JPH06190469A - 打抜き加工金型 - Google Patents

打抜き加工金型

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Publication number
JPH06190469A
JPH06190469A JP34626092A JP34626092A JPH06190469A JP H06190469 A JPH06190469 A JP H06190469A JP 34626092 A JP34626092 A JP 34626092A JP 34626092 A JP34626092 A JP 34626092A JP H06190469 A JPH06190469 A JP H06190469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
cutting edge
punching
blade
punch
Prior art date
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Pending
Application number
JP34626092A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichiro Asano
洋一郎 浅野
Yoji Inanobe
庸司 稲野辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP34626092A priority Critical patent/JPH06190469A/ja
Publication of JPH06190469A publication Critical patent/JPH06190469A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切刃の破損を防ぐとともに、万一、切刃が破
損して切刃の削り直しを行っても、切刃の位置調整を容
易にかつ精度良く行うことができるようにする。 【構成】 上ホルダ1に固定されたパンチ2に対向し
て、下ホルダ3上に固定されたダイ11が配置されてい
る。そして、上ホルダ1に弾性体5を介して支持された
ストリッパ6と前記ダイ4との間には被加工材が置か
れ、上ホルダ1に押圧力を加えてパンチ2を降下させる
ことにより、被加工材に穴明け加工が行われる。このよ
うな打抜き加工金型において、切刃10をダイ11から
分離した構成として、切刃10をダイ11に圧入するこ
とによりダイ11と切刃10とを結合する。さらに切刃
10の根本部はダイ11の上面より下方の位置でダイ1
1に接触する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイに形成された穴に
パンチを嵌合させることにより、ダイ上に載置された被
加工材に打抜き加工、例えば穴明け加工を行う打抜き加
工金型に関する。
【0002】
【従来の技術】板材を穴明け加工する場合には、バリが
板材表面から外側に突出しないように成形する必要があ
る。このようなバリの突出を防止した従来の打抜き加工
金型としては、例えば、実開昭62−151028号公
報に記載された技術が知られている。この打抜き加工金
型は図6のように構成されており、上ホルダ1に固定さ
れたパンチ2に対向して、下ホルダ3上に固定されたダ
イ4が配置されている。そして、上ホルダ1に弾性体5
を介して支持されたストリッパ6と前記ダイ4との間に
は被加工材が置かれ、上ホルダ1に押圧力を加えてパン
チ2をダイ4の穴4Aに嵌合させることにより、被加工
材に穴明け加工をするようになっている。
【0003】穴明け加工時の様子を図7に示す。図にお
いて、4Bは穴4Aの周辺端部に設けられた切刃を、7
は板厚tを有する被加工材を示している。また、Hは切
刃突出高さ、θは切刃4Bの傾斜角度、L2は切刃4B
の刃先厚さである。
【0004】一般に、切刃突出高さHは被加工材7の板
厚tの10〜30%、傾斜角度θは40〜60度が望ま
しいと言われている。例えば、被加工材7の板厚tが
3.2mmの場合には、切刃突出高さHは板厚tの20
%すなわち0.64mmで、傾斜角度を45度とすれば
刃先厚さL2は0.64mmとなる。
【0005】ところで、図6のような打抜き加工金型で
は、切刃とダイが一体的に形成されているので、切刃が
破損し易い欠点がある。すなわち、打抜き加工過程にお
いては、図8に示すように、切刃4Bの周囲にはP5,
P6,P7,P8のような様々な力が加わっている。特
に角部4C付近に応力が集中し易く、このため刃先厚さ
L2が薄いと角部4Cから切刃内部に向かってクラック
が発生し、切刃4Bが破損する恐れがある。切刃4Bが
破損すると、ダイ4の上面を削り直して切刃を形成しな
ければならず、修復のためのコストと時間を要する。
【0006】上記欠点を解消できる従来例としては、ダ
イ側ではなくパンチ側に切刃を設けたものではあるが、
特開昭56−134026号公報に記載された打抜き加
工金型を挙げることができる。この打抜き加工金型で
は、切刃の根本部に空間(ヌスミ)を設けることによ
り、刃先厚さを厚くすることが可能となっている。
【0007】しかし、このような従来例においても、切
刃がパンチに一体的に形成されているために、結局、切
刃の根本部には応力が集中し、切刃が破損し易い欠点を
有することは変わらない。
【0008】そこで、特開平3−138029号公報
