JPH061929Y2 - アンカ− - Google Patents
アンカ−Info
- Publication number
- JPH061929Y2 JPH061929Y2 JP7336087U JP7336087U JPH061929Y2 JP H061929 Y2 JPH061929 Y2 JP H061929Y2 JP 7336087 U JP7336087 U JP 7336087U JP 7336087 U JP7336087 U JP 7336087U JP H061929 Y2 JPH061929 Y2 JP H061929Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wedge body
- sleeve
- anchor
- wedge
- concave hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はボルト、鉄筋等を壁面に取付けるためのアンカ
ーに関するものである。
ーに関するものである。
(従来技術) 従来のアンカーの一般的構成二例を第4図および第5図
に示している。
に示している。
まず、第4図に示すアンカーは、円筒状のスリーブa
と、先広がりのテーパ状に形成された楔体bとによって
構成される。スリーブaは、基部側半部の円周面に雌ね
じが設けられるとともに、先端側半部の周壁に複数のす
り割りa1が設けられ、このすり割りa1によって先端
側半部が拡開可能に形成されている。このスリーブa
は、楔体bの細径基部に外嵌され、この状態でスリーブ
aおよび楔体bが、壁体cに設けられた凹孔d内に挿入
される。そして、図示しない打込み具にてスリーブaが
楔体bの太径先端部に打込まれて拡開し、楔作用により
凹孔周壁に圧接固定され、この状態でスリーブaの基部
側半部にボルトeがねじ込まれる。
と、先広がりのテーパ状に形成された楔体bとによって
構成される。スリーブaは、基部側半部の円周面に雌ね
じが設けられるとともに、先端側半部の周壁に複数のす
り割りa1が設けられ、このすり割りa1によって先端
側半部が拡開可能に形成されている。このスリーブa
は、楔体bの細径基部に外嵌され、この状態でスリーブ
aおよび楔体bが、壁体cに設けられた凹孔d内に挿入
される。そして、図示しない打込み具にてスリーブaが
楔体bの太径先端部に打込まれて拡開し、楔作用により
凹孔周壁に圧接固定され、この状態でスリーブaの基部
側半部にボルトeがねじ込まれる。
一方、第5図に示すアンカーは、ボルトe(またはねじ
の無い丸棒もしくは鉄筋)の先端に楔体bが一体に形成
されたもので、上記同様、凹孔d内でスリーブaが楔体
bに打込まれて固定される。
の無い丸棒もしくは鉄筋)の先端に楔体bが一体に形成
されたもので、上記同様、凹孔d内でスリーブaが楔体
bに打込まれて固定される。
ところが、このような従来のアンカーによると次のよう
な欠点があった。
な欠点があった。
すなわち、壁体cの凹孔dはドリルによって穿設される
ことから、その底部d1がドリル刃先に対応する円錐形
となるのに対し、楔体bの先端はフラットに形成されて
いるため、スリーブaの打込み時に、楔体先端のエッジ
b1が図示のように凹孔底部dじ1の円錐形周壁にくい
込み、同周壁を削り取り、あるいは破壊しながら前進す
る事態が生じる。このため、スリーブ打込み力がスリー
ブaに有利に作用せず、スリーブ打込み量の不足によっ
て楔効果、すなわちアンカー取付強度が低いものとな
る。
ことから、その底部d1がドリル刃先に対応する円錐形
となるのに対し、楔体bの先端はフラットに形成されて
いるため、スリーブaの打込み時に、楔体先端のエッジ
b1が図示のように凹孔底部dじ1の円錐形周壁にくい
込み、同周壁を削り取り、あるいは破壊しながら前進す
る事態が生じる。このため、スリーブ打込み力がスリー
ブaに有利に作用せず、スリーブ打込み量の不足によっ
て楔効果、すなわちアンカー取付強度が低いものとな
る。
ところで、この点の対策として、楔体bの先端を、凹孔
底部d1に対応する円錐状に形成することが考えられる
(実開昭59−98009号参照)。
底部d1に対応する円錐状に形成することが考えられる
(実開昭59−98009号参照)。
ところが、ドリル刃先のテーパ角度は、ドリルメーカー
によって種々異なるため、楔体先端と凹孔底部d1のテ
ーパ角度にずれが生じる場合がある。
によって種々異なるため、楔体先端と凹孔底部d1のテ
ーパ角度にずれが生じる場合がある。
こうなると、たとえば楔体先端のテーパ角度が凹孔底部
のテーパ角度よりも鋭い場合には、楔体側の円錐の頂点
部分が凹孔底部の中心に食い込み、この逆の場合には円
錐の裾部分が凹孔底部の付け根部分に食い込むこととな
る。
のテーパ角度よりも鋭い場合には、楔体側の円錐の頂点
部分が凹孔底部の中心に食い込み、この逆の場合には円
錐の裾部分が凹孔底部の付け根部分に食い込むこととな
