JPH0619610A - 故障診断装置付き座標入力装置 - Google Patents
故障診断装置付き座標入力装置Info
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- JPH0619610A JPH0619610A JP17715292A JP17715292A JPH0619610A JP H0619610 A JPH0619610 A JP H0619610A JP 17715292 A JP17715292 A JP 17715292A JP 17715292 A JP17715292 A JP 17715292A JP H0619610 A JPH0619610 A JP H0619610A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 振動センサの異常を自動的に検出および診断
し、その異常部位を判定表示するようにした故障診断装
置付き座標入力装置を提供する 【構成】 充電用電源19と故障診断装置20とは、そ
れぞれの振動センサ3に対応して設けられている切換素
子18の接点を介して前記プリアンプ4と並列に接続さ
れている。充電用電源19は、CPU17からの切換信
号に基づいて振動センサ3と接続され、振動センサ3に
電荷を蓄積する。時間カウンタ16はそれぞれ、フリッ
プフロップ15の出力により動作し、振動センサ3の放
電時に所定の一定電圧から所定のしきい値までの電圧降
下の時間をカウントする。そのカウント値はCPU17
に入力され、時間カウンタ16の出力とあらかじめメモ
リにセットされた判定時間とを比較して、異常が発生し
た振動センサ3の部位とその異常の内容とを表示装置2
1に出力する。
し、その異常部位を判定表示するようにした故障診断装
置付き座標入力装置を提供する 【構成】 充電用電源19と故障診断装置20とは、そ
れぞれの振動センサ3に対応して設けられている切換素
子18の接点を介して前記プリアンプ4と並列に接続さ
れている。充電用電源19は、CPU17からの切換信
号に基づいて振動センサ3と接続され、振動センサ3に
電荷を蓄積する。時間カウンタ16はそれぞれ、フリッ
プフロップ15の出力により動作し、振動センサ3の放
電時に所定の一定電圧から所定のしきい値までの電圧降
下の時間をカウントする。そのカウント値はCPU17
に入力され、時間カウンタ16の出力とあらかじめメモ
リにセットされた判定時間とを比較して、異常が発生し
た振動センサ3の部位とその異常の内容とを表示装置2
1に出力する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アコースティック・
エミッション(AE)計測の原理を応用した座標入力装
置の改良に係わり、特にガラス板のような操作板の表面
にペンのような形態をした座標指示器でもって振動を加
え、その振動を操作板の周辺部分に設置した複数個の振
動センサで検出し、その検出信号から座標指示器による
指示点(振動印加点)の座標値を演算する座標入力装置
に、振動センサの異常を自動的に検出および診断し、そ
の異常部位を表示する故障診断装置を付加してなる座標
入力装置に関する。
エミッション(AE)計測の原理を応用した座標入力装
置の改良に係わり、特にガラス板のような操作板の表面
にペンのような形態をした座標指示器でもって振動を加
え、その振動を操作板の周辺部分に設置した複数個の振
動センサで検出し、その検出信号から座標指示器による
指示点(振動印加点)の座標値を演算する座標入力装置
に、振動センサの異常を自動的に検出および診断し、そ
の異常部位を表示する故障診断装置を付加してなる座標
入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アコースティック・エミッション(A
E)計測の原理を応用したこの種の座標入力装置では、
操作板の表面の周辺部分に3個以上の振動センサを設置
しておき、適当な励振手段を内蔵したペン(指示器)を
用いて操作板の任意の位置に印加された振動を各センサ
で検出し、各センサによる振動検出タイミングの順番
と、最初の振動検出タイミングと他のセンサの振動検出
タイミングとの時間差に基づいて指示点(振動印加点)
の座標値を演算している。このような座標入力装置は、
特開昭63−244068号公報に開示されているよう
に、複写機のガラス板上に原稿を載置し、その原稿の上
