない待機状態
にするかを示す状態信号210,210′が、動作状態
を示す場合に第2クロック信号208,208′を通過
させて基準クロック信号201として出力し、待機状態
を示す場合に遮断するものである。
【0033】次に、切替判定回路203において、21
3は動作/待期判定手段であり、現用系及び予備系回路
202,202′から出力される切替要因信号211,
211′に応じて現用系及び予備系回路202,20
2′の何れを動作状態にするか待機状態にするかを判定
して、前記した状態信号210,210′を出力すると
共に、基準クロック信号201の変化点では人の操作に
よる動作状態から待機状態への切り替えが行われないよ
うにするマスク信号212の供給により状態信号21
0,210′が変化しないようにするものである。
【0034】217は入力クロック選択手段であり、状
態信号210,210′の何れかにより現用系回路20
2の動作状態が示される場合、現用系の第2クロック信
号208を第3クロック信号213とし、N倍クロック
信号205を第4クロック信号214として出力し、か
つ予備系の第2クロック信号208′を第5クロック信
号215とし、N倍クロック信号205′を第6クロッ
ク信号216として出力し、また、予備系回路202′
の動作状態が示される場合、予備系の第2クロック信号
208′を第3クロック信号213とし、N倍クロック
信号205′を第4クロック信号214として出力し、
かつ現用系の第2クロック信号208を第5クロック信
号215とし、N倍クロック信号205を第6クロック
信号216として出力するものである。
【0035】222はタイミング生成手段であり、第3
クロック信号213に応じてロード状態となり、かつ第
4クロック信号214により所定のカウント値をカウン
トする動作を行うことによって、第1原形ライトリセッ
ト信号217、カウント値218、イネーブル信号21
9、第1原形リードリセット信号221、及び前記した
マスク信号212を出力するものである。
【0036】224はクロック位相差検出手段であり、
第5クロック信号215によりカウント値218を取り
込み、このカウント値218から、互いに基準クロック
信号101となる現用系の第2クロック信号208と予
備系の第2クロック信号208′との位相差223を検
出して出力するものである。
【0037】226は加算手段であり、位相差223を
0とするための変換値と、位相差223とを加算して位
相補正値225を出力するものである。228は比較手
段であり、位相補正値225とカウント値218とをイ
ネーブル信号219が供給される間比較し、位相補正値
225とカウント値218とが同値となった時に第2原
形リードリセット信号227を出力するものである。
【0038】231はリタイミング手段であり、第1原
形ライトリセット信号217及び第2原形リードリセッ
ト信号227を、第6クロック信号216の所定クロッ
ク幅に乗せ換え、第2原形ライトリセット信号229及
び第3原形リードリセット信号230として出力するも
のである。
【0039】232は出力クロック選択手段であり、状
態信号210,210′の何れかにより現用系回路20
2の動作状態が示される場合、第1原形ライトリセット
信号217を現用系のライトリセット信号206とし、
第1原形リードリセット信号221をリードリセット信
号207として出力し、かつ第2原形ライトリセット信
号229を予備系のライトリセット信号206′とし、
第3原形リードリセット信号230をリードリセット信
号207′として出力し、また、予備系回路202′の
動作状態が示される場合、第1原形ライトリセット信号
217を予備系のライトリセット信号206′とし、第
1原形リードリセット信号221をリードリセット信号
207′として出力し、かつ第2原形ライトリセット信
号229を現用系のライトリセット信号206とし、第
3原形リードリセット信号230をリードリセット信号
207として出力するものである。
【0040】
【作用】上述した本発明の第1原理において、例えば予
備系回路102′が動作状態であり、現用系回路102
が待機状態であるとする。この場合予備系回路102′
の第2クロック信号116′が基準クロック信号101
として出力されている。また、現用系回路102におい
ては、予備系回路102′の第2クロック信号116′
に、自系の第2クロック信号116の位相を合わせる動
作を行っている。
【0041】これは、クロック位相差検出手段119
が、第2クロック信号116によりカウント値111を
取り込み、このカウント値111から、自系の第2クロ
ック信号116と他系の第2クロック信号116′との
位相差118を検出し、加算手段122が位相差118
を0とするための変換値と、位相差118とを加算して
位相補正値121を求め、更に、比較手段123が、位
相補正値121とカウント値111とをイネーブル信号
112が供給される間比較することによって、位相補正
値121とカウント値111とが同値となった時にリー
ドリセット信号115をクロック遅延手段117へ出力
することによって、クロック遅延手段117に書き込ま
れた第1クロック信号を、他系の第2クロック信号11
6′と同タイミングで読み出すことによって行われてい
る。
【0042】従って、予備系回路102′から現用系回
路102へ切り替えを行う場合、基準クロック信号10
1を無瞬断で切り替えることができる。また、第2原理
では、クロック位相検出手段133によって、自系の第
2クロック信号116及び他系の第2クロック信号11
6′の各々の位相131,132を検出し、次に、演算
