JPH0619150A - 電子写真感光体、それを用いた電子写真装置及びファクシミリ - Google Patents

電子写真感光体、それを用いた電子写真装置及びファクシミリ

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JPH0619150A
JPH0619150A JP4196128A JP19612892A JPH0619150A JP H0619150 A JPH0619150 A JP H0619150A JP 4196128 A JP4196128 A JP 4196128A JP 19612892 A JP19612892 A JP 19612892A JP H0619150 A JPH0619150 A JP H0619150A
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JP4196128A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Yoshihara
淑之 吉原
Hideki Anayama
秀樹 穴山
Junichi Kishi
淳一 岸
Hideyuki Sonoya
英之 相野谷
Hiroshi Aoto
寛 青砥
Nobuyuki Hanami
信之 葉波
Hisami Tanaka
久巳 田中
Shinya Mayama
進也 間山
Hidetoshi Hirano
秀敏 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 導電性基体と感光層を有する電子写真感光体
において、前記感光層が下記一般式〔I〕及び〔II〕で
示される構造のランダム共重合体、またはシロキサン鎖
により変性したコポリカーボネート侍史を含有する電子
写真感光体。 【化1】 (式中、Aは酸素原子またはイオウ原子、R1〜R8は水
素原子、メチル基、エチル基、水酸基、又はハロゲン原
子を示し、Bは芳香族から誘導される2官能基を示
す。) 【効果】 優れた電子写真特性を損なわずにクラックの
発生を押えることが可能で、取扱性も容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写機、レー
ザービームプリンター、普通紙FAXなどの直接帯電を
用いる電子写真応用分野に広く用いることができる電子
写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体の光導電材料としてセレ
ン、硫化カドミウム、酸化亜鉛などの無機光導電材料が
従来より用いられている。一方ポリビニルカルバゾー
ル、オキサジアゾール、フタロシアニンなどの有機光導
電材料は無機光導電材料に較べて無公害性、高生産性な
どの利点があるが、感度が低くその実用化は困難であっ
た。そのため、いくつかの増感方法が提案されている
が、効果的な方法としては電荷発生層と電荷輸送層を積
層した機能分離型感光体を用いることが知られている。
【0003】
【発明の解決すべき課題】一方、電子写真感光体には当
然のことであるが、適用される電子写真プロセスに応じ
た所定の感度、電気特性、更には光学特性を備えている
ことが要求される。特に繰返し使用可能な感光体にあっ
てはその感光体の表面層にはコロナ帯電、トナー現像、
紙への転写、クリーニング処理などの電気的機械的外力
が直接に加えられるため、それらに対する耐久性が要求
される。具体的には、コロナ帯電時に発生するオゾンに
よる劣化のために感度低下や電位低下、残留電位増加、
および摺擦による表面の摩耗や傷の発生などに対する耐
久性が要求されている。感光体の表面は樹脂によって被
膜化されるため特に樹脂の性能が重要であり、耐久性の
優れた樹脂が要望されていた。
【0004】最近になりこれらを満足する樹脂としてビ
スフェノールAを骨格とするポリカーボネート樹脂(以
下、ポリカーボネートAという)及びビスフェノールZ
を骨格とするポリカーボネート樹脂(以下、ポリカーボ
ネートZという)が表面層のバインダーとして用いられ
てきた。
【0005】しかし、オゾンの問題からコロナ帯電に代
わり直接帯電が導入されると感光体に対してさらに負荷
がかかり、更にバインダーの改良が要求される。
【0006】本発明は、従来の電子写真感光体の持つ優
れた特性を生かしたうえで、直接帯電使用時にクラック
の発生しにくい電子写真感光体を提供することを目的と
している。
【0007】感光体を作成する時は、これらのバインダ
ー樹脂と電荷輸送材を溶剤に溶解して塗工、乾燥するこ
とにより膜を形成する。このような条件で成膜された樹
脂は、その内部構造中に残留歪み応力を持っており、ポ
リカーボネート樹脂は特にその傾向が強く、不安定な状
態の膜を形成していると考えられる。
【0008】
【問題を解決するための手段】すなわち、本発明は、少
なくとも直接帯電を印加される、導電性基体と感光層を
有する電子写真感光体において、前記感光層が下記一般
式で示される構造のランダム共重合体を含有することを
特徴とする電子写真感光体を提供するものである。
【0009】
【化4】 (式中、Aは酸素原子またはイオウ原子、R1〜R8は水
素原子、メチル基、エチル基、水酸基、又はハロゲン原
子を示し、Bは芳香族から誘導される2官能基を示
す。)さらに本発明は、少なくとも直接帯電を印加され
る、導電性基体と感光層を有する電子写真感光体におい
て、前記感光層が下記一般式[III]
【0010】
【化5】 (式中、A’は炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖あるいは
環状アルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、ア
リーレンジアルキリデン基、−O−.−CO−,−SO
−または−SO2−を示し、R11,R12,R13およびR
14は水素、ハロゲン、炭素数1〜4のアルキル基または
アルケニル基を示す。)で示される構成単位、および下
記一般式[IV]
【0011】
【化6】 (式中、R15はアルキレン基またはアルキリデン基、R
16およびR17は炭素数1〜3のアルキル基、フェニル基
または置換フェニル基、nは1〜200の整数を示
す。)で示される構成単位を示し、かつ式[IV]で示さ
れる構成単位が該共重合体の全重量に対して0.1〜5
0重量%である共重合体を含有することを特徴とする電
子写真感光体を提供する。
【0012】前記の共重合体に含有される、一般式
[I]で示される共重合成分はポリカーボネート樹脂に
好適な柔軟性を付与するために導入するものであり、フ
ェノール基の自由回転を妨げず、かつエーテル結合の柔
軟性を付与し、クラック性を向上させる目的で導入され
る。斯かる構造を有する単位は、具体的には例えば次の
化合物から誘導することができる。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】 また共重合体に含有される一般式[II]で示される構造
は、前記の共重合体に適正な機械的強度を与えるために