る。
このため、楔体先端を円錐形にするだけでは、問題点の
根本的解決にはならない。
根本的解決にはならない。
(考案の目的) そこで本考案は、楔体先端部を凹孔底部に安定させ、ス
リーブ打込み力をスリーブに有効に作用させて十分な楔
効果を得ることができるアンカーを提供するものであ
る。
リーブ打込み力をスリーブに有効に作用させて十分な楔
効果を得ることができるアンカーを提供するものであ
る。
(考案の構成) 本考案のアンカーは、ドリルによって壁体に穿設され底
部が円錐状となった凹孔に挿入される先広がりの楔体
と、この楔体に外嵌され上記凹孔内において楔体に打込
まれて拡開し凹孔周壁に圧接固定されるスリーブとから
成り、上記楔体の先端に、凹孔底面に当接しうる球面状
の当接部が一体に設けられてなるものである。
部が円錐状となった凹孔に挿入される先広がりの楔体
と、この楔体に外嵌され上記凹孔内において楔体に打込
まれて拡開し凹孔周壁に圧接固定されるスリーブとから
成り、上記楔体の先端に、凹孔底面に当接しうる球面状
の当接部が一体に設けられてなるものである。
この構成によると、スリーブ打込み時に、凹孔底面にお
ける当接部に接する部分が打込み力によりわずかに変形
して当接部と球面接触する。
ける当接部に接する部分が打込み力によりわずかに変形
して当接部と球面接触する。
この場合、当接部が球面状であることにより、凹孔底面
のテーパ角度(=ドリル刃先のテーパ角度)に関係な
く、この作用が確保される。
のテーパ角度(=ドリル刃先のテーパ角度)に関係な
く、この作用が確保される。
このため、当接部が常に安定良く支持され、楔体の凹孔
奥行方向の移動が防止され、楔作用が確実に果たされる
こととなる。
奥行方向の移動が防止され、楔作用が確実に果たされる
こととなる。
(実施例) 本考案の実施例を第1図乃至第3図によって説明する。
この実施例にかかるアンカーは、ボルト1と、このボル
ト1の先端部に一体に設けられた楔体2と、円筒状のス
リーブ3とによって構成される。このスリーブ3は、従
来同様、先端側半部周壁に複数のすり割り31…が設け
られてこの先端側半部が拡開可能に形成されている。
ト1の先端部に一体に設けられた楔体2と、円筒状のス
リーブ3とによって構成される。このスリーブ3は、従
来同様、先端側半部周壁に複数のすり割り31…が設け
られてこの先端側半部が拡開可能に形成されている。
第2図は、このスリーブ3をボルト1に外嵌させた状態
で、楔体2を、壁体4に設けられた凹孔5内に挿入した
状態を示し、この状態から図示しない打込み具によりス
リーブ3を楔体2に打込み、同スリーブ3を第3図に示
すようにラッパ状に拡開させて凹孔5の周壁に圧接させ
ることにより、このアンカーが壁体4に固定される。
で、楔体2を、壁体4に設けられた凹孔5内に挿入した
状態を示し、この状態から図示しない打込み具によりス
リーブ3を楔体2に打込み、同スリーブ3を第3図に示
すようにラッパ状に拡開させて凹孔5の周壁に圧接させ
ることにより、このアンカーが壁体4に固定される。
凹孔5は、ドリル穿孔により底部51がドリル刃先に対
応する円錐状に形成される。
応する円錐状に形成される。
楔体2は、スリーブ3を拡開させる先広がりのテーパ状
に形成された主部21の先端に半球状の当接部21が一
体に設けられて成り、この楔体2が凹孔5内に挿入され
た状態で、当接部22が凹孔底面51aに当接する。こ
れにより、楔体2が凹孔5内において凹孔奥行方向に位
置固定され、楔体2に加えられるスリーブ打込み力が凹
孔底面51aによって支持される。
に形成された主部21の先端に半球状の当接部21が一
体に設けられて成り、この楔体2が凹孔5内に挿入され
た状態で、当接部22が凹孔底面51aに当接する。こ
れにより、楔体2が凹孔5内において凹孔奥行方向に位
置固定され、楔体2に加えられるスリーブ打込み力が凹
孔底面51aによって支持される。
この場合、このアンカーによると、半球状の当接部22
が凹孔底面(斜面)51aに当接し、スリーブ打込み時
に、その打込み力により凹孔底面51aの当接部22と
接する部分がわずかに変形して同底面51aと当接部2
2とが球面接触状態となる。
が凹孔底面(斜面)51aに当接し、スリーブ打込み時
に、その打込み力により凹孔底面51aの当接部22と
接する部分がわずかに変形して同底面51aと当接部2
2とが球面接触状態となる。
ここで、凹孔底面51aのテーパ角度は、ドリルの刃先
形状(メーカーにより異なる)によって変動するが、こ
のアンカーの場合、当接部22が球面状であるため、こ
のテーパ角度の変動に関係なく、常に上記球面接触状態
が保たれる。
形状(メーカーにより異なる)によって変動するが、こ
のアンカーの場合、当接部22が球面状であるため、こ
のテーパ角度の変動に関係なく、常に上記球面接触状態
が保たれる。
このため、第4,5図に示す従来のアンカー、および楔