手段135によって、各々の位相131,132の差を
求め、この位相差を0とするための変換値を求め、変換
値と位相差とを加算して位相補正値134を比較手段1
23へ出力することによって、第1原理と同様に動作状
態の第2クロック信号116′の位相に自系の第2クロ
ック信号116の位相を合わせている。
【0043】第3原理は、切替判定回路203で動作状
態、待機状態の第2クロック信号208,208′及び
N倍クロック信号205,205′を選択して各タイミ
ングを生成し、待機状態となっている系の回路に位相補
正を行うための第1原形リードリセット信号227が出
力されるようにして、動作状態の第2クロック信号11
6′の位相に自系の第2クロック信号116の位相を合
わせている。
【0044】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図4は本発明の第1実施例による従属同期
網におけるクロック再生回路の構成を示す図である。
【0045】図4に示すクロック再生回路11は、何れ
も同構成である現用系/予備系の2重化構成の内の何れ
か一方であり、ここではX系回路と呼ぶ。また図示せぬ
他方の回路をY系回路と呼ぶ。
【0046】X系回路11において、12はPLL回路
であり、図示せぬ上位局から送られてくるクロック信号
CK11を、図示せぬ発振器の出力クロック信号の位相
に同期させ、これをクロック信号CK12として出力す
ると共に、そのクロック信号CK12をN倍したN倍ク
ロック信号NCK1を出力する。ここでは、N倍クロッ
ク信号NCK1は、クロック信号CK12の256倍さ
れたものとする。
【0047】13はセレクタであり、Y系回路が最終的
に出力する基準クロック信号と同信号のY系クロック信
号CK13と、クロック信号CK12との何れかを、後
述で説明するX系状態信号XS1の「0」か「1」の状
態に応じて選択する。「0」の場合にクロック信号CK
12が選択され、「1」の場合にY系クロック信号CK
13が選択される。
【0048】また、このようにセレクタ13から出力さ
れるクロック信号CK14と、N倍クロック信号NCK
1を図5のタイミングチャートに示す。14は立上り微
分回路であり、N倍クロック信号NCK1の供給により
動作することにより、セレクタ13から出力されるクロ
ック信号CK14の立上り微分を行って、図5に示す
「L」レベルの微分パルス信号S1を出力する。微分パ
ルス信号S1はクロック信号CK14の3パルスに1回
生成される。
【0049】15はタイミングジェネレータであり、微
分パルス信号S1が供給された場合にロードがかかり、
N倍クロック信号NCK1の供給により、256ビット
×3周期でカウント動作を行うことによってD00H
FFFH (16進数表現であり、右下にHを付した)を
カウントし、各信号S2,S3,S4,S5,S6を出
力する。また、カウント値D00H 〜FFFH は図5の
CT列に示す。
【0050】この各信号S2〜S6の生成タイミング等
については後述する他の回路との係わりの中で説明す
る。16はエラスティックストアであり、ライトクロッ
ク端WC及びリードクロック端RCに供給されるN倍ク
ロック信号NCK1によりデータ(クロック信号)の書
き込み/読み出し動作を行い、データ入力端DIに供給
されるクロック信号CK12の位相を任意ビット進ま
せ、或いは遅らせてデータ出力端DOからクロック信号
CK15を出力する。このクロック信号CK15を図5
にCK15〜CK15で示す。
【0051】また、クロック信号CK12の書き込みの
先頭は、エラスティックストア16のライトリセット端
WRに、タイミングジェネレータ15から出力されるラ
イトリセットパルス信号S2が供給されるタイミングと
なる。ライトリセットパルス信号S2は、図5に示すよ
うに「L」レベルであり、タイミングジェネレータ15
からカウント値D00H のタイミングで出力される。
【0052】クロック信号CK15の読み出しの先頭
は、リードリセット端RRに、後述で説明するリードリ
セットパルス信号S7が供給されるタイミングとなり、
そのパルス信号S7の供給タイミングで、クロック信号
CK15にクロック信号CK12に対して±ビットの位
相差が与えられる。またリードリセットパルス信号S7
を図5にS7〜S7で示す。
【0053】17は立下り微分回路であり、カウント値
がD80〜E7Fの間にタイミングジェネレータ15か
ら出力される「H」レベルの信号S3が供給されている
間のみ、N倍クロック信号NCK1の供給により動作し
てエラスティックストア16から出力されるクロック信
号CK15の立下り微分を行い、図5にS8〜S8
で示す「H」レベルの位相差ラッチパルス信号S8を出
力する。
【0054】18はラッチ回路であり、位相差ラッチパ
ルス信号S8によって、タイミングジェネレータ15か
ら出力される下位8ビットのカウント値(信号S4)を
ラッチして出力する。カウント値S4は図5のCT行に
記述した3列のカウント値の内の下から2列である。
【0055】ここで、エラスティックストア16から出
力されるクロック信号CK15が、図5にCK15で
示すように、クロック信号CK14と同タイミングで出
力されている場合、S8で示す位相差ラッチパルス信
号S8によって、00H のカウント値S4がラッチ回路
18にラッチされて出力される。この出力されるカウン
ト値をデータS9と呼び、図5にS9で示す。
【0056】19はラッチ回路であり、位相差ラッチパ
ルス信号S8によって、ラッチ回路18から出力される
データS9をラッチして出力する。つまり、ラッチ回路