導入されるが、斯かる構造を有する単位は、具体的には
例えば次の化合物から誘導することができる。
【0015】
【表3】
【0016】
【表4】
【0017】
【表5】
【0018】
【表6】 更に、斯かる共重合体の分子量としては、耐久性、すな
わち耐摩耗性、耐キズ性及び製造時の粘度、すなわち生
産性などの点を考慮すれば、粘度平均分子量(Mv)が
1000から150000の範囲であることが好まし
く、特には5000から100000の範囲であること
が好ましい。
【0019】また式[III]および[IV]で示される構
成単位を有する共重合体は、下記式[V]
【0020】
【化7】 (式中、A’及びR11〜R14は前記のものと同じ)で示
される構造を有するビスフェノールと、下記式[VI]
【0021】
【化8】 (式中、R15〜R17は前記のものと同じ)で示される構
造を有するビスフェノールをホスゲン、炭酸エステルま
たはクロロホーメートの存在下で界面重合させることに
より得ることができる。
【0022】本発明においては、式[IV]で示される構
成単位は、共重合体の全重量の0.1〜50重量%、好
ましくは0.1〜30重量%である。またnは1〜20
0の整数を示し、好ましくは5〜100を示す。R5
してはエチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレ
ン、ベンチレンなどが挙げられるが、特にはエチレン、
プロピレンおよびイソプロピレンが好ましい。
【0023】前記の共重合体に含有される、一般式〔I
V〕で示される共重合成分はポリカーボネート樹脂に好
適な撥水性、撥油性を付与し、クラックの要因となる低
分子成分の侵入を妨げる妨げるとともに、柔軟性を付与
し、残留歪み応力を緩和してクラック性を向上させる目
的で導入される。斯かる構造を有する単位は、具体的に
は例えば次の化合物から誘導することができる。
【0024】
【表7】 本発明におけるポリカーボネートは斯かる構造を有して
いるため、通常のポリカーボネートに比べて結晶性が低
く、成膜時の内部応力が小さいため直接帯電に対してク
ラックが発生しにくいと考えられる。
【0025】ポリマーの分子量としては、耐久性、すな
わち耐摩耗性、耐キズ性及び製造時の粘度、すなわち生
産性などの点を考慮すれば、粘度平均分子量(Mv)が
1000から150000の範囲であることが好まし
く、特には5000から100000の範囲であること
が好ましい。
【0026】また感光層を形成するポリマーとして、本
発明におけるポリカーボネートの特性を阻害しない範囲
で他の樹脂をブレンドしてもよい。
【0027】感光層は、導電性支持体の上に設けられ
る。導電性支持体としては、支持体自体が導電性をもつ
もの、例えばアルミニウム、アルミニウム合金,ステン
レスなどを用いることができ、そのほかにアルミニウ
ム,アルミニウム合金,酸化インジウム−酸化錫合金な
どを真空蒸着によって被膜形成された層を有する前記導
電性支持体やプラスチック、導電性粒子(例えばカーボ
ンブラック,酸化錫粒子など)を適当なバインダーとと
もにプラスチックや紙に含浸した支持体、導電性バイン
ダーを有するプラスチックなどを用いることができる。
【0028】導電性支持体と感光層の中間に、バリヤー
機能と接着機能をもつ下引層を設けることもできる。下
引層はカゼイン,ポリビニルアルコール,ニトロセルロ
ース,エチレン−アクリル酸コポリマー,ポリアミド,
変性ポリアミド,ポリウレタン,ゼラチン,酸化アルミ
ニウムなどによって形成できる。下引層の膜厚は5μm
以下、好ましくは0.5〜3μmが適当である。下引層
はその機能を発揮するためには、107Ω・cm以上で
あることが望ましい。
【0029】感光層はたとえば、有機光導電体、アモル
ファスシリコン、セレンなどの光導電体を必要に応じて
結着剤と共に塗料化して塗布形成または真空蒸着によっ
て形成される。また、有機光導電体を用いる場合、露光
により電荷担体を発生する電荷発生層と発生した電荷担
体を輸送する能力を持つ電荷輸送層との組み合わせから
なる感光層も有効に用いることができる。
【0030】電荷発生層は、アゾ顔料,キノン顔料,キ
ノシアニン顔料,ペリレン顔料,インジゴ顔料,ビスベ
ンゾイミダゾール顔料,フタロシアニン顔料,キナクド
リン顔料などの電荷発生材料の1種類あるいは2種類以
上を蒸着するか、または適当なバインダーと共に(バイ
ンダーが無くても可)分散し塗工によって形成できる。
【0031】バインダーは広範な絶縁性樹脂または有機
光導電性ポリマーから選択できる。たとえば絶縁性樹脂
としてはポリビニルブチラール,ポリアリレート(ビス
フェノールAとフタル酸の縮重合体等),ポリカーボネ
ート,ポリエステル,フェノキシ樹脂,アクリル樹脂,
ポリアクリルアミド樹脂,ポリアミド,セルロース系樹
脂,ウレタン樹脂,エポキシ樹脂,カゼイン,ポリビニ
ルアルコールなどをあげることができる。また、有機光
導電性ポリマーとしては、ポリビニルカルバゾール,ポ
リビニルアントラセン,ポリビニルピレンなどが挙げら
れる。
【0032】電荷発生層の膜厚は0.01〜15μm、
好ましくは0.05〜5μmであり、電荷発生層と結着
剤との重量比は10:1〜1:20であることが好まし
い。。
【0033】電荷発生層用塗料に用いる溶剤は、使用す
る樹脂や電荷輸送材料の溶解性や分散安定性から選択さ
れるが、有機溶剤としてはアルコール類,スルホキシド
類,エーテル類,エステル類,脂肪族ハロゲン化炭化水
素類あるいは芳香族化合物などを用いることができる。
【0034】塗工は、浸漬コーティング法、スプレーコ
ーティング法、マイヤーバーコーティング法、ブレード
コーティング法などのコーティング法を用いて行うこと
ができる。
【0035】電荷輸送層は、電荷輸送材料を本発明のポ
リカーボネート樹脂に溶解させて形成される。本発明に
用いられる有機の電荷輸送材料の例としては、ヒドラゾ
ン系化合物,スチルベン系化合物,ピラゾリン系化合
物,オキサゾール系化合物,チアゾール系化合物,トリ
アリールアミン系化合物などが挙げられる。これらの電
荷輸送物質は1種または2種以上組み合わせて用いるこ
とができる。
【0036】電荷輸送層の膜厚は5〜50μm、好まし
くは10〜30μmであり、電荷輸送物質と結着剤との
重量比は5:1〜1:5、好ましくは3:1〜1:3程
度である。
【0037】塗工は前述のようなコーティング法を行う
ことができる。
【0038】さらに色素、顔料、有機電荷輸送物質など
は、一般に紫外線、オゾンなどによる汚れ、金属などに
弱いため必要に応じて保護層を設けてもよい。この保護
層上に静電潜像を形成するためには表面抵抗率が1011
Ω以上であることが望ましい。
【0039】本発明で用いることができる保護層はポリ
ビニルブチラール,ポリエステル,本発明のポリカーボ
ネート,ナイロン,ポリイミド,ポリアリレーン,ポリ
ウレタン,スチレン−ブタジエンコポリマー,スチレン
−アクリル酸コポリマー,スチレン−アクリロニトリル
コポリマーなどの樹脂を適当な有機溶剤によって溶解し
た液を感光層の上に塗布、乾燥して形成できる。この