から指示器を当てて原稿の部分複写領域を指定するよう
な応用に適している。
E)計測の原理を応用したこの種の座標入力装置では、
操作板の表面の周辺部分に3個以上の振動センサを設置
しておき、適当な励振手段を内蔵したペン(指示器)を
用いて操作板の任意の位置に印加された振動を各センサ
で検出し、各センサによる振動検出タイミングの順番
と、最初の振動検出タイミングと他のセンサの振動検出
タイミングとの時間差に基づいて指示点(振動印加点)
の座標値を演算している。このような座標入力装置は、
特開昭63−244068号公報に開示されているよう
に、複写機のガラス板上に原稿を載置し、その原稿の上
から指示器を当てて原稿の部分複写領域を指定するよう
な応用に適している。
【0003】前記振動センサは繰返し振動を受けるた
め、センサの構成部品である圧電素子の劣化(具体的に
は静電容量の減少),コネクタの緩み,圧電素子から引
出されるワイヤハーネスの断線あるいはショート等が発
生し易い。その場合、座標値の演算結果に基づいて、前
記振動センサの異常の発生を推定できる。
め、センサの構成部品である圧電素子の劣化(具体的に
は静電容量の減少),コネクタの緩み,圧電素子から引
出されるワイヤハーネスの断線あるいはショート等が発
生し易い。その場合、座標値の演算結果に基づいて、前
記振動センサの異常の発生を推定できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、異常の
発生を検知することはできても、どのような異常が発生
しているのか(圧電素子の劣化,コネクタの緩みあるい
はピン間のショート,ワイヤハーネスの断線あるいはシ
ョート等)を判別することができないといった問題があ
った。また、座標値の演算結果に基づいて異常を判定す
るため、必ず指示器によって振動を印加しなければなら
ないという煩雑さもあった。
発生を検知することはできても、どのような異常が発生
しているのか(圧電素子の劣化,コネクタの緩みあるい
はピン間のショート,ワイヤハーネスの断線あるいはシ
ョート等)を判別することができないといった問題があ
った。また、座標値の演算結果に基づいて異常を判定す
るため、必ず指示器によって振動を印加しなければなら
ないという煩雑さもあった。
【0005】この発明は前述した従来の問題点に鑑みな
されたもので、その目的は、振動センサの異常を自動的
に検出および診断し、その異常部位を判定表示するよう
にした故障診断装置付き座標入力装置を提供することに
ある。
されたもので、その目的は、振動センサの異常を自動的
に検出および診断し、その異常部位を判定表示するよう
にした故障診断装置付き座標入力装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに本発明は、振動が伝搬する操作板上の任意の位置に
所定の振動パルスを印加する座標指示器と、前記操作板
面の周辺部に設けられ、前記座標指示器によって印加さ
れた振動パルスを検出する3個以上の圧電素子と、前記
各圧電素子がコネクタおよびハーネス等の周辺部品を介
して接続可能に配線され、それぞれの前記圧電素子から
の出力に基づいて前記座標指示器による振動印加点の座
標値を演算する座標演算手段と、前記圧電素子に接続可
能に配線されて該圧電素子に電荷を蓄積する充電手段
と、前記周辺部品に接続可能に配線されて前記圧電素子
に蓄積された電荷を放出させるとともに、その放電時の
電圧変動に基づいて前記圧電素子の異常と前記周辺部品
の異常とを判定する異常判定手段と、前記異常判定手段
からの出力に基づいて異常発生部位を知らせる報知手段
とを備えたものである。
めに本発明は、振動が伝搬する操作板上の任意の位置に
所定の振動パルスを印加する座標指示器と、前記操作板
面の周辺部に設けられ、前記座標指示器によって印加さ
れた振動パルスを検出する3個以上の圧電素子と、前記
各圧電素子がコネクタおよびハーネス等の周辺部品を介
して接続可能に配線され、それぞれの前記圧電素子から
の出力に基づいて前記座標指示器による振動印加点の座
標値を演算する座標演算手段と、前記圧電素子に接続可
能に配線されて該圧電素子に電荷を蓄積する充電手段
と、前記周辺部品に接続可能に配線されて前記圧電素子
に蓄積された電荷を放出させるとともに、その放電時の
電圧変動に基づいて前記圧電素子の異常と前記周辺部品
の異常とを判定する異常判定手段と、前記異常判定手段
からの出力に基づいて異常発生部位を知らせる報知手段
