JPH06193725A - 流体継手の締結力制御装置 - Google Patents

流体継手の締結力制御装置

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JPH06193725A
JPH06193725A JP34206392A JP34206392A JPH06193725A JP H06193725 A JPH06193725 A JP H06193725A JP 34206392 A JP34206392 A JP 34206392A JP 34206392 A JP34206392 A JP 34206392A JP H06193725 A JPH06193725 A JP H06193725A
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JP
Japan
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pressure
valve
lock
oil passage
control
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Withdrawn
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JP34206392A
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English (en)
Inventor
Kozo Ishii
弘三 石居
Takashige Ebimoto
孝成 戎本
Toshimasa Maeda
敏正 前田
Hiroshi Shinozuka
浩 篠塚
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ロックアップシフトバルブの切換えに応じた制
御油路の圧油の給排を確実にして、制御油路内の残圧に
よる調圧バルブの調圧機能のばらつきを解消する。 【構成】ロックアップクラッチ30の締結側油室30a
の締結圧と解放側油室30bの解放圧の差圧を調整する
ロックアップコントロールバルブ50に作用してその調
圧機能を停止する制御油路62を、ロックアップソレノ
イドバルブSOL1のOFF時に油路61に連通すると
共にドレンポート40dを閉塞する一方、ロックアップ
ソレノイドバルブSOL1のOFF時にドレンポート4
0dに連通すると共に油路61を閉塞してロックアップ
コントロールバルブ50による調圧機能を円滑に行える
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トルクコンバータ等の
流体継手の入力軸と出力軸とを直結するロックアップク
ラッチを備え、そのロックアップクラッチの締結力を制
御可能とする流体継手の締結力制御装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の流体継手の締結力制
御装置として、例えば特開平4−4354号公報に開示
されるように、ロックアップクラッチの左右に形成した
締結側油室と解放側油室とに油を選択的に供給するロッ
クアップシフトバルブと、該ロックアップシフトバルブ
により油が締結側油室に供給された状態で解放側油室の
油圧を調整して、上記締結側油室の油圧と解放側油室の
油圧との差圧を制御しロックアップクラッチの締結力を
制御可能とする調圧バルブとを備えると共に、上記ロッ
クアップシフトバルブの動作を制御するON/OFF式
の電磁ソレノイド弁と、上記差圧制御用の調圧バルブの
動作を制御する電磁ソレノイド弁とを備えたものが知ら
れている。
【0003】この場合、ロックアップクラッチは、各バ
ルブと各電磁ソレノイド弁とにより、締結側油室内およ
び解放側油室内の油圧に応じて、エンジン出力軸の回転
をポンプおよびタービンを介してタービンシャフトに伝
達するコンバータ状態と、エンジン出力軸の回転を直接
タービンシャフトに伝達するロックアップ状態と、エン
ジン出力軸の回転をポンプおよびタービンを介してター
ビンシャフトに伝達すると共に部分的にロックアップク
ラッチを介してタービンシャフトに伝達するスリップ状
態との3種類の伝達モードに変更可能となっている。そ
