JPH06191232A - 雪氷路用空気入りタイヤ - Google Patents
雪氷路用空気入りタイヤInfo
- Publication number
- JPH06191232A JPH06191232A JP4347203A JP34720392A JPH06191232A JP H06191232 A JPH06191232 A JP H06191232A JP 4347203 A JP4347203 A JP 4347203A JP 34720392 A JP34720392 A JP 34720392A JP H06191232 A JPH06191232 A JP H06191232A
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- Japan
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- tire
- snow
- groove
- shape
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 雪氷路面走行時の駆動性能および制動性能、
さらにはウェット路面での排水性にすぐれると共に、タ
イヤの正・逆転時にこれら性能に実質的に差を生じるこ
とのない雪氷路用空気入りタイヤを提供すること。 【構成】 本発明の雪氷路用空気入りタイヤは、トレッ
ド表面Ｔに多数のブロック３を形成したトレッドパター
ンを設け、各ブロック３にサイプ４を形成し、前記副溝
２を、タイヤ赤道線Ｍもしくはその付近から両ショルダ
ー部Ｓにかけて左右両側に、連続して延びるＶ字型形状
となるように配設し、一方の側の副溝２のＶ字形の頂点
から他方の側の副溝２のＶ字形の頂点のタイヤ幅方向位
置までの幅Ｗをトレッド接地幅ＴＷに対してＷ＝ＴＷ×
(0.５〜0.65) の範囲とし、さらに、前記副溝２のＶ字
形の各辺のタイヤ幅方向に対する傾斜角度θを鋭角側で
測定して20°〜60°としたこと。
さらにはウェット路面での排水性にすぐれると共に、タ
イヤの正・逆転時にこれら性能に実質的に差を生じるこ
とのない雪氷路用空気入りタイヤを提供すること。 【構成】 本発明の雪氷路用空気入りタイヤは、トレッ
ド表面Ｔに多数のブロック３を形成したトレッドパター
ンを設け、各ブロック３にサイプ４を形成し、前記副溝
２を、タイヤ赤道線Ｍもしくはその付近から両ショルダ
ー部Ｓにかけて左右両側に、連続して延びるＶ字型形状
となるように配設し、一方の側の副溝２のＶ字形の頂点
から他方の側の副溝２のＶ字形の頂点のタイヤ幅方向位
置までの幅Ｗをトレッド接地幅ＴＷに対してＷ＝ＴＷ×
(0.５〜0.65) の範囲とし、さらに、前記副溝２のＶ字
形の各辺のタイヤ幅方向に対する傾斜角度θを鋭角側で
測定して20°〜60°としたこと。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、雪氷路用空気入りタイ
ヤの改良に関し、さらに詳しくは雪氷路面走行時の駆動
性能および制動性能を高めると共に、湿潤路面 (ウェッ
ト路面) での排水性を向上させた雪氷路用空気入りタイ
ヤに関するものである。
ヤの改良に関し、さらに詳しくは雪氷路面走行時の駆動
性能および制動性能を高めると共に、湿潤路面 (ウェッ
ト路面) での排水性を向上させた雪氷路用空気入りタイ
ヤに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、粉塵や騒音などのスパイク公害に
対する規制が厳しくなっており、かつ規制区域も広がる
につれて、スタッドレスタイヤと称されるスパイクを有
さない雪氷路上走行用タイヤが開発され、脚光を浴びて
いる。そして、このスタッドレスタイヤは、トレッド表
面に形成したサイプおよび副溝などのエッジ効果等によ
り雪氷路上走行性能を改良したものが主流を占めてい
る。
対する規制が厳しくなっており、かつ規制区域も広がる
につれて、スタッドレスタイヤと称されるスパイクを有
さない雪氷路上走行用タイヤが開発され、脚光を浴びて
いる。そして、このスタッドレスタイヤは、トレッド表
面に形成したサイプおよび副溝などのエッジ効果等によ
り雪氷路上走行性能を改良したものが主流を占めてい
る。
【０００３】すなわち、図９は従来のスタッドレスタイ
