JPH0619162B2 - 流体アクチュエータの制御装置 - Google Patents

流体アクチュエータの制御装置

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JPH0619162B2
JPH0619162B2 JP63237192A JP23719288A JPH0619162B2 JP H0619162 B2 JPH0619162 B2 JP H0619162B2 JP 63237192 A JP63237192 A JP 63237192A JP 23719288 A JP23719288 A JP 23719288A JP H0619162 B2 JPH0619162 B2 JP H0619162B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、流体アクチュエータの作動速度と作動圧力を
1つの制御弁と2つの制御ループによって広範囲で円滑
に切り換え制御できる流体アクチュエータの制御装置に
関する。
<従来の技術> 従来、この種の流体アクチュエータの制御装置として、
例えば第2図に示すようなものが知られている。この制
御装置は、油圧源41から射出成形機等の油圧シリンダ
42に至る圧力ライン43に、サーボ弁44と圧力セン
サ45を介設するとともに、圧力用減算器46で圧力指
令信号と上記圧力センサ45からの圧力検出信号との差
をとり、この偏差信号に圧力用補償回路47で補償を施
して圧力制御信号とする一方、速度用減算器48で速度
指令信号と上記油圧シリンダ42に設けた速度センサ4
9からの速度検出信号との差をとり、この偏差信号に速
度用補償回路50で補償を施して速度制御信号としてい
る。そして、図示しない金型への溶融樹脂(負荷51)の
射出時には、制御切換スイッチ52を速度用補償回路5
0側に切り換え、上記速度指令信号をサーボ弁44のソ
レノイド44aに供給して、射出速度の制御を行なう一
方、射出後の樹脂凝固時には、制御切換スイッチ52を
圧力用補償回路47側に切り換え、上記圧力指令信号に
よって同様に射出圧力の制御を行なう。
第3図は上記従来の制御装置の詳細ブロック図であり、
同図において、上記制御切換スイッチ52は、速度制御
時にオンになるアナログスイッチ53()と圧力制御時
にオンになるアナログスイッチ54(A)とこれらのアナ
ログスイッチの出力を加算してサーボ弁44に供給する
加算器55で表わされる。また、上記圧力用減算器46
と圧力用補償回路47の間には、順にアナログスイッチ
56と減算器57を設け、この減算器57によって、上
記アナログスイッチ56を経て入力される圧力偏差信号
に、アナログスイッチ58を経て入力される圧力初期値
信号を加えるとともに、アナログスイッチ59を経てフ
ィードバックされる圧力用補償回路47の出力信号を減
じるようにしている。そして、で示す上記アナログス
イッチ53,58,59は、速度制御時のみにオンにな
り、Aで示す上記アナログスイッチ54,56は、圧力
制御時のみにオンになる。
従って、射出成形前半の速度制御時には、で示すスイ
ッチを介して、「(速度指令信号)→速度用減算器48→
(速度偏差信号)→速度用補償回路50→(速度制御信号)
→スイッチ53→加算器55→サーボ弁44→油圧シリ
ンダ42、速度センサ49→(速度検出信号)→速度用減
算器48」という閉ループにより速度がフィードバック
制御されるとともに、「(圧力初期値信号)→スイッチ5
8→減算器57→圧力補償用回路47、スイッチ58→
(自己フィードバック信号)→減算器57」という閉ルー
プにより圧力用補償回路47の出力が圧力初期信号に等
しくなるようにホールドされる。次に、Aで示すスイッ
チがオンになって射出形成後半の圧力制御に切り換わる
と、圧力制御信号側のみに閉ループが構成され、まず上
記ホールドされていた圧力初期値信号が圧力用補償回路
47からサーボ弁44へ出力され、その後圧力指令信号
と圧力検出信号の偏差に応じた圧力制御信号が出力さ
れ、圧力がフィールドバック制御される。
<発明が解決しようとする課題> さて、上記従来の制御装置の圧力用補償回路47は、そ