際、保護層の膜厚は、一般に0.05〜20μmの範囲
である。この保護層中に紫外線吸収剤などを含ませても
よい。
【0040】直接帯電部材は導電性弾性体より構成され
ており、形状としてはローラー、ブレード、ベルト、ブ
ラシ、平板など、いずれの形状をとっても良く、例え
ば、ローラーの場合、単層や2層以上の多層構成があ
る。単層、2層、4層、ブレード形状、ベルト形状、ブ
ラシ形状、および平板形状の帯電部材の構成をそれぞれ
図1〜8に示す。図において、符号1は導電性支持体、
2は導電性弾性層、3は抵抗層、3aは内部抵抗層、3
bは表面抵抗層、4は導電層、5は弾性層、6はベルト
用回転軸、7aは帯電用ブラシ、7bは帯電用平板を示
す。
【0041】ここでは、図3に示した3層の場合の帯電
部材の構成を例にとってについて説明する。
【0042】導電性基体としては、鉄,銅,ステンレス
などの金属、カーボン分散樹脂、金属粒子分散樹脂など
の導電性樹脂等を用いることができ、その形状として
は、棒状,板状などが使用できる。
【0043】弾性層は、弾性に富み、硬度の低い層であ
り、柔軟性による感光体との密着性および振動吸収性の
点から、JISK−6301の測定法に準拠したJIS
−A型測定器(テクロックGS−706:テクロック社
製)により測定したゴム硬度で35度以下、さらには3
0度以下、特には12度〜25度の範囲が好ましい。ま
た、弾性層の膜厚も前記の点から1.5mm以上、さら
には2mm以上、特には3mm〜13mmの範囲が好ま
しい。弾性層は、形成用材料としてクロロプレンゴム,
イソプレンゴム,EPDMゴム,ポリウレタンゴム,エ
ポキシゴム,プチルゴムなどのゴムないしはスポンジ
や、スチレン−ブタジエンサ−モプラスチックエラスト
マー,ポリウレタン系サーモプラスチックエラストマ
ー,ポリエステル系サーモプラスチックエラストマー,
エチレン−酢酸ビニル系サーモプラスチックエラストマ
ーなどのサーモプラスチックエラストマー等が挙げられ
る。また必要に応じて弾性層にはその硬度を調節するた
めに、導電性粒子を加えてもよい。
【0044】導電層は、電気伝導性の高い層であり、体
積抵抗率107Ω・cm以下、更には106Ω・cm以下
特に10-2Ω・cm〜106Ω・cmの範囲の導電性を
有することが好ましい。。また導電層の膜厚は、下層の
弾性層の柔軟性を上層の抵抗層に伝えるため薄層にする
ことが望ましく、3mm以下、さらには2mm以下、特
には20μm〜1mmの範囲が好ましい。
【0045】導電層形成用材料としては、金属蒸着膜,
導電性粒子分散樹脂,導電性樹脂などを用いることがで
きる。具体的には金属蒸着膜としては、アルミニウム,
インジウム,ニッケル,銅,鉄等の金属を蒸着したもの
が挙げられる。導電性粒子分散樹脂としては、カーボ
ン,アルミニウム,ニッケル,酸化チタン等の導電性粒
子をウレタン,ポリエステル,酢酸ビニル−塩化ビニル
共重合体、ポリメタクリル酸メチル等の樹脂中に分散し
たものが挙げられる。導電性樹脂としては、4級アンモ
ニウム塩含有ポリメタクリル酸メチル,ポリビニルアニ
リン,ポリビニルピロール,ポリジアセチレン,ポリエ
チレンイミン等が挙げられる。これらの中でも導電性の
コントロールの点からは、導電性粒子分散樹脂が好まし
い。
【0046】抵抗層は、導電層よりも抵抗が高くなるよ
うに形成されており、体積抵抗率が106〜1012Ω・
cm、好ましくは107〜1011Ω・cmの層であり、
半導電性樹脂、導電性粒子分散絶縁樹脂などを用いるこ
とができる。半導電性樹脂としては、エチルセルロー
ス,ニトロセルロース,メトキシメチル化ナイロン,エ
トキシメチル化ナイロン,共重合ナイロン,ポリビニル
ピロリドン,カゼイン等の樹脂あるいはこれらの樹脂の
混合物などが挙げられる。導電性粒子分散絶縁樹脂とし
ては、カーボン,アルミニウム,酸化インジウム,酸化
チタン等の導電性粒子をウレタン,ポリエステル,酢酸
ビニル−塩化ビニル共重合体,ポリメタクリル酸等の絶
縁樹脂中に、少量分散して抵抗を調節したものなどが挙
げられる。
【0047】また、抵抗層の膜厚は帯電性の点から1μ
m〜500μm、特には50μm〜200μmが好まし
い。さらに抵抗層を2層に分けて内部抵抗層と表面抵抗
層を構成し4層構成としてもよい。以下、内部抵抗層と
表面抵抗層について説明する。
【0048】内部抵抗層は下層の導電層よりも抵抗が高
くなるように形成されており、導電層の体積抵抗率より
も10〜106倍、特には102〜105倍の範囲で抵抗
が高くなっていることが好ましい。内部抵抗層の体積抵
抗率は106Ω・cm〜1012Ω・cmの範囲、特には
107Ω・cm〜1011Ω・cmの範囲が好ましい。ま
た、内部抵抗層の膜厚は、1μm〜450μm、特には
50μm〜200μmの範囲が好ましい。
【0049】内部抵抗層形成用材料としては、エチルセ
ルロース,ニトロセルロース,メトキシメチル化ナイロ
ン,エトキシメチル化ナイロン,共重合ナイロン,ポリ
ビニルピロリドン,カゼイン等の樹脂あるいはこれらの
樹脂の混合物あるいはこれらの樹脂に少量の導電性粒子
を分散させたものなどの半導電性樹脂、カーボン,アル
ミニウム,酸化インジウム,酸化チタン等の導電性粒子
をウレタン,ポリエステル,酢酸ビニル−塩化ビニル共
重合体,ポリメタクリル酸エステル等の絶縁樹脂中に、
少量分散して抵抗を調節したものなどの導電性粒子分散
絶縁樹脂、エピクロルヒドリンゴム,エピクロルヒドリ
ン−コチレンオキシドゴム,ポリウレタンゴム,エポキ
ンゴム,ブチルゴム,クロロプレンゴム,スチレン−ブ
タジエンゴム等のゴムあるいはこれらのゴムの混合物あ
るいはこれらのゴムに導電性粒子を分散含有させたもの
などの半導電性ゴムなどが挙げられる。これらの中でも
エピクロルヒドリンゴム,エピクロルヒドリン−エチレ
ンオキシドゴムなどの半導電性ゴムが好ましい。
【0050】可塑剤としてはフタル酸ジブチル等のフタ
ル酸系化合物、リン酸トリクレジル等のリン酸系化合
物、アルキルエポキシステアレート等のエポキシ系化合
物などが挙げられる。
【0051】内部抵抗層が樹脂で形成されている場合、
柔軟性の点から樹脂の引張弾性係数は200kgf/m
2以下、特には50kgf/mm2〜150kgf/m
2の範囲が好ましい。また、ゴムで形成されている場
合、前述したゴム硬度で35度以下特には10度〜30
度の範囲が好ましい。
【0052】表面抵抗層は、内部抵抗層の場合と同様に
導電層よりも抵抗が高くなるように形成されており、導
電層の体積抵抗率よりも10〜106倍、特には102
105倍の範囲で抵抗が高くなっていることが好まし
い。また、表面抵抗層の抵抗は内部抵抗層のそれより低
くても高くてもまた同じでもよい。帯電の均一性の点か
らは、内部抵抗層の抵抗は表面抵抗層のそれよりも1〜
50倍、特には2〜10倍高い方が好ましい。表面抵抗
層の体積低効率は106Ω・cm〜1012Ω・cmの範
囲、特には107Ω・cm〜1011Ω・cmの範囲が好
ましい。また、表面抵抗層の膜厚は、下層の内部抵抗層
の柔軟性をそこなわないように内部抵抗層の膜厚よりも
薄くすることが望ましく、0.1μm〜50μm、特に
