JPH06194111A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JPH06194111A
JPH06194111A JP4344902A JP34490292A JPH06194111A JP H06194111 A JPH06194111 A JP H06194111A JP 4344902 A JP4344902 A JP 4344902A JP 34490292 A JP34490292 A JP 34490292A JP H06194111 A JPH06194111 A JP H06194111A
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雅一 中里
Yoichi Shimoura
洋一 下浦
Masamichi Sugihara
雅道 杉原
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 2つの磁気スケールにより相対位置と絶対位
置とを容易に計測する。 【構成】 深さM1、M2で形成された弱磁性部を所定の
ピッチで配設したメインスケール2と、これらピッチに
対応して磁気センサ5の出力から相対位置を演算する手
段10と、磁気センサ5の振幅レベルを判定する手段2
0と、メインスケール2と平行に配設されて所定の位置
を境にして基準位置に対応するピッチで配設したサブス
ケール6と、このサブスケール6のピッチに対応する磁
気センサ9の出力から基準点を検出する手段21と、こ
の基準点と直前の基準点との間隔を算出する手段22
と、基準点に対応した絶対位置を格納する手段24と、
振幅レベルの判定結果と基準点の間隔とから格納手段2
4の絶対位置信号を制御する手段23と、絶対位置信号
制御手段23が読み出す基準点の絶対位置と算出された
相対位置とから絶対位置を演算する手段25とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧シリンダのピスト
ンロッドなどアクチュエータのストローク位置を高精度
で検出する装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧シリンダのピストンロッドなどのス
トローク位置を検出する装置として、ピストンロッドの
表面に軸方向の一定の間隔で弱磁性部を形成した磁気ス
ケールを構成し、シリンダ側に取り付けた磁気センサの
検出信号がピストンロッドの変位に伴って正弦波形で変
化することを利用して、変位の増分値から分解能の高い
位置検出を行う相対位置検出型のものが知られており、
本願出願人も特開平4−136713号公報に高精度の
測定が行えるものを提案している。
【0003】これら相対位置検出型の位置検出装置では
ストロークの絶対位置を得るためにピストンロッドの最
収縮位置などにリミットスイッチを設け、ピストンロッ
ドの先端がこのリミットスイッチを通過した位置をスト
ロークの基準点としてリセットする。このため、油圧シ
リンダを起動させる毎に最収縮位置まで変位させる必要
があった。
【0004】このリセット動作を短縮する位置検出装置
として、実開平4−71114号公報に開示されるよう
に、増分値を検出するためのメインスケールと、基準点
を計測するためのサブスケールとをそれぞれ備えて、油
圧シリンダの任意のストローク位置から2つの基準点を
通過させることにより絶対位置を得るものが知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置では使用開始時には基準点検出のためにアクチ
ュエータをストロークさせて最低2つの基準点を検出す
る必要があるが、この立ち上げ時などでは現在のストロ
ーク位置を判定できないために常時安全な側へストロー
クさせる場合があり、必ずしも近接した基準点側にスト
ロークさせていないので、リセット時間が増大すること
があるという問題があった。
【0006】そこで本発明は、アクチュエータのストロ
