JPH06191916A - 導電性複合材料 - Google Patents

導電性複合材料

Info

Publication number
JPH06191916A
JPH06191916A JP6816393A JP6816393A JPH06191916A JP H06191916 A JPH06191916 A JP H06191916A JP 6816393 A JP6816393 A JP 6816393A JP 6816393 A JP6816393 A JP 6816393A JP H06191916 A JPH06191916 A JP H06191916A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon fiber
sheet
inorganic
composite material
conductive composite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6816393A
Other languages
English (en)
Inventor
Takamasa Shintani
隆政 新谷
Sadahiro Obata
貞宏 小幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP6816393A priority Critical patent/JPH06191916A/ja
Publication of JPH06191916A publication Critical patent/JPH06191916A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】他部材との接続を乾式で簡便にでき、且つ帯電
防止性能や電磁波遮蔽性能に優れた導電性複合材料を提
供する。 【構成】無機質硬化体11中に、炭素繊維シート12の
一部を埋設して埋設部12bを形成し、残部を無機質硬
化体11の表面上に露出して露出部12aを形成する。
炭素繊維シート12はかさ密度0.015〜0.5g/
cm3 を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電防止性能や電磁波
遮蔽性能が要求さるインテリジェントビル、医療施設、
電波暗室、電子計算機室、発電所等の建築分野に好適に
利用される導電性複合材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、電波環境の悪化に伴い、ビル全体
を電磁波遮蔽して、外来電磁波に対する障害を除くこと
が要望されている。このような要望を満たす方法とし
て、ビルの主要構成材料であるコンクリート等の電気伝
導性を十分向上させることが有力な方法として考えられ
る。
【0003】従来、電子機器、医療機器等より放射され
る電磁波や放送局や無線通信源から放射される電磁波を
遮蔽する方法としては、材料中に金属繊維等の導電性の
添加物を混入し、材料の電気伝導性を向上せしめる方法
が最も簡便な手段として知られている。
【0004】しかし、コンクリート等に電気伝導性を付
与するために、その素材であるセメントモルタル中に金
属繊維を添加し、これを用いてコンクリート構造体とし
た場合、このようなコンクリート構造体は、腐食により
電気伝導度が徐々に低下してしまって、長期にわたる帯
電防止性能や電磁波遮蔽性能を保障することができず、
又、軽量化を図ることができず、従って、コンクリート
等の導電性付与材料として金属繊維は適当でないという
問題点がある。
【0005】そこで、一般にコンクリート等に対する導
電性付与材料としては、炭素繊維チョップや炭素繊維シ
ートが用いられてきた。コンクリート等に炭素繊維チョ
ップを添加した場合には、コンクリート等中における炭
素繊維チョップの分散むらが生じ易く、炭素繊維チョッ
プの少ない部位では、電磁波遮蔽性能が低下するおそれ
があるのに対して、炭素繊維シートを添加した場合は、
比較的安定した帯電防止性や電磁波遮蔽性を示す。
【0006】炭素繊維シートをコンクリート中に埋設す
る方法としては、例えば、特開平2─153851号公
報や、1990年度、日本建築学会発行の関東支部研究
報告集、第157〜160頁「電磁波遮蔽性をもつ炭素
/セメント複合材料の作製」に記載の如く、炭素繊維ペ
ーパーをセメントに混合したものが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、セメン
ト、コンクリート等に炭素繊維ペーパー等の炭素繊維シ
ートを埋設して、帯電防止性や電磁遮蔽性をもつ建材と
して適用した場合、以下の重要な問題点がある。
【0008】第一に、後者の文献中で、炭素繊維シート
のかさ密度と電磁波遮蔽性能の関係について述べてい
る。ここでは、炭素繊維シートのかさ密度を上げてもこ
れを埋設して得られた硬化体の電磁波遮蔽性に大きな差
は認められない結果となっている。しかし、炭素繊維シ
ート単独での電磁波遮蔽性能を測定すると、一般に炭素
繊維シートのかさ密度が高い方が良好な電磁波遮蔽性を
示す結果となっている。
【0009】つまりこの差異は炭素繊維シートに中にセ
メントペーストを含浸させることにより、そのシート中
の炭素繊維間にセメントペーストが挿入された構造とな
って、炭素繊維同士の接触が妨げられ、その結果炭素繊
維シートの密度の効果が薄れる結果の現れである。
【0010】第二に、更に重要な問題として、この様な
素材を建築材料として使用する場合の、他部材との接続
方法の問題である。即ち、それ自体の電磁波遮蔽性能が
いかに優れていても、接続部位から電磁波が漏波してし
まえば、建築物全体として電磁波遮蔽性能の低下につな
がることになる。上記の文献には記載されていないが、
一般に、炭素繊維シートが埋設されたセメント複合部材
と他の部材とを接続する方法としては、複合部材の端部
の炭素繊維露出部位を導電処理して他の部材と接続する
方式が採用されてきた。
【0011】例えば、炭素繊維埋設物の端部の炭素繊維
露出部に導電性の塗料、ペースト等を塗布し、接着面積
を拡大させた後、端部同士を直接接触させるものであ
り、湿式の工程を含むので作業性のよいものとはいい難
かった。本発明は、上記の如き従来の問題点を解消し、
他部材との接続を乾式で簡便にでき、且つ帯電防止性能
や電磁波遮蔽性能に優れた導電性複合材料を提供するこ
とを目的としてなされたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の導電性複合材料
は、かさ密度0.015〜0.5g/cm3 の炭素繊維
シートの、一部が無機質硬化体中に埋設され、残部が露
出されている。
【0013】本発明において、無機質硬化体を形成する
材料としては、水硬性無機物質が好適に用いられる。水
硬性無機物質としては、水を混ぜることによって硬化性
を示すものであれば特に限定されることなく使用するこ
とができ、その具体例としては、普通ポルトランドセメ
ント、特殊ポルトランドセメント、アルミナセメント、
ローマンセメント等の単味セメント、耐酸セメント、耐
火セメント、水ガラスセメント等の特殊セメント、石
膏、石灰、マグネシアセメント等の気硬性セメントが挙