は1μm〜30μmが好ましい。
【0053】表面抵抗層形成用材料としては、前述した
ような半導電性樹脂や導電性粒子分散絶縁樹脂などの樹
脂が挙げられる。
【0054】帯電用部材においてはこれらの層の他に、
各層の接着性を向上させる接着層などの他の層を設けて
もよい。
【0055】帯電用部材は例えば、以下のようにして製
造される。
【0056】まず、帯電用部材の導電性基体として金属
棒を用意する。弾性層の材料をこの金属棒の上に熔融成
型,注入成型,浸漬塗工あるいはスプレー塗工等により
成型し弾性層を設ける。
【0057】次に導電層の材料を弾性層の上に熔融成
型,注入成型,浸漬塗工あるいはスプレー塗工等により
成型し導電層を設ける最後に抵抗層の材料を導電層の上
に浸漬塗工,スプレー塗工,グラビア塗工等により塗装
し抵抗層を設ける。
【0058】本発明の電子写真感光体は、例えば図9に
示すような電子写真装置に適用することができる。この
装置は、ドラム状の電子写真感光体12の周面上に一次
直接帯電用部材14a、像露光手段15、現像手段8、
転写帯電手段9、およびクリーニング手段10が配置さ
れている。
【0059】電子写真感光体12上に接触配置されてい
る一次直接帯電用部材14に、外部より電圧(例えば2
00V以上2000V以下の直流電圧とピーク間電圧4
000V以下の交流電圧を重畳した脈流電圧)を印加
し、電子写真感光体12表面を帯電させ、像露光手段1
7によって原稿上の画像を感光体に像露光して静電潜像
を形成する。次に現像手段8中の現像剤を感光体に付着
させることにより、感光体上の静電潜像を現像(可視像
化)し、さらに感光体上の現像剤を転写帯電手段9によ
って紙などの被転写部材13に転写し、クリーニング手
段10によって転写時に紙に転写されずに感光体上に残
った現像剤を回収する。
【0060】直接帯電用部材を除電帯電に用いる場合、
例えば、図10に示すような電子写真装置に適用するこ
とができる。この装置では、電子写真感光体12の周面
上に一次帯電用コロナ帯電器14b、像露光手段15、
現像手段8、転写帯電用コロナ帯電器部材9、クリーニ
ング手段10及び除電帯電用直接帯電部材16が配置さ
れている。
【0061】電子写真感光体12上に接触配置されてい
る除電帯電用直接帯電部材16に電圧(例えば交流ピー
ク間電圧500〜2000V)を印加し電子写真感光体
上の電荷を除電することができる。
【0062】本発明の電子写真感光体に接触させる直接
帯電用部材の設置については特定の方法に限らず、帯電
用部材は固定方式、感光体と同方向または逆方向で回転
等の移動方式いずれの方式を用いることもできる。さら
に直接帯電用部材に感光体上の現像剤クリーニング装置
として機能させることも可能である。
【0063】直接帯電における帯電用部材への印加電
圧、印加方法に関しては、各々の電子写真装置の仕様に
もよるが瞬時に所望する電圧を印加する方式の他にも感
光体の保護の目的で段階的に印加電圧を上げていく方
式、直流に交流を重畳させた形で印加の場合ならば直流
→交流または交流→直流の順序で電圧を印加する方式を
とることができる。
【0064】直接帯電用部材を電子写真装置の一次帯電
に用いる場合、印加する電圧としては、画像出力領域の
電子写真感光体に対して直流電圧と交流電圧を重畳する
ことが好ましい。
【0065】転写帯電に用いる場合は、直流電圧である
ことが好ましい。
【0066】除電帯電に用いる場合、交流電圧を印加す
ることが好ましい。
【0067】また、本発明においては、画像露光、現像
およびクリーニング等のプロセスは静電写真の分野に公
知の任意の方法を採用することができ、現像剤の種類な
ど特定のものに限定されるものではない。本発明の電子
写真感光体は複写機だけでなく、レザープリンターやC
RTプリンター、ファクシミリのプリンター及び電子写
真式製版システムなどの電子写真応用分野にも用いるこ
とができる。
【0068】図11に、本発明の電子写真感光体を有す
る電子写真装置を、ファクシミリのプリンターとして使
用する場合の一例をブロック図で示す。
【0069】また、ファクシミリのプリンターとして使
用する場合には、光像露光Lは受信データをプリントす
るための露光になる。図11はこの場合の1例をブロッ
ク図で示したものである。
【0070】コントローラ111は画像読取部110と
プリンター119を制御する。コントローラ111の全
体はCPU117により制御されている。画像読取部か
らの読取データは、送信回路113を通して相手局に送
信される。相手局から受けたデータは受信回路112を
通してプリンター119に送られる。画像メモリには所
定の画像データが記憶される。プリンタコントローラ1
18はプリンター119を制御している。114は電話
である。
【0071】回線115から受信された画像(回線を介
して接続されたリモート端末からの画像樹脂)は、受信
回路112で復調された後、CPU117は画像情報の
復号処理を行ない順次画像メモリ116に格納される。
そして、少なくとも1ページの画像がメモリ116に格
納されると、そのページの画像記録を行なう。CPU1
17は、メモリ116より1ページの画像情報を読み出
しプリンタコントローラ118に復号化された1ページ
の画像情報を送出する。プリンタコントローラ118
は、CPU117からの1ページの画像情報を受け取る
とそのページの画像情報記録を行なうべく、プリンタ1
19を制御する。
【0072】尚、CPU117は、プリンタ119によ
る記録中に、次のページの受信を行なっている。
【0073】以上の様に、画像の受信と記録が行なわれ
る。
【0074】以下に本発明の実施例に使用する帯電用部
材の製造例を示す。
【0075】(製造例1)帯電用部材を以下のようにし
て製造した。ただし、部は重量部を示す。
【0076】まず、φ3mm,長さ240mmの鉄芯を
軸に、クロロプレンゴムでJIS−6301に基づいた
JIS−A型測定器により測定したゴム硬度で15°
(TECLOCK社製ゴム硬度計[テクロックGS−7
06])、φ10mm,長さ220mmになるように溶
融成型し、膜厚3.5mmの弾性層を形成した。
【0077】次に導電性カーボン粒子分散ポリウレタン
塗料(シントロン:神東塗料製)を弾性層の上に浸漬塗
工し、乾燥後、膜厚1mmの導電層を設けた。
【0078】次にエピクロルヒドリンゴム(ヒドリン,
日本ゼオン製)10部、トリクレジルホスフェート(T
CP)1部、酸化亜鉛0.3部、粉末イオウ0.2部、
加硫促進剤(トリメルカプトトリアジン)0.1部、T
HF90部を混合し、導電層の上に浸漬塗工し、乾燥後
膜厚90μmの内部抵抗層を設けた。
【0079】次に導電性カーボン(ケッツェンブラッ
ク,ライオン製)1部、メトキシメチル化ナイロン19
部、界面活性剤(ソルビトール,味の素製)0.01部
をメタノール80部に混合し、ボールミル分散し、表面
抵抗層塗液を作成した。この塗液を内部抵抗層の上にス
プレー塗工し、乾燥後、膜厚が10μmとなるように表
面抵抗層を設け、直接帯電用部材No.1(ローラー
状)を製造した。
【0080】なお、導電層と内部抵抗層と表面抵抗層は