ヤのトレッドパターンの一例を示す接地面図 (路面側か
ら見たもの、以下同じ) であり、トレッド表面Ｔにはタ
イヤ周方向ＥＥ′に形成された複数 (図９では３本) の
主溝１と、この主溝１と交わるタイヤ幅方向に形成され
た複数の副溝２によって、ブロック３が形成され、各ブ
ロック３には雪氷路上での運動性能を向上させるため
に、副溝２と平行に複数のサイプ４が形成されている。
ヤのトレッドパターンの一例を示す接地面図 (路面側か
ら見たもの、以下同じ) であり、トレッド表面Ｔにはタ
イヤ周方向ＥＥ′に形成された複数 (図９では３本) の
主溝１と、この主溝１と交わるタイヤ幅方向に形成され
た複数の副溝２によって、ブロック３が形成され、各ブ
ロック３には雪氷路上での運動性能を向上させるため
に、副溝２と平行に複数のサイプ４が形成されている。
【０００４】また、図10に示した従来の雪氷路用空気入
りタイヤでは、副溝２をタイヤ赤道線を頂点としてＶ字
形に配置すると共に、サイプ４をタイヤ幅方向に平行に
配置している。しかしながら、このような図10に示す従
来の雪氷路用空気入りタイヤにおいては、タイヤの正転
時には雪上駆動性能 (とくに雪上登坂性能) およびウェ
ット路面排水性がすぐれているものの、雪上制動性能が
劣り、またタイヤの逆転時には雪上制動性能がすぐれて
いるものの、雪上駆動性能およびウェット路面排水性が
劣る傾向があるため、タイヤの回転方向によてっ雪上駆
動性能、雪上制動性能、およびウェット路面排水性に性
能差を生じるという問題を包含していた。
りタイヤでは、副溝２をタイヤ赤道線を頂点としてＶ字
形に配置すると共に、サイプ４をタイヤ幅方向に平行に
配置している。しかしながら、このような図10に示す従
来の雪氷路用空気入りタイヤにおいては、タイヤの正転
時には雪上駆動性能 (とくに雪上登坂性能) およびウェ
ット路面排水性がすぐれているものの、雪上制動性能が
劣り、またタイヤの逆転時には雪上制動性能がすぐれて
いるものの、雪上駆動性能およびウェット路面排水性が
劣る傾向があるため、タイヤの回転方向によてっ雪上駆
動性能、雪上制動性能、およびウェット路面排水性に性
能差を生じるという問題を包含していた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来の雪氷路用空気入りタイヤにおける問題点を解決する
ためになされたものであって、雪氷路面走行時の駆動性
能および制動性能、さらにはウェット路面での排水性に
すぐれると共に、タイヤの正・逆転時にこれら性能に実
質的に差を生じることのない雪氷路用空気入りタイヤの
提供を目的するものである。
来の雪氷路用空気入りタイヤにおける問題点を解決する
ためになされたものであって、雪氷路面走行時の駆動性
能および制動性能、さらにはウェット路面での排水性に
すぐれると共に、タイヤの正・逆転時にこれら性能に実
質的に差を生じることのない雪氷路用空気入りタイヤの
提供を目的するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の雪氷路用空気入
りタイヤは、トレッド表面にタイヤ周方向に複数の直線
状の主溝を環状に設けると共に該主溝に交差してタイヤ
幅方向に複数の副溝を配置することにより多数のブロッ
クを形成したトレッドパターンを設け、各ブロックにサ
イプを形成し、前記副溝を、タイヤ赤道線もしくはその
付近から両ショルダー部にかけて左右両側に、連続して
延びるＶ字型形状となるように配設し、一方の側の副溝
のＶ字形の頂点から他方の側の副溝のＶ字形の頂点のタ
イヤ幅方向位置までの幅Ｗをトレッド接地幅ＴＷに対し
てＷ＝ＴＷ× (0.５〜0.65) の範囲とし、さらに、前記
副溝のＶ字形の各辺のタイヤ幅方向に対する傾斜角度θ
を鋭角側で測定して20°〜60としたことを特徴とする。
りタイヤは、トレッド表面にタイヤ周方向に複数の直線
状の主溝を環状に設けると共に該主溝に交差してタイヤ
幅方向に複数の副溝を配置することにより多数のブロッ
クを形成したトレッドパターンを設け、各ブロックにサ
イプを形成し、前記副溝を、タイヤ赤道線もしくはその
付近から両ショルダー部にかけて左右両側に、連続して
延びるＶ字型形状となるように配設し、一方の側の副溝
のＶ字形の頂点から他方の側の副溝のＶ字形の頂点のタ
イヤ幅方向位置までの幅Ｗをトレッド接地幅ＴＷに対し