19はラッチ回路18にラッチされるカウント値S4を
1タイミング遅れてラッチすることになる。また、ラッ
チ回路19から出力されるデータをS10とする。
【0057】20はアダー(加算器)であり、データS
9とデータS10との加算値の1の補数を取って出力す
る。つまり、データS9とデータS10との加算値を反
転して出力する。アダー20から出力されるデータをS
11とする。
【0058】21はアダーであり、所定の変換用固定値
G(例えば「81H 」)とデータS11とを加算し、デ
ータS12として出力する。22はコンパレータであ
り、タイミングジェネレータ15から出力される信号S
5が「L」レベルの際にイネーブル状態となり、データ
S12とカウント値S4とを比較し、それらが同値であ
れば、「L」レベルのリードリセットパルス信号S7を
出力する。但し、信号S5が「L」レベルとなる区間
は、図5に示すように、タイミングジェネレータ15の
カウント値が「F00H 〜FFFH 」の時である。
【0059】例えば、クロック信号CK15が図5にC
K15で示すままのタイミングである場合には、デー
タS11が「FFH 」となり、データS12の値は、S
12で示すように「80H 」となる。
【0060】この時、カウント値S4が「80H 」とな
り、かつ信号S5が「L」レベルであれば、S7で示
すリードリセットパルス信号S7がコンパレータ22か
ら出力され、エラスティックストア16に供給される。
【0061】この結果、エラスティックストア16にリ
ードリセットがかかり、クロック信号CK15の読み出
しタイミングの先頭が与えられる。このタイミングで読
み出されるクロック信号CK15とクロック信号CK1
2との位相差は図5に示すように±0ビットとなる。
【0062】クロック信号CK15のタイミングが図5
にCK15で示すように、クロック信号CK14に対
して+2ビット進む方向に変化した場合、S8で示す
位相差ラッチパルス信号S8によって、「02H 」のカ
ウント値S4がS9で示すようにラッチ回路18にラ
ッチされる。
【0063】この結果、データS12は、S12で示
すように「7EH 」となり、リードリセットパルス信号
S7が、S7で示すように、前回のS7で示す信号
S7に対して−2ビット遅れた位置で出力される。
【0064】また、クロック信号CK15のタイミング
がCK15で示すように、クロック信号CK14に対
して−1ビット遅れる方向に変化した場合、S8で示
す位相差ラッチパルス信号S8によって、「FFH 」の
カウント値S4がS9で示すようにラッチ回路18に
ラッチされる。
【0065】この結果、データS12は、S12で示
すように「7FH 」となり、リードリセットパルス信号
S7が、S7で示すように、前回のS7で示す信号
S7に対して+1ビット進んだ位置で出力される。
【0066】このように、クロック信号CK15の読み
出しタイミングを、リードリセットパルス信号S7によ
って、常に前回の読み出しタイミングに対して±ビット
の補正を行うことで、クロック信号CK14に追従させ
ることができる。
【0067】従って、X系回路11が待機状態である際
に、セレクタ13によってY系クロック信号CK13が
選択されている場合、クロック信号CK15をY系クロ
ック信号CK13に追従させておくことができる。
【0068】また、クロック信号CK15はバッファ2
3を介してX系クロック信号CK16としてY系回路へ
出力されると共に、3ステートバッファ24を介して基
準クロック信号CK17として出力される。
【0069】3ステートバッファ24が行うクロック信
号CK15の通過/遮断の制御は、X系状態信号XS1
に応じて行われ、信号XS1が「0」の場合に信号通過
状態となり、「1」の場合に信号遮断状態となる。
【0070】この信号XS1は、2入力アンド回路25
と、2入力オア回路26と、3入力アンド回路27と、
2入力ナンド回路28とから構成される動作/待期判定
手段から出力される。
【0071】この動作/待期判定手段について図6を参
照して説明する。但し、図6において図4の各部に対応
する部分には同一符号を付し、その説明を省略する。こ
の図6には、X系回路11の他に、Y系回路11′を示
した。Y系回路11′はX系回路11とほぼ同構成なの
で、同一符号の右上に′を付して区別し、X系回路11
と異なる部分以外の説明は省略する。
【0072】X系回路11において、閉塞信号S15
は、通常「1」であり、X系回路11を閉塞する場合に
「0」となる。切替信号S16は、通常「1」であり、
X系回路11をY系回路11′に切り替える際に「0」
となる。
【0073】リセット信号S19は、通常「1」であ
り、X系回路11のリセット時に「0」となる。アラー
ム信号S20は、通常「1」であり、X系及びY系回路
11,11′が用いられる装置の異常時に「0」とな
る。
【0074】従って、通常はアンド回路27の出力信号
S21が「1」となっており、これがナンド回路28の
一端に入力されており、他端に、Y系回路11′の待機
状態を示す「1」のY系状態信号YS1が入力されるこ
とによって、ナンド回路28から出力されるX系状態信
号XS1が動作状態を示す「0」となっている。閉塞信
号S15又は切替信号S16が「0」となって、X系回
路11からY系回路11′への切り替えが行われる場合
には、図7のタイミングチャートに示すように、図4に
示すタイミングジェネレータ15から出力される信号S
6が「1」となることによって、クロック信号CK15
の変化点を避けたタイミングで行われるようになってい
る。
