JPH06194518A - 放射冷却膜 - Google Patents

放射冷却膜

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JPH06194518A
JPH06194518A JP34666692A JP34666692A JPH06194518A JP H06194518 A JPH06194518 A JP H06194518A JP 34666692 A JP34666692 A JP 34666692A JP 34666692 A JP34666692 A JP 34666692A JP H06194518 A JPH06194518 A JP H06194518A
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layer
film
sio
thickness
radiation
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Kazuji Hyakumura
和司 百村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多層膜化によって放射冷却能力を高めた放射
冷却膜を安価で提供し得るようにする。 【構成】 放射冷却膜1は、Alを基板としてSi層お
よびSi酸化物を具える多層膜であり、Al基板上に大
気側より膜厚d2=79.6nmのSiO2 の第1層お
よび、膜厚d1=684.4nmのSiの第2層を設け
て成る。この放射冷却膜は、SiO2 の第1層を膜厚3
0〜180nmの範囲の値とし、Siの第2層を膜厚6
20〜740nmの範囲の値としているので、薄膜の性
能指数ηが良好な値(η=2.210)になった。ま
た、第1層にSiO2 を用いているため、良好な耐候性
を示した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射冷却を行うことが
できる放射冷却膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】C.G.Granqvist 等は、Appl.Phys.Lett.,
36(2),139 'Surface for radiativecooling:Silicon mo
noxide films on aluminium'(以下、文献1)および、
J.Appl.Phys.,52(6),4205 'Radiative cooling to low
temperatures: Generalconsiderations and applicatio
n to selectiveiy emitting SiO films' (以下、文献
2)において、理想的な表面を構成した場合100W/
2 の冷却能力を有する放射冷却膜が得られることを明
らかにしている。また、周囲温度よりも40℃程度低い
温度への冷却を実現することができる放射冷却膜とし
て、SiO膜を提案している。このような放射冷却膜
は、エネルギーの得難い場所(砂漠、山岳地帯等)での
冷却や、砂漠等での造水への応用が考えられる他、屋根
材に使用して自然エネルギーを利用した冷房システムを
構成する応用が考えられる。
【0003】上記2つの文献によれば、放射冷却膜が効
率的に放射冷却を行うためには、大気の熱輻射の強度が
小さくなる波長8〜13μm(波数1250〜769c
-1)の領域(大気の窓領域)において反射率が小さ
く、それ以外の領域では反射率が大きくなるような薄膜
特性を有することが要求される。したがって、そのよう
な特性を放射冷却膜が有する場合には、この大気の窓領
域において物体からの熱輻射の放出が特に効果的に行わ
れる結果、大気から薄膜に入ってくる熱輻射よりも薄膜
から放出される熱輻射の方が大きくなり、大気の窓領域
を用いる効率的な放射冷却が可能になる。
【0004】このような放射冷却膜の従来例としては、
例えば、前記文献1、2に記載されているように、Al
上に膜厚1000nmのSiO膜を設けたものがある。
一般に、Alは、図8(a)に示すようにその反射率は
赤外領域で非常に高いことから放射熱の断熱のための素
材として広く用いられているが、放射冷却を行うために
はさらに、波長8〜13μm(波数1250〜769c
-1)の領域での反射率を小さくする必要があり、上記
のSiO膜はこれを実現するために提案されているもの
である。
【0005】SiO膜は、図8(c)に示すように上記
大気の窓領域で高い吸収を有するため、それを利用して