ーク方向を容易に判別するとともに、絶対位置を短時間
で設定可能な位置検出装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1におい
て、所定の位置を境にして所定の異なる深さで形成され
た弱磁性部をアクチュエータの移動方向の所定のピッチ
でそれぞれ配設した第1の磁気スケールとしてのメイン
スケール2と、前記メインスケール2のピッチに対応し
て90度の位相差をもった正弦波を出力する一対の第1
の磁気センサ5と、第1の磁気センサ5の出力から相対
位置を演算する手段10と、第1の磁気センサ5の出力
から振幅レベルを判定する手段20と、前記メインスケ
ール2と相対移動可能に配設されて所定の深さで形成さ
れた弱磁性部を、アクチュエータの移動方向で所定の位
置を境にして基準点に対応する所定のピッチで配設した
第2の磁気スケールとしてのサブスケール6と、このサ
ブスケール6のピッチに対応して90度の位相差をもっ
た正弦波を出力する一対の第2の磁気センサ9と、前記
第2の磁気センサ9の出力から基準点を検出する手段2
1と、前記基準点と直前に検出した基準点との間隔を算
出する手段22と、前記サブスケール6の基準点に対応
した絶対位置を予め格納する手段24と、前記振幅レベ
ルの判定結果と基準点の間隔とから前記格納手段24の
絶対位置信号を制御する手段23と、前記絶対位置信号
制御手段23が読み出す基準点の絶対位置と前記算出さ
れた相対位置とから絶対位置を演算する手段25とを備
える。
【0008】
【作用】したがって、アクチュエータの起動時には、メ
インスケールの弱磁性部を通過する際に第1の磁気セン
サが出力する正弦波から相対位置を算出するとともに、
サブスケールの弱磁性部を通過する際に第2の磁気セン
サが出力する正弦波の振幅レベルから基準点を検出し、
第1の磁気センサの振幅レベルを比較して基準点の位置
を判定する。さらに、算出された相対位置から直前に検
出した基準点と現在の基準点との間隔を演算する。前記
基準点における第1の磁気センサの出力の振幅レベル、
基準点の間隔、基準点の間隔の符号に基づくアクチュエ
ータの変位方向をパラメータとして絶対位置を格納する
手段のアドレスを演算し、算出されたアドレスに格納さ
れている絶対位置を現在の基準点の絶対位置としてセッ
トし、以降この基準点の絶対位置に相対変位量を加算し
たものを絶対位置として出力する。
【0009】
【実施例】図1〜3に本発明の実施例を示す。
【0010】図2において、1は図示しない油圧シリン
ダを構成する磁性材料(強磁性部4)で形成されたピス
トンロッドで、このピストンロッド1の表面の軸方向に
は最収縮位置から全ストローク量の1/2の中心位置ま
では深さM1で、このストロークの中心位置から最伸長
位置までは深さM2でそれぞれ形成された弱磁性部3が
所定のピッチPで配設され、これら弱磁性部3及び強磁
性部4によりメインスケール2を構成する。なお、交互
に配設される弱磁性部3及び強磁性部4の軸方向の幅
は、それぞれ1/2Pで形成される。
【0011】このメインスケール2に重複しないピスト
ンロッド1の外周には軸方向にサブスケール6が形成さ
れる。サブスケール6は所定の幅の弱磁性部7で構成さ
れるメインスケール2に対応した基準点h1〜h12に
より形成され、全ストロークの1/2の中心位置を中心
とする間隔L0で基準点h6、7を配設し、さらに基準
点h7から最伸長位置に向けて(図中右方向)順次距離
を増大させた間隔L1〜L5で基準点h8〜12を配設す
る一方、基準点h6から最収縮位置に向けて(図中左方
向)順次距離を増大させた間隔L1〜L5で基準点h5〜
h1を配設し、基準点h1〜h6と基準点h7〜h12
は中心位置に対して対称に配設される。ここで、基準点
h1〜h12の軸方向の幅はそれぞれL0/2で、所定
の深さSの弱磁性部7で形成され、各間隔L0〜L5はL
0<L1<L2<L3<L4<L5の関係を満たすとともに、
隣合う間隔の差Ln+1−Lnはメインスケール2の分解能
より大きい値に設定される。