【0075】これは、クロック信号CK15の変化点で
切り替えを行った場合、「H」レベル又は「L」レベル
が確定してないために正常な切り替えが行われないため
である。
【0076】また、X系回路11のリセット回路30の
一端はコンデンサ31を介してオープン状態となってお
り、Y系回路11′のリセット回路30′の一端はコン
デンサ31′を介して接地されている。
【0077】これは、各回路11,11′にリセットを
かけた際に、X系回路11の方が先に動作状態に固定さ
れるようにするためである。この動作は、リセットをか
けるとリセット信号S19,S19′が互いに「0」と
なるので、ナンド回路28,28′の出力信号XS1,
YS1が「1」となり、その後、リセット信号S19の
方が早く「1」に立ち上がることによって、ナンド回路
28の出力信号XS1が「0」となる。即ち、X系状態
信号XS1が「0」、Y系状態信号YS1が「1」とな
る。
【0078】以上説明したクロック再生回路において
は、現用系(例えばX系回路11)と予備系(例えばY
系回路11′)とが互いに出力されるクロック信号CK
16,CK13の位相を監視し、予備系が現用系のクロ
ック信号CK16の位相に、クロック信号CK13の位
相を合わせる動作を行っているので、現用系から予備系
に切り替えを行った場合でも、通信の途切れることのな
いサービスを行うことができる。
【0079】次に、第2実施例を図8を参照して説明す
る。但し、図8に示す第2実施例において図4に示した
第1実施例の各部に対応する部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。
【0080】図8において、37,39は3ステートバ
ッファであり、MPU40の制御によって、信号を通過
/遮断する。即ち、3ステートバッファ37はラッチ回
路18から出力されるデータS9をMPU40の制御に
応じて通過/遮断する。
【0081】38はレジスタであり、3ステートバッフ
ァ37を通過したデータS9をセットするか、MPU4
0から出力されるデータS30をセットする。3ステー
トバッファ39は、レジスタ38にセットされているデ
ータS32をMPU40の制御によって通過/遮断す
る。
【0082】このような構成部分の動作は、ラッチ回路
18に保持されたタイミングジェネレータ15のカウン
ト値S4であるデータS9を、3ステートバッファ37
を介してレジスタ38にセットする。この際、3ステー
トバッファ37は遮断状態とされている。
【0083】この後、次のタイミングで出力される位相
差ラッチパルス信号S8によって、次のカウント値S4
をラッチ回路18に保持する。この時、ラッチ回路18
に保持されているデータS9とレジスタ38にセットさ
れているデータS32とは、位相差ラッチパルス信号S
8のタイミングで1タイミングずれた関係にある。
【0084】そして、MPU40の制御によって3ステ
ートバッファ37,39を通過状態とすることによって
データS9及びデータS32をMPU40に取り込み、
取り込まれた双方のデータS9及びS32の加算値の1
の補数を演算によって求め、データS31としてレジス
タ38にセットする。この際、3ステートバッファ3
7,39は遮断状態とする。
【0085】以降、第1実施例で説明したと同様に、ア
ダー21によって「81H 」の変換用固定値Gとデータ
S32とが加算され、これによって得られるデータS1
2と、タイミングジェネレータ15から出力されるカウ
ント値S4とがコンパレータ22で比較されることによ
ってリードリセットパルス信号S7が出力される。
【0086】即ち、リードリセットパルス信号S7によ
って、クロック信号CK15の読み出しタイミングの補
正を行うことでクロック信号CK14に追従させること
ができるので、X系回路11が待機状態である際に、セ
レクタ13によってY系クロック信号CK13が選択さ
れている場合、クロック信号CK15をY系クロック信
号CK13に追従させておくことができる。従って、第
1実施例と同様な効果がある。
【0087】次に、第3実施例を図9及び図10を参照
して説明する。図9はX系クロック再生回路の構成を示
す図であり、図10は切替判定回路の構成を示す図であ
る。但し、図9に示す第3実施例において図4に示した
第1実施例の各部に対応する部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。
【0088】図9に示すX系クロック再生回路(X系回
路)51は、PLL回路12と、エラスティックストア
16と、バッファ23と、3ステートバッファ24とを
具備して構成されており、図示せぬY系クロック再生回
路も同構成であるとする。
【0089】また、X系回路51とY系回路との間に
は、図10に示すX系及びY系回路を相互に切り替える
制御を行う切替判定回路61が接続される。図9のX系
回路51に示す切替要因信号S41は、図4に示す第1
実施例で説明した閉塞信号S15及び切替信号S16に
該当するものであり、通常「1」となっている。
【0090】X系回路51の切替要因信号S41、アラ
ーム信号S20、X系N倍クロック信号NCK1、及び
X系クロック信号CK16は、図10に示す切替判定回
路61へ出力される。
【0091】また、切替判定回路61からX系回路51
には、X系ライトリセット信号S54、X系リードリセ
ット信号S55、及びX系状態信号XS1が入力され
る。図10に示す切替判定回路61の構成要素である立
上り微分回路14、立下り微分回路17、ラッチ回路1
8,19、アダー20,21、コンパレータ22は、図