れ自体に速度用補償回路50と同様遅れ要素を含んでい
る。そこで、圧力制御に切り換わったときの応答性を改
善すべく、速度制御時に圧力用補償回路47で上述の如
くホールドされる圧力初期値信号は、制御すべき圧力範
囲に合わせて適切に調整され、例えば圧力範囲が0〜1
00kg/cm2なら50kg/cm2といった具合に設定され
る。
ところが、制御すべき圧力範囲が上記圧力範囲から広狭
に変化する場合、50kg/cm2の圧力に相当する上記圧
力初期値信号に対して最初の圧力指令信号が240kg/
cm2と大きすぎたり、25kg/cm2と小さすぎることがし
ばしばあり、前者の場合は油圧シリンダ42の作動圧に
オーバーシュートが、後者の場合はアンダーシュートが
夫々発生し、全圧力範囲に亘る円滑で連続的な圧力制御
への切り換えができないという欠点がある。
そこで、本発明の目的は、流体アクチュエータの速度お
よび圧力を速度,圧力両制御ループの切り換えにより制
御する際、動作側制御ループから出力される制御信号を
非動作側制御ループに入力してホールドするという新規
な手法によって、広い速度,圧力範囲に亘って速度制御
と圧力制御相互間で円滑かつ連続的な切り換えを実現す
ることができる流体アクチュエータの制御装置を提供す
ることである。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するため、本発明の流体アクチュエータ
の制御装置は、第1図に例示するように、流体アクチュ
エータ1の速度検出器5からの速度検出信号を速度指令
信号から減算して得た速度偏差信号に、速度用補償手段
で補償を施して速度制御信号とする一方、上記流体アク
チュエータ1の圧力検出器15からの圧力検出信号を圧
力指令信号から減算して得た圧力偏差信号に、圧力用補
償手段で補償を施して圧力制御信号とし、上記両制御信
号のいずれか一方を選択して上記流体アクチュータ1の
圧力ラインに介設された制御弁2に出力するものにおい
て、上記速度用補償手段を第1積分手段9とし、上記速
度検出器5からの速度検出信号に比例定数を乗じる第1
乗算手段25と、この第1乗算手段25の出力を上記第
1積分手段9の出力から減じて上記速度制御信号として
出力する第1減算手段26と、上記圧力用補償手段を第
2積分手段19とし、上記圧力検出器15からの圧力検
出信号に比例定数を乗じる第2乗算手段35と、この第
2乗算手段35の出力を上記第2積分手段19の出力か
ら減じて上記圧力制御信号として出力する第2減算手段
36と、上記圧力制御信号が選択された圧力制御時に、
上記第1積分手段9へ向かう速度偏差信号の回路を遮断
し、上記第2積分手段19の自己フィードバックループ
19aを遮断し、上記第1積分手段9の出力側から第2
積分手段19の入力側に至る回路9bを遮断するととも
に、上記速度制御信号が選択された速度制御時に、上記
回路9bおよび上記ループ19a接続する第1スイッチ
手段7,10,12,13;と、上記速度制御時に、
上記第2積分手段19へ向かう圧力偏差信号の回路を遮
断し、上記第1積分手段9の自己フィードバックループ
を遮断し、上記第2積分手段19の出力側か第1積分手
段9の入力側に至る回路19b遮断するとともに、上記
圧力制御時に、上記回路19bおよび上記ループ9aを
接続する第2スイッチ手段17,20,22,23;A
と、上記第1積分手段9の出力側から第2積分手段19
の入力側に至る回路9bの上記第1スイッチ手段13の
入力側に介設され、上記速度制御信号に上記第2乗算手
段35の出力を加える第1加算手段27と、上記第2積
分手段19の出力側から第1積分手段9の入力側に至る
回路19bの上記第2スイッチ手段23の入力側に介設
され、上記圧力制御信号に上記第1乗算手段25の出力
を加える第2加算手段37を備えたことを特徴とする。
<作用> 本発明の制御装置では、速度補償手段としての第1積分
手段9と、圧力補償手段としての第2積分手段19と、
第1,第2スイッチ手段,Aとで主フィードバッククル
ープを構成し、第1乗算手段25,第1減算手段26,第
1加算手段27で速度側の補助ループを、第2乗算手段
35,第2減算手段36,第2加算手段37で圧力側の補
助ループを夫々構成している。
