JPH06195922A - 磁気記録媒体用ライナー材の処理方法及び処理装置 - Google Patents

磁気記録媒体用ライナー材の処理方法及び処理装置

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JPH06195922A
JPH06195922A JP4347295A JP34729592A JPH06195922A JP H06195922 A JPH06195922 A JP H06195922A JP 4347295 A JP4347295 A JP 4347295A JP 34729592 A JP34729592 A JP 34729592A JP H06195922 A JPH06195922 A JP H06195922A
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liner material
recording medium
magnetic recording
liner
treating
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JP4347295A
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Sada Matsui
貞 松井
Yuzo Matsuo
祐三 松尾
Hideo Kobayashi
英男 小林
Hiroshi Ikeda
浩 池田
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/50Reconditioning of record carriers; Cleaning of record carriers ; Carrying-off electrostatic charges
    • G11B23/505Reconditioning of record carriers; Cleaning of record carriers ; Carrying-off electrostatic charges of disk carriers

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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ディスクに対するクリーニング効果が高
く、且つ該クリーニング効果が経時的に低下し難いライ
ナー材が得られる磁気記録媒体用ライナー材の処理方法
及び処理装置の提供。 【構成】 本発明の磁気記録媒体用ライナー材の処理方
法は、磁気ディスクを収納する容器の内側に貼着するラ
イナー材の処理方法であって、上記ライナー材に沸点5
0〜200℃の液体をライナー材の飽和含水量の0.1
重量%以上含有させ、次いでそれを乾燥させることを特
徴とする。また、本発明の磁気記録媒体用ライナー材の
処理装置は、上記の本発明の処理方法を実施するための
装置であって、帯状のライナー材を送出する巻出装置
と、該巻出装置から送出されるライナー材に液体を含有
させる浸潤装置と、液体を含有させたライナー材を乾燥
させる乾燥装置と、乾燥させたライナー材を巻き取る巻
取装置とを備え、上記巻出装置から送出されるライナー
材が上記浸潤装置及び上記乾燥装置を通って上記巻取装
置により巻き取られるように構成されていることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体用ライナ
ー材の処理方法及び処理装置、詳しくは、上記ライナー
材の磁気ディスクに対するクリーニング効果を向上させ
る磁気記録媒体用ライナー材の処理方法及びその方法の
実施に好適な処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体においては、読み取り、書
き込みエラー発生の要因となる塵埃を磁気ディスク表面
から除去するために、通常、磁気ディスクを収納する容
器の内側に、ライナーが設けられており、該ライナー
が、容器内で回転する磁気ディスクの表面に接触するこ
とにより、磁気ディスクの表面に付着する塵埃を除去す
るようになされている。そして、上記ライナーの形成材
