JPH06193973A - 冷凍サイクル制御装置 - Google Patents
冷凍サイクル制御装置Info
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- JPH06193973A JPH06193973A JP34022192A JP34022192A JPH06193973A JP H06193973 A JPH06193973 A JP H06193973A JP 34022192 A JP34022192 A JP 34022192A JP 34022192 A JP34022192 A JP 34022192A JP H06193973 A JPH06193973 A JP H06193973A
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- superheat degree
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- refrigeration cycle
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2600/00—Control issues
- F25B2600/21—Refrigerant outlet evaporator temperature
Landscapes
- Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
- Feedback Control In General (AREA)
- Flow Control (AREA)
- Control Of Temperature (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、コンプレッサの故障の一因となる液
バック状態や過熱度が高くなり過ぎる状態から早く抜け
出して標準的な過熱度に戻す。 【構成】冷凍サイクル(A) における過熱度が所定期間以
上継続して上下限値の範囲外の状態にあるのかが過熱度
状態判断機構(20)により判断され、この判断の結果、過
熱度が範囲外となった場合に、偏差継続防止制御機構(2
1)によってファジィ推論機構(12)の操作量に対して補正
量が加算される。
バック状態や過熱度が高くなり過ぎる状態から早く抜け
出して標準的な過熱度に戻す。 【構成】冷凍サイクル(A) における過熱度が所定期間以
上継続して上下限値の範囲外の状態にあるのかが過熱度
状態判断機構(20)により判断され、この判断の結果、過
熱度が範囲外となった場合に、偏差継続防止制御機構(2
1)によってファジィ推論機構(12)の操作量に対して補正
量が加算される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和装置(エアー
コンディショナー)に適用する冷凍サイクルの制御装置
に関する。
コンディショナー)に適用する冷凍サイクルの制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は冷凍サイクルの構成図である。冷
房運転の場合、コンプレッサ1は冷媒(フロン)を圧縮
して高温のガスとして出力する。この高温の冷媒は、マ
フラ2から四方弁3を通って室外熱交換器4に送られ
る。
房運転の場合、コンプレッサ1は冷媒(フロン)を圧縮
して高温のガスとして出力する。この高温の冷媒は、マ
フラ2から四方弁3を通って室外熱交換器4に送られ
る。
【0003】この室外熱交換器4は、放熱を行い、これ
により冷媒は冷却されて液体となる。この冷媒は、スト
レーナ5、液側の電子膨脹弁(PMV:パルスモータバ
ルブ)6、ストレーナ7、音消キャビ8等を通って室内
熱交換器9に送られる。ここで、電子膨脹弁(PMV)
6の開度が調節され、かつ冷媒の放熱が行われ、室内熱
交換器9に送られる冷媒が液体とガスとの混合した状態
となる。
により冷媒は冷却されて液体となる。この冷媒は、スト
レーナ5、液側の電子膨脹弁(PMV:パルスモータバ
ルブ)6、ストレーナ7、音消キャビ8等を通って室内
熱交換器9に送られる。ここで、電子膨脹弁(PMV)
6の開度が調節され、かつ冷媒の放熱が行われ、室内熱
交換器9に送られる冷媒が液体とガスとの混合した状態