(これもダイ側ではなくパンチ側に切刃を設けたもので
ある)に記載されているように、切刃をパンチ本体から
分離した構成にすれば、切刃の根本部に加わる応力集中
が低減されて、切刃の破損を防止できることが知られて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術では、切刃がボルト等でパンチ本体に固定されている
ので、万一、切刃が破損して切刃を削り直したときに、
切刃の位置調整が難しいという欠点がある。すなわち、
切刃は削り直すとその全高が減少するため、切刃をボル
ト等でダイ本体またはポンチ本体に固定する構成では、
ダイ本体またはポンチ本体に装着したときに刃先の位置
がずれてしまい、切刃の位置調整を精度良く行うことが
できない。
【0010】本発明の目的は、切刃の破損を防ぐととも
に、万一、切刃が破損して切刃の削り直しを行っても、
切刃の位置調整を容易にかつ精度良く行うことができる
打抜き加工金型を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、軸方向に沿って往復移動自在なパンチと、中央に形
成された穴の周辺端部に切刃が設けられたダイとを備
え、前記パンチを前記穴に嵌合させることにより、前記
ダイ上に載置された被加工材に打抜き加工を行う打抜き
加工金型において、前記切刃をダイ本体から分離した構
成にして、切刃をダイ本体に圧入することによってダイ
本体と切刃とが結合され、結合後の切刃はその根本部が
前記ダイ本体の上面より下方の位置でダイ本体に接触し
ていることを特徴とするものである。
【0012】また、本発明は、上記の打抜き加工金型を
打抜き加工装置に搭載したものである。
【0013】
【作用】切刃をダイ本体から分離した構成にすることに
より、切刃突出高さに対して刃先厚さを十分に保つこと
ができ、かつ切刃には応力集中が発生し易い箇所もない
ので、切刃の強度を向上させることが可能となる。これ
により、切刃の破損を防ぎ、打抜き加工金型の長寿命化
を図ることができる。
【0014】また、万一、切刃が破損して切刃の削り直
しを行い、切刃の全高が小さくなっても、切刃がダイ本
体に圧入された構成であるから、切刃の底部にライナ等
の部材を挿入するだけで、刃先を定位置に配置すること
ができる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に従って説
明する。図1は本発明の打抜き加工金型の全体構成を示
している。図において、上ホルダ1、パンチ2、下ホル
ダ3、弾性体5およびストリッパ6は、前述した従来技
術と同様である。本実施例の特徴は、切刃10をダイ1
1から分離した構成にし、切刃10をダイ11に圧入し
たことである。この場合、ダイ11は穴明け加工時に切
刃10を固定保持する働きをしている。
【0016】本実施例の打抜き加工金型によって被加工
材に穴明け加工を行っている様子を図2に示す。パンチ
2が降下すると、被加工材7は弾性体5に付勢されたス
トリッパ6によってダイ11側に押し付けられ係止され
る。そして、この係止状態を維持したままで更にパンチ
2が降下して被加工材7に対して穴明け加工を行う。穴
明け加工後、パンチ2の上昇と共にストリッパ6も上昇
して被加工材7の係止状態が解除される。
【0017】切刃10は図2に示すような断面形状をし
ており、内周面10Aと、ダイ11との接触面10B
と、内周面10Aの上端部より接触面10Bの上端部に
鋭角に傾斜した傾斜面10Cと、下面10Dとが形成さ
れている。また、ダイ11の上面11Aから切刃10の
刃先10Eまでの距離を示した切刃突出高さHは被加工
材7の板厚tの10〜30%に、内周面10Aと傾斜面
10Cとがなす角度を示した傾斜角度θは40〜60度
に、内周面10Aと接触面10Bとの距離を示した刃先
厚さL1は3mm以上にそれぞれ設定されている。
【0018】打抜き加工を行う過程において切刃10に
は様々な力が加わる。特に、切刃10の刃先10E付近
には、図3に示すようにP1,P2,P3,P4のよう
な様々な力が加わっている。しかし、本実施例の打抜き
加工金型では切刃10がダイ11から分離されており、
従来技術のように角部(図8に示した4C)が存在しな
いので応力集中が発生しない。しかも、接触面10Bと
傾斜面10Cとの結合点10Fがダイ11の上面11A
より下方に位置しているので、刃先厚さL1はtanθ
×H以上のある一定の大きさを確保することができ、そ
の結果、切刃10の刃先10E付近の強度を充分に増加
させることが可能となる。なお、刃先厚さL1の値をt
anθ×t2以上とすれば、切刃10の刃先10E付近
の強度をより一層増加させることができる。
【0019】また、万一、切刃10がチッピング等によ
り破損した場合、分離して構成した切刃10のみを修理
または再製すればよいので、修復のためのコストと時間
を軽減することができる。この場合、修復のために切刃
10を削り直すと切刃10の全高が小さくなるが、この
場合は切刃10の下側にライナ等を挿入して切刃突出高
さHを一定に維持するようにする。切刃10はダイ11
に圧入されているだけなので、切刃10の下側にライナ
等を挿入することで切刃10の刃先10Eを常に定位置
に配置することができる。
【0020】本実施例による打抜き加工金型と従来技術
による打抜き加工金型とを用いて打抜き加工を行った。
被加工材はGAHCで板厚3.2mmのものを使用し、
その被加工材に穴径12mmの打抜き加工の実験を行っ
