JPH06195333A - 文書データ処理装置 - Google Patents

文書データ処理装置

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JPH06195333A
JPH06195333A JP4342336A JP34233692A JPH06195333A JP H06195333 A JPH06195333 A JP H06195333A JP 4342336 A JP4342336 A JP 4342336A JP 34233692 A JP34233692 A JP 34233692A JP H06195333 A JPH06195333 A JP H06195333A
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JP
Japan
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frame
column
document data
allocation
flow
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Application number
JP4342336A
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English (en)
Inventor
Akio Shibata
田 顕 男 柴
Tsutomu Hata
務 秦
Toru Kubo
保 徹 久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定の割付け枠の任意の配置が可能な文書処
理システムの文書データを段組み枠を持つ文書データ形
式の文書データに変換する文書データ処理装置におい
て、複雑な割付け枠の配置を持つものであってもレイア
ウトを保存しながら段組み枠を持つ文書データ形式に変
換できるようにする。 【構成】 固定枠文書データ107を固定枠文書データ
デコード手段101によって処理可能な内部文書データ
108に変換し、メインフロー段組み枠生成手段10
2、サブフロー枠挿入手段103、図形要素挿入手段1
04によって順次メインフロー段組み枠情報109、フ
ロー多重段組み枠情報110、拡張段組み枠情報111
を生成し、さらに割付け位置調整情報抽出手段105に
よって割付け位置調整情報112を生成することによ
り、段組み文書データ生成手段106でレイアウトを保
存した段組み文書データ113を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異なる文書処理システ
ム間で文書データの相互利用を可能にするための文書デ
ータ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子計算機を用いた文書処理装置
は高機能化が進み、段組みなどの割付け機能を持つもの
が主流となっている。さらに論理的な内容の流れを複数
持つものや、図形要素を配置することができるものもあ
る。また、このような高機能を持つ異なる文書処理シス
テム間で文書データの相互利用を可能にするために、O
DAなどの標準の文書データ交換形式が定められている
(参考文献:ISO 8613,JIS X5003−
1987参考S007(V2.0)文書交換形式(OD
A)実装規約)。
【0003】以下、固定割付け枠の任意の配置が可能な
文書データ形式の文書データ(以下、固定枠文書データ
と略す。)と段組みの割付け枠を持つ文書データ形式の
文書データ(以下、段組み文書データと略す。)につい
て説明する。
【0004】図10の(A)および(B)は固定枠文書
データの割付け構造の例を示すものである。図10の
(A)および(B)において、1001、1002はペ
ージ枠、1003〜1014はメインフローに関する割
付け枠、1015はサブフローに関する割付け枠、10
16は図形要素である。各割付け枠は、固定枠文書デー
タの論理的な内容が割り付けられる順序を持っており、
各割付け枠内の数字は、その順序を示している。それぞ
れの割付け枠および図形要素は、ページ枠内の任意の位
置に配置される。なお割付け枠は固定位置固定サイズで
表現されている。
【0005】一方、図10の(C)、(D)および
(E)は、段組み文書データの一種であるODA実装規
約で規定されたAE.1126に準拠する文書データの
割付け構造の例を示すものである。図10の(C)、
(D)および(E)において、1017〜1019はペ
ージであり、1020〜1026は段通し枠である。ま
た1027〜1033は同一フローカラム枠であり、1
034〜1036は同一フローカラム枠をまとめる段組
み枠である。また1037〜1040は多フローカラム
枠であり、1041、1042は多フローカラム枠をま
とめる多フロー段組み枠である。段通し枠、同一フロー
カラム枠および多フローカラム枠は、段組み文書データ
のフローごとの論理的な内容が割り付けられる順序を持
っており、段通し枠、同一フローカラム枠および多フロ
ーカラム枠内の数字は、その順序を示している。実装規
約AE.1126では、図示の例に示すように段通し
枠、段組み枠、多フロー段組み枠のいずれかが繰り返し
現れる構造しか許されていない。
【0006】例えば、固定枠文書データを上記のAE.