げられ、特に強度、耐水性の点で、ポルトランドセメン
ト、アルミナセメントが好適に使用される。これらは通
常単独で使用しても、2種以上併用してもよい。
【0014】又、水硬性無機物質の他に、無機充填材が
添加されてもよい。無機充填材としては、水に溶解せ
ず、水硬性無機物質の硬化反応を阻害しないものならば
特に限定されずに使用することができ、例えば、珪砂、
川砂等のセメントモルタル用骨材、フライアッシュ、シ
リカフラワー、シリカフューム、ベントナイト、高炉ス
ラグ等の混合セメント用混合材、セピオライト、ウォラ
ストナイト、炭酸カルシウム、マイカ等の天然鉱物、シ
リカバルーン、パーライト、フライアッシュバルーン、
シラスバルーン、ガラスバルーン、発泡焼成粘土等の無
機質天然発泡体等が挙げられる。これらは通常単独で使
用しても、2種以上併用してもよい。
【0015】無機充填材の添加量は、水硬性無機物質1
00重量部に対して、200重量部以下が好ましい。添
加量が200重量部を超える場合には、得られる無機質
硬化体中の硬化にかかわる水硬性無機物質の比率が小さ
くなるため、無機質硬化体の強度が低下する傾向があ
る。
【0016】又、更に、水溶性高分子が添加されてもよ
い。水溶性高分子は、水に溶解して粘性を付与し、必要
に応じて添加される無機充填材の充填効果を高め、混合
物の流動性を高めて賦形性を良好なものとし、又、無機
質硬化体中の水分を吸収し水硬性無機物質粒子間の空隙
を埋める接着剤となり得る高分子物質ならば特に限定さ
れずに使用することができ、例えば、メチルセルロー
ス、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース等のセルロースエーテル、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリル酸等が挙げられる。こ
れらは通常単独で使用しても、2種以上併用してもよ
い。
【0017】水溶性高分子の添加量は、水硬性無機物質
100重量部に対して、5重量部以下が好ましい。添加
量が5重量部を超える場合には、得られる無機質硬化体
の耐水性が低下する傾向がある。
【0018】本発明において、水硬性無機物質に必要に
応じて無機充填材や水溶性高分子を添加した水硬性無機
質組成物に、水を添加し混練して水硬性無機質組成物ペ
ーストを得る。添加される水の量は、水硬性無機物質1
00重量部に対して、30〜150重量部が好ましく、
40〜90重量部が更に好ましい。添加量が30重量部
未満の場合には、水硬性無機質組成物が均一に混ざりに
くくなる傾向があり、逆に、多過ぎると、得られる無機
質硬化体の強度が低下する傾向がある。
【0019】本発明において、炭素繊維シートとして
は、炭素繊維からなる不織布、織布のいずれの形態であ
ってもよく、特に限定されるものではなく、いわゆる、
ペーパー、フェルト、マット等のいずれも含むものであ
る。炭素繊維シートを構成する炭素繊維としては、PA
N系、ピッチ系、レーヨン系、カーボンウィスカー系等
が使用され、これらは単独で使用してもよいし、2種以
上併用してもよい。
【0020】炭素繊維シートを用いて良好な帯電防止性
能や電磁波遮蔽性能を発揮させるためには、炭素繊維シ
ートの炭素繊維が高密度に形成されていることが望まし
い。即ち、炭素繊維シートのかさ密度が高い高い方が炭
素繊維同士の接触点が多くなり、良好な導電性を示す結
果となるが、余り高密度になると、後述する埋設時に水
硬性無機質組成物ペースト等が炭素繊維シート内に浸透
しにくくなり硬化後に炭素繊維シートが剥離してしまう
危険性がある。従って、炭素繊維シートのかさ密度は、
0.015〜0.5g/cm3 の範囲である必要があ
り、0.03〜0.2g/cm3 の範囲であることが好
ましい。
【0021】炭素繊維シートの電磁波遮蔽性能は、使用
される炭素繊維そのものの電気伝導度に起因する。すな
わち、炭素繊維自体の体積抵抗が小さいほど良好な電磁
波遮蔽性能が得られる。従って、炭素繊維の体積抵抗は
できるだけ小さい方が望ましい。しかしながら、余り低
抵抗になると形成される炭素繊維シートが作業時に繊維
破断し易くなるので、炭素繊維の体積抵抗は、5×10
-4〜7×10-3Ω・cmが好ましい。
【0022】炭素繊維シートには、埋設後の強度を向上
させるため、ガラス繊維等を含んでもよいが、あまり多
量含むとシート自体の電気伝導度が低下するため、その
添加量はシート全体の20重量%以下とするのが好まし
い。
【0023】本発明においては、炭素繊維シートの一部
が無機質硬化体に埋設され、残部が露出され、その露出
部の炭素繊維シート重量が20〜500g/m2 である
ことが好ましい。露出部の炭素繊維重量が20g/m2
未満の場合には、後述する他部材との接続が難しくな
り、逆に500g/m2 を超える場合には、他部材との
接続後、接続部に荷重がかかったときに露出部の炭素繊
維シート内部で繊維剥離が生じ、浮き上がった炭素繊維
シートの隙間から電磁波が漏れてしまう危険性がある。
【0024】尚、他部材との接続後の露出部の繊維剥離
を防止するためには、接続後にポリビニルアルコール、
エポキシ樹脂、ポリエステル、ポリウレタン等の硬化性
の塗料を吹き付け、炭素繊維シートを強固にすればよ
い。
【0025】炭素繊維シートの一部を無機質硬化体中に
埋設する方法としては、水硬性無機質組成物ペーストを
注型、プレス、遠心成形、押出成形等により所定形状に
賦形した後に、その上に炭素繊維シートを積層し、ロー
ルプレス等で加圧する方法等が採用されるが、水硬性無
機質組成物ペースト中に埋設される炭素繊維シート層の
厚さは、硬化後に硬化体から剥離や脱落しない程度であ
ればよく、特に限定されるものではないが、一般に0.
2mm以上であればよく、厚い方では使用する炭素繊維
シートの厚さの半分以下とするのが好ましい。
【0026】水硬性無機質組成物ペーストを硬化して無
機質硬化体を得るには、自然乾燥、加熱乾燥、蒸気養生
等の方法が適宜採用される。
【0027】本発明2の導電性複合材料は、かさ密度
0.015〜0.5g/cm3 の炭素繊維シートの、一
部が水硬性無機物質100重量部と炭素繊維0.5〜1
0重量部を含有する水硬性無機質組成物からなる無機質
硬化体中に埋設され、残部が露出されている。
【0028】上記水硬性無機質組成物としては、本発明
と同様の水硬性無機物質が使用される。又、更に、水硬
性無機物質の他に、上記と同様の無機充填剤や水溶性高
分子等を添加して、流動性、強度等を調整してもよい。
本発明2において、水硬性無機物質に必要に応じて無機
充填材や水溶性高分子を添加した水硬性無機質組成物
に、水を添加し混練して水硬性無機質組成物ペーストを
得る。本発明2において、炭素繊維シートとしては、本
発明と同様のものが使用される。
【0029】本発明2においては、無機質硬化体に電気
導電性を付与する材料として、水硬性無機質組成物中に
炭素繊維が添加される。炭素繊維の繊維長と径は、特に
限定されるものではないが、不織布の場合、繊維長が4
〜30mmが好ましく、6〜25mmが更に好ましく、
径は1〜20μmが好ましく、5〜15μmが更に好ま
しい。炭素繊維の繊維長が4mm未満の場合には、導電
性を確保するために多量に添加する必要があり、硬化体