とを備えたものである。
【0007】また、好ましくは、前記座標演算手段と前
記異常判定手段とを同一の演算手段に組み込むようにす
るとよい。
記異常判定手段とを同一の演算手段に組み込むようにす
るとよい。
【0008】
【作用】前記圧電素子を充電手段によって充電し、充電
された前記圧電素子を放電させたときの電圧降下特性に
基づいて、異常個所および異常の状態(圧電素子の容量
抜け,またはコネクタおよびハーネス等の断線,ショー
ト等)を識別判定し、異常発生部位を報知する。
された前記圧電素子を放電させたときの電圧降下特性に
基づいて、異常個所および異常の状態(圧電素子の容量
抜け,またはコネクタおよびハーネス等の断線,ショー
ト等)を識別判定し、異常発生部位を報知する。
【0009】また、前記座標演算手段と前記異常判定手
段とを同一の演算手段に組み込むことにより、回路の部
品点数が少なくなる。
段とを同一の演算手段に組み込むことにより、回路の部
品点数が少なくなる。
【0010】
【実施例】図1にこの発明の一実施例による座標入力装
置の概略構成を示す。1はガラス板からなる操作板であ
り、圧電素子からなる4個の振動センサ3が操作板1の
四隅にそれぞれ取り付けられている。振動センサ3は、
図2に示すように、圧電素子3aと、圧電素子3aに対
して座標入力装置100側のワイヤハーネス23をつな
ぎ込むためのコネクタ22とから構成される。
置の概略構成を示す。1はガラス板からなる操作板であ
り、圧電素子からなる4個の振動センサ3が操作板1の
四隅にそれぞれ取り付けられている。振動センサ3は、
図2に示すように、圧電素子3aと、圧電素子3aに対
して座標入力装置100側のワイヤハーネス23をつな
ぎ込むためのコネクタ22とから構成される。
【0011】2は人が手でもって操作するペンのような
形態を有する座標指示器であって、一般に、ペン形の先
端部分に配置された超音波ホーンと、この超音波ホーン
と一体化された超音波振動子と、この超音波振動子を駆
動するドライバと、高周波パルスを一定周期Tで発生し
てドライバに入力する発振回路と、これら全体の動作電
源を供給する電源と、操作スイッチとを内蔵している。
この指示器2は、操作性を向上させるために、以下に説
明する座標値演算用の信号処理系(座標入力装置本体)
に対して完全に独立したコードレスのユニットとなって
いる。
形態を有する座標指示器であって、一般に、ペン形の先
端部分に配置された超音波ホーンと、この超音波ホーン
と一体化された超音波振動子と、この超音波振動子を駆
動するドライバと、高周波パルスを一定周期Tで発生し
てドライバに入力する発振回路と、これら全体の動作電
源を供給する電源と、操作スイッチとを内蔵している。
この指示器2は、操作性を向上させるために、以下に説
明する座標値演算用の信号処理系(座標入力装置本体)
に対して完全に独立したコードレスのユニットとなって
いる。
【0012】指示器2の先端を操作板1の表面に当接
し、前記の操作スイッチを操作すると、前記発振回路お
よびドライバが動作して超音波振動子が励振され、その
超音波振動が超音波ホーンを介して操作板1に印加され
る。
し、前記の操作スイッチを操作すると、前記発振回路お
よびドライバが動作して超音波振動子が励振され、その
超音波振動が超音波ホーンを介して操作板1に印加され
る。
【0013】各振動センサ3の出力信号は、プリアンプ
4で増幅されてフィルタ5に入力される。フィルタ5を
通過した振動検出信号は、検波回路6で包絡線検波され
た後、コンパレータ7で二値化されて方形波パルスに変
換される。つまり、振動センサ3により所定周波数の振
動信号が所定レベル以上の強さで検出されると、その受
信信号を検波,二値化して得られた方形波パルスがコン
パレータ7から出力される。
4で増幅されてフィルタ5に入力される。フィルタ5を
通過した振動検出信号は、検波回路6で包絡線検波され
た後、コンパレータ7で二値化されて方形波パルスに変
換される。つまり、振動センサ3により所定周波数の振
動信号が所定レベル以上の強さで検出されると、その受
信信号を検波,二値化して得られた方形波パルスがコン
パレータ7から出力される。
【0014】10は座標入力装置の主要な信号処理を行
なう座標演算手段としての中央処理装置(CPU)であ
り、各コンパレータ7に対応した4個のフリップフロッ
プ8をリセットした状態で各振動センサ3から振動検出
信号が出力されるのを待つ。振動センサ3から所定の振