としては、通常、不織布が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
磁気記録媒体は、磁気ディスクのライナーによるクリー
ニング効果が十分ではなく、また該効果が経時的に低下
する傾向がある。そこで、従来より、ライナーの材質の
検討、ライナーの形状の検討及びライナーをケースの内
面に接着させる際の接着パターン(ラミネートパターン
とも呼ばれる)の検討等がなされているが、満足し得る
ものは、未だ得られていない。
【0004】従って、本発明の目的は、磁気ディスクに
対するクリーニング効果が高く、且つ該クリーニング効
果が経時的に低下し難いライナー材が得られる磁気記録
媒体用ライナー材の処理方法及び処理装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、種々検討
した結果、従来の磁気記録媒体において、磁気ディスク
のライナーによるクリーニング効果が経時的に低下する
のは、ライナーがクッション性に乏しいため、磁気記録
媒体の取扱い時のケースの変形による圧力、人間の手に
よる荷重及び駆動装置からの圧力等を受けることによっ
て、ライナーの厚みが経時的に小さくなることに起因し
ていることを知見した。
【0006】そこで、本発明者等は、ライナーにクッシ
ョン性を付与するために更に種々検討した結果、ライナ
ーに水を含有させ、次いで含水させたライナーを乾燥さ
せた後、容器の内側に貼着することにより、ライナーに
適度なクッション性を付与でき、磁気ディスクのライナ
ーによるクリーニング効果の経時的低下が防止されるの
みならず、クリーニング効果が向上すること、即ち前記
目的が達成されることを知見した。
【0007】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、磁気ディスクを収納する容器の内側に貼着するラ
イナー材の処理方法であって、上記ライナー材に沸点5
0〜200℃の液体をライナー材の飽和含水量の0.1
重量%以上含有させ、次いでそれを乾燥させることを特
徴とする磁気記録媒体用ライナー材の処理方法を提供す
るものである。
【0008】また、本発明は、上記の本発明の処理方法
の実施に好適な装置として、磁気ディスクを収納する容
器の内側に貼着するライナー材の処理装置であって、帯
状のライナー材を送出する巻出装置と、該巻出装置から
送出されるライナー材に液体を含有させる浸潤装置と、
液体を含有させたライナー材を乾燥させる乾燥装置と、
乾燥させたライナー材を巻き取る巻取装置とを備え、上
記巻出装置から送出されるライナー材が上記浸潤装置及
び上記乾燥装置を通って上記巻取装置により巻き取られ
るように構成されていることを特徴とする磁気記録媒体
用ライナー材の処理装置を提供するものでもある。
【0009】以下、先ず本発明の磁気記録媒体用ライナ
ー材の処理方法について詳述する。尚、本発明で言う
「ライナー材」とは、所定の形状に打ち抜き加工される
ことにより、磁気記録媒体用ライナーとなり得るものを
言う。
【0010】本発明の処理方法を実施するに際しては、
先ず、ライナー材に沸点50〜200℃の液体を含有さ
せる。
【0011】ライナー材に上記液体を含有させる方法と
しては、特に制限されるものではなく、例えば、ライナ
ー材を上記液体に浸漬する方法、コーティング装置を用
いてライナー材に上記液体を塗布する方法等が挙げられ
る。
【0012】ライナー材に含有させる液体の量は、ライ
ナー材の飽和含水量の0.1重量%以上、好ましくは
0.1〜80重量%、より好ましくは0.1〜10重量
%の範囲内で、ライナー材の材質によって適宜選択され
る。ライナー材の液体含量が飽和含水量の0.1重量%
未満であると、目的とするクッション性が得難い。
【0013】また、液体を含有させたライナー材を乾燥
させる前に、該ライナー材に圧力を加えることが好まし
い。加圧方法としては、特に制限されないが、グラビア
ロールにより行うと、ライナーのクッション性が一層向
上するので好ましい。また、グラビアロールを用いる場
合は、グラビアロールの表面に形成されている溝に上記
液体を供給することにより、液体の含有とライナー材の
加圧とを同時に行うことができる。また、加圧の程度