てＷ＝ＴＷ× (0.５〜0.65) の範囲とし、さらに、前記
副溝のＶ字形の各辺のタイヤ幅方向に対する傾斜角度θ
を鋭角側で測定して20°〜60としたことを特徴とする。
【０００７】このように本発明では、副溝およびサイプ
によりエッジ効果が生じるから、氷上走行性能 (制動・
駆動性) が向上する。また、タイヤ赤道線の左右両側で
副溝をＶ字形状とし、かつＷ＝ＴＷ× (0.５〜0.65) 、
およびθ＝20°〜60°としたために、走行時の雪はけお
よび水はけがよくなるから雪上走行性能 (制動・駆動
性) 、ウエット路面排水性を高めることができ、さら
に、タイヤの正・逆転時においてこれらの性能に実質的
に差異が生じることがない。
によりエッジ効果が生じるから、氷上走行性能 (制動・
駆動性) が向上する。また、タイヤ赤道線の左右両側で
副溝をＶ字形状とし、かつＷ＝ＴＷ× (0.５〜0.65) 、
およびθ＝20°〜60°としたために、走行時の雪はけお
よび水はけがよくなるから雪上走行性能 (制動・駆動
性) 、ウエット路面排水性を高めることができ、さら
に、タイヤの正・逆転時においてこれらの性能に実質的
に差異が生じることがない。
【０００８】以下、図を参照して本発明の構成につき詳
しく説明する。図１は本発明の雪氷路用空気入りタイヤ
のトレッドパターンの一例を示した説明図で、図１の
（ａ）は接地面を、図１の（ｂ）は接地面とタイヤ断面
との組合わせを示す。図１の（ａ）（ｂ）において、タ
イヤＡのトレッド表面Ｔには、タイヤ赤道線Ｍ上にタイ
ヤ周方向ＥＥ′に延びる主溝１、この主溝１の両側に平
行に延びる２本の主溝１およびタイヤ赤道線Ｍから両シ
ョルダー部ＳにかけてそれぞれＶ字型形状に形成された
複数の副溝２によって形成され、各ブロック３にはそれ
ぞれタイヤ幅方向に複数のサイプ４が形成されている。
この雪氷路用空気入りタイヤは、矢印方向に正転および
逆転することができる。
しく説明する。図１は本発明の雪氷路用空気入りタイヤ
のトレッドパターンの一例を示した説明図で、図１の
（ａ）は接地面を、図１の（ｂ）は接地面とタイヤ断面
との組合わせを示す。図１の（ａ）（ｂ）において、タ
イヤＡのトレッド表面Ｔには、タイヤ赤道線Ｍ上にタイ
ヤ周方向ＥＥ′に延びる主溝１、この主溝１の両側に平
行に延びる２本の主溝１およびタイヤ赤道線Ｍから両シ
ョルダー部ＳにかけてそれぞれＶ字型形状に形成された
複数の副溝２によって形成され、各ブロック３にはそれ
ぞれタイヤ幅方向に複数のサイプ４が形成されている。
この雪氷路用空気入りタイヤは、矢印方向に正転および
逆転することができる。
【０００９】また、一方の側の副溝２のＶ字形の頂点Ｘ
から他方の側の副溝２のＶ字形の頂点Ｙのタイヤ幅方向
位置までの幅Ｗは、トレッド接地幅ＴＷに対してＷ＝Ｔ
Ｗ×(0.５〜0.65) の範囲である。さらに、副溝２のＶ
字形の各辺のタイヤ幅方向に対する傾斜角度θは、鋭角
側で測定して、20°〜60°、好ましくは25°〜55°であ
る。
から他方の側の副溝２のＶ字形の頂点Ｙのタイヤ幅方向
位置までの幅Ｗは、トレッド接地幅ＴＷに対してＷ＝Ｔ
Ｗ×(0.５〜0.65) の範囲である。さらに、副溝２のＶ
字形の各辺のタイヤ幅方向に対する傾斜角度θは、鋭角
側で測定して、20°〜60°、好ましくは25°〜55°であ
る。
【００１０】ここで、ＷをＴＷ× (0.５〜0.65) の範囲
に設定した理由は、図２および図３に示したとおりであ
る。図２は、Ｗ／ＴＷの値を横軸に示したように種々変
化させた場合の、雪上登坂性能 (気温−８〜−５℃の圧
雪路を初速20km／ｈからフル加速した場合の登坂性能
を、タイヤを正転および逆転した場合について評価し、
正・逆転の指数差で示した。指数差が小さい程良好)
を、縦軸にプロットしたグラフである。図２から、Ｔ／
ＴＷが65％以下の範囲において、正・逆転時の雪上登坂
性能差がきわめて小さくなることが明らかである。
に設定した理由は、図２および図３に示したとおりであ
る。図２は、Ｗ／ＴＷの値を横軸に示したように種々変
化させた場合の、雪上登坂性能 (気温−８〜−５℃の圧
雪路を初速20km／ｈからフル加速した場合の登坂性能
を、タイヤを正転および逆転した場合について評価し、
正・逆転の指数差で示した。指数差が小さい程良好)
を、縦軸にプロットしたグラフである。図２から、Ｔ／