動検出信号が出力されると、コンパレータ7から前記の
ように方形波パルスが出力され、CPU10によってリ
セットされていたフリップフロップ8がコンパレータ7
の出力によってセットされる。CPU10は各フリップ
フロップ8の出力を監視し、4個の振動センサ3による
振動検出タイミングの順番を判定する。また、4個の時
間カウンタ9はそれぞれ、操作板1の対角線上に配置さ
れた4個の振動センサ3に対応した4個のフリップフロ
ップ8の出力により動作し、その対角線上に配置された
4個の振動センサ3による振動検出タイミングの時間を
カウントする。そのカウント値はCPU10に入力され
る。
なう座標演算手段としての中央処理装置(CPU)であ
り、各コンパレータ7に対応した4個のフリップフロッ
プ8をリセットした状態で各振動センサ3から振動検出
信号が出力されるのを待つ。振動センサ3から所定の振
動検出信号が出力されると、コンパレータ7から前記の
ように方形波パルスが出力され、CPU10によってリ
セットされていたフリップフロップ8がコンパレータ7
の出力によってセットされる。CPU10は各フリップ
フロップ8の出力を監視し、4個の振動センサ3による
振動検出タイミングの順番を判定する。また、4個の時
間カウンタ9はそれぞれ、操作板1の対角線上に配置さ
れた4個の振動センサ3に対応した4個のフリップフロ
ップ8の出力により動作し、その対角線上に配置された
4個の振動センサ3による振動検出タイミングの時間を
カウントする。そのカウント値はCPU10に入力され
る。
【0015】つまり、CPU10は4個のフリップフロ
ップ8の出力および時間カウンタ9の出力を読み取り、
4個の振動センサ3による振動検出タイミングの順番
と、対角線上にある4個の振動センサ3の振動検出タイ
ミングの時間差とに基づいて、指示器2によって振動が
印加された点の座標値を演算する。一発の振動パルスの
検出信号に基づいて座標値を一回演算したならば、CP
U10は各フリップフロップ8および時間カウンタ9を
リセットし、次の振動パルスの到来を待つ。このように
してCPU10は、各振動センサ3で振動パルスが検出
される毎に、その振動印加点の座標値を繰り返し演算す
る。
ップ8の出力および時間カウンタ9の出力を読み取り、
4個の振動センサ3による振動検出タイミングの順番
と、対角線上にある4個の振動センサ3の振動検出タイ
ミングの時間差とに基づいて、指示器2によって振動が
印加された点の座標値を演算する。一発の振動パルスの
検出信号に基づいて座標値を一回演算したならば、CP
U10は各フリップフロップ8および時間カウンタ9を
リセットし、次の振動パルスの到来を待つ。このように
してCPU10は、各振動センサ3で振動パルスが検出
される毎に、その振動印加点の座標値を繰り返し演算す
る。
【0016】指示器2から印加される周期Tの振動パル
スが振動センサ3で繰り返し検出されていると、コンパ
レータ7からは周期Tのパルス信号が発生する。このコ
ンパレータ7の出力は周期カウンタ11にも入力されて
おり、コンパレータ7からパルスが発生するたびに前回
のパルスとの間隔(周期)がカウンタ11で繰り返しカ
ウントされる。この周期カウンタ11のカウント値は、
コンパレータ7からパルス信号が発生するたびに周期比
較器12に入力され、基準値T(指示器2の振動パルス
の周期)と比較される。そして、周期カウンタ11の出
力値がTにほぼ等しいと(Tとの差が微小な一定値以下
であると)CPU10に対して有効信号を発生する。C
PU10は、4個の周期比較器12からすべて有効信号
が入力された場合に、その直前に前述のように演算した
座標値を有効とする。そして例えば、有効とされた座標
値を10周期分連続して演算した段階で、その平均値を
計算し、その結果を図示しない出力系に与える。
スが振動センサ3で繰り返し検出されていると、コンパ
レータ7からは周期Tのパルス信号が発生する。このコ
ンパレータ7の出力は周期カウンタ11にも入力されて
おり、コンパレータ7からパルスが発生するたびに前回
のパルスとの間隔(周期)がカウンタ11で繰り返しカ
ウントされる。この周期カウンタ11のカウント値は、
コンパレータ7からパルス信号が発生するたびに周期比
較器12に入力され、基準値T(指示器2の振動パルス
の周期)と比較される。そして、周期カウンタ11の出
力値がTにほぼ等しいと(Tとの差が微小な一定値以下
であると)CPU10に対して有効信号を発生する。C