1126に準拠する段組み文書データに変換することが
できれば、異なる文書処理システムにおいてこの文書デ
ータを利用することが可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、固定枠
文書データを段組み文書データに変換する際に、割付け
枠を単純に段通し枠あるいはカラム枠と対応づけるだけ
では、段組み枠を持つ文書データ形式に適合するものが
ごく限られてしまうという課題がある。例えば、固定枠
文書データの割付け枠と段組み文書データの段通し枠あ
るいはカラム枠を1対1に対応づけるとする。このと
き、図10において、(A)のように割付け枠が段通し
と段組みの繰り返しのみを構成する固定枠文書データか
らは容易に(C)のようなAE.1126に適合する割
付け構造を持つ段組み文書データを生成することができ
る。ここで、割付け枠が段通しと段組みの繰り返しのみ
を構成するというのは、それぞれの割付け枠が次の2つ
の条件のいずれかを満たしている場合をいう。
【0008】(1)同一フロー中では、論理順序で先行
するすべての割り付け枠に対して下に位置する (2)同一フロー中では、論理順序で直前の割付け枠に
対して横に位置する。
【0009】図10の(A)の場合、割付け枠100
3、1004および1006は(1)を満たし、100
5は(2)を満たしている。割付け枠がこのように構成
されている場合は、横に割付け枠がない場合は段通し
枠、ある場合はカラム枠に対応づければよいので、割付
け枠1003、1004、1005、1006は、それ
ぞれ、段通し枠1020、カラム枠1027、102
8、段通し枠1021に対応づけられる。
【0010】しかしながら、このような方法では、図1
0の(B)のような割付け枠が段通しと段組みの繰り返
し以外を構成し、また別フローの割付け枠や図形要素が
混在する、即ち上記条件を満たさない割付け枠を含む固
定枠文書データからは、AE.1126に適合する標準
データの割付け枠は生成できない。(B)の場合、割付
け枠1011がどちらの条件も満たしておらず、また異
なるフローの割付け枠1015や図形要素1016など
を段通し枠またはカラム枠に対応づけることができな
い。
【0011】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、固定枠文書データの割付け枠が段通しと段組みの繰
り返し以外を構成し、また別フローの割付け枠や図形要
素が混在する場合であっても、元のレイアウトを保存し
つつ段組み文書データに変換することのできる文書デー
タ処理装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、固定枠文書データを読み込み処理可能な
内部文書データを生成する固定枠文書データデコード手
段と、内部文書データの任意に配置されたメインフロー
に関する割付け枠から段組み枠を構成してメインフロー
段組み枠情報を生成するメインフロー段組み枠生成手段
と、内部文書データの任意に配置されたメイン以外の各
フローに関する割付け枠を包含するようにメインフロー
段組み枠情報の示す段組み枠を拡張し、その結果から多
フロー段組み枠を構成してフロー多重段組み枠情報を生
成するサブフロー枠挿入手段と、内部文書データの割付
け枠の間に任意に配置された図形要素を包含するように
フロー多重段組み枠情報の示す各段組み枠を拡張して拡
張段組み枠情報を生成する図形要素挿入手段と、内部文
書データおよび拡張段組み枠情報から割付け位置を抽出
して割付け位置調整情報を生成する割付け位置調整情報
抽出手段と、内部文書データ、拡張段組み枠情報および
割付け位置調整情報をもとに段組み文書データを生成す
る段組み文書データ生成手段とを備えている。
【0013】
【作用】本発明は、上記構成によって、メインフロー段
組み枠生成手段でメインフローに関する複数の割付け枠
からメインフロー段組み枠を生成し、サブフロー枠挿入
手段でメイン以外の各フローに関する割付け枠を包含す
るようにメインフロー段組み枠を拡張して多フロー段組
み枠を生成し、図形要素挿入手段で割付け枠の間に配置
されている図形要素を包含するように段組み枠または多
フロー段組み枠をさらに拡張して拡張段組み枠を生成
し、さらに拡張段組み枠の生成による元のレイアウトと
の相違を割付け位置調整情報抽出手段により生成された
割付け位置調整情報をもとに段組み文書データ生成手段
でインデントなどの割付け位置調整情報を用いて調整す
るようにしたので、固定枠文書データの割付け枠が段通
しと段組みの繰り返し以外を構成し、また別フローの割
付け枠や図形要素が混在する場合であっても、元のレイ
アウトを保存しつつ段組み文書データに変換することが
できる。例えば、図10の(B)の割付け構造を持った
固定枠文書データは、1009と1010から1032
が、また1012と1013から1040が、さらに1
015と1016から1039が生成され、それぞれの
論理内容に位置調整のための表示属性が付加されるの
で、レイアウトを保存したまま(E)の割付け構造を持
った段組み文書データに変換することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。なお、本実施例においては、段組
み枠を持つ文書データ形式としてAE.1126を対象
とする。
【0015】(全体の構成および動作)図1は本発明の
一実施例における文書データ処理装置の構成を示すブロ
ック図である。図1において、101は固定枠文書デー
タデコード手段、102はメインフロー段組み枠生成手
段、103はサブフロー枠挿入手段、104は図形要素
挿入手段、105は割付け位置調整情報抽出手段、10