ＴＷが65％以下の範囲において、正・逆転時の雪上登坂
性能差がきわめて小さくなることが明らかである。
【００１１】図３は、Ｗ／ＴＷの値を横軸に示したよう
に種々変化させた場合の、正転時の排水性 (旋回時のハ
イドロプレーニング性能、水深10mmのウェット路面を旋
回しながら進入し、進入速度を順次上げた時に発生する
ピークの横Ｇを、図９に示した従来タイヤを 100として
指数評価したものであり、指数大ほど排水性良好) を縦
軸にプロットしたグラフである。図３から、Ｔ／ＴＷが
50％以上では排水性が良好であるが、50％未満では排水
性の低下が著しくなることが明らかである。
に種々変化させた場合の、正転時の排水性 (旋回時のハ
イドロプレーニング性能、水深10mmのウェット路面を旋
回しながら進入し、進入速度を順次上げた時に発生する
ピークの横Ｇを、図９に示した従来タイヤを 100として
指数評価したものであり、指数大ほど排水性良好) を縦
軸にプロットしたグラフである。図３から、Ｔ／ＴＷが
50％以上では排水性が良好であるが、50％未満では排水
性の低下が著しくなることが明らかである。
【００１２】副溝２の傾斜角度θを20°〜60°の範囲に
設定した理由は、図４に示したとおりである。図４は、
ラグ溝２の傾斜角度θを横軸に示したように種々変化さ
せた場合の、雪上登坂性能を図２におけると同様に指数
評価した結果を、縦軸にプロットしたグラフである。図
４から副溝２の傾斜角度θが20°〜60°の範囲におい
て、雪上登坂性能差がきわめてすぐれた結果が得られる
ことが明らかである。
設定した理由は、図４に示したとおりである。図４は、
ラグ溝２の傾斜角度θを横軸に示したように種々変化さ
せた場合の、雪上登坂性能を図２におけると同様に指数
評価した結果を、縦軸にプロットしたグラフである。図
４から副溝２の傾斜角度θが20°〜60°の範囲におい
て、雪上登坂性能差がきわめてすぐれた結果が得られる
ことが明らかである。
【００１３】なお、主溝は３本以上設けるのが好まし
く、さらに、図１に示すように各副溝２のＶ字形の頂点
ＸおよびＹに主溝を位置させて設けるのがよく、これに
よってウエット路面での排水性が一段と高められる。本
発明の雪氷路用空気入りタイヤは、図５および図６に示
した様々な変更態様を包含し得る。
く、さらに、図１に示すように各副溝２のＶ字形の頂点
ＸおよびＹに主溝を位置させて設けるのがよく、これに
よってウエット路面での排水性が一段と高められる。本
発明の雪氷路用空気入りタイヤは、図５および図６に示
した様々な変更態様を包含し得る。
【００１４】すなわち、図５ (サイプは省略してある)
は、主溝１の変更態様であり、図５の (ａ) は主溝１を
２本とし、各副溝２のＶ字形の頂点ＸおよびＹがこれら
主溝１に位置していない点が、図５の (ｂ) は、主溝１
は３本であるが、各副溝２のＶ字形の頂点ＸおよびＹが
これら主溝１に位置していない点が、また図５の (ｃ)
は、主溝１を４本とし、各副溝２のＶ字形の頂点Ｘおよ
びＹがこれら主溝１に位置していない点が、それぞれ図
１に示した態様と相違している。
は、主溝１の変更態様であり、図５の (ａ) は主溝１を
２本とし、各副溝２のＶ字形の頂点ＸおよびＹがこれら
主溝１に位置していない点が、図５の (ｂ) は、主溝１
は３本であるが、各副溝２のＶ字形の頂点ＸおよびＹが
これら主溝１に位置していない点が、また図５の (ｃ)
は、主溝１を４本とし、各副溝２のＶ字形の頂点Ｘおよ
びＹがこれら主溝１に位置していない点が、それぞれ図
１に示した態様と相違している。
【００１５】また、図６は、ブロックのエッジ効果を高
めるサイプ４の方向を変更したものであり、図６の
(ａ) は各サイプの副溝２と平行に配置した点が、図６
の (ｂ)は各サイプ４をブロック３を形成する副溝２と
交差するように配置した点が、また図６の (ｃ) は各サ
イプ４のタイヤ幅方向に平行であるが、その一端又は両
端がブロック３内で終端するように配置した点が、それ
ぞれ図１に示した態様と相違している。なお、サイプ４
は、図示の直線状以外にも波形およびジグザク状などに
形成することができる。
めるサイプ４の方向を変更したものであり、図６の
(ａ) は各サイプの副溝２と平行に配置した点が、図６
の (ｂ)は各サイプ４をブロック３を形成する副溝２と
交差するように配置した点が、また図６の (ｃ) は各サ