体先端を円錐形にしたアンカーのように、打込み力によ
って楔体先端が凹孔底面に食い込み、これを削り取り、
あるいは破壊しながら凹孔奥行き方向に移動するといっ
たおそれがなくなり、楔体2が一定位置で安定良く支持
される。
体先端を円錐形にしたアンカーのように、打込み力によ
って楔体先端が凹孔底面に食い込み、これを削り取り、
あるいは破壊しながら凹孔奥行き方向に移動するといっ
たおそれがなくなり、楔体2が一定位置で安定良く支持
される。
従って、スリーブ打ち込み力がスリーブ3に有効に作用
して楔作用が確実に果たされるため、アンカー取付強度
が十分なものとなる。
して楔作用が確実に果たされるため、アンカー取付強度
が十分なものとなる。
また、半球状の当接部22と凹孔底面51aとによるセ
ンタリング作用によって楔体2の凹孔5内での傾きが防
止されるため、アンカー取付状態が一層安定したものと
なる。
ンタリング作用によって楔体2の凹孔5内での傾きが防
止されるため、アンカー取付状態が一層安定したものと
なる。
ところで、本考案は楔体がボルトと切離された第4図に
示すタイプのアンカーにも、また天井壁用もしくは床用
のアンカーにも適用することができる。
示すタイプのアンカーにも、また天井壁用もしくは床用
のアンカーにも適用することができる。
(考案の効果) 上記のように本考案によるときは、スリーブ打込み時
に、楔体を凹孔内に安定させて凹孔奥行方向の移動を防
止しうるため、楔作用が確実に果たされること、および
楔体先端の当接部と凹孔底面とによるセンタリング作用
によってアンカーの傾きが防止されることにより、強固
で安定したアンカー取付状態を得ることができるもので
ある。
に、楔体を凹孔内に安定させて凹孔奥行方向の移動を防
止しうるため、楔作用が確実に果たされること、および
楔体先端の当接部と凹孔底面とによるセンタリング作用
によってアンカーの傾きが防止されることにより、強固
で安定したアンカー取付状態を得ることができるもので
ある。
第1図は本考案の実施例にかかるアンカーの斜視図、第
2図は同アンカーの楔体を壁体の凹孔に挿入した状態、
第3図は同アンカー固定状態をそれぞれ示す断面図、第
4図および第5図は従来のアンカー二例を示す取付状態
の断面図である。 2…楔体、21…楔体の主部、22…同当接部、3…ス
リーブ、4…壁体、5…凹孔、51…同凹孔の底部、5
1a…同底面。
2図は同アンカーの楔体を壁体の凹孔に挿入した状態、
第3図は同アンカー固定状態をそれぞれ示す断面図、第
4図および第5図は従来のアンカー二例を示す取付状態
の断面図である。 2…楔体、21…楔体の主部、22…同当接部、3…ス
リーブ、4…壁体、5…凹孔、51…同凹孔の底部、5
1a…同底面。
Claims (1)
- 【請求項1】ドリルによって壁体に穿設され底部が円錐
状となった凹孔に挿入される先広がりの楔体と、この楔
体に外嵌され上記凹孔内において楔体に打込まれて拡開
し凹孔周壁に圧接固定されるスリーブとから成り、上記
楔体の先端に、上記凹孔の底面に当接しうる球面状の当
接部が一体に設けられてなることを特徴とするアンカ
ー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7336087U JPH061929Y2 (ja) | 1987-05-15 | 1987-05-15 | アンカ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7336087U JPH061929Y2 (ja) | 1987-05-15 | 1987-05-15 | アンカ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63184809U JPS63184809U (ja) | 1988-11-28 |
JPH061929Y2 true JPH061929Y2 (ja) | 1994-01-19 |
Family
ID=30917625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7336087U Expired - Lifetime JPH061929Y2 (ja) | 1987-05-15 | 1987-05-15 | アンカ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH061929Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-05-15 JP JP7336087U patent/JPH061929Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63184809U (ja) | 1988-11-28 |
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