反射防止を行うことができる。すなわち、通常の誘電体
膜の場合Alからの反射光の強度が強いので、薄膜の干
渉作用によってそれを有効に打ち消すことは困難である
が、SiO膜の場合は、SiO膜を通過する際に光が減
衰するため、SiO膜の空気接触面との干渉作用を利用
することにより反射防止が可能となる。SiOは、波長
9μm(波数1100cm-1)以上の波長域において吸
収を示し、波長10μm(波数1000cm-1)で最大
の吸収となる。このようなSiOが有する吸収特性と薄
膜の干渉特性とを組み合わせることにより、図9(a)
〜(c)の特性を実現している。これらの図で(a),
(b),(c)は夫々入射角が24.09°、45°、
65.9°の場合を示し、RpはP成分の反射率、Rs
はS成分の反射率である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、S
iOが有する吸収特性を利用して放射冷却膜としての特
性を実現しているが、図9(a)〜(c)に示すように
大気の窓領域を越える波長13〜18μm(波数769
〜555cm-1)の領域でSiOの吸収特性のために反
射率を十分高くすることができず、十分な放射冷却効果
が得られない。
【0007】本発明は、多層膜化によって放射冷却能力
を高めた放射冷却膜を安価で提供し得るようにすること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
の放射冷却膜は、Alを基板とし、Si層およびSi酸
化物を具えて成ることを特徴とし、その放射冷却膜は、
例えば、前記基板上に大気側より膜厚30〜220nm
のSiO2 の第1層および、膜厚620〜750nmの
Siの第2層を具えるものであったり、前記基板上に大
気側より膜厚230〜480nmのSiの第1層およ
び、膜厚270〜670nmのSiOの第2層を具える
ものであったり、前記基板上に大気側より膜厚30〜1
80nmのSiO2 の第1層および、膜厚570〜68
0nmのa‐Siの第2層を具えるものであったり、前
記基板上に大気側より膜厚30〜320nmのSiOの
第1層および、膜厚540〜710nmのa‐Si(ア
モルファスシリコン)第2層を具えるものであったりす
る。
【0009】
【作用】本発明の放射冷却膜は、Alを基板としてSi
層およびSi酸化物を具える上記各放射冷却膜の多層膜
の構成により、後に詳述する図2(a)〜(d)の特性
図に示すような高い放射冷却能力が安価で得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1(a)は本発明の放射冷却膜の第1実施
例の設計例を示す断面図である。本実施例の放射冷却膜
1は、Al基板上に大気側より膜厚d2=79.6nm
のSiO2 の第1層および、膜厚d1=684.4nm
のSiの第2層を設けて成る。一般に、Si、SiO2
は夫々、赤外領域で3.43程度、1.6〜2.7程度
の屈折率を有し、波長10μm(波数1000cm-1
の近傍の領域で吸収特性を示す。
【0011】本実施例において、薄膜の素材をSiおよ
びSiO2 に選定した理由は、安定な物質で薄膜を構成
することにより製造工程を簡略化することができ、放射
冷却膜のコストダウンの効果が期待できるからである。
また、上記両素材は共に安定な物質であることから良好
な耐候性を示すことも期待できる。ただし、Siおよび
SiO2 は単層膜では放射冷却膜としての良好な特性が
得られないが、多層膜として構成することにより、後述
のような放射冷却効果が得られる。
【0012】放射冷却膜の設計に際しては、前記文献
1、2にも記載されているように、放射冷却の角度特性
を考慮する必要がある。すなわち、大気の窓の特性は、
鉛直(垂直)方向の放射(熱輻射)に対しては冷却効果
が高くなるが、鉛直方向から角度がずれるにつれて冷却
効果が低下する現象を示す。この現象に対処する方法の
1つとして、例えば図3に示すように、非結像光学系集
光ミラーを用いて鉛直方向(およびその近傍)の領域の
放射のみが選択放射面に入射するようにしたものがあ
り、その場合、鉛直方向の大気放射のみを用いることに
よって十分な放射冷却効果が期待できる。しかし、ミラ
ー面での反射により、選択放射面には入射角度の大きい
放射が入射するようになることから、鉛直方向の入射に
対する特性を考慮するだけでは不十分であり、選択放射
面から半球方向への放射特性をも考慮する必要がある。
【0013】上述のような観点から、まず鉛直方向の入
射に対する特性を考慮して薄膜の概略構成を決定し、次
