JPH0619095B2 - 高炉ガス清浄設備 - Google Patents

高炉ガス清浄設備

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JPH0619095B2
JPH0619095B2 JP25599886A JP25599886A JPH0619095B2 JP H0619095 B2 JPH0619095 B2 JP H0619095B2 JP 25599886 A JP25599886 A JP 25599886A JP 25599886 A JP25599886 A JP 25599886A JP H0619095 B2 JPH0619095 B2 JP H0619095B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高炉の吹抜け現象等以上が発生した場合などに
おいて乾式集塵装置を保護する装置を設けた高炉ガスの
清浄装置に関する。
〔従来の技術〕
近年高炉から発生するガスの持つ圧力及び熱エネルギー
を積極的に回収し、省エネルギーを図ろうとする動きが
活発におこなわれている。
具体的には、前者の圧力を回収する設備としては炉頂圧
力回収発電設備であり、後者の熱エネルギーの利用とし
ては従来の湿式集塵設備にガスを通すことによつて生ず
る温度低下を防止するために乾式集塵装置を設置し、そ
の排ガスの有する熱エネルギーを炉頂圧力回収設備にて
回収をおこなうものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
乾式集塵装置に関する一般的な評価としては、従来の湿
式集塵に比較して炉頂圧力回収発電設備などにおけるエ
ネルギー回収効率が35〜45%程度向上し、省エネル
ギー設備としては極めて優れた技術である。
半面高炉からの発生ガス中のダストを回収する装置とし
ては、若干信頼性に問題がある。
具体的には通常乾式集塵装置として用いられるバグフイ
ルターの耐熱温度は、濾布材質の耐熱温度により決定さ
れ、その温度は200〜300℃程度である。また濾布
の通過ガス流速の設計条件としては、経済性を考慮して
高炉吹抜け等の異常時点でのガス流速ではなく、通常操
業条件下での最高ガス量を採用するのが一般的である。
従つて濾布の通過ガス流速にも制約条件がある。
一方高炉ガスの温度は通常上記の温度以下であるが、高
炉操業が例えば高炉ガスの吹抜けなどの異常時の場合、
その温度は500℃以上、時には1000℃近くに上昇
し、またその時点でのガスの体積は、単位時間あたり標
準状態量換算でも1.5〜2.0倍にも達することか
ら、何等かの対策が必要となる。
この問題点に対する従来技術としては、特開昭57−1
61008〜161011に開示されているように、乾
式集塵装置の前段階でおこなう水冷却によるガス温度コ
ントロールがある。
従来高炉ガスの吹抜けなどの現象に対し水噴霧による冷
却は、ガスの温度低下に対する対策としては極めて有効
であり、且つガス温度を低下させることにより、実質の
高炉ガスの体積を低減させることが可能であることから
も、一つの対策であると考えられる。しかしこの高炉ガ
スの体積に関しては、温度低減効果とは逆に冷却水のガ
ス化による体積の増加が加わり、結局その増加量は通常
操業時に比較して1.5〜2.0倍にもなるものであ
る。
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、
高炉異常時の高炉ガスの吹抜け等乾式集塵装置にとつて
問題となる温度、ガス体積の急上昇などを、既設の湿式
集塵装置を有効に活用することによつて吸収し、乾式集
塵装置の安定稼働をおこなうことができる高炉ガス清浄
設備を提供する。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するための本発明の技術的手段は、湿
式集塵装置と乾式集塵装置とを併有する高炉ガス清浄設
備において、乾式集塵装置の上流側の高炉ガス管路に圧
力,温度または流速の検知器を設け、該検知器からの信
号に基づいて作動する乾式集塵装置および湿式集入塵装
置相互の切替え手段と、湿式集塵装置に非常用冷却水の
供給手段とを設けたことを特徴とするものである。
〔作 用〕
以上の如く構成されており、通常の高炉操業において
は、高炉ガスは乾式集塵装置を通過して集塵され、高炉
ガスはその圧力,温度を保持したまま下流側に送られ、
そのエネルギーは炉頂圧力発電設備などによつて有効に
回収される。
またこの操業において、異常時例えば高炉ガスの吹抜け
などにより異常ガスが発生した場合は、上流側の高炉ガ