【0012】図示しない油圧シリンダの一端にはピスト
ンロッド1の変位に伴ってメインスケール2の1ピッチ
を1周期とし、互いに90度の位相差を備えた2相の正
弦波を出力する一対の磁気センサ5が第1の磁気センサ
として備えられ、同じく油圧シリンダ1の一端にはピス
トンロッド1の変位に伴ってサブスケール6の1ピッチ
を1周期とし、互いに90度の位相差を備えた2相の正
弦波を出力する一対の磁気センサ9が第2の磁気センサ
として備えられる。
【0013】ピストンロッド1の変位に伴う磁気センサ
5の出力は、図4に示すように90度の位相差を備えた
2相の出力信号sigA、sigBとして出力され、磁気セン
サ9の出力は、図5に示すように90度の位相差を備え
た2相の出力信号ZA、ZBとして出力される。
【0014】磁気センサ5からの2相の出力信号sig
A、sigBは、図1に示すように、相対位置演算手段1
0に入力されて90度の位相差をもつ2相の信号に基づ
いて相対位置を演算して位置信号演算手段25に相対位
置信号を送出する一方、振幅レベル判定手段20では出
力信号sigA、sigBの振幅レベルからメインスケール2
の中心位置に対するストローク位置を判定する。
【0015】磁気センサ9からの2相の出力信号ZA
Bは基準点検出手段21に入力され、振幅レベルのピ
ーク値に基づいて後述するように基準点位置を検出し、
基準点間隔演算手段22は検出した基準点位置と直前に
検出した基準点位置とから基準点の間隔を演算する。絶
対位置制御手段23は算出された基準点間隔と振幅レベ
ルの判定結果とからメモリなどの記憶手段により構成さ
れる絶対位置格納手段24に予め設定された基準点の絶
対位置を読み出し、位置信号演算手段25は算出された
相対位置信号と読み出された基準点の絶対位置を合算し
てストロークの絶対位置を算出する。
【0016】相対位置演算手段10は図3に示すように
構成され、磁気センサ5の出力信号sigA、sigB相それ
ぞれのピーク値をピーク値更新・格納手段11で各ピッ
チ毎に更新、格納するとともに、振央値演算手段12は
これらピーク値から図4に示すようにセンサ出力sig
A、sigBの振幅の中心値である振央値cenA、cenBを
それぞれ演算する。正規化係数演算手段13はこの検出
したピーク値と振央値の差の逆数を正規化係数として演
算し、センサ出力補正手段14は磁気センサ5の2相の
出力信号sigA、sigBに正規化係数を乗じて各振幅レベ
ルの同一化が行われて出力信号が補正される。
【0017】精位置演算手段15及び粗位置演算手段1
6は補正された2相のセンサ出力より特開平4−136
713号公報に開示される三角関数逆演算などにより求
める。すなわち、1/2P単位の粗位置を求める一方、
精位置演算手段15では振央値cenA、cenBとピーク値
とから1/2P間を所定数に分割した粗位置を求め、相
対位置演算手段17は算出された精位置と粗位置を合算
することでストロークの相対位置が求められる。
【0018】一方、基準点の検出はサブスケール6の磁
気センサ9の出力信号に基づいて行われ、図5を参照し
て基準点の判定方法について説明する。
【0019】ピストンロッド1が変位すると磁気センサ
9の2相の出力信号ZA、ZBはそれぞれ図5に示すよう
に90度の位相差をもつ正弦波として出力され、弱磁性
部7の中心位置となる各基準点では、出力信号ZAが振
央値cenZA(図中●印)となる。このときの出力信号Z
Bはほぼ最小ピーク値となるが、弱磁性部7の深さSの
誤差などを排除するため、出力信号ZBが予め設定した
基準判定レベルbasZ以下(図中斜線部)かつ出力信号
Aが振央値cenZAとなるストローク位置を基準点とし
て検出する。なお、振央値及びピーク値の検出は、図3
にも示したように相対位置演算手段10と同様の構成に
より行うことができる。
【0020】ここで、検出された基準点は、後述するよ
うに直前に検出された基準点との間隔よりその位置を判
定されるが、図2にも示したように、サブスケール6に