4に示す第1実施例と同構成であるため同一符号を付
し、その説明を省略する。
【0092】また、タイミングジェネレータ15′につ
いても図4に示したタイミングジェネレータ15とほぼ
同じ機能であるが、異なる点は、ライトリセット信号S
2と同周期で、且つ位相が信号S2よりも遅い信号S4
9を出力するようにした点にある。その信号S49はX
系又はY系回路のエラスティックストアのリードリセッ
ト信号として用いられる。
【0093】また、それら構成要素間で遣り取りされる
信号にも図4と同一符号を付し、その説明を省略する。
切替判定回路61に入力されるリセット信号S50は、
X系回路51及びY系回路にリセットをかけるためのも
のであり、このリセット後に、X系回路51が動作状
態、Y系回路が待機状態となるようになされている。
【0094】これは、リセット信号S50を、そのまま
アンド回路63に入力する経路と、遅延回路62を介し
てアンド回路67に入力する経路とによって実現されて
いる。
【0095】通常では、リセット信号S50、X系アラ
ーム信号S20、Y系アラーム信号S20′、X系切替
要因信号S41、及びY系切替要因信号S41′の何れ
も「1」なので、アンド回路64及び68の出力信号S
61,S62は「1」となっている。
【0096】しかし、リセットをかける際に、リセット
信号S50が一旦「0」となった後に「1」に復旧した
とすると、この際の動作は、リセット信号S50が遅延
回路62を通過するので、アンド回路64の出力信号S
16が「0」となった後、アンド回路68の出力信号S
62が「0」となり、その後、先に信号61が「1」に
復旧する。この時、ナンド回路65の他入力端に供給さ
れている信号は「1」となっているので、ナンド回路6
5の出力信号XS1が「0」となる。
【0097】この後、信号62が「1」に復旧してもナ
ンド回路69の他入力端の供給信号XS1が「0」とな
っているので、信号YS1は「1」のままである。この
ようにリセット時に確定する「0」のX系状態信号XS
1が図9に示す3ステートバッファ24の制御端に供給
されることによって、バッファ24が通過状態となるの
で、X系回路51が動作状態となる。
【0098】また、「1」のY系状態信号YS1がY系
回路に供給されることによって待機状態となる。72,
73はセレクタであり、X系状態信号XS1に応じてX
系クロック信号CK16及びX系N倍クロック信号NC
K1、又は、Y系クロック信号CK13及びY系N倍ク
ロック信号NCK2の何れかを選択して出力するもので
ある。
【0099】X系状態信号XS1が「0」の場合は、セ
レクタ72によってX系クロック信号CK16及びX系
N倍クロック信号NCK1が選択され、X系クロック信
号CK16がクロック信号CKA、X系N倍クロック信
号NCK1がクロック信号CKBとして出力され、ま
た、セレクタ73によってY系クロック信号CK13及
びY系N倍クロック信号NCK2が選択され、Y系クロ
ック信号CK13がCKA′、Y系N倍クロック信号N
CK2がCKB′として出力される。
【0100】一方、X系状態信号XS1が「1」の場合
は、セレクタ72によってY系クロック信号CK13及
びY系N倍クロック信号NCK2が選択され、Y系クロ
ック信号CK13がCKA、Y系N倍クロック信号NC
K2がCKBとして出力され、また、セレクタ73によ
ってX系クロック信号CK16及びX系N倍クロック信
号NCK1が選択され、X系クロック信号CK16がC
KA′、X系N倍クロック信号NCK1がCKB′とし
て出力される。
【0101】74はリタイミング回路であり、タイミン
グジェネレータ15′から出力される信号S2と、コン
パレータ22から出力される信号S51を、セレクタ7
3から出力されるN倍クロック信号CKB′の1クロッ
ク幅に乗り換えを行う。
【0102】この乗り換えによって、信号S2がライト
リセット信号S52として出力され、信号S51がリー
ドリセット信号S53として出力される。75,76は
セレクタであり、X系状態信号XS1に応じて信号S2
及びS49、又は信号S52及びS53の何れかを選択
して出力する。
【0103】X系状態信号XS1が「0」の場合は、セ
レクタ75によって信号S2及びS49が選択され、信
号S2がX系ライトリセット信号S54、信号S49が
X系リードリセット信号S55として出力され、また、
セレクタ76によって信号S52及びS53が選択さ
れ、信号S52がY系ライトリセット信号S54′、信
号S53がY系リードリセット信号S55′として出力
される。
【0104】一方、X系状態信号XS1が「1」の場合
は、セレクタ75によって信号S52及びS53が選択
され、信号S52がX系ライトリセット信号S54、信
号S53がX系リードリセット信号S55として出力さ
れ、また、セレクタ76によって信号S2及びS49が
選択され、信号S2がY系ライトリセット信号S5
4′、信号S49がY系リードリセット信号S55′と
して出力される。
【0105】また、セレクタ75,76による信号の選
択は、動作状態となっている系に信号S2,S49が出
力され、待機状態となっている系に信号S52,S53
が出力されるようになっている。
【0106】これは、リードリセット信号S52が位相
補正を行うためのものなので、待機状態となっている系
で使用されるためである。このような構成において、例
えばX系状態信号XS1が「0」、Y系状態信号YS1
が「1」であるとする。
【0107】セレクタ72によってX系クロック信号C
K16とX系N倍クロック信号NCK1が選択され、セ
レクタ73によってY系クロック信号CK13とY系N