まず、第1積分手段9からの速度制御信号が選択された
速度制御時には、第1スイッチ手段7,10,12,1
3;がオンになって、第1積分手段9に速度指令信号
と速度検出信号の差である速度偏差信号が入力され、自
己フィードバック9aが(第2スイッチ手段22によっ
て)遮断された上記第1積分手段9は、上記速度偏差信
号に補償を施して第1減算手段26に出力する。一方、
第1乗算手段25は速度検出器5からの速度検出信号に
比例定数を乗じて、第1減算手段26に出力する。そこ
で、第1減算手段26は、第1乗算手段25の出力を第
1積分手段9の出力から減じ、これを速度制御信号とし
て制御弁2および第1加算手段27に出力する。従っ
て、制御弁2と速度検出器5によって流体アクチュエー
タ1の速度がフィードバック制御される。また、速度制
御時には、第2スイッチ手段17,20,22,23;
Aがオフになるから、圧力用補償手段である第2積分手
段19には圧力偏差信号が入力されず、第2積分手段1
9から第1積分手段9の入力側へ圧力制御手段が出力さ
れることもなく、第2積分手段19には、第1加算手段
27によって第2乗算手段35からの圧力検出信号に比
例定数を乗じた信号が加えられた上記速度制御信号が入
力され、この信号は、第1スイッチ手段12によって導
通した自己フィールドバックループ19aを介してホー
ルドされる。
次に、第1スイッチ手段7,10,12,13;がオ
フ、第2スイッチ手段17,20,22,23;Aがオ
ンになって、制御モードが圧力制御に切り換わると、圧
力用補償手段である第2積分手段19にホールドされて
いた上記圧力検出信号成分を加えた速度制御信号が、圧
力制御信号として制御弁2に出力される。
ここで、上記ホールドされていた信号は、第2減算手段
36を通ってスイッチ手段の切換直前の速度制御信号と
なって圧力制御信号として制御弁2に出力されるが、こ
の圧力制御信号は、従来例で述べた圧力初期値信号(5
0kg/cm2)よりも最初の圧力指令信号(240kg/cm2)
に近い値(120kg/cm2)をもつ。従って、切換直前の
速度制御信号と上記圧力制御信号との差がないうえ、上
記圧力制御信号(120kg/cm2)と次いで第2積分手段
19から出力される上記最初の圧力指令信号との差が、
小さくなるので、従来例の如き煩雑な圧力初期値信号の
調整をせずとも、広い圧力範囲に亘ってオーバーシュー
トを伴わぬ円滑かつ連続的な圧力制御への移行が実現さ
れる。
また、圧力制御時には、第2減算手段36において、第
2積分手段19の入力信号から第2乗算手段35の入力
信号を減じた信号が、圧力制御信号として制御弁2に出
力されるので、液体アクチュエータ1の圧力が負荷によ
ってばらつく場合でも、第2乗算手段35の比例定数を
第2積分手段の積分定数とは別個独立に適切に調整し
て、ダンパ機能を最適に発揮させ、流体アクチュエータ
1の圧力を良好かつ安定して制御することができる。
さらに、圧力制御から速度制御への切り換えも、第1積
分手段9により圧力制御信号のホールド作用により、上
述と同様の過程によって広い速度範囲に亘ってオーバー
シュートを伴わず円滑かつ連続的に行なわれ、速度制御
も、第1乗算手段25の寄与によるダンパ作用により、
良好かつ安定して行なわれる。
<実施例> 以下、本発明を図示の実施例により詳細に説明する。
第1図は本発明による流体アクチュエータの制御装置の
一例を示すブロック図であり、この制御装置は、流体ア
クチュエータとしての油圧シリンダ1と、この油圧シリ
ンダの図示しない圧力ラインに介設された制御弁として
のサーボ弁2と、上記油圧シリンダ1の作動速度を上記
サーボ弁2を介してフィードバック制御する速度制御ル
ープ3および上記油圧シリンダ1の作動圧力を上記サー
ボ弁2を介してフィードバック制御する圧力制御ループ
4から構成される。
上記速度制御ループ3は、速度用補償手段としての第1
積分回路9と第1,第2スイッチ手段,Aからなる主フ
ィードバックループと、第1乗算手段(第1乗算器)2
5,第1減算手段(第1減算器)26,第1加算手段(第1
加算器)27からなる補助フィードバックループで構成
される。また、上記圧力制御ループ4も、圧力用補償手