PU10は、4個の周期比較器12からすべて有効信号
が入力された場合に、その直前に前述のように演算した
座標値を有効とする。そして例えば、有効とされた座標
値を10周期分連続して演算した段階で、その平均値を
計算し、その結果を図示しない出力系に与える。
【0017】次に、本発明に係る故障診断装置20の構
成および作用について、図1,図3に基づいて説明す
る。図3は故障診断の流れを示すフローチャートであ
る。
成および作用について、図1,図3に基づいて説明す
る。図3は故障診断の流れを示すフローチャートであ
る。
【0018】充電手段である充電用電源19と異常判定
手段である故障診断装置20とは、それぞれの振動セン
サ3に対応して設けられている切換素子18の接点を介
して前記プリアンプ4と並列に接続されている。
手段である故障診断装置20とは、それぞれの振動セン
サ3に対応して設けられている切換素子18の接点を介
して前記プリアンプ4と並列に接続されている。
【0019】充電用電源19は、振動センサ3に電荷を
蓄積するための電源であり、故障診断装置20のCPU
17からの切換信号に基づいて切換素子18が切り換え
られることによって振動センサ3と接続され、振動セン
サ3に電荷を蓄積する。(S10,S12)次に、電荷
が蓄積された振動センサ3を放電させるため、切換素子
18はCPU17からの切換信号に基づいて、振動セン
サ3を故障診断装置20のプリアンプ13へ切換接続す
る(S14)。そして振動センサ3からの電圧信号がプ
リアンプ13で増幅された後、コンパレータ14で所定
のしきい値と比較され二値化されて方形波パルスに変換
される。
蓄積するための電源であり、故障診断装置20のCPU
17からの切換信号に基づいて切換素子18が切り換え
られることによって振動センサ3と接続され、振動セン
サ3に電荷を蓄積する。(S10,S12)次に、電荷
が蓄積された振動センサ3を放電させるため、切換素子
18はCPU17からの切換信号に基づいて、振動セン
サ3を故障診断装置20のプリアンプ13へ切換接続す
る(S14)。そして振動センサ3からの電圧信号がプ
リアンプ13で増幅された後、コンパレータ14で所定
のしきい値と比較され二値化されて方形波パルスに変換
される。
【0020】CPU17は、各コンパレータ14に対応
した4個のフリップフロップ15をリセットした状態で
各振動センサ3から電圧信号が出力されるのを待つ(S
16)。振動センサ3から電圧信号が出力されると、所
定のしきい値と比較しコンパレータ7から前記のように
方形波パルスが出力され、CPU17によってリセット
されていたフリップフロップ15がコンパレータ14の
出力によってセットされる(S18)。すなわち、それ
ぞれの振動センサ3について、それから入力される放電
圧信号が前記のしきい値未満になった時点でフリップフ
ロップ15がセットされる。
した4個のフリップフロップ15をリセットした状態で
各振動センサ3から電圧信号が出力されるのを待つ(S
16)。振動センサ3から電圧信号が出力されると、所
定のしきい値と比較しコンパレータ7から前記のように
方形波パルスが出力され、CPU17によってリセット
されていたフリップフロップ15がコンパレータ14の
出力によってセットされる(S18)。すなわち、それ
ぞれの振動センサ3について、それから入力される放電
圧信号が前記のしきい値未満になった時点でフリップフ
ロップ15がセットされる。
【0021】4個の時間カウンタ16はそれぞれ、操作
板1の対角線上に配置された4個の振動センサ3に対応
した4個のフリップフロップ15の出力により動作し、
その4個の振動センサ3の放電時に所定の一定電圧(充
電用電源19の印加電圧)から所定のしきい値までの電
圧降下の時間をカウントする。そのカウント値はCPU
17に入力される。そして、CPU17は、4個の時間
カウンタ16の出力とあらかじめメモリにセットされた
判定時間とを比較して(S20)、各振動センサ3とそ
れに付随するコネクタ22あるいはハーネス23等の前
記周辺部品の異常を識別判定し(S24)、異常が発生
した振動センサ3の部位とその異常の内容とを報知手段
である表示装置21に出力する(S26,S28,S3
0)。表示装置21としては、CRTディスプレイ,L
CDディスプレイ等、適当な表示素子を有するものを採
用することができる。
板1の対角線上に配置された4個の振動センサ3に対応
した4個のフリップフロップ15の出力により動作し、