となる。
【0004】そして、室内熱交換器9は、吸熱を行い、
これにより冷媒は温度上昇してガスとなり、再びコンプ
レッサ1に戻される。従って、室内熱交換器9の吸熱作
用により室内は冷房される。
これにより冷媒は温度上昇してガスとなり、再びコンプ
レッサ1に戻される。従って、室内熱交換器9の吸熱作
用により室内は冷房される。
【0005】ところで、冷媒のコンプレッサ1の入口温
度Tsとその凝縮温度Teとの差は、過熱度と呼ばれ、
運転時にはこの過熱度を一定値(通常2℃〜8℃)に保
つことが行われる。
度Tsとその凝縮温度Teとの差は、過熱度と呼ばれ、
運転時にはこの過熱度を一定値(通常2℃〜8℃)に保
つことが行われる。
【0006】図5はかかる過熱度を一定値に保つための
過熱度制御方式を示す構成図である。上記冷凍サイクル
Aにおけるコンプレッサ1の入口温度Tsとその凝縮温
度Teとの差、つまり過熱度は加算器10に入力され、
この加算器10において目標過熱度との偏差SHが求め
られる。これと共に時間変化算出器11において偏差S
Hの時間変化ΔSH(=SHi −SHi-1 )が求められ
る。これら偏差SH及びその時間変化ΔSHは、ファジ
ィ推論機構12に送られる。
過熱度制御方式を示す構成図である。上記冷凍サイクル
Aにおけるコンプレッサ1の入口温度Tsとその凝縮温
度Teとの差、つまり過熱度は加算器10に入力され、
この加算器10において目標過熱度との偏差SHが求め
られる。これと共に時間変化算出器11において偏差S
Hの時間変化ΔSH(=SHi −SHi-1 )が求められ
る。これら偏差SH及びその時間変化ΔSHは、ファジ
ィ推論機構12に送られる。
【0007】このファジィ推論機構12は、偏差SH及
びその時間変化ΔSHに基づいてファジィ推論を実行し
て電子膨脹弁6の開度を求め、その操作量を電子膨脹弁
6に送る。これにより、電子膨脹弁6の開度が調節さ
れ、室内熱交換器9への冷媒が制御される。この場合、
電子膨脹弁6を開くと過熱度が下がり、閉じると過熱度
は上がる。
びその時間変化ΔSHに基づいてファジィ推論を実行し
て電子膨脹弁6の開度を求め、その操作量を電子膨脹弁
6に送る。これにより、電子膨脹弁6の開度が調節さ
れ、室内熱交換器9への冷媒が制御される。この場合、
電子膨脹弁6を開くと過熱度が下がり、閉じると過熱度
は上がる。
【0008】ところで、過熱度は、予め設定された上限
値又は下限値(0℃)を越えると一定値となり、エアー
コンディショナー内部の状態変化が大きく変化しても過
熱度変化に現れなくなる。
値又は下限値(0℃)を越えると一定値となり、エアー
コンディショナー内部の状態変化が大きく変化しても過
熱度変化に現れなくなる。
【0009】図6は過熱度がほぼ0℃になり変化しなく
なった状態である。この状態は液バック状態と呼ばれ蒸
発器で完全に冷媒が蒸発せず少なくとも一部は液体の状
態でコンプレッサ1に戻る状態である。この状態は、コ
ンプレッサ1の寿命を縮める一因となるものと考えられ
る。
なった状態である。この状態は液バック状態と呼ばれ蒸
発器で完全に冷媒が蒸発せず少なくとも一部は液体の状
態でコンプレッサ1に戻る状態である。この状態は、コ
ンプレッサ1の寿命を縮める一因となるものと考えられ
る。
【0010】又、冷媒のごく一部が液の状態で戻る状態
でも、殆ど全部が液の状態で戻る状態でも、過熱度とし
ては同じ約0℃にしかならず判断しできない。特に目標
過熱度と現在の過熱度との差として2℃という小さな偏
差量しかファジィ推論機構12に入力されず、そのため
電子膨脹弁6に対する操作量も少なくなり制御が非常に
遅れる。
でも、殆ど全部が液の状態で戻る状態でも、過熱度とし
ては同じ約0℃にしかならず判断しできない。特に目標
過熱度と現在の過熱度との差として2℃という小さな偏
差量しかファジィ推論機構12に入力されず、そのため
電子膨脹弁6に対する操作量も少なくなり制御が非常に
遅れる。
【0011】上記図6ではファジィ推論機構12から出
力される操作量に従って電子膨脹弁6を徐々に閉める
が、液バック状態から抜け出すまでに約30分かかって
いる。又、過熱度が上限値を越えた場合でも同様のこと
が起こり、コンプレッサ1の故障防止の観点からできる
だけ速く過熱度を基準状態に戻したいが、上記のように
その制御が遅れてしまう。