を作製する際の作業性が低下するおそれがあり、且つ硬
化体の強度低下もまねき易くなる傾向があり、逆に30
mmを超える場合には、炭素繊維の分散性が低下し、硬
化体の電気伝導度が不均一になる傾向がある。
【0030】炭素繊維の繊維の径が1μm未満の場合に
は、炭素繊維の分散性が低下し、硬化体の電気伝導度が
不均一になる傾向があり、20μmを超える場合には、
同一重量部を添加した場合の炭素繊維同士の接着点が少
なくなり、得られる硬化体の電気伝導度が低下する傾向
がある。
【0031】炭素繊維の添加量は、水硬性無機物質10
0重量部に対して、0.5〜10重量部である必要があ
り、1〜5重量部が好ましい。添加量が0.5重量部未
満の場合には、炭素繊維同士が接触せず、充分な導電性
を得ることができず、逆に、10重量部を超える場合に
は、導電性は高くなるが、炭素繊維の凝集が生じ、硬化
体を作製する作業性が低下するばかりか、硬化体の導電
性の電気伝導度が不均一になる。
【0032】本発明2においては、炭素繊維シートの一
部が無機質硬化体に埋設され、残部が露出され、その露
出部の炭素繊維重量が20〜500g/m2 とされてい
るのが好ましい。露出部の炭素繊維シート重量が20g
/m2 未満の場合には、後述する他部材との接続が難し
くなり、逆に500g/m2 を超える場合には、他部材
との接続後、接続部に荷重がかかったときに露出部の炭
素繊維シート内部で繊維剥離が生じ、浮き上がった炭素
繊維シートの隙間から電磁波が漏れてしまう危険性があ
る。
【0033】尚、他部材との接続後の露出部の繊維剥離
を防止するためには、本発明と同様に、硬化性の塗料を
吹き付け、炭素繊維シートを強固にすればよい。
【0034】炭素繊維シートの一部を無機質硬化体中に
埋設する方法としては、本発明と同様の方法等が採用さ
れる。水硬性無機質組成物ペーストを硬化して無機質硬
化体を得るには、本発明と同様の方法が適宜採用され
る。
【0035】本発明3の導電性複合材料は、導電性繊維
と耐アルカリ性繊維からなり、一面に耐アルカリ性繊維
のみからなる層が設けられたシートの、耐アルカリ性繊
維のみからなる層が無機質硬化体中に埋設され、残部が
露出され、その露出部の体積抵抗が10-1〜10-5Ω・
cmである。
【0036】本発明3において、無機質硬化体を形成す
る材料としては、本発明と同様の水硬性無機物質及び必
要に応じて無機充填剤や水溶性高分子等が好適に用いら
れる。本発明3において、水硬性無機物質に必要に応じ
て無機充填材や水溶性高分子を添加した水硬性無機質組
成物に、水を添加し混練して水硬性無機質組成物ペース
トを得る。
【0037】本発明3において、シートとしては、導電
性繊維と耐アルカリ性繊維からなり、一面に耐アルカリ
性繊維のみからなる層が設けられたものが使用される。
耐アルカリ性繊維としては、セメントに対する耐アルカ
リ性を有するものならば特に限定されず、例えば、ポリ
エチレン繊維、ポリプロピレン繊維、アセテート繊維、
アラミド繊維、ナイロン、パルプ、ビスコースレーヨ
ン、ビニリデン繊維、ビニロン繊維、フッ素繊維、ポリ
アセタール繊維、ポリウレタン繊維、ポリエステル繊
維、ポリ塩化ビニル繊維、アルミナ繊維、ガラス繊維、
炭素繊維、ロックウール等が挙げられる。これらは単独
で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
【0038】導電性繊維としては、例えば、スチール繊
維、ステンレス鋼繊維、アルミニウム繊維、黄銅繊維、
銅繊維、青銅繊維、又は上記の耐アルカリ繊維に、例え
ば、銅、銀、金等の金属を被覆したもの等が挙げられ
る。これらは単独で使用してもよいし、2種以上併用し
てもよい。
【0039】本発明3においては、シートは、耐アルカ
リ性繊維のみからなる層が無機質硬化体中に埋設され、
残部が無機質硬化体上に露出され、露出部の体積抵抗が
10 -1〜10-5Ω・cmである必要がある。シートの露
出部は、導電性繊維の他、耐アルカリ性繊維を含んでい
てもよい。
【0040】本発明3において、電磁波遮蔽性及び他部
材との接続で最も重要なのは、シートの無機質硬化体上
に露出される露出部である。この露出部の体積抵抗は含
まれる導電性繊維の種類と比容積によって異なるが、一
般にはある比容積を超えれば、各導電性繊維自体の体積
抵抗毎に、シートとしての体積抵抗値は一定値に近づく
傾向を示す。即ち、良導電性の繊維を用いた場合で、シ
ートとしての体積抵抗の限界は10-5Ω・cmである。
しかしながら、電気抵抗が上昇してくると、電磁波遮蔽
性が低下してくるため、シートの体積抵抗は10-1Ω・
cm以下にする必要があり、このような範囲となるよう
に導電性繊維の種類、シート中の導電繊維の比容積を好
適に決定すればよい。
【0041】又、電磁波遮蔽性能は、体積抵抗だけでは
なく、その厚さもその性能に関係してくる傾向がある。
即ち、体積抵抗が下がる程、薄い厚さで充分な電磁波遮
蔽性能が得られるわけである。しかしながら、繊維径未
満の厚さのシートは得られないわけであり、一般に薄い
方で20μm程度である。かかる厚さがあれば、上記の
体積抵抗値のシートであれば、充分な電磁波遮蔽性能が
得られる。一方、厚い方は、厚ければ厚い程、より良好
な電磁波遮蔽性能が得られるわけであり、特に上限はな
いが、シートの層内剥離が生じるないようにするには、
500g/m2以下の繊維が存在する厚さとするのが好
ましい。
【0042】尚、他部材との接続後の露出部の繊維剥離
を防止するためには、接続後に上記と同様の硬化性の塗
料を吹き付け、炭素繊維シートを強固にすればよい。
【0043】シートは、導電性繊維を含むシートと耐ア
ルカリ性繊維のみを含むシートの2枚を接着積層してよ
いし、1枚のシートの中で2つの層が存在するいずれの
形態でもよく、少なくとも導電性繊維を含む層と耐アル
カリ性繊維のみからなる層の2層が存在すればよい。そ
して、1枚のシートの中に2層を共存させるには、例え
ば、抄造法で形成する場合なら、耐アルカリ性繊維のみ
入った液で漉き始め、炭素繊維を添加していきながらシ
ートに漉きあげればよく、繊維吹き付け等でフェルト状
にする場合には、耐アルカリ性繊維を吹き付け始めて、
途中から炭素繊維を混ぜたものを吹き付けてシートに形
成すればよい。このような場合に応じて、シートに使用
する繊維の長さ、直径は適宜決定すればよく、特に限定
されるものではない。
【0044】シートの耐アルカリ性繊維のみからなる層
を無機質硬化体中に埋設する方法としては、水硬性無機
質組成物ペーストを注型、プレス、遠心成形、押出成形
等により所定形状に賦形した後に、その上にシートを耐
アルカリ性繊維のみかるなる層を向けるようにして積層
し、ロールプレス等で加圧する方法等が採用されるが、
無機配合物ペースト中に埋設される耐アルカリ性シート
層の厚さは、硬化後に硬化体から剥離や脱落しない程度
であればよく、特に限定されるものではないが、一般に
0.2mm以上であればよく、厚い方では5mm以下と
するのが経済的に好ましい。
【0045】水硬性無機質組成物ペーストを硬化して無
機質硬化体を得るには、自然乾燥、加熱乾燥、蒸気養生
等の方法が適宜採用される。
【0046】本発明4の導電性複合材料は、かさ密度
0.015〜0.5g/cm3 の炭素繊維シートの、一