その4個の振動センサ3の放電時に所定の一定電圧(充
電用電源19の印加電圧)から所定のしきい値までの電
圧降下の時間をカウントする。そのカウント値はCPU
17に入力される。そして、CPU17は、4個の時間
カウンタ16の出力とあらかじめメモリにセットされた
判定時間とを比較して(S20)、各振動センサ3とそ
れに付随するコネクタ22あるいはハーネス23等の前
記周辺部品の異常を識別判定し(S24)、異常が発生
した振動センサ3の部位とその異常の内容とを報知手段
である表示装置21に出力する(S26,S28,S3
0)。表示装置21としては、CRTディスプレイ,L
CDディスプレイ等、適当な表示素子を有するものを採
用することができる。
【0022】すなわち、振動センサ3が正常であれば、
静電容量に対応する所定の電荷が蓄積されているため、
図4(a)に示すように、振動センサ3の端子間電圧は
一定電圧(充電用電源19の印加電圧)から指数関数的
に降下し、時間カウンタ16によって計測された放電時
間は所定の時間t(t1 ≦t≦t2 )となる(S2
0)。そして、切換素子18の切換信号が出力されて、
振動センサ3の出力信号は座標入力装置100のプリア
ンプ4に入力されるようになる(S22)。なお、本実
施例にあっては、振動センサ3に用いられる圧電素子の
静電容量がC=100pFであり、圧電素子の(+)端
子とプリアンプ4の入力との間に10kΩの接地抵抗を
接続し、一定電圧E=10V を印加して放電させた場
合、前記のt1=0.5μsec 、t2 =5μsec 程度で
ある。
静電容量に対応する所定の電荷が蓄積されているため、
図4(a)に示すように、振動センサ3の端子間電圧は
一定電圧(充電用電源19の印加電圧)から指数関数的
に降下し、時間カウンタ16によって計測された放電時
間は所定の時間t(t1 ≦t≦t2 )となる(S2
0)。そして、切換素子18の切換信号が出力されて、
振動センサ3の出力信号は座標入力装置100のプリア
ンプ4に入力されるようになる(S22)。なお、本実
施例にあっては、振動センサ3に用いられる圧電素子の
静電容量がC=100pFであり、圧電素子の(+)端
子とプリアンプ4の入力との間に10kΩの接地抵抗を
接続し、一定電圧E=10V を印加して放電させた場
合、前記のt1=0.5μsec 、t2 =5μsec 程度で
ある。
【0023】一方、振動センサ3に静電容量の減少等の
異常が発生している場合には、例えば図4(b)に示す
ように、振動センサ3の電圧降下特性が正常時と異な
り、時間カウンタ16によって計測された放電時間tは
正常時の時間とは異なる。また、コネクタ22あるいは
ハーネス23が接触不良,断線を起こしていたり、また
はショートしている場合、図4(c)に示すように、振
動センサ3の端子間電圧は0V を保持するので、時間カ
ウンタ16はオーバーフローし、異常が検知される。
異常が発生している場合には、例えば図4(b)に示す
ように、振動センサ3の電圧降下特性が正常時と異な
り、時間カウンタ16によって計測された放電時間tは
正常時の時間とは異なる。また、コネクタ22あるいは
ハーネス23が接触不良,断線を起こしていたり、また
はショートしている場合、図4(c)に示すように、振
動センサ3の端子間電圧は0V を保持するので、時間カ
ウンタ16はオーバーフローし、異常が検知される。
【0024】以上のように、各時間カウンタ16の出力
に基づいて、CPU17は各振動センサ3の異常とコネ
クタ22あるいはハーネス23等の各前記周辺部品の異
常とを識別判定し、異常が発生した振動センサ3の部位
とその異常内容とを表示装置21に出力する。
に基づいて、CPU17は各振動センサ3の異常とコネ
クタ22あるいはハーネス23等の各前記周辺部品の異
常とを識別判定し、異常が発生した振動センサ3の部位
とその異常内容とを表示装置21に出力する。
【0025】前記振動センサ3の出力を切り換えるため
の切換素子18としては、リレーがもっとも単純である
が、接点接触不良あるいは接点溶着による故障誤検知を
防止するために、充分信頼性の高いものを採用する必要
がある。あるいは適宜スイッチング素子を組み合わせて
無接点化を図るようにすれば一層好ましい。
の切換素子18としては、リレーがもっとも単純である
が、接点接触不良あるいは接点溶着による故障誤検知を
防止するために、充分信頼性の高いものを採用する必要