はピストンロッド1の中心位置を軸とする対象な位置に
基準点を配設したため、検出された基準点が中心位置よ
り最収縮位置側又は最伸長位置側であるかを判定する。
【0021】すなわち、図6のフローチャートに示すよ
うに、S1において基準点を検出した位置で磁気センサ
5の2相の出力信号sigA、sigBを同時に読み込み、S
2ではこれら出力信号の振幅ampを次式により算出す
る。
【0022】
【数1】
【0023】出力信号sigA、sigBは図4に示すよう
に、深さM1の弱磁性部3ではレベル1の振幅を、深さ
2の弱磁性部3ではレベル2の振幅を出力するため、
出力信号の振幅レベルにより検出された基準点がストロ
ークの中心位置のどちら側にあるかを判定する。
【0024】S3では既知の値であるレベル1とレベル
2の中間値をしきい値として、算出された振幅ampとの
比較を行い、ampがしきい値より大きければS4で振幅
レベルを2に設定する一方、小さければS5で振幅レベ
ルを1に設定する。振幅レベルが1であれば、検出した
基準点は図2において中心位置より左側、振幅レベルが
2であれば中心位置より右側となる。
【0025】次に、基準点を判定した以降の処理を図7
のフローチャートを参照しながら説明する。なお、図7
は装置の電源を投入してから基準点の絶対位置がセット
されるまでの流れを示す。
【0026】まず、S10において、メインスケール2
の位置データをリセットした後に、図示しない駆動手段
によってピストンロッド1を伸長させ、S11では磁気
センサ9の出力信号ZAが振央値cenZAかつ出力信号ZB
がbasZ以下であるかの判定により第1の基準点の判定
を行う。
【0027】第1の基準点が検出されると、S12では
そのときのストローク位置、すなわち、磁気センサ5の
出力信号sigA、sigBに基づいて算出される相対位置を
1に、出力信号sigBの振幅レベルをA1にそれぞれ保
持する。さらにピストンロッド1を駆動させて、S13
ではS11と同様にして第2の基準点を判定する。
【0028】S13で第2の基準点が検出されると、S
14ではS12と同様にして、そのときの相対位置をX
2に、出力信号sigBの振幅レベルをA2に保持し、S1
5においてそれぞれ保持された第1及び第2の基準点の
間隔Lを演算する。
【0029】S16では前記演算した間隔Lの絶対値と
サブスケール6の最小間隔L0とを比較して、間隔Lが
最小間隔L0より大きければS18の処理へ進む一方、
小さければS17の処理を経由して再び第2の基準点の
検出を行う。
【0030】間隔Lが最小間隔L0未満となる場合は、
ピストンロッド1の伸縮によって磁気センサ9が第1の
基準点を2回通過した状態であり、正確に絶対位置を設
定できないため,S17において最新の基準点の相対位
置及び振幅レベルを第1の基準点のデータとしてX1
1にそれぞれ転送するとともに、S13の処理に戻
る。
【0031】一方、S16の判定で間隔Lが最小間隔L
0より大きければ、S18において第2の基準点での振
幅レベルA2がレベル1であるかを判定する。すなわ
ち、検出した第2の基準点がh1〜h6またはh7〜h
12のいずれかのグループに属するかを判定する。
【0032】このS18の判定でYES、すなわち、第
2の基準点が基準点h1〜h6のいずれかであると判定
されてS20の処理へ進む一方、NOの場合には第2の
基準点がh7〜h12のいずれかであると判定されてS
19の処理へ進む。
【0033】S19及びS20では振幅レベル及び基準
点の間隔Lの正負からストロークの方向を判定し、間隔
Lが正であればS21、23へ、負であればS22、2
4へそれぞれ進む。
【0034】S21〜24はそれぞれ分類された基準点
のグループと、ピストンロッド1の変位方向、現在の基
準点における振幅レベルとから、所定の変換係数base1
〜4をそれぞれ与えられ、現在の基準点(前記第2の基
準点)と以前の基準点(前記第1の基準点)の間隔Lに
所定の変換定数mを乗じたものに変換係数base1〜4を
加算したものが、現在の基準点の絶対位置を格納するメ