力される操作量に従って電子膨脹弁6を徐々に閉める
が、液バック状態から抜け出すまでに約30分かかって
いる。又、過熱度が上限値を越えた場合でも同様のこと
が起こり、コンプレッサ1の故障防止の観点からできる
だけ速く過熱度を基準状態に戻したいが、上記のように
その制御が遅れてしまう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにコンプレ
ッサ1の故障の一因となる液バック状態や過熱度が高く
なり過ぎる状態から抜け出すまでに時間がかかる。
ッサ1の故障の一因となる液バック状態や過熱度が高く
なり過ぎる状態から抜け出すまでに時間がかかる。
【0013】そこで本発明は、コンプレッサの故障の一
因となる液バック状態や過熱度が高くなり過ぎる状態か
ら早く抜け出して標準的な過熱度に戻すことができる冷
凍サイクル制御装置を提供することを目的とする。
因となる液バック状態や過熱度が高くなり過ぎる状態か
ら早く抜け出して標準的な過熱度に戻すことができる冷
凍サイクル制御装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷凍サイクル
における冷媒の流れを弁の開度により調節して冷凍サイ
クルの過熱度を目標過熱度に一定制御する冷凍サイクル
制御装置において、過熱度が所定期間以上継続して上下
限値の範囲外にあるのかを判断する過熱度状態判断手段
と、この過熱度状態判断手段の判断の結果、過熱度が範
囲外となった場合に弁開度の操作量に対して補正量を加
算する偏差継続防止制御手段とを備えて上記目的を達成
しようとする冷凍サイクル制御装置である。
における冷媒の流れを弁の開度により調節して冷凍サイ
クルの過熱度を目標過熱度に一定制御する冷凍サイクル
制御装置において、過熱度が所定期間以上継続して上下
限値の範囲外にあるのかを判断する過熱度状態判断手段
と、この過熱度状態判断手段の判断の結果、過熱度が範
囲外となった場合に弁開度の操作量に対して補正量を加
算する偏差継続防止制御手段とを備えて上記目的を達成
しようとする冷凍サイクル制御装置である。
【0015】
【作用】このような手段を備えたことにより、冷凍サイ
クルにおける過熱度が所定期間以上継続して上下限値の
範囲外の状態にあるのかが過熱度状態判断手段により判
断され、この判断の結果、過熱度が範囲外となった場合
に、偏差継続防止制御手段によって弁開度の操作量に対
して補正量が加算される。
クルにおける過熱度が所定期間以上継続して上下限値の
範囲外の状態にあるのかが過熱度状態判断手段により判
断され、この判断の結果、過熱度が範囲外となった場合
に、偏差継続防止制御手段によって弁開度の操作量に対
して補正量が加算される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。なお、図5と同一部分には同一符号を付
してその詳しい説明は省略する。
して説明する。なお、図5と同一部分には同一符号を付
してその詳しい説明は省略する。
【0017】図1は上記冷凍サイクルAに適用した冷凍
サイクル制御装置の構成図である。過熱度状態判断機構
20は、目標過熱度及び冷凍サイクルAの過熱度を入力
し、この過熱度が図2に示すように下限値Tai以下、又
は上限値Tbi以上の状態で所定期間Ns以上継続してい
るかを判断する機能を有している。
サイクル制御装置の構成図である。過熱度状態判断機構
20は、目標過熱度及び冷凍サイクルAの過熱度を入力
し、この過熱度が図2に示すように下限値Tai以下、又
は上限値Tbi以上の状態で所定期間Ns以上継続してい
るかを判断する機能を有している。
【0018】なお、下限値Tai、TaoのうちTaiは過熱
度が低下する場合の判定に用いられ、Taoは過熱度が高
くなる場合に用いられる。又、上限値Tbi、Tboのうち
Tbiは過熱度が高くなる場合に用いられ、Tboは過熱度
が低下する場合の判定に用いられる。又、過熱度状態判
断機構20は、過熱度が下限値Taoと上限値Tboとの範
囲内に戻ったことを判断する機能を有している。
度が低下する場合の判定に用いられ、Taoは過熱度が高
くなる場合に用いられる。又、上限値Tbi、Tboのうち
Tbiは過熱度が高くなる場合に用いられ、Tboは過熱度
が低下する場合の判定に用いられる。又、過熱度状態判
断機構20は、過熱度が下限値Taoと上限値Tboとの範