イプ４のタイヤ幅方向に平行であるが、その一端又は両
端がブロック３内で終端するように配置した点が、それ
ぞれ図１に示した態様と相違している。なお、サイプ４
は、図示の直線状以外にも波形およびジグザク状などに
形成することができる。
【００１６】
【実施例】タイヤサイズ 195×60 R14にて、３種類の空
気入りタイヤを作製した (従来タイヤＡ、従来タイヤ
Ｂ、本発明タイヤＣ) 。すなわち、図１において溝面積
率：35％、主溝深さ：９mm、サイプ間隔：４mm、Ｗ：88
mm、ＴＷ：158mm 、サブ溝の傾斜角度：27°として本発
明タイヤＣを得た。
気入りタイヤを作製した (従来タイヤＡ、従来タイヤ
Ｂ、本発明タイヤＣ) 。すなわち、図１において溝面積
率：35％、主溝深さ：９mm、サイプ間隔：４mm、Ｗ：88
mm、ＴＷ：158mm 、サブ溝の傾斜角度：27°として本発
明タイヤＣを得た。
【００１７】一方、比較のために、上記とほぼ同様の条
件からなり、図９に示したブロックパターンを有する従
来タイヤＡ、および図10にブロックパターンを有する従
来タイヤＢを得た。これら３種類のタイヤについて、下
記条件で雪上制動性能および雪上登坂性能(雪上駆動性
能) の評価を行なった結果を図７および図８に示す。雪上制動性能 ： テスト車：1800cc、ＦＦ車、リム14×６JJ、空気圧2.0k
gf／cm2。
件からなり、図９に示したブロックパターンを有する従
来タイヤＡ、および図10にブロックパターンを有する従
来タイヤＢを得た。これら３種類のタイヤについて、下
記条件で雪上制動性能および雪上登坂性能(雪上駆動性
能) の評価を行なった結果を図７および図８に示す。雪上制動性能 ： テスト車：1800cc、ＦＦ車、リム14×６JJ、空気圧2.0k
gf／cm2。
【００１８】路 面：−８〜−５℃の圧雪路面。登坂
路の傾斜：６°。 評価方法：初速度40km／ｈで急制動し、タイヤがロック
したときから、車が停止するまでの距離を測定して指数
評価 (指数大ほど良好) 。雪上登坂性能 ： テスト車：1800cc、ＦＦ車、リム14×６JJ、空気圧2.0k
gf／cm2。
路の傾斜：６°。 評価方法：初速度40km／ｈで急制動し、タイヤがロック
したときから、車が停止するまでの距離を測定して指数
評価 (指数大ほど良好) 。雪上登坂性能 ： テスト車：1800cc、ＦＦ車、リム14×６JJ、空気圧2.0k
gf／cm2。
【００１９】路 面：−８〜−５℃の圧雪路面。 評価方法：初速度20km／ｈからのフル加速評価であり、
一定区間内の走行タイムにより指数評価 (指数大ほど良
好) 。 図７の結果から明らかなように、本発明タイヤＣは、雪
上制動性能がすぐれると共に、タイヤの正・逆転時の性
能差がきわめて小さい。
一定区間内の走行タイムにより指数評価 (指数大ほど良
好) 。 図７の結果から明らかなように、本発明タイヤＣは、雪
上制動性能がすぐれると共に、タイヤの正・逆転時の性
能差がきわめて小さい。
【００２０】また、図８からは、本発明タイヤＣは、雪
上駆動性能がすぐれると共に、タイヤの正・逆転時の性
能差がきわめて小さいことが明らかである。
上駆動性能がすぐれると共に、タイヤの正・逆転時の性
能差がきわめて小さいことが明らかである。
【００２１】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
雪氷路用空気入りタイヤは、雪氷路上での駆動性能、制
動性能、およびウェット路面排水性が高度に均衡してす
ぐれると共に、タイヤの正・逆転時における性能差がき
わめて小さい。
雪氷路用空気入りタイヤは、雪氷路上での駆動性能、制
動性能、およびウェット路面排水性が高度に均衡してす
ぐれると共に、タイヤの正・逆転時における性能差がき
わめて小さい。
【図１】本発明の雪氷路用空気入りタイヤのトレッドパ
ターンの一例を示した説明図で、 (ａ) は接地面を、
(ｂ) は接地面とタイヤ断面との組合わせを示す。
ターンの一例を示した説明図で、 (ａ) は接地面を、
(ｂ) は接地面とタイヤ断面との組合わせを示す。
【図２】Ｗ／ＴＷと雪上登坂性能との関係図である。
【図３】Ｗ／ＴＷと排水性 (ハイドロプレーニング性
能) との関係図である。
能) との関係図である。
【図４】副溝の傾斜角度θと雪上登坂性能との関係図で
ある。