6は段組み文書データ生成手段である。また、107は
固定枠文書データ、108は内部文書データ、109は
メインフロー段組み枠情報、110はフロー多重段組み
枠情報、111は拡張段組み枠情報、112は割付け位
置調整情報、113は最終結果としての段組み文書デー
タである。
【0016】以上のように構成された文書データ処理装
置の動作を説明する。まず、固定枠文書データデコード
手段101は、固定枠文書データ107をデコードし、
処理可能な内部文書データ108を生成する。次にメイ
ンフロー段組み枠生成手段102は、内部文書データ1
08からメインフローに関する段組み枠を構成し、メイ
ンフロー段組み枠情報109を生成する。続いてサブフ
ロー枠挿入手段103は、内部文書データ108からサ
ブフローに関する割付け枠を得てこれを包含するように
段組み枠を拡張して、フロー多重段組み枠情報110を
生成する。さらに図形要素挿入手段104は、内部文書
データ108から図形要素を得てこれを包含するように
段組み枠を拡張して、拡張段組み枠情報111を生成す
る。そして割付け位置調整情報抽出手段105は、内部
文書データ108と拡張段組み枠情報111から各論理
内容に付加すべき割付け位置調整情報を抽出し、割付け
位置調整情報112を生成する。最後に段組み文書デー
タ生成手段106は、内部文書データ108、段組み枠
情報111および割付け位置調整情報112から段組み
文書データ113を合成して、これを出力する。
【0017】(メインフロー段組み枠生成手段の動作)
次に、メインフロー段組み枠生成手段102の動作を詳
細に説明する。メインフロー段組み枠生成手段102
は、内部文書データ108からメインのフローに関連す
るページや割付け枠の情報を取り出すことができる。こ
れらの情報から割付け枠をメインフロー中での論理順に
従って順次処理し、その時点で左右に割付け枠がなけれ
ばこの割付け枠が含まれ得る仮の段組み枠(Nタグ層)
を生成する。あるいは段組み枠を構成する配置であった
場合は、新たなカラム枠を生成するとともに、先行する
いくつかの仮の段組み枠内の割付け枠を合成したカラム
枠と、それらのカラム枠が属する段組み枠(SNKタグ
層)を生成する。これらの結果からメインフロー段組み
枠情報109を生成する。
【0018】ここで、上記一連の動作を図2の流れ図を
用いてさらに詳しく説明する。以降の説明ではカラム枠
に対応するものとして「段」、段組み枠に対応するもの
として「層」という表現を用いる。各段はいずれかの層
に属する。同じ層に属する各段はリスト構造を有してい
る。また各段には関連するフローの種別を示す「タグ」
を付与する。Mはメインのフローであることを示し、S
1、S2はその他のフローであることを示す。一方、同
じページ内の各層もリスト構造を有している。さらに、
各層には段組み枠の種別を示す「タグ」を付与する。N
タグは種別が未確定であることを示し、BFタグは段通
し枠、SNKタグは単一フローの段組み枠、SYNタグ
は段毎にフローが異なる多フロー段組み枠であることを
意味する。
【0019】まず、初期化として次のように変数に値を
セットする(ステップ201)。 前層下端 = ページ上端 次に論理順が次の割付け枠を1つ取り出し(ステップ2
02)、取り出した割付け枠の存在を評価する(ステッ
プ203)。このとき、割付け枠が存在した場合は、そ
の割付け枠の上端と前層下端の位置関係を評価する(ス
テップ204)。割付け枠の上端が前層下端より下かま
たは等しい場合は、この割付け枠は独立し得るので、こ
の割付け枠と一致する段を生成し、タグMを付与する。
また前層の後にこの段を含む最小の層を生成し、タグN
を付与する。さらに次のように変数に値をセットして
(ステップ205)、ステップ202に戻る。 前層下端 = 新層下端
【0020】なお、ステップ204において割付け枠の
上端が前層下端より上の場合は、現在枠から段組みの新
たな段に切り替わる可能性があり、その場合は現在枠上
端から前層下端までの領域に一部分でも差しかかる全て
の枠を包含するようにNタグ層の統合を行ない、さらに
当該枠のうち現在枠を除いた全ての枠を包含するように
段を統合して、その層の新たな段とする必要がある。
【0021】そこでまず、段を統合した場合に現在枠と
重ならないことのチェックのため、変数Limitに現
在枠左端位置を設定し(ステップ206)、CZを前層
とし(ステップ207)、TZをCZの前の層とする
(ステップ208)。そして、現在枠の上端とTZの下
端の位置関係を評価する(ステップ209)。このと
き、現在枠の上端がTZの下端より上である場合は、可
能であれば層の統合を行なわなければならないので、T
Zに付与されたタグを評価して(ステップ210)、N
タグであるならばTZの段TCとCZの1番目の段CC
をマージしてTCとし即ちTCとCCを含む最小の矩形
領域を新たなTCとし(ステップ211)、その右端と
変数Limitの示す位置との関係を評価して(ステッ
プ212)、TCの右端の方が左であれば現在枠と重な
らないのでTCを新たなCCとし、さらにCCを含む最
小の層を新たなCZとしてステップ208に戻る(ステ
ップ213)。
【0022】このステップ208からステップ213の
一連の処理は、ステップ209における評価で現在枠の
上端がTZの下端より上である限り繰り返され、その都
度CZが上方向に拡張されてゆく。ステップ209で終
了条件が成り立つと、CZを現在層、CZに含まれる段
のうち最終のものを前段とした状態でステップ214に
移り、現在層CZにSNKタグを付与する。
【0023】次に、前段の後に現在枠のみを包含する新