囲内に戻ったことを判断する機能を有している。
【0019】一方、偏差継続防止制御機構21は、過熱
度状態判断機構20の判断の結果を受け、過熱度が下限
値Tai以下、又は上限値Tbi以上の状態で所定期間Ns
以上継続した場合にファジィ推論機構12から出力され
る操作量に対して補正量、具体的には過熱度が下限値T
ai以下となった場合に一定パルス(−10パルス)を出
力し、又、過熱度が上限値Tbi以上となった場合に一定
パルス(+10パルス)を出力するものとなっている。
この場合、一定パルス(−10パルス)は電子膨脹弁6
を閉じる方向であり、一定パルス(+10パルス)は電
子膨脹弁6を開く方向である。
度状態判断機構20の判断の結果を受け、過熱度が下限
値Tai以下、又は上限値Tbi以上の状態で所定期間Ns
以上継続した場合にファジィ推論機構12から出力され
る操作量に対して補正量、具体的には過熱度が下限値T
ai以下となった場合に一定パルス(−10パルス)を出
力し、又、過熱度が上限値Tbi以上となった場合に一定
パルス(+10パルス)を出力するものとなっている。
この場合、一定パルス(−10パルス)は電子膨脹弁6
を閉じる方向であり、一定パルス(+10パルス)は電
子膨脹弁6を開く方向である。
【0020】又、偏差継続防止制御機構21は、補正量
のパルス数を±40パルスをリミットとして積算し、か
つ過熱度状態判断機構20により過熱度が下限値Taoと
上限値Tboとの範囲内に戻った判断されたときに、上記
パルスの積算値sumの4分の1のパルス数を求め、こ
のパルス数を符号(+−)を逆にしてファジィ推論機構
12から出力される操作量に加算する機能を有してい
る。次に上記の如く構成された装置の作用について説明
する。
のパルス数を±40パルスをリミットとして積算し、か
つ過熱度状態判断機構20により過熱度が下限値Taoと
上限値Tboとの範囲内に戻った判断されたときに、上記
パルスの積算値sumの4分の1のパルス数を求め、こ
のパルス数を符号(+−)を逆にしてファジィ推論機構
12から出力される操作量に加算する機能を有してい
る。次に上記の如く構成された装置の作用について説明
する。
【0021】冷凍サイクルが冷房運転の場合、上記の如
くコンプレッサ1は冷媒を圧縮して高温のガスとし、こ
れをマフラ2から四方弁3を通って室外熱交換器4に送
る。この室外熱交換器4では放熱が行われ、ここで冷却
されて液体となった冷媒は、ストレーナ5、電子膨脹弁
6、ストレーナ7、音消キャビ8等を通って室内熱交換
器9に送られる。この室内熱交換器9では吸熱が行わ
れ、これにより冷媒は温度上昇してガスとなり、再びコ
ンプレッサ1に戻される。
くコンプレッサ1は冷媒を圧縮して高温のガスとし、こ
れをマフラ2から四方弁3を通って室外熱交換器4に送
る。この室外熱交換器4では放熱が行われ、ここで冷却
されて液体となった冷媒は、ストレーナ5、電子膨脹弁
6、ストレーナ7、音消キャビ8等を通って室内熱交換
器9に送られる。この室内熱交換器9では吸熱が行わ
れ、これにより冷媒は温度上昇してガスとなり、再びコ
ンプレッサ1に戻される。
【0022】この状態に、冷媒のコンプレッサ1の入口
温度Tsとその凝縮温度Teとの差である過熱度が検出
されて加算器10に送られ、この加算器10において過
熱度偏差SHが求められる。又、時間変化算出器11
は、偏差SHの時間変化ΔSHを求め、これをファジィ
推論機構12に送る。
温度Tsとその凝縮温度Teとの差である過熱度が検出
されて加算器10に送られ、この加算器10において過
熱度偏差SHが求められる。又、時間変化算出器11
は、偏差SHの時間変化ΔSHを求め、これをファジィ
推論機構12に送る。
【0023】このファジィ推論機構12は、偏差SH及
びその時間変化ΔSHに基づいてファジィ推論を実行し
て電子膨脹弁6の開度を求め、その操作量を電子膨脹弁
6に送る。この場合、電子膨脹弁6を開くと過熱度が下
がり、閉じると過熱度は上がる。これにより、電子膨脹
弁6の開度が調節され、室内熱交換器9への冷媒が制御
される。
びその時間変化ΔSHに基づいてファジィ推論を実行し
て電子膨脹弁6の開度を求め、その操作量を電子膨脹弁
6に送る。この場合、電子膨脹弁6を開くと過熱度が下
がり、閉じると過熱度は上がる。これにより、電子膨脹