段としての第2積分回路19と第1,第2スイッチ手段
,Aからなる主フィードバックループと、第2乗算手
段(第2乗算器)35,第2減算手段(第2減算器)36,第
2加算手段(第2加算器)37からなる補助フィードバッ
クループで構成される。
上記速度制御ループ3の主フィードバックループは、油
圧シリンダ1のピストンロッドの作動速度を検出する速
度センサ5と、この速度センサ5からの速度検出信号を
速度指令信号から減算して速度偏差信号を出力する偏差
減算器6と、この偏差減算器6から入力用第1スイッチ
7および入力側加算器8を経て入力される信号に所定の
補償値で補償を施した信号を、第1減算器26を通して
速度制御信号として出力用第1スイッチ10から出力側
加算器11を経て上記サーボ弁2の図示しないソレノイ
ドへ出力する第1積分回路9を備える。
一方、上記圧力制御ループ4の主フィードバックループ
は、油圧シリンダ1の図示しない圧力ラインに介設され
てその動作圧力を検出する圧力センサ15と、この圧力
センサ15からの圧力検出信号を圧力指令信号から減算
して圧力偏差信号を出力する偏差減算器16と、この偏
差減算器16から入力用第2スイッチ17および入力側
加算器18を経て入力される信号に所定の補償値で補償
を施した信号を、第2減算器36を通して圧力制御信号
として出力用第2スイッチ20から上記出力側加算器1
1を経て上記サーボ弁2へ出力する第2積分回路19を
備える。
さらに、上記速度制御ループ3の主フィードバックルー
プは、第1積分回路9の出力を入力側加算器8に戻す自
己フィードバックループ9aに自己フィードバック用第
2スイッチ22を有するとともに、第2減算器36から
の圧力制御信号を入力側加算器8に導くホールドループ
19bにホールド用第2スイッチ23を有する。また、
上記速度制御ループ3の補助フィードバックループは、
速度センサ5からの速度検出信号に所定の比例定数を乗
じる比例要素としての第1乗算器25と、この第1乗算
器25の出力を上記第1積分回路9の出力から減じて、
速度制御信号として出力用第1スイッチ10へ出力する
第1減算器26と、この第1減算器26の出力側から圧
力制御側のホールド用第1スイッチ13に至るホールド
ループ9bに設けられ、上記速度制御信号に第2乗算器
35の出力を加える第1加算器27とで構成される。
一方、上記圧力制御ループ4の主フィードバックループ
も、同様に第2積分回路19の自己フィードバックルー
プ19aに自己フィードバック用第1スイッチ12を有
するとともに、第1減算器26からの速度制御信号を入
力側加算器18に導くホールドループ9bにホールド用
第1スイッチ13を有する。また、上記速度制御ループ
3の補助フィードバックループは、圧力センサ15から
の速度検出信号に所定の比例定数を乗じる比例要素とし
ての第2乗算器35と、この第2乗算器35の出力を上
記第2積分回路19の出力から減じて、圧力制御信号と
して出力用第2スイッチ20へ出力する第2減算器36
と、この第2減算器36の出力側から速度制御側のホー
ルド用第2スイッチ23に至るホールドループ19bに
設けられ、上記圧力制御信号に第1乗算器25の出力を
加える第2加算器37とで構成される。
そして、アナログスイッチからなる上記各第1スイッチ
7,10,12,13(図中参照)は、油圧シリンダ1
の速度を制御する速度制御時に導通し、圧力制御時に遮
断される第1スイッチ手段を構成する一方、アナログス
イッチからなる上記各第2スイッチ17,20,22,
23(図中A参照)は、圧力制御時に導通し、速度制御時
に遮断される第2スイッチ手段を構成する。
上記構成の油圧シリンダの制御装置の動作は、次のとお
りである。
この制御装置では、第1積分回路9と第2積分回路19
と第1,第2スイッチ,Aとで主フィールドバックルー
プを構成し、第1乗算器25,第1減算器26,第1加算
器27で速度側の補助フィードバックループを、第2乗
算器35,第2減算器36,第2加算器37で圧力側の補
助フィードバックループ夫々構成して、いわゆるI-P
制御方式としている。
まず、油圧シリンダ1を速度制御する場合、第1スイッ
チ手段たる各第1スイッチ7,10,12,13()が