それぞれAlシート上に別途浸漬塗工し、体積抵抗率を
測定した。
【0081】体積抵抗率の測定はHewlett Packard社の1
6008A Resistivity cellを用いて印加電圧10V温度2
2℃湿度60%下で測定した。
【0082】測定結果は導電層が4×104Ω・cm,
内部抵抗層が7×109Ω・cm,表面抵抗層が2×1
9Ω・cmであった。
【0083】(製造例2)クロロプレンゴム100重量
部に導電性カーボン(ケッツェンブラック,ライオン
製)5重量部界面活性剤(ソルビトール、味の素製)を
熔融混練し、中心にφ5×250mmのステンレス軸を
通じてφ18×210mmになるように成型し、ローラ
ー形状帯電用部材の導電性弾性層を設けた。
【0084】この転写帯電用部材の体積抵抗を温度22
℃、湿度60%の環境で測ると4×106Ω・cmであ
る。
【0085】このように、直接帯電用部材No.2(ロ
ーラー状)を製造した。
【0086】(製造例3)次にクロロプレンゴム100
重量部に導電性カーボン5重量部を熔融混練し、中心に
2mm×240mmのステンレス板の上に図3のように
自由長10mm×220mmになるように成型し、ブレ
ード形状帯電用部材の導電性弾性層を設けた。この除電
帯電用部材の体積抵抗を測ると4×104Ω・cmであ
る。
【0087】次にナイロン四元共重合体(CM8000
東レ製)9部、導電製カーボン(コンダクテックスC−
900,コロンビアカーボン社製)1部,シリコンオイ
ル(SH28PA,東レシリコーン製)0.001部を
エタノール90部に加えボールミルにて分散した。
【0088】前記帯電用部材の導電性弾性層の上に浸漬
塗工し、乾燥後膜厚100μmの抵抗層を設け、図5に
示すようなブレード形状帯電用部材を製造した。アルミ
シート上に同様に抵抗層を設け、体積抵抗を測定し、9
×109Ω・cmであった。このように、直接帯電部材
No.3(ブレード状)を製造した。
【0089】次に本発明を実施例に従って説明する。な
お実施例中、特記しない限り、部は重量部を表す。
【0090】
【実施例】
(実施例1)30φ、254mmのAlシリンダーを基
体とした。これに、以下の材料より構成される塗料を基
体上に浸漬法で塗布し、140℃、30分熱硬化して1
8μの導電層を形成した。
【0091】 導電性顔料:酸化スズコート処理酸化チタン ……10部 抵抗調節用顔料:酸化チタン ……10部 結着樹脂:フェノール樹脂 ……10部 レベリング剤:シリコンオイル ……0.001部 溶剤:メタノール/メチルセロソルブ=1/1 ……20部 次に、この上にN−メトキシメチル化ナイロン3部と共
重合ナイロン3部とをメタノール65部とn−ブタノー
ル30部とに溶解した溶液を浸漬法で塗布して0.5μ
の下引き層を形成した。
【0092】次に、下記構造式のジスアゾ顔料3部、ポ
リビニルベンザール(ベンザール化率80%、重量平均
分子量11000)2部および
【0093】
【化9】 シクロヘキサノン80部をφ1mmガラスビーズを用い
たサンドミル装置で24時間分散した後、メチルエチル
ケトン115部を加えて電荷発生層用分散液を得た。こ
れを前記下引き層上に浸漬法で塗布し、0.2μの電荷
発生層を形成した。次に、下記構造式の化合物10部、
【0094】
【化10】 下記の共重合体10部を、
【0095】
【化11】 モノクロルベンゼン50部、ジクロルメタン10部に溶
解した。この塗料を前述の電荷発生層の上に浸漬法で塗
布し、20μの電荷輸送層を形成した。
【0096】(実施例2)次の組成を有する共重合体を
用いて電荷輸送層を形成したことを除いては、
【0097】
【化12】 実施例1と同様に感光体を作成した。
【0098】(比較例1)ポリカーボネートA(重量平
均分子量3.0×104)を用いて電荷輸送層を形成し
たことを除いては、実施例1と同様に感光体を作成し
た。
【0099】得られた感光体について、直接帯電部材に
よる影響を調べた。方法は、感光体に1kgの荷重で直
接帯電部材No.1を付着させ、1ケ月経過した後に顕
微鏡でクラックの有無を観察した。また、感度の測定及
び画像を実際のレーザービームプリンターに装着して行
なった。レーザービームプリンターは、キヤノン製LB
P−LXに直接帯電部材No.1を一次帯電部材として
装着したものを用いた。結果を表1に示す。一次帯電は
直流電圧−660V交流ピーク間電圧2000Vを印加
した。
【0100】(実施例3)下記構造式の化合物5部及び
【0101】
【化13】 下記構造式の化合物5部、
【0102】
【化14】 下記の共重合体10部を用いて電荷輸送層を形成したこ
とを除いては、実施例1と同様に感光体を作成した。
【0103】
【化15】 (比較例2)ポリカーボネートZ(重量平均分子量4.
6×104)を用いて電荷輸送層を形成したことを除い
ては、実施例3と同様に感光体を作成した。
【0104】実施例3,比較例1の評価は実施例1と同
様に行なった。その結果を表8に示す。
【0105】
【表8】 (実施例4)30φ、254mmのAlシリンダーを基
体とした。これに、以下の材料より構成される塗料を基
体上に浸漬法で塗布し、140℃、30分熱硬化して1
8μの導電層を形成した。
【0106】 導電性顔料:酸化スズコート処理酸化チタン ……10部 抵抗調節用顔料:酸化チタン ……10部 結着樹脂:フェノール樹脂 ……10部 レベリング剤:シリコンオイル ……0.001部 溶剤:メタノール/メチルセロソルブ=1/1 ……20部 次に、この上にN−メトキシメチル化ナイロン3部と共
重合ナイロン3部とをメタノール65部とn−ブタノー
ル30部とに溶解した溶液を浸漬法で塗布して0.5μ
の下引き層を形成した。
【0107】次に、下記構造式のジスアゾ顔料3部、ポ
リビニルベンザール(ベンザール化率80%、重量平均
分子量11000)2部および
【0108】
【化16】 シクロヘキサノン80部をφ1mmガラスビーズを用い
たサンドミル装置で24時間分散した後、メチルエチル
ケトン115部を加えて電荷発生層用分散液を得た。こ
れを前記下引き層上に浸漬法で塗布し、0.2μの電荷
発生層を形成した。次に、下記構造式の化合物10部、
【0109】
【化17】 下記の共重合体10部を、
【0110】
【化18】 モノクロルベンゼン50部、ジクロルメタン10部に溶
解した。この塗料を前述の電荷発生層の上に浸漬法で塗
布し、20μの電荷輸送層を形成した。
【0111】(実施例5)次の組成を有する共重合体を
用いて電荷輸送層を形成したことを除いては、
【0112】
【化19】 実施例4と同様に感光体を作成した。
【0113】(比較例3)ポリカーボネートA(重量平
均分子量3.0×104)を用いて電荷輸送層を形成し
たことを除いては、実施例4と同様に感光体を作成し
た。
【0114】(実施例6)下記構造式の化合物10部及
【0115】
【化20】 下記の共重合体10部を用いて電荷輸送層を形成したこ
とを除いては、実施例4と同様に感光体を作成した。
【0116】
【化21】 (比較例4)ポリカーボネートZ(重量平均分子量4.