弁6の開度が調節され、室内熱交換器9への冷媒が制御
される。
【0024】一方、過熱度状態判断機構20は、目標過
熱度及び冷凍サイクルAの過熱度を入力し、この過熱度
が下限値Tai以下、又は上限値Tbi以上の状態で所定期
間Ns以上継続しているかを判断する。そして、この判
断の結果、過熱度が下限値Taiと上限値Tbiとの範囲内
にあれば、この旨が偏差継続防止制御機構21に送ら
れ、この偏差継続防止制御機構21は補正値(0パル
ス)を出力する。
熱度及び冷凍サイクルAの過熱度を入力し、この過熱度
が下限値Tai以下、又は上限値Tbi以上の状態で所定期
間Ns以上継続しているかを判断する。そして、この判
断の結果、過熱度が下限値Taiと上限値Tbiとの範囲内
にあれば、この旨が偏差継続防止制御機構21に送ら
れ、この偏差継続防止制御機構21は補正値(0パル
ス)を出力する。
【0025】ところが、過熱度が図2に示すように下限
値Tai以下となり、かつこの状態が所定期間NS、つま
り偏差SHの4回の制御時間間隔だけ継続すると、過熱
度状態判断機構20はこれを判断してその旨を偏差継続
防止制御機構21に送る。
値Tai以下となり、かつこの状態が所定期間NS、つま
り偏差SHの4回の制御時間間隔だけ継続すると、過熱
度状態判断機構20はこれを判断してその旨を偏差継続
防止制御機構21に送る。
【0026】この偏差継続防止制御機構21は、過熱度
が下限値Tai以下となった旨を受けると、ファジィ推論
機構12から出力される操作量に対して補正量、具体的
には一定パルス(−10パルス)を各サンプリング時ご
とに出力する。ここで、一定パルス(−10パルス)は
電子膨脹弁6を閉じる方向となる。
が下限値Tai以下となった旨を受けると、ファジィ推論
機構12から出力される操作量に対して補正量、具体的
には一定パルス(−10パルス)を各サンプリング時ご
とに出力する。ここで、一定パルス(−10パルス)は
電子膨脹弁6を閉じる方向となる。
【0027】これによりファジィ推論機構12の操作量
に対して補正量の一定パルスが加算されて電子膨脹弁6
に送られる。この結果、電子膨脹弁6は閉じ、冷凍サイ
クルAの過熱度は上がる。
に対して補正量の一定パルスが加算されて電子膨脹弁6
に送られる。この結果、電子膨脹弁6は閉じ、冷凍サイ
クルAの過熱度は上がる。
【0028】このようにして過熱度が上がり、下限値T
ao以上となると、過熱度状態判断機構20は、過熱度が
下限値Tao以上に戻ったことを判断してその旨を偏差継
続防止制御機構21に送る。
ao以上となると、過熱度状態判断機構20は、過熱度が
下限値Tao以上に戻ったことを判断してその旨を偏差継
続防止制御機構21に送る。
【0029】この偏差継続防止制御機構21は、この旨
を受けると、上記補正量のパルスの積算値sumの4分
の1のパルス数を求め、かつその正負を逆したパルス数
(+10パルス)をファジィ推論機構12から出力され
る操作量に加算する。
を受けると、上記補正量のパルスの積算値sumの4分
の1のパルス数を求め、かつその正負を逆したパルス数
(+10パルス)をファジィ推論機構12から出力され
る操作量に加算する。
【0030】なお、このように補正量の解除後に正負逆
のパルスを加えるのは、かなり大きな操作量を与え続け
るので、液バック解除後に大きくハンチングを起こすの
を防止するためである。
のパルスを加えるのは、かなり大きな操作量を与え続け
るので、液バック解除後に大きくハンチングを起こすの
を防止するためである。
【0031】一方、過熱度状態判断機構20の判断の結
果、過熱度が図2に示すように上限値Tbi以上となり、
かつこの状態が所定期間NS継続すると、過熱度状態判
断機構20はこれを判断してその旨を偏差継続防止制御
機構21に送る。
果、過熱度が図2に示すように上限値Tbi以上となり、
かつこの状態が所定期間NS継続すると、過熱度状態判
断機構20はこれを判断してその旨を偏差継続防止制御
機構21に送る。
【0032】この偏差継続防止制御機構21は、過熱度
が上限値Tbi以上となった旨を受けると、ファジィ推論
機構12から出力される操作量に対して補正量、具体的
には一定パルス(+10パルス)を各制御時間間隔ごと
に出力する。ここで、一定パルス(+10パルス)は電
子膨脹弁6を開く方向となる。
が上限値Tbi以上となった旨を受けると、ファジィ推論