ある。
【図５】本発明の雪氷路用空気入りタイヤの他のトレッ
ドパターンの例を示す接地面図である。
ドパターンの例を示す接地面図である。
【図６】同じく本発明の雪氷路用空気入りタイヤの他の
トレッドパターンの例を示す接地面図である。
トレッドパターンの例を示す接地面図である。
【図７】本発明の雪氷路用空気入りタイヤの雪上制動性
能の評価結果を示す説明図である。
能の評価結果を示す説明図である。
【図８】本発明の雪氷路用空気入りタイヤの雪上登坂性
能の評価結果を示す説明図である。
能の評価結果を示す説明図である。
【図９】従来の雪氷路用空気入りタイヤのトレッドパタ
ーンの一例を示す接地面図である。
ーンの一例を示す接地面図である。
【図10】従来の雪氷路用空気入りタイヤのトレッドパタ
ーンの他の一例を示す接地面図である。
ーンの他の一例を示す接地面図である。
Ｔ トレッド表面 １ 主溝 ２ 副溝 ３ ブロック ４ サイプ
Claims (3)
- 【請求項１】 トレッド表面にタイヤ周方向に複数の直
線状の主溝を環状に設けると共に該主溝に交差してタイ
ヤ幅方向に複数の副溝を配置することにより多数のブロ
ックを形成したトレッドパターンを設け、各ブロックに
サイプを形成し、前記副溝を、タイヤ赤道線もしくはそ
の付近から両ショルダー部にかけて左右両側に、連続し
て延びるＶ字型形状となるように配設し、一方の側の副
溝のＶ字形の頂点から他方の側の副溝のＶ字形の頂点の
タイヤ幅方向位置までの幅Ｗをトレッド接地幅ＴＷに対
してＷ＝ＴＷ× (0.５〜0.65) の範囲とし、さらに、前
記副溝のＶ字形の各辺のタイヤ幅方向に対する傾斜角度
θを鋭角側で測定して20°〜60°とした雪氷路用空気入
りタイヤ。 - 【請求項２】 副溝のＶ字形の頂点に主溝を設けた請求
項１の雪氷路用空気入りタイヤ。 - 【請求項３】 主溝を３本以上設けた請求項１の雪氷路
用空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4347203A JPH06191232A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 雪氷路用空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4347203A JPH06191232A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 雪氷路用空気入りタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06191232A true JPH06191232A (ja) | 1994-07-12 |
Family
ID=18388623
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4347203A Pending JPH06191232A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 雪氷路用空気入りタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06191232A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001039121A (ja) * | 1999-07-30 | 2001-02-13 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
| WO2003045715A1 (fr) * | 2001-11-30 | 2003-06-05 | The Yokohama Rubber Co.,Ltd. | Pneu |
| JP2013537133A (ja) * | 2010-09-10 | 2013-09-30 | コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン | タイヤトレッド |
| CN104245363A (zh) * | 2012-04-16 | 2014-12-24 | 株式会社普利司通 | 轮胎 |
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