モリのアドレスADとして得られる。なお、変換定数m
は基準点間の間隔Lをメモリのアドレスに変換するため
の定数である。
【0035】ここで、メモリの内容は、図8のメモリマ
ップに示すように磁気センサ5の出力信号の振幅レベ
ル、ストロークの方向、変換係数base1〜4、基準点の
間隔(L0〜L5)の順位で基準点h1〜h12の絶対位
置が格納されている。なお、このメモリマップにおいて
同一の基準点の絶対位置が異なるアドレスに重複して格
納されるが、各アドレスの重複する基準点の絶対位置は
必ずしも等しくなく、これは、ピストンロッド1の変位
方向によって基準点の検出位置(出力信号sigAが振央
値cenAと等しくなる位置)が微妙にずれるためであ
る。したがって、各基準点h1〜h12の絶対位置はピ
ストンロッド1の変位方向ごとにアドレスを変えて正確
な絶対位置を格納する。
【0036】S25ではS21〜24で得られたアドレ
スADに基づいて格納された絶対位置を読み出すととも
に、現在の基準点においてメモリから読み出された絶対
位置をセットするとともに、以降算出される相対位置を
加算することで絶対位置を出力することが可能となり、
図示しない油圧シリンダの制御手段はピストンロッド1
の絶対位置に基づいて所望の駆動を行うことができる。
【0037】したがって、装置の休止中にピストンロッ
ド1が油漏れなどにより変位しても、任意の基準点を少
なくとも2箇所通過すれば自動的に絶対位置を設定する
ことが可能となり、メインスケール2の弱磁性部3を、
所定の位置を境にして異なる深さで構成する一方、サブ
スケール6には所定の間隔で配設した基準点を所定の深
さに設定するとともに、隣合う基準点の間隔を異なる距
離で配設したため、メインスケール2の磁気センサ5の
出力から現在のストローク位置が所定の位置に対してど
ちら側にあるかを即座に判定することが可能となって、
少ないストローク量で検出可能な基準点の方向を判定し
て絶対位置の設定時間を短縮し、さらに、メインスケー
ル2の弱磁性部3を少なくとも1つ通過させることによ
って所定の位置に対して所望の方向、例えばピストンロ
ッド1の安全な側へ駆動させれば、装置アクチュエータ
の信頼性及び高速化を両立することが可能となる。
【0038】一方、メモリの所定のアドレスに各基準点
h1〜h12の絶対位置を再設定するには、詳述はしな
いが、ピストンロッド1を図2に示す最収縮位置まで変
位させ、このときの相対位置をゼロにセットした後に、
磁気センサ5の出力信号より算出される相対位置を、磁
気センサ9からの出力信号から基準点が判定される毎に
絶対位置格納手段の所定のアドレスADに設定すること
で自動的に絶対位置を設定することができる。
【0039】ピストンロッド1の最収縮位置で相対位置
をゼロにセットするため、検出した基準点の相対位置は
絶対位置と等価となり、上記処理を行うことにより容易
かつ正確に各基準点の絶対位置を設定することができ
る。
【0040】図9は他の実施例を示し、前記第1の実施
例におけるサブスケール6に配設した基準点をh1〜h
11の11カ所とし、シリンダロッド1のストロークの
中心位置上に基準点h6を配設し、さらに、最小基準点
間隔L0を2つ備えたものであり、その他の構成は前記
第1の実施例と同様である。
【0041】これら等間隔の間隔L0で配設された基準
点h5、h7の識別は、メインスケール2の弱磁性部3
の深さM1、M2の違いに基づく振幅レベルより前記図
6、7のフローチャートに従って容易に識別することが
できる。
【0042】なお、上記実施例において、任意の2カ所
の基準点を検出した時点で、現在のストローク位置をメ
モリに格納された絶対位置に置き換えたが、この置き換
えは複数回行ってもよく、例えば、電源再投入時に現在
位置をメモリに格納された絶対位置に置き換えた後、基
準点の間隔を常時演算するとともに、各基準点で演算さ
れたストロークの絶対位置とメモリの格納値とを比較し
て、演算されたストローク量の絶対位置が異なっている