機構12から出力される操作量に対して補正量、具体的
には一定パルス(+10パルス)を各制御時間間隔ごと
に出力する。ここで、一定パルス(+10パルス)は電
子膨脹弁6を開く方向となる。
【0033】これによりファジィ推論機構12の操作量
に対して補正量の一定パルスが加算されて電子膨脹弁6
に送られる。この結果、電子膨脹弁6は開き、冷凍サイ
クルAの過熱度は低下する。
に対して補正量の一定パルスが加算されて電子膨脹弁6
に送られる。この結果、電子膨脹弁6は開き、冷凍サイ
クルAの過熱度は低下する。
【0034】なお、図3はかかる制御装置によりエアー
コンディショナーを制御した結果を示しており、従来装
置と比較して約2分の1の時間で液バックの状態が解除
されている。
コンディショナーを制御した結果を示しており、従来装
置と比較して約2分の1の時間で液バックの状態が解除
されている。
【0035】このように上記一実施例においては、冷凍
サイクルAにおける過熱度が所定期間NS以上継続して
下限値Tai以下、又は上限値Tbi以上の状態にあるのか
を判断し、この状態となった場合に、ファジィ推論機構
12から出力される操作量に対して補正量を加算するよ
うにしたので、コンプレッサ1の故障の一因となる液バ
ック状態や過熱度が高くなり過ぎる状態を短時間で解除
でき、過熱度を下限値Tai、上限値Tbiの範囲内の標準
的な状態に戻すことができる。これにより、コンプレッ
サ1の故障原因の一因である液バック状態や過熱度が高
くなり過ぎる状態を短時間で解除でき、エアーコンディ
ショナーの信頼性を向上できる。
サイクルAにおける過熱度が所定期間NS以上継続して
下限値Tai以下、又は上限値Tbi以上の状態にあるのか
を判断し、この状態となった場合に、ファジィ推論機構
12から出力される操作量に対して補正量を加算するよ
うにしたので、コンプレッサ1の故障の一因となる液バ
ック状態や過熱度が高くなり過ぎる状態を短時間で解除
でき、過熱度を下限値Tai、上限値Tbiの範囲内の標準
的な状態に戻すことができる。これにより、コンプレッ
サ1の故障原因の一因である液バック状態や過熱度が高
くなり過ぎる状態を短時間で解除でき、エアーコンディ
ショナーの信頼性を向上できる。
【0036】なお、本発明は上記一実施例に限定される
ものでなくその要旨を変更しない範囲で変形してもよ
い。例えば、補正量の解除後に正負逆のパルスを加えて
液バック解除後に大きくハンチングを起こすのを防止し
ているが、このハンチングの原因は、冷凍サイクルAに
むだ時間があり、時定数が大きいので液バック解除時に
制御を解除したのでは手遅れとなるためである。この解
除時に戻す量の変形例としては、 {(L+r)・offset}/T …(1) が考えられる。ただし、Lはむだ時間、rは時定数、of
fsetは制御時間ごとの操作量、Tは制御時間間隔であ
る。又、偏差継続防止制御機構21における所定期間N
sは、偏差SHの4回の制御時間間隔に限らず、任意に
設定してもよい。
ものでなくその要旨を変更しない範囲で変形してもよ
い。例えば、補正量の解除後に正負逆のパルスを加えて
液バック解除後に大きくハンチングを起こすのを防止し
ているが、このハンチングの原因は、冷凍サイクルAに
むだ時間があり、時定数が大きいので液バック解除時に
制御を解除したのでは手遅れとなるためである。この解
除時に戻す量の変形例としては、 {(L+r)・offset}/T …(1) が考えられる。ただし、Lはむだ時間、rは時定数、of
fsetは制御時間ごとの操作量、Tは制御時間間隔であ
る。又、偏差継続防止制御機構21における所定期間N
sは、偏差SHの4回の制御時間間隔に限らず、任意に
設定してもよい。
【0037】さらに、補正の解除後に正負を逆にしてパ
ルス数を操作量に加算しているが、このパルス数はハン
チングを防止できるパルス数であればよく、又、ハンチ
ング発生の虞がない場合にはこれを無くしてもよい。
ルス数を操作量に加算しているが、このパルス数はハン
チングを防止できるパルス数であればよく、又、ハンチ
ング発生の虞がない場合にはこれを無くしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、コ
ンプレッサの故障の一因となる液バック状態や過熱度が
高くなり過ぎる状態から早く抜け出して標準的な過熱度