倍クロック信号NCK2が選択される。
【0108】また、セレクタ75によって信号S2及び
S49が選択され、動作状態となっているX系回路51
へX系ライトリセット信号S54及びX系リードリセッ
ト信号S55として出力される。
【0109】これによって図9に示すX系回路51は基
準クロック信号CK17を出力する。一方、セレクタ7
6によって信号S52及びS53が選択され、待機状態
となっているY系回路へY系のライトリセット信号S5
4′及びリードリセット信号S55′として出力され
る。
【0110】この場合、Y系リードリセット信号S5
5′は、Y系クロック信号の位相補正を行うための信号
なので、Y系回路では常に、X系クロック信号CK16
の位相にY系クロック信号の位相を合わせる動作が行わ
れている。
【0111】従って、なんらんかの原因によりX系回路
51からY系回路に切り替えが行われたとしても、基準
クロック信号を止めることなく出力することができるの
で、第1実施例と同様な効果を得ることができる。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
現用/予備の2重化構成とされている従属同期網におけ
るクロック再生回路において、現用系から予備系への基
準クロック信号の切り替えを通信サービスが途切れるこ
となく行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第一実施例断面図である。
【図3】本発明の第二実例断面図である。
【図4】本発明の第1実施例による従属同期網における
クロック再生回路の構成を示す図である。
【図5】図4に示す第1実施例の動作説明を行うための
タイミングチャートである。
【図6】例えば現用系であるX系クロック再生回路(X
系回路)と予備系であるY系クロック再生回路(Y系回
路)の切り替えを行う際の構成部分を示す図である。
【図7】X系回路及びY系回路の切り替え動作中、閉塞
信号又は切替信号による切り替え時の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図8】本発明の第2実施例による従属同期網における
クロック再生回路の構成を示す図である。
【図9】本発明の第3実施例による従属同期網における
クロック再生回路の構成を示す図である。
【図10】本発明の第3実施例による従属同期網におけ
るX系回路とY系回路間に接続される切替判定回路の構
成を示す図である。
【図11】従来の従属同期網におけるクロック再生回路
の構成を示す図である。
【符号の説明】
100 上位局から送られてくるクロック信号 101 クロック再生回路から出力される基準クロック
信号 102 現用系回路 102′ 予備系回路 104 第1クロック信号 105 N倍クロック信号 106 PLL手段 107,107′ 状態信号 108 クロック選択手段 110 ライトリセット信号 111 カウント値 112 イネーブル信号 113 マスク信号 114 タイミング生成手段 115 リードリセット信号 116,116′ 第2クロック信号 117 クロック遅延手段 118 位相差 119 クロック位相差検出手段 121 位相補正値 122 加算手段 123 比較手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 7/033 H04Q 11/04 304 B 9076−5K

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上位局から送られてくるクロック信号(1
    00) に発振器の出力信号を同期させて基準クロック信号
    (101) として出力する通常動作状態となっている現用系
    回路(102) と、この現用系回路(102) と同構成でかつ待
    機状態となっている予備系回路(102′) とを供え、該現
    用系回路(102) 及び該予備系回路(102′) 相互に切り替
    えて同タイミングの該基準クロック信号(101) を回路外
    へ出力する従属同期網におけるクロック再生回路におい
    て、 前記現用系回路(102) と前記予備系回路(102′) の各々
    を、 前記クロック信号(100) に発振器の出力信号を同期させ
    た第1クロック信号(104) 、及び該第1クロック信号(1
    04) の周波数をN倍したN倍クロック信号(105) を出力
    するPLL手段(106) と、 自系回路を前記基準クロック信号(101) を出力する動作
    状態にするか、出力しない待機状態にするかを示す自系
    の状態信号(107) が、該動作状態を示す場合に該第1ク
    ロック信号(104) を選択し、該待機状態を示す場合に該
    基準クロック信号(101) と同位相である他系の第2クロ
    ック信号(116′) を選択して出力するクロック選択手段
    (108) と、 該クロック選択手段(108) の出力信号(109) に応じてロ
    ード状態となり、かつ該N倍クロック信号(105) により
    所定のカウント値をカウントする動作を行うことによっ
    て、自系回路内の種々のタイミングを取る、ライトリセ
    ット信号(110)、カウント値(111) 、イネーブル信号(11
    2) 、及びマスク信号(113) を出力するタイミング生成
    手段(114) と、 該N倍クロック信号(105) によって該第1クロック信号
    (104) の書込/読出動作を行うと共に、該ライトリセッ