して、スリップ状態では、調圧バルブの動作制御用の電
磁ソレノイド弁のデューティ率に応じた調圧バルブの調
圧機能により、ロックアップクラッチの締結力を制御す
るようにしている。
【0004】また、この締結力制御装置には、調圧バル
ブに作用してその調圧バルブの調圧機能を停止する油圧
回路を備えており、該油圧回路の圧油が、ロックアップ
シフトバルブの動作制御用の電磁ソレノイド弁のON/
OFF切換えに応じて給排可能に切換えられるようにし
ている。つまり、電磁ソレノイド弁のON切換時に油圧
回路の圧油が排出されてロックアップクラッチのスリッ
プ状態での調圧バルブの調圧機能を円滑に行う一方、電
磁ソレノイド弁のOFF切換時に油圧回路の圧油が調圧
バルブに供給されて(作用して)調圧バルブの調圧機能
を停止するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
締結力制御装置では、油圧回路への圧油が、ロックアッ
プシフトバルブ動作制御用の電磁ソレノイド弁のON/
OFF切換えとは無関係にオリフィスを介して供給され
るようになっている。
【0006】その場合、電磁ソレノイド弁のON切換時
の圧油の排出量が、オリフィスを介した圧油の供給量よ
りも勝っているため、電磁ソレノイド弁のON切換時に
は油圧回路へ圧油が供給されないようになっているが、
油圧回路の圧油の温度、電磁ソレノイド弁の精度のばら
つき、およびオリフィスの精度のばらつきなどが起因し
て、油圧回路から圧油が抜け切らずに残留して、該油圧
回路内に0〜0.2kg/cm2 程度の残圧を発生させ
ることがある。このため、油圧回路内の残圧によって、
調圧バルブの調圧機能に悪影響を及ぼし、調圧バルブ動
作制御用の電磁ソレノイド弁のデューティ率をばらつか
せる要因となっていた。
【0007】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、上記油圧回路の圧油が、
ロックアップシフトバルブ動作制御用の電磁ソレノイド
弁の切換えに応じて確実に給排されるようにして、油圧
回路内の残圧による調圧バルブの調圧機能(調圧バルブ
動作制御用の電磁ソレノイド弁のデューティ率)のばら
つきを解消することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明の具体的な解決手段は、流体継
手の締結力制御装置として、流体継手の入力軸と出力軸
とを直結するロックアップクラッチを備え、該ロックア
ップクラッチの締結力を制御可能とする流体継手を前提
とする。そして、上記ロックアップ締結側油室またはロ
ックアップ解除側油室への油圧回路を切換えるロックア
ップシフトバルブと、上記ロックアップ締結側油室の作
動液圧とロックアップ解除側油室の作動液圧との差圧を
調圧する調圧バルブと、該調圧バルブに作用してその調
圧バルブの調圧機能を停止させる油圧回路とを備え、該
油圧回路に、上記ロックアップシフトバルブの切換えに
応じて上記油圧回路の圧油が給排されるように切換わる
切換バルブを設ける構成としたものである。
【0009】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の発明の切換バルブを特定し、ロックアップシフト
バルブで兼用する構成としたものである。
【0010】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
ロックアップクラッチがスリップ状態となる,ロックア
ップシフトバルブ動作制御用の電磁ソレノイド弁のON
切換時に、切換バルブが油圧回路の圧油を排出可能とな
るように切換えられると、調圧バルブの調圧機能を停止
する油圧回路への圧油が切換バルブを介して確実に排出
されることになる。このため、油圧回路への圧油をオリ
フィスを介して供給しつつ排出する従来のもののよう
に、油圧回路の圧油の温度、電磁ソレノイド弁およびオ
リフィスの精度のばらつきなどに起因して油圧回路から
圧油が抜け切らずに残留することがなく、油圧回路内の
残圧による調圧バルブの調圧機能に対する悪影響、例え
ば調圧バルブ動作制御用の電磁ソレノイド弁のデューテ
ィ率のばらつきなどを解消することができる。
【0011】また、請求項2記載の発明では、ロックア