部が無機質発泡体中に埋設され、残部が露出されてい
る。
【0047】本発明4において、炭素繊維シートとして
は、本発明と同様のものが使用される。本発明4におい
て、無機質発泡体としては、無機質硬化体中に気泡を含
むものであれば特に限定されることなく使用することが
でき、例えば、セメント等の水硬性無機物質の発泡硬化
体、水ガラスの発泡硬化体等が挙げられる。水硬性無機
物質としては、本発明と同様のものが使用される。
【0048】水ガラスは、一般式 SiO2 /R2
(式中、Rはアルカリ金属又は第4級アンモニウム塩を
示す。)で表せるアルカリ金属珪酸塩の濃厚水溶液であ
り、SiO2 /R2 Oのモル比が0.5〜4のものをい
い、これに更に硬化剤を添加して使用する。硬化剤とし
ては、例えば、珪フッ化物、セメント粉末、シリカダス
ト、酸化亜鉛、酸性金属酸化物、高級脂肪酸の2価以上
の金属塩、カルボキシル基を有する水溶性高分子の2価
以上の金属塩、燐酸塩、ほう酸塩、2価金属の硫酸塩、
2価金属の亜硫酸塩等が挙げられる。
【0049】本発明4において、炭素繊維シートの一部
を無機質発泡体中に埋設する方法としては、例えば、型
枠内の底部に炭素繊維シートを施設し、その型枠内に発
泡剤を添加した水硬性無機質組成物ペーストを流し込
み、型枠を閉じて所定サイズに発泡一体化させる方法
や、起泡剤を添加し、発泡させた水硬性無機質組成物ペ
ーストの上に炭素繊維シートを積層し加圧した後、硬化
させる方法等が採用される。
【0050】発泡剤を添加した水硬性無機質組成物ペー
ストの作製方法としては、例えば、水硬性無機物質に水
を添加し、混練して水硬性無機質組成物ペーストとし、
これにアルミニウム、鉄、亜鉛、クロム、銅等の金属粉
末等の発泡剤を添加し、混練するする方法等が挙げられ
る。
【0051】起泡剤を添加した水硬性無機質組成物ペー
ストの作製方法としては、例えば、水硬性無機物質に水
を添加し、混練して水硬性無機質組成物ペーストとし、
その中に高級アルコールエーテル硫酸エステルソーダ
塩、イミダゾリン誘導体、ヤシ油脂肪酸ジエタノールア
ミド等の起泡剤を添加した後、攪拌又は通気等の手段に
より泡立たせ,気泡を包含させる方法や、上記起泡剤を
含む水溶液を予め攪拌又は通気等の手段により泡立た
せ、その中に上記水硬性無機質組成物ペーストを混合し
て気泡を包含させる方法等が挙げられる。
【0052】この際、水硬性無機質組成物ペースト中に
埋設中に埋設される炭素繊維シート層の厚さは、硬化後
に無機質発泡体から剥離や脱落のない程度であればよ
く、特に限定されるものではないが、一般に0.2mm
以上であればよく、厚い方では使用する炭素繊維シート
の厚さの半分以下とするのが好ましい。
【0053】水硬性無機質組成物ペーストを硬化して無
機質発泡体を得るには、自然乾燥、加熱乾燥、蒸気養生
等の方法が適宜採用される。
【0054】本発明5の導電性複合材料は、導電性繊維
と耐アルカリ性繊維からなり、一面に耐アルカリ性繊維
のみからなる層が設けられたシートの、耐アルカリ性繊
維のみからなる層が無機質発泡体中に埋設され、残部が
露出され、その露出部の体積抵抗が10-1〜10-5Ω・
cmである。
【0055】本発明5において、シートとしては、本発
明3と同様のものが使用され、無機質発泡体としては、
本発明4と同様のものが使用される。本発明5において
は、シートは、耐アルカリ性繊維のみからなる層が無機
質発泡体中に埋設され、残部が無機質発泡体上に露出さ
れ、露出部の体積抵抗が10 -1〜10-5Ω・cmである
必要がある点、その他の点は、本発明3の場合と同様で
ある。
【0056】本発明5において、シートの一部を無機質
発泡体中に埋設する方法としては、本発明4の方法と同
様の方法が採用される。水硬性無機質組成物ペーストを
硬化して無機質発泡体を得るには、自然乾燥、加熱乾
燥、蒸気養生等の方法が適宜採用される。
【0057】以下、本発明の導電性複合材料を図面を参
照して説明する。図1は、本発明の導電性複合材料の例
を示す断面図である。1は導電性複合材料であって、無
機質硬化体11中に炭素繊維シート12の一部が埋設さ
れて埋設部12bが形成され、炭素繊維シート12の残
部が無機質硬化体11の表面上に露出されて露出部12
aが形成されている。又、炭素繊維シート12の露出部
12aは、炭素繊維重量が30〜500g/m3 とされ
ている。
【0058】図2は、図1に示す2個の導電性複合材料
1,1を、炭素繊維シート12′で接続した状態を示す
断面図である。2個の導電性複合材料1,1を間隔をあ
けて並べ、それぞれの炭素繊維シート11,11の露出
部12a,12a間に炭素繊維シート12′を橋かけし
て、その重なり部位を、ホッチキスで固定して炭素繊維
同士を接触させる。
【0059】尚、重なり部位をタッカー等で固定した
り、ホットメルト接着剤で接着して、炭素繊維同士を接
触させてもよく、又、橋かけ用としては、金属箔や金属
金網等の材料を使用してもよい(以下の例においても同
様である)。このような接続構造とすることにより、導
電性複合材料1,1の接続部位から電磁波が漏波するこ
とがなく、建築物全体として電磁波遮蔽性能が向上す
る。
【0060】図3は、本発明の導電性複合材料の別の例
を示す断面図である。2は導電性複合材料であって、無
機質硬化体21の両側部中に炭素繊維シート22の一部
が埋設されて埋設部22bが形成され、炭素繊維シート
22の残部が無機質硬化体21の両側面上に露出されて
露出部22aが形成されている。
【0061】図4は、本発明2の導電性複合材料の例を
示す断面図である。3は導電性複合材料であって、無機
質硬化体31中に炭素繊維シート32の一部が埋設され
て埋設部32bが形成され、炭素繊維シート32の残部
が無機質硬化体31の表面から露出されて露出部32a
が形成させている。
【0062】無機質硬化体31中には、水硬性無機物質
100重量部に対して、0.5〜10重量部の添加量の
炭素繊維31bが埋設されている。炭素繊維シート32
は、炭素繊維からなるシートであって、かさ密度0.0
15〜0.5g/cm3 を有するものである。
【0063】図5は、図4に示す2個の導電性複合材料
3,3を、炭素繊維シート32′で接続した状態を示す
断面図である。2個の導電性複合材料3,3を間隔をあ
けずに並べ、それぞれの炭素繊維シート31,31の露
出部32a,32a間に炭素繊維シート32′をのせて
図2の場合と同様に接続して、炭素繊維間を接触させ
る。このような接続構造とすることにより、導電性複合
材料3,3の接続部位から電磁波が漏波することがな
く、建築物全体として電磁波遮蔽性能が向上する。
【0064】図6は、本発明3及び本発明5の導電性複
合材料に用いるシートを示す断面図である。シート42
は、導電性繊維と耐アルカリ性繊維からなり、導電性材
料からなる層42a′の一面に耐アルカリ性繊維のみか
らなる層42b′が設けられている。
【0065】図7は、図6に示すシート42を用いた、
本発明3の導電性複合材料の例を示す断面図である。導
電性複合材料4は、シート42の耐アルカリ性繊維のみ
からなる層42b′が無機質硬化体41中に埋設されて
埋設部42bが形成され、残部の導電性繊維からなる層
42a′が無機質硬化体41の表面上に露出されて露出