に斜め入射光に対する特性を考慮して、例えば所定のパ
ラメータ(膜厚、反射率等)に基づく評価関数を有する
図示しない評価プログラムの実行によって、目標値に近
づくように各値を自動補正することにより、図1(a)
の構成の放射冷却膜を設計した。
【0014】次に、薄膜の性能評価について説明する。
なお、薄膜の設計および評価においては、SiOの光学
定数として前記文献1、2中のグラフから求めた光学定
数を用い、Si、SiO2 、Alの光学定数について
は、Edward D.Paric(ed,) のHandBook of Optical Cons
tants of Solids,1985のデータを用いた。また、薄膜の
評価は、図8(a)〜(e)に各物質(Al、Si、S
iO、SiO2 、a‐Si)毎の屈折率nおよび吸収係
数kの特性を示すように、波長5〜30μm(波数20
00〜333cm-1)の領域で実施した。
【0015】前記文献2には、放射冷却膜の放射冷却能
力の評価指標として次式の分光放射率が定義されてい
る。
【数1】 es (θ,λ)=1−R(θ,λ) ・・(1) ここで、R(θ,λ)は面の波長λ、入射角θにおける
反射率である。この場合、放射率は次式で表わされる。
【数2】 ここで、Taは周囲温度、W(λ,Ta)は黒体の輻射を表
わすプランクの式である。この場合、半球方向の平均放
射率es H は次式で表わされる。
【数3】 以上の各式から面の全波長領域での平均放射率を計算す
ることができる。
【0016】さらに、以上の定義において波長域を8〜
13μm(1250〜769cm-1)とした半球方向の
平均放射率をes2 H として、es H とes2 H との比をη
と定義する。すなわち、
【数4】η=es2 H /es H ・・(4) ここで、ηは表面の全波長領域の放射率に対する大気の
窓領域での放射率の比を表わしており、薄膜の性能指数
として用いられる(文献2参照のこと)。この数値が大
きいほど低温側への冷却が可能となる(冷却能力が高く
なる)。
【0017】上記(1)〜(4)式を用いて上記大気の
窓領域での薄膜の冷却能力を評価すると、前記文献記載
の薄膜はη=1.91程度であるのに対し、本発明の薄
膜は、η=2.10〜2.21程度となり、特性が改善
されていることが分かる。なお、上記評価は、周囲温度
294K、波長域5〜30μm(波数2000〜333
cm-1)を前提としており、入射角0〜90°を20区
間に分割して各々の区間のη(θ)を求め、それらから
ηを求めた。
【0018】次に、上記第1実施例の放射冷却膜の性能
評価について説明する。図1(a)の構成の放射冷却膜
は、入射角24.09°、45°、65.9°について
波数とRp(P成分の反射率)、Rs(S成分の反射
率)との間の関係を示す、図4(a)〜(c)に示すよ
うな良好な特性が得られた。また、第1層、第2層の膜
厚d2,d1をパラメータとして第1層をX軸、第2層
をY軸として性能指数ηを表わすと、図2(a)に示す
ような特性が得られた。この特性は、パラメータとして
第1層、第2層の膜厚d2,d1を用いてηの値を等高
線で表わしたものであり、膜厚の広い範囲(SiO2
第1層の膜厚が30〜220nmで、Siの第2層の膜
厚が620〜750nmの範囲)について良好なηの値
を示している(この範囲は、請求項2記載の範囲を完全
にカバーしている)。そして、d2=79.6nm、d
1=684.4nmの第1実施例の構成はη=2.21
0の良好な値を示した。
【0019】また、上記従来技術で用いているSiO
は、蒸着速度、圧力によって屈折率が大きく変化する特
性があるため、高度な工程管理が必要となり、放射冷却
膜のコストアップを招くが、本実施例の製膜条件では厳
密な膜厚の管理は要求されず、コストダウンになる。さ
らに、放射冷却膜として上記従来技術で用いているSi
OはSiの化合物としては安定しておらず、野外利用等
によって酸化されてSiO2 になり易い傾向があるた
め、耐候性の点で有利な材料とは言えないが、本実施例
では最外層にSiO2 層を有しているため、経年劣化に
よってSiO2 層が酸化されて厚くなった場合でも良好
な熱放射特性を維持することができ、耐候性が優れてい
る。
【0020】図1(b)は本発明の放射冷却膜の第2実
施例の設計例を示す断面図である。本実施例の放射冷却
膜2は、Al基板上に大気側より膜厚d2=340.0
nmのSiの第1層および、膜厚d1=460.0nm
のSiOの第2層を設けて成る。本実施例において薄膜
の素材をSiおよびSiOに選定した理由は、上記第1
実施例よりもSiOの使用によって製造条件が厳しくな