ップシフトバルブが切換バルブとして兼用されるので、
別途に切換バルブを設ける必要がなく、部品点数を削減
することができる。
【0012】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る流体継手の締結力制御装置によれば、ロックアップク
ラッチのスリップ状態でのロックアップシフトバルブの
切換時に切換わる切換バルブにより、油圧回路への圧油
供給を禁止しつつ油圧回路の圧油を確実に排出して、油
圧回路内の残圧による調圧バルブの調圧機能のばらつき
を解消でき、よって流体継手の締結力制御精度の向上を
図ることができる。
【0013】また、請求項2記載の発明における流体継
手の締結力制御装置によれば、切換バルブをロックアッ
プシフトバルブとして兼用したことにより、別途の切換
バルブを不要にして、部品点数の削減に伴う,油圧回路
構成の簡易化およびコストの低廉化を共に図ることがで
きる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0015】図1は、前進4段,後退1段の自動変速機
を示す。同図において、1はエンジン出力軸、2は、該
エンジン出力軸1に連結したケース3に連結されたポン
プ4と、タービン5と、ステータ6とを備えた流体継手
としてのトルクコンバータであって、ステータ6は、該
ステータ6をタービン5と逆方向に回転させないための
ワンウェイクラッチ7を介してケース11に固定可能に
設けられている。また、10は上記トルクコンバータ2
のタービン5に連結したコンバータ出力軸8に連結され
た変速機構としての変速歯車装置である。
【0016】上記変速歯車装置10は、内部にラビニョ
オ型遊星歯車機構12を備え、該遊星歯車機構12は、
前後に配置した小径サンギヤ13及び大径サンギヤ14
と、該小径サンギヤ13に噛合するショートピニオンギ
ヤ15と、上記大径サンギヤ14及びショートピニオン
ギヤ15に噛合するロングピニオンギヤ16と、該ロン
グピニオンギヤ16に噛合するリングギヤ18とから成
る。上記小径サンギヤ13は、その後方に配置したフォ
ワードクラッチ20及び該クラッチ20に直列に接続さ
れ上記コンバータ出力軸8の逆駆動を阻止する第1ワン
ウェイクラッチ22、並びにこれらに並列に接続せしめ
たコーストクラッチ21を介して上記トルクコンバータ
2の出力軸8に連結されている。また、大径サンギヤ1
4は、その斜め後方に配置した2−4ブレーキ23及び
該2−4ブレーキ23の後方に配置したリバースクラッ
チ24を介して上記トルクコンバータ1の出力軸8に連
結されている。上記2−4ブレーキ23は、ブレーキド
ラム23aと、該ドラム23aの外方に掛けられたブレ
ーキバンド23bとから成る。更に、上記ロングピニオ
ンギヤ16には、その後部側キャリア27を介して該ロ
ングピニオンギヤ11を固定するロー&リバースブレー
キ25と、ロングピニオンギヤ16のエンジン出力軸2
と同方向の回転を許容する第2ワンウェイクラッチ26
とが並列に接続されていると共に、その前部側キャリア
17は、3−4クラッチ27を介して上記トルクコンバ
ータ2の出力軸8に連結されている。更に、リングギヤ
18は、その前方に配置したアウトプットギヤ19に連
結されている。
【0017】加えて、30はトルクコンバータ2の入力
軸としてのエンジン出力軸1とコンバータ出力軸8とを
直結するロックアップクラッチ、31はエンジン出力軸
1により中間軸9を介して駆動されるオイルポンプであ
る。
【0018】以上の構成において各変速段での各クラッ
チ、ブレーキの作動状態を表1に示す。
【0019】
【表1】 図2はロックアップクラッチ30周りの具体的構造及び
その締結力制御装置を示す。同図において、ロックアッ
プクラッチ30の後方には、トルクコンバータ2前面と
の間に締結側油室30aが形成されると共に、前方には
ケース3との間に解放側油室30bが形成される。
【0020】また、締結力制御装置は、ロックアップク
ラッチ30の締結及び解放動作、並びに締結力制御を行
う機能を備えたものである。締結力制御装置において、
40はロックアップシフトバルブ、50はロックアップ
クラッチ30の締結力を制御する調圧バルブとしてのロ
ックアップコントロールバルブである。つまり、ロック
アップクラッチ30は、ロックアップシフトバルブ40