がある。あるいは適宜スイッチング素子を組み合わせて
無接点化を図るようにすれば一層好ましい。
【0026】また、切換素子18以降の回路(プリアン
プ13,コンパレータ14,フリップフロップ15,お
よび時間カウンタ16)は、必ずしも本実施例のよう
に、振動センサ3の数に対応して設ける必要はなく、一
組のみ設けて切換素子18によって入力を時分割に切り
換えるようにしてもよい。
プ13,コンパレータ14,フリップフロップ15,お
よび時間カウンタ16)は、必ずしも本実施例のよう
に、振動センサ3の数に対応して設ける必要はなく、一
組のみ設けて切換素子18によって入力を時分割に切り
換えるようにしてもよい。
【0027】なお、このような故障診断装置の動作を、
座標入力装置100の電源投入等、座標入力装置100
を使用するために必ず行われる処理に連動して実行され
るようにしておくことにより、使用者が特に意識するこ
となく、自動的に振動センサ3のチェックを行うことが
できる。
座標入力装置100の電源投入等、座標入力装置100
を使用するために必ず行われる処理に連動して実行され
るようにしておくことにより、使用者が特に意識するこ
となく、自動的に振動センサ3のチェックを行うことが
できる。
【0028】また、本発明の第2実施例としては、フリ
ップフロップ8とフリップフロップ15、時間カウンタ
9と時間カウンタ16、およびCPU10とCPU17
とを共用として、図1に示す故障診断装置20の機能を
座標入力装置100に一体的に組み込む構成としてもよ
い。その場合の回路構成は図5に示すようになる。
ップフロップ8とフリップフロップ15、時間カウンタ
9と時間カウンタ16、およびCPU10とCPU17
とを共用として、図1に示す故障診断装置20の機能を
座標入力装置100に一体的に組み込む構成としてもよ
い。その場合の回路構成は図5に示すようになる。
【0029】この第2実施例の動作は図1に基づいて説
明した前記第1実施例の作用と同様であって、演算手段
であるCPU24は、座標演算処理とともに故障診断処
理をも行う。すなわち、CPU24は座標演算処理ルー
チンを含むメインルーチンと、図3に示した故障診断処
理ルーチンとを時分割に処理する。
明した前記第1実施例の作用と同様であって、演算手段
であるCPU24は、座標演算処理とともに故障診断処
理をも行う。すなわち、CPU24は座標演算処理ルー
チンを含むメインルーチンと、図3に示した故障診断処
理ルーチンとを時分割に処理する。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、座標入力装置の圧電素子、およびコネクタまたは
ワイヤハーネス等の周辺部品に発生している異常を、前
記圧電素子を充電し、その後放電させたときの電圧降下
特性を正常時の特性と比較することによって検出するよ
うにしたので、異常発生部位と異常の状態とを自動的に
識別判定することができ、圧電素子周辺部のトラブルシ
ューティングが容易となり、座標入力装置のメンテナン
ス上非常に有利である。
れば、座標入力装置の圧電素子、およびコネクタまたは
ワイヤハーネス等の周辺部品に発生している異常を、前
記圧電素子を充電し、その後放電させたときの電圧降下
特性を正常時の特性と比較することによって検出するよ
うにしたので、異常発生部位と異常の状態とを自動的に
識別判定することができ、圧電素子周辺部のトラブルシ
ューティングが容易となり、座標入力装置のメンテナン
ス上非常に有利である。
【0031】また、座標演算手段と異常判定手段とを同
一の演算手段に組み込む構成とすることによって、部品
点数を減らすことができ、ハードウェアとしての故障診
断装置の信頼性を向上させることができる。
一の演算手段に組み込む構成とすることによって、部品
点数を減らすことができ、ハードウェアとしての故障診
断装置の信頼性を向上させることができる。
【図1】本発明の一実施例の構成を示す概略ブロック図
である。
である。
【図2】振動センサの構成を示す説明図である。
【図3】本発明に係る故障診断装置の動作フローの一例
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図4】(a)〜(c)は振動センサの電圧降下特性を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図5】本発明の他の実施例の構成を示す概略ブロック
図である。
図である。