たところ、従来技術による打抜き加工金型での打抜き加
工員数は数百個、本実施例による打抜き加工金型での打
抜き加工員数は1万個以上であり、従来技術と比較し1
0倍以上の効果が得られた。本実施例による打抜き加工
金型を用いて打抜き加工を行った際の被加工材の断面形
状は図4に示すように、バリ7Aは被加工材7の板厚t
より突出することはなく、従来技術と同等の形状を得る
ことが可能であった。
【0021】図5は本発明の他の実施例を示している。
本実施例では、ダイ21に段付部21Aが形成され、ダ
イ21に圧入された全高が小さい切刃20が段付部21
Aの上に載置されている。このように構成すれば、切刃
20の使用材料を少なくすることができ、コスト的に有
利である。なお、切刃20が万一破損したときは、切刃
20を削り直し、さらに切刃20と段付部21Aとの間
にライナ等を挿入して切刃20の刃先20Aが常に定位
置にくるようにする。
【0022】以上述べた打抜き加工金型は打抜き加工装
置に組み込むことが可能である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
切刃への応力集中を防止して、切刃の破損を防ぐことが
できるため、打抜き加工金型の長寿命化を図ることが可
能である。
【0024】また、切刃が万一破損し、切刃を削り直し
て切刃の全高が小さくなっても、切刃の底部にライナ等
を挿入するだけで切刃の刃先を常に定位置にもってくる
ことができ、切刃の位置調整を容易にかつ高精度に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の打抜き加工金型の概略構成図である。
【図2】本発明による打抜き加工金型によって打抜き加
工する様子を示した図である。
【図3】打抜き加工時に切刃付近に加わる力を示した図
である。
【図4】打抜き加工したときの被加工材の断面形状を示
した図である。
【図5】本発明の他の実施例による打抜き加工金型の要
部断面図である。
【図6】従来技術による打抜き加工金型の概略構成図で
ある。
【図7】従来技術の打抜き加工金型によって打抜き加工
する様子を示した図である。
【図8】打抜き加工時に切刃付近に加わる力を示した図
である。
【符号の説明】
1 上ホルダ 2 パンチ 3 下ホルダ 5 弾性体 6 ストリッパ 7 被加工材 10,20 切刃 11,21 ダイ 21A 段付部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に沿って往復移動自在なパンチ
    と、中央に形成された穴の周辺端部に切刃が設けられた
    ダイとを備え、前記パンチを前記穴に嵌合させることに
    より、前記ダイ上に載置された被加工材に打抜き加工を
    行う打抜き加工金型において、前記切刃をダイ本体から
    分離した構成にして、切刃をダイ本体に圧入することに
    よってダイ本体と切刃とが結合され、結合後の切刃はそ
    の根本部が前記ダイ本体の上面より下方の位置でダイ本
    体に接触していることを特徴とする打抜き加工金型。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の打抜き加工金型におい
    て、前記切刃の底面は、前記ダイ本体が載置された下ホ
    ルダによって支持されていることを特徴とする打抜き加
    工金型。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の打抜き加工金型におい
    て、前記切刃の底面は、前記ダイ本体の穴内面に形成さ
    れた段付部によって支持されていることを特徴とする打
    抜き加工金型。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の打抜き加工金型におい
    て、前記切刃は、刃先厚さが3mm以上、刃先の傾斜角
    度が40〜60度、刃先突出高さが被加工材の10〜3
    0%に設定されていることを特徴とする打抜き加工金
    型。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の打抜き
    加工金型を搭載した打抜き加工装置。
JP34626092A 1992-12-25 1992-12-25 打抜き加工金型 Pending JPH06190469A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT509004B1 (de) * 2009-10-30 2011-07-15 Trumpf Maschinen Austria Gmbh Presse und werkzeug mit haltevorrichtung für ein werkstück
CN103752681A (zh) * 2013-12-31 2014-04-30 昆山三景科技股份有限公司 一种冲孔模具

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT509004B1 (de) * 2009-10-30 2011-07-15 Trumpf Maschinen Austria Gmbh Presse und werkzeug mit haltevorrichtung für ein werkstück
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