に戻すことができる冷凍サイクル制御装置を提供でき
る。
ンプレッサの故障の一因となる液バック状態や過熱度が
高くなり過ぎる状態から早く抜け出して標準的な過熱度
に戻すことができる冷凍サイクル制御装置を提供でき
る。
【図1】本発明に係わる冷凍サイクル制御装置の一実施
例を示す構成図。
例を示す構成図。
【図2】同装置の制御作用を示す図。
【図3】同装置の制御結果を示す図。
【図4】同装置を適用した冷凍サイクルの構成図。
【図5】従来装置の構成図。
【図6】同装置の制御結果を示す図。
1…コンプレッサ、3…四方弁、4…室外熱交換器、6
…電子膨脹弁、9…室内熱交換器、10…加算器、11
…時間変化算出器、12…ファジィ推論機構、20…過
熱度状態判断機構、21…偏差継続防止制御機構、A…
冷凍サイクル。
…電子膨脹弁、9…室内熱交換器、10…加算器、11
…時間変化算出器、12…ファジィ推論機構、20…過
熱度状態判断機構、21…偏差継続防止制御機構、A…
冷凍サイクル。
Claims (1)
- 【請求項1】 冷凍サイクルにおける冷媒の流れを弁の
開度により調節して前記冷凍サイクルの過熱度を目標過
熱度に一定制御する冷凍サイクル制御装置において、 前記過熱度が所定期間以上継続して上下限値の範囲外に
あるかを判断する過熱度状態判断手段と、この過熱度状
態判断手段の判断の結果、前記過熱度が範囲外となった
場合に前記弁開度の操作量に対して補正量を加算する偏
差継続防止制御手段とを具備したことを特徴とする冷凍
サイクル制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34022192A JPH06193973A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 冷凍サイクル制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34022192A JPH06193973A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 冷凍サイクル制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06193973A true JPH06193973A (ja) | 1994-07-15 |
Family
ID=18334857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34022192A Pending JPH06193973A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 冷凍サイクル制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06193973A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019186669A1 (ja) * | 2018-03-26 | 2019-10-03 | 日本たばこ産業株式会社 | エアロゾル生成装置及び制御方法並びにプログラム |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP34022192A patent/JPH06193973A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019186669A1 (ja) * | 2018-03-26 | 2019-10-03 | 日本たばこ産業株式会社 | エアロゾル生成装置及び制御方法並びにプログラム |
JPWO2019186669A1 (ja) * | 2018-03-26 | 2020-12-10 | 日本たばこ産業株式会社 | エアロゾル生成装置及び制御方法並びにプログラム |
US11864595B2 (en) | 2018-03-26 | 2024-01-09 | Japan Tobacco Inc. | Aerosol generation device, control method and storage medium |
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