導通し、第2スイッチ手段たる各第2スイッチ17,2
0,22,23(A)が遮断する。すると、速度制御ルー
プ3が動作する。即ち、偏差減算器6は、速度指令信号
と速度センサ5からの速度検出信号との偏差を求め、こ
の速度偏差信号を入力用第1スイッチ7および入力側加
算器8を経て第1積分回路9へ出力する。このとき、自
己フィードバックループ9aの第2スイッチ22および
ホールドループ19bの第2スイッチ23は、共にオフ
であるので、第1積分回路9には上記速度偏差信号がそ
のまま入力される。次に、第1積分回路9は、入力され
た速度偏差信号に所定の補償値で補償を施して補償を施
して第1減算器26に出力する。一方、第1乗算器25
は、速度センサ5からの速度検出器信号に比例定数を乗
じて、上記第1減算器25に出力する。そこで、第1減
算器26は、第1積分回路の出力信号から第1乗算器2
5の出力信号を減じて速度制御信号とし、この速度制御
信号を、出力用第1スイッチ10と出力側加算器11を
経てサーボ弁2に出力するとともに、第1加算器27に
も出力する。
このとき、出力用第2スイッチ20がオフなのでサーボ
弁2には上記速度制御信号がそのまま入力され、このサ
ーボ弁2によって油圧シリンダ1の速度が、速度指令信
号に追従するようにフィードバック制御される。
また、上記速度制御信号は、第1加算器27にて圧力セ
ンサ15の圧力検出信号に比例定数を乗じた第2乗算器
35からの信号が加えられて、圧力側のホールドループ
9bのホールド用第1スイッチ13を経て入力側加算器
18に導かれ、入力用第2スイッチ17がオフなので、
自己フィードバックループ19aの自己フィードバック
用第1スイッチ12を経て入力される信号を減じられ
て、第2積分回路19に入力される。第2積分回路19
は、入力された信号に所定の補償値で補償を施して出力
側加算器11に向けて出力するが、この補償を施された
信号は、出力用第2スイッチ20がオフなので再び自己
フィードバックループ19aを経て上記入力側加算器1
8にフィードバックされる。つまり、動作側たる速度制
御ループ3の第1積分回路9から、非動作側たる圧力制
御ループ4の第2積分回路19に入力された速度制御信
号は、導通した自己フィードバックループ19aを介し
て次に出力すべき圧力制御信号としてホールドされるの
である。
次に、油圧シリンダ1を圧力制御に切り換えるべく、上
記各第1スイッチ7,10,12,13()をオフに
し、上記各第2スイッチ17,20,22,23(A)を
オンにする。すると、圧力制御ループ4が動作し、第2
積分回路19にホールドされていた直前の信号が、第2
減算器36を通って圧力制御信号となって出力用第2ス
イッチ20を経てサーボ弁2に出力される。
ここで、上記ホールドされていた直前の信号は、上述の
如く切換直前の速度制御信号に圧力検出信号の定数倍の
信号を加えたものであり、この信号から第2減算器36
において第2乗算器35からの現在の圧力検出信号を定
数倍した信号が減じられた信号、つまり上記切換直前の
速度制御信号が圧力制御信号として出力されるので、こ
の圧力制御信号は、従来例で述べた圧力初期値信号(例
えば、50kg/cm2)よりも最初の圧力指令信号(例え
ば、240kg/cm2)に近い値(例えば、120kg/cm2)
を有する。従って、切換直前の速度制御信号と上記圧力
制御信号との差がないうえ、上記圧力制御信号(120k
g/cm2)と次いで第2積分回路19から出力される上記
最初の圧力指令信号(240kg/cm2)との差が、従来例
の場合よりも小さくなるので、従来例の如き煩雑な圧力
初期値信号の調整をせずとも、広い圧力範囲に亘ってオ
ーバーシュートを伴わぬ円滑かつ連続的な圧力制御への
移行が実現される。
また、圧力制御時には、第2減算器36において、第2
積分回路19の入力信号から第2乗算器35の入力信号
を減じた信号が、圧力制御信号としてサーボ弁2に出力
されるので、油圧シリンダ1の圧力が負荷によってばら
つく場合でも、第2乗算器35の比例定数を第2積分回
路19の積分定数とは別個独立に適切に調整して、ダン
パ機能を最適に発揮させ、油圧シリンダ1の圧力を良好
かつ安定して制御することができる。