は、ほんの少しで良く、通常、0.1〜8kg/cm(線
圧)程度であり、これを越えると、ライナー材の構成繊
維が損傷する惧れがある。また、加圧時間は、特に限定
されず、水の浸透を促進する観点から1秒以下で十分で
ある。
【0014】次いで、上記の如くして液体を含有させた
ライナー材を乾燥させる。
【0015】上記乾燥は、加熱により行うことが好まし
く、またこの際の加熱温度は、ライナー材又は液体の発
火点温度のうち何れか低い方の温度以下、好ましくは5
0〜150℃である。加熱温度が50℃未満であると、
液体の種類によっては、液体の蒸発が遅く、クッション
性が低下する傾向があり、また150℃超であると、熱
によりライナー材の構成繊維が損傷する惧れがある。ま
た、上記乾燥は、沸点の低い液体をライナー材に含有さ
せた場合には、常温中に放置することにより行っても良
く、その場合には20℃以上の雰囲気中であることが望
ましい。
【0016】ライナー材は、上記温度で加熱することに
より、1〜数秒間で乾燥する。また、乾燥手段として
は、上記温度に加熱した加熱炉中にライナー材を通す
(移動させる)方法等が挙げられる。
【0017】本発明の処理方法において用いられる上記
の「沸点50〜200℃の液体」としては、水の他に、
ヘプタン、メチルシクロヘキサン、オクタン、α−ピネ
ン、デカリン、トルエン、キシレン、クメン、p−シメ
ン、石油ベンジン、ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化
水素類;1,2−ジクロロエタン、トリクロロエチレ
ン、テトラクロロエチレン、1,2−ジブロモエタン、
1,1,2,2−テトラクロロエタン、クロロベンゼ
ン、ブロモベンゼン、o−ジクロロベンゼン、四塩化炭
素、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;テトラヒ
ドロフラン、ジプロピルエーテル、ジオキサン、ジイソ
ブチルエーテル、ジブチルエーテル、アニソール、ジイ
ソペンチルエーテル、フェネトール、石油エーテル、ジ
イソプロピルエーテル等のエーテル類;2−メトキシエ
タノール、2−エトキシエタノール等のエーテルアルコ
ール類;ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸イソプロピル、
酢酸イソブチル、酢酸イソペンチル、安息香酸メチル、
酢酸エチル等のエステル類;メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン、アセトン等のケトン類;イソプロピルア
ルコール、アリルアルコール、1−プロパノール、イソ
ブチルアルコール、1−ブタノール、イソペンチルアル
コール、シクロヘキサノール、1,2−プロパンジオー
ル、1,2−エタンジオール、エタノール、メタノール
等のアルコール類等が挙げられるが、これらの中でも、
水、イソプロピルアルコール、ヘキサン等が好ましい。
【0018】上記液体として、沸点が50℃未満のもの
を用いると、液体自身の安定性(濃度等)が悪化し、ま
た沸点が200℃超のものを用いると、乾燥効率が悪化
する。
【0019】また、上記液体には、シリコン化合物を含
有させることが好ましく、かかるシリコン化合物として
は、鎖状ポリジメチルシロキサン、又はヒドロキシル
基、アミノ基、メルカプト基、カルボキシル基、α−メ
チルスチレン基、α−オレフィン基、フッ素、アルキル
基、高級脂肪酸基、メタアクリル基、アクリル基、ポリ
エーテル基若しくはエポキシ基が導入された変性鎖状ポ
リジメチルシロキサン等が挙げられる。該シリコン化合
物は、乾燥後のライナー材1kg中に0.01〜50g含
有されるように上記液体に含有させることが好ましく、
通常、上記液体1kg中に0.5〜250g含有させると
良い。
【0020】また、本発明の処理方法により処理される
ライナー材は、磁気記録媒体用として用いられる従来の
ライナー材であり、該ライナー材を形成する材料として
は、通常、ポリエステル、ポリプロピレン、レーヨン、
ナイロン、アクリル等のプラスチックの繊維で大きさ
(直径)が7〜20μmの繊維からなる不織布が用いら
れる。かかる不織布は、1種類の繊維からなるものでも