    ト信号(110) によって該第1クロック信号(104) の書き
    込みの先頭が示され、かつ書き込まれた第1クロック信
    号の読み出しの先頭を示すリードリセット信号(115) の
    供給により書き込まれた第1クロック信号を第2クロッ
    ク信号(116) として出力するクロック遅延手段(117)
    と、 該第2クロック信号(116) により該カウント値(111) を
    取り込み、該カウント値(111) から、互いに基準クロッ
    ク信号(101) となる自系の第2クロック信号(116) と他
    系の第2クロック信号(116′) との位相差(118) を検出
    して出力するクロック位相差検出手段(119) と、 該位相差(118) を0とするための変換値と、該位相差(1
    18) とを加算して位相補正値(121) を出力する加算手段
    (122) と、 該位相補正値(121) と該カウント値(111) とを該イネー
    ブル信号(112) が供給される間比較し、該位相補正値(1
    21) と該カウント値(111) とが同値となった時に前記リ
    ードリセット信号(115) を出力する比較手段(123) と、 自系の該状態信号(107) が該動作状態を示す場合に該第
    2クロック信号(116)を通過させて該基準クロック信号
    (101) として出力し、該待機状態を示す場合に遮断する
    バッファ(124) と、 他系の状態信号(107′) 及び自系の切替要因に応じて自
    系回路を動作状態にするか待機状態にするかを判定して
    自系の該状態信号(107) を出力すると共に、該マスク信
    号(113) の供給によって、基準クロック信号(101) の変
    化点では人の操作による動作状態から待機状態への切り
    替えが行われないようにする動作/待期判定手段(125)
    とを具備して構成し、 自系の該第2クロック信号(116) と、自系の該状態信号
    (107) とを他系回路へ出力するようにしたことを特徴と
    する従属同期網におけるクロック再生回路。
  2. 【請求項2】 前記クロック位相差検出手段(119) 及び
    加算手段(122) に代え、 前記第2クロック信号(116) により該カウント値(111)
    を取り込むことによって、互いに前記基準クロック信号
    (101) となる自系の該第2クロック信号(116)及び他系
    の前記第2クロック信号(116′) の各々の位相(131,13
    2) を検出して出力するクロック位相検出手段(133)
    と、 該各々の位相(131,132) の差を求め、この位相差を0と
    するための変換値を求め、該変換値と該位相差とを加算
    して位相補正値(134) を出力する演算手段(135) とを設
    け、 前記比較手段(123) が、該位相補正値(134) と該カウン
    ト値(111) とを前記イネーブル信号(112) が供給される
    間比較し、該位相補正値(134) と該カウント値(111) と
    が同値となった時に前記リードリセット信号(115) を出
    力するようにしたことを特徴とする請求項1記載の従属
    同期網におけるクロック再生回路。
  3. 【請求項3】 上位局から送られてくるクロック信号(2
    00) に発振器の出力信号を同期させて基準クロック信号
    (201) として出力する通常動作状態となっている現用系
    回路(202) と、この現用系回路(202) と同構成でかつ待
    機状態となっている予備系回路(202′) とを、切替判定
    回路(203) の制御によって相互に切り替えて同タイミン
    グの該基準クロック信号(201) を回路外へ出力する従属
    同期網におけるクロック再生回路において、 前記現用系回路(202) と前記予備系回路(202′) の各々
    を、 前記クロック信号(200) に発振器の出力信号を同期させ
    た第1クロック信号(204) 、及び該第1クロック信号(2
    04) の周波数をN倍したN倍クロック信号(205,205′)
    を出力するPLL手段(206) と、 該第1クロック信号(204) の書き込みの先頭を示すライ
    トリセット信号(206,206) と、書き込まれた第1クロッ
    ク信号の読み出しの先頭を示すリードリセット信号(20
    7,207′) とが供給され、かつ該N倍クロック信号(205,
    205′) によって該第1クロック信号(204) の書込/読
    出動作を行うことによって、書き込まれた第1クロック
    信号を第2クロック信号(208,208′) として出力するク
    ロック遅延手段(209) と、 現用系又は予備系回路(202,202′) を前記基準クロック
    信号(201) を出力する動作状態にするか、出力しない待
    機状態にするかを示す状態信号(210,210′) が、該動作
    状態を示す場合に該第2クロック信号(208,208′) を通
    過させて該基準クロック信号(201) として出力し、該待
    機状態を示す場合に遮断するバッファ(211) とを具備し
    て構成し、 前記切替判定回路(203) を、 現用系及び予備系回路(202,202′) から出力される切替
    要因信号(211,211′)に応じて現用系及び予備系回路(20
    2,202′) の何れを動作状態にするか待機状態にするか