部42aが形成されたものである。尚、シート42の耐
アルカリ性繊維のみからなる層42b′が上部をやや残
すようにして無機質硬化体41中に埋設されて埋設部4
2bが形成されてもよい。
【0066】図8は、図7に示す2個の導電性複合材料
4,4を、シート42で接続した状態を示す断面図であ
る。2個の導電性複合材料4,4を間隔をあけて並べ、
それぞれのシート42,42の残部の導電性繊維からな
る露出部42a間にシート42をのせて図2の場合と同
様に接続して、露出部中の導電性繊維間を接触させ、そ
の重なり部分をホッチキス等で固定する。このような接
続構造とすることにより、導電性複合材料4,4の接続
部位から電磁波が漏波することがなく、建築物全体とし
て電磁波遮蔽性能が向上する。
【0067】図9は、本発明4の導電性複合材料の例を
示す断面図である。5は導電性複合材料であって、無機
質発泡体51中に炭素繊維シート52の一部が埋設され
て埋設部52bが形成され、炭素繊維シート52の残部
が無機質発泡体51の表面上に露出されて露出部52a
が形成されている。又、炭素繊維シート52の露出部5
2aは、炭素繊維重量が30〜500g/m3 とされて
いる。
【0068】図10は、図9に示す2個の導電性複合材
料5,5を、炭素繊維シート52′で接続した状態を示
す断面図である。2個の導電性複合材料5,5を間隔を
あけて並べ、それぞれの炭素繊維シート52,52の露
出部52a,52a間に炭素繊維シート52′を橋かけ
して、その重なり部位を、ホッチキス等で固定して炭素
繊維同士を接触させる。
【0069】図11は、図6に示すシート42を用い
た、本発明5の導電性複合材料の例を示す断面図であ
る。
【0070】導電性複合材料6は、シート42の耐アル
カリ性繊維のみからなる層42b′が無機質発泡体61
中に埋設されて埋設部42bが形成され、残部の導電性
繊維からなる層42a′が無機質硬化体61の表面上に
露出されて露出部42aが形成されたものである。尚、
シート42の耐アルカリ性繊維のみからなる層42b′
が上部をやや残すようにして無機質発泡体61中に埋設
されて埋設部42bが形成されてもよい。
【0071】図12は、図11に示す2個の導電性複合
材料6,6を、シート42′で接続した状態を示す断面
図である。2個の導電性複合材料6,6を間隔をあけて
並べ、それぞれのシート42,42の導電性繊維からな
るからなる露出部42a間にシート42をのせて接続し
て、露出部42aの導電性繊維間を接触させ、その重な
り部分をホッチキス等で固定させる。このような接続構
造とすることにより、導電性複合材料6,6の接続部位
から電磁波が漏波することがなく、建築物全体として電
磁波遮蔽性能が向上する。
【0072】
【作用】本発明の導電性複合材料は、かさ密度0.01
5〜0.5g/cm3 の炭素繊維シートの、一部が無機
質硬化体中に埋設され、残部が露出されていることによ
り、帯電防止性能や電磁波遮蔽性能が優れており、且
つ、炭素繊維シートの露出部を利用して他部材と接続す
ることができるので、接続部位から電磁波が漏波するこ
とがなく、建築物全体として帯電防止性能や電磁波遮蔽
性能が向上する。
【0073】本発明2の導電性複合材料は、かさ密度
0.015〜0.5g/cm3 の炭素繊維シートの一部
が、水硬性無機物質100重量部と炭素繊維0.5〜1
0重量部を含有する水硬性無機質組成物からなる無機質
硬化体中に埋設され、残部露出されていることにより、
露出部の炭素繊維重量が若干少なくても、帯電防止性能
や電磁波遮蔽性能が優れており、且つ、炭素繊維シート
の露出部を利用して他部材と接続することができるの
で、接続部位から電磁波が漏波することがなく、建築物
全体として帯電防止性能や電磁波遮蔽性能が向上する。
【0074】本発明3の導電性複合材料は、導電性繊維
と耐アルカリ性繊維からなり一面に耐アルカリ性繊維の
みからなる層が設けられたシートの耐アルカリ性繊維の
みからなる層が無機質硬化体中に埋設され、残部が露出
され、その露出部の体積抵抗が10-1〜10-5Ω・cm
とされていることにより、無機質硬化体中に埋設された
耐アルカリ性繊維のみからなる層が水硬性無機物質によ
り腐食されることがなく耐蝕性に優れ、長期間にわたる
帯電防止性能や電磁波遮蔽性能が優れており、且つ、炭
素繊維シートの露出部を利用して他部材と接続すること
ができるので、接続部位から電磁波が漏波することがな
く、建築物全体として帯電防止性能や電磁波遮蔽性能が
向上する。
【0075】本発明4の導電性複合材料は、かさ密度
0.015〜0.5g/cm3 の炭素繊維シートの、一
部が無機質発泡体中に埋設され、残部が露出されている
ことにより、軽量で、帯電防止性能や電磁波遮蔽性能が
優れており、且つ、炭素繊維シートの露出部を利用して
他部材と接続することができるので、接続部位から電磁
波が漏波することがなく、建築物全体として帯電防止性
能や電磁波遮蔽性能が向上する。
【0076】本発明5の導電性複合材料は、導電性繊維
と耐アルカリ性繊維からなり、一面に耐アルカリ性繊維
のみからなる層が設けられたシートの、耐アルカリ性繊
維のみからなる層が無機質発泡体中に埋設され、残部が
露出され、その露出部の体積抵抗が10-1〜10-5Ω・
cmであることにより、軽量で、無機質発泡体中に埋設
された耐アルカリ性繊維のみからなる層が水硬性無機物
質により腐食されることがなく耐蝕性に優れ、長期間に
わたる帯電防止性能や電磁波遮蔽性能が優れており、且
つ、炭素繊維シートの露出部を利用して他部材と接続す
ることができるので、接続部位から電磁波が漏波するこ
とがなく、建築物全体として帯電防止性能や電磁波遮蔽
性能が向上する。
【0077】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。実施例1〜3 普通ポルトランドセメント(真密度3.17g/c
3 )100重量部、炭酸カルシウム(真密度2.72
g/cm3 )20重量部、JIS3号珪砂50重量部か
らなる無機質配合組成物100重量部に対して、水50
重量部を添加して混練し、水硬性無機質配合組成物ペー
ストを得た。
【0078】このペーストを200mm×200mm、
深さ3mmの型枠に注入し、次いで、このペーストに体
積抵抗10-3Ω・cm、直径11μm、長さ20mmの
炭素繊維から構成され、かさ密度0.06g/cm3
らなる炭素繊維シートを積層して、0.5kg/cm2
で加圧し、0.2mmをペースト中に埋設させた。
【0079】これを60℃×95%RH雰囲気中で3日
間養生し、図1に示す如き、炭素繊維シート12の下部
が0.2mmだけ埋設部12bとして無機質硬化体1中
に埋設され、残部が露出部12aとして無機質硬化体1
1の表面から露出された導電性複合材を得た。この露出
部12aの炭素繊維重量は表1に示した通りであった。
この導電性複合材料を、105℃の雰囲気中で48時間
保持して乾燥し、これについて、KEC式電磁波シール
ド測定機(アンリツ社製)を用いて、電界の遮蔽効果を
測定した。その結果を表2に併せて示した。
【0080】実施例4〜6 実施例1〜3で用いた炭素繊維シートに代えて、体積抵
抗3×10-3Ω・cm、直径13μm、長さ25mmの
炭素繊維から構成された炭素繊維シート2を用いたこ