良く、また例えば、ポリエステル繊維50%/レーヨン
繊維50%、ナイロン繊維20%/レーヨン繊維80
%、及びポリプロピレン繊維25%/レーヨン繊維75
%のように、2種類以上の繊維の混合物からなるもので
も良い。
【0021】次に、上述の本発明の処理方法の実施に好
適な本発明の処理装置について、図1〜図3に示す実施
例に基づいて説明する。
【0022】図1は、本発明の処理装置の一実施例の概
略を示す側面図である。また、図2は、乾燥装置として
熱風吹出部を有する加熱炉を用いた本発明の処理装置の
概略を示す側面図である。また、図3は、乾燥装置とし
て加熱ロールを用いた本発明の処理装置の概略を示す側
面図である。
【0023】本処理装置は、図1に示す如く、帯状のラ
イナー材5を送出する巻出装置1と、該巻出装置1から
送出されるライナー材5に液体を含有させる浸潤装置2
と、液体を含有させたライナー材5を乾燥させる乾燥装
置3と、乾燥させたライナー材5を巻き取る巻取装置4
とを備えて構成されている。
【0024】上記巻出装置1及び上記巻取装置4は、駆
動源(図示せず)に連携しており、ロール体11として
上記巻出装置1に供給された未処理のライナー材5を該
巻出装置1から送出し、上記浸潤装置2及び上記乾燥装
置3を経て上記巻取装置4において処理済ライナー材
5’のロール体41として巻き取るようになしてある。
【0025】また、上記浸潤装置2は、ライナー材5を
一対の塗布ロール(グラビアロール)21,21間を通
過させることにより、ライナー材5に液体を含有させる
ように構成されており、この際の液体供給は、グラビア
ロール下部に設けた供給ノズルにより行われ、液体浸潤
は、ロール21,21間で一定圧力が加わると同時にグ
ラビアロール上の該液体がライナー材5へ転写されるこ
とにより行われるようになしてある。
【0026】また、上記乾燥装置3は、所定の雰囲気温
度(加熱温度)に調整可能な加熱炉31内を、液体を含
有したライナー材5を通過させることによって該ライナ
ー材5を乾燥させるように構成してあり、32は排気ダ
クト、33及び34は加熱用蒸気供給パイプである。ま
た、上記加熱炉31の出口には、乾燥されたライナー材
5’を冷却するための冷却ファン6が設けられている。
【0027】尚、実施例の装置における上記巻出装置1
及び上記巻取装置4は、ライナー材5(5’)の送出・
巻取りを円滑に行い得るように、張力調整装置及び案内
ローラー等が図示の如く配設されているが、これらの構
成は従来のこの種の装置と同様であり、また、上記浸潤
装置2及び上記乾燥装置3も通常の塗布装置及び加熱装
置と同様なものであるので、何れについても詳細な説明
は省略する。
【0028】本発明の処理装置は、上記実施例に制限さ
れるものではなく、例えば、上記浸潤装置としては、リ
バースロールコータ、グラビアコータ、ナイフコータ、
ブレードコータ、ロッドコータ、エアドクタコータ、カ
ーテンフローコータ、ファウンテンコータ、キスコータ
等の通常のコーティング装置を用いることができる。リ
バースロールコータ又はグラビアコータを用いる場合
は、液体の含有とライナー材の加圧とを同時に行うこと
ができる。
【0029】また、上記乾燥装置としては、図2に示す
ように、加熱炉31の内部に複数個の熱風吹出部35を
設け、液体を含有したライナー材5を該熱風吹出部35
の下方を通過させることによって該ライナー材5を乾燥
するようにした構成のものでも良い。また、図3に示す
ように、複数個の加熱ロール37上を、液体を含有した
ライナー材5を通過させることによって該ライナー材5
を乾燥するようにした構成のものでも良い。
【0030】本発明により処理されたライナー材は、所
定の形状に打ち抜かれてライナーに形成され、磁気ディ
スクを収納する容器の内側に貼着される。
【0031】
【作用】本発明によれば、ライナー材に適度なクッショ
ン性を付与できる。そのため、本発明により処理された
ライナー材により形成されたライナーを用いて製造され
た磁気記録媒体は、外部からの圧力によりライナーが圧
縮されても、該圧力が無くなるとライナーの厚みが復元
されて、初期のクリーニング効果を保持できる。
【0032】
【実施例】以下に本発明の効果を示す実施例を比較例と
共に挙げ、本発明を更に詳細に説明する。