1 操作板 2 座標指示器 3 振動センサ 3a 圧電素子 10 CPU(座標演算手段) 13 プリアンプ 14 コンパレータ 15 フリップフロップ 16 時間カウンタ 17 CPU 18 切換素子 19 充電用電源(充電手段) 20 故障診断装置(異常判定手段) 21 表示装置(報知手段) 22 コネクタ 23 ワイヤハーネス 24 CPU(演算手段)
Claims (2)
- 【請求項1】 振動が伝搬する操作板上の任意の位置に
所定の振動パルスを印加する座標指示器と、 前記操作板面の周辺部に設けられ、前記座標指示器によ
って印加された振動パルスを検出する3個以上の圧電素
子と、 前記各圧電素子がコネクタおよびハーネス等の周辺部品
を介して接続可能に配線され、それぞれの前記圧電素子
からの出力に基づいて前記座標指示器による振動印加点
の座標値を演算する座標演算手段と、 前記圧電素子に接続可能に配線されて該圧電素子に電荷
を蓄積する充電手段と、 前記周辺部品に接続可能に配線されて前記圧電素子に蓄
積された電荷を放出させるとともに、その放電時の電圧
変動に基づいて前記圧電素子の異常と前記周辺部品の異
常とを判定する異常判定手段と、 前記異常判定手段からの出力に基づいて異常発生部位を
知らせる報知手段と、 を備えたことを特徴とする故障診断装置付き座標入力装
置。 - 【請求項2】 前記座標演算手段と前記異常判定手段と
が同一の演算手段に組み込まれることを特徴とする請求
項1に記載の故障診断装置付き座標入力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17715292A JPH0619610A (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 故障診断装置付き座標入力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17715292A JPH0619610A (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 故障診断装置付き座標入力装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0619610A true JPH0619610A (ja) | 1994-01-28 |
Family
ID=16026106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17715292A Pending JPH0619610A (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 故障診断装置付き座標入力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0619610A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103732818A (zh) * | 2011-08-08 | 2014-04-16 | 株式会社Gotalio | 缝制品及布料的缝制方法 |
US9156782B2 (en) | 2012-03-20 | 2015-10-13 | Evonik Industries Ag | Process for the preparation of methionine |
-
1992
- 1992-07-03 JP JP17715292A patent/JPH0619610A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103732818A (zh) * | 2011-08-08 | 2014-04-16 | 株式会社Gotalio | 缝制品及布料的缝制方法 |
US9156782B2 (en) | 2012-03-20 | 2015-10-13 | Evonik Industries Ag | Process for the preparation of methionine |
US9464045B2 (en) | 2012-03-20 | 2016-10-11 | Evonik Degussa Gmbh | Process for the preparation of methionine |
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