と、露出部の炭素繊維重量を表1に示した通りとしたこ
と以外は実施例1〜3と同様にして、導電性複合材料を
得た。この導電性複合材料について実施例1〜3と同様
にして、電界の遮蔽硬化を測定した。その結果を表1に
併せて示した。
【0081】比較例1〜3 図13に示す如く、炭素炭素繊維シート72の全部が無
機質硬化体71中に埋設されている厚さ4mmの無機質
硬化体を得たこと以外は、実施例1〜3と同様にして、
導電性複合材料7を得た。この導電性複合材料について
実施例1〜3と同様にして、電界の遮蔽硬化を測定し
た。その結果を表1に併せて示した。
【0082】比較例4 かさ密度が0.013g/m2 の炭素繊維シート12を
使用したこと以外は実施例1と同様にして導電性複合材
料を得た。この導電性複合材料について、実施例1〜3
と同様にして、電界の遮蔽硬化を測定した。その結果を
表1に併せて示した。
【0083】
【表1】
【0084】表1からも明らかな如く、実施例1〜6の
場合には、いずれも比較例1〜4の場合に比べて電磁波
遮蔽性能が優れている。
【0085】実施例7 普通ポルトランドセメント(真密度3.17g/c
3 )100重量部、炭酸カルシウム(真密度2.72
g/cm3 )54重量部、JIS4号珪砂(真密度2.
56g/cm3 )8重量部、PAN系炭素繊維(真密度
1.8g/cm3 、直径7μm、長さ10mm)を表2
に示した部数を添加した無機質配合組成物100重量部
に対して、水45重量部を添加して混練し、水硬性無機
質組成物ペーストを得た。
【0086】このペーストを200mm×200mm、
深さ4mmの型枠に注入し、次いで、このペーストに体
積抵抗10-3Ω・cm、直径11μm、長さ20mmの
炭素繊維から構成され、かさ密度0.06g/cm3
らなる炭素繊維シートを積層して、0.5kg/cm2
で加圧し、0.2mmペースト中に埋設させた。
【0087】これを60℃×95%RH雰囲気中で12
時間養生し、図4に示す如く、炭素繊維シート32の下
部が2mmだけ埋設部32bとして無機質硬化体31中
に埋設され、残部が露出部32aとして無機質硬化体3
1の表面上に露出された導電性複合材料3を得た。この
露出部32aの炭素繊維重量は表2に示した通りであっ
た。この導電性複合材料を、105℃の雰囲気中で48
時間保持して乾燥し、これについて、実施例1〜3と同
様にして、電界の遮蔽効果を測定した。その結果を表2
に併せて示した。
【0088】実施例8 実施例1で得た導電性複合材料を図5に示す如く橋かけ
した後、ホッチキスで炭素繊維同士をとめて接触させ
た。得られた接続部を有する無機質硬化体を105℃の
雰囲気中で48時間保持して乾燥し、これについて、実
施例1〜3と同様にして、電界の遮蔽効果を測定した。
その結果を表2に併せて示した。実施例9〜13 セメント100重量部に対するPAN系炭素繊維の添加
量、シートの露出部の炭素繊維重量を表2に示した如く
したこと以外は、実施例8と同様にして、KEC式電磁
波シールド測定機(アンリツ社製)を用いて、実施例1
〜3同様にして、電界の遮蔽効果を測定した。その結果
を表2に併せて示した。
【0089】比較例5 炭素繊維シートを用いなかったこと以外は実施例7と同
様にした得た導電性複合材料について、実施例1〜3と
同様にして、電界の遮蔽効果を測定した結果を表2に併
せて示した。
【0090】比較例6 比較例5で得た導電性複合材料について、図14に示す
如き状態で導電性複合材料8を並べて接続したものにつ
いて、実施例1〜3と同様にして、電界の遮蔽効果を測
定した結果を表2に併せて示した。
【0091】
【表2】
【0092】表2からも明らかな如く、実施例7の場合
には、いずれも比較例5,6の場合に比べて電磁波遮蔽
性能が優れており、又、実施例8〜13の場合には、他
部材の接続した場合の接続部位における電磁波遮蔽性能
にも優れている。
【0093】実施例14 普通ポルトランドセメント(真密度3.17g/c
3 )100重量部、JIS4号珪砂(真密度2.56
g/cm3 )80重量部からなる無機質配合組成物10
0重量部に対して、水50重量部を添加して混練し、水
硬性無機質配合組成物ペーストを得た。
【0094】このペーストを200mm×200mm、
深さ4mmの型枠に注入し、次いで、このペースト上
に、導電繊維からなる層42a′が体積抵抗3×10-4
Ω・cm、重量60g/m3 、厚さ90μmの銅被覆ポ
リエステルから構成され、耐アルカリ性繊維のみからな
る層42b′が重量180g/m2 、厚さ1mmのポリ
エステル繊維からなるシート42を、耐アルカリ性繊維
のみからなる層42b′の方を向けて積層して、その層
42b′をペーストに埋設させた。
【0095】これを60℃×95%RH雰囲気中で12
時間養生し、図7に示す如く、シート42の耐アルカリ
性繊維のみからなる層42b′が1mmだけ埋設部42
bとして無機質硬化体41中に埋設され、残部の導電性
繊維からなる層42a′が露出部42aとして無機質硬
化体41の表面上に露出された導電性複合材料4を得
た。この露出部42aの体積抵抗は表1に示した通りで
あった。この導電性複合材料4を、105℃の雰囲気中
で48時間保持して乾燥し、これについて、KEC式電
磁波シールド測定機(アンリツ社製)を用いて、電界の
遮蔽効果を測定した。その結果を表3に併せて示した。
【0096】実施例15 実施例14の銅被覆ポリエステル繊維に代えてステンレ
ス鋼繊維を用いたこと、露出部42aの体積抵抗が表3
に示した通りであったこと以外は実施例14と同様にし
て導電性複合材料4を得た。この導電性複合材料4につ
いて、実施例14と同様にして、電界の遮蔽硬化を測定
した。その結果を表3に併せて示した。
【0097】実施例16 実施例14の銅被覆ポリエステル繊維に代えてステンレ
ス鋼繊維を用いたこと、露出部42aの体積抵抗が表3
に示した通りあったこと以外は実施例14と同様にして
導電性複合材料4を得た。この導電性複合材料4につい
て、実施例14と同様にして、電界の遮蔽硬化を測定し
た。その結果を表3に示した。
【0098】比較例7 実施例14の銅被覆ポリエステル繊維に代えて炭素繊維
を用いたこと、露出部の体積抵抗が表3に示した通りで
あったこと以外は実施例14と同様にして導電性複合材
料を得た。この導電性複合材料について、実施例1〜3
と同様にして、電界の遮蔽硬化を測定した。その結果を
表3に示した。
【0099】
【表3】
【0100】表3からも明らかな如く、実施例14〜1
6の場合には、いずれも比較例7の場合に比べて電磁波
遮蔽性能が優れている。
【0101】実施例17〜19 普通ポルトランドセメント(真密度3.17g/c
3 )100重量部、炭酸カルシウム(真密度2.72
g/cm3 )20重量部からなる無機質配合組成物10
0重量部に対して、水50重量部を添加して混練し、密
度略1.7g/cm 3 の水硬性無機質組成物ペーストを
得た。
【0102】次いで、これとは別に水100重量部に対
して、動物性蛋白質の分解物系起泡剤(オリエントケミ
カル社製、商品名「グルフォーム」)0.8重量部を添
加し、ハンドミキサーにて攪拌して気泡を形成し、平均
気泡径略0.5mmの起泡液を得た。この起泡液100