るが、膜厚の広い範囲において後述するように良好な放
射冷却能力が得られ、かつ第1層にSiを用いているの
で従来例よりも耐候性の高い放射冷却膜が得られるから
である。
【0021】次に、上記第2実施例の放射冷却膜の性能
評価について説明する。図1(b)の構成の放射冷却膜
は、入射角24.09°、45°、65.9°について
波数とRp(P成分の反射率)、Rs(S成分の反射
率)との間の関係を示す、図5(a)〜(c)に示すよ
うな良好な特性が得られた。また、第1層、第2層の膜
厚d2,d1をパラメータとして第1層をX軸、第2層
をY軸として性能指数ηを表わすと、図2(b)に示す
ような特性が得られた。この特性は、パラメータとして
第1層、第2層の膜厚d2,d1を用いてηの値を等高
線で表わしたものであり、Siの第1層の膜厚が230
〜480nmで、SiOの第2層の膜厚が270〜67
0nmの範囲について良好なηの値を示している(この
範囲は、請求項3記載の範囲を完全にカバーしてい
る)。そして、d2=340.0nm、d1=460.
0nmの第2実施例の構成はη=2.206の良好な値
を示した。さらに、本実施例では最外層にSi層を有し
ているため、優れた耐候性を有している。
【0022】図1(c)は本発明の放射冷却膜の第3実
施例の設計例を示す断面図である。本実施例の放射冷却
膜3は、第1実施例の第2層の結晶Siをa‐Si(ア
モルフォスシリコン)に置き換えたものであり、Al基
板上に大気側より膜厚d2=80.0nmのSiO2
第1層および、膜厚d1=620.0nmのa‐Siの
第2層を設けて成る。本実施例において薄膜の素材をS
iO2 およびa‐Siに選定した理由は、上記第1実施
例と同様に、安定な物質で薄膜を構成することにより製
造工程を簡略化することができ、放射冷却膜のコストダ
ウンの効果が期待できるからである。また、上記両素材
は共に安定な物質であることから良好な耐候性を示すこ
とも期待できる。
【0023】次に、上記第3実施例の放射冷却膜の性能
評価について説明する。図1(c)の構成の放射冷却膜
は、入射角24.09°、45°、65.9°について
波数とRp(P成分の反射率)、Rs(S成分の反射
率)との間の関係を示す、図6(a)〜(c)に示すよ
うな良好な特性が得られた。また、第1層、第2層の膜
厚d2,d1をパラメータとして第1層をX軸、第2層
をY軸として性能指数ηを表わすと、図2(c)に示す
ような特性が得られた。この特性は、パラメータとして
第1層、第2層の膜厚d2,d1を用いてηの値を等高
線で表わしたものであり、SiO2 の第1層の膜厚が3
0〜180nmで、a‐Siの第2層の膜厚が570〜
680nmの範囲について良好なηの値を示している
(この範囲は、請求項4記載の範囲を完全にカバーして
いる)。そして、d2=80.0nm、d1=620.
0nmの第3実施例の構成はη=2.209の良好な値
を示した。
【0024】また、本実施例の製膜条件では、膜厚の許
容範囲が第1実施例よりもやや狭いもののa‐Siの方
が製造し易い利点がある上に、第1実施例とほぼ同等の
特性および作用効果が得られる。
【0025】図1(d)は本発明の放射冷却膜の第4実
施例の設計例を示す断面図である。本実施例の放射冷却
膜4は、Al基板上に大気側より膜厚d2=120.0
nmのSiOの第1層および、膜厚d1=630.0n
mのa‐Siの第2層を設けて成る。本実施例において
薄膜の素材をSiおよびSiOに選定した理由は、膜厚
の広い範囲において良好な放射冷却能力が得られるから
である。なお、この第4実施例は、第1層にSiOを用
いているので、耐候性に関しては上記従来例と同等程度
である。
【0026】次に、上記第4実施例の放射冷却膜の性能
評価について説明する。図1(d)の構成の放射冷却膜
は、入射角24.09°、45°、65.9°について
波数とRp(P成分の反射率)、Rs(S成分の反射
率)との間の関係を示す、図7(a)〜(c)に示すよ
うな良好な特性が得られた。また、第1層、第2層の膜
厚d2,d1をパラメータとして第1層をX軸、第2層
をY軸として性能指数ηを表わすと、図2(d)に示す
ような特性が得られた。この特性は、パラメータとして
第1層、第2層の膜厚d2,d1を用いてηの値を等高
線で表わしたものであり、SiOの第1層の膜厚が30
〜320nmで、a‐Siの第2層の膜厚が540〜7
10nmの範囲について良好なηの値を示している(こ
の範囲は、請求項5記載の範囲を完全にカバーしてい
る)。そして、d2=120.0nm、d1=630.