さらに、圧力制御から速度制御への切り換えも、第1積
分回路9による圧力制御信号のホールド作用により、上
述と同様の過程によって広い速度範囲に亘ってオーバー
シュートを伴わず円滑かつ連続的に行なわれ、速度制御
時も、第1乗算手段25の寄与によりダンパ作用によ
り、良好かつ安定な制御が行なわれる。
以上のように、上記実施例の制御装置は、速度制御ルー
プ3または圧力制御ループ4のいずれか一方を選択し、
選択された一方の積分回路(9,19)の自己フィードバ
ックループ(9a,19a)のみを遮断してこの積分回路
のみに一方の偏差信号を供給する一方、一方のセンサ
(5,15)の検出信号に比例定数を乗じて得た信号を上
記一方の積分回路(9,19)の出力から減じて一方の制
御信号とし、これによってサーボ弁2を介して油圧シリ
ンダ1を一方の制御モードでフィードバック制御すると
ともに、上記一方の制御信号に他方のセンサ(15,5)
の検出信号に比例定数を乗じて得た信号を加えて他方の
積分回路(19,9)に入力して来たる制御モードの切り
換えのためにホールドするから、従来例のように煩雑な
初期値調整をせずとも、広い速度,圧力範囲に亘って良
好な応答性でもって円滑かつ連続的な速度制御と圧力制
御の相互切り換えが実現できる。
また、圧力制御時には、第2減算器36より、第2積分
回路19の出力信号から第2乗算器35の出力信号を減
じた信号が、圧力制御信号としてサーボ弁2に出力さ
れ、速度制御時には、第1減算器26より、第1積分回
路9の出力信号から第1乗算器25の出力信号を減じた
信号が、速度制御信号としてサーボ弁2に出力されるの
で、油圧シリンダ1の圧力や速度が負荷によってばらつ
く場合でも、第2,第1乗算器35,25の比例定数を第
2,第1積分回路19,9の積分定数とは別個独立に適切
に調整して、ダンパ機能を最適に発揮させて、油圧シリ
ンダ1の圧力や速度を良好かつ安定して制御することが
できる。
さらに、上記制御装置に、第1図中の破線で示すよう
に、速度センサ5からの速度検出信号に所定の微分ゲイ
ンで補償を施して、これを第1減算器26および第2加
算器37へ出力する第1微分回路28と、圧力センサ1
5からの圧力検出信号に所定の微分ゲインで補償を施し
て、これを第2減算器36および第1加算器27へ出力
する第2微分回路38を設けることもできる。この場合
は、いわゆるI−PD制御方式となり、油圧シリンダ1
にさらなる負荷変動があっても微分回路の微分定数を同
じく適切に調整して、圧力や速度を一層良好かつ安定し
て制御できるという効果が生じる。
なお、上記実施例では、流体アクチュエータを油圧シリ
ンダ1としたが、これを油圧モータや空気圧シリンダな
どにしてもよい。また、制御弁を、サーボ弁2でなく電
磁比例式流量方向制御弁などにしてもよい。また、第1
図の実施例の積分回路9,19,乗算器25,35およ
び微分回路28,38を1つの回路要素にまとめること
も可能である。なお、本発明が図示の実施例に限られな
いのはいうまでもない。
<発明の効果> 以上の説明で明らかなように、本発明の制御装置は、流
体アクチュエータの速度と圧力を速度,圧力の2つのフ
ィードバック制御ループと1つの制御弁によって切り換
え制御する第1スイッチ手段と第2スイッチ手段を有
し、速度制御信号または圧力制御信号のいずれか一方が
選択されたとき、一方の積分手段にのみ一方の偏差信号
を供給し、一方の積分手段側の自己フィードバックルー
プのみを遮断するとともに、一方の積分手段で補償を施
された信号から、一方の検出器の検出信号に比例定数を
乗じて得た信号を減じて一方の制御信号として出力する
とともに、この一方の制御信号に他方の検出器の検出信
号に比例定数を乗じて得た信号を加えて他方の積分手段
に入力してホールドするので、従来のように煩雑な初期
値調整をせずとも、広い速度,圧力範囲に亘って良好な
応答性でもって円滑かつ連続的な速度制御と圧力制御の
相互切り換えが実現できる。また、各乗算手段の比例定
数を各積分手段の積分定数とは別個独立に調整して、検
出信号に上記比例定数を乗じた信号を積分手段の出力信
号から減じて制御弁に出力するので、かかるフィードバ
ックによるダンパ効果により、流体アクチュエータの速