重量部を上記の水硬性無機質組成物ペースト中に混合し
て、気泡を含有する水硬性無機質ペーストを得た。
【0103】200mm×200mm、深さ5mmの型
枠の底部に、体積抵抗10-3Ω・cm、直径11μm、
長さ20mmの炭素繊維から構成され、かさ密度0.0
6g/cm3 からなる炭素繊維シートを施設して、その
型枠内に、気泡を含有する水硬性無機質ペーストを流し
込み、蓋をして、その上から0.1kg/cm2 で加圧
したまま60℃×95%RHの雰囲気中で10時間保持
し、図9に示す如き、炭素繊維シート52の下部が埋設
部52bとして無機質発泡体51中に埋設され、残部が
露出部52aとして無機質発泡体51の表面から露出さ
れた、200mm×200mm、厚さ5mmの導電性複
合材料5を得た。
【0104】この導電性複合材料5の露出部52aの炭
素繊維重量は40g/m2 であり、無機質発泡体51の
密度は0.6g/cm3 であった。この導電性複合材料
を105℃の雰囲気中で2日間保持し、乾燥し、これに
ついて、実施例1〜3と同様にして、電界の遮蔽効果を
測定した。その結果を表4に示した。
【0105】実施例20〜22 炭素繊維シートの代わりに、体積抵抗率3×10-3Ω・
cm、直径13μm、長さ25mmの炭素繊維から構成
され、かさ密度0.03g/cm3 からなる炭素繊維シ
ートを用いたこと、起泡液の混合量を250重量部とし
たこと以外は実施例17〜19と同様にして、導電性複
合材料5を得た。この導電性複合材料5の露出部52a
の炭素繊維重量は40g/m2 であり、無機質発泡体5
1の密度は0.4g/cm3 であった。この導電性複合
材料について、実施例1〜3と同様にして、電界の遮蔽
効果を測定した。その結果を表4に示した。
【0106】比較例8〜10 図15に示す如く炭素繊維92の全部を無機質発泡体9
1中に埋設させたこと以外は実施例17〜19と同様に
して、導電性複合材料9を得た。この導電性複合材料に
ついて、実施例1〜3と同様にして、電界の遮蔽効果を
測定した。その結果を表4に示した。
【0107】比較例11 かさ密度が0.013g/m2 の炭素繊維シートを使用
したこと以外は、実施例17と同様にして、導電性複合
材料を得た。この導電性複合材料について、実施例1〜
3と同様にして、電界の遮蔽効果を測定した。その結果
を表4に示した。
【0108】
【表4】
【0109】表4からも明らかな如く、実施例17〜2
2の場合には、いずれも比較例8〜11の場合に比べて
電磁波遮蔽性能が優れている。
【0110】実施例23 実施例17〜19で用いた炭素繊維シートに代えて、導
電性繊維からなる層42a′が体積抵抗3×10-3Ω・
cm、厚さ90μmの銅被覆ポリエステル繊維から構成
され、耐アルカリ繊維のみのみからなる層42b′が重
量180g/m 2 、厚さ1mmのポリエステル繊維から
なるシート42を用いたこと、型枠内に気泡を含有する
水硬性ペーストを注入し、そのペースト上に、シート4
2を耐アルカリ繊維のみのみからなる層42b′を向け
るように積層して、層42b′を埋設させたこと以外は
実施例17〜19と同様にして、導電性複合材料4を得
た。この導電性複合材料4について実施例14と同様に
して、電界の遮蔽硬化を測定した。その結果を表5に示
した。
【0111】実施例24 実施例23の銅被覆ポリエステル繊維に代えてステンレ
ス鋼繊維を用いたこと、露出部42aの体積抵抗が表3
に示した通りであったこと以外は実施例14と同様にし
て導電性複合材料4を得た。この導電性複合材料4につ
いて、実施例14と同様にして、電界の遮蔽硬化を測定
した。その結果を表5に併せて示した。
【0112】実施例25 実施例23の銅被覆ポリエステル繊維に代えてステンレ
ス鋼繊維を用いたこと、露出部42aの体積抵抗が表3
に示した通りあったこと以外は実施例14と同様にして
導電性複合材料4を得た。この導電性複合材料4につい
て、実施例14と同様にして、電界の遮蔽硬化を測定し
た。その結果を表5に示した。
【0113】
【表5】
【0114】表5からも明らかな如く、実施例23〜2
5の場合には、いずれも電磁波遮蔽性能が優れている。
【発明の効果】本発明の導電性複合材料は、上記の如き
構成とされているので、帯電防止性能や電磁波遮蔽性能
に優れており、且つ、他部材との接続部位から電磁波が
漏波することがなく、外来電波を防ぐ目的で、建築分
野、例えば、インテリジェントビル、医療施設、電波暗
室、電子計算機室等の内外壁として用いることができ、
又、外部に電磁波を漏洩させない目的で、変電所、発電
所等の外壁として用いることができ、一方、炭素繊維補
強の効果も期待できるので、炭素繊維補強セメント板と
しても用いることができる。
【0115】本発明2の導電性複合材料は、上記の如き
構成とされているので、上記の本願の請求項1の発明の
効果の他に、更に、炭素繊維シートの露出部の炭素繊維
重量が若干少なくても同様の効果を有するものである。
【0116】本発明3の導電性複合材料は、上記の如き
構成とされているので、上記の本願の請求項1の発明の
効果の他に、更に、無機質硬化体中に埋設された耐アル
カリ性繊維のみからなる層が水硬性無機物質により腐食
されることがなく耐蝕性に優れ、長期間にわたる帯電防
止性能や電磁波遮蔽性能にも優れている。
【0117】本発明4の導電性複合材料は、上記の如き
構成とされているので、軽量で、帯電防止性能や電磁波
遮蔽性能に優れており、且つ、他部材との接続部位から
電磁波が漏波することがなく、外来電波を防ぐ目的で、
建築分野、例えば、インテリジェントビル、医療施設、
電波暗室、電子計算機室等の内外壁として用いることが
でき、又、外部に電磁波を漏洩させない目的で、変電
所、発電所等の外壁として用いることができ、一方、炭
素繊維補強の効果も期待できるので、炭素繊維補強セメ
ント板としても用いることができる。
【0118】本発明5の導電性複合材料は、上記の如き
構成とされているので、上記の本願の請求項4の発明の
効果の他に、更に、無機質硬化体中に埋設された耐アル
カリ性繊維のみからなる層が水硬性無機物質により腐食
されることがなく耐蝕性に優れ、長期間にわたる帯電防
止性能や電磁波遮蔽性能にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導電性複合材料の一例を示す断面図で
ある。
【図2】図1に示す導電性複合材料を他部材と接続する
状態を示す断面図である。
【図3】本発明の導電性複合材料の別の例を示す断面図
である。
【図4】本発明2の導電性複合材料の一例を示す断面図
である。
【図5】図4に示す導電性複合材料を他部材と接続する
状態を示す断面図である。
【図6】本発明3の導電性複合材料に使用するシートの
一例を示す断面図である。
【図7】図6に示すシートを用いた、本発明3の導電性
複合材料の一例を示す断面図である。
【図8】図7に示す導電性複合材料を他部材と接続する
状態を示す断面図である。
【図9】本発明4の導電性複合材料に使用するシートの
一例を示す断面図である。
【図10】図9に示す導電性複合材料を他部材と接続す
る状態を示す断面図である。
【図11】本発明5の導電性複合材料に使用するシート
の一例を示す断面図である。
【図12】図11に示す導電性複合材料を他部材と接続