たな現在段を生成し(ステップ215)、ステップ21
6に進み、論理順が次の割り付け枠を1つ取り出す。ス
テップ217、218では、ステップ203、204と
同様に、取り出した割付け枠の存在を評価する。このと
き、割付け枠が存在した場合は、その割付け枠の上端と
現在段下端の位置関係を評価する(ステップ218)。
割付け枠の上端が現在段下端より下もしくは等しい場合
は、次に割付け枠の左端と前段右端の位置関係を評価す
る(ステップ219)。割付け枠の左端が前段右端より
右もしくは等しい場合は、現在段を下に拡大し得るの
で、現在段とこの割付け枠を含む最小の矩形領域を新た
な現在段とする(ステップ220)。さらに現在段が何
段目かを評価し(ステップ221)、2段目であった場
合は変数Limitを現在段左端の値で更新して(ステ
ップ222)、ステップ216へ戻る。
【0024】またステップ218において、割付け枠の
上端が現在段下端より上である場合には、同一層の新た
な段へ切り替わる可能性があるので、層の統合が必要か
/可能かなどの評価や、層の統合を行なうために、ステ
ップ208に戻ってそれ以降の処理を継続する。
【0025】またステップ219において割付け枠の左
端が前段右端より左である場合には、次に割付け枠の上
端と現在層CZの下端の位置関係を評価する(ステップ
223)。このとき、割付け枠の上端が現在層下端より
下もしくは等しい場合は、現在枠から新たな層に替わり
得るので、次のように変数に値をセットして、ステップ
205にもどり、それ以降の処理を継続する。 前層下端 = 現在層下端
【0026】またステップ203またはステップ217
において割付け枠が存在しなかった場合は、現在段およ
び現在層を閉じて終了する(ステップ225)。
【0027】またステップ223において割付け枠の上
端が現在層下端より上である場合には、段組み枠生成が
失敗したことを報告して終了する(ステップ224)。
またステップ210において、TZに付与されているタ
グがNタグ以外である場合、ステップ212において、
TCの右端が変数Limitの示す位置より右になる場
合についても同様に、段組み枠生成が失敗したことを報
告して終了する。段組み枠生成が失敗するのは、固定枠
文書データの割付け枠が、AE.1126に適合する割
付け構造の範囲内で表現できない配置になっている場合
である。
【0028】次に、上記メインフロー段組み枠生成手段
102の各ステップにおける動作の具体例を図5を用い
て説明する。図5(A)〜(F)はメインフローに関す
る割付け枠から段および層が生成される様子を順を追っ
て示している。図5において、501はページ、502
〜507はメインフローに関する割付け枠、508、5
09は他のフローに関する割付け枠、510〜513は
図形要素を示す。割付け枠502〜509に付された数
字はそれぞれのフローにおける論理順序を表わしてい
る。
【0029】まずステップ201で前層下端がページ上
端に初期化された後、ステップ202で割付け枠502
が取り出される(A)。割付け枠502は、上端が前層
下端より下なので、ステップ204から205へ進み、
割付け枠502と一致するMフロータグの段514が生
成され、さらにNタグ層515が生成され、前枠下端に
割付け枠502の下端の値がセットされる。
【0030】次にステップ202に戻り、次の割付け枠
503が取り出される(B)。この場合も同様に進み、
Mフロータグの段516とNタグ層517が生成され、
前枠下端に割付け枠503の下端の値がセットされ、次
に割付け枠504が取り出される(C)。この場合も同
様に進み、Mフロータグの段518とNタグ層519が
生成され、前枠下端に割付け枠504の下端の値がセッ
トされ、次に割付け枠505が取り出される(D)。
【0031】割付け枠505は、上端が前層下端より上
なので、ステップ204から206、207、208へ
進み、Limitに枠505の左端が、CZに層519
が、TZに層517がそれぞれ設定される。枠505の
上端はTZの下端より上でTZのタグがNなのでステッ
プ209から210、211に進み、段518と段51
6をマージして段520をTCとする。TCの右端はL
imitよりも左なので、次にステップ212から21
3へ進み、CZとTZをマージして新たにCZとする。
さらにステップ208に戻ってTZに層515を設定す
る。するとステップ209で枠505の上端はTZの下
端より下になるのでステップ214に進み、層522に
SNKタグを付与する。次にステップ215でMフロー
タグの段521を生成し、ステップ216で割付け枠5
06が取り出される(E)。
【0032】割付け枠506は、上端が現在段下端より
下でかつ左端が前段520の右端より左なので、ステッ
プ218、219、223へ進む。ここで枠506は、
上端が現在層下端よりも下なのでステップ205へ進
み、(B)と同様にMフロータグの段523とNタグ層
524が生成され、前枠下端に割付け枠506の下端の
値がセットされ、次に割付け枠507が取り出される。
この割り付け枠507の処理でも同様に、Mフロータグ
の段525とNタグ層526が生成されるが、次の枠が
ないので処理を終了する(F)。
【0033】(サブフロー枠挿入手段の動作)次に、サ
ブフロー枠挿入手段103の動作について詳細に説明す
る。サブフロー枠挿入手段103は、内部文書データ1
08からメイン以外のフローに関連するページや割付け
枠の情報を取り出すことができる。これらの情報から各
フローの割付け枠を論理順に処理し、メインフロー段組
み枠生成手段102で生成されたメインフロー段組み枠
情報109の各層との位置関係により、メインフロー段