ス管路に設けた検知器により、圧力,温度または流速に
よつてその異常を検知し、異常ガスが乾式集塵装置に達
する前に、検知器からの信号により切替え手段を作動さ
せて高炉ガス径路を乾式集塵装置から湿式集塵装置に切
替える。また同時に検知器からの信号により供給手段を
作動させて湿式集塵装置に非常用冷却水を供給散水し、
湿式集塵装置に送られた異常ガスを散水冷却することに
よつてその異常エネルギーを吸収し、乾式集塵装置を保
護する。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を第1図に示す清浄設備のフロー
図に基づいて説明する。
高炉ガスの清浄系統は、高炉1の炉頂からガスの上昇管
1aおよび下降管1bを経て、先ず第1段の集塵装置で
あるダストキヤツチヤー2に接続される。ついでこのダ
ストキヤツチヤー2から乾式集塵系統3と湿式集塵系統
4の2系統にわかれ乾式集塵系統3には例えばバグフイ
ルターなどの乾式集塵装置3aが接続されており、また
湿式集塵系統4には例えば散水式の湿式集塵装置4aが
接続されている。この2系統3,4は後流側において再
び合流され、さらにその後流側には炉頂圧力回収発電設
備5が設置されている。乾式集塵装置3aの出入口には
それぞれ入口弁20aと出口弁20bが、また湿式集塵
装置4aの出口側には出口弁21が設けられており、こ
れらの出入口弁20a,20b,21を適宜開閉するこ
とにより、ガスの流れを乾式3または湿式集塵系統4の
何れかに選択使用できるようになつている。
22は湿式集塵装置4aに供給する散水用冷却水の循環
系統であり、貯留タンク13,給水ポンプ14,給水弁
15が直列に接続されて形成されており、湿式集塵装置
4aから饋環された冷却水は一旦貯留タンク13に貯留
され、再び給水ポンプ14により給水弁15を経て湿式
集塵装置4aに供給し散水するようになつている。
23湿式集塵装置4aに供給する非常用冷却水の供給系
統であり、高架水槽17に接続されており、非常給水弁
16を経て湿式集塵装置4aに供給する。
6はデータ処理用の演算装置であり、これには高炉炉頂
のガス温度計7,高炉炉体上部の圧力計8,高炉炉頂の
圧力計9,高炉発生ガス流量計10ならびに高炉入側圧
力計11と炉頂の圧力計9との差を指示する差圧計12
などの検出端からデータが入力され、高炉1から排出さ
れた高炉ガスが清浄であるかどうかを判断する。この演
算結果に基づき、出入口弁20a,20b,21の開
閉,給水弁15非常給水弁16の開閉,給水ポンプ14
の発停を制御する。
以上の如く構成されており、以下高炉吹抜け時を想定し
てこれらの装置の具体的な働きについて説明する。
高炉1でのガスの吹抜け現象は、多量の高温ガスが一挙
に高炉炉頂部からダストキヤツチヤー2へ向けて流れる
現象であり、高炉1から発生する高温の吹抜けガスが高
炉炉頂部から乾式集塵装置3aまで達するに要する時間
は、20秒から30秒程度である。従つて異常な状態で
あるか否かの判断をいかに早く検知するか、即ちその現
象を捕えるために、検出端において高炉ガスの温度,圧
力,流量の変化をいかに素早く且つ正確に把握するかが
ポイントとなる。
その具体的な検知方法として、 (ア) 炉頂部のガス温度計7によりガス温度を計測し、
その変化度合により異常の有無を確認する。
(イ) 炉体上部および炉頂部に設置されている圧力計
8,9によりガス圧力を計測し、その変化度合により異
常の有無を確認する。
(ウ) 高炉1から発生するガスの通路管内を設けた流量
計10によりガス流速を計測し、その変化度合により異
常の有無を確認する。
(エ) 高炉炉頂の圧力計9の圧力と高炉入側に設置され
た圧力計11との圧力の差を差圧計12によつて計測
し、その変化度合により異常の有無を確認する。
以上のデータを演算装置6に入力し、異常信号値として
予めセツトされ且つ設定値の変更が可能な基準値と比較
して、この基準値をオーバーしたものが何れか一つでも
出現した時点で乾式集塵装置3aから湿式集塵装置4a
への切り換え信号が演算装置6から発せられる。この信
号をうけてそれぞれの装置においては次の動作が行なわ
れる。
(ア) 先ず湿式集塵装置4aの冷却水の循環系統22の
給水弁15が開弁され、給水ポンプ14が起動する。
湿式集塵装置4aで使用される循環水の量は、大型高炉
の場合約1500 ton/hrと極めて多く、その従つてそ
のランニングコストも高い為に、乾式集塵装置3aを運
転している場合などの通常の操業時においては装置を休
止している。そのために湿式集塵装置4aに切り換える
場合は、給水ポンプ14を早急に立上げる必要があるた