6×104)を用いて電荷輸送層を形成したことを除い
ては、実施例3と同様に感光体を作成した。
【0117】実施例6,比較例4の評価は実施例4と同
様に行なった。
【0118】得られた感光体について、直接帯電部材に
よる影響を調べた。方法は、感光体に1kgの荷重で直
接帯電部材No.2を付着させ、1ケ月経過した後に顕
微鏡でクラックの有無を観察した。また、感度の測定及
び画像を実際のレーザービームプリンターに装着して行
なった。レーザービームプリンターは、キヤノン製LB
P−LXに直接帯電部材No.2を転写帯電部材として
装着したものを用いた。結果を表9に示す。転写帯電は
直流電圧+500Vを印加した。
【0119】
【表9】 (実施例7)30φ、254mmのAlシリンダーを基
体とした。これに、ダイヤモンドバイトで切削し、十点
平均表面粗さ±0.4μmピッチ150μmの切削表面
とした。
【0120】次に、この上にN−メトキシメチル化ナイ
ロン3部と共重合ナイロン3部とをメタノール65部と
n−ブタノール30部とに溶解した溶液を浸漬法で塗布
して0.5μの下引き層を形成した。
【0121】次に、x型メタルフリーフタロシアニン3
部、ポリビニルベンザール(ベンザール化率80%、重
量平均分子量11000)2部およびシクロヘキサノン
80部をφ1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置
で24時間分散した後、メチルエチルケトン115部を
加えて電荷発生層用分散液を得た。これを前記下引き層
上に浸漬法で塗布し、0.2μの電荷発生層を形成し
た。次に、下記構造式の化合物10部、
【0122】
【化22】 下記の共重合体10部を、
【0123】
【化23】 モノクロルベンゼン50部、ジクロルメタン10部に溶
解した。この塗料を前述の電荷発生層の上に浸漬法で塗
布し、20μの電荷輸送層を形成した。
【0124】(実施例8)次の組成を有する共重合体を
用いて電荷輸送層を形成したことを除いては、
【0125】
【化24】 実施例7と同様に感光体を作成した。
【0126】(比較例5)ポリカーボネートA(重量平
均分子量3.0×104)を用いて電荷輸送層を形成し
たことを除いては、実施例7と同様に感光体を作成し
た。
【0127】得られた感光体について、直接帯電部材に
よる影響を調べた。方法は、感光体に1kgの荷重で直
接帯電部材No.3を付着させ、1ケ月経過した後に顕
微鏡でクラックの有無を観察した。また、感度の測定及
び画像を実際のレーザービームプリンターに装着して行
なった。レーザービームプリンターは、キヤノン製LB
P−LXのクリーニング装置と一次帯電の間の除電帯電
装置を、直接帯電部材No.3による除電帯電直接帯電
装置に改造したものを用いた。結果を表9に示す。除電
帯電は交流ピーク間電圧1400Vを印加した。
【0128】
【表10】 (実施例9)30φ、254mmのAlシリンダーを基
体とした。これに、以下の材料より構成される塗料を基
体上に浸漬法で塗布し、140℃、30分熱硬化して1
8μの導電層を形成した。
【0129】 導電性顔料:酸化スズコート処理酸化チタン……10部
(重量部、以下同) 抵抗調節用顔料:酸化チタン………………………10部 結着樹脂:フェノール樹脂…………………………10部 レベリング剤:シリコンオイル……………0.001部 溶剤:メタノール/メチルセロソルブ=1/1…20部 次に、この上にN−メトキシメチル化ナイロン3部と共
重合ナイロン3部とをメタノール65部とn−ブタノー
ル30部とに溶解した溶液を浸漬法で塗布して0.5μ
の下引き層を形成した。
【0130】次に、下記構造式
【0131】
【化25】 のジスアゾ顔料3部、ポリビニルベンザール(ベンザー
ル化率80%、重量平均分子量11000)2部および
シクロヘキサノン80部をφ1mmガラスビーズを用い
たサンドミル装置で24時間分散した後、メチルエチル
ケトン115部を加えて電荷発生層用分散液を得た。こ
れを前記下引き層上に浸漬法で塗布し、0.2μの電荷
発生層を形成した。次に、下記構造式の電荷輸送材10
部と、
【0132】
【化26】 下記の共重合体10部を
【0133】
【化27】 モノクロルベンゼン50部、ジクロルメタン10部に溶
解した。この塗料を前述の電荷発生層の上に浸漬法で塗
布し、20μの電荷輸送層を形成した。
【0134】(実施例10)次の構造を有する共重合体
を用いて電荷輸送層を形成したことを除いては、実施例
9と同様に感光体を作成した。
【0135】
【化28】 (比較例6)ポリカーボネートA(重量平均分子量3.
0×10-4)を用いて電荷輸送層を形成したことを除い
ては、実施例9と同様に感光体を作成した。
【0136】得られた感光体について、直接帯電部材に
よる影響を調べた。方法は、感光体に1kgの荷重で直
接帯電部材No.1を付着させ、1ケ月経過した後に顕
微鏡でクラックの有無を観察した。また、感度の測定及
び画像を実際のレーザービームプリンターに装着して行
なった。レーザービームプリンターは、キヤノン製LB
P−LXに、直接帯電部材No.1を一次帯電部材とし
て装着したものを用いた。結果を表1に示す。一次帯電
は直流電圧−660v交流ピーク間電圧2000Vを印
加した。
【0137】(実施例11)電荷発生層までを実施例9
と同様に形成した。次に、下記構造式の電荷輸送材5
部、及び
【0138】
【化29】 下記構造式の電荷輸送材5部、
【0139】
【化30】 下記構造の共重合体10部を用いて電荷輸送層を形成し
た。
【0140】
【化31】 (比較例7)ポリカーボネートZ(重量平均分子量3.
0×10-4)を用いて電荷輸送層を形成したことを除い
ては、実施例11と同様に感光体を作成した。
【0141】実施例11、比較例7の評価は実施例9と
同様に行なった。その結果を表11に示す。
【0142】(実施例12)下引き層までを実施例9と
同様に形成した。次に下記構造式のジスアゾ顔料3部、
【0143】
【化32】 ポリビニルブチラール(ブチラール化率70%、重量平
均分子量11000)2部およびシクロヘキサノン80
部をφ1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で2
4時間分散した後、メチルエチルケトン115部を加え
て電荷発生層用分散液を得た。これを前記下引き層上に
浸漬法で塗布し、0.2μの電荷発生層を形成した。次
に、下記構造式の電荷輸送材10部と、
【0144】
【化33】 下記の共重合体10部を
【0145】
【化34】 モノクロルベンゼン50部、ジクロルメタン10部に溶
解した。この塗料を前述の電荷発生層の上に浸漬法で塗
布し、20μの電荷輸送層を形成した。
【0146】(実施例13)次の組成を有する共重合体
を用いて電荷輸送層を形成したことを除いては、実施例
12と同様に感光体を作成した。
【0147】
【化35】 (比較例8)ポリカーボネートA(重量平均分子量3.