場合などにメモリに格納された絶対位置を読み出して置
き換えてもよい。
【0043】また、上記実施例においてメインスケール
2の弱磁性部3の深さをM1、M2の2通りとし、その境
界を全ストローク量の中心位置としたが、この境界の位
置は特に限定されることはなく右より又は左よりなどで
もよく、さらにより多数の深さに分類してもよい。
【0044】また、上記実施例において、各基準点の間
隔Lを順次大きく又は小さくなるように配設したが、図
示はしないがL0、L5、L3、L1などのようにランダム
に配設してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、アクチュ
エータが休止中に変位しても、任意の基準点を2箇所通
過すれば自動的に絶対位置を設定することが可能とな
り、第1の磁気センサの出力から現在のストローク位置
が所定の位置に対してどちら側にあるかを即座に判定す
ることが可能となって、起動時には少ないストローク量
で近接する基準点の方向を判定して絶対位置の設定時間
を短縮することが可能となり、所定の位置に対するスト
ローク位置に応じてして所望の方向、例えばアクチュエ
ータの安全な側へ駆動させれば、アクチュエータの信頼
性及び高速化を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例を示す磁気スケールの拡大図で
ある。
【図3】図1の相対位置演算手段を示すブロック図であ
る。
【図4】各ピッチにおけるメインスケールの磁気センサ
の出力信号を示す図である。
【図5】各基準点におけるサブスケールの磁気センサの
出力信号を示す図である。
【図6】振幅レベルの判定処理を示すフローチャートで
ある。
【図7】絶対位置の制御の一例を示すフローチャートで
ある。
【図8】絶対位置格納手段の内容を示す図である。
【図9】他の実施例を示す磁気スケールの説明図であ
る。
【符号の説明】
2 メインスケール 3 弱磁性部 4 強磁性部 5 磁気センサ 6 サブスケール 7 弱磁性部 9 磁気センサ 10 相対位置演算手段 20 振幅レベル判定手段 21 基準点検出手段 22 基準点間隔演算手段 23 絶対位置信号制御手段 24 絶対位置格納手段 25 位置信号演算手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の位置を境にして所定の異なる深さ
    で形成された弱磁性部をアクチュエータの移動方向の所
    定のピッチでそれぞれ配設した第1の磁気スケールと、
    前記第1の磁気スケールのピッチに対応して90度の位
    相差をもった正弦波を出力する一対の第1の磁気センサ
    と、第1の磁気センサの出力から相対位置を演算する手
    段と、第1の磁気センサの出力から振幅レベルを判定す
    る手段と、前記第1の磁気スケールと相対移動可能に配
    設されて所定の深さで形成された弱磁性部を、アクチュ
    エータの移動方向で所定の位置を境にして基準点に対応
    する所定のピッチで配設した第2の磁気スケールと、こ
    の第2の磁気スケールのピッチに対応して90度の位相
    差をもった正弦波を出力する一対の第2の磁気センサ
    と、前記第2の磁気センサの出力から基準点を検出する
    手段と、前記基準点と直前に検出した基準点との間隔を
    算出する手段と、前記第2の磁気スケールの基準点に対
    応した絶対位置を予め格納する手段と、前記振幅レベル
    の判定結果と基準点の間隔とから前記格納手段の絶対位
    置信号を制御する手段と、前記絶対位置信号制御手段が
    読み出す基準点の絶対位置と前記算出された相対位置と
    から絶対位置を演算する手段とを備えたことを特徴とす
    る位置検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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