めに、先ず給水ポンプ14,給水弁15の開動作指令を
発する必要がある。但しこのような緊急の場合でもその
立上げに要する時間は60秒程度必要である。従つてこ
の立上りの間の湿式集塵装置4aの運転を円滑におこな
うために、つぎの非常用冷却水の供給系統23を作動さ
せる。
(イ) 高温ガスから湿式集塵装置4aおよびその下流側
の設備を守るために、高炉設備の常時高圧の循環水が通
過しているラインから湿式集塵装置4aの冷却水循環系
統22へ非常用供給系統23の給水配管が接続されてお
り、この系統中に設けられた非常給水弁16へ開指令を
出す。例えばこの給水は高炉設備の中で設備保護上水冷
が絶対必要な羽口冷却系統24からのものであり、その
信頼性は高く、かつ本実施例の場合は高架水槽17を経
由するということもあり、その信頼性は極めて高い。し
かしその給水は高炉羽口冷却系統に限定する必要はな
く、基本的には高炉吹抜け時にも確実に給水可能な系統
であればいずれの場合も採用可能である。
(ウ) 高炉から発生した多量の高温ガスが乾式集塵装置
3aの集塵バツグを通過する前に当該ガスの通路を乾式
集塵系統3から湿式集塵系統4へ切り換えるための指令
を出す。まず異常信号を検知すると同時に出口弁21は
開動作に、また入口弁20a及び出口弁20bは出口弁
21の開度が設定値以上まで開いたことを確認し閉動作
に移る。以上の一連の動作中入口弁20aと出口弁21
の動作が終了した時点で、高温ガスの通過経路が乾式集
塵系統3から湿式集塵系統4へ切り替わる。
以上が緊急切替信号によるそれぞれの装置の具体的な動
作である。ここで上記非常給水弁16による冷却はあく
までも非常用である。従つて循環系統22の給水ポンプ
14,給水弁15が正常に立上がつたことを給水配管中
の圧力計18で当該部の圧力を把握し、その信号で非常
給水弁16を閉とする。
〔発明の効果〕
以上説明したごとく本発明は、高炉ガス管路の上流側に
設けた検知器により異常を検知し、異常ガスが乾式集塵
装置に達する前に湿式集塵装置に切替えるとともに湿式
集塵装置の運転立上りを円滑におこなうための非常用冷
却水の供給手段を設けているので、高炉ガス吹抜けなど
の異常事態が発生しても早急かつ円滑に集塵装置を切替
えることができ、乾式集塵装置の安全性が保たれ、安定
して稼働させ得ると同時に高炉ガスのエネルギー回収も
円滑におこなうことができる。
またこの清浄設備は、既存の設備に容易に附加して実施
できるものであり、経済的にもその効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であり、清浄装置のフロー図
である。 1……高炉、1a……上昇管、1b……下降管、2……
ダストキヤツチヤー、3……乾式集塵系統、3a……乾
式集塵装置、4……湿式集塵系統、4a……湿式集塵装
置、5……炉頂圧力回収発電設備、6……データー処理
用の演算装置、7……高炉炉頂のガス温度計、8……高
炉炉体上部の圧力計、9……高炉炉頂圧力計、10……
高炉発生ガス流量計、11……高炉入側圧力計、12…
…差圧計、13……冷却水の貯留タンク、14……湿式
集塵装置の給水ポンプ、15……湿式集塵装置の給水
弁、16……湿式集塵装置の非常給水弁、17……高架
水槽、18……圧力計、20a……乾式集塵装置の入口
弁、20b……乾式集塵装置の出口弁、21……湿式集
塵装置の出口弁、22……湿式集塵冷却水の循環系統、
23……湿式集塵非常冷却水の供給系統、24……高炉
羽口給水系統

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湿式集塵装置と乾式集塵装置とを併有する
    高炉ガス清浄設備において、乾式集塵装置の上流側の高
    炉ガス管路に圧力,温度または流速の検知器を設け、該
    検知器からの信号に基づいて作動する乾式集塵装置およ
    び湿式集塵装置相互の切替え手段と、湿式集塵装置に非
    常用冷却水の供給手段とを設けたことを特徴とする高炉
    ガス清浄設備。
JP25599886A 1986-10-28 1986-10-28 高炉ガス清浄設備 Expired - Lifetime JPH0619095B2 (ja)

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KR101401315B1 (ko) * 2012-11-06 2014-05-29 주식회사 포스코 노정 집진 설비 모드 자동 제어 장치 및 방법
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