0×10-4)を用いて電荷輸送層を形成したことを除い
ては、実施例12と同様に感光体を作成した。
【0148】得られた感光体について、直接帯電部材に
よる影響を調べた。方法は、感光体に1kgの荷重で直
接帯電部材No.2を付着させ、1ケ月経過した後に顕
微鏡でクラックの有無を観察した。また、感度の測定及
び画像を実際のレーザービームプリンターに装着して行
なった。レーザービームプリンターは、キヤノン製LB
P−LXに、直接帯電部材No.2を転写帯電部材とし
て装着したものを用いた。結果を表11に示す。転写帯
電は直流電圧+500vを印加した。
【0149】(実施例14)下記構造式の化合物10
部、
【0150】
【化36】 及び、下記の共重合体10部
【0151】
【化37】 を用いて電荷輸送層を形成したことを除いては、実施例
12と同様に感光体を作成した。
【0152】(比較例9)ポリカーボネートZ(重量平
均分子量3.0×10-4)を用いて電荷輸送層を形成し
たことを除いては、実施例14と同様に感光体を作成し
た。
【0153】実施例14、比較例9の評価は実施例12
と同様に行なった。その結果を表11に示す。
【0154】(実施例15)30φ、254mmのAl
シリンダーを基体とした。これに、ダイヤモンドバイト
で切削し、十点平均表面粗さ0.4μm、ピッチ150
μmの切削表面とした。
【0155】次に、この上にN−メトキシメチル化ナイ
ロン3部と共重合ナイロン3部とをメタノール65部と
n−ブタノール30部とに溶解した溶液を浸漬法で塗布
して0.5μの下引き層を形成した。
【0156】次にx型メタルフリーフタロシアニン3
部、ポリビニルベンザール(ベンザール化率80%、重
量平均分子量11000)2部およびシクロヘキサノン
80部をφ1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置
で24時間分散した後、メチルエチルケトン115部を
加えて電荷発生層用分散液を得た。これを前記下引き層
上に浸漬法で塗布し、0.2μの電荷発生層を形成し
た。次に、下記構造式の電荷輸送材10部と、
【0157】
【化38】 下記の共重合体10部を
【0158】
【化39】 モノクロルベンゼン50部、ジクロルメタン10部に溶
解した。この塗料を前述の電荷発生層の上に浸漬法で塗
布し、20μの電荷輸送層を形成した。
【0159】(実施例16)次の構造を有する共重合体
を用いて電荷輸送層を形成したことを除いては、実施例
15と同様に感光体を作成した。
【0160】
【化40】 (比較例10)ポリカーボネートA(重量平均分子量
3.0×10-4)を用いて電荷輸送層を形成したことを
除いては、実施例7と同様に感光体を作成した。
【0161】得られた感光体について、直接帯電部材に
よる影響を調べた。方法は、感光体に1kgの荷重で直
接帯電部材No.3を付着させ、1ケ月経過した後に顕
微鏡でクラックの有無を観察した。また、感度の測定及
び画像を実際のレーザービームプリンターに装着して行
なった。レーザービームプリンターは、キヤノン製LB
P−LXのクリーニング装置と一次帯電器の間の除電帯
電装置を、直接帯電部材No.3による除電帯電直接帯
電装置に設置改造したものを用いた。結果を表11に示
す。除電帯電は交流ピーク間電圧1400vを印加し
た。
【0162】
【表11】 [実施例17]30φ、254mmのAlシリンダーを
基体とした。これに、以下の材料より構成される塗料を
基体上に浸漬法で塗布し、140℃、30分熱硬化して
18μの導電層を形成した。
【0163】 導電性顔料:酸化スズコート処理酸化チタン……10部
(重量部、以下同) 抵抗調節用顔料:酸化チタン………………………10部 結着樹脂:フェノール樹脂…………………………10部 レベリング剤:シリコンオイル……………0.001部 溶剤:メタノール/メチルセロソルブ=1/1…20部 次に、この上にN−メトキシメチル化ナイロン3部と共
重合ナイロン3部とをメタノール65部とn−ブタノー
ル30部とに溶解した溶液を浸漬法で塗布して0.5μ
の下引き層を形成した。
【0164】次に、下記構造式のジスアゾ顔料3部、
【0165】
【化41】 ポリビニルベンザール(ベンザール化率80%、重量平
均分子量11000)2部およびシクロヘキサノン80
部をφ1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で2
4時間分散した後、メチルエチルケトン115部を加え
て電荷発生層用分散液を得た。これを前記下引き層上に
浸漬法で塗布し、0.2μの電荷発生層を形成した。次
に、下記構造式の電荷輸送材10部と、
【0166】
【化42】 下記の共重合体10部
【0167】
【化43】 をモノクロルベンゼン50部、ジクロルメタン10部に
溶解した。この塗料を前述の電荷発生層の上に浸漬法で
塗布し、20μの電荷輸送層を形成した。
【0168】[実施例18]次の構造を有する共重合体
を用いて電荷輸送層を形成したことを除いては、実施例
17と同様に感光体を作成した。
【0169】
【化44】 [比較例11]ポリカーボネートA(重量平均分子量
3.0×10-4)を用いて電荷輸送層を形成したことを
除いては、実施例17と同様に感光体を作成した。
【0170】得られた感光体について、直接帯電部材に
よる影響を調べた。方法は、感光体に1kgの荷重で直
接帯電部材No.1を付着させ、1ケ月経過した後に顕
微鏡でクラックの有無を観察した。また、感度の測定及
び画像を実際のレーザービームプリンターに装着して行
なった。レーザービームプリンターは、キヤノン製LB
P−LXに直接帯電部材No.1を一次帯電部材として
装着したものを用いた。結果を表1に示す。一次帯電は
直流電圧−660v交流ピーク間電圧2000vを印加
した。
【0171】[実施例19]電荷発生層までを実施例1
7と同様に形成した。次に、下記構造式の電荷輸送材5
部、
【0172】
【化45】 及び下記構造式の電荷輸送材5部、
【0173】
【化46】 下記構造の共重合体10部を用いて電荷輸送層を形成し
た。
【0174】
【化47】 [比較例12]ポリカーボネートZ(重量平均分子量
3.0×10-4)を用いて電荷輸送層を形成したことを
除いては、実施例3と同様に感光体を作成した。
【0175】実施例19、比較例12の評価は実施例1
7と同様に行なった。その結果を表12に示す。
【0176】[実施例20]下引き層までを実施例17
と同様に形成した。次に下記構造式のジスアゾ顔料3
部、
【0177】
【化48】 ポリビニルブチラール(ブチラール化率70%、重量平
均分子量11000)2部およびシクロヘキサノン80
部をφ1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で2
4時間分散した後、メチルエチルケトン115部を加え
て電荷発生層用分散液を得た。これを前記下引き層上に
浸漬法で塗布し、0.2μの電荷発生層を形成した。次
に、下記構造式の電荷輸送材10部と、
【0178】
【化49】 下記の共重合体10部
【0179】
【化50】 をモノクロルベンゼン50部、ジクロルメタン10部に
溶解した。この塗料を前述の電荷発生層の上に浸漬法で
塗布し、20μの電荷輸送層を形成した。
【0180】[実施例21]次の組成を有する共重合体
を用いて電荷輸送層を
【0181】
【化51】 形成したことを除いては、実施例20と同様に感光体を
作成した。
【0182】[比較例13]ポリカーボネートA(重量
平均分子量3.0×10-4)を用いて電荷輸送層を形成
したことを除いては、実施例4と同様に感光体を作成し
た。
【0183】得られた感光体について、直接帯電部材に
よる影響を調べた。方法は、感光体に1kgの荷重で直
接帯電部材No.2を付着させ、1ケ月経過した後に顕
微鏡でクラックの有無を観察した。また、感度の測定及
び画像を実際のレーザービームプリンターに装着して行
なった。レーザービームプリンターは、キヤノン製LB
P−LXに、直接帯電部材No.2を転写帯電部材とし
て装着したものを用いた。結果を表12に示す。転写帯
電は直流電圧+500vを印加した。
【0184】[実施例22]下記構造式の化合物10
部、
【0185】
【化52】 及び、下記の共重合体10部
【0186】
【化53】 を用いて電荷輸送層を形成したことを除いては、実施例
20と同様に感光体を作成した。
【0187】[比較例14]ポリカーボネートZ(重量
平均分子量3.0×10-4)を用いて電荷輸送層を形成
したことを除いては、実施例6と同様に感光体を作成し
た。
【0188】実施例22、比較例14の評価は実施例2
0と同様に行なった。その結果を表12に示す。
【0189】[実施例23]30φ、254mmのAl
シリンダーを基体とした。これに、ダイヤモンドバイト
で切削し、十点平均表面粗さ0.4μm、ピッチ150
μmの切削表面とした。
【0190】次に、この上にN−メトキシメチル化ナイ
ロン3部と共重合ナイロン3部とをメタノール65部と
n−ブタノール30部とに溶解した溶液を浸漬法で塗布
して0.5μの下引き層を形成した。
【0191】次にx型メタルフリーフタロシアニン3
部、ポリビニルベンザール(ベンザール化率80%、重