    を判定して該状態信号(210,210′) を出力すると共に、
    前記基準クロック信号(201) の変化点では人の操作によ
    る動作状態から待機状態への切り替えが行われないよう
    にするマスク信号(212) の供給により該状態信号(210,2
    10′) が変化しないようにする動作/待期判定手段(21
    3) と、 該状態信号(210,210′) の何れかにより現用系回路(20
    2) の動作状態が示される場合、現用系の該第2クロッ
    ク信号(208) を第3クロック信号(213) とし、該N倍ク
    ロック信号(205) を第4クロック信号(214) として出力
    し、かつ予備系の該第2クロック信号(208′) を第5ク
    ロック信号(215) とし、該N倍クロック信号(205′) を
    第6クロック信号(216) として出力し、また、予備系回
    路(202′)の動作状態が示される場合、予備系の該第2
    クロック信号(208′) を第3クロック信号(213) とし、
    該N倍クロック信号(205′) を第4クロック信号(214)
    として出力し、かつ現用系の該第2クロック信号(208)
    を第5クロック信号(215) とし、該N倍クロック信号(2
    05) を第6クロック信号(216) として出力する入力クロ
    ック選択手段(217) と、 該第3クロック信号(213) に応じてロード状態となり、
    かつ該第4クロック信号(214) により所定のカウント値
    をカウントする動作を行うことによって、第1原形ライ
    トリセット信号(217) 、カウント値(218) 、イネーブル
    信号(219) 、第1原形リードリセット信号(221) 、及び
    該マスク信号(212) を出力するタイミング生成手段(22
    2) と、 該第5クロック信号(215) により該カウント値(218) を
    取り込み、該カウント値(218) から、互いに基準クロッ
    ク信号(101) となる現用系の第2クロック信号(208) と
    予備系の第2クロック信号(208′) との位相差(223) を
    検出して出力するクロック位相差検出手段(224) と、 該位相差(223) を0とするための変換値と、該位相差(2
    23) とを加算して位相補正値(225) を出力する加算手段
    (226) と、 該位相補正値(225) と該カウント値(218) とを該イネー
    ブル信号(219) が供給される間比較し、該位相補正値(2
    25) と該カウント値(218) とが同値となった時に第2原
    形リードリセット信号(227) を出力する比較手段(228)
    と、 該第1原形ライトリセット信号(217) 及び該第2原形リ
    ードリセット信号(227) を、該第6クロック信号(216)
    の所定クロック幅に乗せ換え、第2原形ライトリセット
    信号(229) 及び第3原形リードリセット信号(230) とし
    て出力するリタイミング手段(231) と、 該状態信号(210,210′) の何れかにより現用系回路(20
    2) の動作状態が示される場合、該第1原形ライトリセ
    ット信号(217) を現用系の前記ライトリセット信号(20
    6) とし、該第1原形リードリセット信号(221) を前記
    リードリセット信号(207) として出力し、かつ該第2原
    形ライトリセット信号(229) を予備系の前記ライトリセ
    ット信号(206′) とし、該第3原形リードリセット信号
    (230) を前記リードリセット信号(207′) として出力
    し、また、予備系回路(202′) の動作状態が示される場
    合、該第1原形ライトリセット信号(217) を予備系の前
    記ライトリセット信号(206′) とし、該第1原形リード
    リセット信号(221) を前記リードリセット信号(207′)
    として出力し、かつ該第2原形ライトリセット信号(22
    9)を現用系の前記ライトリセット信号(206) とし、該第
    3原形リードリセット信号(230) を前記リードリセット
    信号(207) として出力する出力クロック選択手段(232)
    とを具備して構成したことを特徴とする従属同期網にお
    けるクロック再生回路。
JP4346242A 1992-12-25 1992-12-25 従属同期網におけるクロック再生回路 Withdrawn JPH06197101A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0899883A1 (en) * 1997-08-27 1999-03-03 Nec Corporation Pll circuit with masked phase error signal

Cited By (2)

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EP0899883A1 (en) * 1997-08-27 1999-03-03 Nec Corporation Pll circuit with masked phase error signal
US6154071A (en) * 1997-08-27 2000-11-28 Nec Corporation PLL circuit

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