【0033】実施例1 図1に示す本発明の処理装置を用い、次のようにしてラ
イナー材(不織布)を処理した。
【0034】レーヨン繊維80重量%及びナイロン繊維
20重量%からなる不織布(厚み:332μm)に、浸
潤装置により、水を含有させると共に圧力〔0.1kg/
cm(線圧)〕を加え、含水処理不織布(含水量:飽和含
水量の0.1%)を得た。
【0035】次いで、この含水処理不織布を120〜1
50℃の乾燥装置中に約2秒間滞留させて乾燥させ、加
工処理不織布(厚み:358μm)を得た。
【0036】然る後、この加工処理不織布の一部を所定
の形状に打ち抜いてライナーとし、このライナーを容器
の内側に超音波溶着し、この容器に磁気ディスクを収納
して、磁気記録媒体(ディスクカートリッジ)を得た。
尚、上記不織布の厚みは、5gf/cm2 加圧時の厚みであ
る。
【0037】この磁気記録媒体のライナーについて、ク
リーニング性を次のようにして調べた。磁気記録媒体の
磁気ディスクの表面上にライナー粉(大きさ50〜10
0μm)n0 個を落とし、磁気ディスクを1回転させて
ライナーによるクリーニングを行い、磁気ディスクの表
面上に残留するライナー粉の数(n)を顕微鏡を用いて
カウントし、下記〔数1〕に示す式によりクリーニング
性(%)を求めた。上記磁気記録媒体のライナーのクリ
ーニング性は99.9%であった。
【0038】
【数1】
【0039】また、上記磁気記録媒体を、その全体に1
0g/cm2 の荷重をかけて48時間放置後、荷重を取り
除いて、上記のクリーニング性を調べたところ、99.
4%であった。
【0040】実施例2 含水処理不織布の含水量を飽和含水量の1%とした以外
は、実施例1と同様にして加工処理不織布(厚み:36
0μm)を得た。この加工処理不織布を用い、実施例1
と同様にして磁気記録媒体(ディスクカートリッジ)を
得た。この磁気記録媒体のライナーのクリーニング性は
99.9%であった。また、上記磁気記録媒体を、その
全体に10g/cm2 の荷重をかけて48時間放置後、荷
重を取り除いて、上記のクリーニング性を調べたとこ
ろ、99.4%であった。
【0041】実施例3 含水処理不織布の含水量を飽和含水量の10%とした以
外は、実施例1と同様にして加工処理不織布(厚み:3
62μm)を得た。この加工処理不織布を用い、実施例
1と同様にして磁気記録媒体(ディスクカートリッジ)
を得た。この磁気記録媒体のライナーのクリーニング性
は99.9%であった。また、上記磁気記録媒体を、そ
の全体に10g/cm2 の荷重をかけて48時間放置後、
荷重を取り除いて、上記のクリーニング性を調べたとこ
ろ、99.4%であった。
【0042】比較例1 加工処理不織布の代わりに、未処理の不織布を用いた以
外は、実施例1と同様にして磁気記録媒体(ディスクカ
ートリッジ)を得た。この磁気記録媒体のライナーのク
リーニング性は93.8%であった。また、上記磁気記
録媒体を、その全体に10g/cm2 の荷重をかけて48
時間放置後、荷重を取り除いて、上記のクリーニング性
を調べたところ、88.1%であった。
【0043】実施例4 水の代わりに、イソプロピルアルコールを10%含有さ
せる以外は、実施例1と同様にして加工処理不織布(厚
み:366μm)を得た。この加工処理不織布を用い、
実施例1と同様にして磁気記録媒体(ディスクカートリ
ッジ)を得た。この磁気記録媒体のライナーのクリーニ
ング性は99.9%であった。また、上記磁気記録媒体
を、その全体に10g/cm2 の荷重をかけて48時間放
置後、荷重を取り除いて、上記のクリーニング性を調べ
たところ、99.6%であった。
【0044】実施例5 水の代わりに、水とシリコン化合物(ポリエーテル変性
ポリジメチルシロキサン)との混合物(シリコン化合物
の含有量:1重量%)を10%含有させる以外は、実施
例1と同様にして加工処理不織布(厚み:360μm)
を得た。この加工処理不織布を用い、実施例1と同様に
して磁気記録媒体(ディスクカートリッジ)を得た。こ
の磁気記録媒体のライナーのクリーニング性は99.9
%であった。また、上記磁気記録媒体を、その全体に1
0g/cm2 の荷重をかけて48時間放置後、荷重を取り
除いて、上記のクリーニング性を調べたところ、99.