する状態を示す断面図である。
【図13】従来の導電性複合材料の一例を示す断面図で
ある。
【図14】従来の導電性複合材料の別の例の部材を接続
する状態を示す断面図である。
【図15】従来の導電性複合材料の更に別の例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,5,6 導電性複合材料 11,21,31,41,51,61 無機質硬化体 12,22,32,52 炭素繊維シート 42 シート 12a,22a,32a,42a,52a 露出部 12b,22b,32b,42b,52b 埋設部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かさ密度0.015〜0.5g/cm3
    の炭素繊維シートの、一部が無機質硬化体中に埋設さ
    れ、残部が露出されていることを特徴とする導電性複合
    材料。
  2. 【請求項2】 かさ密度0.015〜0.5g/cm3
    の炭素繊維シートの、一部が水硬性無機物質100重量
    部と炭素繊維0.5〜10重量部を含有する水硬性無機
    質組成物からなる無機質硬化体中に埋設され、残部が露
    出されていることを特徴とする導電性複合材料。
  3. 【請求項3】 導電性繊維と耐アルカリ性繊維からな
    り、一面に耐アルカリ性繊維のみからなる層が設けられ
    たシートの、耐アルカリ性繊維のみからなる層が無機質
    硬化体中に埋設され、残部が露出され、その露出部の体
    積抵抗が10-1〜10-5Ω・cmであることを特徴とす
    る導電性複合材料。
  4. 【請求項4】 かさ密度0.015〜0.5g/cm3
    の炭素繊維シートの、一部が無機質発泡体中に埋設さ
    れ、残部が露出されていることを特徴とする導電性複合
    材料。
  5. 【請求項5】 導電性繊維と耐アルカリ性繊維からな
    り、一面に耐アルカリ性繊維のみからなる層が設けられ
    たシートの、耐アルカリ性繊維のみからなる層が無機質
    発泡体中に埋設され、残部が露出され、その露出部の体
    積抵抗が10-1〜10-5Ω・cmであることを特徴とす
    る導電性複合材料。
JP6816393A 1992-10-30 1993-03-26 導電性複合材料 Pending JPH06191916A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6816393A JPH06191916A (ja) 1992-10-30 1993-03-26 導電性複合材料

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-292326 1992-10-30
JP29232692 1992-10-30
JP6816393A JPH06191916A (ja) 1992-10-30 1993-03-26 導電性複合材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06191916A true JPH06191916A (ja) 1994-07-12

Family

ID=26409390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6816393A Pending JPH06191916A (ja) 1992-10-30 1993-03-26 導電性複合材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06191916A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3306665B2 (ja) * 1996-08-05 2002-07-24 セーレン株式会社 導電性材料及びその製造方法
JP2009287280A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Shimizu Corp 導電性塗り床構造およびその施工法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3306665B2 (ja) * 1996-08-05 2002-07-24 セーレン株式会社 導電性材料及びその製造方法
JP2009287280A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Shimizu Corp 導電性塗り床構造およびその施工法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6159410A (en) Gypsum-based composite article and method for producing same
WO1985002430A1 (en) Method of applying fire-resistant coverings to steel frame
JP2010143807A (ja) モルタル及びその調合方法並びにそれを用いた空隙部充填工法
JPH0669682A (ja) 電磁遮蔽建材
JP4579724B2 (ja) 軽量導電性セメントモルタル硬化体及び当該導電性セメントモルタル硬化体からなる電気防食用陽極保護材
WO1999003796A1 (fr) Materiau de renforcement, procede de production associe, procede de renforcement/reparation a l'aide de ce materiau, structure de renforcement/reparation, et element structurel
JPH06191916A (ja) 導電性複合材料
JP4937520B2 (ja) セメント混和材、セメント組成物、及びそれを用いてなるセメントモルタル
JP2004224622A (ja) 注入用耐火被覆セメントモルタル組成物
JPH05132379A (ja) 電波吸収用塗材
CN100529294C (zh) 改性石膏保温墙体及其制备方法
CN107761967B (zh) 外墙自保温系统热桥部位保温处理方法
US8349148B2 (en) Spray formed galvanic anode panel
KR102603728B1 (ko) 재생섬유를 포함하는 분말형 탄성 도포방수재 조성물
JP3359388B2 (ja) 遮音壁の施工法
JP2578508B2 (ja) コンクリート構造物のひび割れおよび浮き部分の補修材
JP3519562B2 (ja) 電磁波吸収材
JPH071429A (ja) 導電性無機質成形体の製造方法
JPH10330146A (ja) 水硬性無機質成形体の製造方法
JPH09133266A (ja) 耐火性配管材
JPH0254289B2 (ja)
CN103641348A (zh) 泵送混凝土水泥掺合料
JPH07215743A (ja) 導電性硬化体
KR19980021035A (ko) 원적외선 방사성 경량기포콘크리트
JP3328201B2 (ja) 無機質系成形品