量平均分子量11000)2部およびシクロヘキサノン
80部をφ1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置
で24時間分散した後、メチルエチルケトン115部を
加えて電荷発生層用分散液を得た。これを前記下引き層
上に浸漬法で塗布し、0.2μの電荷発生層を形成し
た。次に、下記構造式の電荷輸送材10部と、
【0192】
【化54】 下記の共重合体10部を
【0193】
【化55】 モノクロルベンゼン50部、ジクロルメタン10部に溶
解した。この塗料を前述の電荷発生層の上に浸漬法で塗
布し、20μの電荷輸送層を形成した。
【0194】[実施例24]次の構造を有する共重合体
を用いて電荷輸送層を形成したことを除いては、実施例
23と同様に感光体を作成した。
【0195】
【化56】 [比較例15]ポリカーボネートA(重量平均分子量
3.0×10-4)を用いて電荷輸送層を形成したことを
除いては、実施例23と同様に感光体を作成した。
【0196】得られた感光体について、直接帯電部材に
よる影響を調べた。方法は、感光体に1kgの荷重で直
接帯電部材No.3を付着させ、1ケ月経過した後に顕
微鏡でクラックの有無を観察した。また、感度の測定及
び画像を実際のレーザービームプリンターに装着して行
なった。レーザービームプリンターは、キヤノン製LB
P−LXのクリーニング装置と一次帯電器の間の除電帯
電装置を、直接帯電部材No.3による除電帯電直接帯
電装置に設置改造したものを用いた。結果を表12に示
す。除電帯電は交流ピーク間電圧1400Vを印加し
た。
【0197】その結果を表12に示す。
【0198】
【表12】
【0199】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体は、高感度の電
子写真特性を損なわずにクラックの発生を押えることが
可能であり、取扱性が容易で、かつ感光体回りの設計に
おいて、特に直接帯電の部材の設計ラチチュードを広く
とることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体とともに使用されるロ
ーラー形状の直接帯電部材を示し、(a)は軸心に垂直
な面における断面図、(b)は軸方向に沿った断面図。
【図2】2層のローラー形状の直接帯電部材を示し、
(a)は軸心に垂直な面における断面図、(b)は軸方
向に沿った断面図。
【図3】3層のローラー形状の直接帯電部材を示し、
(a)は軸心に垂直な面における断面図、(b)は軸方
向に沿った断面図。
【図4】4層のローラー形状の直接帯電部材を示し、
(a)は軸心に垂直な面における断面図、(b)は軸方
向に沿った断面図。
【図5】ブレード形状の直接帯電部材の軸心に垂直な面
における断面図。
【図6】ベルト形状の直接帯電部材の軸心に垂直な面に
おける断面図。
【図7】ブラシ形状の直接帯電部材の縦断面図。
【図8】平板形状の直接帯電部材の縦断面図。
【図9】本発明の電子写真感光体及び一次帯電用直接帯
電部材を有する電子写真装置の概略的縦断面図。
【図10】本発明の電子写真感光体及び除電帯電用直接
帯電部材を有する電子写真装置の概略的縦断面図。
【図11】本発明の電子写真感光体を有する電子写真装
置を備えたファクシミリブロック図。
【符号の説明】
1 導電性支持体 2 導電性弾性層 3 抵抗層 3a 内部抵抗層 3b 表面抵抗層 4 導電層 5 弾性層 6 ベルト用回転軸 7a 帯電用ブラシ 7b 帯電用平板 8 現像手段 9 転写帯電手段 10 クリーニング手段 12 電子写真感光体 13 被転写部材 14a 一次直接帯電用部材 14b 一次帯電用コロナ帯電器 16 除電帯電用直接帯電部材 17 像露光手段 101 ドラム型感光体 102 一次帯電手段 103 露光部 104 現像手段 105 転写手段 106 クリーニング手段 108 像定着手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相野谷 英之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 青砥 寛 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 葉波 信之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 田中 久巳 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 間山 進也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 平野 秀敏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも直接帯電を印加される、導電
    性基体と感光層を有する電子写真感光体において、前記
    感光層が下記一般式[I]及び[II]で示される構造の
    ランダム共重合体を含有することを特徴とする電子写真
    感光体。 【化1】 (式中、Aは酸素原子またはイオウ原子、R1〜R8は水
    素原子、メチル基、エチル基、水酸基、又はハロゲン原
    子を示し、Bは芳香族から誘導される2官能基を示
    す。)
  2. 【請求項2】 請求項1の電子写真感光体と帯電手段、
    現像手段およびクリーニング手段の少くともひとつを一
    体に支持してユニットを形成し、装置本体に着脱自在な
    ユニットである事を特徴とする装置ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1の電子写真感光体、静電潜像形
    成手段、形成した静電潜像を現像する手段および現像し
    た像を転写材に転写する手段を有する事を特徴とする電
    子写真装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の電子写真感光体を有する電子
    写真装置およびリモート端末からの画像情報を受信する
    受信手段を有する事を特徴とするファクシミリ。
  5. 【請求項5】 少なくとも直接帯電を印加される、導電
    性基体と感光層を有する電子写真感光体において、前記
    感光層が下記一般式[III] 【化2】 (式中、A’は炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖あるいは
    環状アルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、ア
    リーレンジアルキリデン基、−O−.−CO−,−SO
    −または−SO2−を示し、R11,R12,R13およびR
    14は水素、ハロゲン、炭素数1〜4のアルキル基または
    アルケニル基を示す。)で示される構成単位、および下
    記一般式[IV] 【化3】 (式中、R15はアルキレン基またはアルキリデン基、R
    16およびR17は炭素数1〜3のアルキル基、フェニル基
    または置換フェニル基、nは1〜200の整数を示
    す。)で示される構成単位を示し、かつ式[IV]で示さ
    れる構成単位が該共重合体の全重量に対して0.1〜5
    0重量%である共重合体を含有することを特徴とする電
    子写真感光体。
  6. 【請求項6】 請求項5の電子写真感光体と帯電手段、
    現像手段およびクリーニング手段の少くともひとつを一
    体に支持してユニットを形成し、装置本体に着脱自在な
    ユニットである事を特徴とする装置ユニット。
  7. 【請求項7】 請求項5の電子写真感光体、静電潜像形
    成手段、形成した静電潜像を現像する手段および現像し
    た像を転写材に転写する手段を有する事を特徴とする電
    子写真装置。
  8. 【請求項8】 請求項5の電子写真感光体を有する電子
    写真装置およびリモート端末からの画像情報を受信する
    受信手段を有する事を特徴とするファクシミリ。
JP4196128A 1992-06-30 1992-06-30 電子写真感光体、それを用いた電子写真装置及びファクシミリ Pending JPH0619150A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5823815A (en) * 1996-04-02 1998-10-20 Harness System Technologies Research, Ltd. Structure of interconnecting units with respective connectors

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5823815A (en) * 1996-04-02 1998-10-20 Harness System Technologies Research, Ltd. Structure of interconnecting units with respective connectors

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