組み枠生成手段102と同様に仮の段組み枠(Nタグ
層)または段組み枠(SNKタグ層)を生成する。ある
いは既に他のフローの枠が左右に存在した場合は新たな
カラム枠を生成するとともに、それらのカラム枠が属す
る多フロー段組み枠(SYNタグ層)を生成する。これ
らの結果からフロー多重段組み枠情報110を生成す
る。
【0034】次に上記一連の動作を図3を用いてさらに
詳しく説明する。まず、内部文書データ108からメイ
ンフロー以外の最初のフローを取り出す(ステップ30
1)。このフローに付与するタグをS1とする。次にそ
のフローで論理順で先頭の割付け枠を1つ参照する(ス
テップ302)。この枠を参照枠と呼ぶ。続いて、メイ
ンフロー段組み枠情報109から論理順に層を参照する
(ステップ303)。この層を参照層と呼ぶ。次にこれ
ら参照枠と参照層の位置関係を評価する(ステップ30
4)。このとき、参照枠の上端が参照層の下端よりも下
であった場合、即ち参照枠が参照層よりも完全に下であ
った場合、ステップ303に戻り次の層を参照する。ま
たステップ304で参照枠と参照層が重なりを持つ場合
は、異フロー段組み枠を生成できる可能性があるので、
まず参照層のタグを評価する(ステップ305)。この
ときタグがNまたはSYNであった場合は、参照枠と参
照層内の段の配置によっては異フロー段組み枠を生成で
きるので、SYNタグ層の統合処理の可能性が評価され
る(ステップ306)。SYNタグ層の統合処理では、
参照枠が参照層内の段の横に重ならずに並んでいる場合
に成功し、参照層にはSYNタグを付与する。また、2
回目以降の動作では、参照層と次の層内の段の位置関係
を評価し、可能であれば同じフロータグの段同士を統合
し、さらに参照層と次の層を統合し新たな参照層とす
る。
【0035】ステップ306でSYNタグ層の統合が成
功した場合は、参照枠と新たな参照層の次の層との位置
関係を評価し(ステップ307)、重なりを持つ場合は
さらに層の統合が必要なのでステップ305に戻る。ス
テップ307では重なりを持たない場合は、参照枠と一
致するフロータグS1の段を生成し、参照層を閉じる
(ステップ308)。
【0036】次いで、新たな枠を参照し(ステップ30
9)、参照枠と参照層およびその次の層との位置関係を
評価する(ステップ310)。このとき、次層と重なり
を持つ場合は、ステップ305と同様に次層のタグを評
価し(ステップ311)、NまたはSYNであった場合
は、ステップ306と同様にSYNタグ層の統合処理を
行ない(ステップ312)、ステップ310に戻る。
【0037】ステップ310で参照層内で参照枠が他の
段と重ならず、かつフロータグS1の段の下に位置して
いる場合は、段の統合が可能なので、フロータグS1の
段と参照枠を含む最小の矩形領域を新たな段とし(ステ
ップ313)、ステップ309に戻る。
【0038】一方、ステップ304で参照枠の下端が参
照層の上端よりも上であった場合、即ち参照枠が参照層
とその上の層の間に位置する場合は、ステップ314に
進む。ステップ314では図2のステップ205と同様
に参照枠と一致する段を生成し、さらにこの段を含む最
小の層を生成し、Nタグを付与する。ただし、生成した
段に付与するフロータグはS1である。続いて次の枠を
参照し(ステップ315)、参照枠と参照層および新た
に生成した層との位置関係を評価する(ステップ31
6) 。このとき、参照枠の下端が参照層の上端よりも上
であった場合は、ステップ314に戻り再度Nタグ層の
生成を行なう。
【0039】また、ステップ316において、参照枠が
ステップ314で生成したNタグ層内の段あるいは後述
するステップ317で生成したSNKタグ層の段と段組
みを形成する配置であった場合は、メインフロー段組み
枠生成手段102の処理と同様にSNKタグ層の生成、
拡大処理を行なう(ステップ317)。
【0040】また、ステップ316において、参照枠が
上記以外の配置を持つ場合は、ステップ304に戻り、
配置に従った処理を行なう。
【0041】ステップ309および315において参照
すべき次の枠がなくなった場合は、対象フローに対する
後処理として参照層を閉じ(ステップ318)、ステッ
プ301に戻って次のフローに関してこれまで説明した
処理を繰り返す。このときフロータグとしては各フロー
ごとに異なるものを用いる。
【0042】ステップ301において処理すべきフロー
がなくなった場合は、サブフロー枠挿入手段103の処
理全体が終了し、Nタグ層、SNKタグ層、SYNタグ
層からなるフロー多重段組み枠情報110が得られる。
【0043】なお、ステップ303において参照する層
がなくなった場合、ステップ305、311においてタ
グがSNKであった場合、ステップ306、312にお
いてSYNタグ層の統合に失敗した場合、およびステッ
プ310で参照枠が処理不能な配置を持っていた場合に
ついては、サブフロー枠の挿入処理は失敗する。サブフ
ロー枠の挿入処理が失敗するのは、固定枠文書データの
割付け枠が、AE.1126に適合する割付け構造の範
囲内で表現できない配置になっている場合である。
【0044】ここで上記サブフロー枠挿入手段103の
動作結果を図5に示す具体例を用いて説明する。図5
(F)はメインフロー段組み枠情報と他のフローに関す
る割付け枠を示している。図5(F)において、50
8、509はサブフローに関する割付け枠を、515は
メインフロー段組み枠情報のNタグ層を示している。一
方、図5(G)はこの状態でサブフロー枠挿入手段10
3が動作した結果得られるフロー多重段組み枠情報を示
している。図5(G)において、割付け枠508と50