0nmの第2実施例の構成はη=2.248という最も
良好な値を示した。
【0027】なお、図4、5、6、7(a)〜(c)に
示す上記各実施例では、図9(a)〜(c)の従来技術
の設計例の入射角度の増加につれて333〜800(c
-1)の近傍の領域の反射率が低下する傾向が著しく改
善されていることから、斜入射光に対しても高い効果が
得られることになる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、A
lを基板としてSi層およびSi酸化物を具える上記各
放射冷却膜の多層膜の構成により、図2(a)〜(d)
の特性図に示すような高い放射冷却能力が安価で得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は夫々、本発明の放射冷却膜の
第1〜4実施例の設計例を示す断面図である。
【図2】(a)〜(d)は夫々、上記第1〜4実施例に
おいて第1層、第2層の膜厚をパラメータとして性能指
数を等高線で表わした特性図である。
【図3】第1実施例に用いる非結像光学系集光ミラーを
例示する図である。
【図4】(a)〜(c)は夫々、上記第1実施例におい
て、入射角24.09°、45°、65.9°について
波数とP成分の反射率、S成分の反射率との間の関係を
示す特性図である。
【図5】(a)〜(c)は夫々、上記第1実施例におい
て、入射角24.09°、45°、65.9°について
波数とP成分の反射率、S成分の反射率との間の関係を
示す特性図である。
【図6】(a)〜(c)は夫々、上記第1実施例におい
て、入射角24.09°、45°、65.9°について
波数とP成分の反射率、S成分の反射率との間の関係を
示す特性図である。
【図7】(a)〜(c)は夫々、上記第1実施例におい
て、入射角24.09°、45°、65.9°について
波数とP成分の反射率、S成分の反射率との間の関係を
示す特性図である。
【図8】(a)〜(e)は夫々、波長5〜30μm(波
数2000〜333cm-1)の領域においてAl、S
i、SiO、SiO2 、a‐Si毎の屈折率および吸収
係数の特性を示す特性図である。
【図9】(a)〜(c)は夫々、SiOを用いる従来技
術において、入射角24.09°、45°、65.9°
について波数とP成分の反射率、S成分の反射率との間
の関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 放射冷却膜 2 放射冷却膜 3 放射冷却膜 4 放射冷却膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Alを基板とし、Si層およびSi酸化
    物を具えて成ることを特徴とする放射冷却膜。
  2. 【請求項2】 前記基板上に大気側より膜厚30〜22
    0nmのSiO2 の第1層および、膜厚620〜750
    nmのSiの第2層を具えて成ることを特徴とする、請
    求項1記載の放射冷却膜。
  3. 【請求項3】 前記基板上に大気側より膜厚230〜4
    80nmのSiの第1層および、膜厚270〜670n
    mのSiOの第2層を具えて成ることを特徴とする、請
    求項1記載の放射冷却膜。
  4. 【請求項4】 前記基板上に大気側より膜厚30〜18
    0nmのSiO2 の第1層および、膜厚570〜680
    nmのa‐Siの第2層を具えて成ることを特徴とす
    る、請求項1記載の放射冷却膜。
  5. 【請求項5】 前記基板上に大気側より膜厚30〜32
    0nmのSiOの第1層および、膜厚540〜710n
    mのa‐Siの第2層を具えて成ることを特徴とする、
    請求項1記載の放射冷却膜。
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