度や圧力を、その負荷変動に拘わらず安定して良好に制
御することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の流体アクチュエータの制御装置の一実
施例を示すブロック図、第2図は従来の油圧シリンダの
制御装置の全体図、第3図は上記従来の制御装置の詳細
ブロック図である。 1……油圧シリンダ、2……サーボ弁、 3,3’……速度制御ループ、 4,4’……圧力制御ループ、5……速度センサ、 7,10,12,13;……第1スイッチ手段、 9……第1積分回路、 9a……自己フィードバックループ、 9b……ホールドループ、15……圧力センサ、 17,20,22,23;A……第2スイッチ手段、 19……第2積分回路、 19a……自己フィードバックループ、 19b……ホールドループ、25……第1乗算器、 26……第1減算器、27……第1加算器、 35……第2乗算器、36……第2減算器、 37……第2加算器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体アクチュエータ(1)の速度検出器(5)
    からの速度検出信号を速度指令信号から減算して得た速
    度偏差信号に、速度用補償手段で補償を施して速度制御
    信号とする一方、上記流体アクチュエータ(1)の圧力検
    出器(15)からの圧力検出信号を圧力指令信号から減算
    して得た圧力偏差信号に、圧力用補償手段で補償を施し
    て圧力制御信号とし、上記両制御信号のいずれか一方を
    選択して上記流体アクチュエータ(1)の圧力ラインに介
    設された制御弁(2)に出力する流体アクチュエータの制
    御装置において、 上記速度用補償手段を第1積分手段(9)とし、上記速度
    検出器(5)からの速度検出信号に比例定数を乗じる第1
    乗算手段(25)と、この第1乗算手段(25)の出力を上
    記第1積分手段(9)の出力から減じて上記速度制御信号
    として出力する第1減算手段(26)と、 上記圧力用補償手段を第2積分手段(19)とし、上記圧
    力検出器(15)からの圧力検出信号に比例定数を乗じる
    第2乗算手段(35)と、この第2乗算手段(35)の出力
    を上記第2積分手段(19)の出力から減じて上記圧力制
    御信号として出力する第2減算手段(36)と、 上記圧力制御信号が選択された圧力制御時に、上記第1
    積分手段(9)へ向かう速度偏差信号の回路を遮断し、上
    記第2積分手段(19)の自己フィードバックループ(1
    9a)を遮断し、上記第1積分手段(9)の出力側から第
    2積分手段(19)の入力側に至る回路(9b)を遮断する
    とともに、上記速度制御信号が選択された速度制御時
    に、上記回路(9b)および上記ループ(19a)を接続す
    る第1スイッチ手段(7,10,12,13;)と、 上記速度制御時に、上記第2積分手段(19)へ向かう圧
    力偏差信号の回路を遮断し、上記第1積分手段(9)の自
    己フィードバックループ(9a)を遮断し、上記第2積分
    手段(19)の出力側から第1積分手段(9)の入力側に至
    る回路(19b)を遮断するとともに、上記圧力制御時
    に、上記回路(19b)および上記ループ(9a)を接続す
    る第2スイッチ手段(17,20,22,23;A)と、 上記第1積分手段(9)の出力側から第2積分手段(19)
    の入力側に至る回路(9b)の上記第1スイッチ手段(1
    3)の入力側に介設され、上記速度制御信号に上記第2
    乗算手段(35)の出力を加える第1加算手段(27)と、 上記第2積分手段(19)の出力側から第1積分手段(9)
    の入力側に至る回路(19b)の上記第2スイッチ手段
    (23)の入力側に介設され、上記圧力制御信号に上記第
    1乗算手段(25)の出力を加える第2加算手段(37)を
    備えたことを特徴とする流体アクチュエータの制御装
    置。
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