JPH05150802A - 偏差可変及び偏差ヒステリシス形pi制御方法 - Google Patents

偏差可変及び偏差ヒステリシス形pi制御方法

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JPH05150802A
JPH05150802A JP3316092A JP31609291A JPH05150802A JP H05150802 A JPH05150802 A JP H05150802A JP 3316092 A JP3316092 A JP 3316092A JP 31609291 A JP31609291 A JP 31609291A JP H05150802 A JPH05150802 A JP H05150802A
Authority
JP
Japan
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deviation
small
time
time constant
integrator
Prior art date
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Pending
Application number
JP3316092A
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English (en)
Inventor
Masahiko Suzuki
雅彦 鈴木
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05150802A publication Critical patent/JPH05150802A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定常状態での安定性を向上させると共に、過
渡応答の速応性と定常時の安定性を両立させる。 【構成】 制御システムのPIコントローラ1の積分器
12と比例アンプ14を並列に設け、この積分器12の
前段に偏差電圧eが小さいとき積分時定数を非常に遅く
する偏差ゲイン可変関数器11を接続すると共に、比例
アンプ14の前段に偏差電圧が小さいとき比例ゲインを
零にする偏差ヒステリシス関数器13を接続し、偏差電
圧eの大きい過渡時の速応性を損なうことなく、偏差電
圧eの小さい定常時にゆっくりした積分時定数により安
定した制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制御システムにおける
偏差可変及び偏差ヒステリシス形積分比例(PI)制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サーボ系等の制御を行う場合、通
常は図4に示すように制御ループを組み、設定値Aと検
出器3からのフィードバック信号Bとの偏差電圧eをコ
ントローラ1で増幅し制御対象2を制御している。コン
トローラ1としては外乱要素を補償するために線形なP
Iコントローラを用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来制御ループに
て線形なPIコントローラを用いた場合、下記のような
問題点を有する。
【0004】(1)応答を向上するために比例ゲインを
大きくすると、オーバーシュートが発生し易く調整が困
難となる。また、定常で少しの外乱の影響を受け易く、
定常での制御精度が良くない。
【0005】(2)過渡時の時定数で同様に定常を制御
すると波形がふらつき易い。
【0006】過渡における追従性を良くしようとした場
合、PIの積分時定数を小さくする。ボード線図(制御
系オープンループの例)を図4に示す。応答値ωcの外
乱が入力した場合、過渡の応答ではAのゲインを持つ事
になり、外乱の影響で大きく変動してしまう。定常例で
は外乱の応答に反応しにくくなる。但し定常時の応答で
は応答が遅くなってしまう。
【0007】本発明は、従来のこのような問題点に鑑み
てなされものであり、その目的とするところは、定常状
態での安定性が向上すると共に、過渡応答の速応性と定
常時の安定性が両立する偏差可変及び偏差ヒステリシス
形PI制御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における偏差可変及び偏差ヒステリシス形P
I制御方法は、制御システムのPIコントローラの積分
器と比例アンプを並列に設け、この積分器の前段に偏差
電圧が小さいとき積分時定数を非常に遅くする偏差ゲイ
ン可変関数器を接続すると共に、比例アンプの前段に偏
差電圧が小さいとき比例ゲインを零にする偏差ヒステリ
シス関数器を接続し、偏差電圧の小さい定常時にゆっく
りした積分時定数により安定した制御を行うものであ
る。
【0009】
【作用】積分器の前段に偏差入力電圧が小さいとき積分
時定数を非常に遅くする偏差ゲイン可変関数器を接続し
たので、偏差入力電圧が小さい定常時には非常にゆっく
りした時定数となり安定した制御が可能となる。そして
偏差入力が大きくなった場合には速い時定数となり過渡
の応答に対応できる。
【0010】比例アンプの前段に偏差入力電圧が小さい
とき比例ゲインを零にする偏差ヒステリシス関数器を接
続したので、偏差入力電圧の小さい定常時は比例ゲイン
分が出力されないので安定した制御が可能となる。そし
て偏差入力電圧の大きな場合にはリニアな制御を行うこ
とができる。
【0011】
【実施例】図1はPIコントローラを示す。図1におい
て、1は11〜15からなる制御ループに設けられたP
Iコントローラで、11は偏差電圧eが入力する偏差ゲ
イン可変関数器、12はこの関数器の出力が入力する積
分器、13は偏差電圧eが入力する偏差ヒステリシス関
数器、14はこの関数器の出力が入力する比例アンプ、
15は積分器12及び比例アンプ14の出力を加算しP
I出力する加算器である。
【0012】偏差ゲイン可変関数器11は図2に示すよ
うに入力eと出力Y1の関係が、 −0.1%FS≦e≦0.1%FS→Y1/e=k (k>0) 0.1%FS<|e|≦0.5%FS→Y1/e=2k |e|>0.5%FS→Y1/e=20k の関数特性を有するものを使用し、これを積分器12の
前段に入ることによりPIコントローラ1の積分時定数
を可変にする。
【0013】このため、積分時定数は偏差電圧eが±
0.1%FSの範囲では非常にゆっくりした時定数とな
り、偏差eの小さな定常時には安定した制御を可能とす
る。また偏差eが0.5%FS以上に大きくなった場合に
は速い時定数となり過渡の応答に対応できる。この時定
数の可変はシーケンシャルではなく関数で行っているた
め連続的に行われ切換時のショックを生じない。
【0014】また、偏差ヒステリシス関数器13は図3
に示すように入力する偏差電圧が±0.5%FS以内で零
となるものを使用する。このため偏差電圧eが±0.5
%FS以内では比例ゲイン分は0となり、偏差の小さな
定常時に安定な制御を行うことが可能となる。また偏差
が±0.5%FSより大きくなると、特性が直線的とな
り、リニアな制御を行う。この関数器もシーケンシャル
でなく連続関数で行っているため切換時にショックを生
ずることがない。
【0015】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。
【0016】(1)比例ゲインが偏差入力が小さいとき
零となるヒステリシス特性を有するので、オーバーシュ
ートが発生することがなくなる。
【0017】(2)偏差入力が小さいとき比例ゲインが
零となると共に積分時定数が非常にゆっくりとなるの
で、定常状態での安定性が非常によい。
【0018】(3)過渡と定常の制御定数を分けて考え
ることができるため過渡応答の速応性,定常時の安定性
が両立できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例にかかるPIコントローラを示すブロッ
ク回路図。
【図2】偏差ゲイン可変関数器の特性曲線図。
【図3】偏差ヒステリシス関数器の特性曲線図。
【図4】従来例制御ループを示すブロック回路図。
【図5】制御系オープンループのボード線図。
【符号の説明】
1…PIコントローラ、2…制御対象、3…検出器、1
1…偏差ゲイン可変関数器、12…積分器、13…偏差
ヒステリシス関数器、14…比例アンプ、15…加算
器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御システムのPIコントローラの積分
    器と比例アンプを並列に設け、この積分器の前段に偏差
    電圧が小さいとき積分時定数を非常に遅くする偏差ゲイ
    ン可変関数器を接続すると共に、比例アンプの前段に偏
    差電圧が小さいとき比例ゲインを零にする偏差ヒステリ
    シス関数器を接続し、偏差電圧の小さい定常時にゆっく
    りした積分時定数により安定した制御を行うことを特徴
    とした偏差可変及び偏差ヒステリシス形PI制御方法。
JP3316092A 1991-11-29 1991-11-29 偏差可変及び偏差ヒステリシス形pi制御方法 Pending JPH05150802A (ja)

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