9からS1フロータグを持つ段527が生成されてい
る。また、Nタグ層515からは大きさが拡大され、さ
らにSYNタグが付与されてSYNタグ層528が得ら
れている。
【0045】(図形要素挿入手段の動作)次に、図形要
素挿入手段104の動作について詳細に説明する。図形
要素挿入手段104は、内部文書データ108からペー
ジ直下に割付けられた図形要素の情報を取り出すことが
できる。この情報をもとにサブフロー枠挿入手段103
で生成されたフロー多重段組み枠情報110の各枠と枠
の間、段と段の間、層と層の間を順次調べ、そこに収ま
り切る図形要素を集めてそれらを含むそれぞれ枠、段、
層を生成する。最後に、残っているNタグの層を統合し
段通し枠(BFタグ層)を生成し、拡張段組み枠情報1
11が得られる。
【0046】次に上記一連の動作を図4を用いてさらに
詳しく説明する。まず、フロー多重段組み枠情報110
から次の層を1つ参照する(ステップ401)。これを
参照層と呼ぶ。続いて参照層内の段を1つ参照する(ス
テップ402)。これを参照段と呼ぶ。さらに参照段内
の枠を1つ参照する(ステップ403)。これを参照枠
と呼ぶ。次に参照枠とその前枠の間、あるいは先頭枠の
場合前層との間でかつ参照段の両側の段の間の領域に収
まる図形要素を内部文書データ108から集め、それら
の図形要素をすべて含む最小の領域をその段の中の新た
な図形枠とする(ステップ404)。このとき参照段の
タグなどは更新しない。また、参照段および参照層の大
きさを新たな枠に従って修正する。そしてステップ40
3に戻ってこの処理を繰り返す。
【0047】ステップ403において参照すべき枠がな
くなるとこの繰り返しを抜け、ステップ405に進む。
ステップ405では、参照段とその前段の間、あるいは
先頭段の場合ページ左端との間でかつ参照層の上下の層
の間の領域に収まる図形要素を内部文書データ108か
ら集め、それらの図形要素をすべて含む最小の領域を新
たな図形枠として生成し、さらにそれと一致する段も生
成する。このとき参照層がNタグ層またはSNKタグ層
であった場合は、生成した段のフロータグはその層の段
のフロータグと等しくする。またSYN層であった場合
は、生成した段のフロータグはフロー多重段組み枠情報
110の中でこれまで使われていなかったものを付与す
る。さらに参照層の大きさを新たな段に従って修正す
る。そしてステップ402に戻って次の段に対してこれ
まで説明した処理を繰り返す。
【0048】ステップ402において参照すべき段がな
くなるとこの繰り返しを抜け、ステップ406に進む。
ステップ406では、参照層とその前層の間、あるいは
先頭層の場合ページ上端との間の領域に収まる図形要素
を内部文書データ108から集め、それらの図形要素を
すべて含む最小の領域を新たな図形枠として生成し、さ
らにそれと一致する段も生成する。この段のフロータグ
は空のままとする。またこの段を含む最小の層をNタグ
層として生成する。そしてステップ401に戻って次の
層に対してこれまで説明した処理を繰り返す。
【0049】ステップ401において参照すべき段がな
くなるとこの繰り返しを抜け、ステップ407に進む。
ステップ407では、これまでの処理で生成された層を
先頭から順に処理し、連続するNタグ層のうち、層内の
段が同じかあるいは空のフロータグを持つものを統合し
てBFタグ層とする。また、各層について、層内の段を
含む最小の領域になるように左右端を設定する。すべて
の層にこの手続きを行ない、処理を終了する。
【0050】ここで上記図形要素挿入手段105の動作
を図5に示す具体例を用いて説明する。図5(G)〜
(I)はフロー多重段組み枠情報と図形要素から拡張段
組み枠情報が生成される様子を順を追って示している。
図5(G)において、510〜513は図形要素を示
す。まずステップ401、402、403と進み、参照
層に層528、参照段に段514、参照枠に枠502が
それぞれ設定される。次々に各枠、段、層を参照しなが
らステップ404で前枠との間、ステップ405で前段
との間、ステップ406で前層との間にある図形要素を
集める。
【0051】最初に、参照層528、参照段527とな
ったところで、ステップ405において段514と段5
27の間に図形要素510が見つかるので、使われてい
ないフロータグS2を持つ段529が生成される。つぎ
に、参照層522、参照段520、参照枠504となっ
たところで、ステップ404において枠503と枠50
4の間に図形要素511が見つかるので、これを段52
0の中に取り込む。最後に、参照層526となったとこ
ろで、ステップ406において層526と層524の間
に図形要素512と513が見つかるので、空のフロー
タグをもつ段530とそれを含むNタグ層531が生成
される(H)。
【0052】すべての層を参照してステップ407に進
むと、先頭から順に層を処理し、大きさを調整してSY
Nタグ層532、SNKタグ層533が得られる。この
とき連続するNタグ層524、531、526があり、
かつそれぞれの段のフロータグがMまたは空なのでこれ
らの段を統合しBFタグ層534が得られる(I)。こ
の一連の処理で拡張段組み枠情報が得られる。
【0053】(割り付け位置調整情報抽出手段の動作)
次に、割付け位置調整情報抽出手段105の動作につい
て詳細に説明する。図6は割付け位置調整情報抽出手段
が抽出する割付け位置調整情報の例を示している。図6
において、601はページ、602〜604は層、60
5〜609は段、610〜616は割付け文字枠、61
7は割付け図形枠である。また双方向の矢印は割付け位
置調整情報抽出手段105が抽出すべき距離の情報を示
しており、矢印に付された記号A〜Eはそれぞれの情報