9%であった。
【0045】下記〔表1〕は、上記の実施例1〜5及び
比較例1におけるライナーのクリーニング性の試験結果
を纏めて示したものである。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】本発明の処理方法及び処理装置によれ
ば、磁気ディスクに対するクリーニング効果が高く、且
つ初期のクリーニング効果が保持される(経時的に低下
し難い)ライナー材が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理装置の一実施例の概略を示す側面
図である。
【図2】乾燥装置として熱風吹出部を有する加熱炉を用
いた本発明の処理装置の概略を示す側面図である。
【図3】乾燥装置として加熱ロールを用いた本発明の処
理装置の概略を示す側面図である。
【符号の説明】
1 巻出装置 2 浸潤装置 3 乾燥装置 4 巻取装置 5 ライナー材(未処理) 5’ライナー材(処理済)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 浩 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606 花王株 式会社情報科学研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスクを収納する容器の内側に貼
    着するライナー材の処理方法であって、上記ライナー材
    に沸点50〜200℃の液体をライナー材の飽和含水量
    の0.1重量%以上含有させ、次いでそれを乾燥させる
    ことを特徴とする磁気記録媒体用ライナー材の処理方
    法。
  2. 【請求項2】 上記液体が水である請求項1記載の磁気
    記録媒体用ライナー材の処理方法。
  3. 【請求項3】 上記液体がシリコン化合物を含有してい
    る請求項1記載の磁気記録媒体用ライナー材の処理方
    法。
  4. 【請求項4】 上記液体を含有させたライナー材を乾燥
    させる前に、該ライナー材に圧力を加える請求項1記載
    の磁気記録媒体用ライナー材の処理方法。
  5. 【請求項5】 乾燥温度が20℃以上である請求項1記
    載の磁気記録媒体用ライナー材の処理方法。
  6. 【請求項6】 上記液体を含有させたライナー材を加熱
    により乾燥させる請求項1記載の磁気記録媒体用ライナ
    ー材の処理方法。
  7. 【請求項7】 加熱温度が100〜150℃である請求
    項6記載の磁気記録媒体用ライナー材の処理方法。
  8. 【請求項8】 磁気ディスクを収納する容器の内側に貼
    着するライナー材の処理装置であって、帯状のライナー
    材を送出する巻出装置と、該巻出装置から送出されるラ
    イナー材に液体を含有させる浸潤装置と、液体を含有さ
    せたライナー材を乾燥させる乾燥装置と、乾燥させたラ
    イナー材を巻き取る巻取装置とを備え、上記巻出装置か
    ら送出されるライナー材が上記浸潤装置及び上記乾燥装
    置を通って上記巻取装置により巻き取られるように構成
    されていることを特徴とする磁気記録媒体用ライナー材
    の処理装置。
  9. 【請求項9】 上記浸潤装置がリバースロールコータ、
    グラビアコータ、ナイフコータ、ブレードコータ、ロッ
    ドコータ、エアドクタコータ、カーテンフローコータ、
    ファウンテンコータ又はキスコータである請求項8記載
    の磁気記録媒体用ライナー材の処理装置。
  10. 【請求項10】 上記乾燥装置が熱風吹出部を有する加
    熱炉である請求項8記載の磁気記録媒体用ライナー材の
    処理装置。
  11. 【請求項11】 上記乾燥装置が加熱ロールである請求
    項8記載の磁気記録媒体用ライナー材の処理装置。
  12. 【請求項12】 上記乾燥装置が温度制御機構を有する
    請求項8記載の磁気記録媒体用ライナー材の処理装置。
JP4347295A 1992-12-25 1992-12-25 磁気記録媒体用ライナー材の処理方法及び処理装置 Pending JPH06195922A (ja)

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