およびロックアップコントロールバルブ50と、後述の
如く、2つの電磁ソレノイド弁SOL1,SOL2とに
より、締結側油室41内および解放側油室42内の油圧
に応じて、完全解放となってエンジン出力軸1の回転を
ポンプ4およびタービン5を介してコンバータ出力軸8
に伝達するコンバータ状態と、完全締結となってエンジ
ン出力軸1の回転を直接コンバータ出力軸8に伝達する
ロックアップ状態と、ダンパピストンが摩擦板に滑り係
合する半締結状態となってエンジン出力軸1の回転をポ
ンプ4およびタービン5を介してコンバータ出力軸8に
伝達すると共に部分的にロックアップクラッチ30を介
してコンバータ出力軸8に伝達するスリップ状態との3
種類の伝達モードに変更可能となっている。
【0021】上記ロックアップシフトバルブ40は、上
記ロックアップクラッチ30の締結側油室30aに連通
する締結圧油路41、及び解放側油室30bに連通する
解放圧油路42が各々連通接続されると共に、トルクコ
ンバータ圧が作用するコンバータ圧油路43、及びロッ
クアップコントロールバルブ50と接続する締結力制御
油路44が連通接続されていて、該コンバータ圧油路4
3を上記締結圧油路41及び解放圧油路42とに選択的
に連通切換えする機能を有する。
【0022】即ち、上記ロックアップシフトバルブ40
は、スプール40aと、該スプール40aの図中左方に
縮装されたスプリング40bと、スプール40aの右方
に形成された油圧室40cとを有し、該油圧室40cに
は油路45が連通し、該油路45には該油路45を開閉
するON- OFF電磁ソレノイド弁より成るロックアッ
プソレノイドバルブSOL1が配置されている。該ソレ
ノイドバルブSOL1のOFF時(閉時)には、油圧室
40cへの油圧の作用によりスプール40aを図中下側
の位置に位置付けて、コンバータ圧油路43を解放圧油
路42に連通すると共に締結圧油路41をドレンして、
ロックアップクラッチ30を完全解放する一方、ソレノ
イドバルブSOL1のON時(開時)には、スプール4
0aを図中上側の位置に位置付けて、コンバータ圧油路
43を締結圧油路41に連通すると共に解放圧油路42
を締結力制御油路44に連通する構成である。
【0023】更に、上記ロックアップコントロールバル
ブ50は、自動変速機の選択レバーがD(第1速から第
4速までの自動変速)レンジを選択した位置においてロ
ックアップクラッチ30がスリップ状態となったとき
に、上記ロックアップクラッチ30の締結側油室30a
の締結圧と解放側油室30bの解放圧との差圧を制御す
る機能を有する。即ち、ロックアップコントロールバル
ブ50は、スプール50aを有し、その右方には油圧室
50bが、左方には制御室50cが各々形成されると共
に、ドレンポート50dが形成される。更に、上記スプ
ール50aには、上記コンバータ圧油路43の油圧が油
路51を介して右方向に作用すると共に、上記締結力制
御油路44の油圧が油路52を介して左方向に作用す
る。加えて、スプール50aの略中央部には、上記締結
力制御油路44が油路53を介して連通接続されると共
に、該油路53に並んで、上記コンバータ圧油路43に
連通する油路54が連通接続される。そして、スプール
50a右方の油圧室50bには油路55が連通接続さ
れ、該油路55にはデューティ制御式の電磁ソレノイド
弁としてのデューティソレノイドバルブSOL2が接続
され、該デューティソレノイドバルブSOL2のデュー
ティ率に応じてロックアップコントロールバルブ50の
油圧室50bの油圧を制御する構成としている。
【0024】以上の構成により、ロックアップコントロ
ールバルブ50は、Dレンジ位置において、スプール5
0aに対して図中左方向に作用する油圧,即ちデューテ
ィソレノイドバルブSOL2により制御された油圧室5
0bの油圧と締結力制御油路44の油圧(ロックアップ
クラッチ30の解放側油室30bの解放圧)の合計圧
と、スプール50aに対して右方向に作用する油圧,即
ちコンバータ圧油路43の油圧とに応じてスプール50
aが図中左右に往復移動して、上記合計圧が大の場合に
は、スプール50aを図中下側の位置に位置付けて、締
結力制御油路44をドレンポート50dに連通し解放側
油室30bの解放圧を低下させる一方、解放側油室30