の種類を示している。割付け位置調整情報抽出手段10
5は、内部文書データ108および拡張段組み枠情報1
11から取り出したページ、層、段および割付け枠の位
置および大きさの情報から、次に挙げる各種類の割付け
位置調整情報を抽出し、割付け位置調整情報112を生
成する。 A:ページと層、および隣接する層と層の距離 B:層とその層内の段、および隣接する段と段の距離 C:段とその段内の割付け文字枠の左端の距離 D:段とその段内の割付け枠の右端あるいは割付け図形
枠の左端の距離 E:隣接する割付け枠と割付け枠の距離
【0054】このようにして、割付け位置調整情報抽出
手段105において、段組み文書データにおいて固定枠
文書データのレイアウトを保存するために設定する表示
属性および枠の可変位置の情報が抽出される。
【0055】(段組み文書データ生成手段の動作)次
に、段組み文書データ生成手段106の動作について詳
細に説明する。図7は段組み文書データ生成手段の動作
の流れを示している。まず、段組み文書データに必要な
一般的な文書構造および付加する情報を生成する(ステ
ップ701)。次に拡張段組み枠情報111から割付け
構造を生成する。このとき、BFタグ層は段通し枠に対
応づける。またSYNタグ層は多フロー段組み枠に、そ
の中の段は多フローカラム枠に、それぞれ対応づける。
さらにSNKタグ層は単一フロー段組み枠に、その中の
段は単一フローカラム枠に、それぞれ対応づける。ま
た、割付け位置調整情報112のうちページと層、およ
び隣接する層と層の距離をもとに段通し枠、単一フロー
段組み枠および多フロー段組み枠の位置を、層とその層
内の段、および隣接する段と段の距離をもとに単一フロ
ーカラム枠および多フローカラム枠の位置を設定する
(ステップ702)。続いて内部文書データ108から
段組み文書データの論理構造を生成する(ステップ70
3)。さらに各論理内容に付く表示体裁を生成する。こ
のとき割付け位置調整情報112のうち段とその段内の
割付け文字枠の左端の距離をインデントの値に反映させ
る(ステップ704)。また各論理内容に付く割付け体
裁を生成する。このとき割付け位置調整情報112のう
ち段とその段内の割付け枠の右端あるいは割付け図形枠
の左端の距離をオフセットに、隣接する割付け枠と割付
け枠の距離をセパレーションにそれぞれ反映させる(ス
テップ705)。最後に上記動作で生成した段組み文書
データの構造をエンコードし、段組み文書データストリ
ームを出力する。
【0056】(実施例の効果)以上のように本実施例に
よれば、固定枠文書データを読み込み処理可能な内部文
書データを生成する固定枠文書データデコード手段10
1と、内部文書データの任意に配置されたメインフロー
に関する割付け枠から段組み枠を構成してメインフロー
段組み枠情報を生成するメインフロー段組み枠生成手段
102と、内部文書データの任意に配置されたメイン以
外の各フローに関する割付け枠を包含するようにメイン
フロー段組み枠情報の示す段組み枠を拡張し、その結果
から多フロー段組み枠を構成してフロー多重段組み枠情
報を生成するサブフロー枠挿入手段103と、内部文書
データの割付け枠の間に任意に配置された図形要素を包
含するようフロー多重段組み枠情報の示す各段組み枠を
拡張して拡張段組み枠情報を生成する図形要素挿入手段
104と、内部文書データおよび拡張段組み枠情報から
割付け位置を抽出して割付け位置調整情報を生成する割
付け位置調整情報抽出手段105と、内部文書データ、
拡張段組み枠情報および割付け位置調整情報をもとに段
組み文書データを生成する段組み文書データ生成手段1
06とを備えているので、割付け枠が段通しと段組みの
繰り返し以外を構成し、かつ複数のフローや図形要素を
含む固定枠文書データであっても、レイアウトを保存し
たまま他の文書処理システムで利用可能なAE.112
6に適合した文書データに変換することができる。
【0057】(他の実施例)次に他の実施例として、図
10の(B)に示した固定枠文書データを(E)のよう
な段組み文書データに変換する際のサブフロー枠挿入手
段103の動作について、図3および図8を参照して説
明する。図8の(A)は図10の(B)と同じであり、
801はページ枠、802〜809はメインフローに関
する割り付け枠、810はサブフローに関する割り付け
枠、811は図形要素である。まず、このような文書デ
ータに対しメインフロー段組み枠生成手段102により
メインフロー段組み枠109を生成する(B)。82
2、823はNタグ層、824はSNKタグ層、82
5、826、827はNタグ層である。次にサブフロー
枠挿入手段103により図3の処理を実行する。まずス
テップ301から304までを行なって、サブフロー割
付け枠810を参照枠とし、これと参照層822との位
置関係を評価し、参照枠の上端が参照層の下端よりも下
であった場合にはステップ303に戻って次の層を参照
する(C)。これらの処理を繰り返し、参照枠810と
参照層825との比較において両者が重なっていると評
価されると、ステップ305で参照層のタグが評価さ
れ、この場合Nタグなので、ステップ306でSYNタ
グ層の統合処理の可能性が評価される。この場合、参照
枠810が参照層825内の段807の横に重ならずに
並んでいるので統合が成功し、ステップ307で参照枠
810と次の参照層826との位置関係が評価され、こ
れも参照枠810と重なるので同様なステップを繰り返
し、新たなSYN層831が形成されるとともに、段8
07と808を統合して新たな段832が形成される
(D、E)。
【0058】次に、このようにして生成されたフロー多
重段組み枠情報110から図形要素挿入手段104によ
り拡張段組み枠情報111を生成する例について、図4
および図8の続きである図9を参照して説明する。まず
ステップ401から404までを実行して各参照層82
2〜824、831を参照層とし、さらにその層内の段
および枠を順次参照して図形要素を求める(F)。その
結果、参照層831において図形要素811が見つかる
と(G)、ステップ405でその図形要素811を含む
最小の領域を新たな図形枠841とするとともに、サブ
フロー割付け枠810と統合して新たな段842とす
る。さらにステップ406で参照層831を拡張して新
たな参照層843とする(H)。そしてステップ407
で、それまでの処理で生成された層を先頭から順に処理
し、連続するNタグ層822、823を統合してBFタ
グ層851とし(I)、また各層について層内の段を含
む最小の領域になるように左右端を設定して、それぞれ
層861、862、863、864を得る(J)。この
結果、図10の(E)のような段組み文書データが得ら
れる。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明は、固定割付け枠の
任意の配置が可能な文書データ形式の文書データを読み
込み処理可能な内部文書データを生成する固定枠文書デ
ータデコード手段と、内部文書データの任意に配置され
たメインフローに関する割付け枠から段組み枠を構成し
てメインフロー段組み枠情報を生成するメインフロー段
組み枠生成手段と、内部文書データの任意に配置された
メイン以外の各フローに関する割付け枠を包含するよう
にメインフロー段組み枠情報の示す段組み枠を拡張し、
その結果から多フロー段組み枠を構成してフロー多重段
組み枠情報を生成するサブフロー枠挿入手段と、内部文
書データの割付け枠の間に任意に配置された図形要素を
包含するようにフロー多重段組み枠情報の示す段組み枠
を拡張して拡張段組み枠情報を生成する図形要素挿入手
段と、内部文書データおよび拡張段組み枠情報から割付
け位置を抽出して割付け位置調整情報を生成する割付け
位置調整情報抽出手段と、内部文書データ、拡張段組み
枠情報および割付け位置調整情報をもとに段組み文書デ
ータを生成する段組み文書データ生成手段とを備えてい
るので、割付け枠が段通しと段組みの繰り返し以外を構
成し、かつ複数のフローや図形要素を含む固定枠文書デ
ータであっても、レイアウトが等価な段組み文書データ
を生成することができる優れた文書データ処理装置を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における文書データ処理装置
の構成を示すブロック図
【図2】同実施例におけるメインフロー段組み枠生成手
段の動作を示す流れ図
【図3】同実施例におけるサブフロー枠挿入手段の動作
を示す流れ図
【図4】同実施例における図形要素挿入手段の動作を示
す流れ図
【図5】同実施例におけるメインフロー段組み枠生成手
段、サブフロー枠挿入手段および図形要素挿入手段の動
作例を示す模式図
【図6】同実施例における割付け位置調整情報抽出手段
の動作例を示す模式図
【図7】同実施例における段組み文書データ生成手段の
動作を示す流れ図
【図8】本発明の他の実施例におけるサブフロー枠挿入
手段の他の動作例を示す模式図
【図9】他の実施例における図形挿入手段の他の動作例
を示す模式図
【図10】(A)、(B) 固定割付け枠の任意の配置
が可能な文書データ形式の割付け構造の例を示す模式図 (C)、(D)、(E) 段組みの割付け枠をもつ文書
データ形式の割付け構造の例を示す模式図
【符号の説明】
101 固定枠文書データデコード手段 102 メインフロー段組み枠生成手段 103 サブフロー枠挿入手段 104 図形要素挿入手段 105 割付け位置調整情報抽出手段 106 段組み文書データ生成手段 107 固定枠文書データ 108 内部文書データ 109 メインフロー段組み枠情報 110 フロー多重段組み枠情報 111 拡張段組み枠情報 112 割付け位置調整情報 113 段組み文書データ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定割付け枠の任意の配置が可能な文書
    データ形式の文書データを読み込み処理可能な内部文書
    データを生成する固定枠文書データデコード手段と、前
    記内部文書データの任意に配置されたメインフローに関
    する割付け枠から段組み枠を構成してメインフロー段組
    み枠情報を生成するメインフロー段組み枠生成手段と、
    前記内部文書データの任意に配置されたメイン以外の各
    フローに関する割付け枠を包含するように前記メインフ
    ロー段組み枠情報の示す段組み枠を拡張し、その結果か
    ら多フロー段組み枠を構成してフロー多重段組み枠情報
    を生成するサブフロー枠挿入手段と、前記内部文書デー
    タの割付け枠の間に任意に配置された図形要素を包含す
    るように前記フロー多重段組み枠情報の示す各段組み枠
    を拡張して拡張段組み枠情報を生成する図形要素挿入手
    段と、前記内部文書データおよび拡張段組み枠情報から
    割付け位置を抽出して割付け位置調整情報を生成する割
    付け位置調整情報抽出手段と、前記内部文書データ、拡
    張段組み枠情報および割付け位置調整情報をもとに段組
    みの割付け枠を持つ文書データ形式の文書データを生成
    する段組み文書データ生成手段とを備えた文書データ処
    理装置。
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