bの解放圧が大の場合には、スプール50aを図中上側
の位置に位置付けて、コンバータ圧油路43を締結力制
御油路44に連通して解放側油室30bの解放圧を増大
させることを繰返して、解放側油室30bの解放圧をデ
ューティソレノイドバルブSOL2のデューティ率に応
じた油圧値に制御し、これによりロックアップクラッチ
30の締結側油室30aの締結圧と解放側油室30bの
解放圧との差圧をデューティソレノイドバルブSOL2
のデューティ率に応じた値に制御して、ロックアップク
ラッチ30の締結力を上記差圧の調圧制御により行うよ
うに構成している。
【0025】そして、本発明の特徴部分として、上記ロ
ックアップシフトバルブ40は、ライン圧が供給される
油路61と、上記ロックアップコントロールバルブ50
の制御室50cに連通する油圧回路としての制御油路6
2とがスプール40aの略中央部に各々連通接続されて
いると共に、ドレンポート40dを有していて、該制御
油路62を上記油路61およびドレンポート40dに選
択的に切換える切換バルブとしての機能を有する。
【0026】以上の構成により、ロックアップシフトバ
ルブ40は、ソレノイドバルブSOL1のOFF時に
は、油圧室40cへの油圧の作用によりスプール40a
を図中下側の位置に位置付けて、制御油路62を油路6
1に連通すると共にドレンポート40dを閉塞して、ロ
ックアップコントロールバルブ50の制御室50cにラ
イン圧を作用させて(供給して)スプール50aを固定
状態にし、ロックアップクラッチ30の締結側油室30
aの締結圧と解放側油室30bの解放圧との差圧をデュ
ーティソレノイドバルブSOL2のデューティ率に応じ
た値に制御する,ロックアップクラッチ30の締結力の
調圧制御、つまりロックアップコントロールバルブ50
による調圧機能を止めるように構成している。
【0027】一方、ソレノイドバルブSOL1のON時
(開時)には、油圧室40cの圧油の解放によりスプー
ル40aを図中上側の位置に位置付けて、制御油路62
をドレンポート40dに連通すると共に油路61を閉塞
して、制御油路62内の圧油を排出してスプール50a
を自由状態にし、ロックアップコントロールバルブ50
による調圧機能(ロックアップクラッチ30の締結力の
調圧制御)を円滑に行えるように構成している。
【0028】したがって、上記実施例においては、自動
変速機の選択レバーのDレンジ位置において、ロックア
ップクラッチ30がスリップ状態となるロックアップソ
レノイドバルブSOL1のON切換時に締結力制御が行
われる。即ち、ロックアップソレノイドバルブSOL1
のON(開)制御によりロックアップシフトバルブ40
のスプール40aを図2上側位置に位置付けて、締結圧
をロックアップクラッチ30の締結側油室30aに供給
しつつ、その解放側油室30bに連通する解放側油路4
2を締結力制御油路44に連通し、この状態で、デュー
ティソレノイドバルブSOL2のデューティ率でもって
ロックアップコントロールバルブ50で上記締結力制御
油路44をコンバータ圧油路43とドレンポート50d
とに交互に連通して、その締結力制御油路44の油圧
(解放圧)をデューティ率に応じた油圧に制御し、これ
によりロックアップクラッチ30の締結側油室30aの
締結圧と解放側油室30bの解放圧との差圧を上記デュ
ーティ率に応じた値として、ロックアップクラッチ30
の締結力をエンジン運転状態に応じた所望値に制御す
る。
【0029】一方、ロックアップクラッチ30がコンバ
ータ状態またはロックアップ状態となるロックアップソ
レノイドバルブSOL1のOFF切換時に、ロックアッ
プシフトバルブ40が制御油路62を油路61に連通さ
せるように切換えられ、制御油路62に圧油が供給され
て上記ロックアップコントロールバルブ50による調圧
機能を停止する。
【0030】その場合、ロックアップクラッチ30がス
リップ状態となるロックアップソレノイドバルブSOL
1のON切換時に、ロックアップシフトバルブ40が制
御油路62をドレンポート40dに連通させるように切
換えられて、ロックアップコントロールバルブ50の調
圧機能を停止する制御油路62への圧油がロックアップ
シフトバルブ40を経てドレンポート40dより確実に
排出されることになる。このため、制御油路62の圧油
の温度、電磁ソレノイド弁およびオリフィスの精度のば
らつきなどに起因して制御油路62から圧油が抜け切ら
ずに残留することがなく、制御油路62内の残圧による
上記ロックアップコントロールバルブ50の調圧機能に
対する悪影響、例えばデューティソレノイドバルブSO
L2のデューティ率のばらつきなどを解消することがで
き、よってトルクコンバータ2の締結力制御精度の向上
を図ることができる。
【0031】また、ロックアップシフトバルブ40が、
その切換えに応じて制御油路62の圧油を給排可能に切
換わる切換バルブとして兼用されるので、別途に切換バ
ルブを設ける必要がなく、部品点数の削減に伴う,油圧
回路構成の簡易化およびコストの低廉化を共に図ること
ができる。
【0032】次に、本発明の他の実施例を図3に基づい
て説明する。
【0033】この他の実施例は、上記実施例の締結力制
御装置に改良を加えたものである。尚、上記実施例と同
一の部分については同一の符号を付してその詳細な説明
を省略する。
【0034】すなわち、本例では、ロックアップシフト
バルブ40の油圧室40cに油路45を介してライン圧
を供給する油路71に、切換バルブ72を介して制御油
路62を連通接続する。そして、切換バルブ72は、ロ
ックアップシフトバルブ40を切換えるロックアップソ
レノイドバルブSOL1のON/OFF切換に応じて制
御油路62の圧油を給排可能に切換える構成としてい
る。
【0035】以上の構成により、ロックアップクラッチ
30がスリップ状態となるロックアップソレノイドバル
ブSOL1のON切換時に、切換バルブ72が制御油路
62をドレンさせるように切換えられて、ロックアップ
コントロールバルブ50の調圧機能を停止する制御油路
62への油路71からの圧油の供給が禁止される一方、
制御油路62の圧油が確実に排出されることになる。こ
の場合においても、制御油路62から圧油が抜け切らず
に残留することがなくなり、制御油路62内の残圧によ
る,デューティソレノイドバルブSOL2のデューティ
率のばらつきなどといったロックアップコントロールバ
ルブ50の調圧機能に対する悪影響を解消できることに
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】前進4段の自動変速機のスケルトン図である。
【図2】ロックアップクラッチの完全締結、解放、及び
締結力制御の油圧回路を示す図である。
【図3】他の実施例に係る図2相当図である。
【符号の説明】
1 エンジン出力軸(トルクコンバータへの入力
軸) 2 トルクコンバータ(流体継手) 8 コンバータ出力軸(出力軸) 30 ロックアップクラッチ 30a 締結側油室 30b 解放側油室 40 ロックアップシフトバルブ 50 ロックアップコントロールバルブ(調圧バル
ブ) 62 制御油路(油圧回路) 72 切換バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠塚 浩 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体継手の入力軸と出力軸とを直結する
    ロックアップクラッチを備え、該ロックアップクラッチ
    の締結力を制御可能とする流体継手において、上記ロッ
    クアップ締結側油室またはロックアップ解除側油室への
    油圧回路を切換えるロックアップシフトバルブと、上記
    ロックアップ締結側油室の作動液圧とロックアップ解除
    側油室の作動液圧との差圧を調圧する調圧バルブと、該
    調圧バルブに作用してその調圧バルブの調圧機能を停止
    させる油圧回路とを備え、該油圧回路には、上記ロック
    アップシフトバルブの切換えに応じて上記油圧回路の圧
    油が給排されるように切換わる切換バルブが設けられて
    いることを特徴とする流体継手の締結力制御装置。
  2. 【請求項2】 切換バルブは、ロックアップシフトバル
    ブが兼用されていることを特徴とする請求項1記載の流
    体継手の締結力制御装置。
JP34206392A 1992-12-22 1992-12-22 流体継手の締結力制御装置 Withdrawn JPH06193725A (ja)

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